JP4139301B2 - 熱転写シートおよび印画物 - Google Patents
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Description
このうち、感熱昇華転写方式は、色材として用いる昇華性染料をバインダ樹脂に溶解あるいは分散させた染料層を基材シ−トに担持させた熱転写シートを受像シートに重ね、サーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じたエネルギーを印加することにより、熱転写シート上の染料層中に含まれる昇華性染料を受像シートに移行させて画像を形成する方法である。
ところで、身分証明書、運転免許証、会員証等の多くのカードや、パスポート等は、所有者の身分等を明らかにする各種情報が記録されており、例えば、住所、氏名等の文字情報とともに顔写真の画像を備えたものもある。各種カードやパスポート等に顔写真を付与する方法として、顔写真を基材の所定の部位に接着剤を用いて貼着する方法があるが、この方法は操作が非常に煩雑であり、また、表面に凹凸が生じて平滑性が失われ、さらに、顔写真の貼り替えによって改ざんや偽造が容易であるという問題があった。
このため、各種の画像や文字、記号等の形成が簡便である上記の熱転写方式を用いて基材に情報を記録することが行われている。
このような問題を解消する手段として、感熱昇華転写方式や感熱溶融転写方式により記録された画像上に、熱転写性樹脂層を有する熱転写シートを重ね合わせ、サーマルヘッドや加熱ロール等を用いて転写させ保護層を形成する方法が知られている(特許文献1、2)。このような保護層を設けることによって、画像の耐摩擦性、耐薬品性、耐溶剤性等の耐久性をある程度向上させることができ、また、保護層中に紫外線吸収剤等を添加することによって耐光性を向上させることができる。
また、証明写真用途等に使用する場合には、偽造防止のために、より高い耐薬品性、耐溶剤性が必要とされており、従来の保護層では、樹脂を十分に硬化、架橋させて形成したものであっても、十分な耐久性を得るには至っていない。
本発明の好ましい態様は、前記接着層がN−ビニルピロリドンのホモポリマー、または、N−ビニルピロリドンと他の成分とのコポリマーを含有するような構成とした。
本発明の好ましい態様は、前記印画物の保護層上に水性スタンプインキが捺印されているような構成とした。
図1は本発明の熱転写シートの実施形態の一例を示す概略断面図である。図1において本発明の熱転写シート1は、基材シート2の一方の面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色相からなる昇華性染料を含有する染料層3(3Y、3M、3C、3B)と熱転写性保護層5とが面順次に形成され、基材シート2の他の面には背面層10が形成された熱転写シートである。
上記の染料層3は、接着層4を介して基材シート2上に配設されている。また、熱転写性保護層5は、基材シート2側から実質的に透明な吸水性表面層6と熱接着性樹脂層7とが積層された多層構造を有し、剥離可能に基材シート2に設けられている。さらに、吸水性表面層6は、基材シート2側から吸水性剥離層8、吸水性定着層9が積層された多層構造となっている。
染料層3の形成は、例えば、適当な溶剤中に上記の染料、バインダ、その他の添加剤を溶解または分散させて調製したインキをグラビアコート法等の公知の手段により塗布、乾燥させることにより行うことができる。
接着層4の形成はグラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の手段により行うことができ、接着層の厚みは0.01〜1μm程度が好ましい。
熱転写性保護層5を構成する吸水性表面層6は、実質的に透明であり、吸水性能を具備するとともに、耐水性、耐溶剤性、耐可塑剤性等を具備することが好ましい。このような吸水性表面層6は、基材シート2側から吸水性剥離層8、吸水性定着層9が積層された多層構造となっている。ここで、実質的に透明とは、熱転写性保護層5下の画像を充分認識できる状態を言う。
耐水性微粒子としては、コロイダルシリカ、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、メタクリル樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド縮合樹脂等を挙げることができる。耐水性微粒子の平均粒子径が10nm未満であると、所望の箔切れ性をもたせるために多量添加が必要であり、1μmを超えると、透明性が不十分である他、剥離性が悪くなり好ましくない。耐水性微粒子の形状は特に制限はなく、球状、針状、無定形等、どのような形状でもよいが、球状粒子を用いる場合は、多孔質構造の空隙率を高めるために、粒子径をできるだけ均一にすることが望ましい。耐水性微粒子の具体例として、例えば、日産化学(株)製スノーテックスシリーズ、触媒化成工業(株)製カタロイドシリーズ等のコロイダルシリカが挙げられる。
非水溶性熱可塑性樹脂としては、アクリル、ポリエステル、アクリルポリオール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等を挙げることができる。
吸水性表面層6を構成する吸水性定着層9は、平均粒子径が10nm〜1μm、好ましくは20nm〜100μmの範囲内にある耐水性微粒子と、水溶性樹脂と、非水溶性樹脂とを少なくとも含有することが好ましい。
吸水性定着層9に含有される耐水性微粒子としては、コロイダルシリカ、ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒド縮合樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、メタクリル樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド縮合樹脂等を挙げることができる。耐水性微粒子の平均粒子径が10nm未満であると、所望の箔切れ性をもたせるために多量添加が必要であり、1μmを超えると、透明性が不十分である他、剥離性が悪くなり好ましくない。
また、吸水性定着層9に含有される非水溶性樹脂としては、ポリビニルアセタール樹脂、アクリルポリオール樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン、スチレン−アクリル共重合体、ポリエステル樹脂等が挙げれられる。また、これらの非水溶性樹脂を公知の硬化剤(例えば、イソシアネート等)で硬化させたものも挙げることができる。さらに、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂に公知の硬化剤を用いて硬化させたものを挙げることができる。硬化剤としては、例えば、住友製薬(株)製スミレーズレジン5004、スミレーズレジン613や、第一工業製薬(株)製エラストロンW−11、エラストロンW−22、エラストロンW−33等を用いることができる。
上記のような吸水性定着層9の厚みは、0.5〜10μm、好ましくは、1〜5μmの範囲とすることができる。
上記の紫外線吸収性樹脂としては、紫外線吸収剤を反応結合させた樹脂を用いることができる。具体的には、従来公知の有機系紫外線吸収剤であるサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系等の非反応性紫外線吸収剤に、例えば、ビニル基やアクリロイル基、メタクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等を導入したものを使用することができる。
熱接着性樹脂層7の形成はグラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の手段により行うことができ、接着層の厚みは0.5〜10μm程度が好ましい。
上記のように吸水性表面層6と熱接着性樹脂層7との積層体である熱転写性保護層5の全体の厚みは、1〜20μm、好ましくは2〜10μmの範囲とすることができる。
尚、基材シート2の耐熱性やスリップ性が良好である場合には、背面層10は不要である。
上述の実施形態は本発明の熱転写シートの一例であり、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
図2は本発明の印画物の実施形態の一例を示す概略断面図である。図2において、印画物11は、受像シート12と、この受像シート12の一方の面に熱転写方式により記録された画像13を有し、この画像13を覆うように設けられた保護層15を備えている。上記の画像13は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、あるいは必要に応じて黒色を加えた4色のフルカラー画像13aと、文字、記号等の2値画像13bとからなっている。
受像シート12への画像13の形成は、上述のような熱転写性保護層と染料層とを備える本発明の熱転写シートを用いて行うことができ、また、従来公知の感熱昇華転写方式や感熱溶融転写方式の熱転写シートを用いて形成することができる。
本発明の印画物は、上述の例に限定されるものではなく、任意の基材上に熱転写方式により形成された画像を有し、この画像の少なくとも一部、特に感熱昇華転写方式により形成された画像を覆うように保護層が設けられたものである。
[熱転写シート(試料1〜11)の作製]
基材シートとして、厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製 ルミラー)を準備し、この基材シートの一方の面に下記の組成の背面層用インキをグラビコート法により塗布(塗布量1.0g/m2(乾燥時))、乾燥し、その後、硬化処理を施し背面層を形成した。
(背面層用インキの組成)
・ポリビニルブチラール … 15重量部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX−1)
・ポリイソシアネート … 35重量部
(大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD450)
・燐酸エステル界面活性剤 … 10重量部
(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S)
・タルク(日本タルク(株)製 ミクロエースP−3)… 3重量部
(接着層用インキの組成)
・ポリビニルピロリドン … 5重量部
(ISPジャパン(株)製 K90)
・メチルエチルケトン/トルエン混合溶剤(1/1) … 95重量部
(イエローインキ)
・イエロー染料 … 5.5重量部
(バイエル社製 Macrolex Yellow 6G)
・ポリビニルブチラール … 4.5重量部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX−1)
・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …90.0重量部
・マゼンタ染料 … 5.5重量部
(C.I.Disperse Red 60)
・ポリビニルブチラール … 4.5重量部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX−1)
・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …90.0重量部
・シアン染料 … 5.5重量部
(C.I.Solvent Blue 63)
・ポリビニルブチラール … 4.5重量部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX−1)
・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) …90.0重量部
(吸水性剥離層用インキの組成)
・ポリビニルアルコール(PVA)樹脂 … 15〜30重量部
(クラレ(株)製 C−318)
・コロイダルシリカ(平均粒径150nm) … 65〜80重量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックス)
・ポリエステル(PES)樹脂 … 1.5〜20重量部
(東洋紡績(株)製 バイロナールMD1200)
・水 … 50重量部
・イソプロピルアルコール … 100重量部
・ポリビニルアルコール樹脂 … 7重量部
(クラレ(株)製 C−506)
・コロイダルシリカ(平均粒径30nm) … 93重量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックス)
・硬化剤 … 0.5重量部
(住友製薬(株)製スミレーズレジン5004)
・水 … 40重量部
・イソプロピルアルコール … 80重量部
・ポリビニルピロリドン(PVP)樹脂 … 40重量部
(ISPジャパン(株)製 K−90)
・アクリルポリオール樹脂 … 50重量部
(三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールLR−209)
・ウレタン樹脂 … 10重量部
(三洋化成工業株 サンプレン1B−114B)
・メチルエチルケトン … 100重量部
・イソプロピルアルコール … 25重量部
(熱接着層性樹脂用インキの組成)
・ポリエステル樹脂 … 12重量部
(東洋紡(株)製 バイロン700)
・紫外線吸収剤アクリル共重合体 … 3重量部
(BASFジャパン(株)製 UVA635L)
・二酸化珪素粉体(平均粒径1.4μm) … 2.25重量部
(富士シリシア化学(株)製 サイリシア310)
まず、上記の熱転写シート(試料1〜11)の作製と同様にして、基材シートの一方の面に背面層を形成し、他方の面に接着層を介してイエロー、マゼンタ、シアンの各染料層を面順次に形成した。
次に、上記の接着層や染料層が形成されていない基材シートの領域に、グラビアコート法により下記の吸水性剥離層用インキを塗布(塗布量0.7g/m2(乾燥時))し乾燥して吸水性剥離層を形成した。使用した吸水性剥離層用インキにおけるコロイダルシリカの平均粒子径は、下記の表2に示される5種のものとした。
(吸水性剥離層用インキの組成)
・ポリビニルアルコール(PVA)樹脂 … 25重量部
(クラレ(株)製 C−318)
・コロイダルシリカ(平均粒径は下記表2に示す) … 70重量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックス)
・ポリエステル(PES)樹脂 … 5重量部
(東洋紡績(株)製 バイロナールMD1200)
・水 … 50重量部
・イソプロピルアルコール … 100重量部
まず、上記の試料2の熱転写シートの作製と同様にして、基材シートの一方の面に背面層を形成し、他方の面に接着層を介してイエロー、マゼンタ、シアンの各染料層を面順次に形成し、上記の接着層や染料層が形成されていない基材シートの領域に、吸水性剥離層を形成した。
次に、吸水性剥離層上に下記組成からなる耐水性微細領域用インキをグラビアコート法により塗布(塗布量2g/m2((乾燥時))し乾燥して耐水性微細領域を形成した。次いで、この耐水性微細領域上に、下記組成からなる吸水性微細領域用インキをグラビアコート法により塗布(塗布量0.5g/m2((乾燥時))し乾燥して、耐水性微細領域の空隙に吸水性微細領域層を形成し、耐水性微細領域層と吸水性微細領域層との分散構造である吸水性定着層を吸水性剥離層上に積層した。これにより、吸水性剥離層と吸水性定着層の積層構造である吸水性表面層を形成した。但し、試料23の吸水性定着層は、耐水性微細領域上に吸水性微細領域を積層した構造とした。
・ポリビニルアルコール樹脂 … 20重量部
(クラレ(株)製 C−318)
・コロイダルシリカ(平均粒径30nm) … 80重量部
(日産化学工業(株)製 スノーテックス)
・硬化剤 … 0.5重量部
(住友製薬(株)製スミレーズレジン5004)
・水 … 40重量部
・イソプロピルアルコール … 80重量部
・ポリビニルピロリドン(PVP)樹脂 … 40重量部
(ISPジャパン(株)製 K−90)
・アクリルポリオール樹脂 … 50重量部
(三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールLR−209)
・ウレタン樹脂 … 10重量部
(三洋化成工業株 サンプレン1B−114B)
・メチルエチルケトン … 100重量部
・イソプロピルアルコール … 25重量部
その後、吸水性表面層上に、上記の熱転写シート(試料1〜11)の作製と同様にして、熱接着性樹脂層を形成し、吸水性表面層と熱接着性樹脂層の積層体である熱転写性保護層を形成した。以上により、下記表3に示す11種の熱転写シート(試料17〜27)を作製した。
次に、合成紙(王子油化合成紙(株)製 ユポFRG−150(厚み150μm))の一方の面に、下記組成の染料受容層用塗布液をバーコーターにより塗布(塗布量4g/m2(乾燥時))し乾燥して染料受容層を形成し基材とした。この基材の染料受容層に、上記の各熱転写シート(試料1〜27)の染料層面を重ね、顔写真を色分解して得た電気信号に連結したプリンター(三菱電機(株)製 CP770DW)のサーマルヘッドを用い、熱エネルギーを熱転写シートの背面層側から付与し、シアン、マゼンタ、イエローの順に昇華転写を行ってフルカラー画像を形成し、さらに、このフルカラー画像上に熱転写性保護層を転写して、保護層付きの画像をもつ印画物を作製した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 … 20重量部
(電気化学工業(株)製 電化ビニル1000A)
・エポキシ変性シリコンオイル … 1重量部
(信越化学工業(株)製 X−22−2900T)
・メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) … 80重量部
上述のように作製した熱転写シートおよび印画物について、捺印性、耐水性、耐アルコール性、耐アセトン性、箔持ち性、低温低湿剥離性、転写性を下記の方法で評価して、結果を下記の表1、表2、表3に示した。
(捺印性)
水性染料スタンプインキ(シャチハタ(株)製)を付着させたスタンプを、印画物に押し付け、10分間放置した後、取り除いて、捺印部位を指で擦り、水性染料スタンプインキが定着しているかを下記基準で評価した。
評価基準
○:文字の輪郭が十分に残っている
×:定着していない
水、イソプロピルアルコール、アセトンをそれぞれ浸した各綿棒で、印画物上を15回擦り、印画物の表面状態を観察して下記基準で評価した。
評価基準
○:画像および保護層に損傷がない
△:画像には損傷はないが、保護層に損傷がある
×:画像に損傷がある
熱転写シートの熱転写性保護層部分を2回折り畳んだ後、熱転写性保護層を目視にて観察し、箔落ちがないかを下記基準で評価した。
評価基準
○:5mm2以上の箔落ちがない
×:5mm2以上の箔落ちが存在する
(低温低湿剥離性)
印画物の作製を0℃環境にて行い、染料層と基材との剥離、熱転写シートからの熱転写性保護層の剥離の状態を観察し、下記基準で評価した。
評価基準
○:剥離不良を生じない
×:剥離不良を生じる
熱転写性保護層を転写した後の印画物において、保護層が印画物にしっかり転写されているかを下記基準で評価した。
評価基準
○:熱接着性樹脂層と吸水性表面層とからなる熱転写性保護層が転写され
ている
×:熱接着性樹脂層と吸水性定着層との層間で剥離し、吸水性表面層の一
部が転写されていない
2…基材シート
3(3Y,3M,3C,3B)…染料層
4…接着層
5…熱転写性保護層
6…吸水性表面層
7…熱接着性樹脂層
8…吸水性剥離層
9…吸水性定着層
10…背面層
11…印画物
12…受像シート
13…画像
15…保護層
16…吸水性表面層
17…熱接着性樹脂層
18…吸水性剥離層
19…吸水性定着層
Claims (5)
- 基材シートの一方の面に、少なくとも1色の染料層と剥離可能な熱転写性保護層とを面順次に備える熱転写シートにおいて、
前記染料層は接着層を介して基材シート上に設けられ、前記熱転写性保護層は基材シート側から実質的に透明な吸水性表面層と熱接着性樹脂層とが積層された多層構造を有し、
前記吸水性表面層は、基材シート側から吸水性剥離層、吸水性定着層が積層された多層構造であり、
前記吸水性剥離層は、平均粒子径が10nm〜1μmの範囲内にある耐水性微粒子を60〜80重量%、水溶性樹脂を15〜30重量%、非水溶性熱可塑性樹脂を1〜20重量%の範囲内で少なくとも含有し、
前記吸水性定着層は、平均粒子径が10nm〜1μmの範囲内にある耐水性微粒子と、水溶性樹脂と、非水溶性樹脂とを少なくとも含有し、吸水性微細領域と耐水性微細領域を有する部分吸水層であり、前記吸水性微細領域は、少なくともポリビニルピロリドン樹脂、アクリルポリオール樹脂、ウレタン樹脂からなることを特徴とする熱転写シート。 - 前記接着層は、N−ビニルピロリドンのホモポリマー、または、N−ビニルピロリドンと他の成分とのコポリマーを含有することを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記熱接着性樹脂層は、紫外線吸収剤を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱転写シート。
- 基材と、該基材の少なくとも一方の面に熱転写方式により形成された画像と、該画像の少なくとも一部を覆うように設けられた保護層を備え、該保護層は請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の熱転写シートを用いて熱転写性保護層を転写形成したものであることを特徴とする印画物。
- 前記印画物の保護層上に水性スタンプインキが捺印されていることを特徴とする請求項4に記載の印画物。
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