JP2762293B2 - 1,6―ジアザスピロ〔4.4〕ノナン―2,7―ジオン誘導体 - Google Patents
1,6―ジアザスピロ〔4.4〕ノナン―2,7―ジオン誘導体Info
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- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D487/10—Spiro-condensed systems
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08G73/06—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は或種新規1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−
2,7−ジオン誘導体の製造に関する。より詳しくは本発
明は或種新規1,6−ジ(オキシフェニル)−1,6−ジアザ
スピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導体に関する。
2,7−ジオン誘導体の製造に関する。より詳しくは本発
明は或種新規1,6−ジ(オキシフェニル)−1,6−ジアザ
スピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導体に関する。
米国特許第4,672,102号にはエピクロロヒドリンとス
ピロビインダノールの反応生成物が開示され、得られる
ポリハイドリックポリエーテルは高い熱変形温度を有す
るといわれている。報告されている値は、存在する置換
基の種類に依って約131℃ないし約153℃である。2,2−
ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのポリハイドリ
ックポリエーテルに対する対応値は88℃であった。匹敵
するまたはより高くさえあるガラス転移温度を有するフ
ェノキシ型樹脂であるかまたはそれを生ずる部類の新規
出発物質を提供することは有利であろう。
ピロビインダノールの反応生成物が開示され、得られる
ポリハイドリックポリエーテルは高い熱変形温度を有す
るといわれている。報告されている値は、存在する置換
基の種類に依って約131℃ないし約153℃である。2,2−
ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパンのポリハイドリ
ックポリエーテルに対する対応値は88℃であった。匹敵
するまたはより高くさえあるガラス転移温度を有するフ
ェノキシ型樹脂であるかまたはそれを生ずる部類の新規
出発物質を提供することは有利であろう。
従って出願人は式(V) XB−YP−Yp mB−X (V) 〔式中、 Bは式(I) (式中Rは独立に水素またはC1-4アルキルであり、 AはC1-4アルキルまたはハロゲン原子から独立に選ばれ
た水素に代わる置換基であり、そして nは独立に0、1または2である) の2価の基であり; m≧0; 各Xは独立に水素またはグリシジル基であり; Yは2−ヒドロキシ−1,3−プロパジイルであり; 各Pは独立にジハイドリック芳香族アルコールから誘導
される2価の基であり;そして pは平均で0ないし3である〕 を有する1,6−ジアザスピロ〔4.4〕−ノナン2,7−ジオ
ン誘導体を製造した。Aは好ましくはメチルである。
た水素に代わる置換基であり、そして nは独立に0、1または2である) の2価の基であり; m≧0; 各Xは独立に水素またはグリシジル基であり; Yは2−ヒドロキシ−1,3−プロパジイルであり; 各Pは独立にジハイドリック芳香族アルコールから誘導
される2価の基であり;そして pは平均で0ないし3である〕 を有する1,6−ジアザスピロ〔4.4〕−ノナン2,7−ジオ
ン誘導体を製造した。Aは好ましくはメチルである。
mが0である本反応の2官能性多環式ヒドロキシフェ
ニル置換1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ンまたはジハイドリックスピロジラクタムとも名付けら
れ、そして液相溶液中で式(II) (式中Aおよびnは前記と同じ意味を有する)のアミ
ノフェノールを、(反応体IIa)式(III) の4−オキソヘプタン二酸化合物と、または(反応体II
b)式(IV) (式中Rは前記と同じ意味を有する) の1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンと
反応させることにより製造しうる。実例的ジハイドリッ
クスピロジラクタムは1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン、1,6−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザ
スピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)1,6−ジアザスピロ
〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(3−ヒドロキ
シフェニル)−3,8−ジメチル−1,6−ジアザスピロ〔4.
4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)−3,8−ジメチル−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンを含む。上記式のジハ
イドリックスピロジラクタムのうちで、1,6−ジ(4−
ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナ
ン−2,7−ジオンを特に好ましい。
ニル置換1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ンまたはジハイドリックスピロジラクタムとも名付けら
れ、そして液相溶液中で式(II) (式中Aおよびnは前記と同じ意味を有する)のアミ
ノフェノールを、(反応体IIa)式(III) の4−オキソヘプタン二酸化合物と、または(反応体II
b)式(IV) (式中Rは前記と同じ意味を有する) の1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンと
反応させることにより製造しうる。実例的ジハイドリッ
クスピロジラクタムは1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン、1,6−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザ
スピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)1,6−ジアザスピロ
〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(3−ヒドロキ
シフェニル)−3,8−ジメチル−1,6−ジアザスピロ〔4.
