JP2851373B2 - 食品容器類の殺菌方法 - Google Patents
食品容器類の殺菌方法Info
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- JP2851373B2 JP2851373B2 JP2137039A JP13703990A JP2851373B2 JP 2851373 B2 JP2851373 B2 JP 2851373B2 JP 2137039 A JP2137039 A JP 2137039A JP 13703990 A JP13703990 A JP 13703990A JP 2851373 B2 JP2851373 B2 JP 2851373B2
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- Japan
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- sterilization
- peracetic acid
- food containers
- hydrogen peroxide
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無菌充填機に適用する食品容器の殺菌方法に
関する。
関する。
無菌充填における容器の殺菌は大変重要であり、容器
の殺菌方法として、過酢酸による長時間浸漬殺菌法ある
いは過酸化水素の噴霧による殺菌法などが使用されてい
る。
の殺菌方法として、過酢酸による長時間浸漬殺菌法ある
いは過酸化水素の噴霧による殺菌法などが使用されてい
る。
従来の過酢酸による容器の殺菌法は、100〜600ppmと
低濃度の過酢酸を容器中に充填し、0〜40℃の温度で長
時間保持した後滅菌水により洗浄するなどの方法がとら
れている。しかし、この方法は殺菌完了までに長時間を
要する等の問題がある。
低濃度の過酢酸を容器中に充填し、0〜40℃の温度で長
時間保持した後滅菌水により洗浄するなどの方法がとら
れている。しかし、この方法は殺菌完了までに長時間を
要する等の問題がある。
又、従来の過酸化水素の噴霧殺菌方法は短時間省スペ
ースであるが容器の過酸化水素残留が問題となる。この
ため、この不具合に対し高濃度の過酸化水素水を噴霧後
乾燥またはリンスして処理するが、プラスチック容器の
表層中に浸透し、乾燥またはリンスのみでは完全な除去
が困難であった。
ースであるが容器の過酸化水素残留が問題となる。この
ため、この不具合に対し高濃度の過酸化水素水を噴霧後
乾燥またはリンスして処理するが、プラスチック容器の
表層中に浸透し、乾燥またはリンスのみでは完全な除去
が困難であった。
上述したように、従来の過酢酸による殺菌は多量の薬
液を使用することと殺菌に長時間を要するためインライ
ンで食品を高速充填する場合、装置が大きくなるなどの
不具合があり、又、過酸化水素噴霧殺菌は高濃度(35wt
%)過酸化水素が容器(樹脂)内部に浸透し徐々に析出
した飲料を汚染するという不具合があった。
液を使用することと殺菌に長時間を要するためインライ
ンで食品を高速充填する場合、装置が大きくなるなどの
不具合があり、又、過酸化水素噴霧殺菌は高濃度(35wt
%)過酸化水素が容器(樹脂)内部に浸透し徐々に析出
した飲料を汚染するという不具合があった。
本発明は上記技術水準に鑑み、短時間で効果的な殺菌
が行え、かつ殺菌剤の残留もない食品容器類の殺菌方法
を提供しようとするものである。
が行え、かつ殺菌剤の残留もない食品容器類の殺菌方法
を提供しようとするものである。
本発明は過酢酸濃度1,000〜10,000ppm、液温100℃以
上の過酢酸水溶液を食品容器類に噴霧することを特徴と
する食品容器類の殺菌方法である。
上の過酢酸水溶液を食品容器類に噴霧することを特徴と
する食品容器類の殺菌方法である。
すなわち、本発明は噴霧殺菌を行なうための殺菌剤と
して過酸化水素のように残留しない過酢酸溶液を用い、
かつ、液量を少なくし短時間殺菌ができるように濃度を
高くして、加熱噴霧して殺菌するようにしたものであ
る。
して過酸化水素のように残留しない過酢酸溶液を用い、
かつ、液量を少なくし短時間殺菌ができるように濃度を
高くして、加熱噴霧して殺菌するようにしたものであ
る。
1.過酢酸の濃度、温度を高くすることにより殺菌時間が
大幅に短縮される。
大幅に短縮される。
2.過酢酸のミストを容器表面に均一に薄膜状に付着させ
ることにより従来の浸漬法と同等の殺菌効果が十分あ
る。
ることにより従来の浸漬法と同等の殺菌効果が十分あ
る。
過酢酸による噴霧殺菌テストを1.5lPETボトルを用い
てつぎのような条件で実施した。
てつぎのような条件で実施した。
1)供試ボトル:PETボトルに106個/cm2付着 2)指標菌:バチルス サブティリス{Bacillus Subti
lis(ATCC6633)}芽胞 3)過酢酸噴霧:噴霧量0.16g/s、噴霧温度100℃ 4)乾燥:温度80℃、風速100m/s 5)リンス:無菌水 以上のような条件で殺菌テストを実施した結果を表
1、表2に示す。
lis(ATCC6633)}芽胞 3)過酢酸噴霧:噴霧量0.16g/s、噴霧温度100℃ 4)乾燥:温度80℃、風速100m/s 5)リンス:無菌水 以上のような条件で殺菌テストを実施した結果を表
1、表2に示す。
過酢酸殺菌と過酸化水素殺菌との残留量の比較を表
3、表4に示す。
3、表4に示す。
過酢酸殺菌では噴霧濃度が低いため残留は認められな
いが、過酸化水素殺菌ではPETボトル(1.5l)内に2〜3
ppmの過酸化水素が残留することとなる。
いが、過酸化水素殺菌ではPETボトル(1.5l)内に2〜3
ppmの過酸化水素が残留することとなる。
従来法の、液温20℃で所定濃度の過酢酸水溶液を充填
したときの殺菌効果の結果を表5に示す。表5にみられ
るように、従来法では殺菌に長時間を必要とする。
したときの殺菌効果の結果を表5に示す。表5にみられ
るように、従来法では殺菌に長時間を必要とする。
〔発明の効果〕 本発明方法により、短時間で効果的な殺菌が可能とな
り、しかも殺菌剤の残留がなくなった。
り、しかも殺菌剤の残留がなくなった。
Claims (1)
- 【請求項1】過酢酸濃度1,000〜10,000ppm、液温100℃
以上の過酢酸水溶液を食品容器類に噴霧することを特徴
とする食品容器類の殺菌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137039A JP2851373B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 食品容器類の殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2137039A JP2851373B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 食品容器類の殺菌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0430783A JPH0430783A (ja) | 1992-02-03 |
JP2851373B2 true JP2851373B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=15189433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2137039A Expired - Fee Related JP2851373B2 (ja) | 1990-05-29 | 1990-05-29 | 食品容器類の殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2851373B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010116213A (ja) * | 2010-03-04 | 2010-05-27 | Dainippon Printing Co Ltd | Pet製ボトルの殺菌方法及び装置 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3197371B2 (ja) * | 1992-11-04 | 2001-08-13 | 稲畑香料株式会社 | 芳香を有する過酢酸系殺菌剤組成物及び漂白剤組成物 |
JP3876603B2 (ja) * | 2000-10-02 | 2007-02-07 | 東洋製罐株式会社 | 缶蓋の滅菌洗浄方法と装置 |
JP4284584B2 (ja) * | 2002-09-27 | 2009-06-24 | 東洋製罐株式会社 | 食品充填システム殺菌方法および装置 |
KR100732245B1 (ko) * | 2006-04-10 | 2007-06-27 | 주식회사 드림텍 | 자동차용 솔레노이드 밸브 코어 및 그 제조방법 |
JP5831673B2 (ja) * | 2010-01-22 | 2015-12-09 | 東洋製罐株式会社 | 空間表面の殺菌方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60126160A (ja) * | 1983-12-09 | 1985-07-05 | ハウス食品工業株式会社 | 容器の殺菌方法 |
-
1990
- 1990-05-29 JP JP2137039A patent/JP2851373B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010116213A (ja) * | 2010-03-04 | 2010-05-27 | Dainippon Printing Co Ltd | Pet製ボトルの殺菌方法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0430783A (ja) | 1992-02-03 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |