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JP2007203669A - 転写型画像保護フィルム - Google Patents

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JP2007203669A
JP2007203669A JP2006027391A JP2006027391A JP2007203669A JP 2007203669 A JP2007203669 A JP 2007203669A JP 2006027391 A JP2006027391 A JP 2006027391A JP 2006027391 A JP2006027391 A JP 2006027391A JP 2007203669 A JP2007203669 A JP 2007203669A
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Shingo Ichinose
新吾 一瀬
Akihiro Horii
明宏 堀井
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Sony Corp
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Abstract

【課題】 染料の画像保護層への移行、透過を防止し、優れた画像保存性を得る。
【解決手段】
基材2上に熱転写性の熱可塑性樹脂からなる画像保護層3が設けられ、熱転写時に画像保護層3が基材2より剥離して画像上に熱転写される転写型画像保護フィルム1の画像保護層3をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印画紙に形成された画像の表面を保護するために、その画像上に熱転写される画像保護層を有する転写型画像保護フィルムに関する。
画像を形成する方法には、液体状のインクを印画紙上に吐出して画像を形成するインクジェット記録方式や、インクリボンに設けられたインク層の昇華性染料又は熱拡散性染料を印画紙上に熱転写して画像を形成する昇華型熱転写方式等がある。インクジェット記録方式や昇華型熱転写方式等の各種プリント方式は、銀塩写真画質並みの印画物が得られるようになってきている。
特に昇華型熱転写方式は、インクを吐出して画像を形成するインクジェット記録方式等の他方式と比べて、高い解像度が得られる点から銀塩写真の代替として期待されている。この昇華型熱転写方式では、得られた画像の保存安定性を銀塩写真の保存安定性に近づけるために、画像を保護する透明フィルムを画像上にラミネートすることが従来から行われている。
透明フィルムを画像上にラミネートする方法としては、種々の方法がある。例えば、画像を形成するインク層が設けられたインクリボンとは別に、基材上に熱可塑性樹脂からなる画像保護層(透明フィルム)が設けられた転写型画像保護フィルムを用意し、この転写型画像保護フィルムの画像保護層(透明フィルム)を画像上に熱転写する方法がある。ここで、画像上に熱転写される画像保護層には、画像の耐光性を向上させるために、通常、紫外線吸収剤や光安定剤等が添加されている。
また、転写型画像保護フィルムは、インクリボンの一部に一体的に設けるようにしてもよい。インクリボンと一体になっている転写型画像保護フィルムは、インクリボンに設けられたインク層で画像形成後、連続して、画像上に画像保護層をセルフラミネートすることができる。すなわち、この転写型画像保護フィルムを用いた場合には、インクリボンと転写型画像保護フィルムとが一体に形成されていない場合と比べて、画像形成後にインクリボンと転写型画像保護フィルムとを取り替えることなく、プリンタ装置内で、画像形成後に続けて画像保護層を画像上にラミネートすることができる。また、この転写型画像保護フィルムでは、画像保護層に配合された紫外線吸収剤や光安定剤により、画像の保存安定性も向上する
転写型画像保護フィルムの画像保護層を画像上に転写させるには、プリンタ装置に備わるサーマルヘッドや熱ローラ等で基材の裏面側から画像保護層を加熱することにより、画像保護層を基材との界面で剥離させ、画像上に熱転写させる。転写型画像保護フィルムでは、画像保護層をスムーズに確実に画像上に熱転写させるため、基材上に予め非転写性の剥離層を設け、その剥離層上に熱転写性の画像保護層を設けるようにしてもよい。
転写型画像保護フィルムの画像保護層は、下記の特許文献1に記載されているように、例えば熱可塑性樹脂としてヒドロキシエチルメタクリレートを芳香族系又はケトン系の溶媒に溶解又は分散させて得られた画像保護層用の塗工液を基材上に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。画像保護層を形成する際に溶媒として芳香族系又はケトン系の溶媒を用いた場合には、乾燥させても画像保護層に1%程度の溶剤分が残留してしまう。
このような転写型画像保護フィルムでは、芳香族系やケトン系の溶媒に画像を構成する染料が可溶であるため、画像上に転写された画像保護層中に染料が移行し、透過してしまう。これにより、このような転写型画像保護フィルムでは、画像の品位を低下させてしまう。この転写型画像保護フィルムでは、特許文献1にも記載されているように、画像保護層を基材上に形成する際に、染料が溶解しないアルコール系溶媒を用いることで、画像保護層にアルコール系溶媒が残留していても染料が画像保護層に移行して、透過することを防止している。
また、溶媒に溶解又は分散されるヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、親水性の樹脂である。一般的な昇華性染料は、親油性であるため、親水性の樹脂には染着しない。これにより、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、一般的な昇華性染料との親和性が低いものである。
転写型画像保護フィルムでは、画像保護層をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートで形成することによっても、昇華性染料と画像保護層との親和性が低いため、染料が画像保護層に移行し、透過することを防止できる。これにより、転写型画像保護フィルムでは、高温環境下でアルバム等の台紙とカバーフィルムとの間に挟み込ませて画像を保存した場合であっても、印画紙上に転写された画像を構成する染料が画像保護層を透過し、カバーフィルムまで移行することを防止する効果が高い。
しかしながら、この転写型画像保護フィルムでは、高湿環境下で同様に、台紙とカバーフィルムとの間に挟み込ませて画像を保存した場合、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが親水性であるため、このヒドロキシエチル(メタ)アクリレートで形成された画像保護層が外気中の水分を吸収してしまう。この転写型画像保護フィルムでは、画像保護層が吸収した水を媒介として染料が画像保護層を透過し、カバーフィルムまで移行してしまったり、画像保護層が染料によって染色してしまう。この転写型画像保護フィルムでは、高温環境下及び高湿環境下の両環境下で画像を良好な状態で保存することが困難である。
特開2001−293963号公報
そこで、本発明は、高温環境下に限らず高湿環境下においても、画像を構成する染料が画像保護層に移行したり、透過することなく、画像保存性に優れ、画像保護層の染色を防止できる転写型画像保護フィルムを提供することを目的とする。
上述した目的を達成する本発明に係る画像転写型保護フィルムは、基材上に熱転写性の熱可塑性樹脂からなる画像保護層が設けられ、熱転写時に画像保護層が基材より剥離して画像上に熱転写されるものであり、熱可塑性樹脂は、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体であることを特徴とする。
本発明では、画像を形成する染料との親和性が低いヒドロキシエチル(メタ)アクリレートと、ガラス転移温度が高く、水との親和性が低いターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で画像保護層を形成することにより、高温高湿環境下において画像を保存しても、染料が画像保護層に移行し、透過したり、画像保護層を染色することを防止できる。本発明では、高温高湿環境下で画像を保存しても、染料が画像保護層を透過することを防止できるため、画像の品位が低下することなく、良好な状態で保存することができる。
以下、本発明を適用した転写型画像保護フィルムについて図面を参照して詳細に説明する。転写型画像保護フィルムは、熱転写型プリンタ装置に備わるサーマルヘッドにより、熱転写型インクリボンのインク層が印画紙に熱転写されて形成した画像を保護する画像保護層を有する。具体的に、この転写画像保護フィルム1は、図1に示すように、熱転写型インクリボンとは別に形成され、基材2上に画像保護層3が形成されている。また、転写型画像保護フィルム1は、基材2の画像保護層3とは反対側の面にバックコート層4が形成されている。
ここで、画像保護層が熱転写される画像を形成するインクリボンのインク層について説明する。インク層は、少なくとも染料と熱可塑性樹脂とからなる。インク層に含有される染料は、親油性を示すものである。インク層としては、熱により層中の染料が印画紙上に昇華し、転写することによって画像を形成する昇華型熱転写記録用インク層や熱により層自体を印画紙上に転写して画像を形成する熱溶融型熱転写記録用インク層とがある。このようなインク層によって形成された画像は、表面に画像保護フィルム1に設けられた画像保護層3が熱転写され、画像保護層3によって保護される。
画像保護フィルム1の基材2には、例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルム等が用いられる。なお、基材2は、従来公知の各種基材を用いることができる。この基材2の厚みは、特に限定されるものではないが、3〜10μm厚とすることが好ましい。
この基材2上に形成される画像保護層3は、印画紙上に形成された画像上に熱転写され、画像上に透明な層を形成する。この画像保護層3は、画像上に熱転写されることにより、画像が保存されている環境下において、温度や湿度から画像を保護し、画像を良好な状態で維持する。
