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JP2747560B2 - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ

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Publication number
JP2747560B2
JP2747560B2 JP14020293A JP14020293A JP2747560B2 JP 2747560 B2 JP2747560 B2 JP 2747560B2 JP 14020293 A JP14020293 A JP 14020293A JP 14020293 A JP14020293 A JP 14020293A JP 2747560 B2 JP2747560 B2 JP 2747560B2
Authority
JP
Japan
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oil
emulsion
stencil printing
hlb
emulsion ink
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP14020293A
Other languages
English (en)
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JPH06329970A (ja
Inventor
啓介 浅田
孝志 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=15263300&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2747560(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP14020293A priority Critical patent/JP2747560B2/ja
Publication of JPH06329970A publication Critical patent/JPH06329970A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は孔版印刷用エマルション
インキに関し、エマルション高温(60℃)保存安定
性、特に粘度低下に関し優れた孔版印刷用エマルション
インキに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷方法は、周知のように孔版印刷
原紙を用い、この原紙の穿孔部を介して原紙の一方の側
より他方の側へインキを移動させることにより、紙など
の被印刷物面に印刷を行なうものである。近年、輪転孔
版印刷機にもマイクロコンピューター等による自動化が
進み、操作が簡単になってきており、これにともない、
様々な環境で印刷開始直後から良好な印刷物を入手でき
ることが要望されている。
【0003】一方、保管条件も夏期のテント内や輸出の
際の船積みなど、高温にさらされることがあり、その際
のインキの安定性が問題となっている。従来、エマルシ
ョンインキは安定性を確保するために油相の粘度を高く
し、そのために樹脂が用いられ、またHLBは3.5か
ら6になるように調節されて使用されており、界面活性
剤にはソルビタンセスキオレエートやソルビタンモノオ
レエートなどが好んで使用されていた(特開昭61−2
55967号公報)。更に、これらのインキは常温保存
時(40℃以下)には充分な安定性を示すが、50℃以
上に放置した場合エマルションの合一が起こり粘度が低
下するという不具合が生じることが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機にお
いて、エマルション高温(60℃)安定性に優れた孔版
印刷用エマルションインキを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、油中水型エマルションの油相中の界面活
性剤のHLBを3.0以下にすることで高温保存安定性
に優れた効果があることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち、本発明によれば、油相10〜50重
量%と水相90〜50重量%からなる油中水型エマルシ
ョンからなり、前記油相中に添加する非イオン性界面活
性剤はソルビタン脂肪酸エステル系化合物又はグリセリ
ン脂肪酸エステル系化合物から選ばれるのものであり
そのHLB値が1.5〜3.0(ただし、3.0を除
)であることを特徴とする孔版印刷用エマルションイ
ンキが提供される。
【0007】本発明の孔版印刷用エマルションインキ
は、油相中の界面活性剤のHLB(親水性親油性バラン
ス)を1.5〜3.0(ただし、3.0を除く)とした
ことから、エマルションの高温(60℃)安定性に優れ
たものとなる。その理由は、油相中の界面活性剤のHL
Bを小さくし(即ち、親油性の強いものとし)、エマル
ションの界面の疎水性を増すことによって、エマルショ
ン内の水が界面を通りにくくなり、エマルションが近づ
いても水の移動が起こり難くなって、エマルションの合
一が防止され、その結果高温保存時の粘度低下が抑えら
れる、と推定される。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の孔版印刷用エマルションインキは、油相10〜50
重量%と水相90〜50重量%とからなる油中水型エマ
ルションからなるが、前記油相は、油成分、乳化剤等か
ら構成され、また前記水相は、水、電解質、防腐・防か
び剤、酸化防止剤、水蒸発防止剤、水溶性高分子等から
構成される。これらの構成成分には、エマルションの形
成を阻害しない公知のものが使用される。
【0009】本発明で用いられる油相中の油成分として
は、従来公知のものが適用でき、例えば、流動パラフィ
ン、スピンドル油、軽油、灯油、マシン油、潤滑油等の
鉱物油;オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、大豆油等の
植物油等が使用される。また、本発明においては合成油
も使用できる。合成油を使用する場合、種々の化合物が
利用できる。代表的な合成ビヒクルには、ポリイソブチ
レン類、水素化ポリデセン類、トリメチロールプロパン
エステル類、ネオペンチルエステル及びペンタエリトリ
トールエステル、ジ(2−エチルヘキシル)セバケー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジブチルフ
タレート、フルオロカーボン類、珪素エステル類、シラ
ン類、リン含有酸類のエステル類、液体尿素、フェロセ
ン誘導体類、水素化合成油類、鎖状ポリフェニル類、シ
ロキサン類及びシリコン類(ポリシロキサン類)、ブチ
ル置換ビス(p−フェノキシフェニル)エーテル類に代
表されるアルキル置換ジフェニルエーテル類、フェノキ
シフェニルエーテル類などが挙げられる。
【0010】本発明で用いられる界面活性剤(乳化剤)
は、好ましくは非イオン系界面活性剤であり、HLBが
1.5〜3.0(ただし、3.0を除く)のものであ
る。もちろん、界面活性剤は単一の種類のもののみでは
なく、2種以上のものを組み合わせて使用することがで
きる。従って、併用系の場合、界面活性剤のHLBは各
々が前記範囲内である必要はなく、混合状態でのHLB
が前記範囲内に入れば良い。例えば、HLBが3.5〜
4.5のものと1.5〜2.5のものとを併用し、混合
状態でのHLBが1.5〜3.0(ただし、3.0を除
)になるようにすれば良い。界面活性剤の具体例とし
ては、例えば、ソルビタン高級脂肪酸エステル、グルセ
リン脂肪酸エステル、ポリエチレン脂肪酸エステル、デ
カグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられ、これら
の中からHLBが前記範囲内のもの、あるいは併用系に
おいてHLBが前記範囲内に入るものを選択し、使用さ
れる。
【0011】本発明で用いられる顔料としては、例え
ば、ファーネスカーボンブラック、ランプブラック、シ
アニンブルー、シアニングリーン、レーキレッド、酸化
チタン、炭化カルシウム等の有機及び/又は無機の顔料
が挙げられる。
【0012】また、本発明で用いられる水相中の蒸発防
止剤兼凝結防止剤としては、エチレングリコール、ソル
ビトール、グリセリンなど多価アルコールや、ポリエチ
レングリコール等が用いられる。防腐・防かび剤として
は、例えば、芳香族ヒドロキシ化合物及びその塩素化合
物、サリチル酸、フェノール酸、p−オキシ安息香酸メ
チル、p−オキシ安息香酸エチル等、ソルビン酸、デヒ
ドロ酢酸等が用いられる。
【0013】水相には保湿あるいは増粘のために水溶性
高分子を使用することができる。水溶性高分子の具体例
としては、例えば、デンプン、マンナン、アルギン酸ソ
ーダ、ガラクタン、トラガントガム、アラビアガム、ブ
ルラン、デキストラン、キサンタンガム、ニカワ、ゼラ
チン、コラーゲン、カゼイン等の天然高分子;キルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデ
ンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデン
プン等の半合成高分子;アクリル酸樹脂及びポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリアクリル酸トリエタノールアミン
などのアクリル酸樹脂誘導体、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエチ
レンオキサイド、ポリビニルメチルエーテルなどの合成
高分子等が挙げられる。
【0014】なお、水相の増粘のため、前記水溶性高分
子の外に更に増粘促進剤を併用することができる。例え
ば、アクリル酸樹脂の場合に併用される増粘促進剤とし
ては、ジイソプロパノールアミン、ジ−2(エチルヘキ
シル)アミン、トリエタノールアミン、トリアミルアミ
ン、b−ジメチルアミノプロピオニトリル、ドデシルア
ミン、モルフォリン等の低分子アミンやアルカノールア
ミン等、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化アンモニウム等の無機塩基等が挙げられる。
【0015】本発明のエマルションインキの調製に当っ
ては、油相は、通常公知の分散機で顔料を分散させ、そ
れを油あるいはその他の油相組成物で稀釈する。稀釈に
は通常、公知の撹拌機が使用される。水相には、水相組
成物が通常、撹拌機により混合される。出来上がった油
相、水相は、通常公知の乳化機を使用し、容易に乳化さ
れる。分散、稀釈、乳化等の製造方法、手段は適宜変更
できる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、以下に示す部はいずれも重量基準である。
【0017】実施例1 以下に示される処方の原料を使用した。 (着色剤) ファーネスカーボンブラック 4部 (乳化剤) ソルビタントリオレエート 6.0部 HLB:1.7 (溶剤) パラフィン系オイル 6.0部 低粘度石油系溶剤 6.0部 (樹脂) アルキド樹脂 8.0部 (水) イオン交換水 58.5部 (凍結防止剤) エチレングリコール 10部 (電解質) 硫酸マグネシウム 1.5部
【0018】顔料分散体の調整はカーボンブラック、パ
ラフィン系オイル及び界面活性剤、又はアルキド樹脂を
3本ロールで練肉することで行ない、続いてオイルと顔
料分散体、更に必要に応じてロジン変性フェノール樹脂
等のゲルワニスを少量加え、これらを均一に混合撹拌機
で混合したものを油相とした。また、水相の調製はイオ
ン交換水にエチレングリコールを加えた後、撹拌しなが
ら硫酸マグネシウムを加えることによって行なった。次
に、上記油相に上記水相を加え乳化することによって、
孔版印刷用エマルションインキを得た。
【0019】実施例2〜4及び比較例1〜2 表1に記載した処方で実施例1と同様な方法で孔版印刷
用エマルションインキを得た。また、表1にHLBも記
載した。
【0020】
【表1】
【0021】以上の実施例及び比較例で得られたエマル
ションインキを60℃の環境下に保存し、経時での粘度
の変化を評価した。粘度はコーンプレート型粘度計(H
AAKE社製)(23℃、ずり速度100 l/s)を
用いて測定した。その結果を表2及び図1に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表1及び図1から、HLB値を3以下にす
ることで、経時の粘度変化を小さくすることが出来るこ
とが分かる。また、実施例2と4とを比較すると、同じ
HLB値が3以下でも、界面活性剤にソルビタン脂肪酸
エステルを用いると粘度低下が小さくなることが分か
る。更に、実施例3と4とを比較すると、同様に同じH
LB値が3以下でも、グリセリン脂肪酸エステルを用い
ると粘度低下が小さくなることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、エマルション高温(
0℃)安定性に優れた孔版印刷用エマルションインキを
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例及び比較例で得られた孔版印刷用エマル
ションインキの60℃での保存下における粘度と経時日
数との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相10〜50重量%と水相90〜50
    重量%からなる油中水型エマルションからなり、前記油
    相中に添加する非イオン性界面活性剤はソルビタン脂肪
    酸エステル系化合物又はグリセリン脂肪酸エステル系化
    合物から選ばれるのものであり、そのHLB値が1.5
    〜3.0(ただし、3.0を除く)であることを特徴と
    する孔版印刷用エマルションインキ。
JP14020293A 1993-05-19 1993-05-19 孔版印刷用エマルションインキ Expired - Lifetime JP2747560B2 (ja)

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JPH06329970A JPH06329970A (ja) 1994-11-29
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5622548A (en) * 1995-05-19 1997-04-22 Micap Technology Corp. Duplicating inks for digital duplicators
JP3571233B2 (ja) 1998-10-19 2004-09-29 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ
JP3736833B2 (ja) 1999-12-24 2006-01-18 理想科学工業株式会社 孔版印刷用エマルションインキ

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JP2585927B2 (ja) 1992-07-28 1997-02-26 東北リコー株式会社 孔版印刷用エマルションインキ

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JPH06145577A (ja) * 1992-11-13 1994-05-24 Toyo Ink Mfg Co Ltd 孔版印刷用インキ

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