JP2846278B2 - 硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法 - Google Patents
硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法Info
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Description
エステル樹脂廃棄物の再利用法に関するもので、特に、
硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を化学的に処理して
工業的に価値のある原料を得ることによって再利用を図
ろうとする方法に関するものである。
ポリエステル樹脂から構成されている。このようなボタ
ンは、硬化不飽和ポリエステル樹脂シートを打ち抜き、
得られた中間製品を削ることによって製造されている。
しかしながら、この製造工程において産み出される打ち
抜き屑や削り屑の量は、原料のほぼ50%程度を占めて
いる。
クスに用いた繊維強化プラスチック製品(FRP船、バ
スタブ等)等の廃棄処理にも困っている。したがって、
このような硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用
が望まれるところである。
脂は、熱硬化性樹脂であり、かつ三次元網目構造を有し
ていることから、その廃棄物を、たとえばポリプロピレ
ンのような熱可塑性樹脂で行なわれているように、再溶
融して再成形することはできない。また、硬化不飽和ポ
リエステル樹脂は、溶媒に溶かすこともできない。
トリックスに用いた繊維強化プラスチック(FRP)廃
棄物を微粉砕し、これをそのままフィラーとして再利用
する研究が行なわれている(福田宜弘、科学と工業、6
8(2)、60(1994))。しかしながら、この方
法では、廃棄物粉末の量を増せば増すほど再生された樹
脂の強度が低下し、強度は新しい不飽和ポリエステル樹
脂量に専ら依存する、という問題に遭遇することが、本
発明者によって確認されている。
下、500℃の温度で分解し、フタル酸等の成分を得よ
うとする研究もある(小林良生、科学と工業、66(1
0)、452(1992);浜田和秀、細川純、西山昌
史、高分子論文集、49(8)、655(1992);
小林良生、第42回高分子夏季大学講演要旨集、p.1
34(1994))。また、FRPの水蒸気熱分解炉も
考案されている。しかしながら、このようなFRPの熱
分解には500℃といった高温が必要であり、そのため
に、この方法は、特殊な設備がなければ実施できない、
という問題を有している。また、FRPに含まれている
ガラス繊維は、高温のため劣化する。
の目的は、簡易な設備をもって、硬化不飽和ポリエステ
ル樹脂廃棄物を化学的に処理して工業的に価値のある原
料を得ることによって再利用を図ろうとする方法、すな
わち硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物をケミカルリサ
イクルする方法を提供しようとすることである。
めに、本発明者らは、硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄
物を粉砕した後、100〜300℃程度でジカルボン
酸、ジアミン等により分解し、この分解物を樹脂成分と
して用い、不飽和ポリエステル樹脂等を再合成しケミカ
ルリサイクルする硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の
再利用法を発明した。
エステル樹脂廃棄物の再利用法は、硬化不飽和ポリエス
テル樹脂廃棄物を、飽和ジカルボン酸、不飽和ジカルボ
ン酸、飽和ジカルボン酸アルキルエステル、飽和ジカル
ボン酸アリールエステル、不飽和ジカルボン酸アルキル
エステル、不飽和ジカルボン酸アリールエステル、ジア
ミン、ビスフェノール誘導体、ビスフェノール誘導体エ
ステル、二価フェノール類、二価フェノールエステル、
ジチオール、ジチオールエステル、アミノアルコール、
アミノアルコールエステル、アミノカルボン酸、アミノ
カルボン酸アルキルエステル、アミノカルボン酸アリー
ルエステル、アミノフェノール、アミノフェノールエス
テル、ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸エ
ステル、メルカプトカルボン酸、メルカプトカルボン酸
エステル、モノカルボン酸、モノカルボン酸エステル、
モノアルコール、モノアルコールエステル、モノフェノ
ール、モノフェノールエステル、モノチオール、モノチ
オールエステル、グリコールエステルからなる群から選
ばれる少なくとも一以上の成分を用いて分解することに
よって、樹脂原料を得る工程を備えている。
とよい。この発明は、前述したボタンの製造に使用され
た樹脂の廃棄物だけでなく、広く一般の硬化不飽和ポリ
エステル樹脂廃棄物の再利用に適用することができる。
また、この発明が適用される硬化不飽和ポリエステル樹
脂は、炭酸カルシウム等のフィラーを含んだものでも、
ガラス繊維等を複合した複合材料であってもよい。中で
も、本発明は、特にFRP(繊維強化プラスチック)に
好ましく適用される。
ル樹脂廃棄物は、好ましくは、粉砕とふるいに掛ける前
処理を行なわれた後、分解処理される。この前処理によ
って、廃棄物の分解がより促進されるからである。この
ような廃棄物の粉砕には、たとえば、衝撃式破砕機(ハ
ンマー式またはチェーン式)、せん断式破砕機、切断式
破砕機、圧縮式破砕機(ロール式、コンベア式、スクリ
ュ式)、スタンプミル、ボールミル、ロッドミル、等に
よって行なうことができる。粉砕によって得られた廃棄
物粉末の粒度は、小さい方が好ましく、たとえば、目の
開き0.5mm、好ましくは0.3mm、さら好ましく
は0.1mmのふるいを通した粉末が有利に用いられ
る。
た硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を分解する際に
は、分解前の粉砕時にフィラーを分離するか、あるいは
分解後にフィラーを分離することができる。
ル樹脂廃棄物と分解に用いる化合物との重量比は、1:
0.2〜30、好ましくは1:0.5〜10であるとよ
い。この比を変えることにより、分解物の分子量を調整
できる。分解試薬が少ないと分解物の分子量が大きくな
り、分解試薬が多いと分解物の分子量は小さくなる。
えて、さらに硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を分解
することができる。また、分解物より過剰の分解試薬を
分離することにより、廃棄樹脂を効率良くリサイクルで
きる。
ては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、クロロコハク
酸、ブロモコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシ
ル酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、ジメチルマロ
ン酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、
2,3−ジメチルコハク酸、テトラメチルコハク酸、フ
タル酸、クロロフタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、5−メチルイソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、
メチルテトラヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒ
ドロフタル酸、テトラブロムフタル酸、クロレンド酸、
フェニルコハク酸、o−カルボキシフェニル酢酸、o−
フェニレン二酢酸、不飽和ジカルボン酸としては、マレ
イン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、クロロフマル
酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコン酸、イタコ
ン酸、アリルマロン酸、イソプロピリデンコハク酸、ム
コン酸がある。
繊維のアルカリ減量加工で排出されるテレフタル酸も用
いることができる。
ロピレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペ
ンタミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、ジアミノ
ジフェニルアミンが使用できる。
ビス(4−ハイドロキシフェニル)プロパン(ビスフェ
ノールA)、テトラメチルビスフェノールA、2,2−
ビス(4−ハイドロキシフェニル)ヘキサフロロプロパ
ン、α,α’−ビス(4−ハイドロキシフェニル)−
1,4−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス(4−
ハイドロキシフェニル)ブタン、1,1−(4−ハイド
ロキシフェニル)−1−フェニルエタン(ビスフェノー
ルAP)、ビス(4−ハイドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(4−ハイドロキシフェニル)スルホン(ビス
フェノールS)、テトラメチルビスフェノールS、ビス
(ハイドロキシフェニル)メタン(ビスフェノール
F)、テトラメチルビスフェノールF、2,2’−メチ
レンビス(p−クレゾール)、1,1−ビス(4−ハイ
ドロキシフェニル)エタン(ビスフェノールE)、ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、1,1−ビス(4−ハイ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノール
Z)、2,2−ビス(3−メチル−4−ハイドロキシフ
ェニル)プロパン(ビスフェノールC)、ビス(3−ハ
イドロキシフェノキシ)エタン、ビス(3−ハイドロキ
シフェノキシ)ベンゼン、ビス(3−ハイドロキシフェ
ニル)アミン、4,4’−ビフェノール、テトラブロム
ビフェノール、1,1’−ビス(2−ハイドロキシナフ
チル)スルフィドがある。
シベンゼン、m−ジヒドロキシベンゼン、p−ジヒドロ
キシベンゼン(ヒドロキノン)、3,4−トルエンジオ
ール、2,4−トルエンジオール、3,5−トルエンジ
オール、2,5−トルエンジオール、p−キシレン−
2,6−ジオール、m−キシレン−4,6−ジオール、
p−キシレン−2,5−ジオールがある。
1,3−プロパンジチオール、1,4−ブタンジチオー
ル、1,4−ベンゼンジチオール、トルエンジチオー
ル、キシレン−α,α’−ジチオールがある。
タノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−
2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、
エチルジエタノールアミン、ブチルジエタノールアミ
ン、アミノフェノールとしては、o−アミノフェノー
ル、アミノクレゾール、p−(2−アミノエチル)フェ
ノールがある。
ル酸、乳酸、2−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロパン酸、2−ヒドロキシ−4−メチルペン
タン酸、2−エチル−2−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシプロピオン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、1
2−ヒドロキシ−9−オクタデセン酸、3,3,3−ト
リクロロ−2−ヒドロキシプロピオン酸、ヒドロキシ安
息香酸、サリチル酸、5−クロロサリチル酸、メチルサ
リチル酸、ヒドロキシフェニル酢酸、3−(o−ヒドロ
キシフェニル)プロピオン酸、マンデル酸、フェニル乳
酸、3−ヒドロキシフェニルプロピオン酸、ヒドロキシ
ケイ皮酸、メルカプトカルボン酸としては、メルカプト
酢酸、メルカプトコハク酸、チオサリチル酸、アミノカ
ルボン酸としては、グリシン、アラニン、3−アミノプ
ロピオン酸、2−アミノ酪酸、3−アミノ酪酸、4−ア
ミノ酪酸、α−アミノ吉草酸、α−アミノイソ吉草酸、
2−アミノ−2−メチル酪酸、α−アミノヘキサン酸、
2−アミノ−4−メチル吉草酸、2−アミノ−3−メチ
ル吉草酸、セリン、トレオニン、システイン、フェニル
アラニン、3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸、ア
ミノ安息香酸、アミノケイ皮酸がある。
アリールエステルとしては、アルキル基が炭素数1〜4
のメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、フェニルのエステルがある。フェノール、チオー
ル、アルコールのエステルとしては、ギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、イソ酪酸、安息香酸のエステルがあ
る。
しくは触媒が用いられる。この分解の触媒としては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラー
ト、ナトリウムエチラート、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウムな
どの酢酸金属塩、酸化アンチモン、トリブチル錫メトキ
シド、およびこれらの混合物がある。なお、触媒を用い
なくても分解を行なうことは可能である。
100℃から300℃程度が必要である。好ましくは2
00℃〜300℃の分解温度であれば、分解速度も速く
て良い。この程度の温度では、廃棄FRPの分解の際、
ガラス繊維は劣化しない。
気下で行なうことが望ましい。酸化反応による着色等を
防止することができるからである。
下あるいは加圧下のいずれでも行なうことができる。た
とえば、低沸点ジカルボン酸、ジアミン等を用いる場合
は、加圧下で分解を行なうことにより、その沸点以上の
温度で反応を行なうことができる。また、圧力下で反応
を行なうために反応容器を密閉することは、上述した酸
化防止の点からも好ましい。
ち、特に、ジカルボン酸、ジアミン、ビスフェノール誘
導体、ジチオールは、分解が容易で、かつ、分解速度も
速いため好ましい。
して得られた硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の分解
物は、工業的に有用な樹脂を得るための原料として有効
に用いることができる。たとえば、飽和ジカルボン酸ま
たは飽和ジカルボン酸エステルによる分解物である場合
は、不飽和二塩基酸およびグリコールと反応させて、再
生不飽和ポリエステル樹脂を得ることができる。不飽和
ジカルボン酸または不飽和ジカルボン酸エステルによる
分解物である場合は、グリコールおよび必要ならば飽和
二塩基酸と反応させて、再生不飽和ポリエステル樹脂を
得ることができる。ジアミン、ビスフェノール誘導体、
ビスフェノール誘導体エステル、二価フェノール、二価
フェノールエステル、ジチオール、ジチオールエステ
ル、アミノアルコール、アミノアルコールエステル、ア
ミノフェノール、アミノフェノールエステルまたはグリ
コールエステルによる分解物である場合は、不飽和二塩
基酸および必要ならば飽和二塩基酸と反応させて、再生
不飽和ポリエステル樹脂を得ることができる。アミノカ
ルボン酸、アミノカルボン酸エステル、ヒドロキシカル
ボン酸、ヒドロキシカルボン酸エステル、メルカプトカ
ルボン酸またはメルカプトカルボン酸エステルによる分
解物である場合は、不飽和二塩基酸およびグリコールと
反応させて、再生不飽和ポリエステル樹脂を得ることが
できる。モノカルボン酸、モノアルコール、モノフェノ
ール、モノチオール、モノカルボン酸エステル、モノア
ルコールエステル、モノフェノールエステルまたはモノ
チオールエステルによる分解物である場合は、未反応の
過剰のモノカルボン酸、モノアルコール、モノフェノー
ル、モノチオール、モノカルボン酸エステル、モノアル
コールエステル、モノフェノールエステルまたはモノチ
オールエステルを除去した後、不飽和二塩基酸およびグ
リコール、さらに必要ならば飽和二塩基酸と反応させ
て、再生不飽和ポリエステル樹脂を得ることができる。
和ポリエステル樹脂を、重合開始剤の存在下で、スチレ
ン、メタクリル酸メチル、ビニルトルエン、または酢酸
ビニル等のフマル酸エステル成分と共重合可能なビニル
モノマーまたはジアリルフタレートにより、架橋させ
て、硬化不飽和ポリエステル樹脂を得ることができる。
そして、この再生樹脂は、繰返し再生できる。
ジカルボン酸として樹脂原料に用いられる。ジアミンに
よる分解物は、末端にアミノ基を有する樹脂原料として
用いられる。ビスフェノールによる分解物は、末端にフ
ェノール基を有する樹脂原料として用いられる。ジチオ
ールによる分解物は、末端にチオール基を有する樹脂原
料として用いられる。
の分解物は、以下のように、不飽和二塩基酸、飽和二塩
基酸またはグリコールの成分として再合成に用いること
もできる。そして、この場合は、このようにして得られ
た再生樹脂は、繰返し分解および再合成ができる。
ェノール、ジチオール、アミノアルコールまたはアミノ
フェノールによる分解物は、ジイソシアナートと反応さ
せて、再生ポリウレタンを得ることができる。ジアミン
による分解物はジイソシアナートと反応させて、再生ポ
リ尿素を得ることができる。
カルボン酸クロリドまたはジカルボン酸エステルと反応
させて、再生ポリアミドを合成することができる。ジカ
ルボン酸またはジカルボン酸エステルによる分解物は、
ジアミンと反応させて、再生ポリアミドを合成すること
ができる。ジアミンによる分解物と、ジカルボン酸また
はジカルボン酸エステルによる分解物とを反応させて、
再生ポリアミドを合成することもできる。
硬化剤として用いることにより、再生エポキシ樹脂の合
成ができる。
フェノールによる分解物は、ホルムアルデヒドと反応さ
せて、再生フェノール樹脂の合成ができる。
法により行なうことができる。すなわち、反応温度を1
40℃から230℃とし、窒素下で水を留去しながら、
2時間から6時間程度縮合させる。そして、冷却後、ス
チレンを30%〜40%入れ、重合禁止剤としてハイド
ロキノンを0.02部加える。
エステル樹脂は、成形材料、接着剤、塗料などとして用
いることができる。またこれらの樹脂の成形には、通常
用いられている、ハンドレイアップ成形、遠心ドラム法
成形、圧縮成形、注型成形、射出成形、反応射出成形、
トランスファ成形、等が用いられる。
ポリエステル樹脂廃棄物の分解および再合成は、以下の
ような装置により実施可能である。
和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用装置は、ステンレス
製反応容器と、反応容器内に分解用成分を注入するため
の第1の注入手段と、反応容器内に触媒を注入するため
の第2の注入手段と、反応容器内に不飽和ポリエステル
樹脂廃棄物を注入するための第3の注入手段と、反応容
器を加熱するための加熱手段と、反応容器内を冷却する
ための冷却手段と、反応容器内から発生する昇華する成
分を含む揮発性成分を液化するための冷却器と、反応容
器から冷却器へ至る経路に設けられ、反応容器から発生
する昇華する成分を除去するトラップと、反応容器に設
けられ、反応容器内での分解反応により得られた分解液
を取出すための取出口と、取出口から取出された分解液
を遠心分離するための遠心分離機と、遠心分離機による
遠心分離によって沈殿物を除去した後の分解液を、再合
成反応させるために再び反応容器内に注入するための第
4の注入手段と、反応容器内に再合成用成分を注入する
ための第5の注入手段と、再合成反応中の反応容器内に
窒素ガスを流入するための窒素流入管と、生成水を効率
よく分解する手段とを備え、加熱手段により加熱し、攪
拌機により攪拌しながら、反応容器内で再生不飽和ポリ
エステル樹脂を再合成するものである。
とよい。以下、このような装置の一例を図面を用いて説
明する。
1であり、上部に廃棄樹脂タンク4、触媒、ジカルボン
酸等分解用薬品を注入するタンク2,3、分解液用タン
ク13、無水マレイン酸、プロピレングリコール、スチ
レン等の薬品注入タンク14,15,16、を備え、窒
素ガス流入管18、トラップ9、コンデンサー7、受器
8、攪拌機20が付いている。加熱は熱媒ボイラー5に
よって行なう。分解後は反応容器下部のバルブ11を開
け、遠心分離器12により、未反応物、ガラス繊維等フ
ィラーを分離する。分解液はポンプ17でタンク13に
送り、再合成に用いる。再合成には、パーシャルコンデ
ンサー21を用いて水を留去し、グリコールの留出を防
ぐ。再合成樹脂はタンク19に蓄える。
ば、ガラス製反応容器に比して、アルカリに強く、より
高温で使用することができる。そして加圧下でも使用で
きる。また攪拌のトルクが大きく、廃棄物/分解用成分
の割合を大きくできる。
ジカルボン酸、ジアミン等の沸点以上の温度で処理でき
るために、分解が速くできる。
ル樹脂廃棄物から、工業的に有用な樹脂原料を得ること
ができる。また、このように樹脂原料を得るためのジカ
ルボン酸、ジアミン等を用いた分解は、比較的低い温度
で、かつ比較的簡単な操作で可能であるので、比較的簡
易な設備をもって、硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物
の再利用を可能とすることができる。
エステル樹脂廃棄物の分解を高温、圧力下で行なうこと
により、分解速度を促進することができる。すなわち、
圧力下で反応を行なうことにより、低沸点の分解用成分
を用いて、その沸点以上の温度で反応を行なうことがで
きる。また、圧力下で反応を行なうために反応容器を密
閉することは、酸化防止の点からも好ましい。
和ポリエステル樹脂廃棄物の分解装置および不飽和ポリ
エステル樹脂廃棄物の再利用装置は、ステンレス製反応
容器を備えているとよい。このようなステンレス製反応
容器は、ガラス製反応容器と比較して、アルカリに強
く、より高温で使用することができるからである。ま
た、このステンレス製反応容器は、攪拌のトルクが大き
いため、分解成分の量に対する不飽和ポリエステル樹脂
廃棄物の量の割合を大きくすることもできる。
飽和ポリエステル樹脂廃棄物の分解装置および不飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物の再利用装置は、反応容器が密閉
可能であり、圧力下で使用することができるものである
とよい。圧力下で使用した際には、用いる分解用成分の
沸点以上の温度で処理が可能となるため、分解促進に効
果があるからである。
廃棄物の再利用方法によれば、廃棄樹脂を200〜30
0℃程度の低温で分解し、これを樹脂原料として反応さ
せ、不飽和ポリエステル樹脂を再生することができる。
そしてこの程度の温度では廃棄FRP中のガラス繊維も
劣化しないので再度使用することができる。
体的に説明する。
脂からなるボタンの打ち抜き屑を、ロータリーカッター
ミル、((株)ホーライ製Granulaters U
−140)によって粒径3mmに、さらに(株)吉田製
作所製高速ハンマーミルにより、100メッシュに粉砕
した粉末を試料として用いた。
0g、水酸化ナトリウム0.2gを、オートクレーブ耐
圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方
式)に入れ、280℃で3時間処理した。ゲージ圧は
2.0kgf/cm2 であった。反応後、塩酸で中和
し、ろ過し、メタノール、アセトン、水、THF(テト
ラヒドロフラン)で洗い、乾燥させた。ろ別された残渣
樹脂は0.0392gで、分解率は98.0%であっ
た。
スチレンを基準として、ゲル浸透クロマトグラフィー
(GPC)により分子量を測定した。その結果、得られ
た分解物のピーク1は、数平均分子量が525、重量平
均分子量が544、(重量平均分子量)/(数平均分子
量)が1.04であった。分解物のピーク2は、数平均
分子量が221、重量平均分子量が229、(重量平均
分子量)/(数平均分子量)が1.04であった。分解
物の全体ピークは、数平均分子量が233、重量平均分
子量が258、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.11であった。
チル20g、酢酸ナトリウム0.2gを、オートクレー
ブ耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボル
ト方式)に入れ、290℃で2時間処理した。ゲージ圧
は11.1kgf/cm2 であった。反応後、ろ過し、
メタノール、アセトン、水、THFで洗い、乾燥させ
た。ろ別された残渣樹脂は1.0083gで、分解率は
49.6%であった。
にGPCにより測定した。その結果、得られた分解物の
ピーク1は、数平均分子量が590、重量平均分子量が
836、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.
42であった。分解物のピーク2は、数平均分子量が1
67、重量平均分子量が169、(重量平均分子量)/
(数平均分子量)が1.01であった。分解物の全体ピ
ークは、数平均分子量が575、重量平均分子量が82
9、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.44
であった。
エチル20g、酢酸カルシウム0.2gを、オートクレ
ーブ耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボ
ルト方式)に入れ、250℃で5時間処理した。ゲージ
圧は0.5kgf/cm2 であった。反応後、ろ過し、
メタノール、アセトン、水、THFで洗い、乾燥させ
た。ろ別された残渣樹脂は1.6590gで、分解率は
17.1%であった。
にGPCより測定した。その結果、得られた分解物のピ
ーク1は、数平均分子量が635、重量平均分子量が7
72、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.2
2であった。分解物のピーク2は数平均分子量が32
4、重量平均分子量が327、(重量平均分子量)/
(数平均分子量)が1.01であった。分解物の全体ピ
ークは数平均分子量が393、重量平均分子量が53
9、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.37
であった。
リアミン20g、水酸化ナトリウム0.2gを、オート
クレーブ耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャッ
プボルト方式)に入れ、250℃で5時間処理した。ゲ
ージ圧は2.0kgf/cm2 であった。反応後、塩酸
で中和し、ろ過し、THF、水、メタノールで洗い、乾
燥させた。ろ別された残渣樹脂は0.1171gで、分
解率は94.1%であった。
にGPCより測定した。その結果、得られた分解物のピ
ーク1は、数平均分子量が761、重量平均分子量が8
14、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.0
7であった。分解物のピーク2は、数平均分子量が31
7、重量平均分子量が340、(重量平均分子量)/
(数平均分子量)が1.07であった。分解物のピーク
3は、数平均分子量が133、重量平均分子量が13
6、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.02
であった。分解物の全体ピークは、数平均分子量が33
7、重量平均分子量が510、(重量平均分子量)/
(数平均分子量)が1.51であった。
ヒドロキシジフェニルスルホン20g、水酸化ナトリウ
ム0.2gを、オートクレーブ耐圧硝子工業(株)製T
VS−N2型(キャップボルト方式)に入れ、280℃
で3時間処理した。ゲージ圧は0.6kgf/cm2 で
あった。反応後、塩酸で中和し、ろ過し、メタノール、
アセトン、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ別された
残渣樹脂は0.0579gで、分解率は97.1%であ
った。
1と同様にGPCより測定した。その結果、得られた分
解物のピーク1は、数平均分子量が663、重量平均分
子量が689、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.04であった。分解物のピーク2は、数平均分子
量が294、重量平均分子量が304、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.03であった。分解物の
全体ピークは、数平均分子量が310、重量平均分子量
が340、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が
1.10であった。
20g、水酸化ナトリウム0.2gを、オートクレーブ
耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト
方式)に入れ、280℃で3時間処理した。ゲージ圧は
1.5kgf/cm2 であった。反応後、塩酸で中和
し、ろ過し、メタノール、アセトン、水、THFで洗
い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は0.0016g
で、分解率は99.9%であった。
1と同様にGPCより測定した。その結果、得られた分
解物のピーク1は、数平均分子量が681、重量平均分
子量が849、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.24であった。分解物のピーク2は、数平均分子
量が303、重量平均分子量が309、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.02であった。分解物の
ピーク3は、数平均分子量が148、重量平均分子量が
152、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.
03であった。分解物の全体ピークは、数平均分子量が
218、重量平均分子量が384、(重量平均分子量)
/(数平均分子量)が1.76であった。
ンジチオール20g、水酸化カリウム0.2gをオート
クレーブ耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャッ
プボルト方式)に入れ、200℃で3時間処理した。ゲ
ージ圧は3.5kgf/cm2 であった。反応後、塩酸
で中和し、ろ過し、メタノール、アセトン、水、THF
で洗い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は1.662
6gで、分解率は16.9%であった。
1と同様にGPCより測定した。その結果、得られた分
解物は、数平均分子量が174、重量平均分子量が22
0、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.27
であった。
タノール20gをオートクレーブ耐圧硝子工業(株)製
TVS−N2型(キャップボルト方式)に入れ、280
℃で3時間処理した。ゲージ圧は7.9kgf/cm2
であった。反応後、ろ過し、メタノール、THFで洗
い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は、0.0031
gで、分解率は99.8%であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物の数平均分子量は141、重量平均分子量は15
2、(重量平均分子量)/(数平均分子量)は1.08
であった。
ル20g、酢酸亜鉛0.2gを、オートクレーブ耐圧硝
子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方式)
に入れ、280℃で3時間処理した。ゲージ圧は1.4
kgf/cm2であった。反応後、ろ過し、メタノー
ル、アセトン、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ別さ
れた残渣樹脂は1.2874gで、分解率は35.6%
であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物の数平均分子量は191、重量平均分子量は25
0、(重量平均分子量)/(数平均分子量)は1.31
であった。
0g、ナトリウムエチラート0.2gをオートクレーブ
耐圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト
方式)に入れ、200℃で3時間処理した。ゲージ圧は
5.1kgf/cm2 であった。反応後、塩酸で中和
し、ろ過し、メタノール、アセトン、水、THFで洗
い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は1.6725g
で、分解率は16.4%であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物のピーク1は、数平均分子量が947、重量平均
分子量が1,236、(重量平均分子量)/(数平均分
子量)が1.31であった。分解物のピーク2は、数平
均分子量が438、重量平均分子量が443、(重量平
均分子量)/(数平均分子量)が1.01であった。分
解物のピーク3は、数平均分子量が300、重量平均分
子量が304、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.01であった。分解物のピーク4は、数平均分子
量が157、重量平均分子量が165、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.05であった。分解物の
全体ピークは、数平均分子量が228、重量平均分子量
が475、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が
2.08であった。
0g、NaOH0.1gを、オートクレーブ耐圧硝子工
業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方式)に入
れ、250℃で5時間処理した。ゲージ圧は1.1kg
f/cm2 であった。反応後、塩酸で中和し、ろ過し、
メタノール、アセトン、水、THFで洗い、乾燥させ
た。ろ別された残渣樹脂は1.0383gで、分解率は
48.1%であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物のピーク1は、数平均分子量が452、重量平均
分子量が511、(重量平均分子量)/(数平均分子
量)が1.13であった。分解物のピーク2は、数平均
分子量が225、重量平均分子量が228、(重量平均
分子量)/(数平均分子量)が1.01であった。分解
物の全体ピークは、数平均分子量が359、重量平均分
子量が425、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.18であった。
aOH0.2gを、オートクレーブ耐圧硝子工業(株)
製TVS−N2型(キャップボルト方式)に入れ、20
0℃で3時間処理した。ゲージ圧は4.9kgf/cm
2 であった。反応後、塩酸で中和し、ろ過し、メタノー
ル、アセトン、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ別さ
れた残渣樹脂は1.5087gで、分解率は24.6%
であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物のピーク1は、数平均分子量が423、重量平均
分子量が426、(重量平均分子量)/(数平均分子
量)が1.01であった。分解物のピーク2は、数平均
分子量が284、重量平均分子量が287、(重量平均
分子量)/(数平均分子量)が1.01であった。分解
物のピーク3は、数平均分子量が125、重量平均分子
量が132、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が
1.05であった。分解物の全体ピークは、数平均分子
量が154、重量平均分子量が201、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.31であった。
ジアセトキシエタン20g、酸化アンチモン(III)
0.1gを、オートクレーブ耐圧硝子工業(株)製TV
S−N2型(キャップボルト方式)に入れ、280℃で
3時間処理した。ゲージ圧は2.2kgf/cm2 であ
った。反応後、ろ過し、メタノール、アセトン、水、T
HFで洗い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は1.5
542gで、分解率は27.3%であった。
1と同様にGPCより測定した。その結果、得られた分
解物のピーク1は、数平均分子量が548、重量平均分
子量が608、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.04であった。分解物のピーク2は、数平均分子
量が307、重量平均分子量が319、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.04であった。分解物の
全体ピークは、数平均分子量が320、重量平均分子量
が341、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が
1.07であった。
0.9gにプロピレングリコール21.2gを加え、触
媒酢酸カルシウム0.025g、三酸化アンチモン0.
01gを加え、窒素気流下で、180℃で1時間、20
0℃で2時間加熱した。その後、メタノールを留去し、
次いで220℃に上げて、未反応のプロピレングリコー
ルを留出させ、この温度で3時間加熱した。その結果、
不飽和ポリエステル樹脂が得られた。 (実施例15) 再生ポリウレタンの合成 実施例5で得られたビスフェノールSによる分解物2
1.9gを無水アニソール100mlに入れ、沸騰さ
せ、そこへテトラメチレンジイソシアナート11.2g
の100ml無水アニソール溶液を滴下した。その後6
時間還流を続け、冷却、ろ過し、ポリウレタンを得た。
21.8gを無水アニソール100mlに入れ、氷冷下
にかき混ぜながら、オクタメチレンジイソシアナート3
8gの200ml無水アニソール溶液を滴下した。直ち
にポリ尿素が析出した。その後、150℃で3.5時間
反応させ、ろ過し、ポリ尿素を得た。 (実施例17) 再生ポリアミドの合成 実施例1で得られたアジピン酸による分解物21.9g
にヘキサメチレンジアミン16.1gを加え、窒素雰囲
気下で、220℃で1時間、270℃で3時間加熱した
ところ、ポリアミドが得られた。また、実施例4で得ら
れたジエチレントリアミン分解物21.8gにアジピン
酸28.3gを加え、同様に加熱し、ポリアミドを得
た。 (実施例18) 再生エポキシ樹脂の合成 実施例4で得られたジエチレントリアミンによる分解物
21.8gに、エピコート828(ビスフェノールA−
エピクロルヒドリン型エポキシ樹脂、エポキシ当量18
8g/eq、油化シェルエポキシ(株)製)145.8
gを加え、混合後、脱気し、80℃で4時間プレキュア
した。その後、150℃で4時間ポストキュアして、再
生エポキシ樹脂を得た。 (実施例19) 再生フェノール樹脂の合成 実施例5で得られた4.4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンによる分解物21.9gに、37%ホルムアル
デヒド水溶液7.8g、触媒として35%塩酸0.1m
lを加え、攪拌しながら、85℃に加温し、1.5時
間、還流した。反応後、蒸発皿に反応物を入れ、170
℃まで加熱した。得られたノボラック樹脂を冷却後、粉
砕し、これにヘキサメチレンテトラミン2.5gを加
え、140℃にて、10分間、圧縮成形して、フェノー
ル樹脂成形物を得た。なお、触媒にカセイソーダを用い
ると、レゾール樹脂が得られた。
ついて以下に説明する。図1は、この発明を実施するた
めの硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用装置の
一例の概略構成を示す図である。
ステンレス製100L反応容器1と、反応容器1内に注
入するための分解用成分を貯蔵する第1のタンク2と、
反応容器1内に注入するための水酸化ナトリウム等の触
媒を貯蔵する第2のタンク3と、反応容器1内に注入す
るための硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を貯蔵する
ための第3のタンク4とを備えている。
および冷却するための熱媒ボイラ5と、反応容器1内の
反応液を攪拌するためのモータ20により回転される攪
拌機6が取付られている。
ら発生する揮発性成分を液化するための冷却器7と、冷
却器7により液化された液体を受けるための受器8が設
けられている。
成分のうちには、フタル酸等の昇華性成分も含まれる
が、このような昇華性成分が直接冷却器7内に送り込ま
れると、固体化して冷却器7の管部を詰まらせるおそれ
がある。そこで、この装置においては、反応容器1から
冷却器7へ至る経路に、トラップ9が設けられている。
このトラップ9は、図2に示すように構成され、ここで
フタル酸等の昇華性成分が除去される。
容器1内での分解反応により得られた分解液を取出すた
めの取出口10を有している。
れた分解液から未反応物およびガラス繊維等のフィラー
を除去するための遠心分離機12を備えている。
物が除去された後の分解液を、再合成反応させるために
再び反応容器1内に注入するために貯蔵する第4のタン
ク13と、反応容器1内に注入するための再合成に必要
な成分を貯蔵する第5のタンク14、第6のタンク15
および第7のタンク16と、再合成反応中の反応容器1
内に窒素ガスを流入するための窒素流入管18と、水を
留去しグリコールの留出を防ぐパーシャルコンデンサー
21とを備えている。
て、硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の分解および再
合成反応は、以下のように行なわれる。
り分解用成分を注入した後、冷却水を流して冷却器7を
作動させる。この冷却器7により、反応中に発生した揮
発性成分は液化され、受器8に溜められる。受器8内の
液体は、適宜反応容器1内に戻される。また、フタル酸
等の昇華性成分は、冷却器7に至る前に予めトラップ9
で除去される。
せて、反応容器1内の溶液の攪拌を開始する。続いて、
第2のタンク3より触媒として水酸化ナトリウムを反応
容器1内に注入した後、熱媒ボイラ5を用いて反応容器
1内を加熱する。ついで、第3の容器4より不飽和ポリ
エステル樹脂廃棄物を反応容器1内に投入し、分解反応
を行なわせる。
換えて、所定の温度まで反応容器1内を冷却する。そし
て、バルブ11を開けて、反応容器1内の分解液を取出
口10より取出す。取出された分解液は、遠心分離機1
2により遠心分離され、沈殿物が除去された後、ポンプ
17で第4のタンク13に送られる。
次に再合成反応のため、再び反応容器1内に注入され
る。
よりたとえば再合成用成分として無水マレイン酸を注入
し、さらに第6のタンク15よりたとえば再合成用成分
としてプロピレングリコールを注入する。続いて、熱媒
ボイラ5により反応容器1内を加温して、再合成反応を
行なわせる。なお、再合成反応においては、窒素流入管
18より窒素ガスを流入し、バルブを切替えてパーシャ
ルコンデンサー21を使用し、攪拌機6により反応液の
攪拌を行なう。
のタンク16よりたとえばスチレンを注入して、再生不
飽和ポリエステル樹脂が得られる。この再生樹脂をタン
ク19に貯蔵する。
エステル樹脂廃棄物の分解および再合成を行なった実施
例について説明する。 (実施例20) ステンレス製装置でのジカルボン酸による分解 ステンレス製100L反応容器1に、薬品注入タンク2
よりアジピン酸40kgを入れ、コンデンサー7の冷却
水を流し、攪拌羽6を回転させ攪拌(24rpm)を始
めた。次いで、薬品注入タンク3より苛性ソーダ60g
を入れ、熱媒ボイラー5により温度を上げた。次いで、
タンク4より不飽和ポリエステルボタン削り屑20kg
を投入した。280℃に昇温後、3時間処理した。分解
物を酢酸で中和し、反応容器下部のバルブ11を開け、
分解物を60kg得た。分解率は100%であった。 (実施例21) ステンレス装置での不飽和ポリエステル樹脂の再合成 実施例20で得られたアジピン酸による分解物30kg
を薬品注入タンク13より反応容器1に入れ、次いで無
水マレイン酸8.9kgを薬品注入タンク14より入
れ、プロピレングリコール17.4kgを薬品注入タン
ク15より加えて、窒素流入管18より窒素を60L/
時で流し、攪拌(84rpm)、加温し、パーシャルコ
ンデンサー21用いて水を留去して、210℃で4時間
反応させた。その後、冷却し、ハイドロキノン3.7
g、スチレン22.4kgを薬品注入タンク16より加
え、74.6kgの再生不飽和ポリエステル樹脂を得
た。
しては、たとえば、文献(国際公開WO94/2551
7)に、グリコールを用いた不飽和ポリエステル樹脂の
分解技術が開示されている。しかしながら、上述した実
施例のうち、ジカルボン酸、ジアミン、ビスフェノール
誘導体、ジチオール、アミノアルコール、モノアルコー
ルによる分解は、グリコールによる分解より分解速度が
速かった。以下、比較のために、グリコールを用いた分
解についての実験結果を示す。
コール20g、NaOH0.2gを、オートクレーブ耐
圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方
式)に入れ、250℃で5時間処理した。反応後、塩酸
で中和し、ろ過し、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ
別された残渣樹脂は0.7683gで、分解率は61.
6%であった。
1と同様に、GPCより測定した。その結果、得られた
分解物のピーク1は数平均分子量が269、重量平均分
子量が334、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.24であった。分解物のピーク2は、数平均分子
量が229、重量平均分子量が231、(重量平均分子
量)/(数平均分子量)が1.01であった。分解物の
ピーク3は、数平均分子量が141、重量平均分子量が
145、(重量平均分子量)/(数平均分子量)が1.
03であった。分解物の全体ピークは、数平均分子量が
182、重量平均分子量が253、(重量平均分子量)
/(数平均分子量)が1.39であった。
コール20g、NaOH0.2gを、オートクレーブ耐
圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方
式)に入れ、280℃で3時間処理した。反応後、塩酸
で中和し、ろ過し、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ
別された残渣樹脂は0.7213gで、分解率は63.
94%であった。 (比較例3) エチレングリコールによる分解 硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物2g、エチレングリ
コール20g、NaOH0.2gを、オートクレーブ耐
圧硝子工業(株)製TVS−N2型(キャップボルト方
式)に入れ、290℃で3時間処理した。反応後、塩酸
で中和し、ろ過し、水、THFで洗い、乾燥させた。ろ
別された残渣樹脂は0.4891gで、分解率は75.
55%であった。
1と同様にGPCにより測定した。その結果、得られた
分解物のピーク1は、数平均分子量が235、重量平均
分子量が237、(重量平均分子量)/(数平均分子
量)が1.01であった。分解物のピーク2は、数平均
分子量が156、重量平均分子量が159、(重量平均
分子量)/(数平均分子量)が1.02であった。分解
物の全体ピークは、数平均分子量が156、重量平均分
子量が165、(重量平均分子量)/(数平均分子量)
が1.06であった。
リコール40g、NaOH2gを、攪拌機、冷却器付き
の1L3ツ口丸底フラスコに入れ、200℃で9時間処
理した。反応後、塩酸で中和し、ろ過し、水、THFで
洗い、乾燥させた。ろ別された残渣樹脂は4.2357
gで、分解率は47.64%であった。
テル樹脂廃棄物の再利用装置の一例の概略構成を示す図
である。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物を、
飽和ジカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、飽和ジカルボ
ン酸アルキルエステル、飽和ジカルボン酸アリールエス
テル、不飽和ジカルボン酸アルキルエステル、不飽和ジ
カルボン酸アリールエステル、ジアミン、ビスフェノー
ル誘導体、ビスフェノール誘導体エステル、二価フェノ
ール、二価フェノールエステル、ジチオール、ジチオー
ルエステル、アミノアルコール、アミノアルコールエス
テル、アミノカルボン酸、アミノカルボン酸アルキルエ
ステル、アミノカルボン酸アリールエステル、アミノフ
ェノール、アミノフェノールエステル、ヒドロキシカル
ボン酸、ヒドロキシカルボン酸エステル、メルカプトカ
ルボン酸、メルカプトカルボン酸エステル、モノカルボ
ン酸、モノカルボン酸エステル、モノアルコール、モノ
アルコールエステル、モノフェノール、モノフェノール
エステル、モノチオール、モノチオールエステル、グリ
コールエステルからなる群から選ばれる少なくとも一以
上の成分を用いて分解することによって、樹脂原料を得
る工程を備える、硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の
再利用法。 - 【請求項2】 前記分解は、圧力下で行なうことを特徴
とする、請求項1記載の硬化不飽和ポリエステル樹脂廃
棄物の再利用法。 - 【請求項3】 前記樹脂原料が、飽和ジカルボン酸およ
び飽和ジカルボン酸エステルからなる群から選ばれる少
なくとも一以上の成分による分解物である場合は、不飽
和二塩基酸およびグリコールと反応させて再生不飽和ポ
リエステル樹脂を得、 不飽和ジカルボン酸および不飽和ジカルボン酸エステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による
分解物である場合は、グリコールと反応させて再生不飽
和ポリエステル樹脂を得、 ジアミン、ビスフェノール誘導体、ビスフェノール誘導
体エステル、二価フェノール、二価フェノールエステ
ル、ジチオール、ジチオールエステル、アミノアルコー
ル、アミノアルコールエステル、アミノフェノール、ア
ミノフェノールエステルおよびグリコールエステルから
なる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による分解
物である場合は、不飽和二塩基酸と反応させて再生不飽
和ポリエステル樹脂を得、 アミノカルボン酸、アミノカルボン酸エステル、ヒドロ
キシカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸エステル、メル
カプトカルボン酸およびメルカプトカルボン酸エステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による
分解物である場合は、不飽和二塩基酸およびグリコール
と反応させて再生不飽和ポリエステル樹脂を得、 モノカルボン酸、モノカルボン酸エステル、モノアルコ
ール、モノアルコールエステル、モノフェール、モノフ
ェールエステル、モノチオールおよびモノチオールエス
テルからなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分に
よる分解物である場合は、未反応の過剰の前記モノカル
ボン酸、モノカルボン酸エステル、モノアルコール、モ
ノアルコールエステル、モノフェノール、モノフェノー
ルエステル、モノチオールおよびモノチオールエステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分を除去
した後、不飽和二塩基酸およびグリコールと反応させて
再生不飽和ポリエステル樹脂を得る工程と、 前記再生不飽和ポリエステル樹脂を、重合開始剤の存在
下、スチレン、メタクリル酸メチル、ビニルトルエン、
酢酸ビニルおよびジアリルフタレートからなる群から選
ばれる少なくとも一以上の成分により、架橋させて、硬
化不飽和ポリエステル樹脂を得る工程とをさらに備え
る、請求項1または請求項2記載の硬化不飽和ポリエス
テル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項4】 前記樹脂原料が、飽和ジカルボン酸およ
び飽和ジカルボン酸エステルからなる群から選ばれる少
なくとも一以上の成分による分解物である場合は、不飽
和二塩基酸およびグリコールと反応させて再生不飽和ポ
リエステル樹脂を得、 不飽和ジカルボン酸および不飽和ジカルボン酸エステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による
