JP2878862B2 - 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 - Google Patents
精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物Info
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Description
は、精密部品又はその組立加工工程に用いられる治工具
類の表面に存在する油脂、機械油、切削油、グリース、
液晶、ロジン系フラックス等の汚れ物質の除去性に優
れ、且つすすぎ性に優れた洗浄剤組成物に関する。
存在する油脂等の有機物を主体とする汚れ物質の除去に
は、ケロシン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶
剤;トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩
素系溶剤;トリクロロトリフルオロエタン等のフロン系
溶剤;オルソケイ酸ソーダや苛性ソーダに界面活性剤や
ビルダーを配合した水系の洗浄剤等が使用されている。
特に電子、電気、機械等の部品には、その高洗浄性及び
難燃性という特性を生かしてフロン系溶剤又は塩素系溶
剤が使用されている。
及びフロン系の溶剤を用いる洗浄剤は、安全性、毒性、
環境汚染性等に大きな問題を有している。一方、水系の
洗浄剤は、毒性が低い点では好ましいが、洗浄力におい
て数段劣っている。
いては、洗浄後、被洗浄物表面に洗浄剤が残留するとプ
ラスチック部品等に悪影響を与えることがあるため、洗
浄後のすすぎ性が問題となっている。
の組立加工工程に用いられる治工具類の表面に存在する
油脂、機械油、切削油、グリース、液晶、ロジン系フラ
ックス等の汚れ物質を除去するための洗浄剤組成物とし
て、洗浄力及びすすぎ性に優れ、且つ環境汚染の惧れが
なく、しかも安全性の高い洗浄剤組成物を提供すること
にある。
を行った結果、特定の粘度を有する特定の化合物と、平
均HLBが特定範囲内の非イオン性界面活性剤とを組合
せた、特定の粘度を有する洗浄剤組成物が、上記目的を
達成するものであることを知見した。
で、(A)下記化2(化1と同じ)で表わされ且つ20
℃の粘度が0.5〜10cpの化合物5〜95重量%及
び(B)平均HLBが4〜15の非イオン性界面活性剤
5〜95重量%を含有し、粘度が40℃で0.5〜20
cpである、精密部品又はその組立加工工程に用いられ
る治工具類用の洗浄剤組成物を提供するものである。
する。
のような化合物が挙げられる。
しては、ドデカン、ヘキサデカン;オレフィン、例え
ば、オクテン、ドデセン、テトラデセン、テトラプロピ
レン、テトライソブチレン等;オレフィンの重合体、例
えば、プロピレンの3量体や1−デセンの2量体等が挙
げられる。
化合物としては、ヤシ脂肪酸メチル、ミリスチン酸イソ
プロピル、ステアリル酸2−エチルヘキシル、ラウリン
酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソブチル
等、更には、アクリル酸ブチルやアクリル酸2−エチル
ヘキシル等が挙げられる。
合物としては、例えば、メチルヘキシルケトン、ジイソ
ブチルケトン、2,6,8,トリメチル4−ノナノン等
が挙げられ、また、上記化2中のXが−O−である化合
物としては、例えば、ジイソアミルエーテルやジヘキシ
ルエーテル等が挙げられる。
合物としては、例えば、ジメチルラウリルアミン、ジメ
チルミリスチルアミン、ジラウリルモノメチルアミン、
トリオクチルアミン等が挙げられる。
上記化2中のXが上記化3である、炭化水素の不飽和結
合を有するオレフィン、分岐パラフィンである。また、
上記化2中のXが−COO−である、ラウリン酸メチ
ル、オレイン酸メチル等の化合物も特に好ましい。
〜10cp、好ましくは0.5〜8cp、特に好ましくは
0.5〜5cpである。20℃の粘度が0.5cp未満であ
ると、洗浄剤組成物の引火性が高く、洗浄時の安全性が
問題となる。また、10cp超であると、狭い隙間部分の
汚れ物質に対して洗浄性が充分でなく好ましくない。
以上併用され、その配合量は、洗浄剤組成物中に5〜9
5%(重量%、以下同じ)、好ましくは20〜90%、
より好ましくは30〜80%である。配合量が5%未満
であると、洗浄性が不充分であり、また95%超である
と、水リンス性が劣る。
する溶解性に優れているが、水に対する溶解性が低いた
め、水によるリンス時にリンス不良を生じやすい。ま
た、洗浄剤組成物が水を含む場合、水の溶解力が低く、
例えば液分離の発生等、製品安定性が不良となる問題が
生じることがある。
の化合物と共に(B)成分として、平均HLBが4〜1
5の非イオン性界面活性剤を併用するもので、この併用
により上記(A)成分の有する問題が改善され、目的と
する洗浄剤組成物となる。
しては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェノールエーテル、ポリオ
キシアルキレンアルキル脂肪酸エステル、ポリオキシア
ルキレンアリルフェノールエーテル、ポリオキシアルキ
レンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
アルキルアミン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シアルキレン等が好ましく用いられ、これらのなかでも
HLB4〜15の非イオン性界面活性剤が特に優れた効
果を発現する。ここで、ポリオキシアルキレンとは、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はブチレン
オキサイドの重合体のことをいう。
単独使用又は二種以上併用され、単独使用する場合は、
HLB4〜15のものを用いる必要があり、また二種以
上併用する場合は、それらの平均HLBが4〜15とな
るように併用する必要がある。(平均)HLBが4未満
であると、水リンス性が充分でなく、また(平均)HL
Bが15超であると、(A)成分との相溶性が悪く、製
品貯蔵性が悪い。
性剤の配合量は、洗浄剤組成物中に5〜95%、好まし
くは5〜40%、より好ましくは5〜30%である。配
合量が5%未満であると、すすぎ性に劣り、洗浄した被
洗浄物がリンス槽で浮上する可能性がある。また、95
%超であると、洗浄性が低下する。
る本発明の洗浄剤組成物は、その粘度が40℃で0.5
〜20cp、好ましくは0.5〜10cpである。上記粘度
が0.5cp未満であると、引火性等の安全性が劣り、ま
た20cp超であると、狭い隙間部分の汚れ物質に対して
洗浄性が劣る傾向がある。
業性等の観点から適宜水を含有させることができる。水
の配合量は、洗浄剤組成物中に5〜50%が好ましい。
果を損なわない範囲で必要に応じて、他の界面活性剤、
シリコン等の消泡剤、アミン系やフェノール系の酸化防
止剤、防錆剤やアルカノールアミン等を配合してもよ
い。
分及び(B)成分等の配合成分を常法により混合して製
造することができる。
方法は特に限定されないが、例えば本発明の洗浄剤組成
物を用いて超音波洗浄又は浸漬洗浄し、最後に溶剤又は
温水でリンスする等の方法を連続的に行う方法等が、効
率良い洗浄法として挙げられる。また、振動法、スプレ
ー法等の各種の洗浄方法によってもよい。
立加工工程に用いられる治工具類の洗浄に用いられ、そ
の際、(A)成分及び(B)成分の作用により被洗浄物
表面に存在する汚れ物質を除去する。また、洗浄後、被
洗浄物表面に残留する本発明の洗浄剤組成物は、被洗浄
物を水等でリンスすることにより流失する。
更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
成物をそれぞれ調製し、各洗浄剤組成物について、汚れ
物質の除去性(洗浄力)、リンス性(すすぎ性)及び製
品安定性を次のようにして評価した。その結果を下記の
表1及び表2に示す。
法)
処理されたプリント基板、ナフテン系鉱油が塗布された
銅板又はネマティック液晶を主成分とする液晶を塗布し
たガラス基板をそれぞれ10枚ずつ浸漬し、40℃で3
分間超音波をあてながら洗浄を行い、その際の汚れ物質
の除去性を評価した。次いで、洗浄剤組成物で洗浄した
上記のプリント基板、銅板又はガラス基板を20℃のイ
オン交換水でリンス処理を行い、リンス性の良し悪しを
目視にて評価した。汚れ物質の除去性及びリンス性の評
価基準は次の通りである。
の残着がなく、非常に良好。 ○;汚れ物質の残着がほとんどなく、良好。 △;汚れ物質の残着がわずかにあり、やや悪い。 ×;汚れ物質が残着し、悪い。
り室温にて目視で観察した。
ポリオキシエチレンを示し、(POP)はポリオキシプ
ロピレンを示す。
その組立加工工程に用いられる治工具類用の洗浄剤組成
物として、優れた洗浄力及びすすぎ性を有し、且つフロ
ン等を用いないため環境を汚染せず安全性も高いもので
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)下記化1で表わされ且つ20℃の
粘度が0.5〜10cpの化合物5〜95重量%及び
(B)平均HLBが4〜15の非イオン性界面活性剤5
〜95重量%を含有し、粘度が40℃で0.5〜20c
pである、精密部品又はその組立加工工程に用いられる
治工具類用の洗浄剤組成物。 【化1】 - 【請求項2】 水を5〜50重量%含有する請求項1記
載の洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3080734A JP2878862B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3080734A JP2878862B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04292700A JPH04292700A (ja) | 1992-10-16 |
JP2878862B2 true JP2878862B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=13726616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3080734A Expired - Lifetime JP2878862B2 (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878862B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102016200678A1 (de) * | 2016-01-20 | 2017-07-20 | Siemens Aktiengesellschaft | Gasturbine mit Wet-Compression-Einrichtung zur Einbringung einer tensidischen Flüssigkeitsmischung |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP3080734A patent/JP2878862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04292700A (ja) | 1992-10-16 |
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