JP2886418B2 - 建物及び建物の改装方法 - Google Patents
建物及び建物の改装方法Info
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- JP2886418B2 JP2886418B2 JP15442693A JP15442693A JP2886418B2 JP 2886418 B2 JP2886418 B2 JP 2886418B2 JP 15442693 A JP15442693 A JP 15442693A JP 15442693 A JP15442693 A JP 15442693A JP 2886418 B2 JP2886418 B2 JP 2886418B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設の建物における旧
外壁を新外壁によって改装された建物、ならびに、その
改装方法に関するものである。
外壁を新外壁によって改装された建物、ならびに、その
改装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既設の建物において、外壁を修復した
り、あるいは、別の外壁材を用いるなどして、建物の改
装を行なうことが知られている。このような場合に、従
来の外壁として用いられた旧外壁を、建物躯体から外し
たり、剥したり、あるいは、削り取ったりして、その後
に、新外壁を展装する方法がある。この方法は、旧外壁
の撤去作業に時間がかかり、また、粉塵等を、近隣にま
き散らすことがあり、問題がある工法である。
り、あるいは、別の外壁材を用いるなどして、建物の改
装を行なうことが知られている。このような場合に、従
来の外壁として用いられた旧外壁を、建物躯体から外し
たり、剥したり、あるいは、削り取ったりして、その後
に、新外壁を展装する方法がある。この方法は、旧外壁
の撤去作業に時間がかかり、また、粉塵等を、近隣にま
き散らすことがあり、問題がある工法である。
【0003】この問題点に対処して、旧外壁を除去する
ことなく、その上に新外壁を展装する工法が知られてい
る。この工法は、旧外壁の上から支持材を固定し、それ
に新外壁を取り付けるというものである。この工法によ
れば、見かけ上は外壁の厚みが厚くなったことになり、
窓等においては、新外壁がかなり出張ることになるとい
う問題があり、支持材を工夫して、旧外壁と新外壁との
間隔をなるべく少なくすることが望まれている。新外壁
に新しく窓を設け、出窓のような形をとるようにして、
室内の利用空間を実質的に広げようとすることが特公平
4−42513号公報に記載されているが、これとて、
この利用空間に、植木鉢や小物の飾り物を置いたり、カ
ーテンレールを取り付ける空間に用いるなどを期待する
ものであり、旧外壁と新外壁の空間はなるべく小さくす
ることを前提とするものである。
ことなく、その上に新外壁を展装する工法が知られてい
る。この工法は、旧外壁の上から支持材を固定し、それ
に新外壁を取り付けるというものである。この工法によ
れば、見かけ上は外壁の厚みが厚くなったことになり、
窓等においては、新外壁がかなり出張ることになるとい
う問題があり、支持材を工夫して、旧外壁と新外壁との
間隔をなるべく少なくすることが望まれている。新外壁
に新しく窓を設け、出窓のような形をとるようにして、
室内の利用空間を実質的に広げようとすることが特公平
4−42513号公報に記載されているが、これとて、
この利用空間に、植木鉢や小物の飾り物を置いたり、カ
ーテンレールを取り付ける空間に用いるなどを期待する
ものであり、旧外壁と新外壁の空間はなるべく小さくす
ることを前提とするものである。
【0004】また、上述の工法によって、費用をかけて
外壁を改装したとしても、建物自体の機能には、格別に
寄与するものはなく、外壁の断熱効果の僅かの向上や、
出窓が形成される程度のものであった。
外壁を改装したとしても、建物自体の機能には、格別に
寄与するものはなく、外壁の断熱効果の僅かの向上や、
出窓が形成される程度のものであった。
【0005】また、インテリジェントビルなどの呼び名
が用いられるようになり、最近の建物においては、電気
設備、給排水衛生設備、通信設備、ガス設備等、様々な
設備機器が多様に用いられるようになっている。古い建
物においては、これら設備機器を設置ないしは増設しよ
うとする場合に、その配管や配線のためのダクト等のス
ペースの確保ができず、インテリジェント化に対応でき
ない建物もある。
が用いられるようになり、最近の建物においては、電気
設備、給排水衛生設備、通信設備、ガス設備等、様々な
設備機器が多様に用いられるようになっている。古い建
物においては、これら設備機器を設置ないしは増設しよ
うとする場合に、その配管や配線のためのダクト等のス
