JP2606173Y2 - カメラ用シャッタ羽根開閉機構 - Google Patents
カメラ用シャッタ羽根開閉機構Info
- Publication number
- JP2606173Y2 JP2606173Y2 JP1993051330U JP5133093U JP2606173Y2 JP 2606173 Y2 JP2606173 Y2 JP 2606173Y2 JP 1993051330 U JP1993051330 U JP 1993051330U JP 5133093 U JP5133093 U JP 5133093U JP 2606173 Y2 JP2606173 Y2 JP 2606173Y2
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- JP
- Japan
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- lever
- blade opening
- closing
- locking
- opening
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- Shutters For Cameras (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カメラ用シャッタ装置
に用いられるシャッタ羽根開閉機構、特にコンパクトカ
メラに使用して好適なカメラ用シャッタ羽根開閉機構の
改良に関するものである。
に用いられるシャッタ羽根開閉機構、特にコンパクトカ
メラに使用して好適なカメラ用シャッタ羽根開閉機構の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ用のシャッタ装置における
シャッタ羽根開閉機構は、例えば実開平3−12533
7号公報のように構成されている。
シャッタ羽根開閉機構は、例えば実開平3−12533
7号公報のように構成されている。
【0003】図10に示すのは、この実開平3−125
337号公報に開示されたカメラ用シャッタ羽根開閉機
構を、本考案に係るカメラ用シャッタ羽根開閉機構と対
比し易いように、その駆動部材101の往方向運動の向
きを反時計方向に変えて図示した場合の模式図である。
なお、図10で使われている符号は、公報中の符号に+
100したものである。
337号公報に開示されたカメラ用シャッタ羽根開閉機
構を、本考案に係るカメラ用シャッタ羽根開閉機構と対
比し易いように、その駆動部材101の往方向運動の向
きを反時計方向に変えて図示した場合の模式図である。
なお、図10で使われている符号は、公報中の符号に+
100したものである。
【0004】さて、この公報には、カム面101aを有
する駆動部材101とこのカム面101aに当接する突
起102aを有する羽根開閉レバー102とを備えてい
て、駆動部材101の往復動に基づく上記カム面101
aと突起102aとの協働作用により羽根開閉レバー1
02が往復動せしめられて、シャッタ羽根(符号なし)
を開閉させるようにしたカメラ用シャッタにおいて、駆
動部材101上に、爪部109aを有する爪レバー10
9を枢着して、上記駆動部材101の往動時(シャッタ
羽根の開き動作時)に、上記突起102aが上記爪レバ
ー109の爪部109aに摺接せしめられた後に上記羽
根開閉レバー102が作動せしめられ、また、復動時は
上記爪部109aが上記カム面101aより退避せしめ
られるように構成されたシャッタ羽根開閉機構の技術が
開示されている。
する駆動部材101とこのカム面101aに当接する突
起102aを有する羽根開閉レバー102とを備えてい
て、駆動部材101の往復動に基づく上記カム面101
aと突起102aとの協働作用により羽根開閉レバー1
02が往復動せしめられて、シャッタ羽根(符号なし)
を開閉させるようにしたカメラ用シャッタにおいて、駆
動部材101上に、爪部109aを有する爪レバー10
9を枢着して、上記駆動部材101の往動時(シャッタ
羽根の開き動作時)に、上記突起102aが上記爪レバ
ー109の爪部109aに摺接せしめられた後に上記羽
根開閉レバー102が作動せしめられ、また、復動時は
上記爪部109aが上記カム面101aより退避せしめ
られるように構成されたシャッタ羽根開閉機構の技術が
開示されている。
【0005】なお、図10中の101cは、爪レバー1
09の初期位置を決定するためのストッパであり、11
0は爪レバー109を常に時計方向に付勢するための復
帰ばねである。
09の初期位置を決定するためのストッパであり、11
0は爪レバー109を常に時計方向に付勢するための復
帰ばねである。
【0006】そして、この開示技術では、駆動部材10
1の往動時に、羽根開閉レバー102の突起102aが
最初に爪レバー109の爪部109aに摺接した後は、
これに続く外形部分109bが羽根開閉レバー102の
突起102aの運動軌跡よりも若干退避した位置を占め
るように形成されているので、羽根開閉レバー102
は、スプリング(公報中の符号3)の付勢力により抵抗
なしに急速に往動し得るということが特徴になってい
る。
1の往動時に、羽根開閉レバー102の突起102aが
最初に爪レバー109の爪部109aに摺接した後は、
これに続く外形部分109bが羽根開閉レバー102の
突起102aの運動軌跡よりも若干退避した位置を占め
るように形成されているので、羽根開閉レバー102
は、スプリング(公報中の符号3)の付勢力により抵抗
なしに急速に往動し得るということが特徴になってい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
ャッタ羽根開閉機構では、駆動部材101上に爪レバー
109を枢着する構成になっている関係で駆動部材10
1全体の重量が増加し且つ駆動部材101全体の重心が
偏ることになる。
ャッタ羽根開閉機構では、駆動部材101上に爪レバー
109を枢着する構成になっている関係で駆動部材10
1全体の重量が増加し且つ駆動部材101全体の重心が
偏ることになる。
【0008】そのため、 (a) 駆動部材101の回転時のイナーシャの増大を
招き、このイナーシャ増大のために起動時または反転時
における駆動部材101の応答遅れを生じさせることに
なり、シャッタとしての露出精度を低下させる虞れが出
て来る。 (b) 駆動部材101に対する駆動源(アクチュエー
タ)としてステッピングモータを用いた場合には、脱調
の危険性が高まる。
招き、このイナーシャ増大のために起動時または反転時
における駆動部材101の応答遅れを生じさせることに
なり、シャッタとしての露出精度を低下させる虞れが出
て来る。 (b) 駆動部材101に対する駆動源(アクチュエー
タ)としてステッピングモータを用いた場合には、脱調
の危険性が高まる。
【0009】(c) 高速度で往復動する駆動部材10
1上に「カシメ」等の結合手段により爪レバー109を
枢着するような構造では、長期間の使用に際して「カシ
メ」部分に緩み現象等が発生する危険性が出て来る、と
いう種々の問題を発生させることになる。
1上に「カシメ」等の結合手段により爪レバー109を
枢着するような構造では、長期間の使用に際して「カシ
メ」部分に緩み現象等が発生する危険性が出て来る、と
いう種々の問題を発生させることになる。
【0010】ところで、このようなシャッタ羽根開閉機
構において、シャッタ羽根の開き動作の過程において、
駆動部材101のカム面101aの移動(反時計方向回
転)に伴って爪レバー109の爪部109aがこれに追
従する方向に移動(時計方向回転)するような構造を採
用したときには、爪レバー109による羽根開閉レバー
102の係止解除時に、羽根開閉レバー102の突起1
02aを爪レバー109並びにカム面101aに接触さ
せないようにしなければならい。
構において、シャッタ羽根の開き動作の過程において、
駆動部材101のカム面101aの移動(反時計方向回
転)に伴って爪レバー109の爪部109aがこれに追
従する方向に移動(時計方向回転)するような構造を採
用したときには、爪レバー109による羽根開閉レバー
102の係止解除時に、羽根開閉レバー102の突起1
02aを爪レバー109並びにカム面101aに接触さ
せないようにしなければならい。
【0011】しかしながら、このように構成すると、爪
レバー109の爪部109aのオーバーハング量を大き
く取る必要性が生じることになる。その結果、シャッタ
羽根の閉じ動作の過程において、駆動部材101がシャ
ッタ羽根の開放位置からシャッタ羽根の絞り閉成位置に
向う際に、閉じ動作の途中位置(中間絞り位置)におい
て羽根開閉レバー102の突起102aが爪レバー10
9に接触し、これ以後の駆動部材101の回転運動に対
して、爪レバー109の復帰用ばね110の付勢力が摺
接抵抗として加えられることになる。
レバー109の爪部109aのオーバーハング量を大き
く取る必要性が生じることになる。その結果、シャッタ
羽根の閉じ動作の過程において、駆動部材101がシャ
ッタ羽根の開放位置からシャッタ羽根の絞り閉成位置に
向う際に、閉じ動作の途中位置(中間絞り位置)におい
て羽根開閉レバー102の突起102aが爪レバー10
9に接触し、これ以後の駆動部材101の回転運動に対
して、爪レバー109の復帰用ばね110の付勢力が摺
接抵抗として加えられることになる。
【0012】従って、このような現象が生じると、 (d) 駆動部材101の閉成方向の回転力をこの摺接
抵抗の分だけ増加させる必要が生じる、 (e) 特に小絞り領域における露出精度のバラツキを
生じさせる原因を作ることになる、という問題を発生さ
せることにもなる。
抵抗の分だけ増加させる必要が生じる、 (e) 特に小絞り領域における露出精度のバラツキを
生じさせる原因を作ることになる、という問題を発生さ
せることにもなる。
【0013】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、カメラ用シャッタ羽根開閉機構において前述
の(a)項〜(e)項に掲げた従来のカメラ用シャッタ
羽根開閉機構における問題点ないし欠点を解消し得るよ
うな構成のカメラ用シャッタ羽根開閉機構を提供するこ
とを目的とする。
たもので、カメラ用シャッタ羽根開閉機構において前述
の(a)項〜(e)項に掲げた従来のカメラ用シャッタ
羽根開閉機構における問題点ないし欠点を解消し得るよ
うな構成のカメラ用シャッタ羽根開閉機構を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、絞り閉成位置と開放絞り開口の位置と
の間を往復回転するシャッタ羽根と、ベルクランク状を
呈し、一方の腕部には被係止部が、他方の腕部には羽根
開閉リングの駆動部が設けられ、上記シャッタ羽根の絞
り閉成位置に対応する初期位置と開放絞り開口に対応す
る最大回転位置との間を往復回転することにより究極的
に前記シャッタ羽根を開閉する羽根開閉レバーと、この
羽根開閉レバーを初期位置から前記最大回転位置に向っ
て回転させるように付勢する第1付勢手段と、この第1
付勢手段の付勢力に抗して前記羽根開閉レバーの前記被
係止部をその初期位置に係脱可能に係止する係止端を有
する係止レバーと、この係止レバーを常にその初期位置
に向うように付勢する第2付勢手段と、カム斜面と該カ
ム斜面に連続するカム頂面が形成されたカム突起を有
し、電動モータにより往復方向に回転駆動される駆動部
材と、これらの各部材および手段を保持する地板とを有
するカメラ用シャッタ羽根開閉機構であって、前記羽根
開閉レバーと前記係止レバーとを前記地板上に係脱可能
に設けると共に、前記駆動部材に形成された前記カム頂
部まで前記羽根開閉レバーが回動された状態において前
記羽根開閉レバーの前記被係止部と前記係止レバーの係
止端との間に間隙が存在するように構成し、この状態か
らカム突起が僅かに回転し前記カム頂部からカム斜面に
至ると前記被係止部が前記係止レバーの前記係止部によ
り係止されるように構成し、シャッタレリーズに応じて
往方向に向かって回動する前記駆動部材に形成した係止
解除作用部の働きにより前記羽根開閉レバーに対する前
記係止レバーによる係止を解除して、前記第1付勢手段
の付勢力により前記羽根開閉レバーをその初期位置から
前記最大回転位置に向って回動させ前記駆動部材を被写
体輝度で定まる角度だけ回動させた後、直ちに復方向に
向かって反転回動させ得るように構成したことを特徴と
するものである。
達成するために、絞り閉成位置と開放絞り開口の位置と
の間を往復回転するシャッタ羽根と、ベルクランク状を
呈し、一方の腕部には被係止部が、他方の腕部には羽根
開閉リングの駆動部が設けられ、上記シャッタ羽根の絞
り閉成位置に対応する初期位置と開放絞り開口に対応す
る最大回転位置との間を往復回転することにより究極的
に前記シャッタ羽根を開閉する羽根開閉レバーと、この
羽根開閉レバーを初期位置から前記最大回転位置に向っ
て回転させるように付勢する第1付勢手段と、この第1
付勢手段の付勢力に抗して前記羽根開閉レバーの前記被
係止部をその初期位置に係脱可能に係止する係止端を有
する係止レバーと、この係止レバーを常にその初期位置
に向うように付勢する第2付勢手段と、カム斜面と該カ
ム斜面に連続するカム頂面が形成されたカム突起を有
し、電動モータにより往復方向に回転駆動される駆動部
材と、これらの各部材および手段を保持する地板とを有
するカメラ用シャッタ羽根開閉機構であって、前記羽根
開閉レバーと前記係止レバーとを前記地板上に係脱可能
に設けると共に、前記駆動部材に形成された前記カム頂
部まで前記羽根開閉レバーが回動された状態において前
記羽根開閉レバーの前記被係止部と前記係止レバーの係
止端との間に間隙が存在するように構成し、この状態か
らカム突起が僅かに回転し前記カム頂部からカム斜面に
至ると前記被係止部が前記係止レバーの前記係止部によ
り係止されるように構成し、シャッタレリーズに応じて
往方向に向かって回動する前記駆動部材に形成した係止
解除作用部の働きにより前記羽根開閉レバーに対する前
記係止レバーによる係止を解除して、前記第1付勢手段
の付勢力により前記羽根開閉レバーをその初期位置から
前記最大回転位置に向って回動させ前記駆動部材を被写
体輝度で定まる角度だけ回動させた後、直ちに復方向に
向かって反転回動させ得るように構成したことを特徴と
するものである。
【0015】
【作用】上記のように構成されたカメラ用シャッタ羽根
機構は、係止レバーを地板に枢着することで、駆動部材
の回転イナーシャを小さく抑え、回転イナーシャに起因
する機械的部材の作動遅れ現象を実用上差し支えない範
囲に抑えるようにし、高精度の露出制御および高速シャ
ッタ秒時を実現している。
機構は、係止レバーを地板に枢着することで、駆動部材
の回転イナーシャを小さく抑え、回転イナーシャに起因
する機械的部材の作動遅れ現象を実用上差し支えない範
囲に抑えるようにし、高精度の露出制御および高速シャ
ッタ秒時を実現している。
【0016】さらに、係止レバーと羽根開閉レバーとを
地板に枢着すると共に、係止レバーの係止端が羽根開閉
レバーの被係止部を係止しているときには、係止レバー
の係止端が羽根開閉レバーの被係止部の回動軌跡内に僅
かに突出するように、しかも駆動部材の復方向への回転
過程における羽根開閉レバーの反時計方向への回転動作
により係止レバーが回転するときに、係止レバーの係止
端が羽根開閉レバーの被係止部の回転運動軌跡から外れ
る方向に移動し得るように、係止レバーの回転中心を設
定してある。
地板に枢着すると共に、係止レバーの係止端が羽根開閉
レバーの被係止部を係止しているときには、係止レバー
の係止端が羽根開閉レバーの被係止部の回動軌跡内に僅
かに突出するように、しかも駆動部材の復方向への回転
過程における羽根開閉レバーの反時計方向への回転動作
により係止レバーが回転するときに、係止レバーの係止
端が羽根開閉レバーの被係止部の回転運動軌跡から外れ
る方向に移動し得るように、係止レバーの回転中心を設
定してある。
【0017】このため、シャッタ羽根の閉成過程におい
て羽根開閉レバーがシャッタ羽根の開放絞り開口の位置
からピンホール位置に至るまでは、羽根開閉レバーの被
係止部を係止レバーの下方アーム先端部に接触させない
ように構成することを可能にしている。
て羽根開閉レバーがシャッタ羽根の開放絞り開口の位置
からピンホール位置に至るまでは、羽根開閉レバーの被
係止部を係止レバーの下方アーム先端部に接触させない
ように構成することを可能にしている。
【0018】
【実施例】以下、本考案の一実施例に基づいてその構成
を詳細に説明するが、本説明文中で「開放領域」という
のは、低輝度側で開放時間に依り適正EV値を得るもの
を指し、「プログラム領域」というのは、プログラム式
露出制御、いわゆる三角波開口を行う領域を指すもので
ある。
を詳細に説明するが、本説明文中で「開放領域」という
のは、低輝度側で開放時間に依り適正EV値を得るもの
を指し、「プログラム領域」というのは、プログラム式
露出制御、いわゆる三角波開口を行う領域を指すもので
ある。
【0019】図1は、本考案のカメラ用シャッタ羽根開
閉機構に係る一実施例の要部を示す平面構成図であり、
図2〜図9は、図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構の
作動状態を時系列的に示す作動状態図である。
閉機構に係る一実施例の要部を示す平面構成図であり、
図2〜図9は、図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構の
作動状態を時系列的に示す作動状態図である。
【0020】図1において、Oは例えばコンパクトカメ
ラに固定された鏡胴(いずれも図示なし)内に設けられ
た撮影レンズの光軸、1はこの鏡胴に固定されたリング
状の地板である。
ラに固定された鏡胴(いずれも図示なし)内に設けられ
た撮影レンズの光軸、1はこの鏡胴に固定されたリング
状の地板である。
【0021】2はこの地板1の表側面上に光軸Oを中心
として往方向(反時計方向)および復方向(時計方向)
に回転可能に設けられたリング状の駆動部材で、その初
期位置は、後述するシャッタ羽根10が完全に閉じた状
態になる絞り閉成位置(図1に示す位置)に設定され、
また、その外周部の一部にカム突起21を有するように
構成されている。
として往方向(反時計方向)および復方向(時計方向)
に回転可能に設けられたリング状の駆動部材で、その初
期位置は、後述するシャッタ羽根10が完全に閉じた状
態になる絞り閉成位置(図1に示す位置)に設定され、
また、その外周部の一部にカム突起21を有するように
構成されている。
【0022】このカム突起21は、その頂上部分がカム
頂部21bとして形成され、また、その底部分が後述す
る羽根開閉レバー3の最大回転量ないし回転角(シャッ
タ羽根10の開放絞り開口を形成するのに必要な羽根開
閉レバー3の回転量ないし回転角)を確保するためのカ
ム底部21cとして形成されている。
頂部21bとして形成され、また、その底部分が後述す
る羽根開閉レバー3の最大回転量ないし回転角(シャッ
タ羽根10の開放絞り開口を形成するのに必要な羽根開
閉レバー3の回転量ないし回転角)を確保するためのカ
ム底部21cとして形成されている。
【0023】そして、このカム突起21のカム頂部21
bとカム底部21cの間の時計方向側に向いた側面はカ
ム斜面21aとして形成されることになるが、そのカム
形状は、開放領域、プログラム領域とも駆動部材2の反
転(時計方向)に際し、羽根開閉レバー3の被係止部3
aが駆動部材2のカム斜面21aに依り、スムースに押
し上げられるよう連続的でなだらかな斜面として構成さ
れることになる。
bとカム底部21cの間の時計方向側に向いた側面はカ
ム斜面21aとして形成されることになるが、そのカム
形状は、開放領域、プログラム領域とも駆動部材2の反
転(時計方向)に際し、羽根開閉レバー3の被係止部3
aが駆動部材2のカム斜面21aに依り、スムースに押
し上げられるよう連続的でなだらかな斜面として構成さ
れることになる。
【0024】すなわち、 (a) 本考案を開放領域に適用するケースでは、この
カム斜面21aは、駆動部材2がシャッタ羽根10の開
き位置に対応する位置から絞り閉成位置に対応する位置
に向って復方向に回転する過程において、羽根開閉レバ
ー3をその初期位置に復帰させるためのカム斜面21a
として作用するように構成されることになる。
カム斜面21aは、駆動部材2がシャッタ羽根10の開
き位置に対応する位置から絞り閉成位置に対応する位置
に向って復方向に回転する過程において、羽根開閉レバ
ー3をその初期位置に復帰させるためのカム斜面21a
として作用するように構成されることになる。
【0025】(b) 本考案をプログラム領域に適用す
るケースでは、このカム斜面21aは、駆動部材2がそ
の初期位置からシャッタ羽根10の開放絞り開口が得ら
れる位置に向って往方向に回転する過程において、羽根
開閉レバー3の被係止部3aと衝突してその時々の被写
体輝度で定まるシャッタ羽根10の中間絞り開口を設定
するカム斜面21aとして作用するように、さらに、衝
突後駆動部材2がシャッタ羽根10の開き位置に対応す
る位置から絞り閉成位置に対応する位置に向って復方向
に回転する過程において、羽根開閉レバー3をその初期
位置に復帰させるためのカム斜面として作用するように
構成されることになる。
るケースでは、このカム斜面21aは、駆動部材2がそ
の初期位置からシャッタ羽根10の開放絞り開口が得ら
れる位置に向って往方向に回転する過程において、羽根
開閉レバー3の被係止部3aと衝突してその時々の被写
体輝度で定まるシャッタ羽根10の中間絞り開口を設定
するカム斜面21aとして作用するように、さらに、衝
突後駆動部材2がシャッタ羽根10の開き位置に対応す
る位置から絞り閉成位置に対応する位置に向って復方向
に回転する過程において、羽根開閉レバー3をその初期
位置に復帰させるためのカム斜面として作用するように
構成されることになる。
【0026】なお、この件については、後述するシャッ
タ羽根10の構成説明の項並びに図示実施例の「動作な
いし作用の項」において詳しく説明する。また、駆動部
材2には、このカム突起21に対して光軸Oを挟んでほ
ぼ反対の側に位置する外周部の領域に部分ギア部22を
有するように構成されているが、この部分ギア部22
は、後述の仲介ギア18の小ギア18bと噛合し得るよ
うに構成されている。
タ羽根10の構成説明の項並びに図示実施例の「動作な
いし作用の項」において詳しく説明する。また、駆動部
材2には、このカム突起21に対して光軸Oを挟んでほ
ぼ反対の側に位置する外周部の領域に部分ギア部22を
有するように構成されているが、この部分ギア部22
は、後述の仲介ギア18の小ギア18bと噛合し得るよ
うに構成されている。
【0027】さらに、駆動部材2には、その裏側端面の
一部に押動突起23を有するようにも構成されている。
この押動突起23は、実用新案登録請求の範囲に記載さ
れた「係止解除作用部」を構成するものであるが、その
構成については、後述する係止レバー12との関係にお
いて説明することにする。
一部に押動突起23を有するようにも構成されている。
この押動突起23は、実用新案登録請求の範囲に記載さ
れた「係止解除作用部」を構成するものであるが、その
構成については、後述する係止レバー12との関係にお
いて説明することにする。
【0028】3は枢軸4により地板1上に往復回転可能
に軸支された羽根開閉レバーで、ベルクランク状に配置
された2本の支腕の一方の支腕先端部に被係止部3aを
有し、また、他方の支腕先端部にU字溝3bを有するよ
うに構成されている。
に軸支された羽根開閉レバーで、ベルクランク状に配置
された2本の支腕の一方の支腕先端部に被係止部3aを
有し、また、他方の支腕先端部にU字溝3bを有するよ
うに構成されている。
【0029】5は羽根開閉レバー3を常に時計方向に付
勢するための第1付勢手段たる第1捩りばねで、その一
端部は、地板1上に固設されたピン6に掛け止めされ、
他端部は、羽根開閉レバー3の一方のアーム上に設けら
れたピンに掛け止めされている。
勢するための第1付勢手段たる第1捩りばねで、その一
端部は、地板1上に固設されたピン6に掛け止めされ、
他端部は、羽根開閉レバー3の一方のアーム上に設けら
れたピンに掛け止めされている。
【0030】7は、駆動部材2の下で、係止レバー12
の中央アーム先端部123が両部材間に出入り可能なク
リアランスを有するよう位置決め構成され、光軸Oを中
心として往方向(反時計方向)および復方向(時計方
向)に回転可能に設けられた羽根開閉リングで、その外
周部の1個所に形成された大突起部には、羽根開閉レバ
ー3のU字溝3bに係合する連動ピン8が植設され、ま
た、外周部の、例えば3等分された個所にそれぞれ形成
された小突起部(図では1個所のみ図示)には、後述の
シャッタ羽根10の長円形の制御カム溝10a内に嵌入
する絞りピン9が植設されている。
の中央アーム先端部123が両部材間に出入り可能なク
リアランスを有するよう位置決め構成され、光軸Oを中
心として往方向(反時計方向)および復方向(時計方
向)に回転可能に設けられた羽根開閉リングで、その外
周部の1個所に形成された大突起部には、羽根開閉レバ
ー3のU字溝3bに係合する連動ピン8が植設され、ま
た、外周部の、例えば3等分された個所にそれぞれ形成
された小突起部(図では1個所のみ図示)には、後述の
シャッタ羽根10の長円形の制御カム溝10a内に嵌入
する絞りピン9が植設されている。
【0031】なお、この羽根開閉リング7は、羽根開閉
レバー3に掛けられた第1捩りばね5の付勢力によって
常に反時計方向に回転させられるように構成されている
が、専用のばね手段(図示なし)を設けてこのばね手段
の付勢力により回転させられるように構成することも可
能である。
レバー3に掛けられた第1捩りばね5の付勢力によって
常に反時計方向に回転させられるように構成されている
が、専用のばね手段(図示なし)を設けてこのばね手段
の付勢力により回転させられるように構成することも可
能である。
【0032】10は、例えば3枚構成のシャッタ羽根
(図では1枚のみ図示)として構成されたシャッタ羽根
で、それぞれの一端部が地板1上に設けられた枢軸11
によって回転可能に軸支され、また、各シャッタ羽根1
0は、それぞれの枢軸11近傍の位置に制御カム溝10
aを有するように構成されている。
(図では1枚のみ図示)として構成されたシャッタ羽根
で、それぞれの一端部が地板1上に設けられた枢軸11
によって回転可能に軸支され、また、各シャッタ羽根1
0は、それぞれの枢軸11近傍の位置に制御カム溝10
aを有するように構成されている。
【0033】この場合、3枚のシャッタ羽根10は、そ
れぞれの枢軸11を中心として絞り閉成位置から互いに
時計方向に回転することにより最大開口位置である開放
絞り開口の位置まで開き得るように構成されているが、
3枚のシャッタ羽根10の開き位置については、後述す
る「本考案を開放領域に適用したケース」及び「本考案
をプログラム領域に適用したケース」において詳しく説
明する。
れぞれの枢軸11を中心として絞り閉成位置から互いに
時計方向に回転することにより最大開口位置である開放
絞り開口の位置まで開き得るように構成されているが、
3枚のシャッタ羽根10の開き位置については、後述す
る「本考案を開放領域に適用したケース」及び「本考案
をプログラム領域に適用したケース」において詳しく説
明する。
【0034】なお、以下の説明では、本考案を開放領域
に適用する場合でもプログラム領域に適用する場合で
も、このようにして決定されたシャッタ羽根10の開き
位置によって形成される絞り開口を所定の絞り開口と称
することにする。
に適用する場合でもプログラム領域に適用する場合で
も、このようにして決定されたシャッタ羽根10の開き
位置によって形成される絞り開口を所定の絞り開口と称
することにする。
【0035】12は枢軸13により地板1上の羽根開閉
レバー3の近傍位置に往復回転可能に枢着された係止レ
バーで、3つのアーム先端部121、122、123を
有するように構成されている。
レバー3の近傍位置に往復回転可能に枢着された係止レ
バーで、3つのアーム先端部121、122、123を
有するように構成されている。
【0036】この場合、係止レバー12は、第2捩りば
ね15の付勢力によって常にストッパ14に当接する方
向(反時計方向)に付勢されるように構成され、図の上
方に位置する上方アーム先端部121が、この第2捩り
ばね15の付勢力により地板1上に固設されたストッパ
14に当接したときの位置を自身の初期位置とするよう
に構成されている。
ね15の付勢力によって常にストッパ14に当接する方
向(反時計方向)に付勢されるように構成され、図の上
方に位置する上方アーム先端部121が、この第2捩り
ばね15の付勢力により地板1上に固設されたストッパ
14に当接したときの位置を自身の初期位置とするよう
に構成されている。
【0037】また、図の下方に位置する下方アーム先端
部122は、係止レバー12がその初期位置に位置して
いるときに、羽根開閉レバー3の被係止部3aの時計方
向への回転運動軌跡内に突出するように、しかも、下方
アーム先端部122と羽根開閉レバー3の被係止部3a
との間に間隙Δgが存在するように、予め羽根開閉レバ
ー3の被係止部3aに対する相対関係位置が設定される
ように構成されている。
部122は、係止レバー12がその初期位置に位置して
いるときに、羽根開閉レバー3の被係止部3aの時計方
向への回転運動軌跡内に突出するように、しかも、下方
アーム先端部122と羽根開閉レバー3の被係止部3a
との間に間隙Δgが存在するように、予め羽根開閉レバ
ー3の被係止部3aに対する相対関係位置が設定される
ように構成されている。
【0038】そして、駆動部材2の往方向の回転に伴っ
て羽根開閉レバー3が枢軸4の回りを時計方向に回転し
たときには、図3に示すように、下方アーム先端部12
2の先端面によって羽根開閉レバー3の被係止部3aを
係止し得るようにも構成されている。
て羽根開閉レバー3が枢軸4の回りを時計方向に回転し
たときには、図3に示すように、下方アーム先端部12
2の先端面によって羽根開閉レバー3の被係止部3aを
係止し得るようにも構成されている。
【0039】さて、中央アーム先端部123は、駆動部
材2の押動突起23の回転運動軌跡内に突出するように
予め駆動部材2の押動突起23に対する相対関係位置が
設定されている。
材2の押動突起23の回転運動軌跡内に突出するように
予め駆動部材2の押動突起23に対する相対関係位置が
設定されている。
【0040】この場合、この中央アーム先端部123の
押動突起23の回転運動軌跡内への突出量と駆動部材2
の最大回転量(押動突起23の最大移動量でもある)の
相対関係を、
押動突起23の回転運動軌跡内への突出量と駆動部材2
の最大回転量(押動突起23の最大移動量でもある)の
相対関係を、
【0041】駆動部材2が初期位置からシャッタ羽根1
0の絞り開放状態を実現する位置(最大回転量の位置)
に向って反時計方向に回転する過程では、図4に示すよ
うに、押動突起23の押動端部が係止レバー12の中央
アーム先端部123の反時計方向側に向いた側面123
aに係接して、中央アーム先端部123を第2捩りばね
15の付勢力に抗して時計方向に押し回し、係止レバー
12を枢軸13の回りに時計方向に回転させる。
0の絞り開放状態を実現する位置(最大回転量の位置)
に向って反時計方向に回転する過程では、図4に示すよ
うに、押動突起23の押動端部が係止レバー12の中央
アーム先端部123の反時計方向側に向いた側面123
aに係接して、中央アーム先端部123を第2捩りばね
15の付勢力に抗して時計方向に押し回し、係止レバー
12を枢軸13の回りに時計方向に回転させる。
【0042】この場合、駆動部材2が最大回転量の位置
に至る若干手前で、その押動突起23が係止レバー12
の中央アーム先端部123の反時計方向側に向いた側面
123aを押動し始め、最大回転量の位置で係止レバー
12の下方アーム先端部122が羽根開閉レバー3の被
係止部3aを完全に解除する位置となるよう設定してお
く。
に至る若干手前で、その押動突起23が係止レバー12
の中央アーム先端部123の反時計方向側に向いた側面
123aを押動し始め、最大回転量の位置で係止レバー
12の下方アーム先端部122が羽根開閉レバー3の被
係止部3aを完全に解除する位置となるよう設定してお
く。
【0043】そして、駆動部材2が最大回転量の位置か
ら初期位置に向って時計方向に回転する過程では、係止
レバー12の中央アーム先端部123が第2捩りばね1
5の付勢力によって押動突起23の時計方向への移動に
追従して、係止レバー12を初期位置に復帰させ得るよ
うな相対関係に、それぞれ設定するように予め構成して
おく。
ら初期位置に向って時計方向に回転する過程では、係止
レバー12の中央アーム先端部123が第2捩りばね1
5の付勢力によって押動突起23の時計方向への移動に
追従して、係止レバー12を初期位置に復帰させ得るよ
うな相対関係に、それぞれ設定するように予め構成して
おく。
【0044】16は駆動部材2を駆動するための、例え
ばステッピングモータで、地板1の適宜個所に設置され
ている。このステッピングモータ16は、正逆方向に回
転可能に設けられ、初期位置(位相)からの正方向(反
時計方向)への回転量ないし回転角、並びに、正方向へ
回転した後の位置から初期位置への逆方向(時計方向)
の回転量ないし回転角は、適宜のプログラム式露出制御
手段(図示なし)によりその時々の被写体輝度に応じて
制御されるように構成されている。
ばステッピングモータで、地板1の適宜個所に設置され
ている。このステッピングモータ16は、正逆方向に回
転可能に設けられ、初期位置(位相)からの正方向(反
時計方向)への回転量ないし回転角、並びに、正方向へ
回転した後の位置から初期位置への逆方向(時計方向)
の回転量ないし回転角は、適宜のプログラム式露出制御
手段(図示なし)によりその時々の被写体輝度に応じて
制御されるように構成されている。
【0045】17はこのステッピングモータ16の出力
軸に固定された出力ギア、18はこの出力ギア17の回
転動作を駆動部材2のギア部22に伝達するための仲介
ギアで、例えば大ギア18aが出力ギア17と噛合し、
小ギア18bが駆動部材2のギア部22と噛合する減速
2段ギアとして構成されている。
軸に固定された出力ギア、18はこの出力ギア17の回
転動作を駆動部材2のギア部22に伝達するための仲介
ギアで、例えば大ギア18aが出力ギア17と噛合し、
小ギア18bが駆動部材2のギア部22と噛合する減速
2段ギアとして構成されている。
【0046】以下、このように構成された図示実施例の
カメラ用シャッタ羽根開閉機構の動作ないし作用を、本
考案を適用する開放領域、プログラム領域について説明
する。 [本考案を開放領域に適用したケース] シャッタ羽根開閉機構が初期状態にあるときには、枢軸
4、11およびステッピングモータ16を除く各可動部
材2〜18は、図1および図2に示すそれぞれの初期位
置におかれ、また、ステッピングモータ16も初期位相
の状態におかれている。
カメラ用シャッタ羽根開閉機構の動作ないし作用を、本
考案を適用する開放領域、プログラム領域について説明
する。 [本考案を開放領域に適用したケース] シャッタ羽根開閉機構が初期状態にあるときには、枢軸
4、11およびステッピングモータ16を除く各可動部
材2〜18は、図1および図2に示すそれぞれの初期位
置におかれ、また、ステッピングモータ16も初期位相
の状態におかれている。
【0047】このとき、係止レバー12の上方アーム先
端部121がストッパ14に接した初期位置に位置し
て、その下方アーム先端部122と羽根開閉レバー3の
被係止部3aとの間に前述したような間隙Δgが生じて
いる(図2参照)。
端部121がストッパ14に接した初期位置に位置し
て、その下方アーム先端部122と羽根開閉レバー3の
被係止部3aとの間に前述したような間隙Δgが生じて
いる(図2参照)。
【0048】さて、この状態においてシャッタレリーズ
がなされると、ステッピングモータ16が初期位置から
正方向(反時計方向)に向って回転を開始し、その回転
運動を、出力ギア17→仲介ギア18の大ギア18a→
小ギア18bを介して駆動部材2の部分ギア部22に伝
達するから、駆動部材2は、その初期位置から往方向
(反時計方向)に回転することになる。
がなされると、ステッピングモータ16が初期位置から
正方向(反時計方向)に向って回転を開始し、その回転
運動を、出力ギア17→仲介ギア18の大ギア18a→
小ギア18bを介して駆動部材2の部分ギア部22に伝
達するから、駆動部材2は、その初期位置から往方向
(反時計方向)に回転することになる。
【0049】このとき、駆動部材2に形成されたカム突
起21も一体になって同方向に移動するから、いままで
カム突起21のカム頂部21bに係接していた羽根開閉
レバー3の被係止部3aが、その係接位置から外れると
共に第1捩りばね5の付勢力によって僅かに移動して、
図3に示すように、係止レバー12の下方アーム先端部
122の先端面に係接する。
起21も一体になって同方向に移動するから、いままで
カム突起21のカム頂部21bに係接していた羽根開閉
レバー3の被係止部3aが、その係接位置から外れると
共に第1捩りばね5の付勢力によって僅かに移動して、
図3に示すように、係止レバー12の下方アーム先端部
122の先端面に係接する。
【0050】そして、第1捩りばね5の付勢力によりこ
の係接位置に保持される。すなわち、羽根開閉レバー3
の被係止部3aが係止レバー12の下方アーム先端部1
22の先端面によって係止される状態となる。
の係接位置に保持される。すなわち、羽根開閉レバー3
の被係止部3aが係止レバー12の下方アーム先端部1
22の先端面によって係止される状態となる。
【0051】しかし、駆動部材2はそのまま往方向への
回転を続けるから、駆動部材2の押動突起23は、係止
レバー12の中央アーム先端部123の反時計方向側に
向いた側面123aに係接して、係止レバー12の中央
アーム先端部123を第2捩りばね15の付勢力に抗し
て枢軸13の回りに時計方向に押し回す。
回転を続けるから、駆動部材2の押動突起23は、係止
レバー12の中央アーム先端部123の反時計方向側に
向いた側面123aに係接して、係止レバー12の中央
アーム先端部123を第2捩りばね15の付勢力に抗し
て枢軸13の回りに時計方向に押し回す。
【0052】さて、係止レバー12の中央アーム先端部
123が押動突起23により時計方向に押し回される
と、係止レバー12の下方アーム先端部122も時計方
向に回転して、その先端面が羽根開閉レバー3の被係止
部3aの回転運動軌跡から外側に外れる位置まで移動す
るから、羽根開閉レバー3に対する係止レバー12の下
方アーム先端部122の係止状態はこの時点で係止を解
かれることになり、その結果、羽根開閉レバー3は、第
1捩りばね5の付勢力によって時計方向に急速に回転し
得る状態になる。
123が押動突起23により時計方向に押し回される
と、係止レバー12の下方アーム先端部122も時計方
向に回転して、その先端面が羽根開閉レバー3の被係止
部3aの回転運動軌跡から外側に外れる位置まで移動す
るから、羽根開閉レバー3に対する係止レバー12の下
方アーム先端部122の係止状態はこの時点で係止を解
かれることになり、その結果、羽根開閉レバー3は、第
1捩りばね5の付勢力によって時計方向に急速に回転し
得る状態になる。
【0053】この場合、ステッピングモータ16の正方
向への回転量ないし回転角が、シャッタ羽根10の開放
絞り開口を得る位置まで羽根開閉レバー3を回転し得る
だけの回転量ないし回転角に設定されているため、駆動
部材2は、羽根開閉レバー3が開放絞り開口を得ること
が出来る位置まで往方向に回転してその位置に停止す
る。そのため、羽根開閉レバー3は、時計方向に開放絞
り開口が得られる位置まで急速に回転することになる
(図4参照)。
向への回転量ないし回転角が、シャッタ羽根10の開放
絞り開口を得る位置まで羽根開閉レバー3を回転し得る
だけの回転量ないし回転角に設定されているため、駆動
部材2は、羽根開閉レバー3が開放絞り開口を得ること
が出来る位置まで往方向に回転してその位置に停止す
る。そのため、羽根開閉レバー3は、時計方向に開放絞
り開口が得られる位置まで急速に回転することになる
(図4参照)。
【0054】一方、羽根開閉レバー3が時計方向に回転
すると、自身に植設された連動ピン8と羽根開閉レバー
3のU字溝3bとの連動機構により羽根開閉レバー3と
連結されている羽根開閉リング7が、第1捩りばね5の
付勢力または専用のばね手段(図示なし)の付勢力によ
って反時計方向に回転し、絞りピン9および制御カム溝
10aを介して3枚のシャッタ羽根10をそれぞれの枢
軸11の回りに開放絞り開口が得られる位置まで回転す
る。すなわち、図6に示すように、この時点でシャッタ
羽根10の開放絞り開口が形成されることになる。
すると、自身に植設された連動ピン8と羽根開閉レバー
3のU字溝3bとの連動機構により羽根開閉レバー3と
連結されている羽根開閉リング7が、第1捩りばね5の
付勢力または専用のばね手段(図示なし)の付勢力によ
って反時計方向に回転し、絞りピン9および制御カム溝
10aを介して3枚のシャッタ羽根10をそれぞれの枢
軸11の回りに開放絞り開口が得られる位置まで回転す
る。すなわち、図6に示すように、この時点でシャッタ
羽根10の開放絞り開口が形成されることになる。
【0055】ところで、ステッピングモータ16は、シ
ャッタ羽根10が開放絞り開口を形成した後に逆方向に
回転(反転)するように構成されているから、短いシャ
ッタ秒時の場合には、開放絞り開口が形成されたときに
直ちに反転を開始し、また、長いシャッタ秒時の場合に
は、開放絞り開口が形成された時点から所定秒時の経過
後に反転を開始する。
ャッタ羽根10が開放絞り開口を形成した後に逆方向に
回転(反転)するように構成されているから、短いシャ
ッタ秒時の場合には、開放絞り開口が形成されたときに
直ちに反転を開始し、また、長いシャッタ秒時の場合に
は、開放絞り開口が形成された時点から所定秒時の経過
後に反転を開始する。
【0056】従って、いままで開放絞り開口が得られる
位置に相当する位置に停止していた駆動部材2は、ステ
ッピングモータ16の反転と同時に初期位置(シャッタ
羽根10の絞り閉成位置)に向って復方向に回転を開始
するが、駆動部材2が復方向への回転を開始すると、駆
動部材2のカム突起21に形成されたカム斜面21aが
羽根開閉レバー3の被係止部3aに接して、そのカム作
用により羽根開閉レバー3の被係止部3aを反時計方向
に押し上げて行く。
位置に相当する位置に停止していた駆動部材2は、ステ
ッピングモータ16の反転と同時に初期位置(シャッタ
羽根10の絞り閉成位置)に向って復方向に回転を開始
するが、駆動部材2が復方向への回転を開始すると、駆
動部材2のカム突起21に形成されたカム斜面21aが
羽根開閉レバー3の被係止部3aに接して、そのカム作
用により羽根開閉レバー3の被係止部3aを反時計方向
に押し上げて行く。
【0057】そのため、羽根開閉レバー3は、第1捩り
ばね5の付勢力に抗して枢軸4の回りに反時計方向に回
転し、それに伴って、羽根開閉リング7も開放絞り開口
の位置から絞り閉成位置に向って時計方向に回転してシ
ャッタ羽根10を閉ざし始める(図7参照)。
ばね5の付勢力に抗して枢軸4の回りに反時計方向に回
転し、それに伴って、羽根開閉リング7も開放絞り開口
の位置から絞り閉成位置に向って時計方向に回転してシ
ャッタ羽根10を閉ざし始める(図7参照)。
【0058】このとき、駆動部材2の復方向回転の過程
で、係止レバー12の中央アーム先端部123を保持し
ていた押動突起23が係止レバー12の中央アーム先端
部123に対する保持状態を解除するから、係止レバー
12は、この時点で第2捩りばね15の付勢力により初
期位置に復帰する。
で、係止レバー12の中央アーム先端部123を保持し
ていた押動突起23が係止レバー12の中央アーム先端
部123に対する保持状態を解除するから、係止レバー
12は、この時点で第2捩りばね15の付勢力により初
期位置に復帰する。
【0059】しかし、この時点では、羽根開閉レバー3
の被係止部3aが未だ駆動部材2のカム突起21のカム
頂部21bにまで達していないから、羽根開閉レバー3
の被係止部3aは、その外側面で係止レバー12の下方
アーム先端部122を時計方向に僅かに押し上げながら
カム頂部21bに達することになる。すなわち、係止レ
バー12は、その初期位置に復帰することになる(図8
および図9参照)。
の被係止部3aが未だ駆動部材2のカム突起21のカム
頂部21bにまで達していないから、羽根開閉レバー3
の被係止部3aは、その外側面で係止レバー12の下方
アーム先端部122を時計方向に僅かに押し上げながら
カム頂部21bに達することになる。すなわち、係止レ
バー12は、その初期位置に復帰することになる(図8
および図9参照)。
【0060】一方、羽根開閉リング7は、このような羽
根開閉レバー3の初期位置への復帰動作に伴って、時計
方向に回転し、初期位置に復帰してシャッタ羽根10を
閉成し、アパーチュア19の前面を閉鎖する。そして、
ステッピングモータ16が初期位相まで逆方向に回転し
た時点で駆動部材2が初期位置に復帰し、この時点でシ
ャッタ羽根開閉機構全体が図1の初期状態に復帰する。
根開閉レバー3の初期位置への復帰動作に伴って、時計
方向に回転し、初期位置に復帰してシャッタ羽根10を
閉成し、アパーチュア19の前面を閉鎖する。そして、
ステッピングモータ16が初期位相まで逆方向に回転し
た時点で駆動部材2が初期位置に復帰し、この時点でシ
ャッタ羽根開閉機構全体が図1の初期状態に復帰する。
【0061】[本考案をプログラム領域に適用したケー
ス] 羽根開閉レバー3が、係止レバー12の下方アーム先端
部122の先端面で係止されていた位置から第1捩りば
ね5の付勢力によって時計方向に急速に回転する段階
(図4参照)までは、普通のシャッタ装置の場合と同様
に推移する。
ス] 羽根開閉レバー3が、係止レバー12の下方アーム先端
部122の先端面で係止されていた位置から第1捩りば
ね5の付勢力によって時計方向に急速に回転する段階
(図4参照)までは、普通のシャッタ装置の場合と同様
に推移する。
【0062】さて、本考案をプログラム領域に適用した
ケースでは、ステッピングモータ16の反転(時計方
向)開始タイミング時間がその時々の被写体輝度に対応
した時間に設定されているため、高輝度時(小絞り時)
は短く、低輝度時になるに従って長くなるようになる。
ケースでは、ステッピングモータ16の反転(時計方
向)開始タイミング時間がその時々の被写体輝度に対応
した時間に設定されているため、高輝度時(小絞り時)
は短く、低輝度時になるに従って長くなるようになる。
【0063】そのため、係止レバー12の下方アーム先
端部122の先端面での係止を解かれると、羽根開閉レ
バー3は、第1捩りばね5の付勢力によって、その被係
止部3aが開放に向かって、時計方向に回動し、被写体
輝度に対応したタイミングで反転してきた駆動部材2の
カム斜面21aと衝突し、羽根開閉レバー3は瞬時に閉
成に向かって反転(反時計方向に回転)させられること
となる。
端部122の先端面での係止を解かれると、羽根開閉レ
バー3は、第1捩りばね5の付勢力によって、その被係
止部3aが開放に向かって、時計方向に回動し、被写体
輝度に対応したタイミングで反転してきた駆動部材2の
カム斜面21aと衝突し、羽根開閉レバー3は瞬時に閉
成に向かって反転(反時計方向に回転)させられること
となる。
【0064】すなわち、プログラム領域に適用したケー
スでは、羽根開閉レバー3の時計方向への回転角は、カ
ム斜面21aと衝突で定まる角度に制限されることにな
る(図5参照)。
スでは、羽根開閉レバー3の時計方向への回転角は、カ
ム斜面21aと衝突で定まる角度に制限されることにな
る(図5参照)。
【0065】この結果、羽根開閉レバー3のU字溝3b
と連動ピン8とを介して羽根開閉レバー3に連動してい
る羽根開閉リング7は、このときの羽根開閉レバー3の
制限回転角だけ反時計方向に回転し、制御カム溝10a
および絞りピン9による伝達機構を介してこの回転角に
相当する角度だけシャッタ羽根10を開き方向に回転さ
せるから、シャッタ羽根10は、それぞれの枢軸11を
中心として互いに時計方向に回転してその時々の被写体
輝度に対応した三角波形の中間絞り開口を形成する。
と連動ピン8とを介して羽根開閉レバー3に連動してい
る羽根開閉リング7は、このときの羽根開閉レバー3の
制限回転角だけ反時計方向に回転し、制御カム溝10a
および絞りピン9による伝達機構を介してこの回転角に
相当する角度だけシャッタ羽根10を開き方向に回転さ
せるから、シャッタ羽根10は、それぞれの枢軸11を
中心として互いに時計方向に回転してその時々の被写体
輝度に対応した三角波形の中間絞り開口を形成する。
【0066】この場合、被写体輝度は、連続的に変化す
るから、駆動部材2に形成されるカム斜面21aの形状
は、その時々の被写体輝度で変化するステッピングモー
タ16の反転開始タイミング時間と、連続的に変化する
その時々の被写体輝度に対応した中間絞り開口の機械的
寸法とを考慮して設定されることになる。
るから、駆動部材2に形成されるカム斜面21aの形状
は、その時々の被写体輝度で変化するステッピングモー
タ16の反転開始タイミング時間と、連続的に変化する
その時々の被写体輝度に対応した中間絞り開口の機械的
寸法とを考慮して設定されることになる。
【0067】さて、3枚のシャッタ羽根10がその時々
の被写体輝度に対応した絞り開口になった後は、駆動部
材2は、その時々の被写体輝度で定まる中間絞り開口を
得ることが出来る停止位置から直ちに復方向に回転を開
始し、前述した開放領域に適用したケースの場合と同様
の経過を辿ってその初期位置に復帰してシャッタ羽根1
0を閉成する。
の被写体輝度に対応した絞り開口になった後は、駆動部
材2は、その時々の被写体輝度で定まる中間絞り開口を
得ることが出来る停止位置から直ちに復方向に回転を開
始し、前述した開放領域に適用したケースの場合と同様
の経過を辿ってその初期位置に復帰してシャッタ羽根1
0を閉成する。
【0068】なお、ステッピングモータ16の反転時点
の制御については、開放領域に適用するケースでもプロ
グラム領域に適用するケースでも、ステッピングモータ
16の応答特性、駆動部材2、羽根開閉リング7、シャ
ッタ羽根10等の作動特性、第1捩りばね5の付勢力等
を総合的に勘案して制御するように構成するものとす
る。
の制御については、開放領域に適用するケースでもプロ
グラム領域に適用するケースでも、ステッピングモータ
16の応答特性、駆動部材2、羽根開閉リング7、シャ
ッタ羽根10等の作動特性、第1捩りばね5の付勢力等
を総合的に勘案して制御するように構成するものとす
る。
【0069】以上、本考案のカメラ用シャッタ羽根開閉
機構を、開放領域に適用したケースとプログラム領域に
適用したケースとの両方について説明したが、本考案
は、図示実施例に限定されるものではなくその要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
機構を、開放領域に適用したケースとプログラム領域に
適用したケースとの両方について説明したが、本考案
は、図示実施例に限定されるものではなくその要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0070】
【考案の効果】以上述べたように、範囲請求項1の考案
によれば、第1に、係止レバーを地板に直接枢着するよ
うに構成したので、駆動部材の回転イナーシャを小さく
することが可能になり、その結果、回転イナーシャに起
因する機械的部材の作動遅れ現象を実用上差し支えない
範囲内に抑えることが出来るようになり、高精度の露出
制御および高速シャッタ秒時の採用が可能になる。第2
に、羽根開閉レバーをベルクランク状に形成し、一方の
端部に被係止部を他方の腕部に羽根開閉リングの駆動部
を形成し、この羽根開閉レバーを回動させる駆動部材側
にカム斜面を形成したので、羽根開閉レバーの回転をさ
せるカム作用が円滑に行われると共に、レンズ回りのス
ペースを極力減少化させることができる、という効果が
得られる。第3に、前記羽根開閉レバーと前記係止レバ
ーとを前記地板上に係脱可能に設けると共に、前記駆動
部材に形成された前記カム頂部まで前記羽根開閉レバー
が回動された状態において前記羽根開閉レバーの前記被
係止部と前記係止レバーの係止端との間に間隙が存在す
るように構成したので、係止レバーの係止部と羽根開閉
レバーの被係止部との係合において無用な干渉が生ずる
ことがなく、係止レバーが、駆動部材に形成された係止
解除作用部の働きによって、その係止が解除されるまで
確実に係止させることができ、信頼性を向上させること
ができる。第4に、シャッタレリーズに応じて往方向に
向かって回動する前記駆動部材に形成した係止解除作用
部の働きにより前記羽根開閉レバーに対する前記係止レ
バーによる係止を解除して、前記第1付勢手段の付勢力
により前記羽根開閉レバーをその初期位置から前記最大
回転位置に向って回動させ前記駆動部材を被写体輝度で
定まる角度だけ回動させた後、直ちに復方向に向かって
反転回動させ得るように構成したから、応答遅れのない
プログラムシャッタを提供することができる。
によれば、第1に、係止レバーを地板に直接枢着するよ
うに構成したので、駆動部材の回転イナーシャを小さく
することが可能になり、その結果、回転イナーシャに起
因する機械的部材の作動遅れ現象を実用上差し支えない
範囲内に抑えることが出来るようになり、高精度の露出
制御および高速シャッタ秒時の採用が可能になる。第2
に、羽根開閉レバーをベルクランク状に形成し、一方の
端部に被係止部を他方の腕部に羽根開閉リングの駆動部
を形成し、この羽根開閉レバーを回動させる駆動部材側
にカム斜面を形成したので、羽根開閉レバーの回転をさ
せるカム作用が円滑に行われると共に、レンズ回りのス
ペースを極力減少化させることができる、という効果が
得られる。第3に、前記羽根開閉レバーと前記係止レバ
ーとを前記地板上に係脱可能に設けると共に、前記駆動
部材に形成された前記カム頂部まで前記羽根開閉レバー
が回動された状態において前記羽根開閉レバーの前記被
係止部と前記係止レバーの係止端との間に間隙が存在す
るように構成したので、係止レバーの係止部と羽根開閉
レバーの被係止部との係合において無用な干渉が生ずる
ことがなく、係止レバーが、駆動部材に形成された係止
解除作用部の働きによって、その係止が解除されるまで
確実に係止させることができ、信頼性を向上させること
ができる。第4に、シャッタレリーズに応じて往方向に
向かって回動する前記駆動部材に形成した係止解除作用
部の働きにより前記羽根開閉レバーに対する前記係止レ
バーによる係止を解除して、前記第1付勢手段の付勢力
により前記羽根開閉レバーをその初期位置から前記最大
回転位置に向って回動させ前記駆動部材を被写体輝度で
定まる角度だけ回動させた後、直ちに復方向に向かって
反転回動させ得るように構成したから、応答遅れのない
プログラムシャッタを提供することができる。
【0071】さらに、実用新案登録請求の範囲請求項2
の考案では、係止レバーと羽根開閉レバーとを地板に枢
着するように構成すると共に、前記係止レバーの係止端
(下方アーム先端部)が前記羽根開閉レバーの被係止部
を係止しているときには、係止レバーの係止端が羽根開
閉レバーの被係止部の回転運動軌跡内に僅かに突出する
ように、しかも、駆動部材の復方向への回転過程におけ
る羽根開閉レバーの反時計方向への回転動作により係止
レバーが回転するときに、係止レバーの係止端が羽根開
閉レバーの被係止部の回転運動軌跡から外れる方向に移
動し得るように、係止レバーの回転中心を設定すること
が可能になる。
の考案では、係止レバーと羽根開閉レバーとを地板に枢
着するように構成すると共に、前記係止レバーの係止端
(下方アーム先端部)が前記羽根開閉レバーの被係止部
を係止しているときには、係止レバーの係止端が羽根開
閉レバーの被係止部の回転運動軌跡内に僅かに突出する
ように、しかも、駆動部材の復方向への回転過程におけ
る羽根開閉レバーの反時計方向への回転動作により係止
レバーが回転するときに、係止レバーの係止端が羽根開
閉レバーの被係止部の回転運動軌跡から外れる方向に移
動し得るように、係止レバーの回転中心を設定すること
が可能になる。
【0072】そのため、シャッタ羽根の閉成過程におい
て羽根開閉レバーがシャッタ羽根の開放絞り開口の位置
からピンホール位置に至るまでは、羽根開閉レバーの被
係止部を係止レバーの下方アーム先端部に接触させずに
済むように構成することが出来ることになり、その結
果、第2捩りばねのばね力量に対する羽根開閉レバーと
係止レバーとの接触により生じる悪影響を除いて、この
悪影響に起因して生じる露出精度のバラツキ原因を除く
ことが出来る。
て羽根開閉レバーがシャッタ羽根の開放絞り開口の位置
からピンホール位置に至るまでは、羽根開閉レバーの被
係止部を係止レバーの下方アーム先端部に接触させずに
済むように構成することが出来ることになり、その結
果、第2捩りばねのばね力量に対する羽根開閉レバーと
係止レバーとの接触により生じる悪影響を除いて、この
悪影響に起因して生じる露出精度のバラツキ原因を除く
ことが出来る。
【図1】本考案のカメラ用シャッタ羽根開閉機構に係る
一実施例の要部を示す平面図である。
一実施例の要部を示す平面図である。
【図2】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が初期
位置に位置しているときの3部材の状態を示す作動状態
図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が初期
位置に位置しているときの3部材の状態を示す作動状態
図である。
【図3】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材がその
初期位置から往方向(反時計方向)に僅かに回転したと
きの3部材の状態を示す作動状態図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材がその
初期位置から往方向(反時計方向)に僅かに回転したと
きの3部材の状態を示す作動状態図である。
【図4】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、係止レバーによ
る羽根開閉レバーへの係止が解かれた後の3部材の状態
を示す作動状態図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、係止レバーによ
る羽根開閉レバーへの係止が解かれた後の3部材の状態
を示す作動状態図である。
【図5】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図であって、この図の場
合、プログラム領域に適用したケースであって、羽根開
閉レバーが所定の絞り開口を実現した時点で反転するカ
ム突起のカム斜面と衝突する瞬間の状態を示す作動状態
図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図であって、この図の場
合、プログラム領域に適用したケースであって、羽根開
閉レバーが所定の絞り開口を実現した時点で反転するカ
ム突起のカム斜面と衝突する瞬間の状態を示す作動状態
図である。
【図6】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、羽根開閉レバー
が開放絞り開口の位置(シャッタ羽根が開放絞りになっ
た位置)まで回転したときの3部材の状態を示す作動状
態図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、羽根開閉レバー
が開放絞り開口の位置(シャッタ羽根が開放絞りになっ
た位置)まで回転したときの3部材の状態を示す作動状
態図である。
【図7】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向
(時計方向)に多少回転したときの3部材の状態を示す
作動状態図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向
(時計方向)に多少回転したときの3部材の状態を示す
作動状態図である。
【図8】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向に
回転する過程で、羽根開閉レバーの被係止部が係止レバ
ーを押し上げたときの3部材の状態を示す作動状態図で
ある。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向に
回転する過程で、羽根開閉レバーの被係止部が係止レバ
ーを押し上げたときの3部材の状態を示す作動状態図で
ある。
【図9】図1のカメラ用シャッタ羽根開閉機構における
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向に
回転する過程で、羽根開閉レバーの被係止部と係止レバ
ーとの係接状態が最終状態にあるときの3部材の状態を
示す作動状態図である。
駆動部材、羽根開閉レバー、係止レバーの相対的な作動
状態を時系列的に示す作動状態図の内、駆動部材が所定
の絞り開口を実現した位置に相当する位置から復方向に
回転する過程で、羽根開閉レバーの被係止部と係止レバ
ーとの係接状態が最終状態にあるときの3部材の状態を
示す作動状態図である。
【図10】従来のシャッタ羽根開閉機構を説明するため
の模式図で、本考案に係るカメラ用シャッタ羽根開閉機
構と対比し易いようにその駆動部材の往方向運動の向き
を反時計方向に変えて図示した場合の模式図である。
の模式図で、本考案に係るカメラ用シャッタ羽根開閉機
構と対比し易いようにその駆動部材の往方向運動の向き
を反時計方向に変えて図示した場合の模式図である。
1 地板 2 駆動部材 21 カム突起 21a カム斜面 21b カム頂部 21c カム底部 22 ギア部 23 押動突起 3 羽根開閉レバー 3a 被係止部 3b U字溝 5 第1捩りばね 6 ピン 7 羽根開閉リング 8 連動ピン 9 絞りピン 10 絞り兼用シャッタ羽根 10a 制御カム溝 11 枢軸 12 係止レバー 121 上方アーム先端部 122 下方アーム先端部 123 中央アーム先端部 123a 反時計方向側に向いた側面 13 枢軸 14 ストッパ 15 第2捩りばね 16 ステッピングモータ 17 出力ギア 18 仲介ギア(減速2段ギア) 18a 大ギア 18b 小ギア 19 アパーチュア
Claims (2)
- 【請求項1】 絞り閉成位置と開放絞り開口の位置との
間を往復回転するシャッタ羽根と、ベルクランク状を呈し、一方の腕部には被係止部が、他
方の腕部には羽根開閉リングの駆動部が設けられ、上記
シャッタ羽根の絞り閉成位置に対応する初期位置と開放
絞り開口に対応する最大回転位置との間を往復回転する
ことにより究極的に前記シャッタ羽根を開閉する羽根開
閉レバーと、 この羽根開閉レバーを初期位置から前記最大回転位置に
向って回転させるように付勢する第1付勢手段と、この
第1付勢手段の付勢力に抗して前記羽根開閉レバーの前
記被係止部をその初期位置に係脱可能に係止する係止端
を有する係止レバーと、 この係止レバーを常にその初期位置に向うように付勢す
る第2付勢手段と、カム斜面と該カム斜面に連続するカム頂面が形成された
カム突起を有し、 電動モータにより往復方向に回転駆動
される駆動部材と、 これらの各部材および手段を保持する地板とを有するカ
メラ用シャッタ羽根開閉機構であって、 前記羽根開閉レバーと前記係止レバーとを前記地板上に
係脱可能に設けると共に、前記駆動部材に形成された前
記カム頂部まで前記羽根開閉レバーが回動された状態に
おいて前記羽根開閉レバーの前記被係止部と前記係止レ
バーの係止端との間に間隙が存在するように構成し、 この状態からカム突起が僅かに回転し前記カム頂部から
カム斜面に至ると前記被係止部が前記係止レバーの前記
係止部により係止されるように構成し、 シャッタレリーズに応じて往方向に向かって回動する前
記駆動部材に形成した係止解除作用部の働きにより前記
羽根開閉レバーに対する前記係止レバーによる係止を解
除して、前記第1付勢手段の付勢力により前記羽根開閉
レバーをその初期位置から前記最大回転位置に向って回
動させ前記駆動部材を被写体輝度で定まる角度だけ回動
させた後、直ちに復方向に向かって反転回動させ得るよ
うに構成したことを特徴とするカメラ用シャッタ羽根開
閉機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載されたカメラ用シャッタ
羽根開閉機構において、 前記係止レバーが前記羽根開閉レバーを係止していると
きには、前記係止レバーの係止端が前記羽根開閉レバー
の被係止部の回転運動軌跡内に僅かに突出するように、
且つ、前記駆動部材の復方向への回転過程において、前
記羽根開閉レバーの初期位置への復帰動作により前記係
止レバーの係止端を前記羽根開閉レバーの被係止部の前
記回転運動軌跡から外れる方向に移動し得るように、前
記係止レバーの回転中心を設定するように構成したこと
を特徴とするカメラ用シャッタ羽根開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993051330U JP2606173Y2 (ja) | 1992-08-29 | 1993-08-28 | カメラ用シャッタ羽根開閉機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6621992 | 1992-08-29 | ||
JP4-66219 | 1992-08-29 | ||
JP1993051330U JP2606173Y2 (ja) | 1992-08-29 | 1993-08-28 | カメラ用シャッタ羽根開閉機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636041U JPH0636041U (ja) | 1994-05-13 |
JP2606173Y2 true JP2606173Y2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=26391862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993051330U Expired - Fee Related JP2606173Y2 (ja) | 1992-08-29 | 1993-08-28 | カメラ用シャッタ羽根開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606173Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-28 JP JP1993051330U patent/JP2606173Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636041U (ja) | 1994-05-13 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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