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JP2874012B2 - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置

Info

Publication number
JP2874012B2
JP2874012B2 JP2264466A JP26446690A JP2874012B2 JP 2874012 B2 JP2874012 B2 JP 2874012B2 JP 2264466 A JP2264466 A JP 2264466A JP 26446690 A JP26446690 A JP 26446690A JP 2874012 B2 JP2874012 B2 JP 2874012B2
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JP
Japan
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port
pressure
valve
control
clutch
Prior art date
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Application number
JP2264466A
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JPH04140572A (ja
Inventor
康則 中脇
一美 星屋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2264466A priority Critical patent/JP2874012B2/ja
Publication of JPH04140572A publication Critical patent/JPH04140572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2874012B2 publication Critical patent/JP2874012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車両用自動変速機の油圧制御装置に係り、
特に、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実質的に
停止しているときに、前進走行レンジであってもフォワ
ードクラッチ(前進走行を達成するために係合されるク
ラッチ)をコントロールバルブを介して解放(油圧低減
による実質的解放を含む)し、ニュートラル状態を形成
してクリープの発生を防止する車両用自動変速機の油圧
制御装置に関する。
【従来の技術】
従来、車両用自動変速機においては、シフトレンジが
ドライブレンジのような走行レンジに設定されている
と、車速が実質的に零の場合であっても、自動変速機の
歯車変速装置はニュートラルの状態にはならず第1速段
(又は第2速段)に設定されるようになっている。従っ
て、内燃機関の出力はトルクコンバータを経て常に歯車
変速装置のフォワードクラッチに伝達されるため、いわ
ゆるクリープが生じ、その結果車両を停止状態のまま維
持させるためにはブレーキペダルを踏み込んだ状態を維
持する必要があった。又、このときのトルクコンバータ
の引摺りによって燃料消費効率が悪化し、更には該トル
クコンバータの作動油の温度が上昇するというような問
題が発生することがあった。 このような点に鑑み、フォワードクラッチの油圧を制
御するためのコントロールバルブを新たに設け、アクセ
ルペダルが解放され、且つ車両が実質的に停止している
ときには、シフトレンジがたとえドライブレンジのよう
な前進走行レンジにあったとしても、フォワードクラッ
チを前記コントロールバルブを介して解放し、自動的に
ニュートラルの状態を形成してクリープの発生を防止す
ると共に、燃料消費効率を向上させ、併せてトルクコン
バータの作動油の温度上昇を抑えるようにした技術が知
られている(例えば特開昭63−106449)。 なお、通常、このようなニュートラル状態への移行制
御(以降クリープ低減制御という)を行うときには、坂
道等において車両が後退するのを防止するために、該車
両の後退を阻止可能な(油圧制御装置内の)ブレーキを
係合させる、いわゆるヒルホールド制御が併せて行われ
る。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような自動変速機の油圧制御装置
においては、このクリープ低減制御を実行するために新
たに設けた前記コントロールバルブがフェイルした場
合、例えば、クリープ低減モードにおいて該コントロー
ルバルブのスプールがスティックしたりした場合、アク
セルを踏み込んで現実に前進走行を行おうとしても、該
フォワードクラッチに油圧が供給されず、前進走行を行
うことができなくなるという問題がある。 又、このクリープ低減制御と併せて前述したヒルホー
ルド制御を行っているような場合には、一般に両制御の
時間的関連を持たせるためにヒルホールド制御を実行す
るために係合させる(油圧制御装置内の)ブレーキを制
御するバルブを介してフォワードクラッチのコントロー
ルバルブに係合圧が供給されるような構成となっている
ため、このブレーキのコントロールバルブにフェイルが
発生した場合もフォワードクラッチの係合が良好に実行
されず、該フォワードクラッチのスリップ、傷損、ある
いは前進走行不能というような問題が発生することが有
り得る。 本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたも
のであって、クリープ低減制御を実行するためのフォワ
ードクラッチ用コントロールバルブや、ヒルホールド制
御を行うためのブレーキ用コントロールバルブにフェイ
ルが発生したとしても、なお前進走行を確保することの
できる車両用自動変速機の油圧制御装置を提供すること
を目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実
質的に停止しているときに、シフトレンジが前進走行レ
ンジであってもフォワードクラッチをコントロールバル
ブを介して解放し、ニュートラル状態を形成してクリー
プの発生を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置に
おいて、前記コントロールバルブ及びフォワードクラッ
チ間を連通する油路の途中に配置され、前記フォワード
クラッチ及びコントロールバルブ間の連通と、フォワー
ドクラッチ及び前進走行レンジでライン圧が発生する油
路間の連通との切換えが可能なリレーバルブを備え、該
リレーバルブの切換制御を、フォワードクラッチへ向か
うべき係合圧又はフォワードクラッチの係合圧を制御す
るための油圧によって行うことにより、上記目的を達成
したものである。
【作用】
本発明においては、第1図(A)に示すように、従来
直結状態とされていたフォワードクラッチとそのコント
ロールバルブとの間に、フォワードクラッチ及びコン
トロールバルブ間の連通、フォワードクラッチ及び前
進走行レンジでライン圧が発生する油路間の連通、との
切換えを行うためのリレーバルブを配置するようにして
いる。 その上で、本発明では、このリレーバルブの切換制御
を、フォワードクラッチのへ向かうべき係合圧(又はフ
ォワードクラッチの係合圧を制御するための油圧)によ
って行うようにしている。従って、フォワードクラッチ
へ向かうべき係合圧(又はフォワードクラッチの係合圧
を制御するための油圧)がある所定の閾値以上にまで上
昇すると、このリレーバルブの切換えにより、コントロ
ールバルブの状態の如何に拘わらずフォワードクラッチ
は前進走行レンジでライン圧が発生する油路と連通さ
れ、前進走行を行うことが可能となる。 又、万一このリレーバルブ自体が、例えばフォワード
クラッチ及び前進走行時のライン圧発生油路を連通した
状態でフェイルしたとしても、クリープ低減制御ができ
なくなるだけで、フォワードクラッチ用コントロールバ
ルブ、ヒルホールドブレーキ用コントロールバルブのフ
ェイルの如何に拘らず前進走行はやはり可能である。 又、逆にこのリレーバルブ自体が、例えばフォワード
クラッチ及びコントロールバルブ間を連通した状態でフ
ェイルしたとしても、フォワードクラッチのコントロー
ルバルブ(やヒルホールドのためのブレーキのコントロ
ールバルブ)自体が正常動作を維持している限り、従来
と全く同様の油路構成により、フォワードクラッチに係
合圧を供給することができ前進走行が可能である。 従って、第1図(B)に示されるように、従来に比べ
てほとんどの態様で前進走行が可能となり、良好なフェ
イルセイフ機能を発揮することができるようになる。
【実施例】
以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明す
る。 第2図に本発明の実施例が適用される車両用自動変速
機の全体概要を示す。 この自動変速機はトルクコンバータ部20と、オーバー
ドライブ機構部40と、前進3段後進1段のアンダードラ
イブ機構部60とを備える。 前記トルクコンバータ部20は、ポンプ21、タービン2
2、ステータ23、及びロックアップクラッチ24を備えた
周知のものであり、エンジン1のクランクシャフト10の
出力をオーバードライブ機構部40に伝達する。 前記オーバードライブ機構部は、サンギヤ43、リング
ギヤ44、プラネタリピニオン42、及びキャリヤ41からな
る1組の遊星歯車装置を備え、この遊星歯車装置の回転
状態をクラッチC0、ブレーキB0、一方向クラッチF0によ
って制御している。 前記アンダードライブ機構部60は、共通のサンギヤ6
1、リングギヤ62、63、プラネタリピニオン64、65及び
キャリア66、67からなる2組の遊星歯車装置を備え、こ
の2組の遊星歯車装置の回転状態、及び前記オーバード
ライブ機構との連結状態をクラッチC1、C2、ブレーキB1
〜B3及び一方向クラッチF1、F2によって制御している。 この自動変速機のトランスミッション部の具体的な構
成については、これ自体周知であるため、第2図におい
てスケルトン図示とするに止どめ、詳細な説明は省略す
る。 この自動変速機は、上述の如きトランスミッション
部、及びコンピュータ84を備える。コンピュータ84には
エンジン1の負荷を反映させるためのスロットル開度θ
を検出するスロットルセンサ80、車速N0を検出する車速
センサ(出力軸70の回転速度センサ)82、及びクラッチ
C0の回転数を検出するC0回転数センサ99等の各種制御の
ための信号が入力される。 コンピュータ84は予め設定されたスロットル開度−車
速の変速点マップに従って油圧制御回路106内のソレノ
イドバルブを駆動・制御し、第3図に示されるような各
クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行って変速を実
行する。 ここで、クラッチC1がクリープ低減制御の際に解放さ
れるフォワードクラッチに相当し、ブレーキB1がヒルホ
ールド制御の際に係合されるブレーキに相当している。 即ち、第3図から明らかなように、シフトレンジが前
進走行レンジにあるときには、フォワードクラッチC1が
係合状態にあり、前進走行が可能な状態とされる。しか
しながら、スロットル開度θが零(あるいはアイドル接
点がON)で、且つ車速が零(実質的に零を含む)の場合
は、このクラッチC1の係合圧が低減されることによって
自動変速機をニュートラルの状態に移行させると共に、
ヒルホールド機能を作用させるべくブレーキB1の係合か
行われる。 ここで、本発明の実施例に係る油圧制御回路の構成を
説明する前に、該油圧制御回路の理解を容易にするため
に、第4図及び第5図に示される従来のクリープ低減制
御及びヒルホールド制御を実行する油圧制御回路から説
明する。この従来の油圧制御回路は基本的に本発明の実
施例にもそのまま採用されている。 なお、第5図は、第4図の油圧制御回路の要部を模式
的に示したものである。 図において、符号110はマニュアルシフトバルブを示
している。このマニュアルシフトバルブ110は油圧入力
ポート114を有する。油圧入力ポート114にはオイルポン
プ120により吸い上げられてプライマリーレギュレータ
バルブ124によって調圧されたライン圧PLが油路126を介
して供給される。このマニュアルシフトバルブ110は、
図示せぬマニュアルシフトレバーによって駆動されるス
プール112を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジ
であるときには油圧入力ポート114をDレンジポート116
に接続する。又、マニュアルシフトレンジがSレンジで
あるときには油圧入力ポート114をSレンジポート118に
接続する。 Dレンジポート116は油路300、302を経て2−3シフ
トバルブ140のポート146に接続され、Sレンジポート11
8は油路304によって2−3シフトバルブ140のポート148
に接続されている。 2−3シフトバルブ140は、スプ−ル142を有する。ス
プール142は、ポート144に油圧が供給されていないとき
には図の右半分に示される上昇位置にあってポート146
をポート150に連通させ、且つポート148をポート152に
連通させる。これに対し、ポート144に油圧が供給され
ているときには図の左半分に示される下降位置にあり、
