JP2864858B2 - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の油圧制御装置Info
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- JP2864858B2 JP2864858B2 JP4078605A JP7860592A JP2864858B2 JP 2864858 B2 JP2864858 B2 JP 2864858B2 JP 4078605 A JP4078605 A JP 4078605A JP 7860592 A JP7860592 A JP 7860592A JP 2864858 B2 JP2864858 B2 JP 2864858B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の油
圧制御装置に係り、特に、シフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには、フォワードクラッチ(前進走行を達成するた
めに係合されるクラッチ)をコントロールバルブを介し
て解放(油圧低減による実質的解放を含む)し、ニュー
トラル状態を形成してクリープの発生を防止し、同時に
ブレーキコントロールバルブを介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキを係合させて車両の後退
を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置に関する。
圧制御装置に係り、特に、シフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには、フォワードクラッチ(前進走行を達成するた
めに係合されるクラッチ)をコントロールバルブを介し
て解放(油圧低減による実質的解放を含む)し、ニュー
トラル状態を形成してクリープの発生を防止し、同時に
ブレーキコントロールバルブを介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキを係合させて車両の後退
を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用自動変速機においては、シ
フトレンジがドライブレンジのような走行レンジに設定
されていると、車速が実質的に零の場合であっても、自
動変速機の歯車変速装置はニュートラルの状態にはなら
ず第1速段(又は第2速段)に設定されるようになって
いる。従って、内燃機関の出力はトルクコンバータを経
て常に歯車変速装置のフォワードクラッチに伝達される
ため、いわゆるクリープが生じ、その結果車両を停止状
態のまま維持させるためにはブレーキペダルを踏み込ん
だ状態を維持する必要があった。
フトレンジがドライブレンジのような走行レンジに設定
されていると、車速が実質的に零の場合であっても、自
動変速機の歯車変速装置はニュートラルの状態にはなら
ず第1速段(又は第2速段)に設定されるようになって
いる。従って、内燃機関の出力はトルクコンバータを経
て常に歯車変速装置のフォワードクラッチに伝達される
ため、いわゆるクリープが生じ、その結果車両を停止状
態のまま維持させるためにはブレーキペダルを踏み込ん
だ状態を維持する必要があった。
【0003】又、このときのトルクコンバータの引摺り
によって燃料消費効率が悪化し、更には該トルクコンバ
ータの作動油の温度が上昇するというような問題が発生
することがあった。
によって燃料消費効率が悪化し、更には該トルクコンバ
ータの作動油の温度が上昇するというような問題が発生
することがあった。
【0004】このような点に鑑み、フォワードクラッチ
の油圧を制御するためのコントロールバルブを新たに設
け、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実質的に停
止しているときには、シフトレンジがたとえドライブレ
ンジのような前進走行レンジにあったとしても、フォワ
ードクラッチを前記コントロールバルブを介して解放
し、自動的にニュートラルの状態を形成してクリープの
発生を防止すると共に、燃料消費効率を向上させ、併せ
てトルクコンバータの作動油の温度上昇を抑えるように
した技術が知られている(例えば特開昭63−1064
49)。
の油圧を制御するためのコントロールバルブを新たに設
け、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実質的に停
止しているときには、シフトレンジがたとえドライブレ
ンジのような前進走行レンジにあったとしても、フォワ
ードクラッチを前記コントロールバルブを介して解放
し、自動的にニュートラルの状態を形成してクリープの
発生を防止すると共に、燃料消費効率を向上させ、併せ
てトルクコンバータの作動油の温度上昇を抑えるように
した技術が知られている(例えば特開昭63−1064
49)。
【0005】又、通常、このようなニュートラル状態へ
の移行制御(以降クリープ低減制御という)を行うとき
には、坂道等において車両が後退するのを防止するため
に、該車両の後退を阻止可能な(油圧制御装置内の)ブ
レーキを係合させる、いわゆるヒルホールド制御が併せ
て行われる。
の移行制御(以降クリープ低減制御という)を行うとき
には、坂道等において車両が後退するのを防止するため
に、該車両の後退を阻止可能な(油圧制御装置内の)ブ
レーキを係合させる、いわゆるヒルホールド制御が併せ
て行われる。
【0006】以下、本発明をよりよく理解するために、
このようなクリープ低減制御及びヒルホールド制御が行
われるように構成した自動変速機の具体例を少し詳しく
説明する。
このようなクリープ低減制御及びヒルホールド制御が行
われるように構成した自動変速機の具体例を少し詳しく
説明する。
【0007】図6に、車両用自動変速機の全体概要を示
す。この自動変速機はトルクコンバータ部20と、オー
バードライブ機構部40と、前進3段後進1段のアンダ
ードライブ機構部60とを備える。
す。この自動変速機はトルクコンバータ部20と、オー
バードライブ機構部40と、前進3段後進1段のアンダ
ードライブ機構部60とを備える。
【0008】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備え、エンジン1のクランクシャフト10
の出力をオーバードライブ機構部40に伝達する。
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備え、エンジン1のクランクシャフト10
の出力をオーバードライブ機構部40に伝達する。
【0009】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0010】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
【0011】この自動変速機は、上述の如きトランスミ
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはエンジン1の負荷を反映させるためのスロ
ットル開度θを検出するスロットルセンサ80、車速N
0 を検出する車速センサ(出力軸70の回転速度セン
サ)82、及びクラッチC0 の回転数を検出するC0 回
転数センサ99等の各種制御のための信号が入力され
る。
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはエンジン1の負荷を反映させるためのスロ
ットル開度θを検出するスロットルセンサ80、車速N
0 を検出する車速センサ(出力軸70の回転速度セン
サ)82、及びクラッチC0 の回転数を検出するC0 回
転数センサ99等の各種制御のための信号が入力され
る。
【0012】コンピュータ84は予め設定されたスロッ
トル開度−車速の変速点マップに従って油圧制御回路8
6内のソレノイドバルブを駆動・制御し、図7に示され
るような各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行っ
て変速を実行する。
トル開度−車速の変速点マップに従って油圧制御回路8
6内のソレノイドバルブを駆動・制御し、図7に示され
るような各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行っ
て変速を実行する。
【0013】ここで、クラッチC1 がクリープ低減制御
の際に解放されるフォワードクラッチに相当し、ブレー
キB1 がヒルホールド制御の際に係合されるブレーキに
相当している。
の際に解放されるフォワードクラッチに相当し、ブレー
キB1 がヒルホールド制御の際に係合されるブレーキに
相当している。
【0014】シフトレンジが前進走行レンジにあるとき
には、通常フォワードクラッチC1が係合状態にあり、
前進走行が可能な状態とされる。しかしながら、シフト
レンジが前進走行レンジであっても、スロットル開度θ
が零(あるいはアイドル接点がON)で、且つ車速が零
(実質的に零を含む)の場合は、このクラッチC1 の係
合圧が低減されることによって自動変速機をニュートラ
ルの状態に移行させる(クリープ低減制御)と共に、ヒ
ルホールド機能を作用させるべくブレーキB1の係合が
行われる(ヒルホールド制御)。
には、通常フォワードクラッチC1が係合状態にあり、
前進走行が可能な状態とされる。しかしながら、シフト
レンジが前進走行レンジであっても、スロットル開度θ
が零(あるいはアイドル接点がON)で、且つ車速が零
(実質的に零を含む)の場合は、このクラッチC1 の係
合圧が低減されることによって自動変速機をニュートラ
ルの状態に移行させる(クリープ低減制御)と共に、ヒ
ルホールド機能を作用させるべくブレーキB1の係合が
行われる(ヒルホールド制御)。
【0015】次に、クリープ低減制御及びヒルホールド
制御を実行するための油圧制御装置の例を図8、図9を
用いて説明する。
制御を実行するための油圧制御装置の例を図8、図9を
用いて説明する。
【0016】図において、符号110はマニュアルシフ
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。
【0017】このマニュアルシフトバルブ110は、図
示せぬマニュアルシフトレバーによって駆動されるスプ
ール112を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジ
であるときには油圧入力ポート114をDレンジポート
116に接続する。又、マニュアルシフトレンジがSレ
ンジ(2レンジ)であるときには油圧入力ポート114
をSレンジポート118に接続する。
示せぬマニュアルシフトレバーによって駆動されるスプ
ール112を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジ
であるときには油圧入力ポート114をDレンジポート
116に接続する。又、マニュアルシフトレンジがSレ
ンジ(2レンジ)であるときには油圧入力ポート114
をSレンジポート118に接続する。
【0018】Dレンジポート116は油路300、30
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
【0019】2−3シフトバルブ140は、スプール1
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。
【0020】これに対し、ポート144に油圧が供給さ
れているときには図の左半分に示される下降位置にあ
り、ポート146とポート150との連通を遮断すると
共に、ポート148とポート152との連通を遮断し、
ポート152をドレンポート154に連通する。
れているときには図の左半分に示される下降位置にあ
り、ポート146とポート150との連通を遮断すると
共に、ポート148とポート152との連通を遮断し、
ポート152をドレンポート154に連通する。
【0021】ポート144に対する油圧の供給は図示せ
ぬソレノイドバルブにより周知の態様で行われ、第3速
段あるいはオーバードライブ段(第4速段)を達成する
ときにのみポート144に油圧が供給されるようになっ
ている。従って、スプール142は、第1速段あるいは
第2速段の達成時には前記上昇位置にあり、第3速段あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記下降位置に
あることになる。
ぬソレノイドバルブにより周知の態様で行われ、第3速
段あるいはオーバードライブ段(第4速段)を達成する
ときにのみポート144に油圧が供給されるようになっ
ている。従って、スプール142は、第1速段あるいは
第2速段の達成時には前記上昇位置にあり、第3速段あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記下降位置に
あることになる。
【0022】ポート150は油路306によってB1 コ
ントロールバルブ180のポート186に連通されてい
る。ポート152は、油路308、セカンドコーストモ
ジュレータバルブ160、油路310を経てチェックバ
ルブ170のポート172に連通されている。
ントロールバルブ180のポート186に連通されてい
る。ポート152は、油路308、セカンドコーストモ
ジュレータバルブ160、油路310を経てチェックバ
ルブ170のポート172に連通されている。
【0023】チェックバルブ170は、入口ポート17
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。
【0024】入口ポート174は油路312によってB
1 コントロールバルブ180のポート188に接続さ
れ、出口ポート176は油路314によって1−2シフ
トバルブ130のポート136に接続されている。
1 コントロールバルブ180のポート188に接続さ
れ、出口ポート176は油路314によって1−2シフ
トバルブ130のポート136に接続されている。
【0025】1−2シフトバルブ130はスプール13
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
【0026】ポート134には図示せぬソレノイドバル
ブの作用により第1速段達成時にのみ油圧が供給され、
これによりスプール132は、第2速段、第3速段、あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記上昇位置と
され、第1速段達成時にのみ前記下降位置とされること
になる。
ブの作用により第1速段達成時にのみ油圧が供給され、
これによりスプール132は、第2速段、第3速段、あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記上昇位置と
され、第1速段達成時にのみ前記下降位置とされること
になる。
【0027】ポート138は油路316によってブレー
キB1 に接続されている。
キB1 に接続されている。
【0028】B1 コントロールバルブ180は、スプー
ル182とプラグ184とを有する。スプール182は
図の右半分に示される上昇位置にあるときにはポート1
86と188とを連通させ、且つポート190と192
とを遮断してポート192をドレンポート198に連通
させる。
ル182とプラグ184とを有する。スプール182は
図の右半分に示される上昇位置にあるときにはポート1
86と188とを連通させ、且つポート190と192
とを遮断してポート192をドレンポート198に連通
させる。
【0029】これに対して図の左半分に示されている下
降位置にあるときにはポート186を閉じてポート18
8をドレンポート187に連通させ、且つポート190
と192とを連通させるようになっている。
降位置にあるときにはポート186を閉じてポート18
8をドレンポート187に連通させ、且つポート190
と192とを連通させるようになっている。
【0030】ポート190は油路314及び油路300
によってマニュアルシフトバルブ110のDレンジポー
ト116に接続され、ポート192は油路316によっ
てC1 コントロールバルブ200のポート208に接続
されている。
によってマニュアルシフトバルブ110のDレンジポー
ト116に接続され、ポート192は油路316によっ
てC1 コントロールバルブ200のポート208に接続
されている。
【0031】スプール182はポート194及び196
に与えられる油圧によって駆動され、ポート194と1
96の少なくとも一方に所定値Psset以上の信号油圧P
s が供給されているときには、前記左半分位置、即ちヒ
ルホールド制御解除位置に位置する。又、ポート194
と196のいずれにも所定値Psset以上の信号油圧Ps
が供給されていないときには前記右半分の位置、即ちヒ
ルホールド制御位置に位置するようになっている。
に与えられる油圧によって駆動され、ポート194と1
96の少なくとも一方に所定値Psset以上の信号油圧P
s が供給されているときには、前記左半分位置、即ちヒ
ルホールド制御解除位置に位置する。又、ポート194
と196のいずれにも所定値Psset以上の信号油圧Ps
が供給されていないときには前記右半分の位置、即ちヒ
ルホールド制御位置に位置するようになっている。
【0032】ポート194は油路318によって油路3
20に連通接続されて油路320の信号油圧Ps を供給
されるようになっている。又ポート196は図示せぬ油
路によってスロットル油圧、あるいはクラッチC1 のサ
ーボ油圧(係合圧)が供給されるようになっている。
20に連通接続されて油路320の信号油圧Ps を供給
されるようになっている。又ポート196は図示せぬ油
路によってスロットル油圧、あるいはクラッチC1 のサ
ーボ油圧(係合圧)が供給されるようになっている。
【0033】ソレノイドバルブ240は、その電磁コイ
ルに与えられるパルス信号のデューティ比Dに応じて、
油路320に該デューティ比Dに応じた信号圧Ps が生
じさせるようになっている。ソレノイドバルブ240は
いわゆるノーマルクローズ型のソレノイドバルブにより
構成されており、これにより油路320の信号油圧Ps
は電磁コイルに与えられるデューティ比Dの増大に応じ
て低下する。
ルに与えられるパルス信号のデューティ比Dに応じて、
油路320に該デューティ比Dに応じた信号圧Ps が生
じさせるようになっている。ソレノイドバルブ240は
いわゆるノーマルクローズ型のソレノイドバルブにより
構成されており、これにより油路320の信号油圧Ps
は電磁コイルに与えられるデューティ比Dの増大に応じ
て低下する。
【0034】油路320は絞り280、油路322、モ
ジュレータバルブ250、油路324を経て油路126
に接続され、これにより油路322にはモジュレータバ
ルブ250によって所定の一定圧に調圧されたモジュレ
ート油圧Pm が供給される。
ジュレータバルブ250、油路324を経て油路126
に接続され、これにより油路322にはモジュレータバ
ルブ250によって所定の一定圧に調圧されたモジュレ
ート油圧Pm が供給される。
【0035】又、油路320は油路318によってB1
コントロールバルブ180のポート194に接続されて
いると共に、油路326、絞り282を経てC1 コント
ロールバルブ200のポート210に連通接続されてい
る。
コントロールバルブ180のポート194に接続されて
いると共に、油路326、絞り282を経てC1 コント
ロールバルブ200のポート210に連通接続されてい
る。
【0036】C1 コントロールバルブ200は、スプー
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。
【0037】この調圧値は圧縮コイルばね218がスプ
ール202に与える付勢力とプラグ204及び206に
よってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増
大に応じて増大するようになっている。出口ポート21
4は絞り284、油路330を経てクラッチC1 に接続
されている。
ール202に与える付勢力とプラグ204及び206に
よってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増
大に応じて増大するようになっている。出口ポート21
4は絞り284、油路330を経てクラッチC1 に接続
されている。
【0038】油路328と油路330とは、油路31
4、チェックバルブ260によって接続されている。こ
のチェックバルブ260は油路330より油路328へ
のオイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許すよ
うに構成されている。
4、チェックバルブ260によって接続されている。こ
のチェックバルブ260は油路330より油路328へ
のオイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許すよ
うに構成されている。
【0039】次に、その作用を説明する。
【0040】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されていて、第1速段が成立しているときには1−2シ
フトバルブ130のスプール132は下降位置にあり、
2−3シフトバルブ140のスプール142は上昇位置
にある。
されていて、第1速段が成立しているときには1−2シ
フトバルブ130のスプール132は下降位置にあり、
2−3シフトバルブ140のスプール142は上昇位置
にある。
【0041】クリープ低減制御及びヒルホールド制御が
未だ開始されておらず、ソレノイドバルブ240にOF
F信号が与えられている間は、油路320の信号油圧P
s はモジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油
圧に設定され、この油圧がB1 コントロールバルブ18
0のポート194とC1 コントロールバルブ200のポ
ート210とに供給される。
未だ開始されておらず、ソレノイドバルブ240にOF
F信号が与えられている間は、油路320の信号油圧P
s はモジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油
圧に設定され、この油圧がB1 コントロールバルブ18
0のポート194とC1 コントロールバルブ200のポ
ート210とに供給される。
【0042】従って、このときにはB1 コントロールバ
ルブ180のスプール180は左側位置、即ちヒルホー
ルド制御開始位置に位置し、これによりポート186が
閉じられてポート188がドレンポート187に連通さ
れる。
ルブ180のスプール180は左側位置、即ちヒルホー
ルド制御開始位置に位置し、これによりポート186が
閉じられてポート188がドレンポート187に連通さ
れる。
【0043】又、ポート190がポート192に連通す
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧PLの作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧PLの作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
【0044】その結果、ドレンポート216は完全に閉
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てクラッチC1 に導入される。
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てクラッチC1 に導入される。
【0045】このため、このときにはクラッチC1 は完
全係合して第1速段が達成される。又、B1 コントロー
ルバルブ180のポート186が閉じられているためポ
ート188がドレン接続され、しかも1−2シフトバル
ブ130のポート136も閉じられてポート138がド
レン接続されるため、ブレーキB1 には何の油圧も供給
されず、ブレーキB1 は解放状態を維持する。
全係合して第1速段が達成される。又、B1 コントロー
ルバルブ180のポート186が閉じられているためポ
ート188がドレン接続され、しかも1−2シフトバル
ブ130のポート136も閉じられてポート138がド
レン接続されるため、ブレーキB1 には何の油圧も供給
されず、ブレーキB1 は解放状態を維持する。
【0046】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されている状態下において、エンジン1のスロットル開
度がアイドル開度位置にまで戻され(アイドル接点O
N)、しかも車速が零に近い所定値以下になると、クリ
ープ低減制御及びヒルホールド制御を行うべく、ソレノ
イドバルブ240に所定の信号が与えられ、そのデュー
ティ比Dを時間の経過と共に増大することが行われる。
されている状態下において、エンジン1のスロットル開
度がアイドル開度位置にまで戻され(アイドル接点O
N)、しかも車速が零に近い所定値以下になると、クリ
ープ低減制御及びヒルホールド制御を行うべく、ソレノ
イドバルブ240に所定の信号が与えられ、そのデュー
ティ比Dを時間の経過と共に増大することが行われる。
【0047】このデューティ比Dの増大に応じて油路3
20の信号油圧Ps は時間の経過と共に徐々に減少し、
その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで低下すると、B
1 コントロールバルブ180のスプール182が図の右
側位置に切換わり、ポート188の連通ポートがドレン
ポート187からポート186に切換わる。又、ポート
192の連通ポートがポート190からドレンポート1
98に切換わる。
20の信号油圧Ps は時間の経過と共に徐々に減少し、
その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで低下すると、B
1 コントロールバルブ180のスプール182が図の右
側位置に切換わり、ポート188の連通ポートがドレン
ポート187からポート186に切換わる。又、ポート
192の連通ポートがポート190からドレンポート1
98に切換わる。
【0048】従ってポート208にライン圧PLが供給
されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の調
圧値、即ちクラッチC1 の係合圧はポート210に与え
られる信号油圧Ps により設定され、該信号油圧Ps の
減少に伴いドレンポート216が開かれるようになる。
されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の調
圧値、即ちクラッチC1 の係合圧はポート210に与え
られる信号油圧Ps により設定され、該信号油圧Ps の
減少に伴いドレンポート216が開かれるようになる。
【0049】その結果、ポート214よりクラッチC1
に供給される係合圧が低下し、クラッチC1 が滑りを生
じるようになる。これによって自動変速機はニュートラ
ル時と同様の状態となり、アイドル振動の低減と同時に
クリープの発生が防止される。即ち、クリープ低減制御
が実行される。
に供給される係合圧が低下し、クラッチC1 が滑りを生
じるようになる。これによって自動変速機はニュートラ
ル時と同様の状態となり、アイドル振動の低減と同時に
クリープの発生が防止される。即ち、クリープ低減制御
が実行される。
【0050】一方、このときには前述したようにB1 コ
ントロールバルブ180のポート186と188とが連
通しているため、2−3シフトバルブ140のスプール
142が上昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達
成する切換位置にあれば、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
ントロールバルブ180のポート186と188とが連
通しているため、2−3シフトバルブ140のスプール
142が上昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達
成する切換位置にあれば、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
【0051】従って、このときに1−2シフトバルブ1
30のスプール132が上昇位置にあれば、即ち第2
速、第3速、あるいはオーバードライブ段を達成する位
置にある場合、ポート136のライン圧PLがポート1
38より油路316を経てブレーキB1 に供給され、ブ
レーキB1 が係合しサンギヤが固定されるようになる。
そのため、フロントサンギヤ及びリヤサンギヤの各々の
回転が阻止され、一方向クラッチF2 の作用によって出
力軸が車両後退方向へ回転するのが阻止され、いわゆる
ヒルホールド制御が実行される。
30のスプール132が上昇位置にあれば、即ち第2
速、第3速、あるいはオーバードライブ段を達成する位
置にある場合、ポート136のライン圧PLがポート1
38より油路316を経てブレーキB1 に供給され、ブ
レーキB1 が係合しサンギヤが固定されるようになる。
そのため、フロントサンギヤ及びリヤサンギヤの各々の
回転が阻止され、一方向クラッチF2 の作用によって出
力軸が車両後退方向へ回転するのが阻止され、いわゆる
ヒルホールド制御が実行される。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リニアソレ
ノイドバルブ240にて調圧される圧力Ps が、該ソレ
ノイドバルブやモジュレータバルブのスティック等で正
常値よりも低下した場合には、B1 コントロールバルブ
180のポート194への導入圧が低下することによ
り、B1 コントロールバルブ180が、ブレーキB1 を
係合する側(図8の左半分位置側)に保持される。即
ち、その状態でDレンジの第2速段への変速が行われる
と、2−3シフトバルブ140のポート150からのD
レンジのライン圧PLが、油路306、B1 コントロー
ルバルブ180のポート186、188を経由し、更に
チェックバルブ170、油路314、1−2シフトバル
ブ130のポート136、138を経由してブレーキB
1 に導入され、本来Dレンジでは係合しないはずのエン
ジンブレーキ用のブレーキB1 が瞬時に係合してしまう
ことになる。
ノイドバルブ240にて調圧される圧力Ps が、該ソレ
ノイドバルブやモジュレータバルブのスティック等で正
常値よりも低下した場合には、B1 コントロールバルブ
180のポート194への導入圧が低下することによ
り、B1 コントロールバルブ180が、ブレーキB1 を
係合する側(図8の左半分位置側)に保持される。即
ち、その状態でDレンジの第2速段への変速が行われる
と、2−3シフトバルブ140のポート150からのD
レンジのライン圧PLが、油路306、B1 コントロー
ルバルブ180のポート186、188を経由し、更に
チェックバルブ170、油路314、1−2シフトバル
ブ130のポート136、138を経由してブレーキB
1 に導入され、本来Dレンジでは係合しないはずのエン
ジンブレーキ用のブレーキB1 が瞬時に係合してしまう
ことになる。
【0053】その結果、本来ならばDレンジ状態では第
1速段から第2速段へのアップシフト時、第1速段の反
力要素であるワンウェイクラッチF2 から第2速段の反
力要素であるブレーキB2 、ワンウェイクラッチF1 へ
の「クラッチtoクラッチ」切換を所定のタイミングで
制御でき、ブレーキB1 は係合されないはずであるの
に、第2速段の信号が出力されると瞬時にエンジンブレ
ーキ用のブレーキB1 が係合してしまい、本来のスムー
ズな変速が行われなくなってしまう。その結果、当該ブ
レーキB1 の係合によるトルクの落ち込みが大となり、
しかも変速時間が瞬間的となるため強い変速ショックが
発生するという不具合を生じる。
1速段から第2速段へのアップシフト時、第1速段の反
力要素であるワンウェイクラッチF2 から第2速段の反
力要素であるブレーキB2 、ワンウェイクラッチF1 へ
の「クラッチtoクラッチ」切換を所定のタイミングで
制御でき、ブレーキB1 は係合されないはずであるの
に、第2速段の信号が出力されると瞬時にエンジンブレ
ーキ用のブレーキB1 が係合してしまい、本来のスムー
ズな変速が行われなくなってしまう。その結果、当該ブ
レーキB1 の係合によるトルクの落ち込みが大となり、
しかも変速時間が瞬間的となるため強い変速ショックが
発生するという不具合を生じる。
【0054】同様にDレンジからSレンジ(=2レン
ジ)へのマニュアルシフト時、ブレーキB1 への作動圧
が、ライン圧に比べ低圧のセカンドコーストモジュレー
タ圧ではなく、ライン圧となるため変速ショックが大と
なる。
ジ)へのマニュアルシフト時、ブレーキB1 への作動圧
が、ライン圧に比べ低圧のセカンドコーストモジュレー
タ圧ではなく、ライン圧となるため変速ショックが大と
なる。
【0055】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、モジュレータバルブあるいはリニアソ
レノイドバルブがフェイルした場合にも、正常時と同等
のショックの少ない変速性能を保証することのできる車
両用自動変速機の油圧制御装置を提供することにより、
上記課題を解決せんとしたものである。
たものであって、モジュレータバルブあるいはリニアソ
レノイドバルブがフェイルした場合にも、正常時と同等
のショックの少ない変速性能を保証することのできる車
両用自動変速機の油圧制御装置を提供することにより、
上記課題を解決せんとしたものである。
【0056】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジとさ
れているときであっても、所定の条件が成立したときに
は、フォワードクラッチC1 をクラッチコントロールバ
ルブ(C1 コントロールバルブ)200を介して解放す
ることによりニュートラル状態を形成してクリープの発
生を防止し、同時にブレーキコントロールバルブ(B1
コントロールバルブ)180を介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキB1 を係合させて車両の
後退を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置におい
て、前記クラッチコントロールバルブ200とブレーキ
コントロールバルブ180を共に制御する第1の制御手
段と、該第1の制御手段とは別系統で前記ブレーキコン
トロールバルブ180を制御する第2の制御手段と、を
備えたことにより、上記課題を解決したものである。
うに、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジとさ
れているときであっても、所定の条件が成立したときに
は、フォワードクラッチC1 をクラッチコントロールバ
ルブ(C1 コントロールバルブ)200を介して解放す
ることによりニュートラル状態を形成してクリープの発
生を防止し、同時にブレーキコントロールバルブ(B1
コントロールバルブ)180を介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキB1 を係合させて車両の
後退を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置におい
て、前記クラッチコントロールバルブ200とブレーキ
コントロールバルブ180を共に制御する第1の制御手
段と、該第1の制御手段とは別系統で前記ブレーキコン
トロールバルブ180を制御する第2の制御手段と、を
備えたことにより、上記課題を解決したものである。
【0057】
【作用】本発明の油圧制御装置では、ブレーキコントロ
ールバルブ180を制御する手段を、別系統で2つ設け
ている。従って、例えば第1の制御手段がフェイルした
としても、第1の制御手段とは別系統の第2の制御手段
によってブレーキを確実に非係合位置に保持することが
できる。
ールバルブ180を制御する手段を、別系統で2つ設け
ている。従って、例えば第1の制御手段がフェイルした
としても、第1の制御手段とは別系統の第2の制御手段
によってブレーキを確実に非係合位置に保持することが
できる。
【0058】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0059】なお、以下においては、前述した従来技術
と異なる部分についてのみ説明し、同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。
と異なる部分についてのみ説明し、同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0060】図2は本発明の第1実施例の自動変速機の
油圧制御装置の回路図、図3はその要部の回路図であ
る。
油圧制御装置の回路図、図3はその要部の回路図であ
る。
【0061】この第1実施例の装置では、C1 コントロ
ールバルブ200のポート214とクラッチC1 とを連
通する油路330の途中に、C1 リレーバルブ270が
配置されている。その上で、C1 コントロールバルブ2
00のポート214とC1 リレーバルブ270のポート
272とが、前記油路330により連結されている。
ールバルブ200のポート214とクラッチC1 とを連
通する油路330の途中に、C1 リレーバルブ270が
配置されている。その上で、C1 コントロールバルブ2
00のポート214とC1 リレーバルブ270のポート
272とが、前記油路330により連結されている。
【0062】又、クラッチC1 とC1 リレーバルブ27
0のポート276とが、油路340によって接続されて
いる。更に、C1 リレーバルブ270のポート274に
は、油路336によって、マニュアルバルブ110のD
レンジポート116において発生するDレンジライン圧
PLが導かれるようになっている。
0のポート276とが、油路340によって接続されて
いる。更に、C1 リレーバルブ270のポート274に
は、油路336によって、マニュアルバルブ110のD
レンジポート116において発生するDレンジライン圧
PLが導かれるようになっている。
【0063】又、新たにON−OFFソレノイドバルブ
400が設けられている。このON−OFFソレノイド
バルブ400は、ON/OFF操作されることにより、
油路410の油圧を高圧又は低圧(ドレン)に制御する
ものである。油路410は、絞り411、油路412を
介して、プライマリレギュレータバルブ124によりラ
イン圧PLに調節される油路126に接続されている。
400が設けられている。このON−OFFソレノイド
バルブ400は、ON/OFF操作されることにより、
油路410の油圧を高圧又は低圧(ドレン)に制御する
ものである。油路410は、絞り411、油路412を
介して、プライマリレギュレータバルブ124によりラ
イン圧PLに調節される油路126に接続されている。
【0064】C1 リレーバルブ270は、自身のスプー
ル位置を同方向に切換制御するための2つの制御信号入
力用(パイロット用)ポート277、278を有してお
り、少なくともどちらか一方のポート277、278に
セット圧より高圧の油圧が導入されたとき、図2の右半
分位置に位置し、それによりポート276を274に連
通させる。又、両方のポート277、278の圧力が共
にセット圧よりも低圧になったとき、図2の左半分位置
に位置し、それによりポート276を272に連通させ
るようになっている。
ル位置を同方向に切換制御するための2つの制御信号入
力用(パイロット用)ポート277、278を有してお
り、少なくともどちらか一方のポート277、278に
セット圧より高圧の油圧が導入されたとき、図2の右半
分位置に位置し、それによりポート276を274に連
通させる。又、両方のポート277、278の圧力が共
にセット圧よりも低圧になったとき、図2の左半分位置
に位置し、それによりポート276を272に連通させ
るようになっている。
【0065】前記一方の制御信号入力用ポート277
は、油路334を介して油路320に接続され、ポート
277に、リニアソレノイドバルブ240によって調節
されたC1 コントロールバルブ制御用の圧力Ps が導入
されるようになっている。
は、油路334を介して油路320に接続され、ポート
277に、リニアソレノイドバルブ240によって調節
されたC1 コントロールバルブ制御用の圧力Ps が導入
されるようになっている。
【0066】又、他方の制御信号入力用ポート278
は、油路413を介して油路410に接続され、ポート
278に、ON−OFFソレノイドバルブ400によっ
て制御された油圧が導入されるようになっている。
は、油路413を介して油路410に接続され、ポート
278に、ON−OFFソレノイドバルブ400によっ
て制御された油圧が導入されるようになっている。
【0067】又、B1 コントロールバルブ180の制御
信号入力用のポート196は、スロットル圧を発生する
手段ではなく、新たに設けたON−OFFソレノイドバ
ルブ400によって圧力制御される油路410に、油路
414を介して接続されている。
信号入力用のポート196は、スロットル圧を発生する
手段ではなく、新たに設けたON−OFFソレノイドバ
ルブ400によって圧力制御される油路410に、油路
414を介して接続されている。
【0068】ここでは、リニアソレノイドバルブ24
0、油路320、油路318、油路326が、C1 コン
トロールバルブ220とB1 コントロールバルブ180
とを共に制御する第1の制御手段に相当し、ON−OF
Fソレノイドバルブ400、油路410、油路414
が、B1 コントロールバルブ180を制御する第2の制
御手段に相当している。
0、油路320、油路318、油路326が、C1 コン
トロールバルブ220とB1 コントロールバルブ180
とを共に制御する第1の制御手段に相当し、ON−OF
Fソレノイドバルブ400、油路410、油路414
が、B1 コントロールバルブ180を制御する第2の制
御手段に相当している。
【0069】次に上記構成の油圧制御装置の作用を説明
する。
する。
【0070】本実施例の装置においては、B1 コントロ