画像保護層3は、熱転写性の熱可塑性樹脂からなり、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体からなる。画像保護層3には、画像の耐光性を向上させるために、紫外線吸収剤や光安定剤を配合してもよい。また、画像保護層3には、帯電防止剤等の公知の添加剤を配合するようにしてもよい。
この画像保護層3は、一般に熱可塑性樹脂の種類、所望の接着力の程度、熱転写時のエッジ切れ(尾引き)等に応じて、厚みを適宜決めることができ、印画紙への転写性の点から、0.5〜10μm程度とすることが好ましい。
共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、親水性であるため、親油性の昇華性染料との親和性が低いものである。これにより、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、画像を構成している染料が画像保護層3に移行し、透過することを防止することができるため、染料の目止め効果を有する。また、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートは、染料との親和性が低いため、高温環境下であっても、染料が画像保護層3に移行し、透過すること防止できる。なお、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのガラス転移温度(Tg)は、約55℃である。
一方、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートと共重合体を形成するターシャリーブチル(メタ)アクリレートは、疎水的な骨格であり、塗膜性を有するため、高湿環境下であっても、画像保護層3に水分が浸入することを防止できる。また、ターシャリーブチル(メタ)アクリレートは、Tgが107℃と高く、耐熱性に優れているため、高温環境下において、染料が画像保護層3に移行し、透過することを防止する目止め効果も有する。
画像保護層3は、このようなヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成することによって、画像を形成する染料が移行し、透過することを防止でき、高湿環境下であっても、外気中の水分を吸収しないため、水分を媒介として染料が移行し、透過することを防止できる。したがって、画像保護層3は、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成することによって、高温環境下に限らず、高湿環境下においても、染料が移動し、透過することを防止できる。画像保護層3では、画像を高温高湿環境下で保存しても、画像の品位を低下させることなく、良好な状態で保存することができ、優れた画像保存性を有する。また、画像保護層3は、染料の移行、透過を防止できるため、染料によって染色することも防止できる。
共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率は、20:80〜50:50であることが好ましい。共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの重量比率が20未満の場合には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの親水性による染料の目止め効果が十分に得られず、ターシャリーブチル(メタ)アクリレートのみの性質に近くなり、高温環境下での染料の目止め効果が乏しくなる。これにより、この場合には、高温環境下で画像を保存した場合に、画像を形成している染料が画像保護層3中に移行し、透過してしまい、画像の品位が低下したり、画像上に他のものを載置した際に、画像保護層3を透過した染料が他のものに転写してしまう。
一方、共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの重量比率が50よりも多い場合には、親水性のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが多くなるため、画像保護層3が外気中の水分を吸収しやすくなり、吸収した水分を媒介として染料が画像保護層3に移行し、透過してしまい、高湿環境下での目止め効果が乏しくなる。これにより、この場合には、高湿環境下で保存した場合、画像を形成している染料が画像保護層3中に移行し、透過してしまい、画像の品位が低下したり、画像上に他のものを載置した際に、画像保護層3を透過した染料が転写してしまう。
したがって、共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率を20:80〜50:50とすることによって、高温高湿環境下に画像を保存した場合であっても、染料が画像保護層3に移行し、画像保護層3を透過することを防止できる。これにより、画像保護層3は、高温高湿環境下において、画像の品位を低下させることなく、より良好な状態で画像を保存することができ、染料による染色も防止できる。
この画像保護層3を基材2上に形成する際には、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体を芳香族系溶媒、ケトン系溶媒又はアルコール系溶媒等の溶媒に溶解又は分散させて得られた溶液を基材2上に塗布し、乾燥させることによって基材2上に画像保護層3を形成することができる。なお、溶媒としては、芳香族系溶媒、ケトン系溶媒又はアルコール系溶媒に限定されない。
基材2の画像保護層3とは反対側に形成されるバックコート層4は、画像保護層3の熱転写時に、サーマルヘッドや熱ローラと転写型画像保護フィルム1との融着を防ぎ、転写型画像保護フィルム1の走行性を向上させる。
バックコート層4は、ポリビニルアセタール系樹脂等の耐熱性樹脂、酢酸セルロース、エポキシ樹脂等の高軟化点樹脂からなる。また、バックコート層4には、シリコーンオイル、ワックス、脂肪酸アミド、リン酸エステル等の滑剤を塗布したり、添加したりしてもよく、フィラーを添加してもよい。また、バックコート層4には、熱転写型プリンタ内での走行性やサーマルヘッドや熱ローラに転写型画像保護フィルム1が貼り付くことを防止するために各種の潤滑剤や帯電防止剤を添加してもよい。
バックコート層4は、樹脂を溶媒に溶解又は分散させたバックコート層4用の塗工液をグラビアコート方式等の公知の塗工方法で塗工し、乾燥させてバックコート層4を形成する。
以上のような構成からなる転写型画像保護フィルム1は、画像上に転写されて画像を保護する画像保護層3をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成することにより、共重合体中のヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが親水性を示し、ターシャリーブチル(メタ)アクリレートのTgが高いことから、高温環境下であっても、画像を構成する親油性の染料が移行し、透過することを防止できる。
また、転写型画像保護フィルム1は、共重合体中のターシャリーブチル(メタ)アクリレートが疎水的な骨格を有することから、画像保護層3が外気中の水分を吸収しないようになるため、高湿環境下であっても、水分を媒介として染料が画像保護層3に移行、透過することを防止できる。
これらのことから、転写型画像保護フィルム1では、高温高湿環境下において、染料が画像保護層3に移行し、透過することを防止でき、画像の品位を低下させず、画像を良好な状態で維持することができる。また、この転写型画像保護フィルム1では、染料が画像保護層3に移行し、透過することを防止できるので、染料により画像保護層3が染色することを防止できる。
次に、転写型画像保護フィルムの他の例について説明する。図2に示す転写型画像保護フィルム10には、熱転写時に基材11から画像保護層12が剥離しやすいように、基材11と画像保護層12との間に非転写性剥離層13が形成されている。また、転写型画像保護フィルム10には、基材11の画像保護層12が形成されている面とは反対側の面にバックコート層14が設けられている。この転写型画像保護フィルム10は、基材11上に画像保護層12が直接形成されず、非転写性剥離層13を介して基材11上に画像保護層23が形成されている点で、基材2上に画像保護層3が直接形成されている転写型画像保護フィルム1と異なる。
なお、基材11、画像保護層23及びバックコート層14は、上述した転写型画像保護フィルム1の基材2、画像保護層3及びバックコート層4と同様の構成からなるため詳細な説明を省略する。
転写型画像保護フィルム10は、基材11と画像保護層12との間に非転写性剥離層13を設けることによって、画像保護層12を画像上に熱転写する際のサーマルヘッドや熱ローラからの加熱、押圧により、基材11と画像保護層23とが熱融着することを防止することができる。これにより、転写型画像保護フィルム10では、画像上に画像保護層12を転写しやすくなり、熱転写時のエッジ切れ(尾引き)等がなく、画像上に画像保護層12が転写されるようになるため、画像保存性が向上する。
非転写性剥離層13は、転写型画像保護フィルム10を基材11から剥離しやすくし、画像保護層12を画像上に容易に転写させる。このような非転写性剥離層13は、公知の転写型画像保護フィルムにおいて用いられている剥離層に紫外線吸収剤や光安定剤を配合したものである。非転写性剥離層13は、例えば、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、セルロースアセテートブチレート等の熱可塑性樹脂に紫外線吸収剤、光安定剤のいずれか又は両方を配合し、更に必要に応じて離型用フィラーやシリコーン樹脂等の各種離型剤を加えた組成物を溶媒に溶解又は分散させて得られた非転写性剥離層用の塗工液を、基材21上に塗布し乾燥して形成することができる。非転写性剥離層13の厚みは、剥離性と画像が形成された被記録媒体の光沢を確保するために0.1〜20μm、より好ましくは、0.2〜10μmが望ましい。