ペースの確保ができず、インテリジェント化に対応でき
ない建物もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、旧外壁と新外壁との間に有
効空間を設けて、インテリジェント化が実現できるとと
もに、メンテナンス作業を容易にした建物を提供するこ
とを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、旧外壁と新外壁との間に有
効空間を設けて、インテリジェント化が実現できるとと
もに、メンテナンス作業を容易にした建物を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、新外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空間を有し、
該有効収納空間に設備配管や設備配線が収納されている
建物において、設備配管や設備配線の分岐部または接続
部が設置されている場所に対応する新外壁の一部を開閉
可能にして前記有効収納空間への開口部を形成したこと
を特徴とするものであり、請求項2に記載の発明は、新
外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空間を有し、該有効
収納空間に設備配管や設備配線が収納されている建物に
おいて、窓部開口の側面の新外壁の一部を開閉可能にし
て前記有効収納空間への開口部を形成したことを特徴と
するものである。また、請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載の建物において、前記開口部には、
梯子や足場等を係止できる係止部が設けられていること
を特徴とするものである。
は、新外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空間を有し、
該有効収納空間に設備配管や設備配線が収納されている
建物において、設備配管や設備配線の分岐部または接続
部が設置されている場所に対応する新外壁の一部を開閉
可能にして前記有効収納空間への開口部を形成したこと
を特徴とするものであり、請求項2に記載の発明は、新
外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空間を有し、該有効
収納空間に設備配管や設備配線が収納されている建物に
おいて、窓部開口の側面の新外壁の一部を開閉可能にし
て前記有効収納空間への開口部を形成したことを特徴と
するものである。また、請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載の建物において、前記開口部には、
梯子や足場等を係止できる係止部が設けられていること
を特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の発明は、新外壁と旧外壁
の間に所要の有効収納空間を有し、前記有効収納空間に
設備配管や設備配線を収納するようにした建物の改装方
法において、設備配管や設備配線の分岐部または接続部
に対応する新外壁の一部を開閉可能にして前記有効収納
空間への開口部を設けることを特徴とするものである。
の間に所要の有効収納空間を有し、前記有効収納空間に
設備配管や設備配線を収納するようにした建物の改装方
法において、設備配管や設備配線の分岐部または接続部
に対応する新外壁の一部を開閉可能にして前記有効収納
空間への開口部を設けることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、旧外壁と新外壁との間の有効
収納空間に、建物のインテリジェント化に必要な設備機
器に接続される設備配管や設備配線が収納されることに
よって、旧建物に設置することが困難であった設備機器
を設けることが可能となり、インテリジェントビルが実
現できる。しかも、設備配管や設備配線の分岐部または
接続部に対応する新外壁の一部を開閉可能にして開口部
を形成することにより、メンテナンス作業が容易とな
る。
収納空間に、建物のインテリジェント化に必要な設備機
器に接続される設備配管や設備配線が収納されることに
よって、旧建物に設置することが困難であった設備機器
を設けることが可能となり、インテリジェントビルが実
現できる。しかも、設備配管や設備配線の分岐部または
接続部に対応する新外壁の一部を開閉可能にして開口部
を形成することにより、メンテナンス作業が容易とな
る。
【0010】また、開口部に、梯子や足場等を係止でき
る係止部を設け、点検作業や補修作業の際に、足場を構
築することができ、作業がしやすくなる。
る係止部を設け、点検作業や補修作業の際に、足場を構
築することができ、作業がしやすくなる。
【0011】
【実施例】図1乃至図4は、本発明の建物の一実施例を
説明するためのものであり、図1は、建物の一部の概略
を示す正面図、図2は、下地材の取り付け構造の一実施
例の説明図、図3は配管の配置図、図4は建物の側断面
図である。図中、1は新外壁、2は旧外壁、3は窓、4
は横下地材、5は縦下地材、6はアンカーボルト、7は
下地固定ブラケット、8は支持材、9はパネル固定ブラ
ケット、10は配管、11はフロアライン、12,12
a,12b,12cは設備機器、13は建物躯体、14
は床面、15は旧笠木、16は新笠木である。
説明するためのものであり、図1は、建物の一部の概略
を示す正面図、図2は、下地材の取り付け構造の一実施
例の説明図、図3は配管の配置図、図4は建物の側断面
図である。図中、1は新外壁、2は旧外壁、3は窓、4
は横下地材、5は縦下地材、6はアンカーボルト、7は
下地固定ブラケット、8は支持材、9はパネル固定ブラ
ケット、10は配管、11はフロアライン、12,12
a,12b,12cは設備機器、13は建物躯体、14
は床面、15は旧笠木、16は新笠木である。
【0012】図1に示すように、この建物は4階建ての
ビルである。図の左側は新外壁1を取り付けた状態であ
り、右側は新外壁1を外した状態を示している。窓3
は、旧外壁に設けられたものであり、旧建物における窓
部材をそのまま用いたり、旧建物の窓部材を撤去し、新
しい窓部材を取り付けるなどによって、窓部材は、旧建
物の躯体に取り付けられている。しかし、窓部材に関し
ては、これに限られるものではなく、さらに、新外壁側
にも窓部材を取り付けて、二重窓としてもよく、あるい
は、旧窓部材を撤去して新外壁側にのみ新しい窓を設け
るようにしてもよい。新外壁の取付は、旧外壁2の上に
横下地材4を固定し、図示しない下地固定ブラケットを
介して縦下地材5を取り付け、縦下地材5に新外壁1を
取り付ける。この実施例では、横下地材4は横方向に通
して設けたが、一部を切除してもよい。また、横方向の
窓間には、縦下地材5が縦方向に通して配設されてい
る。
ビルである。図の左側は新外壁1を取り付けた状態であ
り、右側は新外壁1を外した状態を示している。窓3
は、旧外壁に設けられたものであり、旧建物における窓
部材をそのまま用いたり、旧建物の窓部材を撤去し、新
しい窓部材を取り付けるなどによって、窓部材は、旧建
物の躯体に取り付けられている。しかし、窓部材に関し
ては、これに限られるものではなく、さらに、新外壁側
にも窓部材を取り付けて、二重窓としてもよく、あるい
は、旧窓部材を撤去して新外壁側にのみ新しい窓を設け
るようにしてもよい。新外壁の取付は、旧外壁2の上に
横下地材4を固定し、図示しない下地固定ブラケットを
介して縦下地材5を取り付け、縦下地材5に新外壁1を
取り付ける。この実施例では、横下地材4は横方向に通
して設けたが、一部を切除してもよい。また、横方向の
窓間には、縦下地材5が縦方向に通して配設されてい
る。
【0013】図2により下地材の取り付け構造の一実施
例を説明する。図2(A)は上面図、図2(B)は側面
図である。なお、旧外壁2は、図を見やすくするため
に、表面近くの一部にのみハッチングを施した。旧外壁
2から躯体にアンカーボルト6を打ち込み、下地固定ブ
ラケット7を固定する。横下地材4を溶接やボルト止め
等によって下地固定ブラケット7に固定し、下地固定ブ
ラケット7に同様に溶接やボルト止め等によって支持材
8を固定する。ついで、支持材8に縦下地材5を溶接や
ボルト止め等によって固定し、下地材が旧外壁2に取り
付けられる。この縦下地材5に、パネル固定ブラケット
9を介して新外壁1が取り付けられる。
例を説明する。図2(A)は上面図、図2(B)は側面
図である。なお、旧外壁2は、図を見やすくするため
に、表面近くの一部にのみハッチングを施した。旧外壁
2から躯体にアンカーボルト6を打ち込み、下地固定ブ
ラケット7を固定する。横下地材4を溶接やボルト止め
等によって下地固定ブラケット7に固定し、下地固定ブ
ラケット7に同様に溶接やボルト止め等によって支持材
8を固定する。ついで、支持材8に縦下地材5を溶接や
ボルト止め等によって固定し、下地材が旧外壁2に取り
付けられる。この縦下地材5に、パネル固定ブラケット
9を介して新外壁1が取り付けられる。
【0014】配管や配線は、図3に示すように、窓3の
左右と上下の間に配置される。図3では、空調のための
配管10を示したが、これに限られるものではない。ガ
ス管や、上下水道管、配電線や通信線の配管、あるい
は、配電線や通信線自体であってもよい。通信線も、電
話線、同軸ケーブル、光配線、制御線など、ビル内の各
室間や外部との接続線を配置することができる。
左右と上下の間に配置される。図3では、空調のための
配管10を示したが、これに限られるものではない。ガ
