[go: up one dir, main page]

JP2819156B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

Info

Publication number
JP2819156B2
JP2819156B2 JP1182440A JP18244089A JP2819156B2 JP 2819156 B2 JP2819156 B2 JP 2819156B2 JP 1182440 A JP1182440 A JP 1182440A JP 18244089 A JP18244089 A JP 18244089A JP 2819156 B2 JP2819156 B2 JP 2819156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
present
parts
surfactant
precision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1182440A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0394082A (ja
Inventor
宏造 北澤
芳明 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP1182440A priority Critical patent/JP2819156B2/ja
Publication of JPH0394082A publication Critical patent/JPH0394082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819156B2 publication Critical patent/JP2819156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、精密部品又はその組立加工工程に使用され
る治工具類用の洗浄剤組成物に関し、更に詳しくはそれ
らの固体表面に存在する油脂、機械油、切削油、グリー
ス、ロジン系フラックス等の汚れ成分の除去性に優れ、
これらの汚れによる劣化が少なく、かつ毒性の低い洗浄
剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、精密部品、治工具等の固体表面に存在する油等
の有機物を主体とする汚れの除去には、ケロシン、ベン
ゼン、キシレン等の炭化水素系溶剤;トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン等の塩素系溶剤;トリクロロ
トリフルオロエタン等のフロン系溶剤;オルソケイ酸ソ
ーダや苛性ソーダに界面活性剤等が使用されている。特
に電子、電気、機械等の吹品にはその高洗浄性、難燃性
という特性を生かしてフロン系溶剤又は塩素系溶剤が使
用されている。
また、近年、環境汚染が少なくかつ安全性の高い洗浄
剤として、米国特許第4,511,488号明細書、同第4,640,7
19号明細書、同第4,740,247号明細書等に見られるよう
なリモネン、ピネン、ジペンテン等のテルペン類も提案
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの洗浄剤はいずれを取っても、汚れ除
去性、耐劣化性及び低毒性という、洗浄剤組成物に要求
される条件のすべてを満たすようなものではなかった。
すなわち、塩素系及びフロン系の溶剤を用いる洗浄剤
は、安全性、毒性、環境汚染性等に大きな問題を有して
いる。また、炭化水素系浄剤、特にベンゼン、キシレン
等は毒性が高く、労働安全衛生法上の有害物に指定され
ている化合物であって、これを取り扱う作業の危険性及
び煩雑さを考慮すると、洗浄剤として用いることは好ま
しくない。一方、水系洗浄剤は、溶剤系洗浄剤に比較し
て危険性と毒性が低い点では好ましいが、洗浄力におい
て数段劣っている。また、リモネンに代表されるテンペ
ン類は、安全性と洗浄性を両立させ得る化合物である
が、使用時に劣化しやすく耐久性が問題であるばかりで
なく、天然物由来のために安定品質の物が得難く、高価
でかつ供給量に限界があり、工業用洗浄剤として実際的
ではない。
本発明の目的は、上述のような従来技術のもつ欠点を
改良し、洗浄性、耐劣化性及び安全性に優れかつ汚染環
境のない、精密部品又はその組立加工工程に用いられる
治工具類の固定表面に存在する油脂、機械油、切削油、
グリース、ロジン系フラックス等の汚れ成分を除去する
ための洗浄剤組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる実情において、本発明者らは上記問題点を解決
すべく鋭意研究を行った結果、特定炭素数範囲の飽和ア
ルキルベンゼンが前記条件を満足する洗浄剤組成物とし
て使用し得るものであることを見いだし、本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、炭素数10〜15の飽和アルキルベ
ンゼンを70重量%以上及び界面活性剤を含有する精密部
品又はこれに使用する治工具類用洗浄剤組成物を提供す
るものである。
本発明において使用されるアルキルベンゼンは飽和の
アルキル器を持つことが必須である。不飽和アルキル基
で置換されたベンゼン誘導体の場合、洗浄性は悪くはな
いが使用時の劣化が激しく、本発明の目的に照らし不適
当である。また、その全炭素数については10〜15の範囲
であることが油脂族性/芳香族性のバランスから見て必
須の要件である。この範囲の中では、汚れ成分の油の極
性が大きい場合も小さい場合も同じように安定した良好
な洗浄性を得ることができる。その中でも特に、全炭素
数10〜12のものが好ましい。このような飽和アルキルベ
ンゼンとしては、例えば、シメン、デュレン、t−ブチ
ルトルエン、メシチレン、ジイソプロピルベンゼン、t
−ブチルベンゼン等が挙げられる。これらの内特にシメ
ン、ジイソプロピルベンゼン等が特に優れている。これ
らの飽和アルキルベンゼンは、洗浄性を維持し、持続性
を確保するために本発明洗浄剤組成物中に70重量%以上
含有することが必要である。
本発明の洗浄剤組成物は、更にアルコールを配合する
ことにより、より強力な洗浄力を発揮する。
界面活性剤としてはアニオン性活性剤、カチオン性活
性剤、両イオン性活性剤等いずれも使用することができ
るが、洗浄面への影響が少ないという点で非イオン系界
面活性剤が最もよい。例えばポリオキシアルキレンアル
キルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキフェノール
エーテル、ポリオキシアルキレンアルキル脂肪酸エステ
ル、ポリオキシアルキレンアリルフェノールエーテル、
ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレンアルキルアミン、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシアルキレン等が好ましく、そのなか
で平均HLB 4〜15の非イオン性界面活性剤が特に優れた
効果を発現する。ここで、ポリオキシアルキレンとは、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド又はブチレ
ンオキサイドの重合体のことをいう。
アルコールとしては、炭素数6〜18のものが好まし
く、例えばオクチルアルコール、ラウリルアルコール、
