JP2675455B2 - 可変遅延装置 - Google Patents
可変遅延装置Info
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- JP2675455B2 JP2675455B2 JP3158983A JP15898391A JP2675455B2 JP 2675455 B2 JP2675455 B2 JP 2675455B2 JP 3158983 A JP3158983 A JP 3158983A JP 15898391 A JP15898391 A JP 15898391A JP 2675455 B2 JP2675455 B2 JP 2675455B2
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-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K5/00—Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
- H03K5/13—Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
- H03K5/14—Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals by the use of delay lines
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H11/00—Networks using active elements
- H03H11/02—Multiple-port networks
- H03H11/26—Time-delay networks
- H03H11/265—Time-delay networks with adjustable delay
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Nonlinear Science (AREA)
- Pulse Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
- Networks Using Active Elements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は可変遅延線に関し、特
にたとえばアナログIC化遅延線として用いられる、可
変遅延装置に関する。
にたとえばアナログIC化遅延線として用いられる、可
変遅延装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、可変遅延装置には、C−MO
Sインバータを用いて構成されるものである。C−MO
Sインバータは、1段につき数nsec程度の伝達遅延
時間を有しており、このC−MOSインバータの段数を
増やせば、接続された段数分だけの遅延時間が得られ
る。このC−MOSインバータの遅延時間は、C−MO
Sインバータに与えられる駆動電圧によって調整され、
一般に、駆動電圧と遅延時間との関係を示す制御特性
は、図6に示すような非線形特性となる。
Sインバータを用いて構成されるものである。C−MO
Sインバータは、1段につき数nsec程度の伝達遅延
時間を有しており、このC−MOSインバータの段数を
増やせば、接続された段数分だけの遅延時間が得られ
る。このC−MOSインバータの遅延時間は、C−MO
Sインバータに与えられる駆動電圧によって調整され、
一般に、駆動電圧と遅延時間との関係を示す制御特性
は、図6に示すような非線形特性となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような可変遅延装
置では、温度や素子のばらつきなどによって制御特性が
大きく変動するので制御が困難となり、可変遅延装置の
特性が安定しないという問題点があった。それゆえに、
この発明の主たる目的は、その特性が安定する、可変遅
延線を提供することである。
置では、温度や素子のばらつきなどによって制御特性が
大きく変動するので制御が困難となり、可変遅延装置の
特性が安定しないという問題点があった。それゆえに、
この発明の主たる目的は、その特性が安定する、可変遅
延線を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力信号を
遅延して遅延出力信号を出力する第1のC−MOSイン