ールバルブ180及びC1 コントロールバルブ200が
正常に機能すると共に、リニアソレノイドバルブ240
やモジュレータバルブ250が正常に機能し圧力Ps が
正常値を維持する場合には、前述したのと全く同等の機
能を果たす。
ールバルブ180及びC1 コントロールバルブ200が
正常に機能すると共に、リニアソレノイドバルブ240
やモジュレータバルブ250が正常に機能し圧力Ps が
正常値を維持する場合には、前述したのと全く同等の機
能を果たす。
【0071】一方、リニアソレノイドバルブ240にて
調圧される圧力Ps が、該ソレノイドバルブやモジュレ
ータバルブのスティック等で正常値よりも低下した場
合、そのままではB1 コントロールバルブ180のポー
ト194への導入圧が低下することにより、B1 コント
ロールバルブ180が、ブレーキB1 を係合する側(図
2の左半分位置側)に保持されてしまう。即ち、その状
態でDレンジの第1速段又は第2速段が設定されると、
2−3シフトバルブ140のポート150からのDレン
ジのライン圧PLが、油路306、B1 コントロールバ
ルブ180のポート186、188を経由し、更にチェ
ックバルブ170、油路314を介して1−2シフトバ
ルブ130のポート136にまで達することになる。
調圧される圧力Ps が、該ソレノイドバルブやモジュレ
ータバルブのスティック等で正常値よりも低下した場
合、そのままではB1 コントロールバルブ180のポー
ト194への導入圧が低下することにより、B1 コント
ロールバルブ180が、ブレーキB1 を係合する側(図
2の左半分位置側)に保持されてしまう。即ち、その状
態でDレンジの第1速段又は第2速段が設定されると、
2−3シフトバルブ140のポート150からのDレン
ジのライン圧PLが、油路306、B1 コントロールバ
ルブ180のポート186、188を経由し、更にチェ
ックバルブ170、油路314を介して1−2シフトバ
ルブ130のポート136にまで達することになる。
【0072】従って、この状態で1−2シフトバルブ1
30が、2速段側(図2の左半分位置)に切り替わる
と、ポート136に達していたライン圧PLが瞬間的に
ポート138を介してブレーキB1 に導入され、本来D
レンジでは係合されないはずのエンジンブレーキ用のブ
レーキB1 が瞬時に係合してしまうことになる。その結
果、前述したようにDレンジで第1速段から第2速段へ
のアップシフト時、当該ブレーキB1 の係合による強い
変速ショックが発生するという不具合を生じる。
30が、2速段側(図2の左半分位置)に切り替わる
と、ポート136に達していたライン圧PLが瞬間的に
ポート138を介してブレーキB1 に導入され、本来D
レンジでは係合されないはずのエンジンブレーキ用のブ
レーキB1 が瞬時に係合してしまうことになる。その結
果、前述したようにDレンジで第1速段から第2速段へ
のアップシフト時、当該ブレーキB1 の係合による強い
変速ショックが発生するという不具合を生じる。
【0073】しかし、この油圧制御装置では、たとえ圧
力Ps が異常な値をとった場合も、ON−OFFソレノ
イドバルブ400によって高圧の油圧をB1 コントロー
ルバルブ180の制御ポート196に作用させることが
できるから、前記の事態を招く前にB1 コントロールバ
ルブ180をブレーキB1 非係合側の切換位置に保持す
ることができる。従って正常時と同様にスムーズな変速
動作を保証することができる。
力Ps が異常な値をとった場合も、ON−OFFソレノ
イドバルブ400によって高圧の油圧をB1 コントロー
ルバルブ180の制御ポート196に作用させることが
できるから、前記の事態を招く前にB1 コントロールバ
ルブ180をブレーキB1 非係合側の切換位置に保持す
ることができる。従って正常時と同様にスムーズな変速
動作を保証することができる。
【0074】又、本油圧制御装置においては、その他に
次のようなフェイルセーフ機能が備わっている。
次のようなフェイルセーフ機能が備わっている。
【0075】即ち、B1 コントロールバルブ180及び
C1 コントロールバルブ200のいずれか又は双方がフ
ェイルした場合には、リニアソレノイドバルブ240の
出力圧Ps が所定値以上に高まる限り、C1 リレーバル
ブのポート274〜276、油路340を介してマニュ
アルバルブ110のDレンジポート116からのライン
圧PLがクラッチC1 に導かれるため、前進走行可能と
なる。
C1 コントロールバルブ200のいずれか又は双方がフ
ェイルした場合には、リニアソレノイドバルブ240の
出力圧Ps が所定値以上に高まる限り、C1 リレーバル
ブのポート274〜276、油路340を介してマニュ
アルバルブ110のDレンジポート116からのライン
圧PLがクラッチC1 に導かれるため、前進走行可能と
なる。
【0076】更に、新たに追加したC1 リレーバルブ2
70自体が、例えばポート272と276とが連通状態
でスティックしたような場合は、C1 コントロールバル
ブ200(及びB1 コントロールバルブ180)が正常
作動している限り、油路330にはDレンジライン圧が
導かれるため支障なく前進走行が可能となる。
70自体が、例えばポート272と276とが連通状態
でスティックしたような場合は、C1 コントロールバル
ブ200(及びB1 コントロールバルブ180)が正常
作動している限り、油路330にはDレンジライン圧が
導かれるため支障なく前進走行が可能となる。
【0077】又、C1 リレーバルブ270のポート27
6と274とが連通状態でスティックしたような場合で
あってもC1 コントロールバルブ200によるクリープ
低減制御は不能になるが、前進走行は可能となる。
6と274とが連通状態でスティックしたような場合で
あってもC1 コントロールバルブ200によるクリープ
低減制御は不能になるが、前進走行は可能となる。
【0078】又、リニアソレノイドバルブ240あるい
はモジュレータバルブ250がフェイルし、圧力Ps が
正常値より低下するような事態が発生した場合には、そ
のままでは圧力Ps の低下によってC1 リレーバルブ2
70が図2の左半分位置に位置するようになり、ポート
274、276の連通状態が維持できなくなって、クラ
ッチC1 の係合圧が減少し前進走行不可となる。
はモジュレータバルブ250がフェイルし、圧力Ps が
正常値より低下するような事態が発生した場合には、そ
のままでは圧力Ps の低下によってC1 リレーバルブ2
70が図2の左半分位置に位置するようになり、ポート
274、276の連通状態が維持できなくなって、クラ
ッチC1 の係合圧が減少し前進走行不可となる。
【0079】しかし、そのような状態になる前に、フッ
トブレーキOFFの判断後、所定時間(短時間)にてO
N−OFFソレノイドバルブ400を作動させ、油路4
10の油圧を高圧にする。それにより、C1 リレーバル
ブ270のもう一つの制御ポート278にライン圧PL
が導入され、C1 リレーバルブ270が図2の右半分の
状態になる。その結果、ポート274、276を経由し
てDレンジのライン圧PLがクラッチC1 に供給され、
クラッチC1 が完全係合状態になり前進走行可能とな
る。
トブレーキOFFの判断後、所定時間(短時間)にてO
N−OFFソレノイドバルブ400を作動させ、油路4
10の油圧を高圧にする。それにより、C1 リレーバル
ブ270のもう一つの制御ポート278にライン圧PL
が導入され、C1 リレーバルブ270が図2の右半分の
状態になる。その結果、ポート274、276を経由し
てDレンジのライン圧PLがクラッチC1 に供給され、
クラッチC1 が完全係合状態になり前進走行可能とな
る。
【0080】次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0081】図4は本発明の第2実施例の自動変速機の
油圧制御装置の回路図、図5はその要部の回路図であ
る。この第2実施例の装置では、C1 コントロールバル
ブ200のドレンポート216とドレンタンク279と
を連通する油路338の途中に、C1 ドレンコントロー
ルバルブ570が配置されている。
油圧制御装置の回路図、図5はその要部の回路図であ
る。この第2実施例の装置では、C1 コントロールバル
ブ200のドレンポート216とドレンタンク279と
を連通する油路338の途中に、C1 ドレンコントロー
ルバルブ570が配置されている。
【0082】その上で、C1 コントロールバルブ200
のドレンポート216とC1 ドレンコントロールバルブ
570のポート576とが、油路338により連結され
ている。又、C1 ドレンコントロールバルブ570のポ
ート572とドレンタンク279とが油路340によっ
て接続されている。更に、C1 ドレンコントロールバル
ブのポート574には、油路336によってマニュアル
バルブ110のDレンジポート116において発生する
Dレンジライン圧PLが導かれるようになっている。
のドレンポート216とC1 ドレンコントロールバルブ
570のポート576とが、油路338により連結され
ている。又、C1 ドレンコントロールバルブ570のポ
ート572とドレンタンク279とが油路340によっ
て接続されている。更に、C1 ドレンコントロールバル
ブのポート574には、油路336によってマニュアル
バルブ110のDレンジポート116において発生する
Dレンジライン圧PLが導かれるようになっている。
【0083】又、本実施例でも第1実施例と全く同様に
ON−OFFソレノイドバルブ400が設けられてお
り、B1 コントロールバルブ180の制御信号入力用の
ポート196が、ON−OFFソレノイドバルブ400
によって圧力制御される油路410に、油路414を介
して接続されている。
ON−OFFソレノイドバルブ400が設けられてお
り、B1 コントロールバルブ180の制御信号入力用の
ポート196が、ON−OFFソレノイドバルブ400
によって圧力制御される油路410に、油路414を介
して接続されている。
【0084】ドレンコントロールバルブ570は、自身
のスプール位置を同方向に切換制御するための2つの制
御信号入力用(パイロット用)ポート577、578を
有しており、少なくともどちらか一方のポート577、
578にセット圧より高圧の油圧が導入された状態のと
き、図4の右半分位置に位置し、それによりポート57
6を574に連通させる。又、両方のポート577、5
78の圧力が共にセット圧よりも低圧になったとき、図
4の左半分位置に位置し、それによりポート576を、
ドレンタンク279に通じるポート572に連通させる
ようになっている。
のスプール位置を同方向に切換制御するための2つの制
御信号入力用(パイロット用)ポート577、578を
有しており、少なくともどちらか一方のポート577、
578にセット圧より高圧の油圧が導入された状態のと
き、図4の右半分位置に位置し、それによりポート57
6を574に連通させる。又、両方のポート577、5
78の圧力が共にセット圧よりも低圧になったとき、図
4の左半分位置に位置し、それによりポート576を、
ドレンタンク279に通じるポート572に連通させる
ようになっている。
【0085】前記一方のポート577は、油路332を
介して油路320に接続され、ポート577に、リニア
ソレノイドバルブ240によって調節されたC1 コント
ロールバルブ制御用の圧力Ps が導入されるようになっ
ている。
介して油路320に接続され、ポート577に、リニア
ソレノイドバルブ240によって調節されたC1 コント
ロールバルブ制御用の圧力Ps が導入されるようになっ
ている。
【0086】又、他方のポート578は、油路413を
介して油路410に接続され、ポート578に、ON−
OFFソレノイドバルブ400によって制御された油圧
が導入されるようになっている。
介して油路410に接続され、ポート578に、ON−
OFFソレノイドバルブ400によって制御された油圧
が導入されるようになっている。
【0087】ここでは、リニアソレノイドバルブ24
0、油路320、油路332が、ドレンコントロールバ
ルブ570とB1 コントロールバルブ180とを共に制
御する第1の制御手段に相当し、ON−OFFソレノイ
ドバルブ400、油路410、油路414が、B1 コン
トロールバルブ180を切換制御する第2の制御手段に
相当している。
0、油路320、油路332が、ドレンコントロールバ
ルブ570とB1 コントロールバルブ180とを共に制
御する第1の制御手段に相当し、ON−OFFソレノイ
ドバルブ400、油路410、油路414が、B1 コン
トロールバルブ180を切換制御する第2の制御手段に
相当している。
【0088】次に第2実施例の油圧制御装置の作用を説
明する。
明する。
【0089】この実施例の油圧装置においても、リニア
ソレノイドバルブ240にて調圧される圧力Ps が、該
ソレノイドバルブやモジュレータバルブのスティック等
で正常値よりも低下した場合、前記第1実施例と全く同
様に機能して変速ショックを解消する。
ソレノイドバルブ240にて調圧される圧力Ps が、該
ソレノイドバルブやモジュレータバルブのスティック等
で正常値よりも低下した場合、前記第1実施例と全く同
様に機能して変速ショックを解消する。
【0090】又、本油圧制御装置においては、その他に
次のようなフェイルセーフ機能が備わっている。
次のようなフェイルセーフ機能が備わっている。
【0091】即ち、B1 コントロールバルブ180及び
C1 コントロールバルブ200のいずれか又は双方がど
のような状態でフェイルしたとしても、リニアソレノイ
ドバルブ240の出力圧Ps が所定値以上に高まる限
り、C1 ドレンコントロールバルブ570のポート57
6にマニュアルバルブ110のDレンジポート116か
らのライン圧PLが導かれるため、C1 コントロールバ
ルブ200の減圧機能が押し殺され、クラッチC1 の係
合圧が減圧されなくなるため前進走行を行うことができ
るようになる。
C1 コントロールバルブ200のいずれか又は双方がど
のような状態でフェイルしたとしても、リニアソレノイ
ドバルブ240の出力圧Ps が所定値以上に高まる限
り、C1 ドレンコントロールバルブ570のポート57
6にマニュアルバルブ110のDレンジポート116か
らのライン圧PLが導かれるため、C1 コントロールバ
ルブ200の減圧機能が押し殺され、クラッチC1 の係
合圧が減圧されなくなるため前進走行を行うことができ
るようになる。
【0092】更に、新たに追加したC1 ドレンコントロ
ールバルブ570自体が、例えばポート572と576
とが連通状態でスティックしたような場合も、C1 コン
トロールバルブ200(及びB1 コントロールバルブ1
80)が正常作動している限り、油路330にはDレン
ジライン圧が導かれるため支障なく前進走行が可能であ
る。
ールバルブ570自体が、例えばポート572と576
とが連通状態でスティックしたような場合も、C1 コン
トロールバルブ200(及びB1 コントロールバルブ1
80)が正常作動している限り、油路330にはDレン
ジライン圧が導かれるため支障なく前進走行が可能であ
る。
【0093】又、C1 ドレンコントロールバルブ570
のポート576と574とが連通状態でスティックした
ような場合であってもC1 コントロールバルブ200に
よるクリープ低減制御は不能になるが、前進走行は可能
である。
のポート576と574とが連通状態でスティックした
ような場合であってもC1 コントロールバルブ200に
よるクリープ低減制御は不能になるが、前進走行は可能
である。
【0094】又、リニアソレノイドバルブ240あるい
はモジュレータバルブ250がフェイルし、圧力Ps が
正常値より低下するような事態が発生した場合には、そ
のままでは圧力Ps の低下によってドレンコントロール
バルブ570が図4の左半分位置に位置するようにな
り、ポート574、576の連通状態が維持できなくな
って、クラッチC1 の係合圧が減少し前進走行不可とな
る。
はモジュレータバルブ250がフェイルし、圧力Ps が
正常値より低下するような事態が発生した場合には、そ
のままでは圧力Ps の低下によってドレンコントロール
バルブ570が図4の左半分位置に位置するようにな
り、ポート574、576の連通状態が維持できなくな
って、クラッチC1 の係合圧が減少し前進走行不可とな
る。
【0095】しかし、そのような状態になる前に、フッ
トブレーキOFFの判断後、所定時間(短時間)にてO
N−OFFソレノイドバルブ400を作動させ、油路4
10中の油圧を高圧にする。
トブレーキOFFの判断後、所定時間(短時間)にてO
N−OFFソレノイドバルブ400を作動させ、油路4
10中の油圧を高圧にする。
【0096】それにより、ドレンコントロールバルブ5
70のもう一つの制御ポート578にライン圧PLが導
入され、ドレンコントロールバルブ570が図2の右半
分の状態になる。その結果、C1 ドレンコントロールバ
ルブ570のドレンポート516にマニュアルバルブ1
10のDレンジポート116からのライン圧PLが導か
れるため、C1 コントロールバルブ200の減圧機能が
押し殺され、クラッチC1 の係合圧が減圧されなくなる
ため、前進走行を行うことができるようになる。
70のもう一つの制御ポート578にライン圧PLが導
入され、ドレンコントロールバルブ570が図2の右半
分の状態になる。その結果、C1 ドレンコントロールバ
ルブ570のドレンポート516にマニュアルバルブ1
10のDレンジポート116からのライン圧PLが導か
れるため、C1 コントロールバルブ200の減圧機能が
押し殺され、クラッチC1 の係合圧が減圧されなくなる
ため、前進走行を行うことができるようになる。
【0097】なお、上記実施例においては、リニアソレ
ノイドバルブ240として、デューティ比が増加するに
つれてその出力圧Ps が低下する特性のものを採用して
いたが、このリニアソレノイド240は、デューティ比
の増加と共にその出力圧Psが増加するような特性のも
のであってもよい。この場合は、クラッチコントロール
バルブに対して前記とは逆方向から制御圧Ps を導けば
よい。
ノイドバルブ240として、デューティ比が増加するに
つれてその出力圧Ps が低下する特性のものを採用して
いたが、このリニアソレノイド240は、デューティ比
の増加と共にその出力圧Psが増加するような特性のも
のであってもよい。この場合は、クラッチコントロール
バルブに対して前記とは逆方向から制御圧Ps を導けば
よい。
【0098】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、クリープ
低減制御と同時にヒルホールド制御を行う自動変速機に
おいて、該ヒルホールド制御を実行するためのブレーキ
コントロールバルブの切換制御手段として、互いに別系
統の2つの制御手段を設けているので、一方の系統にフ
ェイルが発生しても、他方の系統でブレーキを確実に非
係合位置に保持することができる。従って、万一の場合
でも正常時と同様にスムーズな変速動作を保証すること
ができる。
低減制御と同時にヒルホールド制御を行う自動変速機に
おいて、該ヒルホールド制御を実行するためのブレーキ
コントロールバルブの切換制御手段として、互いに別系
統の2つの制御手段を設けているので、一方の系統にフ
ェイルが発生しても、他方の系統でブレーキを確実に非
係合位置に保持することができる。従って、万一の場合
でも正常時と同様にスムーズな変速動作を保証すること
ができる。
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】図2は、本発明の第1実施例における基本的な
クリープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するた
めの装置部分の構成を示した油圧制御回路図である。
クリープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するた
めの装置部分の構成を示した油圧制御回路図である。
【図3】図3は、図2の回路図の要部の機能を模式的に
示した油圧制御回路図である。
示した油圧制御回路図である。
【図4】図4は、本発明の第2実施例における基本的な
クリープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するた
めの装置部分の構成を示した油圧制御回路図である。
クリープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するた
めの装置部分の構成を示した油圧制御回路図である。
【図5】図5は、図4の回路図の要部の機能を模式的に
示した油圧制御回路図である。
示した油圧制御回路図である。
【図6】図6は、ここで問題とする車両用自動変速機の
トランスミッション部を示すスケルトン図である。
トランスミッション部を示すスケルトン図である。
【図7】図7は、上記自動変速機における各変速段での
摩擦係合装置の係合、解放状態を示す線図である。
摩擦係合装置の係合、解放状態を示す線図である。
【図8】図8は、従来の基本的なクリープ低減制御、及
びヒルホールド制御を実行するための装置部分の構成を
示した油圧制御回路図である。
びヒルホールド制御を実行するための装置部分の構成を
示した油圧制御回路図である。
【図9】図9は、図8の回路図の要部の機能を模式的に
示した油圧制御回路図である。
示した油圧制御回路図である。
C1 …クラッチ(フォワードクラッチ)、 B1 …ブレーキ(ヒルホールド制御時に係合させるブレ
ーキ)、 110…マニュアルバルブ、 180…B1 コントロールバルブ、 200…C1 コントロールバルブ、 240…リニアソレノイドバルブ(第1の制御手段の主
要素)、 400…ON−OFFソレノイドバルブ(第2の制御手
段の主要素)。
ーキ)、 110…マニュアルバルブ、 180…B1 コントロールバルブ、 200…C1 コントロールバルブ、 240…リニアソレノイドバルブ(第1の制御手段の主
要素)、 400…ON−OFFソレノイドバルブ(第2の制御手
段の主要素)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−180148(JP,A) 特開 昭59−180147(JP,A) 特開 昭59−180145(JP,A) 特開 昭61−88055(JP,A) 特開 平1−229147(JP,A) 特開 平2−42270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12,61/16 - 61/2 4,63/40 - 63/48 B60K 41/00 - 41/28
Claims (1)
- 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには、フォワードクラッチをクラッチコントロール
バルブを介して解放することによりニュートラル状態を
形成してクリープの発生を防止し、同時にブレーキコン
トロールバルブを介して所定変速段のエンジンブレーキ
形成用のブレーキを係合させて車両の後退を防止する車
両用自動変速機の油圧制御装置において、 前記クラッチコントロールバルブとブレーキコントロー
ルバルブを共に制御する第1の制御手段と、該第1の制
御手段とは別系統で前記ブレーキコントロールバルブを
制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とする
車両用自動変速機の油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4078605A JP2864858B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車両用自動変速機の油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4078605A JP2864858B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車両用自動変速機の油圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240340A JPH05240340A (ja) | 1993-09-17 |
JP2864858B2 true JP2864858B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=13666523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4078605A Expired - Fee Related JP2864858B2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 車両用自動変速機の油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2864858B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4078605A patent/JP2864858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05240340A (ja) | 1993-09-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |