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JPH06174079A - 車両用自動変速機のクリープ制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機のクリープ制御装置

Info

Publication number
JPH06174079A
JPH06174079A JP4325471A JP32547192A JPH06174079A JP H06174079 A JPH06174079 A JP H06174079A JP 4325471 A JP4325471 A JP 4325471A JP 32547192 A JP32547192 A JP 32547192A JP H06174079 A JPH06174079 A JP H06174079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil passage
range
automatic transmission
control
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4325471A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Hoshiya
一美 星屋
Yoshio Shindo
義雄 新藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP4325471A priority Critical patent/JPH06174079A/ja
Publication of JPH06174079A publication Critical patent/JPH06174079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2312/00Driving activities
    • F16H2312/02Driving off
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/36Inputs being a function of speed
    • F16H59/46Inputs being a function of speed dependent on a comparison between speeds
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/12Detecting malfunction or potential malfunction, e.g. fail safe ; Circumventing or fixing failures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリープ制御を実行するためにフォワードク
ラッチの係合圧を制御するコントロールバルブがフェイ
ルしたとしても、前進走行を確保する。 【構成】 所定の条件が成立したとき、フォワードクラ
ッチの係合圧を低減してクリープを防止する装置におい
て、ニュートラルレンジ時のタービン回転速度と自動変
速機がニュートラルレンジから前進走行レンジへシフト
操作されてから所定時間後のタービン回転速度との差
(Nc01−Nc0)が所定値(ΔNc0)より小さい
ときフェイルと判断し、フェイルフラグF3を立てる
(ステップ741、742)。そして、フェイルの判断
に応じて、フォワードクラッチの係合圧の低減制御を禁
止すると共に、リレーバルブを切換えて、コントロール
バルブを介さない油路を通してフォワードクラッチに油
圧を供給する(ステップ611〜615)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機のク
リープ制御装置に係り、特に、シフトレンジが前進走行
レンジとされているときであっても、所定の条件が成立
したときには、フォワードクラッチ(前進走行を達成す
るために係合されるクラッチ)を解放(油圧低減による
実質的解放を含む)することによりニュートラル状態を
形成してクリープの発生を防止する車両用自動変速機の
クリープ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用自動変速機においては、シ
フトレンジがドライブレンジ(Dレンジ)のような前進
走行レンジに設定されていると、車速が実質的に零の場
合であっても、自動変速機の歯車変速装置はニュートラ
ルの状態にはならず、第1速段(又は第2速段)に設定
されるようになっている。従って、内燃機関の出力はト
ルクコンバータ、歯車変速装置のフォワードクラッチを
経て常に出力軸に伝達されるため、いわゆるクリープが
生じ、その結果、車両を停止状態のまま維持させるため
にはブレーキペダルを踏み込んだ状態に維持する必要が
あった。又、このときのトルクコンバータの引摺りによ
って燃料消費効率が悪化し、更には該トルクコンバータ
の作動油の温度が上昇するというような問題が発生する
ことがあった。
【0003】このような点に鑑み、フォワードクラッチ
の油圧を制御するためのコントロールバルブを新たに設
け、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実質的に停
止しているときには、シフトレンジがたとえドライブレ
ンジのような前進走行レンジにあったとしても、フォワ
ードクラッチを前記コントロールバルブを介して解放又
は減圧し、自動的にニュートラルの状態を形成してクリ
ープの発生を防止すると共に、燃料消費効率を向上さ
せ、併せてトルクコンバータの作動油の温度上昇を抑え
るようにした技術(以下、この制御を「クリープ制御」
あるいは「ニュ−トラル制御」と呼ぶ)が知られている
(例えば特開昭61−278650号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ニュートラル制御を行う自動変速機においては、フォワ
ードクラッチの係合圧を制御するコントロールバルブが
フェイル(オフスティック)すると、フォワードクラッ
チに油圧が供給されなくなり、前進走行が不能となる。
【0005】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、フォワードクラッチの係合圧を
制御するコントロールバルブにフェイルが発生した場合
に早期に適正な措置を執り、より不都合な事態に至るこ
とを未然に防止するようにしたクリープ防止制御装置を
提供することにより、上記課題を解決せんとしたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジとさ
れているときであっても、所定の条件が成立したときに
は、フォワードクラッチの係合圧をコントロールバルブ
を介して低減させることによりニュートラル状態を形成
してクリープの発生を防止する車両用自動変速機のクリ
ープ制御装置において、前記コントロールバルブを介し
てフォワードクラッチに油圧を供給する第1の油路と、
前記コントロールバルブを介さずにフォワードクラッチ
に油圧を供給する第2の油路と、前記第1の油路と第2
の油路とを選択的にフォワードクラッチに連結する切換
バルブと、自動変速機がニュートラルレンジから前進走
行レンジへシフト操作されたことを検出する手段と、自
動変速機の流体式トルクコンバータのタービン回転速度
を検出する手段と、ニュートラルレンジ(Nレンジ)時
のタービン回転速度と、自動変速機がニュートラルレン
ジから前進走行レンジ(例えばDレンジ)へシフト操作
されてから所定時間後のタービン回転速度との差を算出
する手段と、該手段の算出した差が所定値より小さいと
きフェイルと判断する手段と、フェイルの判断に応じ
て、前記フォワードクラッチの係合圧の低減制御を禁止
すると共に、前記切換バルブを切換えて第2の油路をフ
ォワードクラッチに連結する手段と、を備えたことによ
り上記課題を解決したものである。
【0007】又、請求項2の発明は、図2に示すよう
に、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジとされ
ているときであっても、所定の条件が成立したときに
は、フォワードクラッチの係合圧をコントロールバルブ
を介して低減させることによりニュートラル状態を形成
してクリープの発生を防止する車両用自動変速機のクリ
ープ制御装置において、前記コントロールバルブを介し
てフォワードクラッチに油圧を供給する第1の油路と、
前記コントロールバルブを介さずにフォワードクラッチ
に油圧を供給する第2の油路と、前記第1の油路と第2
の油路とを選択的にフォワードクラッチに連結する切換
バルブと、自動変速機がニュートラルレンジから前進走
行レンジへシフト操作されたことを検出する手段と、自
動変速機の流体式トルクコンバータのタービン回転速度
を検出する手段と、ニュートラルレンジ時のタービン回
転速度と、自動変速機がニュートラルレンジから前進走
行レンジへシフト操作されてから所定時間後のタービン
回転速度との差を算出する手段と、該手段の算出した差
が所定値より小さいときフェイルと判断する手段と、車
両の急発進が生じない条件を検出する手段と、フェイル
と判断されかつ車両の急発進が生じない条件が検出され
たとき、前記フォワードクラッチの係合圧の低減制御を
禁止すると共に、前記切換バルブを切換えて第2の油路
をフォワードクラッチに連結する手段と、を備えたこと
により上記課題を解決したものである。
【0008】
【作用】自動変速機がニュートラルレンジに操作されて
いるとき、フォワードクラッチは非係合状態(一般には
完全解放ではなく滑り状態)にある。従って、トルクコ
ンバータのタービン回転速度は略エンジン回転速度と等
しくなる。このニュートラルレンジの状態から前進走行
レンジにシフト操作が行われた場合、正常であれば、所
定時間経過後には、油圧が供給されることによってフォ
ワードクラッチが完全係合する。従って、トルクコンバ
ータのタービン回転速度は、ニュートラルレンジ時のタ
ービン回転速度よりも低くなる(車速が零の場合は零と
なる)。
【0009】ところが、フォワードクラッチに油圧を供
給するコントロールバルブがフェイル(オフスティッ
ク)していると、油圧が供給されないので、フォワード
クラッチが係合せず、このため、所定時間経過してもタ
ービン回転速度が低下しないことになる。
【0010】本発明では、この点に着目している。すな
わち、ニュートラルレンジ時のタービン回転速度と、自
動変速機がニュートラルレンジから前進走行レンジへシ
フト操作されてから所定時間後のタービン回転速度との
差が所定値よりも小さいときには、即ちタービン回転速
度が予想されるように低くならないときには、フォワー
ドクラッチが完全に係合できない状態にあり、コントロ
ールバルブがフェイルしていると判断する。
【0011】そして、その場合にはニュートラル制御を
禁止し、コントロールバルブを介さない油路からフォワ
ードクラッチに油圧を供給するようにする。これによ
り、フォワードクラッチは、コントロールバルブに関係
なく係合することになり、前進走行が可能となる。
【0012】上記のフェイル検出は、シフト操作時のタ
ービン回転速度の変化に基づいて行うものであるから、
ニュートラル制御(クリープ制御)を実行する条件が成
立していない場合、例えばエンジン始動後のエンジン水
温が低い等の場合にも可能であり、その時点で即座に前
進走行不能な事態を回避し得る。
【0013】ところで、ニュートラル制御を禁止した上
で即座に第2の油路側に切換えると、そのときから車両
はクリープを含め発進可能な状態となる。そこで、請求
項2の発明に係る装置では、前記のフェイルを検出した
場合でも、急発進しない条件、例えばブレーキON且つ
アイドル接点ONの条件が検出されたときに限り、ニュ
ートラル制御を禁止して第2の油路側への切換えを行
う。これにより安全性が増大する。
【0014】なお、フェイル判断した場合は、必要に応
じてその旨を表示あるいは警告するのが望ましい。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0016】図3は、自動車用電子燃料噴射エンジンと
組み合わされた自動変速機の全体概要図である。
【0017】この自動変速機は、トルクコンバータ部2
0と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1
段のアンダードライブ機構部60とを備える。
【0018】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
【0019】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0020】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
【0021】自動変速機を制御するコンピュータ84に
は、エンジン1の負荷を反映させるためのスロットル開
度θを検出するスロットルセンサ80、車速N0 を検出
する車速センサ(出力軸70の回転速度センサ)82、
クラッチC0 の回転速度Nc0を検出するNc0センサ
99、シフトポジション信号を出力するシフトポジショ
ンスイッチ5、フットブレーキが踏まれている際に信号
を出すブレーキスイッチ6、エンジン回転速度Neを検
出するNeセンサ7、アイドル接点の状態を出力するア
イドルスイッチ8、エンジンの冷却水温度Tを検出する
水温スイッチ9等の各種制御のための信号が入力されて
いる。
【0022】なお、クラッチC0 の回転速度Nc0は、
第1速段から第3速段までは、トルクコンバータ部20
のタービン回転速度nc0と同一であるため、この実施
例ではタービン回転速度の検出手段としてこのNc0セ
ンサ99を利用している。
【0023】コンピュータ84は、各センサ、スイッチ
等からの入力信号をパラメータとして、予め設定された
スロットル開度−車速の変速点マップに従って、後述す
る油圧制御回路106内のソレノイドバルブS1、S
2、S3、S4等を駆動・制御し、図4に示されるよう
な各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行って変速
制御を行う。
【0024】ここで、クラッチC1 がクリープ低減制御
の際に解放されるフォワードクラッチに相当し、ブレー
キB1 がクリープ低減制御の際に車両の後退を防止する
ヒルホールド用のブレーキに相当している。
【0025】シフトレンジが前進走行レンジにあるとき
には、フォワードクラッチC1 が係合状態にあり、前進
走行が可能な状態とされる。又、シフトレンジが前進走
行レンジであっても、スロットル開度θが零(あるいは
アイドル接点がON)で、且つ車速が零(実質的に零を
含む)の場合は、このフォワードクラッチC1 の係合圧
が低減されることによって自動変速機をニュートラルの
状態に移行させる(クリープ制御)と共に、ヒルホール
ド機能を作用させるべくブレーキB1 の係合が行われる
(ヒルホールド制御)。
【0026】次に、クリープ制御及びヒルホールド制御
を実行するための油圧制御装置の例を図5を用いて説明
する。
【0027】図において、符号110はマニュアルシフ
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。この
マニュアルシフトバルブ110は、図示せぬマニュアル
シフトレバーによって駆動されるスプール112を有
し、マニュアルシフトレンジがDレンジであるときには
油圧入力ポート114をDレンジポート116に接続す
る。又、マニュアルシフトレンジがSレンジ(2レン
ジ)であるときには油圧入力ポート114をSレンジポ
ート118に接続する。
【0028】Dレンジポート116は油路300、30
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
【0029】2−3シフトバルブ140は、スプール1
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。これに
対し、ポート144に油圧が供給されているときには図
の左半分に示される下降位置にあり、ポート146とポ
ート150との連通を遮断すると共に、ポート148と
ポート152との連通を遮断し、ポート152をドレン
ポート154に連通する。
【0030】ポート144に対する制御油圧の供給は、
ソレノイドバルブS1により周知の態様で行われ、第3
速段あるいはオーバードライブ段(第4速段)を達成す
るときにのみ、ポート144に油圧が供給されるように
なっている。従って、スプール142は、第1速段ある
いは第2速段の達成時には前記上昇位置にあり、第3速
段あるいはオーバードライブ段の達成時には前記下降位
置にあることになる。
【0031】なお、ソレノイドバルブS1はノーマルク
ローズ型のもので、「OFF」のときポート144に圧
が供給され、「ON」のとき圧が無くなる。よって、第
1速段あるいは第2速段の達成時にはソレノイドバルブ
S1を「ON」にして圧を抜き、第3速段あるいはオー
バードライブ段の達成時にはソレノイドバルブS1を
「OFF」にして圧を供給する。
【0032】ポート150は油路306によって、後述
するヒルホールド制御用のB1 コントロールバルブ18
0のポート186に連通されている。ポート152は、
油路308、セカンドコーストモジュレータバルブ16
0、油路310を経てチェックバルブ170のポート1
72に連通されている。
【0033】チェックバルブ170は、入口ポート17
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。入口ポート174は油路312に
よってB1 コントロールバルブ180のポート188に
接続され、出口ポート176は油路314によって1−
2シフトバルブ130のポート136に接続されてい
る。
【0034】1−2シフトバルブ130はスプール13
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
【0035】なお、ポート138は油路316によって
ブレーキB1 に接続されている。
【0036】ポート134には、ソレノイドバルブS2
の作用により第1速段及びオーバードライブ段達成時油
圧が供給され、又、オーバードライブ段時にはポート1
37にC2 油圧が供給され、これによりスプール132
は、第2速段、第3速段、あるいはオーバードライブ段
の達成時には前記上昇位置とされ、第1速段達成時にの
み前記下降位置とされることになる。
【0037】なお、このソレノイドバルブS2もノーマ
ルクローズ型のもので、「OFF」のときポート134
に圧が供給され、「ON」のとき圧が無くなる。
【0038】ソレノイドバルブS1、S2への操作信号
と変速段の関係は、表で示すと次の通りである。
【0039】
【0040】ヒルホールド制御用に設けられたB1 コン
トロールバルブ180は、スプール182とプラグ18
4とを有する。スプール182は図の右半分に示される
上昇位置にあるときにはポート186と188とを連通
させ、且つポート190と192とを遮断してポート1
92をドレンポート198に連通させる。これに対して
図の左半分に示されている下降位置にあるときにはポー
ト186を閉じてポート188をドレンポート187に
連通させ、且つポート190と192とを連通させるよ
うになっている。
【0041】ポート190は油路314及び油路300
によってマニュアルシフトバルブ110のDレンジポー
ト116に接続され、ポート192は油路316によっ
て、ニュートラル制御用(クリープ低減制御用)に設け
られたC1 コントロールバルブ200のポート208に
接続されている。
【0042】B1 コントロールバルブ180のスプール
182はポート194及び196に与えられる油圧によ
って駆動され、ポート194と196の少なくとも一方
に所定値Psset以上の信号油圧Ps が供給されていると
きには、前記左半分位置、即ちヒルホールド制御解除位
置に位置する。又、ポート194と196のいずれにも
所定値Psset以上の信号油圧Ps が供給されていないと
きには前記右半分の位置、即ちヒルホールド制御位置に
位置するようになっている。ポート194は油路318
によって油路320に連通接続されて油路320の信号
油圧Ps を供給されるようになっている。
【0043】ニュートラル制御用のC1 コントロールバ
ルブ200及びヒルホールド制御用のB1 コントロール
バルブ180の、主たる制御手段として設けられたソレ
ノイドバルブS3は、その電磁コイルに与えられるパル
ス信号のデューティ比Dに応じて、油路320に該デュ
ーティ比Dに応じた信号圧Ps が生じさせるようになっ
ている。ソレノイドバルブS3はいわゆるノーマルクロ
ーズ型のソレノイドバルブにより構成されており、これ
により油路320の信号油圧Ps は電磁コイルに与えら
れるデューティ比Dの増大に応じて低下する。油路32
0は絞り280、油路322、モジュレータバルブ25
0、油路324を経て油路126に接続され、これによ
り油路322にはモジュレータバルブ250によって所
定の一定圧に調圧されたモジュレート油圧Pm が供給さ
れる。
【0044】油路320は油路318によってB1 コン
トロールバルブ180のポート194に接続されている
と共に、油路326、絞り282を経てC1 コントロー
ルバルブ200のポート210に連通接続されている。
【0045】C1 コントロールバルブ200は、スプー
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。この調圧値は圧縮コイルばね218がスプー
ル202に与える付勢力とプラグ204及び206によ
ってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増大
に応じて増大するようになっている。出口ポート214
は、C1 コントロールバルブ200のフェイルセーフの
ために設けたC1 リレーバルブ(切換バルブ)270を
介してクラッチC1 に接続されている。
【0046】即ち、C1 コントロールバルブ200のポ
ート214とクラッチC1 との間には、C1 リレーバル
ブ270が配置されている。そして、C1 コントロール
バルブ200のポート214とC1 リレーバルブ270
のポート272とが、油路330により連結されてい
る。又、クラッチC1 とC1 リレーバルブ270のポー
ト276とが、油路340によって接続されている。更
に、C1 リレーバルブ270のポート274には、油路
336によって、マニュアルバルブ110のDレンジポ
ート116において発生するDレンジライン圧PLが導
かれるようになっている。
【0047】これにより、C1 コントロールバルブ20
0を介してクラッチC1 に油圧を供給する第1の油路
と、C1 コントロールバルブ200を介さずにクラッチ
C1 に油圧を供給する第2の油路とが形成されている。
【0048】なお、油路340の途中には、絞り284
が設けられている。又、油路340と油路300とは、
チェックバルブ260を介して接続されている。このチ
ェックバルブ260は、油路340より油路300への
オイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許すよう
に構成されている。
【0049】又、本実施例の油圧制御装置には、更にも
う一つ別のソレノイドバルブS4が設けられている。こ
のソレノイドバルブS4は、ON/OFF操作されるこ
とにより、油路410の油圧を高圧又は低圧に制御する
ものである。油路410は、絞り411、油路412を
介して、プライマリレギュレータバルブ124によりラ
イン圧PLに調節される油路126に接続されている。
【0050】前記C1 リレーバルブ270は、自身のス
プール位置を同方向に切換制御するための2つの制御信
号入力用(パイロット用)ポート277、278を有し
ており、少なくともどちらか一方のポート277、27
8にセット圧より高圧の油圧が導入されたとき、図5の
右半分位置に位置し、それによりポート276を274
に連通させる。又、両方のポート277、278の圧力
が共にセット圧よりも低圧になったとき、図5の左半分
位置に位置し、それによりポート276を272に連通
させるようになっている。
【0051】前記一方の制御信号入力用ポート277
は、油路334を介して油路320に接続され、ポート
277に、ソレノイドバルブS3によって調節されたC
1 コントロールバルブ制御用の圧力Ps が導入されるよ
うになっている。又、他方の制御信号入力用ポート27
8は、油路413を介して油路410に接続され、ポー
ト278に、ソレノイドバルブS4によって制御された
油圧が導入されるようになっている。
【0052】又、B1 コントロールバルブ180の制御
信号入力用のポート196は、ソレノイドバルブS4に
よって圧力制御される油路410に、油路414を介し
て接続されている。
【0053】ここでは、リニアソレノイドバルブS3、
油路320、油路334がC1 リレーバルブ270を切
換制御する第1の制御手段、ON−OFFソレノイドバ
ルブS4、油路410、油路413がC1 リレーバルブ
270を切換制御する第2の制御手段を構成している。
【0054】更に本装置では、C1 コントロールバルブ
200の調圧用のドレンポート216が、B1 コントロ
ールバルブ180のポート192に接続されており、B
1 コントロールバルブ180がブレーキ解放位置(図5
の左半分位置)にあるとき、Dレンジライン圧PLが、
C1 コントロールバルブ200の制御用ポート208と
共にドレンポート216に導入されるようになってい
る。
【0055】次に、上記構成の油圧制御装置の作用を説
明する。
【0056】マニュアルシフトレンジが「Dレンジ」に
設定されていて、ソレノイドバルブS2が「OFF」、
ソレノイドバルブS1が「ON」されることにより、第
1速段が成立しているときには、1−2シフトバルブ1
30のスプール132は下降位置にあり、2−3シフト
バルブ140のスプール142は上昇位置にある。
【0057】クリープ制御及びヒルホールド制御が未だ
開始されておらず、ソレノイドバルブS3にOFF信号
が与えられている間は、油路320の信号油圧Ps はモ
ジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油圧に設
定され、この油圧がB1 コントロールバルブ180のポ
ート194と、C1 コントロールバルブ200のポート
210とに供給される。従って、このときには、B1 コ
ントロールバルブ180のスプール180は左側位置、
即ちヒルホールド制御解除位置に位置し、これによりポ
ート186が閉じられて、ヒルホールド制御出力用のポ
ート188がドレンポート187に連通される。
【0058】又、ポート190がポート192に連通す
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧PLの作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
【0059】その結果、ドレンポート216は完全に閉
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てクラッチC1 に導入される。このた
め、このときにはクラッチC1 は完全係合して第1速段
が達成される。
【0060】又、B1 コントロールバルブ180のポー
ト186が閉じられているためポート188がドレン接
続され、しかも1−2シフトバルブ130のポート13
6も閉じられてポート138がドレン接続されるため、
ブレーキB1 には何の油圧も供給されず、ブレーキB1
は解放状態に維持される。
【0061】次に、マニュアルシフトレンジが「Dレン
ジ」に設定されている状態下において、エンジン1のス
ロットル開度がアイドル開度位置にまで戻され(アイド
ル接点ON)、しかも車速が零に近い所定値以下になる
と、クリープ制御及びヒルホールド制御を実行するべ
く、各ソレノイドバルブS1〜S4にそれぞれ制御指令
が出される。
【0062】即ち、ソレノイドバルブS3にはパルス信
号が与えられ、そのデューティ比Dを時間の経過と共に
増大することが行われる。このデューティ比Dの増大に
応じて、油路320の信号油圧Ps は時間の経過と共に
徐々に減少し、その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで
低下すると、B1 コントロールバルブ180のスプール
182が図5の右側位置(ヒルホールド制御側)に切換
わり、ポート188の連通ポートがドレンポート187
からポート186に切換わる。又、ポート192の連通
ポートがポート190からドレンポート198に切換わ
る。
【0063】従って、ポート208にライン圧PLが供
給されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の
調圧値、即ちクラッチC1 の係合圧はポート210に与
えられる信号油圧Ps により設定され、該信号油圧Ps
の減少に伴いドレンポート216が開かれるようにな
る。その結果、ポート214よりクラッチC1 に供給さ
れる係合圧が低下し、これによりクラッチC1 が滑りを
生じるようになる。これによって自動変速機はニュート
ラル時と同様の状態となり、アイドル振動の低減と同時
にクリープの発生が防止される。即ち、クリープ制御が
実行される。
【0064】又、このとき同時に、第2速段状態を達成
するべく、ソレノイドバルブS1、S2が共に「ON」
操作される。このときには、前述したようにB1 コント
ロールバルブ180のポート186と188とが連通す
るため、ソレノイドバルブS1が「ON」されることに
よって2−3シフトバルブ140のスプール142が上
昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達成する切換
位置に操作されることで、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが、油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
【0065】そして、ソレノイドバルブS2が「ON」
されることによって1−2シフトバルブ130のスプー
ル132が上昇位置、即ち第2速、第3速、あるいはオ
ーバードライブ段(4速)を達成する切換位置に操作さ
れることで、ポート136にまで達したライン圧PL
が、ポート138より油路316を経てブレーキB1 に
供給され、ブレーキB1 が係合し、サンギヤ61(図5
参照)が固定されるようになる。そのため、サンギヤ6
1の固定、及び一方向クラッチF2 の作用によってキャ
リア67が逆転阻止されていることにより、プラネタリ
ピニオン65が逆転阻止され、それによりリングギヤ6
3の逆転が阻止されて、出力軸70が車両後退方向へ回
転するのが阻止され、いわゆるヒルホールド制御が実行
される。
【0066】即ち、マニュアルシフトレンジが「Dレン
ジ」となっている場合にも、ブレーキB1 が係合するこ
とにより、「Sレンジ」の第2速段と同一の変速段が達
成されることで、車両の後退が防止される。
【0067】ところで、以上の説明は、上記油圧制御装
置が全て正常に機能した場合のものであったが、これら
の要素のうち、特にC1 コントロールバルブ200にフ
ェイル(オフスティック)が発生した場合には、前進不
能という不都合な事態が起こる可能性がある。
【0068】そこで、本実施例の装置においては、この
ような事態が生じる可能性がある場合に、フェイルの判
断を下し、その判断に基づいてニュートラル制御を禁止
すると共に、C1 リレーバルブ270を直接ライン圧を
クラッチC1 に供給する側に切換える機能が組込まれて
いる。
【0069】C1 コントロールバルブ200がフェイル
した場合には、リニアソレノイドバルブS3の出力圧P
s が所定値以上に高まる限り、C1 リレーバルブ270
のポート274〜276、油路340を介してマニュア
ルバルブ110のDレンジポート116からのライン圧
PLがクラッチC1 に導かれるため、前進走行を行うこ
とができる。
【0070】なお、C1 リレーバルブ270の制御圧と
しては、この他にスロットル圧を加えることもできる。
これにより、スロットル圧Pthが高い程速くC1 リレー
バルブを切換えることができ、それだけ早急にマニュア
ルバルブ110のDレンジポート116からのライン圧
をクラッC1 に導くことができるようになる。又万一ソ
レノイドバルブS3がフェイルしたときでも、アクセル
ペダルの踏込み(スロットル圧の上昇)により、前進走
行が可能となる。
【0071】以下、フェイルセーフの機能について、図
6のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。な
お、フローチャートの内容の説明に先立って、各フロー
チャートにて用いている符号やフラグの意味を述べてお
く。各符号、フラグは次の意味で用いている。
【0072】Nc01=Nレンジ時のタービン回転速度 nc0 =実タービン回転速度 F1 =ニュートラル制御開始〜復帰によりクラッチ
が完全係合するまでの状態にあることを示すフラグ F2 =ヒルホールド制御を行うため2速段状態を達
成すべくソレノイドバルブS2をON状態にしているこ
とを示すフラグ F3 =フェイルが発生している状態を示すフラグ=
ニュートラル制御中止のためのフラグ F4 =ニュートラル制御においてフィードバック制
御を行っている状態を示すフラグ F5 =ニュートラル制御を開始し、フィードバック
制御に入る前のスイープモード状態(クラッチ油圧を徐
々に減少するモード)にあることを示すフラグ F01 =Nレンジにあることを示すフラグ F02 =N→Dシフト後、クラッチC1 が完全係合に
至るまでの状態にあることを示すフラグ
【0073】図6は、フェイルセーフ機能を含んだクリ
ープ制御の内容を示す。このルーチンは周期的に繰返し
実行されるもので、このルーチンが開始されると、ステ
ップ600〜606でクリープ防止制御の成立条件が判
断される。この条件としては次のものがある。
【0074】シフトレンジがドライブレンジ(ステッ
プ600) アイドル接点信号がオン(ステップ601) フェイルフラグF3が「0」(ステップ602) フットブレーキ信号がオン(ステップ603) 車速Vが零に近い所定値V0以下(ステップ604) エンジン回転速度Neが所定値Ne0以下(ステップ
605) エンジン冷却水温THWが所定値T1以上(ステップ
606) そして、これら全ての条件が成立したときにクリープ防
止制御が実行される。
【0075】ここで、、、、の条件が、クリー
プ防止制御の実質的成立条件に相当し、、の条件
は、フェイルセーフの観点から確認のために検出される
条件に相当する。又、の条件は、フェイルセーフの有
無を示す条件である。
【0076】この条件が全て成立すると、ステップ60
7に進んでニュートラル制御を実行する。そしてステッ
プ608でニュートラル制御を開始したことを示すフラ
グF1を立て、ステップ609でヒルホールド用ブレー
キを係合させるためにソレノイドバルブS2にON信号
を出力し、ステップ610でヒルホールド中であること
を示すフラグF2を立て、ステップ730でNレンジフ
ラグF01を「0」にリセットする。
【0077】一方、ステップ600〜606の一つでも
条件不成立が判定された場合にはクリープ防止制御が禁
止または解除される。この場合、ステップ600〜60
6のうちいずれの条件が不成立となったかによって解除
の仕方が異なる。
【0078】ステップ601の条件、即ちアイドル接点
がオフ(アクセルペダルの踏み込み)とされることによ
ってクリープ防止制御が禁止または解除されるときは、
ステップ611に進んでヒルホールド中であることを示
すフラグF2が立っているか否かをチェックする。フラ
グF2が立っている場合は、ステップ612で車速が所
定値V1以下か否かを判断し、車速がV1以下であれ
ば、ステップ613にてソレノイドバルブS2への信号
をOFFとし、ヒルホールド制御を停止する。ついで、
ステップ614でフラグF2をリセットし、ステップ6
15でフォワードクラッチを完全係合させ、ステップ6
16でニュートラル制御状態を示すフラグF1をリセッ
トする。そして、この場合はステップ731に進んでN
→Dシフトモードを表すフラグF02を「0」にリセッ
トする。
【0079】又、ステップ611でフラグF2がセット
されていないと判断した場合(NOの場合)、あるいは
ステップ612で車速が所定値V1以下ではないと判断
した場合は、ステップ613をジャンプしてステップ6
14に進む。
【0080】又、クリープ制御がステップ602の条件
不成立によって中止される場合、即ち油圧制御装置に何
等かのフェイルが発生したことを示すフラグF3がセッ
トされている場合は、ステップ611に進み、以降の処
理においてニュートラル制御を禁止し、クラッチC1 を
リレーバルブを操作して完全係合させる。
【0081】一方、クリープ防止制御がステップ603
〜606のいずれかが不成立となることによって禁止あ
るいは解除されるときは、ステップ732に進む。
【0082】ステップ732では、前回までシフトレン
ジがNレンジであったか否かをフラグF01により判断
し、F01=1であれば、N→Dシフト実行のためステ
ップ733でフラグF02=1とし、ステップ734で
タイマーtを「0」とする。次いで、ステップ735で
N→Dシフトモードか否かをフラグF02により判定
し、F02=1のときはステップ621に進む。
【0083】完全係合でないときは、ステップ622に
てクラッチC1 を徐々に係合し、ステップ739に進
む。ステップ739では、N→Dシフトモードか否かを
判定する。N→Dシフトモードであると判定すると、ス
テップ740でN→Dシフト後の時間が所定値t02以
上か否かを判定し、所定値以上のときにはステップ74
1でNレンジ時のタービン回転速度Nc01と実タービ
ン回転速度Nc0の偏差が所定値ΔNc0以下か否かを
判定する。
【0084】所定値以下の場合、即ち所定時間t02経
過してもタービン回転変化が小さくならない場合は、コ
ントロールバルブがフェイル(オフスティック)してい
ると判定し、ステップ742にてフェイルフラグF3=
1とする。
【0085】一方、ステップ621にてクラッチC1 が
完全係合であると判定すると、ステップ736にてN→
Dシフトモードか否かを判定し、N→Dシフトモードで
ある場合、即ちF02=1の場合には、ステップ737
にてN→DシフトからクラッチC1 完全係合までの時間
が所定値t01以下か否かを判定する。時間が所定値以
下の場合には、コントロールバルブがフェイルと判定
し、ステップ738にてフェイルフラグF3=1とす
る。即ち、あまりに短時間で完全係合してしまう(即座
にライン圧PLが入力されているらしい)場合は、コン
トロールバルブがフェイル(オンスティック)と判定す
るのである。
【0086】以上まとめると、ステップ736〜738
でクラッチC1 の油圧がライン圧と同等か否かでコント
ロールバルブのオンスティックを検出し、ステップ73
9〜742でクラッチC1 の油圧がゼロか否かでコント
ロールバルブのオフスティックを検出している。
【0087】一方、N→Dシフトモードでない場合は、
ステップ735の判断がNOとなってステップ618に
進んでフラグF1の状態を判断する。フラグF1がセッ
トされていない場合は、ステップ619に進んでフラグ
F2の状態を判断する。フラグF2がセットされていな
い場合は、ステップ614に進む。
【0088】フラグF2がセットされている場合は、ス
テップ736でフラグF02=1か否かを判断し、NO
の場合はステップ620で車速が所定値V1以下か否か
を判断し、NOの場合はステップ614に進み、YES
の場合はステップ615に進む。
【0089】又、フラグF1がセットされている場合
は、ステップ618の判断がYESとなってステップ6
21にてクラッチが完全係合しているか否かを判断し、
YESの場合はステップ736に進み、NOの場合はス
テップ622に進んでクラッチを徐々に係合させる。
【0090】又、シフトレンジがドライブレンジでない
と判断されたときには、ステップ617あるいはステッ
プ623へと進む。シフトレンジがドライブレンジでな
いときには、クリープ制御は実行されない。したがっ
て、2レンジかLレンジのときはステップ732に進
む。
【0091】一方、シフトレンジがドライブレンジでも
2レンジでもLレンジでもないと判定されたときには、
ステップ624に進んでクラッチを全開にし、ステップ
625でフラグF1をリセット、ステップ626でフラ
グF2をリセットする。更に、ステップ743でNレン
ジフラグF01=1とし、ステップ744でフラグF0
2=0とし、ステップ745で検出したタービン回転速
度Nc0をNレンジ時のタービン回転速度Nc01と置
く。
【0092】以上のように、ニュートラル制御条件不成
立時においても、N→Dシフト時のタービン回転速度の
変化に応じてコントロールバルブのフェイル(オフステ
ィック)検出を行うので、フェイルの早期発見が可能で
あり、常に前進走行可能な状態を維持することができ
る。
【0093】次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0094】図7は第2実施例のフローチャート、図8
はその中の一つのステップ800の詳細を示す。
【0095】この実施例では、コントロールバルブのフ
ェイルモード、即ちオンスティックかオフスティックか
でフラグの種類を分けており、それぞれのフェイルモー
ドにおいて異なった対応をさせるように構成している。
【0096】具体的には図7に示すように、コントロー
ルバルブのオンスティックを検出した場合には、ステッ
プ738Aでオンスティックを表すフラグF30=1と
する。又、コントロールバルブのオフスティックを検出
した場合には、ステップ742Aでオフスティックを表
すフラグF31=1とする。
【0097】これらのフラグは次の意味を持つ F30 =フェイル現象が通常Dレンジと同じ場合の
フェイルを表すフラグ F31 =フェイル現象がニュートラル状態と同じ場
合のフェイルを表すフラグ
【0098】そして、図7のフローの最初に、N制御禁
止時期判定のためのステップ800を加入し、フェイル
フラグF3の判定を行うステップ602は、この実施例
ではフェイルフラグF3は使用しないので省略してい
る。あとは図6のフローチャートと全く同一であるた
め、同一ステップ符号を付している。
【0099】N制御禁止時期判定のステップ800で
は、具体的には図8に示すような流れで処理が行われ
る。
【0100】まず、ステップ801にてフラグF30=
1か否かを判定し、フェイル現象が通常Dレンジと同じ
場合は、ステップ614、615、616に進んで、フ
ェイル検出後即座にN制御を禁止し、クラッチC1 を係
合する。
【0101】一方、フラグF30=1でない場合は、ス
テップ802にてフラグF31=1か否かを判定する。
フェイル現象がニュートラル状態と同じ場合は、ステッ
プ803〜806にてブレーキONか(条件1)、アイ
ドル接点ONかつエンジン回転速度Neが所定値Ne1
以下か(条件2)を判定し、全ての条件が成立した場合
は急発進を生じることがないと判断し、この時点で初め
てステップ614、615、616に進み、ニュートラ
ル制御を禁止し、クラッチC1 を係合する。
【0102】このようにすることで、たとえニュートラ
ル制御の中止によりクラッチC1 にライン圧が供給され
ても、条件1及び条件2の成立により不意にクリープが
発生したりするのが防止される。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリープ
防止制御装置によれば、コントロールバルブがフェイル
していても前進走行可能となる。しかも、このフェイル
はクリープ制御を実施する以前に検出することができる
ので、早期に対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要旨を示すブロック図
【図2】請求項2の発明の要旨を示すブロック図
【図3】本発明の一実施例が適用された自動変速機を含
むシステム全体の概略構成図
【図4】前記自動変速機における各変速段での摩擦係合
装置の係合、解除状態を示す図
【図5】前記実施例の自動変速機の油圧制御装置の構造
を示す図
【図6】前記実施例における制御内容を示すフローチャ
ート
【図7】別の実施例の制御内容を示すフローチャート
【図8】図7のフローチャートにおけるステップ800
の内容の詳細を示すフローチャート
【符号の説明】
C1 …フォワードクラッチ 20…トルクコンバータ 22…タービン 200…C1 コントロールバルブ 270…C1 リレーバルブ(切換バルブ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
    ときには、フォワードクラッチの係合圧をコントロール
    バルブを介して低減させることによりニュートラル状態
    を形成してクリープの発生を防止する車両用自動変速機
    のクリープ制御装置において、 前記コントロールバルブを介してフォワードクラッチに
    油圧を供給する第1の油路と、 前記コントロールバルブを介さずにフォワードクラッチ
    に油圧を供給する第2の油路と、 前記第1の油路と第2の油路とを選択的にフォワードク
    ラッチに連結する切換バルブと、 自動変速機がニュートラルレンジから前進走行レンジへ
    シフト操作されたことを検出する手段と、 自動変速機の流体式トルクコンバータのタービン回転速
    度を検出する手段と、 ニュートラルレンジ時のタービン回転速度と、自動変速
    機がニュートラルレンジから前進走行レンジへシフト操
    作されてから所定時間後のタービン回転速度との差を算
    出する手段と、 該手段の算出した差が所定値より小さいときフェイルと
    判断する手段と、 フェイルの判断に応じて、前記フォワードクラッチの係
    合圧の低減制御を禁止すると共に、前記切換バルブを切
    換えて第2の油路をフォワードクラッチに連結する手段
    と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機のクリープ
    制御装置。
  2. 【請求項2】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
    ときには、フォワードクラッチの係合圧をコントロール
    バルブを介して低減させることによりニュートラル状態
    を形成してクリープの発生を防止する車両用自動変速機
    のクリープ制御装置において、 前記コントロールバルブを介してフォワードクラッチに
    油圧を供給する第1の油路と、 前記コントロールバルブを介さずにフォワードクラッチ
    に油圧を供給する第2の油路と、 前記第1の油路と第2の油路とを選択的にフォワードク
    ラッチに連結する切換バルブと、 自動変速機がニュートラルレンジから前進走行レンジへ
    シフト操作されたことを検出する手段と、 自動変速機の流体式トルクコンバータのタービン回転速
    度を検出する手段と、 ニュートラルレンジ時のタービン回転速度と、自動変速
    機がニュートラルレンジから前進走行レンジへシフト操
    作されてから所定時間後のタービン回転速度との差を算
    出する手段と、 該手段の算出した差が所定値より小さいときフェイルと
    判断する手段と、 車両の急発進が生じない条件を検出する手段と、 フェイルと判断されかつ車両の急発進が生じない条件が
    検出されたとき、前記フォワードクラッチの係合圧の低
    減制御を禁止すると共に、前記切換バルブを切換えて第
    2の油路をフォワードクラッチに連結する手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機のクリープ
    制御装置。
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