バータの可変遅延線(16)を含む可変遅延回路(12)、およ
び可変遅延回路の制御特性のリニアリティおよび可変範
囲をそれぞれ制御する第1および第2の出力(VL, Vr )
を可変遅延回路に与える補正回路(14)を備え、可変遅延
回路は、第1の出力に従って第1の制御信号(Vd)を修正
して出力する第1の非線形回路(22) 、および第1の非
線形回路の出力と第2の出力とを加算して第1の可変遅
延線(16)に与える第1の加算器(24)を含み、補正回路
は、入力(28)を共通にしかつそれぞれ第1の可変遅延線
(16)と等しく構成される第2および第3の可変遅延線(3
0,32) 、第2および第3の可変遅延線の出力に基づいて
制御特性のリニアリティを検出して第1の出力を出力す
るリニアリティ検出手段(34)、第2および第3の可変遅
延線の出力に基づいて可変範囲を検出する可変範囲検出
手段(36)、可変範囲検出手段の出力に応じて第2の出力
を出力する基準レベル発生手段(38)、第1の出力によっ
て第2および第3の制御信号をそれぞれ変換して出力す
る第2および第3の非線形回路(54,56) 、第2の非線形
回路の出力と第2の出力とを加算して第2の可変遅延線
に与える第2の加算器(62)、および第3の非線形回路の
出力と第2の出力とを加算して第3の可変遅延線に与え
る第3の加算器(64)を含む、可変遅延装置である。
遅延して遅延出力信号を出力する第1のC−MOSイン
バータの可変遅延線(16)を含む可変遅延回路(12)、およ
び可変遅延回路の制御特性のリニアリティおよび可変範
囲をそれぞれ制御する第1および第2の出力(VL, Vr )
を可変遅延回路に与える補正回路(14)を備え、可変遅延
回路は、第1の出力に従って第1の制御信号(Vd)を修正
して出力する第1の非線形回路(22) 、および第1の非
線形回路の出力と第2の出力とを加算して第1の可変遅
延線(16)に与える第1の加算器(24)を含み、補正回路
は、入力(28)を共通にしかつそれぞれ第1の可変遅延線
(16)と等しく構成される第2および第3の可変遅延線(3
0,32) 、第2および第3の可変遅延線の出力に基づいて
制御特性のリニアリティを検出して第1の出力を出力す
るリニアリティ検出手段(34)、第2および第3の可変遅
延線の出力に基づいて可変範囲を検出する可変範囲検出
手段(36)、可変範囲検出手段の出力に応じて第2の出力
を出力する基準レベル発生手段(38)、第1の出力によっ
て第2および第3の制御信号をそれぞれ変換して出力す
る第2および第3の非線形回路(54,56) 、第2の非線形
回路の出力と第2の出力とを加算して第2の可変遅延線
に与える第2の加算器(62)、および第3の非線形回路の
出力と第2の出力とを加算して第3の可変遅延線に与え
る第3の加算器(64)を含む、可変遅延装置である。
【0005】
【作用】補正回路は、第1の可変遅延線と同じ構成の第
2および第3の可変遅延線を含み、これら第2および第
3の可変遅延線からの出力に基づいて、リニアリティ検
出手段から第1の非線形回路に、第1の可変遅延線の制
御特性が実質的にリニアになるような第1の出力が与え
られる。第1の出力によって、第1の非線形回路の入出
力特性が変化し、第1の非線形回路に与えられる第1の
制御信号を修正した出力が第1の加算器に与えられる。
第2および第3の可変遅延線からの出力に基づいて、可
変範囲検出手段から第1の加算器に、第1の可変遅延線
の可変範囲が一定となるような第2の出力が与えられ
る。第1の加算器で第1の非線形回路からの出力と第2
の出力とが加算されて第1の可変遅延線に与えられる。
したがって、第1の可変遅延線すなわち可変遅延回路の
制御特性のリニアリティが良好になり可変範囲が一定と
なる。
2および第3の可変遅延線を含み、これら第2および第
3の可変遅延線からの出力に基づいて、リニアリティ検
出手段から第1の非線形回路に、第1の可変遅延線の制
御特性が実質的にリニアになるような第1の出力が与え
られる。第1の出力によって、第1の非線形回路の入出
力特性が変化し、第1の非線形回路に与えられる第1の
制御信号を修正した出力が第1の加算器に与えられる。
第2および第3の可変遅延線からの出力に基づいて、可
変範囲検出手段から第1の加算器に、第1の可変遅延線
の可変範囲が一定となるような第2の出力が与えられ
る。第1の加算器で第1の非線形回路からの出力と第2
の出力とが加算されて第1の可変遅延線に与えられる。
したがって、第1の可変遅延線すなわち可変遅延回路の
制御特性のリニアリティが良好になり可変範囲が一定と
なる。
