JP2772347B2 - 染料転写型感熱記録方法 - Google Patents
染料転写型感熱記録方法Info
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- JP2772347B2 JP2772347B2 JP63051930A JP5193088A JP2772347B2 JP 2772347 B2 JP2772347 B2 JP 2772347B2 JP 63051930 A JP63051930 A JP 63051930A JP 5193088 A JP5193088 A JP 5193088A JP 2772347 B2 JP2772347 B2 JP 2772347B2
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- dye transfer
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/38228—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the use of two or more ink layers
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- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/38207—Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by aspects not provided for in groups B41M5/385 - B41M5/395
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、染料転写体上の昇華性染料を受像体上の染
着層へ転写し画像を形成する染料転写型感熱記録におい
て、染料転写体上の同一カ所を複数回使用する多数回記
録のための染料転写型感熱記録方法に関する。
着層へ転写し画像を形成する染料転写型感熱記録におい
て、染料転写体上の同一カ所を複数回使用する多数回記
録のための染料転写型感熱記録方法に関する。
従来の技術 昇華性染料を用いた染料転写型感熱記録は記録ドット
毎の濃度階調記録が可能なフルカラー記録方式である
が、転写体コストが高い欠点があり転写体の多数回利用
に対する試みが行われている。多数回記録の報告とし
て、「昇華転写型感熱記録体のn倍モード記録特性」
(昭和60年第2回ノンインパクトプリンティング技術シ
ンポジウム論文集、P101〜104)及び「多数回記録用
昇華型フィルムの検討」(画像電子学会昭和61年度全国
大会予稿集)がある。は共に相対速度方式による多
数回記録特性に関する。多数回記録には同一部分をN回
繰り返し使用する単純繰り返し方式と、受像体に対し染
料転写体の供給速度を1/nにし実質的にn回の多数回記
録を行うn倍モード相対速度方式の2つがある。相対速
度方式は、相対速度記録に対応し染料転写体・受像体間
の滑性化のための工夫が必要だが、常に転写体の未記録
部分が供給されるため実質的な繰り返し数は単純繰り返
し方式に比べ大きく取ることができる。
毎の濃度階調記録が可能なフルカラー記録方式である
が、転写体コストが高い欠点があり転写体の多数回利用
に対する試みが行われている。多数回記録の報告とし
て、「昇華転写型感熱記録体のn倍モード記録特性」
(昭和60年第2回ノンインパクトプリンティング技術シ
ンポジウム論文集、P101〜104)及び「多数回記録用
昇華型フィルムの検討」(画像電子学会昭和61年度全国
大会予稿集)がある。は共に相対速度方式による多
数回記録特性に関する。多数回記録には同一部分をN回
繰り返し使用する単純繰り返し方式と、受像体に対し染
料転写体の供給速度を1/nにし実質的にn回の多数回記
録を行うn倍モード相対速度方式の2つがある。相対速
度方式は、相対速度記録に対応し染料転写体・受像体間
の滑性化のための工夫が必要だが、常に転写体の未記録
部分が供給されるため実質的な繰り返し数は単純繰り返
し方式に比べ大きく取ることができる。
では転写体・受像体間に球形スペーサ粒子を介し、
繰り返し数n=12で記録濃度約1.8を実現している。
では転写体と受像体を密着走行させn=10で記録濃度約
1.0を実現している。
繰り返し数n=12で記録濃度約1.8を実現している。
では転写体と受像体を密着走行させn=10で記録濃度約
1.0を実現している。
発明が解決しようとする課題 通常記録(1回記録)と同等のフルカラー画像を再現
するには、通常記録時の飽和記録濃度と同等の飽和記録
濃度(約1.5〜1.8)と、特に多数回記録においては記録
履歴の影響が出ないよう同一記録エネルギーに対し繰り
返し回数による記録濃度変化が小さいことが条件とな
る。
するには、通常記録時の飽和記録濃度と同等の飽和記録
濃度(約1.5〜1.8)と、特に多数回記録においては記録
履歴の影響が出ないよう同一記録エネルギーに対し繰り
返し回数による記録濃度変化が小さいことが条件とな
る。
従来例では、多数回記録に必要な染料量を十分確保
すれば、記録特性的には前記条件を満足しているが、染
料転写体・受像体間にスペースを設けるため、使用可能
な染料が昇華性の高い染料に限られる。昇華性の高い染
料は一般に耐候性(光退色、暗退色等)が非常に悪く実
用上問題がある。従来例の構成で耐候性の高い=昇華
性の低い染料を用いると記録感度が大きく低下し、必要
な記録濃度が得られない。従来例では密着拡散転写に
より昇華性の低い高耐候性染料を使用することが可能で
あるが、多数回記録に必要な染料量を十分確保しても、
同一記録エネルギーに対する繰り返し回数増加による記
録濃度低下が大きく、またその結果多数回記録時に得ら
れる飽和記録濃度が実用レベルに達していない。
すれば、記録特性的には前記条件を満足しているが、染
料転写体・受像体間にスペースを設けるため、使用可能
な染料が昇華性の高い染料に限られる。昇華性の高い染
料は一般に耐候性(光退色、暗退色等)が非常に悪く実
用上問題がある。従来例の構成で耐候性の高い=昇華
性の低い染料を用いると記録感度が大きく低下し、必要
な記録濃度が得られない。従来例では密着拡散転写に
より昇華性の低い高耐候性染料を使用することが可能で
あるが、多数回記録に必要な染料量を十分確保しても、
同一記録エネルギーに対する繰り返し回数増加による記
録濃度低下が大きく、またその結果多数回記録時に得ら
れる飽和記録濃度が実用レベルに達していない。
本発明は、前記問題点を解決し、実用性の高い高耐候
性低昇華性染料が可能で、同一記録エネルギーに対する
記録回数増に伴う記録濃度低下が小さく、より多数回ま
で高い飽和記録濃度を保持することができ、より低いラ
ンニングコストで通常の1回記録と同等のフルカラー記
録を可能とする、多数回記録特性を大きく改善した多数
回記録用染料転写型感熱記録方法を提供することを目的
とする。
性低昇華性染料が可能で、同一記録エネルギーに対する
記録回数増に伴う記録濃度低下が小さく、より多数回ま
で高い飽和記録濃度を保持することができ、より低いラ
ンニングコストで通常の1回記録と同等のフルカラー記
録を可能とする、多数回記録特性を大きく改善した多数
回記録用染料転写型感熱記録方法を提供することを目的
とする。
課題を解決する手段 少なくとも色材層各部が昇華性染料と結着剤を含み、
層表面側における前記昇華性染料の重量濃度が層基体側
より低いよう構成された色材層を基体上に有する染料転
写体を用い、その染料転写体の色材層面と、基体上に染
料染着性の染着層を有する受像体の染着層面とを密着
し、染料転写体裏面もしくは受像体裏面から熱記録ヘッ
ドにより選択的に加熱して前記色材層中の染料を染着層
へ転写し受像体上へ画像を形成する工程を、前記染料転
写体の同一カ所を複数回使用して行なう。
層表面側における前記昇華性染料の重量濃度が層基体側
より低いよう構成された色材層を基体上に有する染料転
写体を用い、その染料転写体の色材層面と、基体上に染
料染着性の染着層を有する受像体の染着層面とを密着
し、染料転写体裏面もしくは受像体裏面から熱記録ヘッ
ドにより選択的に加熱して前記色材層中の染料を染着層
へ転写し受像体上へ画像を形成する工程を、前記染料転
写体の同一カ所を複数回使用して行なう。
作用 染料転写体、受像体間にスペースを設けない場合、染
料の転写は色材層・染着層間の染料の拡散現象に支配さ
れる。従って、多数回記録の染料消費過程における色材
層表面の染料濃度変化に着目すると、通常の形成法によ
る色材層では初期状態において色材層内部に染料の濃度
勾配が無いため、初回の記録時には表面付近の染料が消
費され、色材層表面の染料濃度は色材層内部の濃度の半
分近くに低下する。2回目以降は色材層内部の濃度勾配
により内部からも染料が供給されるため色材層表面の染
料濃度低下速度は非常に小さくなる。従って同一記録エ
ネルギーを加えたときの多数回記録時の記録濃度変化
は、初回から2回目にかけて大きく低下し、以降の記録
濃度低下は小さい。そこで、初期状態において色材層基
体側よりも層表面側の染料重量濃度を低くし色材層内部
に濃度勾配を持たせることで、初回から色材層内部から
の染料供給がなされることになり、この結果、色材層表
面の染料濃度の急激な低下に伴う、初期の記録濃度の急
激な低下が大きく改善される。
料の転写は色材層・染着層間の染料の拡散現象に支配さ
れる。従って、多数回記録の染料消費過程における色材
層表面の染料濃度変化に着目すると、通常の形成法によ
る色材層では初期状態において色材層内部に染料の濃度
勾配が無いため、初回の記録時には表面付近の染料が消
費され、色材層表面の染料濃度は色材層内部の濃度の半
分近くに低下する。2回目以降は色材層内部の濃度勾配
により内部からも染料が供給されるため色材層表面の染
料濃度低下速度は非常に小さくなる。従って同一記録エ
ネルギーを加えたときの多数回記録時の記録濃度変化
は、初回から2回目にかけて大きく低下し、以降の記録
濃度低下は小さい。そこで、初期状態において色材層基
体側よりも層表面側の染料重量濃度を低くし色材層内部
に濃度勾配を持たせることで、初回から色材層内部から
の染料供給がなされることになり、この結果、色材層表
面の染料濃度の急激な低下に伴う、初期の記録濃度の急
激な低下が大きく改善される。
実施例 染着層における前記染料の拡散速度が染料転写体の色
材層中での拡散速度よりも小さいよう構成された受像体
において、拡散速度は以下のような手法により定性的な
比較が可能である。樹脂Aと樹脂B中のある染料の拡散
速度を比較する場合、樹脂A及び樹脂Bを染着層とした
受像体を形成し、対象とする染料を含む色材層を形成し
た染料転写体を共通に使用し、転写記録を行い、簡単に
はその記録濃度を、正確にはその転写染料量を染料抽出
による分光定量等により測定する。拡散速度の速い樹脂
ほどより高い記録濃度、あるいは転写染料量が得られ
る。一般に耐熱性が低いあるいは分子間力の小さい樹脂
ほど拡散速度が速く、耐熱性が高いあるいは分子間力の
大きい樹脂ほど拡散速度は遅い。色材層の拡散速度と染
着層の拡散速度の比は、色材層の保存性あるいは記録感
度の点で問題の無い範囲で大きく取るほど、色材層表面
から染着層への転写速度に対し色材層深部から表面への
染料の供給速度が早くなり、多数回記録時の記録濃度低
下は大きく改善される。
材層中での拡散速度よりも小さいよう構成された受像体
において、拡散速度は以下のような手法により定性的な
比較が可能である。樹脂Aと樹脂B中のある染料の拡散
速度を比較する場合、樹脂A及び樹脂Bを染着層とした
受像体を形成し、対象とする染料を含む色材層を形成し
た染料転写体を共通に使用し、転写記録を行い、簡単に
はその記録濃度を、正確にはその転写染料量を染料抽出
による分光定量等により測定する。拡散速度の速い樹脂
ほどより高い記録濃度、あるいは転写染料量が得られ
る。一般に耐熱性が低いあるいは分子間力の小さい樹脂
ほど拡散速度が速く、耐熱性が高いあるいは分子間力の
大きい樹脂ほど拡散速度は遅い。色材層の拡散速度と染
着層の拡散速度の比は、色材層の保存性あるいは記録感
度の点で問題の無い範囲で大きく取るほど、色材層表面
から染着層への転写速度に対し色材層深部から表面への
染料の供給速度が早くなり、多数回記録時の記録濃度低
下は大きく改善される。
染着層としては、架橋構造を有し染料の拡散速度を抑
えられる硬化性樹脂が特に効果が高く、熱可塑性樹脂と
混合する場合にも25重量%以上混合すれば効果が得られ
る。同様に水溶性樹脂も染料の拡散速度を抑える意味で
染着層樹脂として有効である。水溶性樹脂は一般に極性
基を多く含み分子間力が大きく、染料の拡散速度は小さ
い。他の水分散性樹脂と混合する場合にも25重量%以上
混合すれば効果が得られる。
えられる硬化性樹脂が特に効果が高く、熱可塑性樹脂と
混合する場合にも25重量%以上混合すれば効果が得られ
る。同様に水溶性樹脂も染料の拡散速度を抑える意味で
染着層樹脂として有効である。水溶性樹脂は一般に極性
基を多く含み分子間力が大きく、染料の拡散速度は小さ
い。他の水分散性樹脂と混合する場合にも25重量%以上
混合すれば効果が得られる。
第2図に構成例を示す。転写体1は転写基体2上に色
材層3、受像体4は受像基体5上に染着層6を設けたも
のである。
材層3、受像体4は受像基体5上に染着層6を設けたも
のである。
本染料転写型感熱記録体を使用し、染料転写体の色材
層と受像体の染着層とを密着し多数回記録を行うことに
より、繰り返し回数の増加による記録濃度低下の少ない
多数回記録が可能である。また、本感熱記録体の少なく
とも染料転写体の色材層もしくは受像体の染着層の一方
に潤滑物質を含有させることにより、染料転写体の熱記
録ヘッドに対する走行速度が前記受像体の熱記録ヘッド
に対する走行速度より小さな状態で、染料転写体裏面も
しくは受像体裏面より選択的に加熱して色材層中の染料
を染着層へ転写し受像体上へ画像を形成する相対速度方
式の多数回記録においても、相対速度比nの増加による
記録濃度低下を抑えることが可能である。
層と受像体の染着層とを密着し多数回記録を行うことに
より、繰り返し回数の増加による記録濃度低下の少ない
多数回記録が可能である。また、本感熱記録体の少なく
とも染料転写体の色材層もしくは受像体の染着層の一方
に潤滑物質を含有させることにより、染料転写体の熱記
録ヘッドに対する走行速度が前記受像体の熱記録ヘッド
に対する走行速度より小さな状態で、染料転写体裏面も
しくは受像体裏面より選択的に加熱して色材層中の染料
を染着層へ転写し受像体上へ画像を形成する相対速度方
式の多数回記録においても、相対速度比nの増加による
記録濃度低下を抑えることが可能である。
n倍モード相対速度方式の原理を第5図に示す。転写
体1と受像体4は色材層染着層が密着するようにプラテ
ン7によりサーマルヘッド8に押圧される。受像体4の
サーマルヘッド8に対する速度vに対し、転写体1はv/
n(n=1、2、・・)で走行する。転写体の走行方向
は、受像体の走行方向に対し同方向でも逆方向でも構わ
ない。
体1と受像体4は色材層染着層が密着するようにプラテ
ン7によりサーマルヘッド8に押圧される。受像体4の
サーマルヘッド8に対する速度vに対し、転写体1はv/
n(n=1、2、・・)で走行する。転写体の走行方向
は、受像体の走行方向に対し同方向でも逆方向でも構わ
ない。
「少なくとも昇華性染料と結着剤を含み、層基体側よ
り層表面側の染料重量濃度の低い色材層を基体上に有す
る染料転写体」において、具体的に前記染料濃度分布を
実現するための色材層形成方法としては、 相異なる染料重量濃度を有する複数の層を、濃度の高
い方から基体上に順次積層することにより色材層を形成
する、 基体上に少なくとも昇華性染料と結着剤とからなる色
材層を設けた後、色材層表面近傍の染料を除去すること
により色材層を形成する、 方法とがある。
り層表面側の染料重量濃度の低い色材層を基体上に有す
る染料転写体」において、具体的に前記染料濃度分布を
実現するための色材層形成方法としては、 相異なる染料重量濃度を有する複数の層を、濃度の高
い方から基体上に順次積層することにより色材層を形成
する、 基体上に少なくとも昇華性染料と結着剤とからなる色
材層を設けた後、色材層表面近傍の染料を除去すること
により色材層を形成する、 方法とがある。
については具体的には、a)色材層表面に樹脂層を
密着し、加熱による転写後樹脂層を取り除く方法と、
b)染料が可溶で結着剤が難溶の溶媒により色材層表面
の染料を溶解除去する方法とがある。
密着し、加熱による転写後樹脂層を取り除く方法と、
b)染料が可溶で結着剤が難溶の溶媒により色材層表面
の染料を溶解除去する方法とがある。
においては、数層を重ね色材層内部全体に濃度勾配
をつけることが好ましいが、製造の最も容易な2層構成
即ち、少なくとも昇華性染料と結着剤を含む染料高濃度
層と、層中の染料重量濃度が前記高濃度層より低い染料
透過性低濃度層とを、基体上に順次積層して色材層とし
た染料転写体においても、多数回記録時の初期記録濃度
変化を大きく改善することが十分可能である。2層構成
において、初期の記録濃度変化を抑えるには、染料透過
性低濃度層の染料重量濃度を染料高濃度層の染料重量濃
度の1/2以下とすることがより好ましく効果が大きい。
染料透過性低濃度層の厚みは、染料透過性低濃度層の染
料濃度の染料高濃度層の染料濃度に対する比率により最
も効果の高い厚みに調整かることが出来る。比率が高い
場合は厚く、低い場合には薄くすることで調整可能であ
り、染料透過性低濃度層の染料濃度が零に近い場合は1
μm以下にすることが好ましい。また、2層構成におい
ては、染料透過性低濃度層に長期保存時の染料高濃度層
の保護機能を持たせることが出来るため、従来保存性の
観点で問題のあった染料高濃度層の昇華性染料含有率を
50重量%以上にすることが可能であり、これにより多量
の染料を効率よく染料転写体上に保持することができ、
また高濃度で染料を保持するため、より多数回の記録ま
で色材層内部の染料濃度を高く保てるため、より多数回
の記録まで記録濃度変化の少ない高濃度記録が出来る。
また、2層構成において染料透過性低濃度層を染料高濃
度層との干渉少なく形成するために、水溶性あるいは水
分散性樹脂を使用し、形成することができる。
をつけることが好ましいが、製造の最も容易な2層構成
即ち、少なくとも昇華性染料と結着剤を含む染料高濃度
層と、層中の染料重量濃度が前記高濃度層より低い染料
透過性低濃度層とを、基体上に順次積層して色材層とし
た染料転写体においても、多数回記録時の初期記録濃度
変化を大きく改善することが十分可能である。2層構成
において、初期の記録濃度変化を抑えるには、染料透過
性低濃度層の染料重量濃度を染料高濃度層の染料重量濃
度の1/2以下とすることがより好ましく効果が大きい。
染料透過性低濃度層の厚みは、染料透過性低濃度層の染
料濃度の染料高濃度層の染料濃度に対する比率により最
も効果の高い厚みに調整かることが出来る。比率が高い
場合は厚く、低い場合には薄くすることで調整可能であ
り、染料透過性低濃度層の染料濃度が零に近い場合は1
μm以下にすることが好ましい。また、2層構成におい
ては、染料透過性低濃度層に長期保存時の染料高濃度層
の保護機能を持たせることが出来るため、従来保存性の
観点で問題のあった染料高濃度層の昇華性染料含有率を
50重量%以上にすることが可能であり、これにより多量
の染料を効率よく染料転写体上に保持することができ、
また高濃度で染料を保持するため、より多数回の記録ま
で色材層内部の染料濃度を高く保てるため、より多数回
の記録まで記録濃度変化の少ない高濃度記録が出来る。
また、2層構成において染料透過性低濃度層を染料高濃
度層との干渉少なく形成するために、水溶性あるいは水
分散性樹脂を使用し、形成することができる。
第3図に構成例を示す。転写体1は、転写基体2上に
染料高濃度層9、染料透過性低濃度層10を順次積層し色
材層3としたものである。
染料高濃度層9、染料透過性低濃度層10を順次積層し色
材層3としたものである。
本染料転写体を使用し、染料転写体の色材層と染料染
着性を有する受像体の染着層とを密着し多数回記録を行
うことにより、初期記録濃度低下の小さい多数回記録が
可能である。また、本染料転写体体の色材層もしくは染
料染着性を有する受像体の染着層のうち少なくとも一方
に潤滑物質を含有させることにより、染料転写体の熱記
録ヘッドに対する走行速度が前記受像体の熱記録ヘッド
に対する走行速度より小さな状態で、染料転写体裏面も
しくは受像体裏面より選択的に加熱して色材層中の染料
を染着層へ転写し受像体上へ画像を形成する相対速度方
式の多数回記録においても、初期記録濃度低下の小さい
多数回記録が可能である。
着性を有する受像体の染着層とを密着し多数回記録を行
うことにより、初期記録濃度低下の小さい多数回記録が
可能である。また、本染料転写体体の色材層もしくは染
料染着性を有する受像体の染着層のうち少なくとも一方
に潤滑物質を含有させることにより、染料転写体の熱記
録ヘッドに対する走行速度が前記受像体の熱記録ヘッド
に対する走行速度より小さな状態で、染料転写体裏面も
しくは受像体裏面より選択的に加熱して色材層中の染料
を染着層へ転写し受像体上へ画像を形成する相対速度方
式の多数回記録においても、初期記録濃度低下の小さい
多数回記録が可能である。
第1図に構成例を示す、転写体1は転写基体2上に染
料高濃度層9、染料透過性低濃度層10を順次積層し色材
層3としたもので、受像体4は受像基体5上に染着層6
を形成したものである。
料高濃度層9、染料透過性低濃度層10を順次積層し色材
層3としたもので、受像体4は受像基体5上に染着層6
を形成したものである。
本染料転写型感熱記録体を使用し、染料転写体の色材
層と受像体の染着層とを密着し多数回記録を行うことに
より、初期記録濃度の低下と繰り返し回数の増加による
記録濃度低下の少ない多数回記録が可能である。また、
本感熱記録体の少なくとも染料転写体の色材層もしくは
受像体の染着層の一方に潤滑物質を含有させることによ
り、染料転写体の熱記録ヘッドに対する走行速度が前記
受像体の熱記録ヘッドに対する走行速度より小さな状態
で、染料転写体裏面もしくは受像体裏面より選択的に加
熱して色材層中の染料を染着層へ転写し受像体上へ画像
を形成する相対速度方式の多数回記録においても、初期
記録濃度低下と相対速度比nの増加による記録濃度低下
を抑えることが可能である。
層と受像体の染着層とを密着し多数回記録を行うことに
より、初期記録濃度の低下と繰り返し回数の増加による
記録濃度低下の少ない多数回記録が可能である。また、
本感熱記録体の少なくとも染料転写体の色材層もしくは
受像体の染着層の一方に潤滑物質を含有させることによ
り、染料転写体の熱記録ヘッドに対する走行速度が前記
受像体の熱記録ヘッドに対する走行速度より小さな状態
で、染料転写体裏面もしくは受像体裏面より選択的に加
熱して色材層中の染料を染着層へ転写し受像体上へ画像
を形成する相対速度方式の多数回記録においても、初期
記録濃度低下と相対速度比nの増加による記録濃度低下
を抑えることが可能である。
以下本発明に用いる具体的材料について説明を加え
る。
る。
昇華性染料としては分散染料、塩基性染料及び塩基性
染料のダイフォーマなどがある。
染料のダイフォーマなどがある。
転写に必要な加熱源は、サーマルヘッド、通電方式、
レーザによるヒートモード加熱等特に限定されず、従っ
て染料転写体、受像体に使用する基体も用途により種々
のものがしよう可能である。例えばサーマルヘッドに対
する染料転写体の基体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート
等のエステル系高分子、ナイロン等のアミド系高分子、
アセチルセルロース、セロハン等のセルロース誘導体、
ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド等
のイミド系高分子等があり、基体の熱記録ヘッドに直接
接する面には必要に応じて耐熱層或は滑性層を設ける。
また通電記録、誘導加熱記録を行うためには、上記材料
等に導電性を付与したフィルムが使用される。
レーザによるヒートモード加熱等特に限定されず、従っ
て染料転写体、受像体に使用する基体も用途により種々
のものがしよう可能である。例えばサーマルヘッドに対
する染料転写体の基体としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート
等のエステル系高分子、ナイロン等のアミド系高分子、
アセチルセルロース、セロハン等のセルロース誘導体、
ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド等
のイミド系高分子等があり、基体の熱記録ヘッドに直接
接する面には必要に応じて耐熱層或は滑性層を設ける。
また通電記録、誘導加熱記録を行うためには、上記材料
等に導電性を付与したフィルムが使用される。
受像体の基体としては、通常透明なものとしてはポリ
エステル等の各種フィルム、白色のものとしてはポリエ
ステル、ポリプロピレン等を主とした合成紙或はコート
紙、普通紙等が目的に応じて用いられる。
エステル等の各種フィルム、白色のものとしてはポリエ
ステル、ポリプロピレン等を主とした合成紙或はコート
紙、普通紙等が目的に応じて用いられる。
色材層を形成する結着剤に用いる樹脂は特に限定する
ものではないが、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、
ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、(メタ)
アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリフェニレンオキシド、セルロース誘導体、
等を挙げることができ、必要な特性に応じて選択、組み
合わせて用いられる。
ものではないが、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、
ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂、
塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、(メタ)
アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリフェニレンオキシド、セルロース誘導体、
等を挙げることができ、必要な特性に応じて選択、組み
合わせて用いられる。
染着層に用いる染料染着性物質としてはポリエステ
ル、ポリアミド、アクリル樹脂、アセテート樹脂、各種
セルロース誘導体、デンプン、ポリビニルアルコール樹
脂等があり、更に硬化樹脂としては、アクリル樹脂、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアリレート、ポリアミド、アセテート等の
熱、光、紫外線、電子線等による硬化物等があり、必要
に応じて選択、組み合わせて用いられる。
ル、ポリアミド、アクリル樹脂、アセテート樹脂、各種
セルロース誘導体、デンプン、ポリビニルアルコール樹
脂等があり、更に硬化樹脂としては、アクリル樹脂、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリアリレート、ポリアミド、アセテート等の
熱、光、紫外線、電子線等による硬化物等があり、必要
に応じて選択、組み合わせて用いられる。
色材層もしくは染着層へ添加する潤滑物質としては、
例えば流動パラフィン等石油系潤滑油、ハロゲン化炭化
水素、ジエステル油、シリコーン油、フッ素シリコーン
油等合成潤滑油、各種変性シリコーン油(エポキシ変
性、アミノ変性、アルキル変性、ポリエーテル変性
等)、ポリオキシアルキレングリコール等の有機化合物
とシリコーンの共重合体等のシリコーン系潤滑性物質、
フルオロアルキル化合物等各種フッ素系界面活性剤、三
弗化塩化エチレン低重合物等のフッ素系潤滑性物質、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス
類、高級脂肪族アルコール、高級アルコール、高級脂肪
酸アミド、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸塩等があ
る。特にこのうち液状潤滑性物質としては、例えば、ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、フッ素シリ
コーン油、その他の各種変性シリコーン油(エポキシ変
性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、ア
ルコール変性、ポリエーテル変性、アルキル・アラルキ
ル・ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性
等)、ポリオキシアルキレングリコール等の有機化合物
とシリコーンの共重合体等のシリコーン系潤滑性物質、
有機金属塩、フルオロアルキル化合物等の各種フッ素系
界面活性剤、三弗化塩化エチレンの低重合物等のフッ素
系潤滑性物質、アルキルベンゼン、ポリブテン、アルキ
ルナフタレン、アルキルジフェニルエタン、燐酸エステ
ル、ポリアルキレングリコール油等の合成油、飽和炭化
水素、動植物油、鉱物油等がある。これらは必要に応じ
て選択かつ組み合わせて使用することが出来る。
例えば流動パラフィン等石油系潤滑油、ハロゲン化炭化
水素、ジエステル油、シリコーン油、フッ素シリコーン
油等合成潤滑油、各種変性シリコーン油(エポキシ変
性、アミノ変性、アルキル変性、ポリエーテル変性
等)、ポリオキシアルキレングリコール等の有機化合物
とシリコーンの共重合体等のシリコーン系潤滑性物質、
フルオロアルキル化合物等各種フッ素系界面活性剤、三
弗化塩化エチレン低重合物等のフッ素系潤滑性物質、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス
類、高級脂肪族アルコール、高級アルコール、高級脂肪
酸アミド、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸塩等があ
る。特にこのうち液状潤滑性物質としては、例えば、ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、メチルハイドロジエンポリシロキサン、フッ素シリ
コーン油、その他の各種変性シリコーン油(エポキシ変
性、アルキル変性、アミノ変性、カルボキシル変性、ア
ルコール変性、ポリエーテル変性、アルキル・アラルキ
ル・ポリエーテル変性、エポキシ・ポリエーテル変性
等)、ポリオキシアルキレングリコール等の有機化合物
とシリコーンの共重合体等のシリコーン系潤滑性物質、
有機金属塩、フルオロアルキル化合物等の各種フッ素系
界面活性剤、三弗化塩化エチレンの低重合物等のフッ素
系潤滑性物質、アルキルベンゼン、ポリブテン、アルキ
ルナフタレン、アルキルジフェニルエタン、燐酸エステ
ル、ポリアルキレングリコール油等の合成油、飽和炭化
水素、動植物油、鉱物油等がある。これらは必要に応じ
て選択かつ組み合わせて使用することが出来る。
染料透過性低濃度層を形成に用いる水系溶媒として
は、水及び水と相溶する、アルコール系溶媒、セロソル
ブ系溶媒、アセトン等が挙げられる。
は、水及び水と相溶する、アルコール系溶媒、セロソル
ブ系溶媒、アセトン等が挙げられる。
以下具体的実施例により本発明の効果を説明する。
染料転写体の基体としては芳香族ポリアミドフィルム
(6μm厚)に耐熱滑性層を設けたものを共通に用い
た。受像体の基体としてはPET製白色合成紙を使用し
た。使用した染料は下記の構造式のものである。
(6μm厚)に耐熱滑性層を設けたものを共通に用い
た。受像体の基体としてはPET製白色合成紙を使用し
た。使用した染料は下記の構造式のものである。
記録手段としてはサーマルヘッドを使用し、記録条件
としては 記録周期 16.7 ms/l 記録パルス幅 MAX4.0 ms 解像度 6 l/mm 記録エネルギー約 6 J/cm2(可変) を基体とした。
としては 記録周期 16.7 ms/l 記録パルス幅 MAX4.0 ms 解像度 6 l/mm 記録エネルギー約 6 J/cm2(可変) を基体とした。
まず色材層と染着層中の染料の拡散速度の効果を見る
ために、以下の染料転写体・受像体の組合せで単純繰り
返し方式による多数回記録特性を比較した。
ために、以下の染料転写体・受像体の組合せで単純繰り
返し方式による多数回記録特性を比較した。
<実施例1> 基体上に下記の構造式の染料4gと結着剤としてブチラ
ール樹脂(積水化学(株)エスレックBX−1)4gをトル
エン42g、MEK18gの混合溶媒に溶かしたインクをワイヤ
ーバーで染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥し
て染料転写体とした。
ール樹脂(積水化学(株)エスレックBX−1)4gをトル
エン42g、MEK18gの混合溶媒に溶かしたインクをワイヤ
ーバーで染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥し
て染料転写体とした。
基体上に飽和線状ポリエステル樹脂分散液(東洋紡績
(株)バイロナールMD−1200)66.6g、シラン系ポリマ
ー・コロイダルシリカ複合エマルジョン(ヘキスト合成
(株)モビニール8020)31.6g、界面活性剤(商品名:PE
G−6000S、三洋化成工業(株)PEG−6000S)1.8gからな
る混合水分散液を塗工膜厚が約5μmになるようワイヤ
ーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
(株)バイロナールMD−1200)66.6g、シラン系ポリマ
ー・コロイダルシリカ複合エマルジョン(ヘキスト合成
(株)モビニール8020)31.6g、界面活性剤(商品名:PE
G−6000S、三洋化成工業(株)PEG−6000S)1.8gからな
る混合水分散液を塗工膜厚が約5μmになるようワイヤ
ーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
<実施例2> 基体上に実施例1と同一染料4gと結着剤としてAS樹脂
(電気化学工業(株)デンカスチロールAS−SU)4gをモ
ノクロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイヤーバー
で染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥して染料
転写体とした。
(電気化学工業(株)デンカスチロールAS−SU)4gをモ
ノクロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイヤーバー
で染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥して染料
転写体とした。
受像体は実施例1の受像体と同一のものを使用した。
<比較例1> 基体上に実施例1と同一染料染料4gと結着剤として線
状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)バイロンRV29
0)4gをモノクロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイ
ヤーバーで染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥
して染料転写体とした。
状飽和ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)バイロンRV29
0)4gをモノクロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイ
ヤーバーで染料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥
して染料転写体とした。
受像体は実施例1の受像体と同一のものを使用した。
<比較例2> 基体上に実施例1と同一染料染料4gと結着剤としてポ
リスルホン樹脂(日産化学(株)P−1700)4gをモノク
ロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイヤーバーで染
料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥して染料転写
体とした。
リスルホン樹脂(日産化学(株)P−1700)4gをモノク
ロルベンゼン60gに溶かしたインクをワイヤーバーで染
料塗工重量が1.0g/m2となるよう塗布乾燥して染料転写
体とした。
受像体は実施例1の受像体と同一のものを使用した。
<比較例3> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は、基体上にポリエステルウレタンアクリレー
ト樹脂(大日本インキ化学(株)DEFENSA MCF−3M−
2)、紫外線硬化開始剤(日本チバガイギー(株)イル
ガキュア184、ポリエステルウレタンアクリレート樹脂
に対し5重量%)、飽和ポリエステル樹脂(東洋紡績
(株)バイロン200)からなるメチルエチルケトン/酢
酸エチル(混合比1/3)溶液(UV硬化樹脂の全樹脂固形
分に対する重量比率=15%となるよう調製)をワイヤー
バーで乾燥膜厚が約5μmとなるよう塗工後、60℃で5
分乾燥し、その後1kWの水銀灯で2分間照射し硬化させ
染着層としたものを使用した。
ト樹脂(大日本インキ化学(株)DEFENSA MCF−3M−
2)、紫外線硬化開始剤(日本チバガイギー(株)イル
ガキュア184、ポリエステルウレタンアクリレート樹脂
に対し5重量%)、飽和ポリエステル樹脂(東洋紡績
(株)バイロン200)からなるメチルエチルケトン/酢
酸エチル(混合比1/3)溶液(UV硬化樹脂の全樹脂固形
分に対する重量比率=15%となるよう調製)をワイヤー
バーで乾燥膜厚が約5μmとなるよう塗工後、60℃で5
分乾燥し、その後1kWの水銀灯で2分間照射し硬化させ
染着層としたものを使用した。
<実施例3> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は比較例3においてUV硬化樹脂の染着層の全樹
脂固形分に対する比率を25重量%としたものを使用し
た。
脂固形分に対する比率を25重量%としたものを使用し
た。
<実施例4> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は比較例3においてUV硬化樹脂の染着層の全樹
脂固形分に対する比率を100重量%としたものを使用し
た。
脂固形分に対する比率を100重量%としたものを使用し
た。
<比較例4> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は基体上にポリビニルアルコール樹脂(クレラ
(株)ポバール420)水溶液と飽和ポリエステル(東洋
紡績(株)MD−1200)水分散液とを混合し、ポリビニル
アルコール樹脂固形分の全樹脂固形分に対する比率を15
重量%とした塗液を使用し、乾燥膜厚が約μmとなるよ
う塗工後十分乾燥し染着層としたものを使用した。
(株)ポバール420)水溶液と飽和ポリエステル(東洋
紡績(株)MD−1200)水分散液とを混合し、ポリビニル
アルコール樹脂固形分の全樹脂固形分に対する比率を15
重量%とした塗液を使用し、乾燥膜厚が約μmとなるよ
う塗工後十分乾燥し染着層としたものを使用した。
<実施例5> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は比較例4において、ポリビニルアルコール樹
脂固形分の染着層全樹脂固形分に対する比率を25重量%
としたものを使用した。
脂固形分の染着層全樹脂固形分に対する比率を25重量%
としたものを使用した。
<実施例6> 染料転写体は比較例1の染料転写体と同一のものを使
用した。
用した。
受像体は比較例4において、ポリビニルアルコール樹
脂固形分の染着層全樹脂固形分に対する比率を100重量
%としたものを使用した。
脂固形分の染着層全樹脂固形分に対する比率を100重量
%としたものを使用した。
実施例1〜6、比較例1〜4の染料転写体・受像体の
組合せを用いて単純繰り返し方式多数回記録における同
一記録エネルギーでの記録濃度変化=3回目の記録濃度
/1回目の記録濃度(%)を測定した。記録エネルギーは
1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を
第1表に示す。
組合せを用いて単純繰り返し方式多数回記録における同
一記録エネルギーでの記録濃度変化=3回目の記録濃度
/1回目の記録濃度(%)を測定した。記録エネルギーは
1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を
第1表に示す。
また、使用した結着樹脂の拡散速度を調べるため実施
例1で用いた染料転写体を用いて、使用した結着樹脂を
染着層とした場合の記録濃度を調べ、記録濃度の高い
順、即ち拡散速度の速い順に並べると下記のようになっ
た。
例1で用いた染料転写体を用いて、使用した結着樹脂を
染着層とした場合の記録濃度を調べ、記録濃度の高い
順、即ち拡散速度の速い順に並べると下記のようになっ
た。
ブチラール樹脂 >AS樹脂 >実施例1染着層(ポリエステル主体) >ポリエステル樹脂(実施例1等、比較例3等の染着層
で使用) >ポリエステル樹脂(比較例1等の色材層で使用) >ポリスルホン樹脂 >UV硬化樹脂(比較例3等の色材層で使用) >ポリビニルアルコール樹脂(比較例4等の染着層で使
用) 次に相対速度方式多数回記録方式における色材層・染
着層の拡散速度の効果を見た。
で使用) >ポリエステル樹脂(比較例1等の色材層で使用) >ポリスルホン樹脂 >UV硬化樹脂(比較例3等の色材層で使用) >ポリビニルアルコール樹脂(比較例4等の染着層で使
用) 次に相対速度方式多数回記録方式における色材層・染
着層の拡散速度の効果を見た。
<実施例7> 染料転写体として実施例1の染料転写体と同一のもの
を使用した。
を使用した。
受像体としては実施例4の受像体の染着層樹脂全固形
分に対しシリコーン界面活性剤(信越化学(株)KF393
5)を0.5重量部添加したものを用いた。
分に対しシリコーン界面活性剤(信越化学(株)KF393
5)を0.5重量部添加したものを用いた。
この染料転写体と受像体とを用いて、染料転写体の色
材層面と受像体の染着層面とを密着し、染料転写体の熱
記録ヘッドに対する走行速度を受像体の熱記録ヘッドに
対する走行速度の1/5の状態で(n=5)、相対速度方
式多数回転写記録を行ったところ、安定に走行し通常記
録(n=1)の記録濃度の70%の記録濃度が得られた。
材層面と受像体の染着層面とを密着し、染料転写体の熱
記録ヘッドに対する走行速度を受像体の熱記録ヘッドに
対する走行速度の1/5の状態で(n=5)、相対速度方
式多数回転写記録を行ったところ、安定に走行し通常記
録(n=1)の記録濃度の70%の記録濃度が得られた。
次に色材層内の染料濃度分布の効果を見るために、以
下の染料転写体の特性を調べた。
下の染料転写体の特性を調べた。
<比較例5> 染料転写体は実施例1の染料転写体と同一のものを用
いた。
いた。
<実施例8> 染料転写体は、比較例1の染料転写体の色材層の上
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリエステル樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなる
よう素早く塗工、乾燥した。
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリエステル樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなる
よう素早く塗工、乾燥した。
<実施例9> 染料転写体は、比較例1の染料転写体と同一のものを
使用し、記録エネルギー6J/cm2で色材層表面の染料を実
施例1の受像体染着層へ転写除去したものを使用した。
使用し、記録エネルギー6J/cm2で色材層表面の染料を実
施例1の受像体染着層へ転写除去したものを使用した。
<実施例10> 染料転写体は、比較例1の染料転写体と同一のものを
使用し、メタノールで色材層表面を洗浄し、色材層表面
の染料を除去したものを使用した。
使用し、メタノールで色材層表面を洗浄し、色材層表面
の染料を除去したものを使用した。
<実施例11> 染料転写体は、実施例8の染料透過性低濃度層を、実
施例8と同一樹脂を使用しかつ染料/樹脂重量比率が1/
3(下層染料高濃度層の1/2の染料濃度)のインクを用い
て乾燥膜厚が0.2μmとなるよう素早く塗工、乾燥した
ものを用いた。
施例8と同一樹脂を使用しかつ染料/樹脂重量比率が1/
3(下層染料高濃度層の1/2の染料濃度)のインクを用い
て乾燥膜厚が0.2μmとなるよう素早く塗工、乾燥した
ものを用いた。
<比較例6> 染料転写体は、実施例8の染料透過性低濃度層を、実
施例8と同一樹脂を使用しかつ染料/樹脂重量比率が1/
2(下層染料高濃度層の2/3の染料濃度)のインクを用い
て乾燥膜厚が0.2μmとなるよう素早く塗工、乾燥した
ものを用いた。
施例8と同一樹脂を使用しかつ染料/樹脂重量比率が1/
2(下層染料高濃度層の2/3の染料濃度)のインクを用い
て乾燥膜厚が0.2μmとなるよう素早く塗工、乾燥した
ものを用いた。
実施例8〜11、比較例5〜6の染料転写体と実施例1
で用いた受像体とを組合せ単純繰り返し方式における同
一記録エネルギーでの初期濃度変化=2回目の記録濃度
/1回目の記録濃度(%)を測定した。記録エネルギーは
1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を
第2表に示す。
で用いた受像体とを組合せ単純繰り返し方式における同
一記録エネルギーでの初期濃度変化=2回目の記録濃度
/1回目の記録濃度(%)を測定した。記録エネルギーは
1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を
第2表に示す。
次に2層構成色材層の下層の染料濃度の効果を調べ
た。
た。
<実施例12> 染料転写体は、比較例1の染料転写体の色材層の上
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリエステル樹脂のみを乾燥膜厚が0.5μmとなる
よう素早く塗工、乾燥したものを使用した。
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリエステル樹脂のみを乾燥膜厚が0.5μmとなる
よう素早く塗工、乾燥したものを使用した。
<実施例13> 染料転写体は、実施例1の染料転写体において、イン
ク中の染料を5g、ポリエステル樹脂を3gとし染料塗工重
量が1.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実施例10
と同一の染料透過性低濃度層を形成したものを使用し
た。
ク中の染料を5g、ポリエステル樹脂を3gとし染料塗工重
量が1.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実施例10
と同一の染料透過性低濃度層を形成したものを使用し
た。
<実施例14> 染料転写体は、実施例1の染料転写体において、イン
ク中の染料を6g、ポリエステル樹脂を2gとし染料塗工重
量が1.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実施例10
と同一の染料透過性低濃度層を形成したものを使用し
た。
ク中の染料を6g、ポリエステル樹脂を2gとし染料塗工重
量が1.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実施例10
と同一の染料透過性低濃度層を形成したものを使用し
た。
実施例12〜14の染料転写体と実施例1で用いた受像体
とを組合せ、単純繰り返し方式多数回記録における同一
エネルギーでの記録濃度変化=5回目の記録濃度/1回目
の記録濃度(%)を調べた。記録エネルギーは1回目の
記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を第3表に
示す。
とを組合せ、単純繰り返し方式多数回記録における同一
エネルギーでの記録濃度変化=5回目の記録濃度/1回目
の記録濃度(%)を調べた。記録エネルギーは1回目の
記録濃度が約2.0となるよう調整した。結果を第3表に
示す。
次に染料透過性低濃度層の形成方法について調べた。
<実施例15> 染料転写体は、比較例1の染料転写体の色材層上に、
更に染料透過性低濃度層として水溶性ポリエステル樹脂
(日本合成化学工業(株)WR−900)の10%水分散液に
フッ素系界面活性剤(大日本インキ(株)メガファック
F−812)を1%添加した塗液を使用し、膜厚が0.2μm
となるよう塗工乾燥したものを使用した。
更に染料透過性低濃度層として水溶性ポリエステル樹脂
(日本合成化学工業(株)WR−900)の10%水分散液に
フッ素系界面活性剤(大日本インキ(株)メガファック
F−812)を1%添加した塗液を使用し、膜厚が0.2μm
となるよう塗工乾燥したものを使用した。
実施例15において、染料透過性低濃度層塗工時の下層
の染料の溶解も全く無く上層の形成が可能であった。実
施例15の染料転写体と実施例1で使用した受像体を組合
せ、単純繰り返し方式多数回記録における同一エネルギ
ーでの初期の記録濃度変化=2回目の記録濃度/1回目の
記録濃度(%)を調べたところ、75%の値が得られた。
の染料の溶解も全く無く上層の形成が可能であった。実
施例15の染料転写体と実施例1で使用した受像体を組合
せ、単純繰り返し方式多数回記録における同一エネルギ
ーでの初期の記録濃度変化=2回目の記録濃度/1回目の
記録濃度(%)を調べたところ、75%の値が得られた。
次に相対速度方式多数回記録方式における色材層内染
料濃度分布の効果を見た。
料濃度分布の効果を見た。
<実施例16> 染料転写体としては、実施例12の染料転写体において
下層(染料高濃度層)と上層(染料透過性低濃度層)の
双方に各層に対し10重量%の潤滑剤(融点50℃のパラフ
ィンワックス/オレイン酸アミド混合重量比1/1)を添
加したものを使用した。受像体は実施例4と同一の受像
体を使用した。
下層(染料高濃度層)と上層(染料透過性低濃度層)の
双方に各層に対し10重量%の潤滑剤(融点50℃のパラフ
ィンワックス/オレイン酸アミド混合重量比1/1)を添
加したものを使用した。受像体は実施例4と同一の受像
体を使用した。
この染料転写体と受像体とを用いて、染料転写体の色
材層面と受像体の染着層面とを密着し、染料転写体の熱
記録ヘッドに対する走行速度を受像体の熱記録ヘッドに
対する走行速度の1/5の状態で(n=5)、相対速度方
式多数回転写記録を行ったところ、安定に走行し通常記
録(n=1)の記録濃度の75%の記録濃度が得られた。
材層面と受像体の染着層面とを密着し、染料転写体の熱
記録ヘッドに対する走行速度を受像体の熱記録ヘッドに
対する走行速度の1/5の状態で(n=5)、相対速度方
式多数回転写記録を行ったところ、安定に走行し通常記
録(n=1)の記録濃度の75%の記録濃度が得られた。
最後に、色材層・染着層中の染料の拡散速度及び色材
層内染料濃度分布の相乗効果を調べた。
層内染料濃度分布の相乗効果を調べた。
<実施例17> 染料転写体は、実施例1の染料転写体と同一のものを
使用した。
使用した。
受像体は、実施例4の受像体と同一のものを使用し
た。
た。
<実施例18> 染料転写体は、比較例2の染料転写体の色材層の上
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリスルホン樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなる
よう素早く塗工、乾燥したものを使用した。
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるポリスルホン樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなる
よう素早く塗工、乾燥したものを使用した。
受像体は実施例1の受像体と同一のものを使用した <実施例19> 染料転写体は、実施例1の染料転写体の色材層の上
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるブチラール樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなるよ
う素早く塗工、乾燥したものを使用した。
に、更に染料透過性低濃度層として色材層と同一樹脂で
あるブチラール樹脂のみを乾燥膜厚が0.2μmとなるよ
う素早く塗工、乾燥したものを使用した。
受像体は実施例4の受像体と同一のものを使用した。
<実施例20> 染料転写体としては、実施例1の染料転写体におい
て、インク中の染料を5g、ブチラール樹脂を3gとし染料
塗工重量が2.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実
施例19と同一の染料透過性低濃度層を形成したものにお
いて、下層(染料高濃度層)と上層(染料透過性低濃度
層)の双方に各層に対し5重量%の潤滑剤(融点50℃の
パラフィンワックス/オレイン酸アミド混合重量比1/
1)が添加されたものを使用した。
て、インク中の染料を5g、ブチラール樹脂を3gとし染料
塗工重量が2.0g/m2となるよう色材層を形成し、更に実
施例19と同一の染料透過性低濃度層を形成したものにお
いて、下層(染料高濃度層)と上層(染料透過性低濃度
層)の双方に各層に対し5重量%の潤滑剤(融点50℃の
パラフィンワックス/オレイン酸アミド混合重量比1/
1)が添加されたものを使用した。
受像体は実施例7の受像体と同一のものを使用した。
実施例17〜20、比較例2の染料転写体・受像体の組合
せを用いて単純繰り返し方式多数回記録における同一記
録エネルギーでの記録濃度変化=N回目の記録濃度/1回
目の記録濃度(%)、及び相対速度方式による記録濃度
=n倍モード記録濃度/通常モード記録濃度(1回目記
録濃度)(%)(実施例20のみ)を測定した。記録エネ
ルギーは1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整し
た。結果を第5図に示す。
せを用いて単純繰り返し方式多数回記録における同一記
録エネルギーでの記録濃度変化=N回目の記録濃度/1回
目の記録濃度(%)、及び相対速度方式による記録濃度
=n倍モード記録濃度/通常モード記録濃度(1回目記
録濃度)(%)(実施例20のみ)を測定した。記録エネ
ルギーは1回目の記録濃度が約2.0となるよう調整し
た。結果を第5図に示す。
発明の効果 本発明によれば、多数回記録における、繰り返し回数
の増加に伴う色材層表面の染料濃度の急激な低下が抑え
られ、記録濃度の低下が大きく改善される。
の増加に伴う色材層表面の染料濃度の急激な低下が抑え
られ、記録濃度の低下が大きく改善される。
その結果、実用性の高い高耐候性低昇華性染料が可能
で、同一記録エネルギーに対する記録回数増に伴う記録
濃度低下が小さく、より多数回まで高い飽和記録濃度を
保持することができ、より低いランニングコストで通常
の1回記録と同等のフルカラー記録が可能となる。
で、同一記録エネルギーに対する記録回数増に伴う記録
濃度低下が小さく、より多数回まで高い飽和記録濃度を
保持することができ、より低いランニングコストで通常
の1回記録と同等のフルカラー記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は本発明の実施例における染料転写型
感熱記録方法を示す要部の断面図、第3図は本発明の実
施例における染料転写体の断面図、第4図は相対速度多
数回記録の原理図、第5図は本発明の具体的実施例にお
ける記録濃度特性を示す図である。 転写体……1、色材層……3、受像体……4、染着層…
…6、染料高濃度層……9、染料透過性低濃度層……10
感熱記録方法を示す要部の断面図、第3図は本発明の実
施例における染料転写体の断面図、第4図は相対速度多
数回記録の原理図、第5図は本発明の具体的実施例にお
ける記録濃度特性を示す図である。 転写体……1、色材層……3、受像体……4、染着層…
…6、染料高濃度層……9、染料透過性低濃度層……10
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今井 章博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 田口 信義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−110194(JP,A) 特開 昭62−282973(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】少なくとも色材層各部が昇華性染料と結着
剤を含み層表面側における前記昇華性染料の重量濃度が
層基体側より低いよう構成された色材層を基体上に有す
る染料転写体を用い、その染料転写体の色材層面と、基
体上に染料染着性の染着層を有する受像体の染着層面と
を密着し、染料転写体裏面もしくは受像体裏面から熱記
録ヘッドにより選択的に加熱して、前記色材層中の染料
を染着層へ転写し受像体上へ画像を形成する工程を、前
記染料転写体の同一カ所を複数回使用して行なうことを
特徴とする染料転写型感熱記録方法。 - 【請求項2】染着層における前記染料の拡散速度が染料
転写体の色材層中での拡散速度よりも小さいよう構成さ
れた受像体を用いることを特徴とする請求項1記載の染
料転写型感熱記録方法。 - 【請求項3】少なくとも昇華性染料と結着剤を含む、相
異なる染料重量濃度を有する複数の層が、濃度の高い方
から基体上に順次積層され色材層を構成する請求項1記
載の染料転写型感熱記録方法。 - 【請求項4】少なくとも昇華性染料と結着剤を含む染料
高濃度層と、層中の染料重量濃度が前記高濃度層より低
い少なくとも昇華性染料と結着剤を含む染料透過性低濃
度層とを、基体上に順次積層して色材層として請求項3
記載の染料転写型感熱記録方法。 - 【請求項5】染料透過性低濃度層の染料重量濃度が染料
高濃度層の染料重量濃度の1/2以下である請求項4記載
の染料転写型感熱記録方法。 - 【請求項6】染料転写体の熱記録ヘッドに対する走行速
度が受像体の熱記録ヘッドに対する走行速度より小さな
状態で、前記染料転写体裏面もしくは前記受像体裏面よ
り選択的に加熱して色材層中の染料を染着層へ転写する
ことを特徴とする請求項1記載の染料転写型感熱記録方
法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63051930A JP2772347B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 染料転写型感熱記録方法 |
US07/318,588 US5137865A (en) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Method for thermal dye transfer printing, dye transfer sheets and method for making same, dye receiving sheets and a thermal printing system |
CA000592655A CA1327123C (en) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Method for thermal dye transfer printing, dye transfer sheets and method for making same, dye receiving sheets and a thermal printing system |
DE68918883T DE68918883T2 (de) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Thermisches Übertragungsdruckverfahren, Farbstoffübertragungsschichten und Verfahren zu deren Herstellung, Farbstoffempfangsschichten und ein thermisches Drucksystem. |
EP89302175A EP0331525B1 (en) | 1988-03-04 | 1989-03-03 | Method for thermal dye transfer printing, dye transfer sheets and method for making same, dye receiving sheets and a thermal printing system |
US07/905,990 US5334574A (en) | 1988-03-04 | 1992-06-29 | Method for thermal dye transfer printing, dye transfer sheets and method for making same, dye receiving sheets and a thermal printing system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63051930A JP2772347B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 染料転写型感熱記録方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01225593A JPH01225593A (ja) | 1989-09-08 |
JP2772347B2 true JP2772347B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP63051930A Expired - Lifetime JP2772347B2 (ja) | 1988-03-04 | 1988-03-04 | 染料転写型感熱記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (7)
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JP2825233B2 (ja) * | 1988-04-26 | 1998-11-18 | 株式会社リコー | 昇華型感熱転写記録媒体 |
JP2777719B2 (ja) * | 1988-06-30 | 1998-07-23 | 株式会社リコー | 昇華型熱転写記録方法 |
JPH0225388A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-26 | Ricoh Co Ltd | 昇華型熱転写記録方法 |
JP2933934B2 (ja) * | 1988-07-15 | 1999-08-16 | 株式会社リコー | 昇華型熱転写記録媒体 |
JP2837673B2 (ja) * | 1988-07-18 | 1998-12-16 | 株式会社リコー | 昇華型熱転写媒体 |
JPH02215596A (ja) * | 1989-02-16 | 1990-08-28 | Ricoh Co Ltd | 昇華型熱転写記録方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59106996A (ja) * | 1982-12-10 | 1984-06-20 | Canon Inc | 熱転写記録方法 |
JPS59150796A (ja) * | 1983-02-18 | 1984-08-29 | Mitsubishi Electric Corp | 転写型感熱記録方法 |
JPS625890A (ja) * | 1985-07-02 | 1987-01-12 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | 昇華転写記録材料 |
JPS6223788A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 転写型感熱記録方法 |
JPS6223787A (ja) * | 1985-07-24 | 1987-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 転写型感熱記録用受像体 |
JP2588509B2 (ja) * | 1986-06-02 | 1997-03-05 | 日本電信電話株式会社 | 多数回記録方法 |
JP2726039B2 (ja) * | 1986-07-18 | 1998-03-11 | 日本電信電話株式会社 | 熱転写シート |
JP2633836B2 (ja) * | 1986-08-18 | 1997-07-23 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写シート |
JP2774499B2 (ja) * | 1987-10-23 | 1998-07-09 | 株式会社リコー | 感熱昇華転写体 |
-
1988
- 1988-03-04 JP JP63051930A patent/JP2772347B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01225593A (ja) | 1989-09-08 |
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