JP2699211B2 - 屋根用雪止め具 - Google Patents
屋根用雪止め具Info
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は屋根面への取付け作業の容易な屋根用雪止め
具に関するものである。
具に関するものである。
多雪地方では冬季に屋根面上に積雪した雪が軒先から
突然落下するという危険性があると共に、その落下時に
軒樋を破損せしめたりまた部分的に積雪した雪が滑り落
ちて荷重のアンバランスが生じて屋根面を損傷せしめた
りするという問題点があるため、屋根面上に屋根用雪止
め具が設けられていることが多い。その屋根用雪止め具
は、軒先から60〜90cmの個所で且つ軒先と平行に設けら
れていて、雪の滑りを防止するための横棒がこの屋根用
雪止め具の横棒貫通孔又は保持部に貫通保持されている
構造のものが一般的である。
突然落下するという危険性があると共に、その落下時に
軒樋を破損せしめたりまた部分的に積雪した雪が滑り落
ちて荷重のアンバランスが生じて屋根面を損傷せしめた
りするという問題点があるため、屋根面上に屋根用雪止
め具が設けられていることが多い。その屋根用雪止め具
は、軒先から60〜90cmの個所で且つ軒先と平行に設けら
れていて、雪の滑りを防止するための横棒がこの屋根用
雪止め具の横棒貫通孔又は保持部に貫通保持されている
構造のものが一般的である。
かかる屋根用雪止め具は、屋根面がカラー鉄板や銅板
等の金属製屋根板で構成されている場合は、従来半田付
け等で取り付けられていた。しかしながら、この半田付
けによる固定方法では、大雪の場合は雪の滑り出す荷重
が大き過ぎて屋根用雪止め具が外れてしまう場合があつ
た。そこで、屋根用雪止め具の屋根面への固定を強固に
すると共にその固定作業を容易にするために、第9図の
従来の屋根用雪止め具の屋根面へ固定状態を示す断面説
明図に示すように雪の滑りを防止する横棒8を保持する
貫通孔は保持部1a′と、この貫通孔又は保持部1a′と一
体に連続しており且つ屋根面に固定する釘孔1c′を穿設
されている固定部1b′とから成る屋根用雪止め具1′が
使用され、この屋根用雪止め具1′を釘6によつて屋根
下地材7に固定してこの釘6の周囲をパテの如きコーキ
ング材で防水処理する方法が採用されるようになつてき
た。
等の金属製屋根板で構成されている場合は、従来半田付
け等で取り付けられていた。しかしながら、この半田付
けによる固定方法では、大雪の場合は雪の滑り出す荷重
が大き過ぎて屋根用雪止め具が外れてしまう場合があつ
た。そこで、屋根用雪止め具の屋根面への固定を強固に
すると共にその固定作業を容易にするために、第9図の
従来の屋根用雪止め具の屋根面へ固定状態を示す断面説
明図に示すように雪の滑りを防止する横棒8を保持する
貫通孔は保持部1a′と、この貫通孔又は保持部1a′と一
体に連続しており且つ屋根面に固定する釘孔1c′を穿設
されている固定部1b′とから成る屋根用雪止め具1′が
使用され、この屋根用雪止め具1′を釘6によつて屋根
下地材7に固定してこの釘6の周囲をパテの如きコーキ
ング材で防水処理する方法が採用されるようになつてき
た。
しかしながらかかる従来の屋根用雪止め具1′におけ
る屋根面への取付け作業は、一般に屋根下地材7に屋根
用雪止め具1′を固定した後にその横棒8を貫通孔は保
持部1a′に貫通せしめるものであるために、屋根用雪止
め具1′を軒先と正確に平行にしかも貫通孔又は保持部
1a′の位置が一直線上に位置するように並べて固定しな
い限り固定位置が狂うと横棒8を屋根用雪止め具1′に
セツトせしめることが困難であるという問題点があつ
た。特に、屋根用雪止め具1′の貫通孔又は保持部1a′
が貫通孔の場合は構造がシンプルで横棒8が外れ難いと
いう長所を有する反面、横棒8の装着作業により困難で
あるという問題点があつた。
る屋根面への取付け作業は、一般に屋根下地材7に屋根
用雪止め具1′を固定した後にその横棒8を貫通孔は保
持部1a′に貫通せしめるものであるために、屋根用雪止
め具1′を軒先と正確に平行にしかも貫通孔又は保持部
1a′の位置が一直線上に位置するように並べて固定しな
い限り固定位置が狂うと横棒8を屋根用雪止め具1′に
セツトせしめることが困難であるという問題点があつ
た。特に、屋根用雪止め具1′の貫通孔又は保持部1a′
が貫通孔の場合は構造がシンプルで横棒8が外れ難いと
いう長所を有する反面、横棒8の装着作業により困難で
あるという問題点があつた。
そこで本発明は、屋根用雪止め具の貫通孔又は保持部
への雪止め用の横棒の装着作業を容易にし、屋根面への
屋根用雪止め具の取付け作業を容易にする屋根用雪止め
具を提供することを課題とするものである。
への雪止め用の横棒の装着作業を容易にし、屋根面への
屋根用雪止め具の取付け作業を容易にする屋根用雪止め
具を提供することを課題とするものである。
本発明者はかかる課題を解決するために種々検討した
結果、屋根用雪止め具を、雪の滑り防止用の横棒を貫通
保持する貫通保持部を有する止め具本体とこの止め具本
体を保持し且つ屋根面に固定される底板とを分離し、横
棒を予め貫通保持部に貫通せしめておき、底板を屋根面
に固定した後に横棒が貫通されている止め具本体を底板
に簡単に装着できる構成とすることにより、貫通保持部
に予め横棒が貫通せしめられている止め具本体と底板を
とが従来の屋根用雪止め具のように一体をなしていない
ので互いに位置調整可能となつて屋根用雪止め具の屋根
面への装着作業が非常に容易になることを究明して本発
明を関係したのである。
結果、屋根用雪止め具を、雪の滑り防止用の横棒を貫通
保持する貫通保持部を有する止め具本体とこの止め具本
体を保持し且つ屋根面に固定される底板とを分離し、横
棒を予め貫通保持部に貫通せしめておき、底板を屋根面
に固定した後に横棒が貫通されている止め具本体を底板
に簡単に装着できる構成とすることにより、貫通保持部
に予め横棒が貫通せしめられている止め具本体と底板を
とが従来の屋根用雪止め具のように一体をなしていない
ので互いに位置調整可能となつて屋根用雪止め具の屋根
面への装着作業が非常に容易になることを究明して本発
明を関係したのである。
以下、本発明に係る屋根用雪止め具を図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
第1図は本発明に係る屋根用雪止め具の止め具本体の
1実施例の側面図、第2図は第1図におけるA−A線断
面図、第3図は本発明に係る他の実施例の屋根用雪止め
具の止め具本体の側面図、第4図は第3図におけるB−
B線の片方側の拡大断面図、第5図は屋根用雪止め具の
底板の平面図、第6図は第5図におけるC−C線断面
図、第7図は第5図におけるD−D線断面図、第8図は
第1図に示す本発明に係る屋根用雪止め具に横棒を貫通
せしめた状態の概略斜視図である。
1実施例の側面図、第2図は第1図におけるA−A線断
面図、第3図は本発明に係る他の実施例の屋根用雪止め
具の止め具本体の側面図、第4図は第3図におけるB−
B線の片方側の拡大断面図、第5図は屋根用雪止め具の
底板の平面図、第6図は第5図におけるC−C線断面
図、第7図は第5図におけるD−D線断面図、第8図は
第1図に示す本発明に係る屋根用雪止め具に横棒を貫通
せしめた状態の概略斜視図である。
図面中、1は本発明に係る屋根用雪止め具であつて、
止め具本体2と底板3とから成つている。この屋根用雪
止め具1を構成する止め具本体2と底板3との材質は特
に限定されないが、一般に屋根面を構成する屋根材と同
一の金属製のものが耐食性及び外観上から好ましいが、
特に耐久性の面ではステンレス鋼製か銅製が望ましい。
止め具本体2の雪滑り防止用の横棒8が貫通保持される
保持部2aを有しており、この保持部2aは第1図及び第2
図に示す如く止め具本体2の側板2cに直接穿孔されて設
けられている態様と、第3図及び第4図に示す如く止め
具本体2の側板2cとは独立したリング形状等の部材から
構成されていて且つ側板2cに対して保持部2aの外周縁と
係合片2acとがスライドすることにより保持部2aが少な
くとも上下移動可能に係合されている態様とがあり、後
者の態様の場合には止め具本体2の保持部2aが側板2cに
対して回転自在であることが後述する理由により好まし
い。また第3図に示す如く横棒8を貫通し保持する保持
部2aの縁2aaの一部には、横棒8がハゼ折り部を有する
パイプの場合でもハゼ折り部を嵌合せしめ得るための切
欠部2abが設けられていることが好ましい。そして、屋
根面上において下方と側方とに位置する底面外周に沿つ
て凸片2bが突出形成されていることが必要である。この
止め具本体2は第2図に示す如く、板状部材を折曲形成
された蓋体の形状を成していることが、底板3に設けら
れる釘孔3bが止め具本体2によつて覆われて釘孔3bに雨
が直接当ることがなくなつて釘孔3bからの雨水の漏洩防
止効果も奏するようになり、更には釘等が露出されない
ことから外観上もスツキリして美観的に優れたものとな
る。そしてこのように止め具本体2が板状部材を折曲形
成された蓋体の形状を成している場合には、側板2cの端
縁間に位置する部分が山状に形成されていることが上面
に雪が積雪し難くて好ましく、更に屋根面上において上
方に位置する底面側にも底板3の上面に当接する平面状
を成している凸片2dが突出形成されていることが安定性
の面で好ましく、この屋根面上において上方に位置する
底面側に突出形成される凸片2dは屋根面に沿つて流下し
てきた雨水が止め具本体2の下部に流下し難いように、
底板3の上面に当接するように平面状を成していること
が好ましい。更に、止め具本体2の屋根面上において下
方に位置する底面外周に沿つて突出形成されている凸片
2bは、止め具本体2が底板3の面上を摺動する状態で底
板3に係合せしめられるものであるので、後述するよう
に底板3に釘孔3b用の突部が設けられている場合には、
この釘孔3bと当接しないように凹状を成している部分を
設けておくことが必要である。
止め具本体2と底板3とから成つている。この屋根用雪
止め具1を構成する止め具本体2と底板3との材質は特
に限定されないが、一般に屋根面を構成する屋根材と同
一の金属製のものが耐食性及び外観上から好ましいが、
特に耐久性の面ではステンレス鋼製か銅製が望ましい。
止め具本体2の雪滑り防止用の横棒8が貫通保持される
保持部2aを有しており、この保持部2aは第1図及び第2
図に示す如く止め具本体2の側板2cに直接穿孔されて設
けられている態様と、第3図及び第4図に示す如く止め
具本体2の側板2cとは独立したリング形状等の部材から
構成されていて且つ側板2cに対して保持部2aの外周縁と
係合片2acとがスライドすることにより保持部2aが少な
くとも上下移動可能に係合されている態様とがあり、後
者の態様の場合には止め具本体2の保持部2aが側板2cに
対して回転自在であることが後述する理由により好まし
い。また第3図に示す如く横棒8を貫通し保持する保持
部2aの縁2aaの一部には、横棒8がハゼ折り部を有する
パイプの場合でもハゼ折り部を嵌合せしめ得るための切
欠部2abが設けられていることが好ましい。そして、屋
根面上において下方と側方とに位置する底面外周に沿つ
て凸片2bが突出形成されていることが必要である。この
止め具本体2は第2図に示す如く、板状部材を折曲形成
された蓋体の形状を成していることが、底板3に設けら
れる釘孔3bが止め具本体2によつて覆われて釘孔3bに雨
が直接当ることがなくなつて釘孔3bからの雨水の漏洩防
止効果も奏するようになり、更には釘等が露出されない
ことから外観上もスツキリして美観的に優れたものとな
る。そしてこのように止め具本体2が板状部材を折曲形
成された蓋体の形状を成している場合には、側板2cの端
縁間に位置する部分が山状に形成されていることが上面
に雪が積雪し難くて好ましく、更に屋根面上において上
方に位置する底面側にも底板3の上面に当接する平面状
を成している凸片2dが突出形成されていることが安定性
の面で好ましく、この屋根面上において上方に位置する
底面側に突出形成される凸片2dは屋根面に沿つて流下し
てきた雨水が止め具本体2の下部に流下し難いように、
底板3の上面に当接するように平面状を成していること
が好ましい。更に、止め具本体2の屋根面上において下
方に位置する底面外周に沿つて突出形成されている凸片
2bは、止め具本体2が底板3の面上を摺動する状態で底
板3に係合せしめられるものであるので、後述するよう
に底板3に釘孔3b用の突部が設けられている場合には、
この釘孔3bと当接しないように凹状を成している部分を
設けておくことが必要である。
底板3は屋根面上において上方に位置する側を除いて
外周端部が内側に向けて折り曲げられて止め具本体2の
凸片2bが挿入係合される凹部3aが形成されており且つ釘
を介して屋根面に固定されるための釘孔3bが穿設されて
いる。そしてこの底板3の屋根面上の上方に位置する側
には、止め具本体2の屋根面上において上方に突出形成
されている凸片2d上に下り返される折り返し部3dが設け
られていることが、止め具本体2を確実に保持できて好
ましく、この場合に折り返し部3dは折り返し易いように
部分的に切欠部を設けておくことが好ましい。また、こ
の底板3の凹部3aの屋根面上の下方に位置する側に雨水
抜孔3cが設けられていると、底板3面上に雨水が溜るこ
とがなくなるため雨水の漏洩防止や錆止めの面でより好
ましい。更に、第6図に示すように釘孔3bの周囲に凹部
が形成されていて、その凹部に水密材4が配置されてい
ることが雨水漏洩防止上より好ましい。
外周端部が内側に向けて折り曲げられて止め具本体2の
凸片2bが挿入係合される凹部3aが形成されており且つ釘
を介して屋根面に固定されるための釘孔3bが穿設されて
いる。そしてこの底板3の屋根面上の上方に位置する側
には、止め具本体2の屋根面上において上方に突出形成
されている凸片2d上に下り返される折り返し部3dが設け
られていることが、止め具本体2を確実に保持できて好
ましく、この場合に折り返し部3dは折り返し易いように
部分的に切欠部を設けておくことが好ましい。また、こ
の底板3の凹部3aの屋根面上の下方に位置する側に雨水
抜孔3cが設けられていると、底板3面上に雨水が溜るこ
とがなくなるため雨水の漏洩防止や錆止めの面でより好
ましい。更に、第6図に示すように釘孔3bの周囲に凹部
が形成されていて、その凹部に水密材4が配置されてい
ることが雨水漏洩防止上より好ましい。
かかる本発明に係る屋根用雪止め具1を屋根面上に取
り付ける際は、先ず底板3のみを屋根の所定位置にそれ
ぞれ載置し、釘孔3bを貫通して水密材4と金属性屋根板
とを貫通して屋根下地材に釘を打ち込んで固定する。次
に止め具本体2の保持部2aに横棒8を予め貫通してお
き、しかる後にそれぞれの止め具本体2の凸片2bを底板
3の凹部3aに挿入係合せしめるように屋根の棟側から軒
側に移動せしめて止め具本体2を底板3に係合せしめれ
ば良いのである。そして、止め具本体2の屋根面上にお
いて上方に位置する底面側に底板3の上面に当接する平
面状を成している凸片2dが突出形成されていて、底板3
の屋根面上の上方に位置する側に折り返し部3dが設けら
れている場合にはこの折り返し部3dを止め具本体2の屋
根面上において上方に突出形成されている凸片2d上に折
り返すと止め具本体2は底板3に確実に保持されるので
ある。
り付ける際は、先ず底板3のみを屋根の所定位置にそれ
ぞれ載置し、釘孔3bを貫通して水密材4と金属性屋根板
とを貫通して屋根下地材に釘を打ち込んで固定する。次
に止め具本体2の保持部2aに横棒8を予め貫通してお
き、しかる後にそれぞれの止め具本体2の凸片2bを底板
3の凹部3aに挿入係合せしめるように屋根の棟側から軒
側に移動せしめて止め具本体2を底板3に係合せしめれ
ば良いのである。そして、止め具本体2の屋根面上にお
いて上方に位置する底面側に底板3の上面に当接する平
面状を成している凸片2dが突出形成されていて、底板3
の屋根面上の上方に位置する側に折り返し部3dが設けら
れている場合にはこの折り返し部3dを止め具本体2の屋
根面上において上方に突出形成されている凸片2d上に折
り返すと止め具本体2は底板3に確実に保持されるので
ある。
この際、第3図及び第4図に示すように保持部2aが側
板2cに対して少なくとも上下に移動可能であると、屋根
面に高低があつても横棒8もその高低に応じて上下する
ため、貫通保持が容易であると共に屋根用雪止め具に無
理な力が作用しないため、その屋根から外れたり損傷し
たりすることが無くなるのである。更に、保持部2aが側
板2cに対して左右にも移動可能であると、底板3の取り
付け位置が他の底板3と多少ずれても、上記と同様に作
用するようになる。このような作用は、止め具本体2の
保持部2aが上下に移動可能で且つ側板2cに対して回転自
在であると、簡単な構造で容易に得られ、且つ横棒8を
保持部2aに貫通させる操作も容易になる。なお、横棒8
を貫通し保持する保持部2aの縁2aaの一部に切欠部2abが
設けられていれば、横棒8が銅製パイプのようにハゼ折
り部を有する場合にその切欠部2abにハゼ折り部を位置
せしめて嵌合し得るので便利である。
板2cに対して少なくとも上下に移動可能であると、屋根
面に高低があつても横棒8もその高低に応じて上下する
ため、貫通保持が容易であると共に屋根用雪止め具に無
理な力が作用しないため、その屋根から外れたり損傷し
たりすることが無くなるのである。更に、保持部2aが側
板2cに対して左右にも移動可能であると、底板3の取り
付け位置が他の底板3と多少ずれても、上記と同様に作
用するようになる。このような作用は、止め具本体2の
保持部2aが上下に移動可能で且つ側板2cに対して回転自
在であると、簡単な構造で容易に得られ、且つ横棒8を
保持部2aに貫通させる操作も容易になる。なお、横棒8
を貫通し保持する保持部2aの縁2aaの一部に切欠部2abが
設けられていれば、横棒8が銅製パイプのようにハゼ折
り部を有する場合にその切欠部2abにハゼ折り部を位置
せしめて嵌合し得るので便利である。
以上詳述した如く本発明に係る屋根用雪止め具は、次
のような多大な効果を奏するようになり、その建築分野
に貢献するところの非常に大きなものである。
のような多大な効果を奏するようになり、その建築分野
に貢献するところの非常に大きなものである。
止め具本体と底板とに分離された構造となつている
ために、屋根面上に取り付ける際に雪の滑りを防止する
横棒を未だ屋根面上に固定されていない止め具本体の保
持部に貫通させて保持させれば良いので横棒の取付け作
業が極めて容易になる。
ために、屋根面上に取り付ける際に雪の滑りを防止する
横棒を未だ屋根面上に固定されていない止め具本体の保
持部に貫通させて保持させれば良いので横棒の取付け作
業が極めて容易になる。
止め具本体の構造を板状部材を折曲形成された蓋体
の形状とすると、軽量で且つ横棒を確実に保持できるよ
うに保持部の間隔を広くできると共に底板の釘孔が止め
具本体によつて覆われて釘孔に雨が直接当ることがなく
なつて釘孔からの雨水の漏洩防止効果も奏するようにな
り、更には釘等が露出されないことから外観上もスツキ
リして美観的にも好ましいものとなる。
の形状とすると、軽量で且つ横棒を確実に保持できるよ
うに保持部の間隔を広くできると共に底板の釘孔が止め
具本体によつて覆われて釘孔に雨が直接当ることがなく
なつて釘孔からの雨水の漏洩防止効果も奏するようにな
り、更には釘等が露出されないことから外観上もスツキ
リして美観的にも好ましいものとなる。
保持部が側板に対して少なくとも上下に移動可能で
あると、屋根に高低があつても横棒もその高低に応じて
上下するため、貫通保持が容易であると共に屋根用雪止
め具に無理な力が作用しないため、屋根から外れたり損
傷したりすることが無くなる。
あると、屋根に高低があつても横棒もその高低に応じて
上下するため、貫通保持が容易であると共に屋根用雪止
め具に無理な力が作用しないため、屋根から外れたり損
傷したりすることが無くなる。
保持部の縁の一部に切欠部が設けられていると、横
棒がハゼ折り部を有するパイプの場合でもその切欠部に
ハゼ折り部を嵌合せしめことになつて貫通保持が可能に
なると共に、隙間も生じなくなる。
棒がハゼ折り部を有するパイプの場合でもその切欠部に
ハゼ折り部を嵌合せしめことになつて貫通保持が可能に
なると共に、隙間も生じなくなる。
止め具本体の屋根面上において上方に位置する底面
側に底板の上面に当接する平面状を成している凸片が突
出形成されていると、止め具本体の安定性が増すと共
に、屋根面に沿つて流下してきた雨水が止め具本体の下
部に流入し難いので雨水の漏洩の心配が少なくなる。
側に底板の上面に当接する平面状を成している凸片が突
出形成されていると、止め具本体の安定性が増すと共
に、屋根面に沿つて流下してきた雨水が止め具本体の下
部に流入し難いので雨水の漏洩の心配が少なくなる。
底板の屋根面上の上方に位置する側に止め具本体の
屋根面上において上方に突出形成されている凸片上に折
り返される折り返し部が設けられていると、止め具本体
を確実に保持でき、この場合に折り返し部に折り返し易
いように部分的に切欠部を設けておくと作業も容易であ
る。
屋根面上において上方に突出形成されている凸片上に折
り返される折り返し部が設けられていると、止め具本体
を確実に保持でき、この場合に折り返し部に折り返し易
いように部分的に切欠部を設けておくと作業も容易であ
る。
底板の凹部の屋根面上の下方に位置する側に雨水抜
孔が設けられていると、底板面上に雨水が溜ることがな
くなるため雨水の漏洩防止や錆止めの面で好ましく、ま
た止め具本体を底板に着脱できるので夏期などに外観を
低下させる止め具本体及び横棒を取り外したり補修時に
容易に取り外したりすることもできる。
孔が設けられていると、底板面上に雨水が溜ることがな
くなるため雨水の漏洩防止や錆止めの面で好ましく、ま
た止め具本体を底板に着脱できるので夏期などに外観を
低下させる止め具本体及び横棒を取り外したり補修時に
容易に取り外したりすることもできる。
第1図は本発明に係る屋根用雪止め具の止め具本体の1
実施例の側面図、第2図は第1図におけるA−A線断面
図、第3図は本発明に係る他の実施例の屋根用雪止め具
の止め具本体の側面図、第4図は第3図におけるB−B
線の片方側の拡大断面図、第5図は屋根用雪止め具の底
板の平面図、第6図は第5図におけるC−C線断面図、
第7図は第5図におけるD−D線断面図、第8図は第1
図に示す本発明に係る屋根用雪止め具に横棒を貫通せし
めた状態の概略斜視図、第9図は従来の屋根用雪止め具
の屋根面への固定状態を示す断面説明図である。 図面中 1……本発明に係る屋根用雪止め具 1′……従来の屋根用雪止め具 1a′……保持部 1b′……固定部 1c′……釘孔 2……止め具本体 2a……保持部 2aa……縁 2ab……切欠部 2ac……係合片 2b……凸片 2c……側板 2d……凸片 3……底板 3a……凹部 3b……釘孔 3c……雨水抜孔 3d……折り返し部 4……水密材 5……金属製屋根板 6……釘 7……屋根下地材 8……横棒
実施例の側面図、第2図は第1図におけるA−A線断面
図、第3図は本発明に係る他の実施例の屋根用雪止め具
の止め具本体の側面図、第4図は第3図におけるB−B
線の片方側の拡大断面図、第5図は屋根用雪止め具の底
板の平面図、第6図は第5図におけるC−C線断面図、
第7図は第5図におけるD−D線断面図、第8図は第1
図に示す本発明に係る屋根用雪止め具に横棒を貫通せし
めた状態の概略斜視図、第9図は従来の屋根用雪止め具
の屋根面への固定状態を示す断面説明図である。 図面中 1……本発明に係る屋根用雪止め具 1′……従来の屋根用雪止め具 1a′……保持部 1b′……固定部 1c′……釘孔 2……止め具本体 2a……保持部 2aa……縁 2ab……切欠部 2ac……係合片 2b……凸片 2c……側板 2d……凸片 3……底板 3a……凹部 3b……釘孔 3c……雨水抜孔 3d……折り返し部 4……水密材 5……金属製屋根板 6……釘 7……屋根下地材 8……横棒
Claims (8)
- 【請求項1】屋根面上に積雪した雪の滑りを防止する横
棒(8)が貫通保持される保持部(2a)を有し且つ屋根
面上において下方と側方とに位置する底面外周に沿つて
凸片(2b)が突出形成されている止め具本体(2)と、
屋根面上において上方に位置する側を除いて外周端部が
内側に向けて折曲されていて止め具本体(2)の凸片
(2b)が挿入係合される凹部(3a)が形成されており且
つ釘を介して屋根面に固定されるための釘孔(3b)が穿
設されている底板(3)とから成ることを特徴とする屋
根用雪止め具。 - 【請求項2】止め具本体(2)の保持部(2a)が側板
(2c)とは独立した部材から構成されていて且つ該側板
(2c)に対して少なくとも上下移動可能に係合されてい
る請求項1に記載の屋根用雪止め具。 - 【請求項3】止め具本体(2)の保持部(2a)が側板
(2c)に対して回転自在である請求項2に記載の屋根用
雪止め具。 - 【請求項4】止め具本体(2)の保持部(2a)の横棒
(8)が貫通保持される縁(2aa)の一部に横棒(8)
のハゼ折り部に対応する切欠部(2ab)が設けられてい
る請求項1から3までのいずれか1項に記載の屋根用雪
止め具。 - 【請求項5】止め具本体(2)が板状部材を折曲形成さ
れた蓋体の形状のものである請求項1から4までのいず
れか1項に記載の屋根用雪止め具。 - 【請求項6】止め具本体(2)の屋根面上において上方
に位置する底面側に底板(3)の上面に当接する平面状
を成している凸片(2d)が突出形成されている請求項1
から5までのいずれか1項に記載の屋根用雪止め具。 - 【請求項7】底板(3)の屋根面上の上方に位置する側
に止め具本体(2)の屋根面上において上方に突出形成
されている凸片(2d)上に折り返される折り返し部(3
d)が設けられている請求項6に記載の屋根用雪止め
具。 - 【請求項8】底板(3)の凹部(3a)の屋根面上の下方
に位置する側に雨水抜孔(3c)が設けられている請求項
1から7までのいずれか1項に記載の屋根用雪止め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13420090A JP2699211B2 (ja) | 1989-05-26 | 1990-05-25 | 屋根用雪止め具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-60359 | 1989-05-26 | ||
JP6035989 | 1989-05-26 | ||
JP13420090A JP2699211B2 (ja) | 1989-05-26 | 1990-05-25 | 屋根用雪止め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0376963A JPH0376963A (ja) | 1991-04-02 |
JP2699211B2 true JP2699211B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=26401425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13420090A Expired - Fee Related JP2699211B2 (ja) | 1989-05-26 | 1990-05-25 | 屋根用雪止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2699211B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7174677B1 (en) * | 2003-09-17 | 2007-02-13 | Amerimax Home Products, Inc. | Snow guard for shingled roofs |
-
1990
- 1990-05-25 JP JP13420090A patent/JP2699211B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0376963A (ja) | 1991-04-02 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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