分解物である場合は、グリコールおよび飽和二塩基酸と
反応させて再生不飽和ポリエステル樹脂を得、 ジアミン、ビスフェノール誘導体、ビスフェノール誘導
体エステル、二価フェノール、二価フェノールエステ
ル、ジチオール、ジチオールエステル、アミノアルコー
ル、アミノアルコールエステル、アミノフェノール、ア
ミノフェノールエステルおよびグリコールエステルから
なる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による分解
物である場合は、不飽和二塩基酸および飽和二塩基酸と
反応させて再生不飽和ポリエステル樹脂を得、 アミノカルボン酸、アミノカルボン酸エステル、ヒドロ
キシカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸エステル、メル
カプトカルボン酸およびメルカプトカルボン酸エステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による
分解物である場合は、不飽和二塩基酸およびグリコール
と反応させて再生不飽和ポリエステル樹脂を得、 モノカルボン酸、モノカルボン酸エステル、モノアルコ
ール、モノアルコールエステル、モノフェール、モノフ
ェールエステル、モノチオールおよびモノチオールエス
テルからなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分に
よる分解物である場合は、未反応の過剰の前記モノカル
ボン酸、モノカルボン酸エステル、モノアルコール、モ
ノアルコールエステル、モノフェノール、モノフェノー
ルエステル、モノチオールおよびモノチオールエステル
からなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分を除去
した後、不飽和二塩基酸、グリコールおよび飽和二塩基
酸と反応させて再生不飽和ポリエステル樹脂を得る工程
と、 前記再生不飽和ポリエステル樹脂を、重合開始剤の存在
下、スチレン、メタクリル酸メチル、ビニルトルエン、
酢酸ビニルおよびジアリルフタレートからなる群から選
ばれる少なくとも一以上の成分により、架橋させて、硬
化不飽和ポリエステル樹脂を得る工程とをさらに備え
る、請求項1または2記載の硬化不飽和ポリエステル樹
脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項5】 前記反応に用いられる不飽和二塩基酸
は、前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の不飽和ジ
カルボン酸および不飽和ジカルボン酸エステルからなる
群から選ばれる少なくとも一以上の成分による分解物で
あり、前記飽和二塩基酸は前記硬化不飽和ポリエステル
樹脂廃棄物の飽和ジカルボン酸および飽和ジカルボン酸
エステルからなる群から選ばれる少なくとも一以上の成
分による分解物であり、グリコールは前記硬化不飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物のジアミン、ビスフェノール、二
価フェノール、ジチオール、ビスフェノールエステル、
二価フェノールエステルおよびジチオールエステルから
なる群から選ばれる少なくとも一以上の成分による分解
物である、請求項3または請求項4記載の硬化不飽和ポ
リエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項6】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物
の、ビスフェノール、二価フェノール、ジチオール、ア
ミノアルコールおよびアミノフェノールからなる群から
選ばれる少なくとも一以上の成分による分解物を、ジイ
ソシアナートと反応させて、再生ポリウレタンを得る工
程をさらに備える、請求項1または請求項2記載の硬化
不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項7】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂はFR
Pである、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の硬化
不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項8】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物
のジアミンによる分解物を、ジカルボン酸、ジカルボン
酸クロリド、およびジカルボン酸エステルからなる群か
ら選ばれる少なくとも一以上の成分と反応させて、再生
ポリアミドを合成する工程をさらに備える、請求項1ま
たは請求項2記載の硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物
の再利用法。 - 【請求項9】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物
のジカルボン酸およびジカルボン酸エステルからなる群
から選ばれる少なくとも一以上の成分による分解物を、
ジアミンと反応させて、再生ポリアミドを合成する工程
をさらに備える、請求項1または請求項2記載の硬化不
飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項10】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄
物のジアミンによる分解物と、前記硬化不飽和ポリエス
テル樹脂廃棄物のジカルボン酸およびジカルボン酸エス
テルからなる群から選ばれる少なくとも一以上の成分に
よる分解物とを反応させて、再生ポリアミドを合成する
工程をさらに備える、請求項1または請求項2記載の硬
化不飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項11】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄
物のジアミンによる分解物を、エポキシ樹脂の硬化剤と
して用いることにより再生エポキシ樹脂を合成する工程
をさらに備える、請求項1または請求項2記載の硬化不
飽和ポリエステル樹脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項12】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄
物の、ビスフェノール、二価フェノール、およびアミノ
フェノールからなる群から選ばれる少なくとも一以上の
成分による分解物を、ホルムアルデヒドと反応させて、
再生フェノール樹脂を合成する工程をさらに備える、請
求項1または請求項2記載の硬化不飽和ポリエステル樹
脂廃棄物の再利用法。 - 【請求項13】 前記硬化不飽和ポリエステル樹脂廃棄
物のジアミンによる分解物を、ジイソシアナートと反応
させて、再生ポリ尿素を得る工程をさらに備える、請求
項1または請求項2記載の硬化不飽和ポリエステル樹脂
廃棄物の再利用法。
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