この転写型画像保護フィルム10においても、画像保護層23をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成することによって、上述した転写型画像保護フィルム10と同様に、高温高湿環境下において、染料が画像保護層12に移行し、透過することを防止できるため、画像の品位を低下させず、画像を良好な状態で維持することができる。また、この転写型画像保護フィルム10では、染料が画像保護層12に移行し、透過することを防止できるため、画像保護層12の染色を防止することができる。
転写型画像保護フィルム10では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が20:80〜50:50であることによって、高温高湿環境下において、画像の品位を低下させることなく、より良好な状態で画像を保存することができ、染料による染色も防止できる。
次に、他の転写型保護フィルムの例について説明する。転写型画像保護フィルムは、図3及び図4に示すように、画像を形成するインク層22が形成された熱転写型インクリボン20の一部に一体的に形成することができる。
図3及び図4に示すように、転写型画像保護フィルムが一体に形成されている熱転写型インクリボン20は、基材21上に画像を形成するインク層22が設けられ、インク層22が設けられた同一基材21のインク層22が設けられた面に、画像を保護する画像保護層23が設けられている。熱転写型インクリボン20は、同一の基材21上にインク層22と画像保護層23が設けられていることによって、転写型画像保護フィルムが一体的に形成されている。
熱転写型インクリボン20は、基材21の一方の面に、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク層22Y,22M,22C及び画像保護層23が一定の間隔をもって面順次に繰り返し形成されている。また、熱転写型インクリボン20には、基材21と画像保護層23との間に、画像保護層23の剥離性を向上させるために非転写性剥離層24が設けられている。なお、基材21及び画像保護層23は、上述した転写型画像保護フィルム1の基材2及び画像保護層3と同じ構成であるため、詳細な説明を省略する。また、非転写性剥離層24についても、上述した画像保護フィルム10の非転写性剥離層13と同じ構成であるため、詳細な説明を省略する。
また、熱転写型インクリボン20には、図3及び図4に示すように、各色のインク層22Y,22M,22C及び画像保護層23を1つのまとまりとして、この1つのまとまりを検出する検出マーク25がイエローのインク層22Yと、画像保護層23との間に設けられている。また、熱転写型インクリボン20には、各色のインク層22Y,22M,22C及び画像保護層23の各層を検出する検出マーク26が各層の間に設けられている。
また、熱転写型インクリボン20には、図4に示すように、基材21のインク層22や画像保護層23等が形成されている面とは反対側の面に、熱転写時にサーマルヘッドとリボンとの融着を防ぎ、走行性を向上させるためにバックコート層27が設けられている。このバックコート層27は、上述した転写型画像保護フィルム1のバックコート層4と同じ構成であるため、詳細な説明を省略する。
熱転写型インクリボン20を用いて熱転写型プリンタ装置で画像を形成した場合には、インク層22を印画紙に熱転写して画像を形成した後、続けて、画像保護層23を画像上に熱転写することができる。このため、この熱転写型インクリボン20を用いることによって、インクリボンとは別に転写型画像保護フィルムを形成した場合と比べて、熱転写型プリンタ装置内にインクリボンと転写型画像保護フィルムとを入れ替えることなく、画像上に容易に画像保護層を設けることができる。
画像を形成するインク層22は、昇華型熱転写記録用インク層であり、公知の昇華型熱転写記録用インク層と同様の構成にすることができる。なお、インク層22としては、昇華型熱転写記録用インク層に限定されず、熱溶融型熱転写記録用インク層でもよい。
昇華型熱転写記録用インク層は、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン等のビニル系樹脂、その他各種ウレタン樹脂等に昇華性染料又は熱拡散性染料を分散させたものからなる。
イエローのインク層を形成する場合には、染料として、例えばアゾ系染料、ジスアゾ系染料、メチン系染料、スチリル系染料、ピリドン・アゾ系染料等が用いられる。マゼンタのインク層に含有させるマゼンタ染料としては、アゾ系染料、アントラキノン系染料、スチリル系染料、複素環系アゾ染料等が用いられる。シアン系染料としては、インドアニリン系染料、アントラキノン系染料、ナフトキノン系染料、複素環系アゾ染料等が用いられる。これらの染料は、親油性を示す。なお、染料には、上述したものに限定されず、従来公知の染料を使用することができる。
なお、熱転写型インクリボン20には、インク層22として、イエローのインク層22Y、マゼンタのインク層22M、シアンのインク層22Cを設けることに限定されず、さらにブラック等の他の色のインク層を設けてもよい。また、熱転写型インクリボン20には、任意の単一色のみのインク層を設けてもよい。
このような熱転写型インクリボンの製造方法は、特に限定されないが、基材21の一方の面にイエロー、マゼンタ、シアンの各色の染料及び樹脂を溶媒に溶解又は分散させて得られたインク層21用の塗工液を公知の塗工方法で塗工し、乾燥させてインク層22Y、22M、22Cを形成する。基材21の他方の面には、バックコート層27を構成する樹脂を溶媒に溶解又は分散させたバックコート層27用の塗工液をグラビアコート方式等の公知の塗工方法で塗工し、乾燥させてバックコート層27を形成する。
次に、インク層22が形成された基材21の同一面に、インク層22と面順次に並設されるように、各種離型剤を含有した組成物を溶媒に溶解又は分散させて得られた非転写性剥離層24用の塗工液を公知の塗工方法により塗工し、乾燥させて非転写性剥離層24を形成する。
次に、形成された非転写性剥離層24上に、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体を溶媒に溶解又は分散させた画像保護層23用の塗工液を公知の塗工方法により塗工し、乾燥させて画像保護層23を形成する。以上のようにして、熱転写型インクリボン20が得られる。
なお、熱転写型インクリボン20には、詳細を図示しないが、表面に染料を受容する染料受容層が形成されていない印画紙に対しても良好に画像を形成できるように、染料受容層を有していてもよい。熱転写型インクリボン20では、基材21のインク層22が設けられている同一面に、リボンが熱転写型プリンタ装置内を走行させた際に、リボンの走行方向の上流側に位置するように、インク層22に並設して公知の染料受容層を形成する。これにより、熱転写型インクリボン20は、インク層22が印画紙上に熱転写される前に染料受容層を印画紙上に熱転写することができる。
このような熱転写型インクリボン20を用いて画像を形成した場合には、印画紙上に染料受容層が熱転写され、次に熱転写された染料受容層にインク層が熱転写されるようになるため、印画紙の表面に染料受容層が形成されていない場合であっても、良好な画像を形成することができる。
染料受容層は、染色性の良好な熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化樹脂等で形成することができる。具体的に、染料受容層としては、例えば、ポリエステル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレンアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹脂、その他上記の共重合体等が挙げられる。
熱転写型インクリボン20に染料受容層を設ける場合には、インク層22を形成する方法と同様に、基材21のインク層22が設けられている同一面に上述した樹脂を溶媒に溶解又は分散させた塗工液を塗工し、乾燥させて形成する。
以上のような構成からなる熱転写型インクリボン20では、染料受容層を印画紙上に熱転写せずに、又は染料受容層を印画紙に熱転写した後に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順にインク層22Y、22M、22Cを印画紙上に熱転写して画像を形成し、続いて、形成した画像上に画像保護層23を熱転写する。このような熱転写型インクリボンを用いて画像を形成した場合には、印画紙上にインク層22を熱転写して画像を形成した後に、続けて画像上に画像保護層23を熱転写することができるため、インクリボンとは別に画像保護フィルムを形成した場合よりも画像上に容易に画像保護層23を形成することができる。
このように転写型保護フィルムが熱転写型インクリボン20と一体形成されている場合にも、画像保護層23をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成することにより、高温高湿環境下において画像を保存した場合であっても、染料が画像保護層23に移行し、透過することを防止でき、画像の品位を低下させず、画像を良好な状態で維持することができる。また、この熱転写型インクリボン20においても、染料が画像保護層23に移行し、透過することを防止できるため、染料により画像保護層23が染色することを防止できる。
また、この熱転写型インクリボン20では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が20:80〜50:50であることによって、高温高湿環境下において、画像の品位を低下させることなく、より良好な状態で画像を保存することができ、染料による染色も防止できる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明を適用した転写型画像保護フィルムについて説明する。なお、以下の説明では、具体的な化合物名や数値等を挙げて説明しているが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
〈実施例1〉
実施例1では、次のようにして転写型画像保護フィルムを作製した。具体的には、基材として、厚み5μmのポリエチレンテフタレートフィルムを用いた。この基材の一方の面に、全面に亘ってバックコート層用の塗工液をグラビアコート方式により塗工後、温度55℃のオーブンにて5日間保存して硬化させ、バックコート層を形成した。
バックコート層用の塗工液は、ポリビニルアセタール系樹脂としてデンカブチラール♯3000K(電気化学工業株式会社製)を5.0重量部と、イソシアネートとしてコロネートL(日本ポリウレタン工業株式会社製)を0.5重量部と、燐酸エステルとしてフォスファノールGB520(東邦化学株式会社製)を20重量部と、シリカとしてNipsil E−200A(日本シリカ工業株式会社製)を0.5重量部と、メチルエチルケトンを37重量部と、トルエンを37重量部とを混合して調製した。
次に、基材のバックコート層を形成した面とは反対側の他方の面には、以下の表1に示したように、重量比率(モノマー重量比)20:80でヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクィングで厚み約1.0μmとなるように塗布しリレートとを溶液重合して得られた熱可塑性樹脂溶液をバーコーテ、120℃オーブンにて乾燥させて画像保護層を形成した。以上のようにして、転写型画像保護フィルムを作製した。
〈実施例2〉
実施例2では、画像保護層を形成する際に、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率(モノマー重量比)を35:65としたこと以外は、実施例1と同様に転写型画像保護フィルムを作製した。
〈実施例3〉
実施例3では、画像保護層を形成する際に、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率(モノマー重量比)を50:50としたこと以外は、実施例1と同様に転写型画像保護フィルムを作製した。
〈比較例1〉
比較例1では、画像保護層を形成する際に、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのみで画像保護層を形成したこと以外は、実施例1と同様に転写型画像保護フィルムを作製した。
〈比較例2〉
比較例2では、画像保護層を形成する際に、ターシャリーブチル(メタ)アクリレートのみで画像保護層を形成したこと以外は、実施例1と同様に転写型画像保護フィルムを作製した。
以上のように作製した実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例2の転写型画像保護フィルムの画像保護層を形成するヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率を以下の表1に示す。
Figure 2007203669
実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例2の転写型画像保護フィルムに対して、染料透過性の評価を行った。評価結果を以下の表2に示す。
Figure 2007203669
染料透過性の評価は、次のようにして行った。先ず、上述したインクリボン20のように、インクリボンの一部に実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例2の転写型画像保護フィルムを一体に形成した。具体的には、インクリボンとして、昇華型Digital Photo Printer UP−DR100シリ−ズ純正メディアであるUPC−R46Aインクリボン(ソニー株式会社製)を用いた。このインクリボンの画像保護フィルム部分を実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例2の転写型画像保護フィルムを置き換えて、実施例及び比較例の転写型画像保護フィルムをインクリボンに貼り合わせて、転写型画像保護フィルムとインクリボンとを一体に形成した。
このインクリボンを用いて、Digital Photo Printer UP−DR100(ソニー株式会社製)で印画を行った。具体的には、先ず、Adobe社製のソフトウェアAdobe PhotoShopを使用して、グレーベタ転写濃度が2.0になるような印画パターンを作成し、そのデータをプリンターUP−DR100に転送し、作製したインクリボンでグレーベタ印画を行った後、画像保護層を画像上に熱転写した。
次に、得られた印画物を5cm×5cmのサイズに切り分け、染料のブリード量評価用シートとして中林アルバム、三菱化学ビニルのアルトロン#480をそれぞれ印画物上に貼り合わせた。これにlkgの重しを乗せ、温度60℃、湿度0%(60℃/湿度フリー)、温度45℃、湿度50%(45℃/50%)の各環境下へ48時間放置し、貼り合わせたブリード量評価用シートと画像保護層を目視にて確認した。画像を構成する染料が画像保護層を透過して、染料のブリード量評価用シート側へ転写した程度によって、染料透過性を評価した。
染料透過性に評価において、全く染料は透過していない場合には、表2中にAで示し、若干透過はあるが画像の品位が損なわれていない場合には、Bで示し、染料が透過してしまい画像の品位を著しく損なわれた場合には、Cで示した。なお、表2に示すように、染料のブリード量評価用シートとして中林アルバムを用いた場合でも、三菱化学ビニルのアルトロン#480を用いた場合でも、各実施例及び各比較例の評価結果は同じであった。
表2に示す結果から、画像保護層をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成した実施例1〜実施例3は、画像保護層をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのみで形成した比較例1やターシャリーブチル(メタ)アクリレートのみで形成した比較例2と比べて、60℃/フリーの高温環境下及び45℃/50%の高湿環境下の両環境下で良好な結果が得られた。
比較例1では、画像保護層をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのみで形成した。60℃/フリーの高温環境下では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが親水性であり、染料が親油性であるため、温度が60℃の高温環境下であっても染料の透過を防止できた。一方、45℃/50%の高湿環境下では、外気中の水分を吸収し、吸収した水分を媒介して染料が画像保護層を透過し、画像の品位が著しく損なわれた。比較例1より、画像保護層をヒドロキシエチル(メタ)アクリレートのみで形成した場合には、高温環境下及び高湿環境下の両環境下で、画像を良好な状態で保存することが困難であることがわかる。
比較例2では、画像保護層をターシャリーブチル(メタ)アクリレートのみで形成した。60℃/フリーの高温環境下では、ターシャリーブチル(メタ)アクリレートが疎水的な骨格であり、極性の高い樹脂と比べて目止め効果が低いため、染料が画像保護層を透過し、画像の品位が著しく損なわれた。一方、45℃/50%の高湿環境下では、外気中の水分を吸収しないため、染料の透過を防止できた。比較例2より、画像保護層をターシャリーブチル(メタ)アクリレートのみで形成した場合には、高温環境下及び高湿環境下の両環境下で、画像を良好な状態で保存することが困難であることがわかる。
これらの比較例1及び比較例2に対して、実施例1〜実施例3では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体で形成されており、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が20:80〜50:50の範囲内となっている。
実施例1では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が20:80であり、共重合体全体に対してヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの重量比率が20であるため、60℃/フリーの高温環境下において、若干染料が透過したが、画像の品位が損なわれなかった。45℃/50%の高湿環境下では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートの共重合体で画像保護層を形成しているため、外気中の水分を吸収せず、染料の透過を防止し、画像の品位を損なわれなかった。
実施例2では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が35:65であるため、60℃/フリーの高温環境下であっても、45℃/50%の高湿環境下であっても、染料を透過させず、画像の品位を損なわれなかった。
実施例3では、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重量比率が50:50であり、共重合体全体に対してヒドロキシエチル(メタ)アクリレートの重量比率が50であるため、45℃/50%の高湿環境下において、若干染料が透過したが、画像の品位を損なわれなかった。60℃/フリーの高温環境下においては、外気中の水分を吸収せず、染料の透過を防止し、画像の品位を損なわれなかった。
実施例1〜実施例3より、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの重合比率が20:80〜50:50の範囲内の共重合体で画像保護層を形成した場合には、高温高湿環境下であっても、染料の透過を防止でき、画像を品位を損なうことなく、画像保存性の向上が可能であることがわかる。
本発明を適用した画像保護フィルムの断面図である。 本発明を適用した他の画像保護フィルムの断面図である。 本発明を適用した他の画像保護フィルムの平面図である。 同画像保護フィルムの断面図である。
符号の説明
1 画像保護フィルム、2 基材、3 画像保護層、4 バックコート層

Claims (1)

  1. 基材上に熱転写性の熱可塑性樹脂からなる画像保護層が設けられ、熱転写時に画像保護層が基材より剥離して画像上に熱転写される転写型画像保護フィルムにおいて、
    上記熱可塑性樹脂は、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとターシャリーブチル(メタ)アクリレートとの共重合体であることを特徴とする転写型画像保護フィルム。
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