オレイルアルコール、ゲリベアルコール等の天然及び合
成アルコールが挙げられる。
界面活性剤及び/またはアルコールの添加量としては
合計0.01〜30重量%程度に、特に3〜10重量%が望まし
い。0.01重量%未満では界面活性剤及び/またはアルコ
ールを加えたことによる特別の効果は発現せず、一方30
重量%を越えると界面活性剤が洗浄表面に残留して、洗
浄された部品の特性に影響を及ぼすことがある。
また、本発明洗浄剤組成物には、その効果を損なわな
い範囲で、必要に応じて更にエタノール、グリコール等
の各種アルコール、クエン酸、酒石酸、フタル酸等の有
機酸などを配合してもよい。
本発明の洗浄剤は、精密部品及びその組立加工工程に
使用される治工具類の洗浄に特に優れた効果を有する。
本発明において、精密部品とは、例えば電子部品、電
機部品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学部品等をい
う。ここで、電子部品とは、例えば電算機及びその周辺
機器、家電機器、通信機器、OA機器、その他電子応用機
器等に用いられるプリント配線基板;ICリードフレー
ム、抵抗器、コンデンサー、リレー等接点部材に用いら
れるフープ材;OA機器、時計、電算機器、玩具、家電機
器等に用いられる液晶表示器;映像・音声記録/再生部
品、その関連部品等に用いられる磁気記録部品;シリコ
ンやセラミックのウェハ等の半導体材料;水晶振動子等
の電歪要部品;CD、PD、複写機器、光記録機器等に用い
られる光電変換部品などをいう。電機部品とは例えばブ
ラシ、ロータ、ステータ、ハウジング等の電動機部品;
販売機や各種機器に用いられる発券用部品;販売機、キ
ャッシュディスペンサ等に用いられる貨幣検査用部品な
どをいう。精密機械部品とは、例えば精密駆動機器、ビ
デオレコーダー等に用いられるベアリング;超硬チップ
等の加工用部品などをいう。樹脂加工部品とは、例えば
カメラ、自動車等に用いられる精密樹脂加工部品などを
いう。更に、光学部品としては、カメラ、眼鏡、光学機
器等に用いられるレンズがあり、また、その他部品とし
てメガネフレーム、時計ケース、時計ベルト等が例示さ
れる。
本発明において、組立加工工程に使用される治工具類
とは、上述の各種部品例で示したような精密部品を製
造、成形、加工、組立、仕上げ等の各種工程において取
り扱う治具、工具の他、これらの精密部品を取り扱う各
種機器、その部品等をいう。
本発明の洗浄剤組成物は、特に上述のうち、フラック
スの残存したプリント配線基板に対し好適な性能を発揮
するが、本発明の対象となる精密部品類及び治工具類
は、これらの例に限られるものではなく、組立加工工程
において各種の加工油やフラックス等の後工程の妨害物
質、又は製品の特性を低下させる各種の油性汚染物質を
付着している一定形状の固体表面を持つ精密部品類及び
治工具類であれば、本発明洗浄組成物が適用できる。
これらの汚染物質が例えば油脂、機械油、切削油、グ
リース、ロジン系フラックス等、主として有機油分の汚
れである場合、本発明の洗浄剤組成物が特に有効であ
り、これに金属粉、無機物粉、水分等が混入した汚れで
あっても十分洗浄除去することができる。
本発明の洗浄剤組成物は、浸漬法、超音波洗浄法、揺
動法、スプレー法、蒸気洗浄法、手拭法、水置換乾燥法
等の各種の洗浄方法において使用でき、かつ好ましい結
果を得ることができる。
本発明の洗浄剤を、例えばフラックスの付着したプリ
ント配線基板の洗浄工程に用いる場合、例えば、まず、
本発明洗浄剤組成物をいれた超音波洗浄槽で超音波洗浄
し、次いで本発明の洗浄剤組成物を満たした液浴槽にお
いて浸漬洗浄し、最後に本発明の洗浄剤組成物により蒸
気洗浄する等の方法を連続的に行うことにより、効率的
に洗浄するとができる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜6及び比較例1〜5 70mm×150mmの鋼製テストピースに500mg/m2の割合で
ナフテン系鉱油(40℃,350cst)を塗布する。このテス
トピースを、40℃に保った洗浄液に浸漬し、超音波で5
分間洗浄した。洗浄後、目視によりその洗浄性を評価し
た。
また、汚れ混入時の洗浄性を調べるため、上記ナフテ
ン系鉱油を20重量%添加した洗浄液を調製し、同様の洗
浄試験を行った。
洗浄液の耐劣化性を調べるため、ジイソプロピルベン
ゼン、ビニルトルエン、シメン及びリモネン各100mlを
それぞれ300mlのガラス容器に入れ、これに銅粉及び鉄
粉を各10g加えた後、150℃で3日間高温槽で加熱した。
不飽和のアルキル基を有するビニルトルエン及びリモネ
ンは熱劣化のため増粘したが、飽和アルキルを有するシ
メン及びジイソプロピルベンゼンには変化が認められな
かった。
これらの結果を表1に示した。
(評価基準) 洗浄性 ◎:表面に極めて清浄 ○:表面に鉱油残着ほとんどなし △:表面に鉱油残着わずかにあり ×:表面に鉱油残着あり 耐劣化性 ◎:増粘全くなし ○:増粘わずかにあり △:増粘あり ×:増粘顕著 実施例7〜12及び比較例6〜7 ICチップ装着したプリント配線板をフラックス処理
し、続いてハンダ処理してテストピースとした。このテ
ストピースを80℃に保った洗浄液に浸漬し、5分間超音
波洗浄後プリント配線板からのフラックスの除去性を目
視で評価した。結果を表2に示した。
(評価基準) ◎:フラックス残着なく、洗浄力極めて大 ○:フラックス残着がほとんどなく、洗浄力大 △:フラックス残着がわずかにあるが、洗浄力あり ×:フラックスが残着し、洗浄力に乏しい 〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば洗浄性、耐劣化性及び
安全性に優れ、かつ環境汚染のない、精密部品又はその
組立加工工程に用いられる治工具類用の洗浄剤組成物が
提供される。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数10〜15の飽和アルキルベンゼンを70
    重量%以上及び界面活性剤を含有する精密部品又はこれ
    に使用する治工具類用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】界面活性剤が平均HLB4〜15の非イオン性界
    面活性剤である請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】更に炭素数6〜18のアルコールを含有する
    請求項1記載の洗浄剤組成物。
JP1182440A 1989-06-12 1989-07-17 洗浄剤組成物 Expired - Fee Related JP2819156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1182440A JP2819156B2 (ja) 1989-06-12 1989-07-17 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14888289 1989-06-12
JP1-148882 1989-06-12
JP1182440A JP2819156B2 (ja) 1989-06-12 1989-07-17 洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0394082A JPH0394082A (ja) 1991-04-18
JP2819156B2 true JP2819156B2 (ja) 1998-10-30

Family

ID=26478938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1182440A Expired - Fee Related JP2819156B2 (ja) 1989-06-12 1989-07-17 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819156B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100222460B1 (ko) * 1994-03-18 1999-10-01 도키와 후미카츠 세정방법
JP2736365B2 (ja) * 1994-10-13 1998-04-02 花王株式会社 洗浄方法および洗浄剤
JP3582886B2 (ja) * 1995-03-16 2004-10-27 株式会社ジャパンエナジー 光学部品用洗浄剤
CN103526219A (zh) * 2013-09-27 2014-01-22 天津滨海瀚元化工有限公司 一种用于清除积蜡的清洗剂
CN108231541B (zh) * 2018-01-04 2020-06-02 云南北方昆物光电科技发展有限公司 一种锑化铟抛光晶片的清洗方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4972306A (ja) * 1972-11-09 1974-07-12
JPS63279000A (ja) * 1987-05-12 1988-11-16 Mitsubishi Electric Corp 芳香族炭化水素系溶剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0394082A (ja) 1991-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0466054A2 (en) Composition for cleaning electronic and precision parts, and cleaning process
JP2652298B2 (ja) 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物
US5853489A (en) Cleaning process
JP3229712B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2639733B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2819156B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH0768547B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2610552B2 (ja) 洗浄方法
JPH08917B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2736365B2 (ja) 洗浄方法および洗浄剤
JPH0457898A (ja) 水系洗浄剤組成物
JP3229711B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH07195044A (ja) 洗浄方法
JPH0768551B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2630573B2 (ja) 洗浄方法および洗浄剤
JP2651643B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH10298587A (ja) 精密部品用又は治工具類用洗浄剤組成物
JP2539284B2 (ja) 電子部品又は精密部品類の洗浄方法
JP2816928B2 (ja) 洗浄方法
JP2732229B2 (ja) 洗浄方法および洗浄剤
JP2979276B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH0468097A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0598294A (ja) 洗浄剤組成物
JP2893497B2 (ja) 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物
JP2878862B2 (ja) 精密部品又は治工具類用洗浄剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080828

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees