[go: up one dir, main page]

JP2791392B2 - 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔 - Google Patents

電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔

Info

Publication number
JP2791392B2
JP2791392B2 JP1094858A JP9485889A JP2791392B2 JP 2791392 B2 JP2791392 B2 JP 2791392B2 JP 1094858 A JP1094858 A JP 1094858A JP 9485889 A JP9485889 A JP 9485889A JP 2791392 B2 JP2791392 B2 JP 2791392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aluminum foil
foil
anode
ppm
electrolytic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1094858A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02274832A (ja
Inventor
寿雄 斎藤
啓一 荒木
兼滋 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Foil Manufacturing Co Ltd filed Critical Nippon Foil Manufacturing Co Ltd
Priority to JP1094858A priority Critical patent/JP2791392B2/ja
Publication of JPH02274832A publication Critical patent/JPH02274832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2791392B2 publication Critical patent/JP2791392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、高容量の電解コンデンサ陽極箔を得るのに
適したアルミニウム箔に関するものである。
【従来の技術】
従来より、高容量の電解コンデンサ陽極箔を得るのに
純度99.9%以上のアルミニウム箔が用いられてきた。そ
して、更に高容量の電解コンデンサ陽極箔が要求され、
純度99.99%以上のアルミニウム箔が用いられている。
しかし、高容量に対する要求は、更に厳しくなり、純度
99.999%以上の4アルミニウム箔を用いて電解コンデン
サ陽極箔を製造することが望まれている。 純度99.999%以上のアルミニウム箔を製造するために
は、当然に高純度のアルミニウム地金が必要となる。ア
ルミニウム地金は、アルミニウム含有鉱石を精製して作
成されるが、高純度のものを得ようとすると、精製工程
が複雑になり、アルミニウム地金が高価になってしま
う。特に、純度99.999%以上のアルミニウム地金は非常
に高価である。従って、この地金より得られる純度99.9
99%以上のアルミニウム箔は非常に高価なものになり、
この結果陽極箔として用いるには経済的に成立しない状
況となっている。
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、アルミニウム箔中にある特定の元
素を特定量含有させることにより、純度99.99%程度の
アルミニウム箔であっても、純度99.999%以上のアルミ
ニウム箔を使用した場合と同程度の高容量の電解コンデ
ンサ陽極箔が得られるようにしたものである。
【課題を解決するための手段及び作用】
即ち、本発明は、Fe4〜13ppm、Si4〜15ppm、Cu15〜65
ppm、不可避元素の総計35ppm以下、残部Alよりなり、Cu
とFeの量は、(80−5×Fe)≦Cu≦(85−5×Fe)〔但
し、単位はppm〕の関係を満たすことを特徴とする電解
コンデンサ陽極用アルミニウム箔に関するものである。 本発明に係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔中
には、Al以外の必須の成分元素としてFe,Si,Cuが含有さ
れている。 Feは4〜13ppm含有されている。なお、1ppmは、%表
示では0.0001%である。Feを4ppm未満にすると、Al純度
を99.999%程度にしなければならず、アルミニウム地金
が高価になるため好ましくない。また、Feが13ppmを超
えると、アルミニウム箔のエッチング時に過溶解が生
じ、高容量の陽極箔が得られないので好ましくない。 Siは4〜15ppm含有されている。Siを4ppm未満にする
と、Al純度を99.999%程度にしなければならず、アルミ
ニウム地金が高価になるため好ましくない。また、Siが
15ppmを超えると、アルミニウム箔のエッチング時に過
溶解が生じ、高容量の陽極箔が得られないので好ましく
ない。 Cuは15〜65ppm含有されている。Cuを15ppm未満にする
と、アルミニウム箔のエッチング時に箔表面が溶解しに
くくなり、高容量の陽極箔が得られないので好ましくな
い。また、Cuが65ppmを超えると、アルミニウム箔のエ
ッチング時に過溶解が生じ、高容量の陽極箔が得られな
いので好ましくない。 不可避元素の総計は35ppmを超えて含有されてはいけ
ない。不可避元素としては、Mg,Mn,Ti,Zn,Ga等が挙げら
れる。不可避元素の総計が35ppmを超えると、アルミニ
ウム箔のエッチング時に過溶解が生じたり、アルミニウ
ム箔の引張強度が低下したりするので、好ましくない。 そして、本発明においては、FeとCuとの量が次の如き
関係にあることが必要である。即ち、(80−5×Fe)≦
Cu≦(85−5×Fe)〔但し、単位はppm〕の関係であ
る。Cu<(80−5×Fe)となると、アルミニウム箔のエ
ッチング時に箔表面が溶解しにくくなり、高容量の陽極
箔が得られないので好ましくない。Cu>(85−5×Fe)
となると、アルミニウム箔のエッチング時に過溶解が生
じ、高容量の陽極箔が得られないので好ましくない。 本発明に係る電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔
は、従来公知の方法で製造することができる。即ち、上
記した如き成分組成の鋳塊を作成し、均熱化処理,熱間
圧延,冷間圧延,中間焼純,最終焼鈍を所望に応じて施
して製造することができる。
【実施例】 第1表に示す如き成分組成の鋳塊を水冷鋳造によって
作成した。この鋳塊の寸法は、60mm厚さ×300mm巾×800
mm長さであった。この鋳塊を表面面削後、560℃で4時
間、更に480℃で8時間均熱化処理した。その後、出側
温度250℃で熱間圧延を行い、次いで1パスリダクショ
ン約50%で冷間圧延を繰り返し、厚さ90μのアルミニウ
ム箔を得た。そして、このアルミニウム箔を石油系溶剤
で脱脂処理し、更に不活性雰囲気で最終焼鈍し、電解コ
ンデンサ陽極用アルミニウム箔を得た。 この電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔を、次のよ
うにしてエッチングした。即ち、硫酸:塩酸:蒸留水=
800:40:3160(体積比)の組成で、温度70〜85℃のエッ
チング液中にこのアルミニウム箔を浸漬し、直流4.0A/5
0×2cm2の電流を5分間与えてエッチングした。そし
て、このときの溶解減量を測定した。溶解減量は実施例
3のものを基準として、即ち1として相対評価を行っ
た。その結果は、第2表のとおりであった。なお、溶解
減量は0.95〜1.05の範囲にあるものが合格である。溶解
減量が0.95未満であると、アルミニウム箔表面が元の状
態で残っている部分が存在し、箔表面に微細な凹凸が十
分形成されずに、表面積の拡大が図れず、高容量の陽極
箔が得られない。また、溶解減量が1.05を超えると、超
溶解により箔表面に比較的大きな凹部が形成され、微細
な凹凸が十分形成されずに、表面積の拡大が図れず、高
容量の陽極箔が得られない。 以上の結果より明らかなとおり、実施例に係る電解コ
ンデンサ陽極用アルミニウム箔を用いれば、強度低下を
来すことなく、高容量の陽極箔が得られることが判る。
これに対し、比較例に係るアルミニウム箔を用いると、
高容量の陽極箔が得られないことが判る。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電解コンデンサ陽
極用アルミニウム箔は、ある特定の成分組成からなって
いるので、Al純度を99.99%程度としても、エッチング
性が良好で、このアルミニウム箔を用いて高容量の陽極
箔を得ることができる。従って、Al純度99.999%以上の
高価なアルミニウム箔を用いなくても、比較的安価なAl
純度99.99%程度のアルミニウム箔を用いることによ
り、前者と同程度の高容量の陽極箔を得ることができ
る。依って、本発明は安価に高容量の陽極箔を提供しう
るという効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許2657262(JP,B2) 特公 昭45−25978(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 21/00 H01G 9/042

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe4〜13ppm、Si4〜15ppm、Cu15〜65ppm、
    不可避元素の総計35ppm以下、残部Alよりなり、CuとFe
    の量は、(80−5×Fe)≦Cu≦(85−5×Fe)〔但し、
    単位はppm〕の関係を満たすことを特徴とする電解コン
    デンサ陽極用アルミニウム箔。
JP1094858A 1989-04-14 1989-04-14 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔 Expired - Fee Related JP2791392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1094858A JP2791392B2 (ja) 1989-04-14 1989-04-14 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1094858A JP2791392B2 (ja) 1989-04-14 1989-04-14 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02274832A JPH02274832A (ja) 1990-11-09
JP2791392B2 true JP2791392B2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=14121732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1094858A Expired - Fee Related JP2791392B2 (ja) 1989-04-14 1989-04-14 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2791392B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2657262B2 (ja) 1987-10-14 1997-09-24 日本製箔株式会社 電解コンデンサー陽極用アルミニウム合金箔

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2657262B2 (ja) 1987-10-14 1997-09-24 日本製箔株式会社 電解コンデンサー陽極用アルミニウム合金箔

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02274832A (ja) 1990-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2666912B2 (ja) 電解コンデンサ電極箔用アルミニウム合金
JP3480210B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム合金
JPS581046A (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム合金箔およびその製造法
JP3428035B2 (ja) 超高圧Al電解コンデンサの陽極用アルミニウム箔
JP3731094B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム合金箔
JP2791392B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔
JP4060493B2 (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法
JP2826590B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム合金箔の製造方法
JP3306585B2 (ja) 晶出物および析出物が微細で、その分布割合が低いCu合金圧延薄板
JP6619173B2 (ja) 電解コンデンサ用アルミニウム箔
JP2626845B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用硬質アルミニウム箔
JP2004076059A (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔及びその製造方法
JP2756861B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム箔の製造方法
JP3244131B2 (ja) 電解コンデンサ電極用アルミニウム合金箔及びその製造方法
JPH04124806A (ja) 電解コンデンサ陽極箔用アルミニウム合金
JP3043029B2 (ja) Al電解コンデンサ陰極用Al合金箔
JP4916605B2 (ja) 電解コンデンサ電極用アルミニウム材およびアルミニウム箔、ならびにアルミニウム箔の製造方法
JPH05461B2 (ja)
JPH08337833A (ja) 電解コンデンサ電極用アルミニウム箔
JP4539911B2 (ja) 電極コンデンサ陽極用アルミニウム箔およびその製造方法
JP3203678B2 (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔の製造方法
JP3293241B2 (ja) 表面積拡大効果のすぐれた電解コンデンサの電極用アルミニウム箔材
JP2709406B2 (ja) 電解コンデンサ陰極用アルミニウム合金箔及びその製造方法
JP4088726B2 (ja) 電解コンデンサ陽極用アルミニウム合金箔
JPH06316737A (ja) 高い表面積拡大率を有する電解コンデンサの電極用Al合金箔材

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080619

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees