JP2713710B2 - 空気入りタイヤおよびその装着方法 - Google Patents
空気入りタイヤおよびその装着方法Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C2011/0337—Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
- B60C2011/0339—Grooves
- B60C2011/0374—Slant grooves, i.e. having an angle of about 5 to 35 degrees to the equatorial plane
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- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はタイヤ中心線に対し左右非対称の方向性トレ
ッドパターンを有するタイヤおよびその装着方法に関す
るもので、特に、ベルト構造とトレッドパターンとの組
合わせを特徴とするものである。 (従来の技術) 近年、空気入りタイヤの各種性能を両立させることを
目的として第1図に示すような左右非対称の方向性トレ
ッドパターンが提案されている。 この種の左右非対称の方向性トレッドパターンは、タ
イヤ中心線Cの左右両側に位置する両側領域S0,S1に、
それぞれのトレッド端からタイヤ中心線Cに向けて、タ
イヤ回転方向A側に傾斜する複数本の横断主溝を有する
ものであり、これらのそれぞれの横断主溝は、左右両側
領域でタイヤ中心線に対し、ほぼ「ハ」字状をなして互
に反対方向に延在し、かつ、相互に異なる角度α0,α1
で傾斜する。 (発明が解決しようとする問題点) このような左右非対称の方向性パターンはウエット
性、排水性等種々のメリットを有するが、この一方で、
タイヤ周方向に対する、横断主溝の鋭角側の傾斜角度
が、半径方向最外層のベルト層のベルトコードの、タイ
ヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度に近く、かつ相互に
同方向に傾斜する、パターンの一方の側領域に偏摩耗が
生じやすいことが判明した。なかでも、上記側領域の、
横断主溝に面する陸部付近が偏摩耗しやすいという問題
がある。 したがって、本発明の目的は、従来技術で述べたこの
種の左右非対称の方向性パターンを有するタイヤにおい
て、偏摩耗の発生を防止するべく、ベルト構造とトレッ
ドパターンとを組合せてなる空気入りタイヤ、並びにそ
れの装着方法を提供しようとするにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の空気入りタイヤは、は、トレッド両側領域
に、タイヤ中心線に対し互いに「ハ」字状に相反する向
きで、かつ異なる角度で傾斜してのびてトレッド端な開
口する複数本の横断主溝が配置された左右非対称の方向
性トレッドパターンを有し、トレッドの半径方向内周側
に、ベルトコードからなる複数のベルト層が配置され、
該ベルトコートが,層内でタイヤ周方向に対して比較的
小さな角度で延在し、ベルト層間で互いに交叉する空気
入りタイヤにおいて、 半径方向最外層のベルト層の、ベルトコードの延在方
向を、前記トレッド両側領域のそれぞれの横断主溝のう
ち、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度が、該ベル
トコードの、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度に
より近い方の横断主溝の延在方向と相反する向きとした
ことを特徴とするものである。 また、本発明の空気入りタイヤの装着方法は、トレッ
ド両側領域に、タイヤ中心線に対し互いに「ハ」字状に
相反する向きで、かつ異なる角度で傾斜してのびてトレ
ッド端に開口する複数本の横断主溝が配置された左右非
対称の方向性トレッドパターンを有し、トレッドの半径
方向内周側に、ベルトコードからなる複数のベルト層が
配置され、該ベルトコードが,層内でタイヤ周方向に対
して比較的小さな角度で延在し、ベルト層間で互いに交
叉するタイヤであって、半径方向最外層のベルト層の、
ベルトコードの延在方向を、前記トレッド両側領域のそ
れぞれの横断主溝のうち、タイヤ周方向に対する鋭角側
の傾斜角度が、該ベルトコードの、タイヤ周方向に対す
る鋭角側の傾斜角度により近い方の横断主溝の延在方向
と相反する向きとした空気入りタイヤを、トレッドパタ
ーンおよびベルト構造が車両の中心線に対し左右対称と
なるように装着することを特徴とするものである。 (作 用) 上述した、左右非対称の方向性パターンを有する従来
タイマでは、横断主溝の傾斜方向と傾斜角度とのそれぞ
れが、半径方向最外層のベルト層のベルトコードと一致
するか近い場合に、問題となるトレッド領域の横断主溝
の半径方向内周側に位置する最外層ベルト層のベルトコ
ードの打込み本数が少なくなっているか、又は該領域の
ベルトコード間隔が拡開されており、この結果、それら
の横断主溝に沿う部分の剛性が低下し、負荷転動時の変
形が大となり偏摩耗が発生している。 これに対し、本発明の空気入りタイヤによれば、トレ
ッド両側領域に配置されたそれぞれの横断主溝のうち、
最外層ベルト層のベルトコードの傾斜角度と近い傾斜角
度を有する横断主溝の延在方向に対し、最外層ベルト層
のベルトコードの延在方向を相反する方向とすることに
よって、加硫硬化時における各横断主溝の形成に際す
る、最外層ベルト層のベルトコードの打込みの乱れ及び
傾斜角度の変化を防止して、ベルト剛性を均一とし、傾
斜主溝付近への偏摩耗の発生を防止することができる。 (実施例) 第1図はタイヤサイズ205/60R15の空気入りタイヤの
本発明による左右非対称の方向性トレッドパターンを示
している。図示のトレッドパターンは従来のものと実質
的に同じであり、タイヤ中心線Cの左右領域S1.S0の一
方の領域S0に、幅14mmの広幅周方向主溝1と幅2.5mmの
狭幅周方向溝2とが設けられ、トレッド端3からタイヤ
中心線Cに向って、タイヤ周方向に対する鋭角側の角度
α0=27゜〜35゜で傾斜するとともに、タイヤ回転方向
A側へ傾いて延びる複数の横断主溝4がタイヤ周上に実
質上等間隔で配置され、他方の領域S1には、幅2.5mmの
狭幅周方向主溝5および6がタイヤ軸方向に互に間隔を
おいて配置され、また、トレッド端7からタイヤ中心線
Cに向って、領域S0の横断主溝4とは、タイヤ中心線C
に対し、相互に「ハ」字状をなす逆向きの延在姿勢で、
タイヤ周方向に対する鋭角側の角度α1=40゜〜50゜で
傾斜して延びる複数の横断主溝8が、タイヤ周上に実質
上等間隔で配置され、これらによって、それぞれの領域
S1.S0に、全体として方向性を有する左右非対称のトレ
ッドパターンを形成している。 第2図は、相互に積層配置した複数のベルト層からな
る一般的なベルト10の概略部分平面図を示している。11
は内層ベルト層で、β1はそのベルト層11のベルトコー
ド11−1の、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度で
あり、12は最外層ベルト層で、β2は、そのベルト層12
のベルトコード12−1の、タイヤ周方向に対する鋭角側
の傾斜角度を示している。問題となる最外層ベルト層12
のベルトコード12−1のタイヤ周方向に対する傾斜角度
β2は20〜24゜であり、これに近い横断主溝の角度は領
域S0における角度α0である。したがって本発明では、
半径方向最外層のベルト層12のベルトコード12−1の延
在方向が、領域S0の横断主溝4の延在方向と相反する向
きになるようにベルト10を配置する。 第3図及び第4図は本発明によるタイヤの装着方法を
示すもので、前輪についての例を示している。 最外層ベルト層のベルトコードの延在方向と、トレッ
ドパターンの組合せは本発明を満足するものである。 すべての装着はトレッドパターン及びベルト共に車両
の中心線に対し対称に装着されている。これはプライス
テアーその他の関係でより好ましいものである。 カーカス、その他は一般的なものであるので図示は省
略する。 本発明による効果を確認するため、本発明の実施例に
よる空気入りラジアルタイヤと、第1図のトレッドパタ
ーンを有するも、最外層ベルト層のベルトコードの傾斜
角度および延在方向のそれぞれを、側方領域S0の横断主
溝4のそれらに近似させた従来の空気入りラジアルタイ
ヤとを準備し、これらのタイヤを正規荷重、正規内圧で
2万Km走行させて比較テストを行った。 この比較テストの結果、従来タイヤは特に横断主溝4
に面した陸部が早期摩耗した、さらには横断主溝4間で
区域された陸部が凹凸摩耗をおこしたり、不均一摩耗を
発生した。これに反し、本発明のタイヤは全体的に均一
な摩耗をおこしていることが判明した。 また、最外層ベルト層のベルトコードの傾斜角度が横
断主溝の傾斜角度に近い従来タイヤでは、横断主溝の形
成によってベルトコードの傾斜角度が変化してしまい、
このことによりタイヤの操縦性(CP,CF,SATなど)に変
化が生じたが、本発明タイヤではベルトコードの傾斜角
度の変化を防止でき、これがため、タイヤ性能上の影響
が生じなかった。 更に、横断主溝によるプライステアーと、最外層ベル
ト層のベルトコードの傾斜によるプライステアーとが、
互いに打ち消しあうことがわかった。 (発明の効果) 上述の比較テストの結果から明らかなように、本発明
によれば、横断主溝に面するトレッド陸部および横断主
溝間のトレッド陸部の偏摩耗を防止し、タイヤの操縦性
を向上し得るという効果が得られる。
ッドパターンを有するタイヤおよびその装着方法に関す
るもので、特に、ベルト構造とトレッドパターンとの組
合わせを特徴とするものである。 (従来の技術) 近年、空気入りタイヤの各種性能を両立させることを
目的として第1図に示すような左右非対称の方向性トレ
ッドパターンが提案されている。 この種の左右非対称の方向性トレッドパターンは、タ
イヤ中心線Cの左右両側に位置する両側領域S0,S1に、
それぞれのトレッド端からタイヤ中心線Cに向けて、タ
イヤ回転方向A側に傾斜する複数本の横断主溝を有する
ものであり、これらのそれぞれの横断主溝は、左右両側
領域でタイヤ中心線に対し、ほぼ「ハ」字状をなして互
に反対方向に延在し、かつ、相互に異なる角度α0,α1
で傾斜する。 (発明が解決しようとする問題点) このような左右非対称の方向性パターンはウエット
性、排水性等種々のメリットを有するが、この一方で、
タイヤ周方向に対する、横断主溝の鋭角側の傾斜角度
が、半径方向最外層のベルト層のベルトコードの、タイ
ヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度に近く、かつ相互に
同方向に傾斜する、パターンの一方の側領域に偏摩耗が
生じやすいことが判明した。なかでも、上記側領域の、
横断主溝に面する陸部付近が偏摩耗しやすいという問題
がある。 したがって、本発明の目的は、従来技術で述べたこの
種の左右非対称の方向性パターンを有するタイヤにおい
て、偏摩耗の発生を防止するべく、ベルト構造とトレッ
ドパターンとを組合せてなる空気入りタイヤ、並びにそ
れの装着方法を提供しようとするにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の空気入りタイヤは、は、トレッド両側領域
に、タイヤ中心線に対し互いに「ハ」字状に相反する向
きで、かつ異なる角度で傾斜してのびてトレッド端な開
口する複数本の横断主溝が配置された左右非対称の方向
性トレッドパターンを有し、トレッドの半径方向内周側
に、ベルトコードからなる複数のベルト層が配置され、
該ベルトコートが,層内でタイヤ周方向に対して比較的
小さな角度で延在し、ベルト層間で互いに交叉する空気
入りタイヤにおいて、 半径方向最外層のベルト層の、ベルトコードの延在方
向を、前記トレッド両側領域のそれぞれの横断主溝のう
ち、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度が、該ベル
トコードの、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度に
より近い方の横断主溝の延在方向と相反する向きとした
ことを特徴とするものである。 また、本発明の空気入りタイヤの装着方法は、トレッ
ド両側領域に、タイヤ中心線に対し互いに「ハ」字状に
相反する向きで、かつ異なる角度で傾斜してのびてトレ
ッド端に開口する複数本の横断主溝が配置された左右非
対称の方向性トレッドパターンを有し、トレッドの半径
方向内周側に、ベルトコードからなる複数のベルト層が
配置され、該ベルトコードが,層内でタイヤ周方向に対
して比較的小さな角度で延在し、ベルト層間で互いに交
叉するタイヤであって、半径方向最外層のベルト層の、
ベルトコードの延在方向を、前記トレッド両側領域のそ
れぞれの横断主溝のうち、タイヤ周方向に対する鋭角側
の傾斜角度が、該ベルトコードの、タイヤ周方向に対す
る鋭角側の傾斜角度により近い方の横断主溝の延在方向
と相反する向きとした空気入りタイヤを、トレッドパタ
ーンおよびベルト構造が車両の中心線に対し左右対称と
なるように装着することを特徴とするものである。 (作 用) 上述した、左右非対称の方向性パターンを有する従来
タイマでは、横断主溝の傾斜方向と傾斜角度とのそれぞ
れが、半径方向最外層のベルト層のベルトコードと一致
するか近い場合に、問題となるトレッド領域の横断主溝
の半径方向内周側に位置する最外層ベルト層のベルトコ
ードの打込み本数が少なくなっているか、又は該領域の
ベルトコード間隔が拡開されており、この結果、それら
の横断主溝に沿う部分の剛性が低下し、負荷転動時の変
形が大となり偏摩耗が発生している。 これに対し、本発明の空気入りタイヤによれば、トレ
ッド両側領域に配置されたそれぞれの横断主溝のうち、
最外層ベルト層のベルトコードの傾斜角度と近い傾斜角
度を有する横断主溝の延在方向に対し、最外層ベルト層
のベルトコードの延在方向を相反する方向とすることに
よって、加硫硬化時における各横断主溝の形成に際す
る、最外層ベルト層のベルトコードの打込みの乱れ及び
傾斜角度の変化を防止して、ベルト剛性を均一とし、傾
斜主溝付近への偏摩耗の発生を防止することができる。 (実施例) 第1図はタイヤサイズ205/60R15の空気入りタイヤの
本発明による左右非対称の方向性トレッドパターンを示
している。図示のトレッドパターンは従来のものと実質
的に同じであり、タイヤ中心線Cの左右領域S1.S0の一
方の領域S0に、幅14mmの広幅周方向主溝1と幅2.5mmの
狭幅周方向溝2とが設けられ、トレッド端3からタイヤ
中心線Cに向って、タイヤ周方向に対する鋭角側の角度
α0=27゜〜35゜で傾斜するとともに、タイヤ回転方向
A側へ傾いて延びる複数の横断主溝4がタイヤ周上に実
質上等間隔で配置され、他方の領域S1には、幅2.5mmの
狭幅周方向主溝5および6がタイヤ軸方向に互に間隔を
おいて配置され、また、トレッド端7からタイヤ中心線
Cに向って、領域S0の横断主溝4とは、タイヤ中心線C
に対し、相互に「ハ」字状をなす逆向きの延在姿勢で、
タイヤ周方向に対する鋭角側の角度α1=40゜〜50゜で
傾斜して延びる複数の横断主溝8が、タイヤ周上に実質
上等間隔で配置され、これらによって、それぞれの領域
S1.S0に、全体として方向性を有する左右非対称のトレ
ッドパターンを形成している。 第2図は、相互に積層配置した複数のベルト層からな
る一般的なベルト10の概略部分平面図を示している。11
は内層ベルト層で、β1はそのベルト層11のベルトコー
ド11−1の、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度で
あり、12は最外層ベルト層で、β2は、そのベルト層12
のベルトコード12−1の、タイヤ周方向に対する鋭角側
の傾斜角度を示している。問題となる最外層ベルト層12
のベルトコード12−1のタイヤ周方向に対する傾斜角度
β2は20〜24゜であり、これに近い横断主溝の角度は領
域S0における角度α0である。したがって本発明では、
半径方向最外層のベルト層12のベルトコード12−1の延
在方向が、領域S0の横断主溝4の延在方向と相反する向
きになるようにベルト10を配置する。 第3図及び第4図は本発明によるタイヤの装着方法を
示すもので、前輪についての例を示している。 最外層ベルト層のベルトコードの延在方向と、トレッ
ドパターンの組合せは本発明を満足するものである。 すべての装着はトレッドパターン及びベルト共に車両
の中心線に対し対称に装着されている。これはプライス
テアーその他の関係でより好ましいものである。 カーカス、その他は一般的なものであるので図示は省
略する。 本発明による効果を確認するため、本発明の実施例に
よる空気入りラジアルタイヤと、第1図のトレッドパタ
ーンを有するも、最外層ベルト層のベルトコードの傾斜
角度および延在方向のそれぞれを、側方領域S0の横断主
溝4のそれらに近似させた従来の空気入りラジアルタイ
ヤとを準備し、これらのタイヤを正規荷重、正規内圧で
2万Km走行させて比較テストを行った。 この比較テストの結果、従来タイヤは特に横断主溝4
に面した陸部が早期摩耗した、さらには横断主溝4間で
区域された陸部が凹凸摩耗をおこしたり、不均一摩耗を
発生した。これに反し、本発明のタイヤは全体的に均一
な摩耗をおこしていることが判明した。 また、最外層ベルト層のベルトコードの傾斜角度が横
断主溝の傾斜角度に近い従来タイヤでは、横断主溝の形
成によってベルトコードの傾斜角度が変化してしまい、
このことによりタイヤの操縦性(CP,CF,SATなど)に変
化が生じたが、本発明タイヤではベルトコードの傾斜角
度の変化を防止でき、これがため、タイヤ性能上の影響
が生じなかった。 更に、横断主溝によるプライステアーと、最外層ベル
ト層のベルトコードの傾斜によるプライステアーとが、
互いに打ち消しあうことがわかった。 (発明の効果) 上述の比較テストの結果から明らかなように、本発明
によれば、横断主溝に面するトレッド陸部および横断主
溝間のトレッド陸部の偏摩耗を防止し、タイヤの操縦性
を向上し得るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は典型的左右非対称の方向性トレッドパターンを
示す平面図、 第2図は一般的ベルトの概略部分平面図、 第3図および第4図は本発明によるタイヤの装着方法を
示すタイヤ配列図である。 C……タイヤ中心線、S0.S1……両側領域 1……広幅周方向主溝、2……狭幅周方向溝 3……トレッド端、4……横断主溝 5,6……狭幅周方向主溝、7……トレッド端 8……横断溝、10……ベルト 11……内層ベルト層、12……最外層ベルト層
示す平面図、 第2図は一般的ベルトの概略部分平面図、 第3図および第4図は本発明によるタイヤの装着方法を
示すタイヤ配列図である。 C……タイヤ中心線、S0.S1……両側領域 1……広幅周方向主溝、2……狭幅周方向溝 3……トレッド端、4……横断主溝 5,6……狭幅周方向主溝、7……トレッド端 8……横断溝、10……ベルト 11……内層ベルト層、12……最外層ベルト層
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.トレッド両側領域に、タイヤ中心線に対し互いに
「ハ」字状に相反する向きで、かつ異なる角度で傾斜し
てのびてトレッド端に開口する複数本の横断主溝が配置
された左右非対称の方向性トレッドパターンを有し、ト
レッドの半径方向内周側に、ベルトコードからなる複数
のベルト層が配置され、該ベルトコードが,層内でタイ
ヤ周方向に対して比較的小さな角度で延在し、ベルト層
間で互いに交叉する空気入りタイヤにおいて、 半径方向最外層のベルト層の、ベルトコードの延在方向
を、前記トレッド両側領域のそれぞれの横断主溝のう
ち、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度が、該ベル
トコードの、タイヤ周方向に対する鋭角側の傾斜角度に
より近い方の横断主溝の延在方向と相反する向きとした
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 2.トレッド両側領域に、タイヤ中心線に対し互いに
「ハ」字状に相反する向きで、かつ異なる角度で傾斜し
てのびてトレッド端に開口する複数本の横断主溝が配置
された左右非対称の方向性トレッドパターンを有し、ト
レッドの半径方向内周側に、ベルトコードからなる複数
のベルト層が配置され、該ベルトコードが,層内でタイ
ヤ周方向に対して比較的小さな角度で延在し、ベルト層
間で互いに交叉するタイヤであって、半径方向最外層の
ベルト層の、ベルトコードの延在方向を、前記トレッド
両側領域のそれぞれの横断主溝のうち、タイヤ周方向に
対する鋭角側の傾斜角度が、該ベルトコードの、タイヤ
周方向に対する鋭角側の傾斜角度により近い方の横断主
溝の延在方向と相反する向きとした空気入りタイヤを、
トレッドパターンおよびベルト構造が車両の中心線に対
し左右対称となるように装着することを特徴とする空気
入りタイヤの装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62271814A JP2713710B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 空気入りタイヤおよびその装着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62271814A JP2713710B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 空気入りタイヤおよびその装着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01115705A JPH01115705A (ja) | 1989-05-09 |
JP2713710B2 true JP2713710B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=17505220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62271814A Expired - Lifetime JP2713710B2 (ja) | 1987-10-29 | 1987-10-29 | 空気入りタイヤおよびその装着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2713710B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4499883B2 (ja) * | 1999-07-26 | 2010-07-07 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
JP2001354010A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2002274120A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤの装着方法及び前輪用の空気入りタイヤ |
JP4188601B2 (ja) * | 2002-01-08 | 2008-11-26 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りラジアルタイヤ |
JP4915066B2 (ja) * | 2005-08-25 | 2012-04-11 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0617602Y2 (ja) * | 1983-07-14 | 1994-05-11 | 住友ゴム工業株式会社 | 非対称タイヤ |
JPS6198601A (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-16 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 4輪車両の空気入りタイヤ配置構造 |
-
1987
- 1987-10-29 JP JP62271814A patent/JP2713710B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01115705A (ja) | 1989-05-09 |
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