ポート146とポート150との連通を遮断すると共に、ポー
ト148とポート152との連通を遮断し、ポート152をドレ
ンポート153に連通する。 ポート144に対する油圧の供給は図示せぬソレノイド
バルブにより周知の態様で行われ、第3速段あるいはオ
ーバードライブ段を達成するときにのみポート144に油
圧が供給されるようになっている。従って、スプール14
2は、第1速段あるいは第2速段の達成時には前記上昇
位置にあり、第3速段あるいはオーバードライブ段の達
成時には前記下降位置にあることになる。 ポート150は油路306によってB1コントロールバルブ18
0のポート186に連通されている。ポート152は、油路30
8、セカンドコーストモジュレータバルブ160、油路310
を経てチェックバルブ170のポート172に連通されてい
る。 チェックバルブ170は、入口ポート172以外にもう1つ
の入口ポート174と1つの出口ポート176とを有してお
り、チェックボール178の作用によって入口ポート172に
油圧が供給されているときには入口ポート174を閉じ、
又、入口ポート174に油圧が供給されているときには入
口ポート172を閉じるようになっている。入口ポート174
は油路312によってブレーキ制御弁180のポート188に接
続され、出口ポート176は油路314によって1−2シフト
バルブ130のポート136に接続されている。 1−2シフトバルブ130はスプール132を有する。スプ
ール132はポート134に油圧が供給されていないときには
図の左半分に示される上昇位置にありポート136と138と
を連通させ、これに対しポート134に油圧が供給されて
いるときには図の右半分に示される下降位置にあってポ
ート136と138とを遮断してポート138をドレンポート139
に連通するようになっている。ポート134には図示せぬ
ソレノイドバルブの作用により第1速段達成時にのみ油
圧が供給され、これによりスプール132は、第2速段、
第3速段、あるいはオーバードライブ段の達成時には前
記上昇位置とされ、第1速段達成時にのみ前記下降位置
とされることになる。 ポート138は油路316によってブレーキB1に接続されて
いる。 B1コントロールバルブ180は、スプール182とプラグ18
4とを有する。スプール182は図の右半分に示される上昇
位置にあるときにはポート186と188とを連通させ、且つ
ポート190と192とを遮断してポート192をドレンポート1
98に連通させる。これに対して図の左半分に示されてい
る下降位置にあるときにはポート186を閉じてポート188
をドレンポート187に連通させ、且つポート190と192と
を連通させるようになっている。 ポート190は油路314及び油路300によってマニュアル
シフドルブ110のDレンジポート116に接続され、ポート
192は油路316によってC1コントロールバルブ200のポー
ト208に接続されている。 スプール182はポート194及び196に与えられる油圧に
よって駆動され、ポート194と196の少なくとも一方に所
定値Psset以上の信号油圧Psが供給されているときに
は、前記左半分位置、即ちヒルホールド制御解除位置に
位置する。又、ポート194と196のいずれにも所定値Psse
t以上の信号油圧Psが供給されていないときには前記右
半分の位置、即ちヒルホールド制御位置に位置するよう
になっている。ポート194は油路318によって油路320に
連通接続されて油路320の信号油圧Psを供給されるよう
になっている。又ポート196は図示せぬ油路によってス
ロットル油圧、あるいはクラッチC1のサーボ油圧(係合
圧)が供給されるようになっている。 ソレノイドバルブ240は、その電磁コイルに与えられ
るパルス信号のデューティ比Dに応じて、油路320に該
デューティ比Dに応じた信号圧Psが生じさせるようにな
っている。ソレノイドバルブ240はいわゆるノーマルク
ローズ型のソレノイドバルブにより構成されており、こ
れにより油路320の信号油圧Psは電磁コイルに与えられ
るデューティ比Dの増大に応じて低下する。油路320は
元油圧を供給されるべく絞り280、油路322、モジュレー
タバルブ250、油路324を経て油路126に接続され、これ
により油路322にはモジュレータバルブ250によって所定
の一定圧に調圧されたモジュレート油圧Pmが供給され
る。 油路320は油路318によってB1コントロールバルブ180
のポート194に接続されていると共に、油路326、絞り28
2を経てC1コントロールバルブ200のポート210に連通接
続されている。 C1コントロールバルブ200は、スプール202と2つのプ
ラグ204及び206とを有する。スプール202は、油路328、
314によって油路300に接続され、ライン圧PLを供給され
るポート212のドレンポート216に対する連通度合を制御
することによって出口ポート214の油圧を調圧するよう
になっている。この調圧値は圧縮コイルばね218がスル
ープ202に与える付勢力とプラグ204及び206によってス
ループ202に直接的に与えられる押圧力の増大に応じて
増大するようになっている。出口ポート214は絞り284、
油路330を経てクラッチC1に接続されている。 又、油路328と油路330とは、油路314、チェックバル
ブ260によって接続されている。このチェックバルブ260
は油路330より油路328へのオイルの流れ、即ちオイルの
ドレン流れのみを許すように構成されている。 マニュアルシフトレンジがDレンジに設定されてい
て、第1速段が成立しているときには1−2シフトバル
ブ130のスプール132は下降位置にあり、2−3シフトバ
ルブ140のスプール142は上昇位置にある。クリープ低減
制御及びヒルホールド制御が未だ開始されておらず、ソ
レノイドバルブ240にOFF信号が与えられている間は、油
路320の信号油圧Psはモジュレータバルブ250の出力油圧
Pmと同じ油圧に設定され、この油圧がB1コントロールバ
ルブ180のポート194とC1コントロールバルブ200のポー
ト210とに供給される。従って、このときにはB1コント
ロールバルブ180のスプール180は左側位置、即ちヒルホ
ールド制御開始位置に位置し、これによりポート186が
閉じられてポート188がドレンポート187に連通される。 又、ポート190がポート192に連通することにより、油
路300、314のライン圧PLが油路316を経てC1コントロー
ルバルブ200のポート208に入り、これよりC1コントロー
ルバルブ200はポート210に与えられている信号油圧Psに
加えてポート208に供給されたライン圧Plの作用によっ
て左側位置、即ち通常モード位置に位置する。その結
果、ドレンポート216は完全に閉じられることによって
ポート212に与えられたライン圧PLが減圧されることな
く、そのままポート214より油路330を経てクラッチC1に
導入される。このため、このときにはクラッチC1は完全
係合して第1速段が達成される。又、B1コントロールバ
ルブ180のポート186が閉じられているためポート188が
ドレン接続され、しかも1−2シフトバルブ130のポー
ト136も閉じられてポート138がドレン接続されるため、
ブレーキB1には何の油圧も供給されず、ブレーキB1は解
放状態を維持する。 マニュアルシフトレンジがDレンジに設定されている
状態下において、エンジン1のスロットル開度がアイド
ル開度位置にまで戻され(アイドル接点ON)、しかも車
速が零に近い所定値以下になると、クリープ低減制御及
びヒルホールド制御を行うべく、ソレノイドバルブ240
にパルス信号が与えられ、そのデューティ比Dを時間の
経過と共に増大することが行われる。このデューティ比
Dの増大に応じて油路320の信号油圧Psは時間の経過と
共に徐々に減少し、その信号油圧Psが所定値Pssetにま
で低下すると、B1コントロールバルブ180のスプール182
が図の右側位置に切換わり、ポート188の連通ポートが
ドレンポート187からポート186に切換わる。又、ポート
192の連通ポートがポート190からドレンポート198に切
換わる。 従ってポート208にライン圧PLが供給されなくなるた
め、C1コントロールバルブ200の調圧値、即ちクラッチC
1の係合圧はポート210に与えられる信号油圧Psにより設
定され、該信号油圧Psの減少に従いドレンポート216が
開かれるようになる。その結果、ポート214よりクラッ
チCに供給される係合圧が低下し、これによりクラッチ
C1が滑りを生じるようになる。これによって自動変速機
はニュートラル時と同様の状態となり、アイドル振動の
低減と同時にクリープの発生が防止される。即ち、クリ
ープ低減制御が実行される。 一方、このときには前述したようにB1コントロールバ
ルブ180のポート186と188とが連通しているため、2−
3シフトバルブ140のスプール142が上昇位置、即ち第1
速段あるいは第2速段を達成する切換位置にあれば、マ