【0006】
【発明の効果】この発明によれば、それぞれ補正回路に
含まれるリニアリティ検出器および可変範囲検出器から
の第1および第2の出力によって、可変遅延回路の制御
特性のリニアリティを良好にしかつ温度等に依存せず常
に一定した可変範囲を容易に得ることができるので、C
−MOSインバータを用いた可変遅延装置であっても可
変範囲が一定であり、安定した特性を得ることができ
る。
含まれるリニアリティ検出器および可変範囲検出器から
の第1および第2の出力によって、可変遅延回路の制御
特性のリニアリティを良好にしかつ温度等に依存せず常
に一定した可変範囲を容易に得ることができるので、C
−MOSインバータを用いた可変遅延装置であっても可
変範囲が一定であり、安定した特性を得ることができ
る。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【実施例】図1を参照して、この実施例の可変遅延装置
10は、可変遅延回路12および補正回路14を含む。
可変遅延回路12は、C−MOSインバータを用いた可
変遅延線16を含み、可変遅延線16は端子18から入
力された任意の信号を所望の時間遅延させて端子20に
出力する。可変遅延線16の遅延時間は、非線形回路2
2からの出力信号と補正回路14からの出力信号V r と
を加算器24で加算して得られた出力信号すなわち駆動
電圧によって制御される。非線形回路22には、端子2
6からの任意の可変量制御信号V d と補正回路14から
の出力信号V L が与えられる。制御信号V d の振幅は、
後述する制御信号V a の振幅と等しい。
10は、可変遅延回路12および補正回路14を含む。
可変遅延回路12は、C−MOSインバータを用いた可
変遅延線16を含み、可変遅延線16は端子18から入
力された任意の信号を所望の時間遅延させて端子20に
出力する。可変遅延線16の遅延時間は、非線形回路2
2からの出力信号と補正回路14からの出力信号V r と
を加算器24で加算して得られた出力信号すなわち駆動
電圧によって制御される。非線形回路22には、端子2
6からの任意の可変量制御信号V d と補正回路14から
の出力信号V L が与えられる。制御信号V d の振幅は、
後述する制御信号V a の振幅と等しい。
【0009】補正回路14は、端子28からの入力信号
V in を共通に受ける可変遅延線30および32を含む。
可変遅延線30および32は、それぞれC−MOSイン
バータを用いて、可変遅延線16と等しく構成され、可
変遅延線12,30および32は、それぞれ図6に示す
制御特性を有する。可変遅延線30の出力信号Rおよび
可変遅延線32の出力信号Vは、それぞれリニアリティ
検出器34および可変範囲検出器36に入力される。可
変範囲検出器36の誤差信号V P は基準レベル発生器3
8に出力される。図1の1点鎖線40で囲まれた部分
は、たとえば図2に示すように構成される。すなわち、
リニアリティ検出器34は、可変遅延線30の出力信号
Rおよび可変遅延線32の出力信号Vを位相比較器42
で位相比較した後、得られた遅れ時間検出信号および進
み時間検出信号のパルス幅を比較器44で比較する。そ
して、そのパルス幅に応じた信号をローパスフィルタ4
6を通して出力信号V L として出力する。また、可変範
囲検出器36は、出力信号RおよびVを位相比較器42
で位相比較して得られた遅れ時間検出信号および進み時
間検出信号を加算器48で加算して、可変範囲検出信号
として比較器50に入力する。そして、比較器50で、
予め設定された可変範囲Tdを有する基準信号V ref と
比較してその誤差信号をローパスフィルタ52を通し
て、誤差信号V P として基準レベル発生器38に出力す
る。基準レベル発生器38では、入力された誤差信号V
P を適当な直流レベルの出力信号V r に変換して出力す
る。
V in を共通に受ける可変遅延線30および32を含む。
可変遅延線30および32は、それぞれC−MOSイン
バータを用いて、可変遅延線16と等しく構成され、可
変遅延線12,30および32は、それぞれ図6に示す
制御特性を有する。可変遅延線30の出力信号Rおよび
可変遅延線32の出力信号Vは、それぞれリニアリティ
検出器34および可変範囲検出器36に入力される。可
変範囲検出器36の誤差信号V P は基準レベル発生器3
8に出力される。図1の1点鎖線40で囲まれた部分
は、たとえば図2に示すように構成される。すなわち、
リニアリティ検出器34は、可変遅延線30の出力信号
Rおよび可変遅延線32の出力信号Vを位相比較器42
で位相比較した後、得られた遅れ時間検出信号および進
み時間検出信号のパルス幅を比較器44で比較する。そ
して、そのパルス幅に応じた信号をローパスフィルタ4
6を通して出力信号V L として出力する。また、可変範
囲検出器36は、出力信号RおよびVを位相比較器42
で位相比較して得られた遅れ時間検出信号および進み時
間検出信号を加算器48で加算して、可変範囲検出信号
として比較器50に入力する。そして、比較器50で、
予め設定された可変範囲Tdを有する基準信号V ref と
比較してその誤差信号をローパスフィルタ52を通し
て、誤差信号V P として基準レベル発生器38に出力す
る。基準レベル発生器38では、入力された誤差信号V
P を適当な直流レベルの出力信号V r に変換して出力す
る。
【0010】そして、リニアリティ検出器34からの出
力信号VL が、非線形回路22,54および56に出力
され、その入出力特性を変化させる。したがって、非線
形回路54および56によって、それぞれ端子58およ
び60から出力される可変量制御信号VA およびVa が
変換され、出力信号VA ´およびVa ´として、加算器
62および64に出力される。加算器62および64に
は、それぞれ基準レベル発生器38から出力信号Vr が
入力されるので、加算器62は出力信号VA ´と誤差信
号Vr とを加算して可変遅延線30に出力し、加算器6
4は出力信号Va ´と出力信号Vr とを加算して可変遅
延線32に出力する。
力信号VL が、非線形回路22,54および56に出力
され、その入出力特性を変化させる。したがって、非線
形回路54および56によって、それぞれ端子58およ
び60から出力される可変量制御信号VA およびVa が
変換され、出力信号VA ´およびVa ´として、加算器
62および64に出力される。加算器62および64に
は、それぞれ基準レベル発生器38から出力信号Vr が
入力されるので、加算器62は出力信号VA ´と誤差信
号Vr とを加算して可変遅延線30に出力し、加算器6
4は出力信号Va ´と出力信号Vr とを加算して可変遅
延線32に出力する。
【0011】動作において、補正回路14の端子28に
は、図3に示すような入力信号Vinが入力され、端子5
8および60には、それぞれ制御信号VA およびVa が
入力される。入力信号Vin,制御信号VA およびV
a は、それぞれ補正回路14用の信号である。制御信号
VA とVa とは、Va =VA ±ΔVの関係があり、制御
信号Va は制御信号VAを中心として、正負対称にΔV
の振幅で振動する矩形波である。制御信号Va の平均値
が制御信号VA となり、また、ΔVの大きさは、可変範
囲すなわち可変遅延装置10の用途に応じて決定され
る。
は、図3に示すような入力信号Vinが入力され、端子5
8および60には、それぞれ制御信号VA およびVa が
入力される。入力信号Vin,制御信号VA およびV
a は、それぞれ補正回路14用の信号である。制御信号
VA とVa とは、Va =VA ±ΔVの関係があり、制御
信号Va は制御信号VAを中心として、正負対称にΔV
の振幅で振動する矩形波である。制御信号Va の平均値
が制御信号VA となり、また、ΔVの大きさは、可変範
囲すなわち可変遅延装置10の用途に応じて決定され
る。
【0012】初期状態として、非線形回路22,54お
よび56に入力されるリニアリティ検出器34からの出
力信号VL をVL =0とする。ここで、非線形回路2
2,54および56の入出力特性が図4で示されるとす
ると、VL =0の場合には、入出力特性は原点を通る正
比例の直線66で示される。したがって、非線形回路5
4および56のそれぞれの入力信号VA およびVa がそ
のままの大きさの出力信号VA ´およびVa ´として出
力され、それぞれの波形は図3で示される。因みに、図
4に示す入出力特性は、出力信号VL をパラメータとし
て、出力信号VLが大きくなるに従って、下方へ徐々に
大きく湾曲する曲線となる。VL =VM の場合には曲線
68で示され、0<VL <VM の場合には、直線66と
曲線68との中間のたとえば曲線70で示され、VL >
VM の場合には曲線68より湾曲したたとえば曲線72
で示される。
よび56に入力されるリニアリティ検出器34からの出
力信号VL をVL =0とする。ここで、非線形回路2
2,54および56の入出力特性が図4で示されるとす
ると、VL =0の場合には、入出力特性は原点を通る正
比例の直線66で示される。したがって、非線形回路5
4および56のそれぞれの入力信号VA およびVa がそ
のままの大きさの出力信号VA ´およびVa ´として出
力され、それぞれの波形は図3で示される。因みに、図
4に示す入出力特性は、出力信号VL をパラメータとし
て、出力信号VLが大きくなるに従って、下方へ徐々に
大きく湾曲する曲線となる。VL =VM の場合には曲線
68で示され、0<VL <VM の場合には、直線66と
曲線68との中間のたとえば曲線70で示され、VL >
VM の場合には曲線68より湾曲したたとえば曲線72
で示される。
【0013】したがって、VL =0の場合には、可変遅
延線30には、加算器62から信号(VA ´+Vr)で
表される駆動電圧が与えられ、その遅延時間は図6に示
す制御特性によって決定され、出力信号Rが出力され
る。また、可変遅延線32には、(Va ´+Vr )で表
される駆動電圧が与えられる。この可変遅延線32に与
えられる駆動電圧は、上述した制御信号VA とVa との
関係から分かるように、可変遅延線30に与えられた駆
動電圧を中心として正負対称にΔvの振幅で振動する矩
形波であり、可変遅延線32からの出力信号Vの遅延時
間も、図6に示す制御特性によって決定される。したが
って、図5に示すように、可変遅延線32の出力信号V
は、可変遅延線30の出力信号Rに対して、位相が遅れ
る期間と進む期間が交互に現れるように出力される。そ
して、出力信号RおよびVが位相比較器42に入力さ
れ、位相比較器42で出力信号Rを基準として出力信号
Vの遅れ時間Td1および進み時間Td2が検出され、
遅れ時間検出信号および進み時間検出信号を出力する。
遅れ時間検出信号と進み時間検出信号とによって、制御
特性のリニアリティおよび可変範囲が検出される。
延線30には、加算器62から信号(VA ´+Vr)で
表される駆動電圧が与えられ、その遅延時間は図6に示
す制御特性によって決定され、出力信号Rが出力され
る。また、可変遅延線32には、(Va ´+Vr )で表
される駆動電圧が与えられる。この可変遅延線32に与
えられる駆動電圧は、上述した制御信号VA とVa との
関係から分かるように、可変遅延線30に与えられた駆
動電圧を中心として正負対称にΔvの振幅で振動する矩
形波であり、可変遅延線32からの出力信号Vの遅延時
間も、図6に示す制御特性によって決定される。したが
って、図5に示すように、可変遅延線32の出力信号V
は、可変遅延線30の出力信号Rに対して、位相が遅れ
る期間と進む期間が交互に現れるように出力される。そ
して、出力信号RおよびVが位相比較器42に入力さ
れ、位相比較器42で出力信号Rを基準として出力信号
Vの遅れ時間Td1および進み時間Td2が検出され、
遅れ時間検出信号および進み時間検出信号を出力する。
遅れ時間検出信号と進み時間検出信号とによって、制御
特性のリニアリティおよび可変範囲が検出される。
【0014】ここで、遅れ時間検出信号と進み時間検出
信号とがTd1=Td2を満たせば、制御特性が実質的
にリニアであると判断される。この実施例では、比較器
44に遅れ時間検出信号と進み時間検出信号とを入力
し、遅れ時間Td1と進み時間Td2との差を検出して
LPF46を通過させた後、出力信号VL として非線形
回路22,54および56に出力する。したがって、非
線形回路22,54および56の入出力特性が制御され
る。そして、最終的にTd1=Td2を満たした時点で
出力信号VL が安定する。
信号とがTd1=Td2を満たせば、制御特性が実質的
にリニアであると判断される。この実施例では、比較器
44に遅れ時間検出信号と進み時間検出信号とを入力
し、遅れ時間Td1と進み時間Td2との差を検出して
LPF46を通過させた後、出力信号VL として非線形
回路22,54および56に出力する。したがって、非
線形回路22,54および56の入出力特性が制御され
る。そして、最終的にTd1=Td2を満たした時点で
出力信号VL が安定する。
【0015】このとき、VL =VM とすれば、非線形回
路22,54および56の入出力特性は、図4に示す曲
線68に変化する。したがって、非線形回路54および
56からの出力信号VA ´およびVa ´は、図3にも示
すようになり、出力信号VA ´は制御信号VA より小さ
くなる。出力信号VA ´とVa ´とを比較して分かるよ
うに、出力信号Va ´は出力信号VA ´に対して正方向
に大きく振れる信号となる。そして、出力信号Va ´と
出力信号Vr とが加算器64で加算され、駆動電圧とし
て可変遅延線32に供給され、出力信号VA ´と出力信
号Vr とが加算器62で加算され、駆動電圧として可変
遅延線30に与えられる。その結果、可変遅延線30の
出力信号Rに対して、可変遅延線32の出力信号Vは図
5に示すような位相関係となる。すなわち、VL =VM
のときは、VL =0のときと比較して、進み時間検出信
号の進み時間が増加して進み時間Td´2となり、遅れ
時間検出信号の遅れ時間が減少して遅れ時間Td´1と
なり、Td´1=Td´2となる。したがって、端子6
0から入力された制御信号Va に対して、実質的にリニ
アな制御特性が得られることになる。
路22,54および56の入出力特性は、図4に示す曲
線68に変化する。したがって、非線形回路54および
56からの出力信号VA ´およびVa ´は、図3にも示
すようになり、出力信号VA ´は制御信号VA より小さ
くなる。出力信号VA ´とVa ´とを比較して分かるよ
うに、出力信号Va ´は出力信号VA ´に対して正方向
に大きく振れる信号となる。そして、出力信号Va ´と
出力信号Vr とが加算器64で加算され、駆動電圧とし
て可変遅延線32に供給され、出力信号VA ´と出力信
号Vr とが加算器62で加算され、駆動電圧として可変
遅延線30に与えられる。その結果、可変遅延線30の
出力信号Rに対して、可変遅延線32の出力信号Vは図
5に示すような位相関係となる。すなわち、VL =VM
のときは、VL =0のときと比較して、進み時間検出信
号の進み時間が増加して進み時間Td´2となり、遅れ
時間検出信号の遅れ時間が減少して遅れ時間Td´1と
なり、Td´1=Td´2となる。したがって、端子6
0から入力された制御信号Va に対して、実質的にリニ
アな制御特性が得られることになる。
【0016】次いで、可変遅延回路12の可変範囲を制
御する動作について述べる。図2に示す位相比較器42
で検出した遅れ時間と進み時間との合計が可変遅延回路
12の可変範囲になるので、この合計時間と図5に示す
ように基準信号V ref の予め設定された可変範囲Tdと
を比較器50で比較する。すなわち、遅れ時間検出信号
と進み時間検出信号とを加算器48で加算して可変範囲
検出信号を得、この可変範囲検出信号と基準信号V ref
とを比較器50で比較して誤差信号を得る。この誤差信
号をLPF52を通過させて誤差信号VP として基準レ
ベル発生器38に入力し、基準レベル発生器38で適当
な直流レベルに変換し出力信号V r として加算器24,
62および64に入力する。可変範囲Tdは、図6から
分かるように、駆動電圧V r 〜V r +2ΔVで決定され
るので、加算器48から出力される可変範囲検出信号の
可変範囲が基準信号V ref の可変範囲Tdより大きい場
合には、基準レベル発生器38から出力される出力信号
V r は大きくなり、逆に小さい場合には出力信号V r は
小さくなり、最終的に加算器48によって加算された可
変範囲と基準信号V ref の可変範囲Tdとが等しくなる
時点で出力信号V r が安定する。
御する動作について述べる。図2に示す位相比較器42
で検出した遅れ時間と進み時間との合計が可変遅延回路
12の可変範囲になるので、この合計時間と図5に示す
ように基準信号V ref の予め設定された可変範囲Tdと
を比較器50で比較する。すなわち、遅れ時間検出信号
と進み時間検出信号とを加算器48で加算して可変範囲
検出信号を得、この可変範囲検出信号と基準信号V ref
とを比較器50で比較して誤差信号を得る。この誤差信
号をLPF52を通過させて誤差信号VP として基準レ
ベル発生器38に入力し、基準レベル発生器38で適当
な直流レベルに変換し出力信号V r として加算器24,
62および64に入力する。可変範囲Tdは、図6から
分かるように、駆動電圧V r 〜V r +2ΔVで決定され
るので、加算器48から出力される可変範囲検出信号の
可変範囲が基準信号V ref の可変範囲Tdより大きい場
合には、基準レベル発生器38から出力される出力信号
V r は大きくなり、逆に小さい場合には出力信号V r は
小さくなり、最終的に加算器48によって加算された可
変範囲と基準信号V ref の可変範囲Tdとが等しくなる
時点で出力信号V r が安定する。
【0017】このようにして、出力信号VL および出力
信号Vr とによって、可変遅延回路12を制御すること
で、端子26から入力された可変遅延回路12の制御信
号V d に対して、遅延時間はリニアに変化しかつ可変範
囲も常に設定した範囲内にできる可変遅延装置10を得
ることができる。
信号Vr とによって、可変遅延回路12を制御すること
で、端子26から入力された可変遅延回路12の制御信
号V d に対して、遅延時間はリニアに変化しかつ可変範
囲も常に設定した範囲内にできる可変遅延装置10を得
ることができる。
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例に用いられるリニアリティ検出器
可変範囲検出器,および基準レベル検出器の一例を示す
回路図である。
可変範囲検出器,および基準レベル検出器の一例を示す
回路図である。
【図3】図1の実施例を構成する補正回路の各部の信号
を示す波形図である。
を示す波形図である。
【図4】非線形回路の入出力特性を示すグラフである。
【図5】図2に示す回路図の各部の信号を示す波形図で
ある。
ある。
【図6】可変遅延素子の制御特性を示すグラフである。
10 …可変遅延装置 12 …可変遅延回路 14 …補正回路 16,30,32 …可変遅延線 22,54,56 …非線形回路 24,62,64 …加算器 34 …リニアリティ検出器 36 …可変範囲検出器 38 …基準レベル発生器
Claims (1)
- 【請求項1】入力信号を遅延して遅延出力信号を出力す
る第1のC−MOSインバータの可変遅延線(16)を含む
可変遅延回路(12)、および 前記可変遅延回路の制御特性のリニアリティおよび可変
範囲をそれぞれ制御する第1および第2の出力(VL,
Vr )を前記可変遅延回路に与える補正回路(14)を備
え、 前記可変遅延回路は、前記第1の出力に従って第1の制
御信号(Vd)を修正して出力する第1の非線形回路(22)
、および前記第1の非線形回路の出力と前記第2の出
力とを加算して前記第1の可変遅延線(16)に与える第1
の加算器(24)を含み、 前記補正回路は、入力(28)を共通にしかつそれぞれ前記
第1の可変遅延線(16)と等しく構成される第2および第
3の可変遅延線(30,32) 、前記第2および第3の可変遅
延線の出力に基づいて制御特性のリニアリティを検出し
て前記第1の出力を出力するリニアリティ検出手段(3
4)、前記第2および第3の可変遅延線の出力に基づいて
可変範囲を検出する可変範囲検出手段(36)、前記可変範
囲検出手段の出力に応じて前記第2の出力を出力する基
準レベル発生手段(38)、前記第1の出力によって第2お
よび第3の制御信号をそれぞれ変換して出力する第2お
よび第3の非線形回路(54,56) 、前記第2の非線形回路
の出力と前記第2の出力とを加算して前記第2の可変遅
延線に与える第2の加算器(62)、および前記第3の非線
形回路の出力と前記第2の出力とを加算して前記第3の
可変遅延線に与える第3の加算器(64)を含 む、可変遅延
装置。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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DE69210693T DE69210693T2 (de) | 1991-06-28 | 1992-06-26 | Einstellbare Verzögerungsanordnung |
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EP92110803A EP0520485B1 (en) | 1991-06-28 | 1992-06-26 | Variable delay device |
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US4766559A (en) * | 1986-03-31 | 1988-08-23 | Tektronix Inc. | Linearity correcting control circuit for tunable delay line |
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- 1991-06-28 JP JP3158983A patent/JP2675455B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 1992-06-26 DE DE69210693T patent/DE69210693T2/de not_active Expired - Fee Related
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