4〕ノナン−2,7−ジオン、1,6−ジ(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)−3,8−ジメチル−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンを含む。上記式のジハ
イドリックスピロジラクタムのうちで、1,6−ジ(4−
ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナ
ン−2,7−ジオンを特に好ましい。
ジハイドリックスピロジラクタムから対応するグリシ
ジルオキシフェニル置換スピロジラクタムが、グリシジ
ルオキシフェニル含有エポキシ化合物の製造に典型的に
用いられる慣用技術により製造される。
ジルオキシフェニル置換スピロジラクタムが、グリシジ
ルオキシフェニル含有エポキシ化合物の製造に典型的に
用いられる慣用技術により製造される。
好ましくはジハイドリックまたはグリシジルオキシフ
ェニル置換スピロジラクタムはRが水素である式によっ
て表わされる。特に好ましいのはnが0である式(I)
のスピロジラクタムであり、nが0でRが水素であるス
ピロジラクタムが最も好ましい。X−オキシフェニル置
換基は3−または4−X−オキシフェニル置換基である
ことができ、後者が最も好ましい。
ェニル置換スピロジラクタムはRが水素である式によっ
て表わされる。特に好ましいのはnが0である式(I)
のスピロジラクタムであり、nが0でRが水素であるス
ピロジラクタムが最も好ましい。X−オキシフェニル置
換基は3−または4−X−オキシフェニル置換基である
ことができ、後者が最も好ましい。
式(III)の4−オキソヘプタン二酸またはその
(ジ)アルキルエステル(即ち化合物IIa)とアミノフ
ェノールの反応は“ルートA"と呼び、式(IV)の1,6−
ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン(化合物II
b)とアミノフェノールの反応は“ルートB"と呼ぶ。
(ジ)アルキルエステル(即ち化合物IIa)とアミノフ
ェノールの反応は“ルートA"と呼び、式(IV)の1,6−
ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン(化合物II
b)とアミノフェノールの反応は“ルートB"と呼ぶ。
実例的アミノフェノールは4−アミノフェノール、3
−アミノフェノール、3−アミノ−6−メチルフェノー
ル、4−アミノ−2−ブロモフェノール、4−アミノ−
2,6−ジブロモフェノール、4−アミノ−2−クロロフ
ェノール、3−アミノ−5−エチルフェノールおよび4
−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノールを含む。
他には置換されていないアミノフェノール、即ち4−ア
ミノフェノールおよび3−アミノフェノールが好ましい
反応体であり、4−アミノフェノールが特に好ましい。
−アミノフェノール、3−アミノ−6−メチルフェノー
ル、4−アミノ−2−ブロモフェノール、4−アミノ−
2,6−ジブロモフェノール、4−アミノ−2−クロロフ
ェノール、3−アミノ−5−エチルフェノールおよび4
−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノールを含む。
他には置換されていないアミノフェノール、即ち4−ア
ミノフェノールおよび3−アミノフェノールが好ましい
反応体であり、4−アミノフェノールが特に好ましい。
実例的4−オキソヘプタン二酸化合物は4−オキソヘ
プタン二酸、4−オキソヘプタン二酸ジメチル、2,6−
ジメチル−4−オキソヘプタン二酸ジエチル、2−メチ
ル−4−オキソヘプタン二酸ジプロピル、2,6−ジメチ
ル−4−オキソヘプタン二酸および4−オキソヘプタン
二酸モノメチルエステルを含む。一般に、好ましい4−
オキソヘプタン二酸化合物は各Rが水素またはメチルで
ある上記式のものであり、そして特に好ましいのは4−
オキソヘプタン二酸または4−オキソヘプタン二酸ジメ
チルである。
プタン二酸、4−オキソヘプタン二酸ジメチル、2,6−
ジメチル−4−オキソヘプタン二酸ジエチル、2−メチ
ル−4−オキソヘプタン二酸ジプロピル、2,6−ジメチ
ル−4−オキソヘプタン二酸および4−オキソヘプタン
二酸モノメチルエステルを含む。一般に、好ましい4−
オキソヘプタン二酸化合物は各Rが水素またはメチルで
ある上記式のものであり、そして特に好ましいのは4−
オキソヘプタン二酸または4−オキソヘプタン二酸ジメ
チルである。
ルートBは式(IV)の1,6−ジオキソスピロ〔4.4〕ノ
ナン−2,7−ジオンを使用する。そのような“スピロジ
ラクトン”は類似の未置換または置換無水コハク酸から
製造される。本発明の方法で有用な実例的スピロジラク
トンは1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン、3,8−ジメチル−1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナ
ン−2,7−ジオン、3,8−ジエチル−1,6−ジオキサスピ
ロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンおよび3−メチル−1,6
−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンである。
アルキル環置換基のないスピロジラクトン、即ち1,6−
ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンがより好ま
しいスピロジラクトン反応体である。
ナン−2,7−ジオンを使用する。そのような“スピロジ
ラクトン”は類似の未置換または置換無水コハク酸から
製造される。本発明の方法で有用な実例的スピロジラク
トンは1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン、3,8−ジメチル−1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナ
ン−2,7−ジオン、3,8−ジエチル−1,6−ジオキサスピ
ロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンおよび3−メチル−1,6
−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンである。
アルキル環置換基のないスピロジラクトン、即ち1,6−
ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンがより好ま
しいスピロジラクトン反応体である。
本発明の方法においてアミノフェノールは反応体II
(即ちルートAでは4−オキソヘプタン二酸化合物、ル
ートBではスピロジラクトン)モル当り1モルないし5
モルの量で、しかし好ましくは反応体IIモル当り1.5モ
ルないし3モルの量で使用される。
(即ちルートAでは4−オキソヘプタン二酸化合物、ル
ートBではスピロジラクトン)モル当り1モルないし5
モルの量で、しかし好ましくは反応体IIモル当り1.5モ
ルないし3モルの量で使用される。
反応体IIとアミノフェノールの反応は液体反応希釈剤
中の液相溶液中で行われる。適当な反応希釈剤は反応条
件下で液体であり、そして少なくとも反応温度で反応体
IIおよびアミノフェノールが可溶でありそして反応体お
よびジハイドリックスピロジラクタム生成物に不活性な
極性希釈剤である。適当な希釈剤はメチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンおよびジイソプロピルケト
ンのようなジアルキルケトン;酢酸ブチルおよび2−エ
チルヘキサン酸メチルのようなエステル;ジエチレング
リコールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコー
ルジエチルエーテルのような非環状エーテル並びにテト
ラヒドロフランおよびジオキサンのような環状エーテル
を含むエーテル;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミドおよびN,N−ジエチルアセトアミド
のようなN,N−ジアルキルアミドおよびジメチルスルホ
キシドおよびスルホランのような硫黄含有希釈剤を含
む。これら希釈剤型のうちで、N,N−ジアルキルアミド
が好ましい部類であり、特にN,N−ジメチルアセトアミ
ドが好ましい。
中の液相溶液中で行われる。適当な反応希釈剤は反応条
件下で液体であり、そして少なくとも反応温度で反応体
IIおよびアミノフェノールが可溶でありそして反応体お
よびジハイドリックスピロジラクタム生成物に不活性な
極性希釈剤である。適当な希釈剤はメチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンおよびジイソプロピルケト
ンのようなジアルキルケトン;酢酸ブチルおよび2−エ
チルヘキサン酸メチルのようなエステル;ジエチレング
リコールジメチルエーテルおよびトリエチレングリコー
ルジエチルエーテルのような非環状エーテル並びにテト
ラヒドロフランおよびジオキサンのような環状エーテル
を含むエーテル;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミドおよびN,N−ジエチルアセトアミド
のようなN,N−ジアルキルアミドおよびジメチルスルホ
キシドおよびスルホランのような硫黄含有希釈剤を含
む。これら希釈剤型のうちで、N,N−ジアルキルアミド
が好ましい部類であり、特にN,N−ジメチルアセトアミ
ドが好ましい。
反応体IIとアミノフェノールを反応希釈剤中の溶液中
で反応条件下で振盪、攪拌または還流といった慣用の方
法で接触させる。適当な反応温度は使用する個々の希釈
剤および反応圧力に一部依存して80℃ないし250℃、好
ましくは100℃ないし200℃である。適当な反応圧力は反
応混合物を液相に維持するに充分でありそして1気圧な
いし20気圧、好ましくは1気圧ないし5気圧で変化す
る。反応後生成物混合物を分離しそしてジハイドリック
スピロジラクタム生成物を沈澱、選択的抽出または蒸留
といった慣用の方法で回収する。
で反応条件下で振盪、攪拌または還流といった慣用の方
法で接触させる。適当な反応温度は使用する個々の希釈
剤および反応圧力に一部依存して80℃ないし250℃、好
ましくは100℃ないし200℃である。適当な反応圧力は反
応混合物を液相に維持するに充分でありそして1気圧な
いし20気圧、好ましくは1気圧ないし5気圧で変化す
る。反応後生成物混合物を分離しそしてジハイドリック
スピロジラクタム生成物を沈澱、選択的抽出または蒸留
といった慣用の方法で回収する。
ジハイドリックスピロジラクタムのグリシジルオキシ
フェニル置換エポキシドへの転化は液相中で比較的高い
温度で行われる。エピハロヒドリンは反応の化学量論が
2:1のためジハイドリックスピロジラクタムのモル当り
少なくとも2モルの量で用いられるべきであり、そして
好ましくはエピハロヒドリンはジハイドリックスピロジ
ラクタムのモル当り少なくとも4モルの量で用いられ
る。しばしば実質的に過剰のエピハロヒドリンが反応希
釈剤並びに反応体として役立てるために用いられる。代
わりに、トルエンおよびキシレンを含む芳香族炭化水素
のような他の反応希釈剤を、それらが反応体およびエポ
キシ生成物に対し比較的不活性である限り、使用しう
る。反応は典型的には80℃ないし180℃の温度および1
気圧ないし5気圧の反応圧力で行われる。
フェニル置換エポキシドへの転化は液相中で比較的高い
温度で行われる。エピハロヒドリンは反応の化学量論が
2:1のためジハイドリックスピロジラクタムのモル当り
少なくとも2モルの量で用いられるべきであり、そして
好ましくはエピハロヒドリンはジハイドリックスピロジ
ラクタムのモル当り少なくとも4モルの量で用いられ
る。しばしば実質的に過剰のエピハロヒドリンが反応希
釈剤並びに反応体として役立てるために用いられる。代
わりに、トルエンおよびキシレンを含む芳香族炭化水素
のような他の反応希釈剤を、それらが反応体およびエポ
キシ生成物に対し比較的不活性である限り、使用しう
る。反応は典型的には80℃ないし180℃の温度および1
気圧ないし5気圧の反応圧力で行われる。
エピハロヒドリンとジハイドリックスピロジラクタム
の反応を触媒としての第4級ホスホニウム塩好ましくは
アルキルトリフェニルホスホニウムハライドの存在下に
実施するとより良好な結果が得られる。エチルトリフェ
ニルホスホニウム・アイオダイドまたはブロマイドはプ
ロセスの好ましい触媒を構成する。エピハロヒドリンと
ジハイドリックスピロジラクタムの最初の反応生成物は
単離せずに強塩基、典型的には水性水酸化ナトリウムで
処理され、一方存在および生成する水は共に混合物のお
よそ通常の沸騰温度の条件下で蒸留により除去される。
そのような2段階転化はヒドロキシフェニル置換環状化
合物の対応グリシジルオキシフェニル誘導体への転化に
全く慣例的である。例えば2,2−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンはこの技法によって対応ジグリシジル
エーテルに商業的に転化されている。この方法のそれ以
上の説明は例えばEncyclopaedia of Polymer Science a
nd Technology、1968、vol.6、209−222に見出される。
の反応を触媒としての第4級ホスホニウム塩好ましくは
アルキルトリフェニルホスホニウムハライドの存在下に
実施するとより良好な結果が得られる。エチルトリフェ
ニルホスホニウム・アイオダイドまたはブロマイドはプ
ロセスの好ましい触媒を構成する。エピハロヒドリンと
ジハイドリックスピロジラクタムの最初の反応生成物は
単離せずに強塩基、典型的には水性水酸化ナトリウムで
処理され、一方存在および生成する水は共に混合物のお
よそ通常の沸騰温度の条件下で蒸留により除去される。
そのような2段階転化はヒドロキシフェニル置換環状化
合物の対応グリシジルオキシフェニル誘導体への転化に
全く慣例的である。例えば2,2−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンはこの技法によって対応ジグリシジル
エーテルに商業的に転化されている。この方法のそれ以
上の説明は例えばEncyclopaedia of Polymer Science a
nd Technology、1968、vol.6、209−222に見出される。
芳香族ジハイドリック化合物(“ジフェノール”)お
よびジ(グリシジルオキシフェニル)置換化合物(“ジ
グリシジルエーテル”)から出発して(これら化合物の
どちらかの少なくとも一部はスピロジラクタムであ
る)、線状ポリハイドリックポリエーテルである1,6−
ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導体を製造
しうる。好ましくはポリハイドリックポリエーテルはm
が0より大きい式(V)により表わされる。
よびジ(グリシジルオキシフェニル)置換化合物(“ジ
グリシジルエーテル”)から出発して(これら化合物の
どちらかの少なくとも一部はスピロジラクタムであ
る)、線状ポリハイドリックポリエーテルである1,6−
ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導体を製造
しうる。好ましくはポリハイドリックポリエーテルはm
が0より大きい式(V)により表わされる。
より好ましくは、式(V)中のpは1かまたは0であ
り、これはそれぞれ交互共重合体および単独重合体を表
わす。さらにより好ましくは、2価の基Pはジ(オキシ
フェニル)プロパン基である。しかし、更により好まし
い1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導
体は各Rが水素でありそして各nが0であるものであ
る。
り、これはそれぞれ交互共重合体および単独重合体を表
わす。さらにより好ましくは、2価の基Pはジ(オキシ
フェニル)プロパン基である。しかし、更により好まし
い1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導
体は各Rが水素でありそして各nが0であるものであ
る。
ジフェノールとジグリシジルエーテルは等モル関係で
結合して重合体生成物を与えるであろうことは明らかで
あろう。使用するジフェノールとジグリシジルエーテル
の比は適当には3:1ないし1:3であるが、反応体は好まし
くはほぼ等モルの比で用いられる。反応は反応体を混合
しそして混合物を重合条件下で高められた温度に維持す
ることにより行われる。適当に用いられる反応温度は15
0℃以上、しかし好ましくは180℃以上である。反応圧は
大気圧以上の圧力も用いうるが、大気圧が有用である。
反応中の反応体接触は好ましくは振盪または攪拌のよう
な慣用法により維持される。反応条件特に反応温度は或
程度ポリハイドリック1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン
−2,7−ジオン誘導体の分子量を調節するであろう。分
子量10,000ないし100,000の誘導体が、それらが示す性
質の故に好ましい。
結合して重合体生成物を与えるであろうことは明らかで
あろう。使用するジフェノールとジグリシジルエーテル
の比は適当には3:1ないし1:3であるが、反応体は好まし
くはほぼ等モルの比で用いられる。反応は反応体を混合
しそして混合物を重合条件下で高められた温度に維持す
ることにより行われる。適当に用いられる反応温度は15
0℃以上、しかし好ましくは180℃以上である。反応圧は
大気圧以上の圧力も用いうるが、大気圧が有用である。
反応中の反応体接触は好ましくは振盪または攪拌のよう
な慣用法により維持される。反応条件特に反応温度は或
程度ポリハイドリック1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン
−2,7−ジオン誘導体の分子量を調節するであろう。分
子量10,000ないし100,000の誘導体が、それらが示す性
質の故に好ましい。
重合触媒を使用するのが時折有用であり、該触媒は好
ましくはホスホニウム塩特にホスホニウムハライドであ
る(ホスホニウムアセテートおよびホスホニウムカーボ
ネートも有用であるが)。該触媒はこの型のプロセスに
おいて慣例的でありそしてしばしばアルキルトリフェニ
ルホスホニウム塩である。エチルトリフェニルホスホニ
ウム塩特にエチルトリフェニルホスホニウムブロマイド
またはエチルトリフェニルホスホニウムアイオダイドが
好ましい。ホスホニウム塩は触媒量で用いられる。全反
応体を基準にして5モル%までの量のホスホニウム塩が
満足しうる。
ましくはホスホニウム塩特にホスホニウムハライドであ
る(ホスホニウムアセテートおよびホスホニウムカーボ
ネートも有用であるが)。該触媒はこの型のプロセスに
おいて慣例的でありそしてしばしばアルキルトリフェニ
ルホスホニウム塩である。エチルトリフェニルホスホニ
ウム塩特にエチルトリフェニルホスホニウムブロマイド
またはエチルトリフェニルホスホニウムアイオダイドが
好ましい。ホスホニウム塩は触媒量で用いられる。全反
応体を基準にして5モル%までの量のホスホニウム塩が
満足しうる。
反応後重合体生成物を沈澱、選択的抽出または蒸留と
いった慣用の方法で回収する。生成物はしばしば更に精
製することなくそのままで使用されるが、しかし生成物
は、生成物混合物を適当な溶媒例えばテトラヒドロフラ
ンのようなエーテルに溶解しそして重合体をメタノール
のようなアルコールで再沈澱するといった慣用の技法に
より精製される。
いった慣用の方法で回収する。生成物はしばしば更に精
製することなくそのままで使用されるが、しかし生成物
は、生成物混合物を適当な溶媒例えばテトラヒドロフラ
ンのようなエーテルに溶解しそして重合体をメタノール
のようなアルコールで再沈澱するといった慣用の技法に
より精製される。
本発明のポリハイドリックポリエーテルは高いガラス
転移温度(典型的には150℃以上またはそれより高い)
により特徴付けられる。それらは従来フェノキシ樹脂に
関連した用途に有用性を見出すが、更にしばしば昇温に
さらされる食品および飲料用成形容器のようなエンジニ
アリング用途に有用である。重合体は射出、圧縮または
吹込成形のような通常の技法により加工してフィルムお
よび賦形物品とすることができる。更に、新規スピロジ
ラクタム生成物およびそれから製造した重合体は熱硬化
性樹脂の分野で典型的な慣用の硬化剤を使用して硬化し
うる。
転移温度(典型的には150℃以上またはそれより高い)
により特徴付けられる。それらは従来フェノキシ樹脂に
関連した用途に有用性を見出すが、更にしばしば昇温に
さらされる食品および飲料用成形容器のようなエンジニ
アリング用途に有用である。重合体は射出、圧縮または
吹込成形のような通常の技法により加工してフィルムお
よび賦形物品とすることができる。更に、新規スピロジ
ラクタム生成物およびそれから製造した重合体は熱硬化
性樹脂の分野で典型的な慣用の硬化剤を使用して硬化し
うる。
本発明を次の実施例により更に説明するが、それは限
定するものと解されるべきでない。
定するものと解されるべきでない。
例I.ルートA 4−オキシヘプタン二酸25g(0.14モル)、4−アミ
ノフェノール31.34g(0.28)およびN,N−ジメチルアセ
トアミド100mlの混合物を機械的攪拌器および冷却器を
備えた500ml丸底フラスコに入れた。攪拌しつつ混合物
を165℃に加熱しそして12時間還流した。冷却後、N,N−
ジメチルアセトアミドを減圧下で除去しそしてメタノー
ルを添加して生成物を沈澱させた。沈澱した生成物をメ
タノールで数回洗滌し、次に150℃で真空炉中で24時間
乾燥した。生成物は320℃の融点を有し、そして核磁気
共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン
に合致した。
ノフェノール31.34g(0.28)およびN,N−ジメチルアセ
トアミド100mlの混合物を機械的攪拌器および冷却器を
備えた500ml丸底フラスコに入れた。攪拌しつつ混合物
を165℃に加熱しそして12時間還流した。冷却後、N,N−
ジメチルアセトアミドを減圧下で除去しそしてメタノー
ルを添加して生成物を沈澱させた。沈澱した生成物をメ
タノールで数回洗滌し、次に150℃で真空炉中で24時間
乾燥した。生成物は320℃の融点を有し、そして核磁気
共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン
に合致した。
例II.ルートA 3−オキソヘプタン二酸25g(0.14モル)、3−アミ
ノフェノール31.34g(0.28)およびN,N−ジメチルアセ
トアミド100mlの混合物を機械的攪拌器および冷却器を
備えた500ml丸底フラスコに入れた。攪拌しつつ混合物
を165℃に加熱しそして12時間還流した。冷却後、N,N−
ジメチルアセトアミドを減圧下で除去しそしてメタノー
ルを添加して生成物を沈澱させた。沈澱した生成物を濾
過により回収し、メタノールで数回洗滌しそして150℃
で真空炉中で24時間乾燥した。生成物は270℃の融点を
有し、そして核磁気共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(3
−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノ
ナン−2,7−ジオンに合致した。
ノフェノール31.34g(0.28)およびN,N−ジメチルアセ
トアミド100mlの混合物を機械的攪拌器および冷却器を
備えた500ml丸底フラスコに入れた。攪拌しつつ混合物
を165℃に加熱しそして12時間還流した。冷却後、N,N−
ジメチルアセトアミドを減圧下で除去しそしてメタノー
ルを添加して生成物を沈澱させた。沈澱した生成物を濾
過により回収し、メタノールで数回洗滌しそして150℃
で真空炉中で24時間乾燥した。生成物は270℃の融点を
有し、そして核磁気共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(3
−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノ
ナン−2,7−ジオンに合致した。
例III.ルートB 1,6−ジオキサスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン25g
(0.16モル)と4−アミノフェノール34.9g(0.32モ
ル)の混合物を用いて例Iの手順を繰返した。生成物は
320℃の融点を有し、そして核磁気共鳴スペクトルは構
造1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
(0.16モル)と4−アミノフェノール34.9g(0.32モ
ル)の混合物を用いて例Iの手順を繰返した。生成物は
320℃の融点を有し、そして核磁気共鳴スペクトルは構
造1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
例IV.ルートB 4−アミノフェノールの代わりに3−アミノフェノー
ル34.9g(0.32モル)を用いて例IIIの手順を繰返した。
生成物は270℃の融点を有しそして核磁気共鳴スペクト
ルは構造1,6−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジ
アザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
ル34.9g(0.32モル)を用いて例IIIの手順を繰返した。
生成物は270℃の融点を有しそして核磁気共鳴スペクト
ルは構造1,6−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジ
アザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
例V.エポキシ化 1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン10.14g(0.03モル)、
エチルトリフェニルホスホニウムプロマイド0.05gおよ
びエピクロロヒドリン150mlの混合物を機械的攪拌器お
よび冷却器を備えた500ml丸底フラスコに入れた。混合
物を攪拌し、120℃に加熱しそして110℃〜120℃で4時
間維持した。次に攪拌を継続しつつ混合物を80℃〜90℃
に冷却し、そして50%水酸化ナトリウム水溶液5.0gを存
在または生成する水を蒸留により除去しつつ滴加した。
水酸化ナトリウム添加後、未反応エピクロロヒドリンを
減圧下蒸留により除去しそしてメタノールを添加して生
成物を沈澱させた。沈澱した生成物をメタノールで数回
洗滌し、次に真空炉中で24時間乾燥した。単離収率は95
以上である。生成物は170℃の融点を有しそして核磁気
共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(4−グリシジルオキシ
フェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−
ジオンに合致した。
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン10.14g(0.03モル)、
エチルトリフェニルホスホニウムプロマイド0.05gおよ
びエピクロロヒドリン150mlの混合物を機械的攪拌器お
よび冷却器を備えた500ml丸底フラスコに入れた。混合
物を攪拌し、120℃に加熱しそして110℃〜120℃で4時
間維持した。次に攪拌を継続しつつ混合物を80℃〜90℃
に冷却し、そして50%水酸化ナトリウム水溶液5.0gを存
在または生成する水を蒸留により除去しつつ滴加した。
水酸化ナトリウム添加後、未反応エピクロロヒドリンを
減圧下蒸留により除去しそしてメタノールを添加して生
成物を沈澱させた。沈澱した生成物をメタノールで数回
洗滌し、次に真空炉中で24時間乾燥した。単離収率は95
以上である。生成物は170℃の融点を有しそして核磁気
共鳴スペクトルは構造1,6−ジ(4−グリシジルオキシ
フェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−
ジオンに合致した。
例VI.エポキシ化 1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン10.14g(0.03モル)の
混合物を用いて例Vの手順を繰返した。生成物は126℃
の融点を有しそして核磁気共鳴スペクトルは構造1,6−
ジ(3−グリシジルオキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン10.14g(0.03モル)の
混合物を用いて例Vの手順を繰返した。生成物は126℃
の融点を有しそして核磁気共鳴スペクトルは構造1,6−
ジ(3−グリシジルオキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオンに合致した。
例VII.単独重合 1,6−ジ(4−グリシジルオキシフェニル)−1,6−ジ
アザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン2.25g(0.005モ
ル)、1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジア
ザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン1.69g(0.005モ
ル)およびエチルトリフェニルホスホニウムブロマイド
0.1855g(0.0005モル)の混合物を機械的攪拌器および
冷却器を備えた50ml容量の反応器に入れた。反応混合物
を攪拌しつつ200℃に加熱しそして200℃で6時間維持し
た。次に反応混合物を冷却しそして反応生成物をガラス
転移温度167℃の硬い樹脂として単離した。
アザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン2.25g(0.005モ
ル)、1,6−ジ(4−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジア
ザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン1.69g(0.005モ
ル)およびエチルトリフェニルホスホニウムブロマイド
0.1855g(0.0005モル)の混合物を機械的攪拌器および
冷却器を備えた50ml容量の反応器に入れた。反応混合物
を攪拌しつつ200℃に加熱しそして200℃で6時間維持し
た。次に反応混合物を冷却しそして反応生成物をガラス
転移温度167℃の硬い樹脂として単離した。
例VIII.単独重合 1,6−ジ(3−ヒドロキシフェニル)−1,6−ジアザス
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン1.69g(0.005モル)、
および1,6−ジ(3−グリシジルオキシフェニル)−1,6
−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン2.25g(0.0
05モル)の混合物を用いて例VIIの手順を繰返した。反
応生成物をガラス転移温度158℃の硬い樹脂として単離
した。
ピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン1.69g(0.005モル)、
および1,6−ジ(3−グリシジルオキシフェニル)−1,6
−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン2.25g(0.0
05モル)の混合物を用いて例VIIの手順を繰返した。反
応生成物をガラス転移温度158℃の硬い樹脂として単離
した。
例IX.共重合 2,2−ジ(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン
3.4g(0.01モル)、および1,6−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジ
オン3.38g(0.01モル)の混合物を用いて例VIIの手順を
繰返した。反応生成物をガラス温度157℃の硬い樹脂と
して単離した。
3.4g(0.01モル)、および1,6−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジ
オン3.38g(0.01モル)の混合物を用いて例VIIの手順を
繰返した。反応生成物をガラス温度157℃の硬い樹脂と
して単離した。
例X.共重合 2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパン1.14g
(0.005モル)、および1,6−ジ(4−グリシジルオキシ
フェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−
ジオン2.25g(0.005モル)の混合物を用いて例VIIの手
順を繰返した。反応生成物をガラス転移温度156℃の硬
い樹脂として単離した。
(0.005モル)、および1,6−ジ(4−グリシジルオキシ
フェニル)−1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−
ジオン2.25g(0.005モル)の混合物を用いて例VIIの手
順を繰返した。反応生成物をガラス転移温度156℃の硬
い樹脂として単離した。
比較例 2,2−ジ(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン
と2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの反応
生成物を例VIIの手順により製造した。生成物(これは
市販樹脂である)は87℃のガラス転移温度を有した。
と2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの反応
生成物を例VIIの手順により製造した。生成物(これは
市販樹脂である)は87℃のガラス転移温度を有した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 172,054 (32)優先日 1988年3月23日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 175,023 (32)優先日 1988年3月30日 (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 185,574 (32)優先日 1988年4月25日 (33)優先権主張国 米国(US)
Claims (8)
- 【請求項1】式XB−YP−Yp mB−X
(V) 〔式中、 Bは式(I) (式中Rは独立に水素またはC1-4アルキルであり、 AはC1-4アルキルまたはハロゲン原子から独立に選ばれ
た水素に代わる置換基であり、そして nは独立に0、1または2である) の2価の基であり; m≧0; 各Xは独立に水素またはグリシジル基であり; Yは2−ヒドロキシ−1,3−プロパジイルであり; 各Pは独立にジハイドリック芳香族アルコールから誘導
される2価の基であり;そして pは平均で0ないし3である〕 を有する1,6−ジアザスピロ〔4.4〕−ノナン2,7−ジオ
ン誘導体。 - 【請求項2】pが0または1である特許請求の範囲第1
項記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン誘導体。 - 【請求項3】誘導体が10,000ないし100,000の分子量を
有するようにmが選ばれる特許請求の範囲第1または2
項記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオ
ン誘導体。 - 【請求項4】Rがメチルまたは水素である特許請求の範
囲第1、2または3項記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕
ノナン−2,7−ジオン誘導体。 - 【請求項5】Aがメチルである特許請求の範囲第1〜4
項のいずれか記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−
2,7−ジオン誘導体。 - 【請求項6】Rが水素でありそしてnが0である特許請
求の範囲第1〜5項のいずれか記載の1,6−ジアザスピ
ロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン誘導体。 - 【請求項7】2価の基Pが2,2−ジ(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパンから誘導される特許請求の範囲第1〜
6項のいずれか記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン
−2,7−ジオン誘導体。 - 【請求項8】mが0でありそして各Xが水素かまたはグ
リシジル基である特許請求の範囲第1〜6項のいずれか
記載の1,6−ジアザスピロ〔4.4〕ノナン−2,7−ジオン
誘導体。
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US17199888A | 1988-03-23 | 1988-03-23 | |
US17200088A | 1988-03-23 | 1988-03-23 | |
US17205488A | 1988-03-23 | 1988-03-23 | |
US17502388A | 1988-03-30 | 1988-03-30 | |
US18557488A | 1988-04-25 | 1988-04-25 | |
US185,574 | 1988-04-25 | ||
US172,000 | 1988-04-25 | ||
US171,998 | 1988-04-25 | ||
US172,054 | 1988-04-25 | ||
US172,052 | 1988-04-25 | ||
US175,023 | 1988-04-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01299824A JPH01299824A (ja) | 1989-12-04 |
JP2762293B2 true JP2762293B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=27558608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1066458A Expired - Lifetime JP2762293B2 (ja) | 1988-03-23 | 1989-03-20 | 1,6―ジアザスピロ〔4.4〕ノナン―2,7―ジオン誘導体 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0336475B1 (ja) |
JP (1) | JP2762293B2 (ja) |
KR (1) | KR0133862B1 (ja) |
CA (1) | CA1334099C (ja) |
DE (1) | DE68903983T2 (ja) |
ES (1) | ES2053947T3 (ja) |
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DE69011705T2 (de) * | 1989-02-23 | 1995-01-12 | Shell Int Research | Alkenylphenolderivate. |
JPH04216811A (ja) * | 1990-02-20 | 1992-08-06 | Shell Internatl Res Maatschappij Bv | スピロジラクタム−アリールスルホンオリゴマー |
RU2467010C1 (ru) * | 2011-04-14 | 2012-11-20 | Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Пермский государственный университет" | Этил 1,6-диарил-4-ароил-3-гидрокси-2-оксо-8-фенил-1,7-диазаспиро [4.4]нона-3,6,8-триен-9-карбоксилаты и способ их получения |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US4672102A (en) * | 1985-12-23 | 1987-06-09 | The Dow Chemical Company | Polyhydroxy ethers containing spirobiindanols |
-
1989
- 1989-03-03 CA CA000592749A patent/CA1334099C/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-03-20 JP JP1066458A patent/JP2762293B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1989-03-21 EP EP89200725A patent/EP0336475B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-03-21 DE DE8989200725T patent/DE68903983T2/de not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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JPH01299824A (ja) | 1989-12-04 |
DE68903983D1 (de) | 1993-02-04 |
KR890014547A (ko) | 1989-10-24 |
EP0336475B1 (en) | 1992-12-23 |
ES2053947T3 (es) | 1994-08-01 |
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DE68903983T2 (de) | 1993-04-29 |
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