ニュアルシフトバルブ110のDレンジポート116のライン
圧PLが油路300、302、2−3シフトバルブ140のポート1
46及び150、油路306、B1コントロールバルブ180のポー
ト186及び188、油路312、チェックバルブ170、油路314
を経て1−2シフトバルブ130のポート136にまで達す
る。従って、このときに1−2シフトバルブ130のスプ
ール132が上昇位置にあれば、即ち第2速、第3速、あ
るいはオーバードライブ段を達成する位置にある場合、
ポート136のライン圧PLがポート138より油路316を経て
ブレーキB1に供給され、ブレーキB1が係合しサンギヤが
固定されるようになる。そのため、フロントサンギヤ及
びリヤサンギヤの各々の回転が阻止され、一方向クラッ
チ92の作用によって出力軸が車両後退方向へ回転するの
が阻止され、いわゆるヒルホールド制御が実行される。 以上が従来及び本実施例において基本的に実行される
クリープ低減制御及びヒルホールド制御である。 このような装置によってこれらの制御を行おうとした
場合、もしC1コントロールバルブ200とスプール202が例
えば異物あるいは加工不良等の不具合により、減圧状態
でスティックした場合にはその後において通常モードで
前進走行するべく、コンピュータからソレノイドバルブ
240に信号(デューティ比=0)を与えても、クラッチC
1の係合圧は第6図のa〜b又はb〜cの油圧値としか
ならず、クラッチと伝達容量不足が生じて前進走行がで
きなくなるという不具合が生じる。又、これがため運転
者がその状態でアクセルペダルを強く踏み込んだりした
場合には、エンジン回転速度及びクラッチC1の入力メン
バ(リングギヤ44)の回転速度が上昇して該クラッチC1
がスリップをし続け、クラッチC1の摩擦材の傷損を招く
ことになる。 又、同様に、B1コントロールバルブ180がヒルホール
ド制御位置(図の右側位置)でスティックしたような場
合は、C1コントロールバルブ200の減圧機能を押し殺す
ためのDレンジライン圧PLがポート208に導かれないた
め、クラッチC1の油圧は第6図のPc1′の値となり、そ
の結果クラッチ伝達トルク容量不足となって前述と同様
の不具合が発生する。 そこで、この不具合を防止するべく、改良した装置の
構成(本発明の実施例)を第7図に示す。 この装置においては、C1コントロールバルブ200のポ
ート214とクラッチC1とを連通する油路330の途中に、C1
リレーバルブ270を配置するようにしている。その上
で、C1コントロールバルブ200のポート214とC1リレーバ
ルブ270のポート272とを前記油路330により連結する。
又、クラッチC1とリレーバルブ270のポート276とを油路
340によって接続する。更に、、C1リレーバルブ270のポ
ート274には油路336によってマニュアルバルブ110のD
レンジポート116において発生するDレンジライン圧PL
を導くようにする。 このC1リレーバルブ270をコントロールする油圧とし
ては、油路334を介してソレノイドバルブ240からの油圧
Ps(クラッチC1の係合を制御する油圧)を作用させる。
なお、このソレノイドバルブ240の油圧Psの代わりにB1
コントロールバルブ180のポート192からの油圧(クラッ
チC1に向かうべき係合圧)を油路332を介して同方向に
作用しても同様の効果が得られる。この油圧Psの作用に
よって通常走行モード(即ち前述した構成の場合Ps圧が
大)の状態でポート274と276とが連通するように設計す
る。なお切換えのPs圧としては、前記第4図及び第5図
におけるPsset圧より高い油圧に設定する。 この実施例はこのような構成とされているため、B1コ
ントロールバルブ及びC1コントロールバルブのいずれか
又は双方がどのような状態でフェイルしたとしても、リ
ニアソレノイド240の出力圧Psが所定値以上に高まる限
り、C1リレーバルブのポート274〜276、油路340を介し
てマニュアルバルブ110のDレンジポート116からのライ
ン圧PLがクラッチC1に導かれるため、前進走行を行うこ
とができるようになる。 更に、本発明実施のために新たに追加したC1リレーバ
ルブ270自体が、例えばポート272と276とが連通状態で
スティックしたような場合も、C1コントロールバルブ20
0(及びB1コントロールバルブ180等)が正常作動してい
る限り、油路330にはDレンジライン圧が導かれるため
支障なく前進走行が可能である。 又、C1リレーバルブ270のポート276と274とが連通状
態でスティックしたような場合であってもクリープ低減
制御は不能になるが、前進走行は可能である。 即ち、結局この実施例によれば、第1図(B)示され
るように、前進走行確保に対するフェイルセーフ機能が
従来に比べ各段に向上するものである。 なお、C1リレーバルブ270の制御圧としては、この他
にスロットル圧を加えることもできる。 これにより、スロットル圧がPthが高い程速くC1リレ
ーバルブを切換えることができ、それだけ早急にマニュ
アルバルブ110のDレンジポート116からのライン圧をク
ラッチC1に導くことができるようになる。又万一ソレノ
イド240がフェイルしたときでも、アクセルペダルの踏
込み(スロットル圧の上昇)により、前進走行が可能と
なる。 なお、上記実施例においては、リニアソレノイドバル
ブ240がデューティ比が増加するにつれてその出力圧Ps
が低下する特性のものを採用していたが、このリニアソ
レノイドバルブ240は、デューティ比の増加と共にその
出力圧Psが増加するような特性のものであってもよい。 この場合は、第8図に示されるように、C1リレーバル
ブに対して前記とは逆方向から、即ち、油路332をポー
ト278に接続するようにして制御圧を導けばよいことに
なる。なお、他の構成は第5図と全く同様であるため、
その他の符号の詳細な記載は省略してある。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、クリープ低減制
御を採用している自動変速機において、該クリープ低減
制御を実行するためのコントロールバルブがフェイルし
たとしても、前進走行ができなくなるというような状態
が発生するのを防止することができるようになるという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の要旨を示すブロック図、 第2図は、本発明が適用された車両用自動変速機のトラ
ンスミッション部を示すスケルトン図、 第3図は、上記自動変速機における各変速段での摩擦係
合装置の係合、解放状態を示す線図、 第4図は、従来(及び本実施例における基本的な)クリ
ープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するための
装置部分の構成を示した油圧制御回路図、 第5図は、第4図の回路図の要部の機能を模式的に示し
た油圧制御回路図、 第6図は、上記装置における油圧特性を示す線図、 第7図は、本発明の実施例を示す第5図と同様な油圧制
御回路図、 第8図は、上記実施例におけるリニアソレノイドバルブ
とは特性方向の異なるリニアソレノイドバルブを用いた
ときの装置構成を示す第5図相当の油圧回路図である。 C1……クラッチ(フォワードクラッチ)、 B1……ブレーキ(ヒルホールド制御時に係合させるブレ
ーキ)、 110……マニュアルバルブ、 180……B1コントロールバルブ、 200……C1コントロールバルブ、 270……C1リレーバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−251651(JP,A) 特開 昭61−235243(JP,A) 特開 昭63−9758(JP,A) 特開 平4−140571(JP,A) 特開 昭63−106447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセルペダルが解放され、且つ車両が実
    質的に停止しているときに、シフトレンジが前進走行レ
    ンジであってもフォワードクラッチをコントロールバル
    ブを介して解放し、ニュートラル状態を形成してクリー
    プの発生を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置に
    おいて、 前記コントロールバルブ及びフォワードクラッチ間を連
    通する油路の途中に配置され、前記フォワードクラッチ
    及びコントロールバルブ間の連通と、フォワードクラッ
    チ及び前進走行レンジでライン圧が発生する油路間の連
    通との切換えが可能なリレーバルブを備え、 該リレーバルブの切換制御を、フォワードクラッチへ向
    かうべき係合圧又はフォワードクラッチの係合圧を制御
    するための油圧によって行うことを特徴とする車両用自
    動変速機の油圧制御装置。
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