ス管や、上下水道管、配電線や通信線の配管、あるい
は、配電線や通信線自体であってもよい。通信線も、電
話線、同軸ケーブル、光配線、制御線など、ビル内の各
室間や外部との接続線を配置することができる。
【0015】配管や配線は、必要な室に配置された設備
機器に接続される。図3では、配管の引き込みについ
て、Aの領域では天井側に、Bの領域では床側に引き込
む場合を模式的に図示した。点線で示した部分は、その
上部に図示した配管と接続されておらず、異なる配管が
行なわれていることを示した。したがって、配管や配線
は、単独で設備機器に接続されてもよく、あるいは、幹
線から分岐して接続されてもよいものである。これらの
配管や配線は、各室の設備機器を端末機器として、制御
室や機械室等に配置された主となる設備機器に接続され
るのが普通である。このような主となる設備機器は、適
宜のフロアに設けられてもよく、あるいは、屋上に設置
されてもよい。
機器に接続される。図3では、配管の引き込みについ
て、Aの領域では天井側に、Bの領域では床側に引き込
む場合を模式的に図示した。点線で示した部分は、その
上部に図示した配管と接続されておらず、異なる配管が
行なわれていることを示した。したがって、配管や配線
は、単独で設備機器に接続されてもよく、あるいは、幹
線から分岐して接続されてもよいものである。これらの
配管や配線は、各室の設備機器を端末機器として、制御
室や機械室等に配置された主となる設備機器に接続され
るのが普通である。このような主となる設備機器は、適
宜のフロアに設けられてもよく、あるいは、屋上に設置
されてもよい。
【0016】図4に空調のための設備機器の配置と配管
の一例を図示する。図4(A)は窓を通る断面であり、
図4(B)は窓間の断面である。天井近くの壁に配置さ
れた設備機器12a、天井に配置された設備機器12
b、床面に配置された設備機器12cに対して、主とな
る設備機器12から空気が送られるよう配管が行なわれ
ている。図示しないが、制御線も主となる設備機器12
から、各端末の設備機器12a,12b,12cに配線
されている。配管10は、図4(B)に示すように、建
物躯体の13における旧外壁と新外壁1との空間を有効
空間として、そこに収納されている。主となる設備機器
12は、屋上に配置した場合を図示したから、配管や配
線は、旧笠木15の上方に空間を開けて設けられた新笠
木16との間から、主となる設備機器12に接続されて
いる。このように、建物内に配管や配線のための空間を
設けることなく、新たな設備機器を設置することができ
る。なお、配管や配線を屋上に導出する場合には、旧笠
木15の下の手摺に相当する部分に貫通孔を開けて導出
してもよい。新笠木16の高さを低くできる。
の一例を図示する。図4(A)は窓を通る断面であり、
図4(B)は窓間の断面である。天井近くの壁に配置さ
れた設備機器12a、天井に配置された設備機器12
b、床面に配置された設備機器12cに対して、主とな
る設備機器12から空気が送られるよう配管が行なわれ
ている。図示しないが、制御線も主となる設備機器12
から、各端末の設備機器12a,12b,12cに配線
されている。配管10は、図4(B)に示すように、建
物躯体の13における旧外壁と新外壁1との空間を有効
空間として、そこに収納されている。主となる設備機器
12は、屋上に配置した場合を図示したから、配管や配
線は、旧笠木15の上方に空間を開けて設けられた新笠
木16との間から、主となる設備機器12に接続されて
いる。このように、建物内に配管や配線のための空間を
設けることなく、新たな設備機器を設置することができ
る。なお、配管や配線を屋上に導出する場合には、旧笠
木15の下の手摺に相当する部分に貫通孔を開けて導出
してもよい。新笠木16の高さを低くできる。
【0017】配管や配線を行なった後に、新外壁が取り
付けられるが、その後、点検やメンテナンスをする必要
がある。配管や配線を増設したり、変更する必要が生じ
ることがある。そのため、配管や配線の分岐部または接
続部等に対応する新外壁に開閉可能な開口部を設けるよ
うにした。
付けられるが、その後、点検やメンテナンスをする必要
がある。配管や配線を増設したり、変更する必要が生じ
ることがある。そのため、配管や配線の分岐部または接
続部等に対応する新外壁に開閉可能な開口部を設けるよ
うにした。
【0018】図5は、開口部の第1の実施例の説明図で
ある。図中、図1乃至図4と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。17は枠部材、18は開閉パネ
ル、19は蝶番、20は保温配管、21は配線、22は
梯子係止用金具、23は足場係止用金具である。この図
は、縦方向の配管、配線を上から見た図であるが、新外
壁を構成するパネルの一部を開閉自在な開閉パネルとし
て、配管、配線の点検作業を容易としたものである。配
管や配線は、この開閉パネルを用いた開口部において、
分岐や接続が行なわれている。すなわち、配線が電力供
給のための配電線である場合には、この開口部の領域内
に分電盤が取り付けられていてもよい。また、配線が電
話線やLANなどの通信線である場合には、この開口部
の領域内に接続函が設けられていてもよい。光通信線の
場合には、接続函や余長収納部が設置されてもよい。開
閉パネル18は、縦下地材5に枠部材17を固定し、枠
部材17に取り付けた蝶番19によって、図の矢印の方
向に開閉できるように取り付けられている。図では、配
管として保温配管20を図示した。保温配管である必要
はないが、配管は支持材8に止めバンドを用いて支持さ
れている。支持材8として、リップ付き溝付き鋼を用い
て、開口部が配管側になるように取り付けておけば、溝
を利用した支持が可能となる。配線21は、横下地材4
に止め金具を用いて支持される。配管を同様にして支持
してもよい。配管や配線を旧外壁2と新外壁1との空間
に収納し、支持手段によって支持したことにより、位置
ズレ等の事故を防止できる。
ある。図中、図1乃至図4と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。17は枠部材、18は開閉パネ
ル、19は蝶番、20は保温配管、21は配線、22は
梯子係止用金具、23は足場係止用金具である。この図
は、縦方向の配管、配線を上から見た図であるが、新外
壁を構成するパネルの一部を開閉自在な開閉パネルとし
て、配管、配線の点検作業を容易としたものである。配
管や配線は、この開閉パネルを用いた開口部において、
分岐や接続が行なわれている。すなわち、配線が電力供
給のための配電線である場合には、この開口部の領域内
に分電盤が取り付けられていてもよい。また、配線が電
話線やLANなどの通信線である場合には、この開口部
の領域内に接続函が設けられていてもよい。光通信線の
場合には、接続函や余長収納部が設置されてもよい。開
閉パネル18は、縦下地材5に枠部材17を固定し、枠
部材17に取り付けた蝶番19によって、図の矢印の方
向に開閉できるように取り付けられている。図では、配
管として保温配管20を図示した。保温配管である必要
はないが、配管は支持材8に止めバンドを用いて支持さ
れている。支持材8として、リップ付き溝付き鋼を用い
て、開口部が配管側になるように取り付けておけば、溝
を利用した支持が可能となる。配線21は、横下地材4
に止め金具を用いて支持される。配管を同様にして支持
してもよい。配管や配線を旧外壁2と新外壁1との空間
に収納し、支持手段によって支持したことにより、位置
ズレ等の事故を防止できる。
【0019】また、縦下地材5には、適当な位置に、梯
子係止用金具22および足場係止用金具23が固定され
ている。図1で説明した窓と窓の間を通る上下の新外壁
の部分、あるいは、その一部の部分を1階から適宜の階
まで、開口部が上下に連続するように構成しておき、梯
子係止用金具22や足場係止用金具23を適当な間隔で
設けておけば、梯子を掛けるだけで、あるいは、足場を
取り付けることによって、ゴンドラ設備がないビルにお
いて、点検等の作業が容易となる。梯子係止用金具22
および足場係止用金具23はそのいずれか一方が設けら
れてもよい。
子係止用金具22および足場係止用金具23が固定され
ている。図1で説明した窓と窓の間を通る上下の新外壁
の部分、あるいは、その一部の部分を1階から適宜の階
まで、開口部が上下に連続するように構成しておき、梯
子係止用金具22や足場係止用金具23を適当な間隔で
設けておけば、梯子を掛けるだけで、あるいは、足場を
取り付けることによって、ゴンドラ設備がないビルにお
いて、点検等の作業が容易となる。梯子係止用金具22
および足場係止用金具23はそのいずれか一方が設けら
れてもよい。
【0020】図6は、開口部の第2の実施例の説明図で
ある。図中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。24はコンクリート釘である。この実施
例においては、縦方向の収納空間において、横下地材4
が設けられていない。収納空間を広くできる。また、配
線21の支持バンドをコンクリート釘24で旧外壁2に
固定した。すなわち、旧外壁を配管や配線の支持部材の
一部に利用するものである。梯子係止用金具22および
足場係止用金具23も第1の実施例と同様に設けられて
いる。
ある。図中、図5と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。24はコンクリート釘である。この実施
例においては、縦方向の収納空間において、横下地材4
が設けられていない。収納空間を広くできる。また、配
線21の支持バンドをコンクリート釘24で旧外壁2に
固定した。すなわち、旧外壁を配管や配線の支持部材の
一部に利用するものである。梯子係止用金具22および
足場係止用金具23も第1の実施例と同様に設けられて
いる。
【0021】図7は、開口部の第3の実施例の説明図で
ある。図中、図1乃至図5と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。25は金具支持部材、26は窓
部開口を示す矢印、27は点検口枠である。この実施例
においては、窓部開口26の側面の新外壁部の一部に点
検口を設けたものである。点検口とした開閉パネル18
を蝶番19によって、開閉可能にした。窓側から、開閉
パネル18を開けて内部の点検ができるので、設備機器
や配管、配線の点検作業が容易である。なお、蝶番19
を新外壁1側に設けて開閉パネル18を新外壁側に開く
ようにしたが、蝶番19を旧外壁側に取り付けるように
して、開閉パネル18を旧外壁側に開くようにしてもよ
い。また、開閉構造は、蝶番による開閉機構に限らず、
取り外し式や、スライド式等、適宜の構造が採用でき
る。
ある。図中、図1乃至図5と同様な部分には同じ符号を
付して説明を省略する。25は金具支持部材、26は窓
部開口を示す矢印、27は点検口枠である。この実施例
においては、窓部開口26の側面の新外壁部の一部に点
検口を設けたものである。点検口とした開閉パネル18
を蝶番19によって、開閉可能にした。窓側から、開閉
パネル18を開けて内部の点検ができるので、設備機器
や配管、配線の点検作業が容易である。なお、蝶番19
を新外壁1側に設けて開閉パネル18を新外壁側に開く
ようにしたが、蝶番19を旧外壁側に取り付けるように
して、開閉パネル18を旧外壁側に開くようにしてもよ
い。また、開閉構造は、蝶番による開閉機構に限らず、
取り外し式や、スライド式等、適宜の構造が採用でき
る。
【0022】第1及び第2の実施例と同様に、梯子係止
用金具22および足場係止用金具23が設けられてい
る。梯子係止用金具22および足場係止用金具23は、
新外壁側では、縦下地材5に固定され、旧外壁側では、
縦方向に配設した金具支持部材25に固定されている。
上述した実施例でも同様であるが、梯子係止用金具22
および足場係止用金具23の向きは、図示した方向に限
られるものではない。この実施例においても、適当な支
持部材によって、梯子係止用金具22および足場係止用
金具23の向きを図と直角な方向に配置するなど、新外
壁と旧外壁との間隔に応じて、また、有効空間における
配管や配線の状況に応じて、梯子係止用金具22や足場
係止用金具23は、適宜の位置に設けられればよい。
用金具22および足場係止用金具23が設けられてい
る。梯子係止用金具22および足場係止用金具23は、
新外壁側では、縦下地材5に固定され、旧外壁側では、
縦方向に配設した金具支持部材25に固定されている。
上述した実施例でも同様であるが、梯子係止用金具22
および足場係止用金具23の向きは、図示した方向に限
られるものではない。この実施例においても、適当な支
持部材によって、梯子係止用金具22および足場係止用
金具23の向きを図と直角な方向に配置するなど、新外
壁と旧外壁との間隔に応じて、また、有効空間における
配管や配線の状況に応じて、梯子係止用金具22や足場
係止用金具23は、適宜の位置に設けられればよい。
【0023】図8は、開口部の第4の実施例の説明図で
ある。図中、図7と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。28は点検口枠である。この実施例は、
第3の実施例と同様であるが、新外壁側にも点検口枠2
8を設けた。雨仕舞いの点からは有利である。この実施
例においても、蝶番19を旧外壁側に設けて、開閉パネ
ル18を旧外壁側に開くようにしてもよい。
ある。図中、図7と同様な部分には同じ符号を付して説
明を省略する。28は点検口枠である。この実施例は、
第3の実施例と同様であるが、新外壁側にも点検口枠2
8を設けた。雨仕舞いの点からは有利である。この実施
例においても、蝶番19を旧外壁側に設けて、開閉パネ
ル18を旧外壁側に開くようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、旧外壁と新外壁との間に有効空間を設けて、配
管及び/又は配線を収納することによってインテリジェ
ント化が実現できるとともに、配線や配管の点検やメン
テナンスが容易にできる建物を提供できるという効果が
ある。
よれば、旧外壁と新外壁との間に有効空間を設けて、配
管及び/又は配線を収納することによってインテリジェ
ント化が実現できるとともに、配線や配管の点検やメン
テナンスが容易にできる建物を提供できるという効果が
ある。
【図1】本発明の一実施例の建物の一部の概略を示す正
面図である。
面図である。
【図2】本発明の建物における下地材の取り付け構造の
一実施例の説明図である。
一実施例の説明図である。
【図3】本発明の一実施例の建物における配管の配置図
である。
である。
【図4】本発明の一実施例の建物の側断面図である。
【図5】開口部の第1の実施例の説明図である。
【図6】開口部の第2の実施例の説明図である。
【図7】開口部の第3の実施例の説明図である。
【図8】開口部の第4の実施例の説明図である。
1 新外壁 2 旧外壁 3 窓 4 横下地材 5 縦下地材 6 アンカーボルト 7 下地固定ブラケット 8 支持材 9 パネル固定ブラケット 10 配管 11 フロアライン 12,12a,12b,12c 設備機器 13 建物躯体 14 床面 15 旧笠木 16 新笠木 17 枠部材 18 開閉パネル 19 蝶番 20 保温配管 21 配線 22 梯子係止用金具 23 足場係止用金具 24 コンクリート釘 25 金具支持部材 26 窓部開口 27,28 点検口枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 19/08 101 E04F 13/08 101 E04F 17/08 E04G 23/02
Claims (4)
- 【請求項1】 新外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空
間を有し、該有効収納空間に設備配管や設備配線が収納
されている建物において、設備配管や設備配線の分岐部
または接続部が設置されている場所に対応する新外壁の
一部を開閉可能にして前記有効収納空間への開口部を形
成したことを特徴とする建物。 - 【請求項2】 新外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空
間を有し、該有効収納空間に設備配管や設備配線が収納
されている建物において、窓部開口の側面の新外壁の一
部を開閉可能にして前記有効収納空間への開口部を形成
したことを特徴とする建物。 - 【請求項3】 前記開口部には、梯子や足場等を係止で
きる係止部が設けられていることを特徴とする請求項1
または2に記載の建物。 - 【請求項4】 新外壁と旧外壁の間に所要の有効収納空
間を有し、前記有効収納空間に設備配管や設備配線を収
納するようにした建物の改装方法において、設備配管や
設備配線の分岐部または接続部に対応する新外壁の一部
を開閉可能にして前記有効収納空間への開口部を設ける
ことを特徴とする建物の改装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15442693A JP2886418B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 建物及び建物の改装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15442693A JP2886418B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 建物及び建物の改装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06341220A JPH06341220A (ja) | 1994-12-13 |
JP2886418B2 true JP2886418B2 (ja) | 1999-04-26 |
Family
ID=15583919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15442693A Expired - Fee Related JP2886418B2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 建物及び建物の改装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2886418B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP15442693A patent/JP2886418B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06341220A (ja) | 1994-12-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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