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JP2597986B2 - 熱間圧延鋼材の製造方法 - Google Patents

熱間圧延鋼材の製造方法

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JP2597986B2
JP2597986B2 JP60293657A JP29365785A JP2597986B2 JP 2597986 B2 JP2597986 B2 JP 2597986B2 JP 60293657 A JP60293657 A JP 60293657A JP 29365785 A JP29365785 A JP 29365785A JP 2597986 B2 JP2597986 B2 JP 2597986B2
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temperature
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JP60293657A
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学 高橋
治 河野
淳一 脇田
一彬 江坂
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/74Temperature control, e.g. by cooling or heating the rolls or the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/24Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process
    • B21B1/26Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process by hot-rolling, e.g. Steckel hot mill
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2261/00Product parameters
    • B21B2261/22Hardness

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は熱間圧延により厚板及びホットストリップ等
の鋼材を製造する際の鋼材材質の調整方法に関するもの
である。
(従来の技術とその問題点) 鋼材の材質は一般にミクロ的な組織で決まる項と粒径
で決める項とその他の強化機構の項の和で表示でき、例
えば引張り強さ(TS)については(30)式のように表示
できる。
TS=f(σfPbm,Vf,VP,Vb,Vm,df,β) (30) ここでσは各組織の強度を表わすパラメータで、Vは
各組織の体積分率を表わすパラメーターで、dは粒径を
表わす。また添字f,p,b,mはそれぞれフェライト,パー
ライト,ベーナイト,マルテンサイトを示す。なおβは
その他の強化機構(例えば析出強化,加工強化等)を表
わすパラメーターである。
従来、強度の推定モデルについては、成分,熱間圧延
終了温度、巻取りもしくは冷却停止温度を変数にした簡
単な重回帰モデルがあるばかりで、この中にはミクロ組
織,フェライト粒径等の影響が考慮されていない。この
様な非厳密な重回帰モデルが使用に耐えたのは、モデル
がひとつの圧延工場での製品のみを対象とし、その製造
条件も一定の加熱条件から圧延が開始され、(変態前の
オーステナイト粒径を決める)圧延終了温度を含む圧延
条件は製品厚や成分から、また(変態挙動を支配する)
冷却温度域や冷却速度も圧延終了温度と巻取り温度から
自動的に定まるといった強い拘束条件下で使用されてい
たからである。それゆえ従来のモデルは上記の様な特定
の条件下でしか適用できず、他のラインへの適用や、広
汎に圧延条件やその後の冷却条件を変えることによって
圧延材の材質の範囲を拡大しようとする新時代の要請に
は応えられないものである。
また、鋼材質の材質をミクロな組織と対応ずけて記述
したモデルを用いて材質を調整しようとする試みは、例
えば特公昭58−2246,特開昭59−67324等で行なわれてい
る。特公昭58−2246では冷却曲線から変態組織体積率を
求め、この変態組織体積率から鋼材の材質を予測する方
法について述べているが、組織の硬さ,粒径,熱間圧延
の効果に対する考慮がまったくなされていない。また特
開昭59−67324では実機圧延機の圧延荷重から最終到達
オーステナイト粒径,残留歪を計算し、その後の冷却過
程でフェライト粒径を計算しフェライト粒径と冷却速度
により得られる組織強化パラメータにより強化を推定す
る方法について述べているが、ミクロ組織の硬さ,体積
率を予測することが出来ない。また特開昭59−67324で
は実機圧延荷重から最終材質に大きな影響を及ぼすオー
ステナイト粒径が予測できるとしているが、瀬沼ら(第
101回塑性加工シンポジウム「金属の高温変形挙動の構
成式と数値解析」予稿集P21〜P32)によると、熱間変形
抵抗に及ぼす初期粒径の効果は第11図に示す如く小さい
としており、この実験結果をみると特開昭59−67324の
方法で精度よいオーステナイト粒径の予測ができるか否
かは疑問である。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記した知見をもとに、前記した従来の欠点
をことごとく解消し、熱間圧延鋼材の材質を支配する本
質的な要因を制御する熱間圧延鋼材の材質調整による製
造方法を提供するものであり、このために従来技術では
行なわれていない圧延条件から冷却直前のオーステナイ
ト粒径及び残留歪を計算し、その後の冷却条件から各ミ
クロ組織(フェライト,パーライト,ベーナイト,マル
テンサイト)の体積率,硬さ及びフェライト粒径を精度
よく算出し、これらミクロな因子から鋼材の材質を算出
し、これにより従来の方法では得られない精度で広汎な
熱間圧延鋼板の製造条件に対し、目標とした熱間圧延後
の鋼材の材質を得るように、鋼材の製造条件を幅広く調
整するもので、 1.通常の炭素鋼をAr3変態点以上で圧延しその後冷却し
て製品とする際にその製造条件を定めるに当たり、実験
により予め定めた関係式にもとづいて、先ず、成分、ス
ラブの加熱条件、圧延条件から冷却開始直前の平均オー
ステナイト粒径dγ、残留歪量Δεを算定し、次にその
後の冷却条件とdγ,Δεから冷却完了後の各組織(フ
ェライト、パーライト、ベーナイト、マルテンサイト)
の体積率、硬さ及び粒径を実験により予め定めた関係式
にもとづいて算定し、更にこれらミクロ組織(組織の体
積率、硬さ、粒径)から最終熱延鋼材の材質を実験によ
り予め定めた関係式にもとづいて算定し、その材質が目
標の材質となるように前記製造条件(成分、スラブの加
熱条件、圧延条件、冷却条件)を調整し、該条件により
圧延及び冷却することにより目標材質を得ることを特徴
とする熱間圧延鋼材の製造方法。
2.通常の炭素鋼をAr3変態点以上で圧延しその後冷却し
て製品とする際に、下記〜により最終熱延鋼材の材
質を算定する特許請求の範囲第1項記載の方法。
加熱条件(加熱速度α(℃/s)、加熱温度T0(℃)、
等温保持時間tO(s)から(1)式を用いて加熱炉出側
平均γ粒径を計算する。
その後の所定回数の熱間圧延の各パスにおいての加工
条件(加工温度Ti、付加歪ε、歪速度)から、付
加歪εが(2)式で与えられる動的再結晶の限界歪ε
より大きい時には動的再結晶、静的再結晶、未再結晶の
3グループに分かれ、付加歪εがεより小さい時には
静的再結晶、未再結晶の2グループに分かれるとして、
動的再結晶、静的再結晶、未再結晶の占積率fD、fS
fN、及び粒径dD、dS、dNをそれぞれ(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)、(8)式を用いて計算する。
パス間での粒成長を動的再結晶については(9)式、
静的再結晶については(10)式で計算し、次パス直前の
平均オーステナイト粒径γiを(11)式で計算する。
パス間での歪の回復を考慮して次パス直前の残留歪量
Δεを(12)を用いて計算し、次パスにおいては付加
歪εi+1に前パスの残留歪Δεを加えたものを実行的
歪とする。
この実行的歪とγiから上記と同様の再結晶挙動を
計算し、これを所定パス回数だけ繰り返すことにより冷
却開始前の平均オーステナイト粒径γと残留歪量Δε
とを計算する。
このγ、Δεを初期条件として、フェライト、パー
ライト、ベーナイトの等温変態率の推定式(13)、(1
4)、(15)式を用いて任意の冷却曲線について変態率
の加算則を適用し、最終的なフェライト、パーライト、
ベーナイトの体積率を計算し、マルテンサイトの体積率
は1からフェライト、パーライト、ベーナイトの体積率
の合計を引くことにより計算する。但し変態のための潜
伏期の消費率は平衡変態温度Ae3から始まるとし、Ae3
(16)式で求める。
上記変態率の計算において(17)式で計算される温度
TPE以上で現れたフェライトについては(18)式で、TPE
以下でかつ723K以上で現れたフェライトについては(1
9)式で冷却曲線にそって硬さを計算し、その後(20)
式を用いて最終フェライト硬さを計算し、パーライト、
ベーナイトについては、(21)、(22)式で最終硬さを
計算する。
次に最終フェライト体積率Xf及び潜伏期τが完全に
消費されて、変態が開始する温度Ar3を用いて(23)式
からdfoを計算し、冷却停止温度CTを用いて(24)式か
ら最終フェライト粒径dfを計算する。
以上のようにして求めたフェライト粒径(df)、フェ
ライト体積率及び硬さ(Xf、Hf)、パーライト体積率及
び硬さ(Xp、Hp)、ベーナイト体積率及び硬さ(Xb
Hb)、マルテンサイト体積率(Xm)を用いて(25)〜
(29)式により引張り強さTS、降伏強さYS、全伸びT・
El、均一伸びU・El、局部伸びL・Elを計算する。
γo =(K1・α-a+A1・exp[−A2/T0]・T0 b
(1) aは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱速度の効果を表す
指数 bは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
指数 A1は加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
係数 A2は加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
エネルギー Bは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
係数 Cは加熱炉平均出側粒径の統計的修正定数 ε=A3・do c・exp(A4/RTi) (2) Tiは圧延温度、Rは気体定数 A3は動的際結晶限界歪の統計的修正係数 A4は動的際結晶限界歪に及ぼす温度の影響を表すエネル
ギー cは動的際結晶限界歪に及ぼす初期粒径の影響を表す指
ε=A5{1−exp(−do/K2)} K2=A6-d・exp(−A7/Ti) m=A8・exp(A9/Ti) dは動的際結晶終了歪εに及ぼす歪速度の影響を表す
指数 A5は動的際結晶終了歪εの統計的修正係数 A6は動的際結晶終了歪εに及ぼす歪速度と温度の影響
を表すK2の統計的修正係数 A7は動的際結晶終了歪εに及ぼす温度の影響を表すエ
ネルギー A8は動的際結晶占積率に及ぼす付加歪の影響を表す指数
mの統計的修正係数 A9は動的際結晶占積率に及ぼす付加歪の影響を表す指数
mに及ぼす温度の影響を表すエネルギー fS=(1−fD)・(1−exp{−(t/τ})
(4) τ=A10・ε-f.exp(A11/RTi) tはパス間時間 eは静的再結晶占積率に及ぼす時間の影響を表す指数 fは静的再結晶占積率に及ぼす歪の影響を表す指数 A10は静的再結晶占積率に及ぼす歪と温度の影響を表す
τの統計的修正係数 A11は静的再結晶占積率に及ぼす温度の影響を表すエネ
ルギー fN=1−fD−fS (5) dD=K3・Z-g (6) K3=A12・Q0−A13 Q0=A14−A15・Ceq Ceq=[%C]+[%Mn]/6 Z=・exp(Q0/RT) gは動的再結晶粒径に及ぼすZener−Hollomon paramete
rの影響を表す指数 A12は動的再結晶粒径の係数K3に及ぼす動的再結晶の活
性化エネルギーQ0の影響を表す係数 A13は動的再結晶粒径の係数K3の統計的修正定数 A14は動的再結晶の活性化エネルギーQ0の統計的修正定
数 A15は動的再結晶の活性化エネルギーQ0に及ぼす炭素当
量Ceqの影響を表す係数 dS=A16・d0 h・ε-i (7) hは静的再結晶粒径に及ぼす初期粒径の影響を表す指数 iは静的再結晶粒径に及ぼす歪の影響を表す指数 A16は静的再結晶粒径の統計的修正係数 dN=d0・exp(−ε/4) (8) dDG 2=dD 2+A17・Ceq -j・exp(−A18/T)・tk (9) dSG 2=dS 2+A19・Ceq -l・exp(−A20/T)・tm (10) jは動的再結晶粒成長に及ぼす炭素当量の影響を表す指
数 kは動的再結晶粒成長に及ぼす時間の影響を表す指数 lは静的再結晶粒成長に及ぼす炭素当量の影響を表す指
数 mは静的再結晶粒成長に及ぼす時間の影響を表す指数 A17は動的再結晶粒成長の統計的修正係数 A18は動的再結晶粒成長に及ぼす温度の影響を表すエネ
ルギー A19は静的再結晶粒成長の統計的修正係数 A20は静的再結晶粒成長に及ぼす温度の影響を表すエネ
ルギーγ =[fD/dDG 2+fS/dSG 2+fN/dN 2−1/2 (11) Δε=(fD・ε+fN・ε)・exp(−t/τ (1
2) τ=A21・exp(A22/RTi) nは残留歪に及ぼす時間の影響を表す指数 A21は残留歪の統計的修正係数 A22は残留歪に及ぼす温度の影響を表すエネルギー q=1/2{γ−β・γ・(α−γ−1/2・K5 +β・(α−γ1/2・K6 α=eΔε,β=1,γ=eΔε K7={α・(β−γ)/β・(α−γ)}
1/2 μ=arc cos(γ/α) K4=exp[B3+B4・[%C]+B5・[%Mn] +B6・(T−273)+B7(T−273)] τ=exp[B8・ln K′+B9・ln T+B10/T+B11] Xf max=1−[%C]/{B′11+B12(T−273) +B13(T−273)} (T≧993K) =1−[%C]/{B′11+B12・993+B13・9932} (T≧993K) n1はフェライト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B1はフェライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係数 B2はフェライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係数 B3はフェライト変態の進行速度の統計的修正定数 B4はフェライト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表す
係数 B5はフェライト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表す
係数 B6はフェライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を表
す係数 B7はフェライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を表
す係数 B8はフェライト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の効
果の係数 B9はフェライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係数 B10はフェライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
数 B11はフェライト変態の潜伏期の統計的修正定数 B′11は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxの統
計的修正定数 B12は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxに及ぼ
す温度の影響を示す係数 B13は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxに及ぼ
す温度の影響を示す係数 K8=(1−Xf2/3,Xf:フェライト体積率 K9=(1−Xf) K10=exp[B16+B17・[%C]+B18・[%Mn] +B19・(T−273)+B20(T−273)] τ=exp[B21・lnK′10+B22・lnT+B23/T+B24] Xp max=1−Xf max(T=993) n2はパーライト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B14はパーライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
数 B15はパーライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
数 B16はパーライト変態の進行速度の統計的修正定数 B17はパーライト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表
す係数 B18はパーライト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表
す係数 B19はパーライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
表す係数 B20はパーライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
表す係数 B21はパーライト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の
効果の係数 B22はパーライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
数 B23はパーライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
数 B24はパーライト変態の潜伏期統計的修正定数 K11=(1−Xf−Xp2/3 K12=(1−Xf−Xp) K13=exp[B27+B28・[%C]+B29・[%Mn] +B30・(T−273)+B31(T−273)] τ=exp[B32・lnK′13+B33・lnT+B34/T+B35] Xb max=1−Xf−Xp n3はベーナイト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B25はベーナイト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
数 B26はベーナイト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
数 B27はベーナイト変態の進行速度の統計的修正定数 B28はベーナイト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表
す係数 B29はベーナイト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表
す係数 B30はベーナイト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
表す係数 B31はベーナイト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
表す係数 B32はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の
効果の係数 B33はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
数 B34はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
数 B35はベーナイト変態の潜伏期統計的修正定数 Ae3=B36+B37・[%C]+B38・(B39−[%C])n4
(16) n4はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
す炭素量の効果を表す指数 B36はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3の統計
的修正定数 B37はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
す炭素量の効果を表す係数 B38はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
す炭素量の効果を表す係数 B39はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
す炭素量の効果を表す定数 TPE=B40+B41・[%C]+B42・[%Mn] (17) B40はパーライトが生成しなくなる温度TPEの統計的修正
定数 B41はパーライトが生成しなくなる温度TPEに及ぼす炭素
量の効果を表す係数 B42はパーライトが生成しなくなる温度TPEに及ぼすMn量
の効果を表す係数 Hf o=C1・[%C]+C2・[%Mn]+C3・[%Si] +C4・ln t (18) (T≧TPE) t=(Ar3−T)/CR CR:冷却速度 Hf o=C5+C6・[SC(T)]+C7・(T−723)n5・ln
t SC(T)=C8・exp(C′8/T) (19) Hf=Hf o+C9・SC(T) (20) Hp=Σ[ΔXp・H(T)]/ΣΔXp (21) H(T)=C10・(Ae1−T)-1 Ae1=C11+C12・[%Mn] ΔXp:各温度で現われたパーライト量 Hb=C13+C14・[%C]n6+C15・[%Mn] +C16・[%Si]+C17・(T−723)n7・ln t (22) n5はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす温度
の影響を表す指数 n6はベーナイト硬さに及ぼす炭素の影響を表す指数 n7はベーナイト硬さに及ぼす温度の影響を表す指数 C1はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼす炭素量の効果
を表す係数 C2はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼすMn量の効果を
表す係数 C3はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼすSi量の効果を
表す係数 C4はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼす時間の効果を
表す係数 C5はTPE以下723K以上でのフェライト硬さの統計的修正
係数 C6はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす平衡
固溶炭素量の効果を表す係数 C7はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす温度
と時間の効果を表す係数 C8は平衡固溶炭素量の統計的修正係数 C′は平衡固溶炭素量に及ぼす温度の効果を表すエネ
ルギー C9は723Kにおける最終フィライト硬さに及ぼす平衡固溶
炭素量の効果を表す係数 C10はベーナイト硬さに及ぼす温度の効果を表す係数 C11はAe1の統計的修正定数 C12はAe1に及ぼすMn量の効果を表す係数 C13はベーナイト硬さの統計的修正定数 C14はベーナイト硬さに及ぼす炭素量の効果を表す係数 C15はベーナイト硬さに及ぼすMn量の効果を表す係数 C16はベーナイト硬さに及ぼすSi量の効果を表す係数 C17はベーナイト硬さに及ぼす温度と時間の効果を表す
係数 n8は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼす初期粒径の
効果を表す指数 f1はフェライト粒径に及ぼすオーステナイト粒径の効果
を表す係数 f2はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f3はフェライト粒径に及ぼすAr3の効果を表す係数 f4はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f5はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f6はフェライト粒径に及ぼすフェライト体積率の効果を
表す係数 f7はフェライト粒径の統計的修正定数 f8は冷却停止後のフェライト粒成長の統計的修正定数 f9は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼす温度の効果
を表すエネルギー f10は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼすCTの効果
の統計的修正定数 h:最終板厚 g1は引張り強さに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
を表す係数 g2は引張り強さに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果
を表す係数 g3は引張り強さに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果
を表す係数 g4は引張り強さに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
表す係数 g5は引張り強さに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
数 g6は引張り強さの統計的修正定数 g7は降伏強さに及ぼす各相の硬さの効果を表す係数 g8は降伏強さに及ぼすベーナイト体積率の効果を表す係
数 g9は降伏強さに及ぼすパーライト体積率の効果を表す係
数 g10は降伏強さに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
表す係数 g11は降伏強さに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
数 g12は降伏強さの統計的修正定数 g13は全伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果を
表す係数 g14は全伸びに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果を
表す係数 g15は全伸びに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果を
表す係数 g16は全伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を表
す係数 g17は全伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係数 g18は全伸びに及ぼすフェライト及びベーナイトの体積
率の効果を表す係数 g19は全伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g20は全伸びの統計的修正定数 g21は均一伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
を表す係数 g22は均一伸びに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果
を表す係数 g23は均一伸びに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果
を表す係数 g24は均一伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
表す係数 g25は均一伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
数 g26は均一伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g27は均一伸びの統計的修正定数 g28は局部伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
を表す係数 g29は局部伸びに及ぼすパーライト体積率の効果を表す
係数 g30は局部伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
表す係数 g31は局部伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
数 g32は局部伸びに及ぼすフェライト及びベーナイトの体
積率の効果を表す係数 g33は局部伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g34は局部伸びの統計的修正係数 を手段としている。
例えば引張強度TSについては(25)式を用いる。(2
5)式のg1〜g6の定数はあらかじめ組織の硬さや占積率
等のデータから最小2乗法で決めておく。定数の値が決
定されるとあとは、Hf,Hp等の硬さの予測とXfやXpの占
積率の予測及びdfの粒径の予測が可能になればTSの予測
も同時に可能となる。
HfとHp等の硬さの予測には(18)式から(22)式を用
いる。XfとXp等の占積率の予測には(13)式から(17)
式を用いる。dfの粒径の予測には、(3)式から(12)
式と(23)式、(24)式を用いる。
その結果の予測値と実測値の対応が第2図から第8図
に示されている。すなわち、dfの粒径については第2
図、Xfについては第3図、Xpについては第4図、Xbにつ
いては第5図、Hfについては第6図、Hpについては第7
図、Hbについては第8図に示されている。
そして以上の硬さと占積率と粒径の予測値を(25)式
に代入することによりTSの予測が可能となり、その場合
の実測値の対応が第1図となる。
このように実機圧延材のTSを予測するモデルが完成し
たので、このモデルを作って、成分、熱延条件等を変化
させ、種々のケースでシミュレーションを行い、目標の
TSを得るための製造条件を決めることができる。この場
合、シミュレーションによって提示された製造条件の中
から最も製造コストの安い条件を選ぶことにより、最終
的な製造条件を決定する。このように目標材質を得るた
めの最適な製造条件を決めることができる。
(作用) 以下に本発明におけるモデルの説明及びその作用につ
いて述べる。
熱間圧延鋼材の材質は成分のみならず圧延条件,冷却
条件等の製造条件により変化する。本発明者らは鋼材の
材質が鋼材のミクロ組織と対応づけられることに着目
し、ミクロ組織を介することにより製造条件から材質を
予測するモデル構築を行なった。モデルはミクロ組織を
予測するモデルとミクロ組織から材質を予測するモデル
の2つから構成され、ミクロ組織を予測するモデルはさ
らに冷却前のオーステナイト粒径及び残留歪を計算する
オーステナイト粒径モデルとこれらを初期条件として冷
却条件から冷却完了後の変態組織体積分率,硬さ及びフ
ェライト粒径等のミクロ組織を計算する変態モデルから
構成されている。全体の計算フローは第12図に示してお
り、以下の説明においてはこの第12図を参照されたい。
以下各モデルについて述べる。
圧延終了後冷却開始直前の平均オーステナイト粒径
γ及び残留歪Δεはその後の冷却によって生じる変態組
織分率,硬さ,粒径に大きな影響を及ぼし、最終的な鋼
材の材質を左右する。このγ,Δεはオーステナイト
域の加工条件(加工温度Ti,付加歪εi,歪速度)及
び初期粒径dγoから決定される。doは第1段目の圧延
機入口のオーステナイト粒径であり、再加熱材の場合に
は加熱温度To,加熱速度α,等温保持時間toによって決
まり(1)式を用いて表現され、通常の加熱条件の場
合、加熱温度の影響が最も大きく、低温加熱程細粒とな
る。初期粒径doのオーステナイトを加工(加工温度Ti,
付加歪εi,歪速度)する場合に歪εが小さい場合
には(もしくは温度Tiが低い場合には)再結晶は起こり
にくいが、εが大きい場合(もしくは高Tiの場合)に
は加工後に静的な再結晶が起こり粒は細粒化する。さら
に大きな歪を加えると加工中にも再結晶(動的再結晶)
が起こり、粒はさらに細粒化する。この時の粒径変化は
(2)式で与えられる動的再結晶の限界歪εを境にし
て2つの領域に分けて考えることができ、ε≧ε
領域では動的再結晶,静的再結晶,未再結晶の3グルー
プに分かれ、ε<εでは静的再結晶,未再結晶の2
グループに分かれ、この時のεは高温程、初期粒が小
さい程小さくなる。
動的再結晶の占積率fDはε<εではzeroである
が、εが増加するとともに増加し、εが温度,初期
粒径,歪速度で決まる歪εを越すと1になり、(3)
式で表現できる。εは高温程,低歪速度程,初期オー
ステナイト粒径が小さい程小さい値となり、動的再結晶
の進行が速いことを示す。またこの時に得られる動的再
結晶粒径dDは付加歪,初期粒径にはまったく依存せず、
(6)式のように温度と歪速度で決まるZener・Hollomo
m因子Zで表現されるという特徴を持ち、低温,高歪速
度(高Z)程細粒となる。動的再結晶が起きない場合は
全領域を対象として、また動的再結晶が起こった場合に
は残りの部分を対象として加工後に静的再結晶が起こ
る。この時の静的再結晶占積率fSは時間とともに増加
し、その速度は付加歪が大きい程、高温程速く、(4)
式の形で示される。またこの時に得られる静的再結晶粒
径dSは動的再結晶粒径とは対称的に(7)式のように温
度,歪速度には依存せず、初期粒径dO,付加歪εで決
定されるという特徴を持ち、dOが小さい程、εが大き
い程細粒となる。
この様に1回の加工で生じた動的,静的再結晶粒は、
次の加工もしくは冷却の開始までの間に粒成長により粗
粒化する。この時、動的再結晶粒は、粒内に大量の転位
を持つ一種の加工、組織であり、粒ごとに転位密度が異
なるために粒界の界面エネルギーと同時に転位密度の差
も含めた大きな駆動力で非常に速い粒成長を行なう。一
方、静的な再結晶をした粒の粒内の転位密度はきわめて
低いことから、粒成長の駆動力はほとんど界面エネルギ
ーのみであり、比較的ゆっくりとした粒成長を行なう。
これらを表現したのが(9),(10)式である。動的,
静的再結晶をしなかった部分は未再結晶部分として、そ
の占積率fNは(5)式で表わせ、粒径dNは偏平化の効果
を取り込んで(8)式と表現できる。以上の式を用いる
ことにより1回加工し時間t経過した後の(次回加工直
前の、もしくは冷却開始直前の)平均オーステナイト粒
γは、各再結晶の形態に属する粒の占める占積率及
び各粒が時間tの間に成長した粒径を用いて2次元平均
を行ない(11)式の形で計算される。またこの時間tの
間の歪の解放については、動的再結晶した粒内には平均
としてε、静的再結晶した粒はゼロ、未再結晶粒には
付加歪が残り、時間tの間に静的に回復するとして(1
2)式で計算され、残留歪Δεを求めることができる。
以上の過程を実際の加工回数だけくり返すことにより、
冷却開始直前の平均γ粒径γ,残留歪Δεを得ること
ができる。次に冷却過程については、等温変態曲線(TT
T曲線)を基本として、以下に示す方法により計算を行
なう。
オーステナイト域で加工が完了した鋼材は、その温度
が(16)式で示される平衡変態温度Ae3以下になると変
態しうる状態になる。この時等温(Ae3 温度以下)で保
持した際には、成分や温度で決まる潜伏期τを消費した
後変態が開始し、その後は時間とともに変態量が増加す
る。この時の変態進行のkineticsは(イ)式のようにJo
hnson−Mehl typeの式で表現できる。
X(t)=1−exp{−k・(t−τ)} (イ) (但しt≧τ) ここで、τは潜伏期、k,nは実験もしくは理論から決
定されるべき定数であり、X(t)は等温変態の際の時
刻tでの変態量である。n,kは変態のkinetics,加工の効
果等を表現することができる重要な因子であり、変態に
より現われる各組織(フェライト,パーライト,ベーナ
イト等)に対してぞれぞれ決定しなくてはならない。γ
域での加工により残留した歪Δεの効果は梅本ら(鉄と
鋼vol 70(1984)No6)が行なっている様に、γ粒の
偏平化による粒界面積増加による変態核生成サイトの増
加、粒内に発生する変形帯等の新しい変態核生成サイ
トの増加、核生成速度自信の増加、の3つの効果を取
り込む必要がある。梅本らの方法に従うと、は圧延に
より伸張したγ粒の粒界面積増加指数qを用いて表わ
せ、は歪の2乗の項で表現でき、は歪の一次の項で
表現できる。これらの効果を取り込んで(イ)式を表現
すると、フェライト,パーライト,ベーナイトに対して
それぞれ(13),(14),(15)式のように表現でき
る。(13),(14),(15)式中のK′4,K′10,K′13
から粒径dγ,残留歪Δεの効果を除いた係数K4,K10,K
13は等温変態温度T,成分([C%],[Mn%])によっ
て決まり、各組織(フェライト,パーライト,ベーナイ
ト)によって係数が異なる。各組織が温度Tで等温変態
を開始するまでには、τ12で示される潜伏期を
消費しなければならず、これらは等温変態温度T及び加
工の効果も取り込んだK′4,K′10,K′13によって表現
できる。各組織の最大変態率は平衡状態図から予測でき
る。フェライトについては炭素量,変態温度でXf max
記述でき、残りがXP max,Xb maxとなる。この様な等温
変態曲線(TTT曲線)がある場合に通常の冷却過程では
加算則を用いて変態進行を計算できる。すなわち冷却曲
線に添って温度変化を微小温度ΔTに分割し、各温度で
の等温変態の進行を加算するものである。Ae3以下でフ
ェライトの潜伏期の消費が開始し、消費量Wは(ロ)式
で示され、Wが1を越した時点でフェライト変態が開始
する。
W=ΣWi (ロ) 但しWiはTからT−ΔTの1stepで消費される潜伏期
で(ハ)式で表現される。但しCRはΔT間の平均冷却速
度である。
Wi=ΔT/CR/τ(T) (ハ) フェライト変態が完了した場合には引きつづいてパー
ライト変態が、また(17)式で示されるパーライト変態
終了温度TPEまでフェライト変態が完了していない場合
には、その後ベーナイト変態が引きつづき起こるとして
変態量を計算する。
冷却中に変態した各組織は変態後冷却中に軟化し、最
終的な組織の硬さを決定する。(17)式で表わされるパ
ーライト変態終了温度TPE以上で現われたフェライトに
ついては、成分([C%],[Mn%],[Si%])で決
まる硬さからTPEまでの時間で(18)式に従って軟化す
る。TPE以下においては温度,時間に依存する(19)式
で軟化する。またこの時各温度で平衡する固溶炭素量SC
(T)を考慮に入れた。(19)式によって450℃まで計
算した後、450℃で平衡する固溶炭素量による強化を差
し引き最終的なフェライト硬さHfを計算する。パーライ
トについては生成温度によって決まるパーライト硬さH
(T)にその生成量ΔXPをかけて合計の上平均する。こ
の時各温度で生成するパーライトの硬さはパーライトの
ラメラー間隔によって決まると考えられ、この間隔は
[Mn%]で決まるAe1変態温度からの過冷度によって記
述され、従って最終パーライト硬さは(21)式で表現さ
れる。ベーナイトの硬さについてはベーナイトが生成す
る全温度領域に対し、(22)式で示した軟化を考慮した
式により計算できる。次にこの冷却中に現われたフェラ
イト粒径は、冷却速度と成分,初期γ粒径,残留歪で決
まるフェライト変態開始温度Ar3とフェライト体積率
Xf、及び加工による核生成サイトの増加、核生成速度の
増加及び初期γ粒径を用いて(23)式で計算できる。ま
た冷却停止後(もしくは巻取り後)の徐冷ではフェライ
ト粒同志の合体による粒成長が起こる。この時に徐冷で
あるために、最終的に成長した粒径は冷却停止温度(も
しくは巻取り温度)CTと初期フェライト粒径dfoで一義
的に決まり、(24)式で表現できる。
この様にして得られるミクロ組織と最終熱延鋼材の材
質との間には、友田ら(鉄と鋼vol 61(1975)No,1)が
行なっている様な混合則が成立すると考えられる。フェ
ライト,パーライト,ベーナイト,マルテンサイトを種
々の割合で含んだ鋼材の材質とミクロ組織の関係を歪一
定で変形する部分、及び応力一定で変形する部分に分解
し記述すると、引張り試験における引張り強度TS,降伏
応力YS,全伸びT・El,均一伸びU・El,局部伸びL・El
について(25)〜(29)式となり、各ミクロ組織因子を
代入することにより最終熱延鋼材の材質が計算できる。
この様に製造工程の各要因からミクロ組織を予測し、
そのミクロ組織から鋼材の材質を決定するという方法を
とることにより、各製造ラインの特性や製造方法の変化
などによらず、熱間圧延鋼材の材質を推定することがで
き、この材質が目標の材質と合致する様に圧延条件,冷
却条件を設定することにより、効率よく歩留よく必要な
材質の鋼材を製造することができる。
(実施例) 第1図〜第10図は本発明方法を熱延工程に実施した際
に推定し、かつ目標値として設定したミクロ組織因子す
なわちフェライト,パーライト,ベーナイトの組織分
率,硬さ,及びフェライト粒径,及び最終的な熱間圧延
鋼板の材質,すなわち引張り強度,全伸び,均一伸び,
局部伸びと、これによって熱間圧延鋼材を製造する過程
で得た各々の実測値の対応を示した。この時用いた供試
鋼の成分は表1に示す通りであり、計算に用いた各係数
は以下に示す通りである。第1図〜第10図からわかる様
に本発明方法によると、各鋼材のミクロ組織,材質を精
度よく推定できると共に、本発明が提供する関係式及び
係数によると、目標材質を得るために精度高く製造条件
が設定できる。
表2は目標材質に対して製造条件を設定し実際に鋼板
を製造した例を詳細に示している。計算に用いた係数は
以下に示す通りである。実施例1においては、設定1で
は目標に対してTSが低い。設定1に対して水冷時間を長
くし巻取り温度を低下させた設定2では目標の材質を達
成するという計算結果になった。そこで、実際に設定2
の製造条件に従って鋼板を製造したところその材質は目
標を達成していた。同様に、実施例2において設定1で
は目標に対してT.Elが低いので、仕上圧延温度を上昇さ
せた設定2を再設定すると目標の材質を達成するという
計算結果になった。そこで、実際に設定2の製造条件に
従って鋼板を製造したところその材質は目標を達成して
いた。以上のように、本発明によれば目標とする材質の
鋼板を得るための製造条件を設定することが可能であ
る。
a=0.115 A12=0.1204 b=0.24 A13=5254 A1=1.42×109 A14=72600 A2=20000 A15=52200 B=11.4 h=0.25 C=34 i=0.5 C=0.22 A16=9.71 A3=1.43×10-5 j=1.43 A4=18800 k=0.3 d=0.0723 l=1.43 A5=2.25 m=0.24 A6=472 A17=3900 A7=2960 A18=5380 A8=0.026 A19=3.68×108 A9=4600 A20=20000 e=1/3 n=2/3 f=2.36 A21=8.46×10-9 A10=9.11×10-15 A22=43800 A11=67670 g=0.155 n1=1 B14=0.114 B32=−0.684 B15=100 B33=20 B16=10.164 B34=1.649×104 B17=−16.002 B35=155.30 B18=−0.980 B19=0.00791 n4=4.26 B20=2.313×10-5 B36=1115 B21=−0.917 B37=150.3 B22=20 B38=216 B23=1.956×104 B39=0.765 B24=−157.45 B40=951.30 n3=1.4 B41=156.07 B25=0.114 B42=26.809 B26=4 B27=−28.784 n5=0.8 B28=−11.484 n6=−2 B29=−1.112 n7=2 B30=0.131 C1=23584.7 B31=−1.208×10-4 C2=28.8 C3=47.6 f3=5.724×10-3 C4=−6.39 f4=−0.533 C5=126.8 f5=4.0 C6=0.555 f6=0.131 C7=−0.0995 f7=−3.107 C8=96500 f8=24.81 C′=6100 f9=151.56 C9=0.555 C10=46726.5 g1=0.157 C11=996 g2=0.222 C12=13.9 g3=0.246 C13=130.9 g4=44.3 C14=1260.0 g5=1.60 C15=23.2 g6=4.65 C16=49.5 g7=0.104 C17=−3.08×10-4 g8=8.45 g9=11.9 n8=−0.589 g10=2.60 f1=−0.469 g11=1/99 f2=0.114 g12=−7.96 g13=0.112 g33=0.998 g14=−0.072 g34=32.8 g15=−0.212 g16=−28.08 g17=−1.13 g18=−28.9 g19=0.449 g20=68.4 g21=−0.057 g22=−0.115 g23=−0.105 g24=−0.005 g25=−0.351 g26=−0.57 g27=35.6 g28=−0.066 g29=−9.75 g30=−15.7 g31=−0.617 g32=−19.7 (発明の効果) 以上に説明した本発明は従来考慮されていなかった各
ミクロ組織の硬さの予測も含み高い精度の粒径予測,組
織体積率予測と組み合わせることにより高範囲の材質を
精度よく推定することが可能であり、成分,製造条件を
適当に選択することにより高精度にコントロールした材
質の熱間圧延鋼材を製造することができるので熱間圧延
の効率化,歩留りの向上,コストの低減等の大きな効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第9図,第10図は実際に引張り試験により得ら
れた機械的特性値(引張り強度TS,降伏応力YS,全伸びT
・El,均一伸びL・El,局部伸びL・El)と本発明方法で
の計算値の関係を示している。第2図〜第8図は引張り
試験をする位置の切断面のミクロ観察結果(フェライト
粒径,各組織体積率,各組織硬さ)について本発明方法
での計算値と実測値の関係を示したものである。第11図
は瀬沼らによる熱間圧延試験により得られた応力−歪曲
線であり、初期γ粒径の効果が認知できる程大きくない
ことを示す。第12図は本発明の全体の計算フロー図を示
している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇田 淳一 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株 式会社大分製鐵所内 (72)発明者 江坂 一彬 大分市大字西ノ洲1番地 新日本製鐵株 式会社大分製鐵所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通常の炭素鋼をAr3変態点以上で圧延しそ
    の後冷却して製品とする際にその製造条件を定めるに当
    たり、実験により予め定めた関係式にもとづいて、先
    ず、成分、スラブの加熱条件、圧延条件から冷却開始直
    前の平均オーステナイト粒径dγ、残留歪量Δεを算定
    し、次にその後の冷却条件とdγ,Δεから冷却完了後
    の各組織(フェライト、パーライト、ベーナイト、マル
    テンサイト)の体積率、硬さ及び粒径を実験により予め
    定めた関係式にもとづいて算定し、更にこれらミクロ組
    織(組織の体積率、硬さ、粒径)から最終熱延鋼材の材
    質を実験により予め定めた関係式にもとづいて算定し、
    その材質が目標の材質となるように前記製造条件(成
    分、スラブの加熱条件、圧延条件、冷却条件)を調整
    し、該条件により圧延及び冷却することにより目標材質
    を得ることを特徴とする熱間圧延鋼材の製造方法。
  2. 【請求項2】通常の炭素鋼をAr3変態点以上で圧延しそ
    の後冷却して製品とする際に、下記〜により最終熱
    延鋼材の材質を算定する特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 加熱条件(加熱速度α(℃/s)、加熱温度T0(℃)、
    等温保持時間tO(s)から(1)式を用いて加熱炉出側
    平均γ粒径を計算する。 その後の所定回数の熱間圧延の各パスにおいての加工
    条件(加工温度Ti、付加歪ε、歪速度)から、付
    加歪εが(2)式で与えられる動的再結晶の限界歪ε
    より大きい時には動的再結晶、静的再結晶、未再結晶の
    3グループに分かれ、付加歪εがεより小さい時には
    静的再結晶、未再結晶の2グループに分かれるとして、
    動的再結晶、静的再結晶、未再結晶の占積率fD、fS
    fN、及び粒径dD、dS、dNをそれぞれ(3)、(4)、
    (5)、(6)、(7)、(8)式を用いて計算する。 パス間での粒成長を動的再結晶については(9)式、
    静的再結晶については(10)式で計算し、次パス直前の
    平均オーステナイト粒径γiを(11)式で計算する。 パス間での歪の回復を考慮して次パス直前の残留歪量
    Δεを(12)を用いて計算し、次パスにおいては付加
    歪εi+1に前パスの残留歪Δεを加えたものを実行的
    歪とする。 この実行的歪とγiから上記と同様の再結晶挙動を
    計算し、これを所定パス回数だけ繰り返すことにより冷
    却開始前の平均オーステナイト粒径γと残留歪量Δε
    とを計算する。 このγ、Δεを初期条件として、フェライト、パー
    ライト、ベーナイトの等温変態率の推定式(13)、(1
    4)、(15)式を用いて任意の冷却曲線について変態率
    の加算則を適用し、最終的なフェライト、パーライト、
    ベーナイトの体積率を計算し、マルテンサイトの体積率
    は1からフェライト、パーライト、ベーナイトの体積率
    の合計を引くことにより計算する。但し変態のための潜
    伏期の消費率は平衡変態温度Ae3から始まるとし、Ae3
    (16)式で求める。 上記変態率の計算において(17)式で計算される温度
    TPE以上で現れたフェライトについては(18)式で、TPE
    以下でかつ723K以上で現れたフェライトについては(1
    9)式で冷却曲線にそって硬さを計算し、その後(20)
    式を用いて最終フェライト硬さを計算し、パーライト、
    ベーナイトについては、(21)、(22)式で最終硬さを
    計算する。 次に最終フェライト体積率Xf及び潜伏期τが完全に
    消費されて、変態が開始する温度Ar3を用いて(23)式
    からdfoを計算し、冷却停止温度CTを用いて(24)式か
    ら最終フェライト粒径dfを計算する。 以上のようにして求めたフェライト粒径(df)、フェ
    ライト体積率及び硬さ(Xf、Hf)、パーライト体積率及
    び硬さ(Xp、Hp)、ベーナイト体積率及び硬さ(Xb
    Hb)、マルテンサイト体積率(Xm)を用いて(25)〜
    (29)式により引張り強さTS、降伏強さYS、全伸びT・
    El、均一伸びU・El、局部伸びL・Elを計算する。 aは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱速度の効果を表す
    指数 bは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
    指数 A1は加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
    係数 A2は加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
    エネルギー Bは加熱炉平均出側粒径に及ぼす加熱温度の効果を表す
    係数 Cは加熱炉平均出側粒径の統計的修正定数 ε=A3・do c・exp(A4/RTi) (2) Tiは圧延温度、Rは気体定数 A3は動的際結晶限界歪の統計的修正係数 A4は動的際結晶限界歪に及ぼす温度の影響を表すエネル
    ギー cは動的際結晶限界歪に及ぼす初期粒径の影響を表す指
    ε=A5{1−exp(−do/K2)} K2=A6-d・exp(−A7/Ti) m=A8・exp(A9/Ti) dは動的際結晶終了歪εに及ぼす歪速度の影響を表す
    指数 A5は動的際結晶終了歪εの統計的修正係数 A6は動的際結晶終了歪εに及ぼす歪速度と温度の影響
    を表すK2の統計的修正係数 A7は動的際結晶終了歪εに及ぼす温度の影響を表すエ
    ネルギー A8は動的際結晶占積率に及ぼす付加歪の影響を表す指数
    mの統計的修正係数 A9は動的際結晶占積率に及ぼす付加歪の影響を表す指数
    mに及ぼす温度の影響を表すエネルギー fS=(1−fD)・(1−exp{−(t/τ})
    (4) τ=A10・ε-f.exp(A11/RTi) tはパス間時間 eは静的再結晶占積率に及ぼす時間の影響を表す指数 fは静的再結晶占積率に及ぼす歪の影響を表す指数 A10は静的再結晶占積率に及ぼす歪と温度の影響を表す
    τの統計的修正係数 A11は静的再結晶占積率に及ぼす温度の影響を表すエネ
    ルギー fN=1−fD−fS (5) dD=K3・Z-g (6) K3=A12・Q0−A13 Q0=A14−A15・Ceq Ceq=[%C]+[%Mn]/6 Z=・exp(Q0/RT) gは動的再結晶粒径に及ぼすZener−Hollomon paramete
    rの影響を表す指数 A12は動的再結晶粒径の係数K3に及ぼす動的再結晶の活
    性化エネルギーQ0の影響を表す係数 A13は動的再結晶粒径の係数K3の統計的修正定数 A14は動的再結晶の活性化エネルギーQ0の統計的修正定
    数 A15は動的再結晶の活性化エネルギーQ0に及ぼす炭素当
    量Ceqの影響を表す係数 dS=A16・d0 h・ε-i (7) hは静的再結晶粒径に及ぼす初期粒径の影響を表す指数 iは静的再結晶粒径に及ぼす歪の影響を表す指数 A16は静的再結晶粒径の統計的修正係数 dN=d0・exp(−ε/4) (8) dDG 2=dD 2+A17・Ceq -j・exp(−A18/T)・tk (9) dSG 2=dS 2+A19・Ceq -l・exp(−A20/T)・tm (10) jは動的再結晶粒成長に及ぼす炭素当量の影響を表す指
    数 kは動的再結晶粒成長に及ぼす時間の影響を表す指数 lは静的再結晶粒成長に及ぼす炭素当量の影響を表す指
    数 mは静的再結晶粒成長に及ぼす時間の影響を表す指数 A17は動的再結晶粒成長の統計的修正係数 A18は動的再結晶粒成長に及ぼす温度の影響を表すエネ
    ルギー A19は静的再結晶粒成長の統計的修正係数 A20は静的再結晶粒成長に及ぼす温度の影響を表すエネ
    ルギーγ =[fD/dDG 2+fS/dSG 2+fN/dN 2−1/2 (11) Δε=(fD・ε+fN・ε)・exp(−t/τ (1
    2) τ=A21・exp(A22/RTi) nは残留歪に及ぼす時間の影響を表す指数 A21は残留歪の統計的修正係数 A22は残留歪に及ぼす温度の影響を表すエネルギー q=1/2{γ−β・γ・(α−γ−1/2・K5 +β・(α−γ1/2・K6 α=eΔε,β=1,γ=eΔε K7={α・(β−γ)/β・(α−γ)}
    1/2 μ=arc cos(γ/α) K4=exp[B3+B4・[%C]+B5・[%Mn] +B6・(T−273)+B7(T−273)] τ=exp[B8・ln K′+B9・ln T+B10/T+B11] Xf max=1−[%C]/{B′11+B12(T−273) +B13(T−273)} (T≧993K) =1−[%C]/{B′11+B12・993+B13・9932} (T≧993K) n1はフェライト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B1はフェライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係数 B2はフェライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係数 B3はフェライト変態の進行速度の統計的修正定数 B4はフェライト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表す
    係数 B5はフェライト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表す
    係数 B6はフェライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を表
    す係数 B7はフェライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を表
    す係数 B8はフェライト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の効
    果の係数 B9はフェライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係数 B10はフェライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
    数 B11はフェライト変態の潜伏期の統計的修正定数 B′11は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxの統
    計的修正定数 B12は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxに及ぼ
    す温度の影響を示す係数 B13は最大に変態可能なフェライト変態率Xf maxに及ぼ
    す温度の影響を示す係数 K8=(1−Xf2/3,Xf:フェライト体積率 K9=(1−Xf) K10=exp[B16+B17・[%C]+B18・[%Mn] +B19・(T−273)+B20(T−273)] τ=exp[B21・lnK′10+B22・lnT+B23/T+B24] Xp max=1−Xf max(T=993) n2はパーライト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B14はパーライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
    数 B15はパーライト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
    数 B16はパーライト変態の進行速度の統計的修正定数 B17はパーライト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表
    す係数 B18はパーライト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表
    す係数 B19はパーライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
    表す係数 B20はパーライト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
    表す係数 B21はパーライト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の
    効果の係数 B22はパーライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
    数 B23はパーライト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
    数 B24はパーライト変態の潜伏期統計的修正定数 K11=(1−Xf−Xp2/3 K12=(1−Xf−Xp) K13=exp[B27+B28・[%C]+B29・[%Mn] +B30・(T−273)+B31(T−273)] τ=exp[B32・lnK′13+B33・lnT+B34/T+B35] Xb max=1−Xf−Xp n3はベーナイト体積率に及ぼす時間の影響を表す指数 B25はベーナイト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
    数 B26はベーナイト体積率に及ぼす残留歪の影響を表す係
    数 B27はベーナイト変態の進行速度の統計的修正定数 B28はベーナイト変態の進行速度に及ぼすCの効果を表
    す係数 B29はベーナイト変態の進行速度に及ぼすMnの効果を表
    す係数 B30はベーナイト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
    表す係数 B31はベーナイト変態の進行速度に及ぼす温度の効果を
    表す係数 B32はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす変態進行速度の
    効果の係数 B33はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
    数 B34はベーナイト変態の潜伏期に及ぼす温度の効果の係
    数 B35はベーナイト変態の潜伏期統計的修正定数 Ae3=B36+B37・[%C]+B38・(B39−[%C])n4
    (16) n4はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
    す炭素量の効果を表す指数 B36はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3の統計
    的修正定数 B37はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
    す炭素量の効果を表す係数 B38はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
    す炭素量の効果を表す係数 B39はオーステナイトとフェライトの平衡温度Ae3に及ぼ
    す炭素量の効果を表す定数 TPE=B40+B41・[%C]+B42・[%Mn] (17) B40はパーライトが生成しなくなる温度TPEの統計的修正
    定数 B41はパーライトが生成しなくなる温度TPEに及ぼす炭素
    量の効果を表す係数 B42はパーライトが生成しなくなる温度TPEに及ぼすMn量
    の効果を表す係数 Hf o=C1・[%C]+C2・[%Mn]+C3・[%Si] +C4・ln t (18) (T≧TPE) t=(Ar3−T)/CR CR:冷却速度 Hf o=C5+C6・[SC(T)]+C7・(T−723)n5・ln
    t SC(T)=C8・exp(C′8/T) (19) Hf=Hf o+C9・SC(T) (20) Hp=Σ[ΔXp・H(T)]/ΣΔXp (21) H(T)=C10・(Ae1−T)-1 Ae1=C11+C12・[%Mn] ΔXp:各温度で現われたパーライト量 Hb=C13+C14・[%C]n6+C15・[%Mn] +C16・[%Si]+C17・(T−723)n7・ln t (22) n5はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす温度
    の影響を表す指数 n6はベーナイト硬さに及ぼす炭素の影響を表す指数 n7はベーナイト硬さに及ぼす温度の影響を表す指数 C1はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼす炭素量の効果
    を表す係数 C2はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼすMn量の効果を
    表す係数 C3はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼすSi量の効果を
    表す係数 C4はTPE以上でのフェライト硬さに及ぼす時間の効果を
    表す係数 C5はTPE以下723K以上でのフェライト硬さの統計的修正
    係数 C6はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす平衡
    固溶炭素量の効果を表す係数 C7はTPE以下723K以上でのフェライト硬さに及ぼす温度
    と時間の効果を表す係数 C8は平衡固溶炭素量の統計的修正係数 C′は平衡固溶炭素量に及ぼす温度の効果を表すエネ
    ルギー C9は723Kにおける最終フィライト硬さに及ぼす平衡固溶
    炭素量の効果を表す係数 C10はベーナイト硬さに及ぼす温度の効果を表す係数 C11はAe1の統計的修正定数 C12はAe1に及ぼすMn量の効果を表す係数 C13はベーナイト硬さの統計的修正定数 C14はベーナイト硬さに及ぼす炭素量の効果を表す係数 C15はベーナイト硬さに及ぼすMn量の効果を表す係数 C16はベーナイト硬さに及ぼすSi量の効果を表す係数 C17はベーナイト硬さに及ぼす温度と時間の効果を表す
    係数 n8は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼす初期粒径の
    効果を表す指数 f1はフェライト粒径に及ぼすオーステナイト粒径の効果
    を表す係数 f2はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f3はフェライト粒径に及ぼすAr3の効果を表す係数 f4はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f5はフェライト粒径に及ぼす残留歪の効果を表す係数 f6はフェライト粒径に及ぼすフェライト体積率の効果を
    表す係数 f7はフェライト粒径の統計的修正定数 f8は冷却停止後のフェライト粒成長の統計的修正定数 f9は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼす温度の効果
    を表すエネルギー f10は冷却停止後のフェライト粒成長に及ぼすCTの効果
    の統計的修正定数 h:最終板厚 g1は引張り強さに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g2は引張り強さに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g3は引張り強さに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g4は引張り強さに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
    表す係数 g5は引張り強さに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
    数 g6は引張り強さの統計的修正定数 g7は降伏強さに及ぼす各相の硬さの効果を表す係数 g8は降伏強さに及ぼすベーナイト体積率の効果を表す係
    数 g9は降伏強さに及ぼすパーライト体積率の効果を表す係
    数 g10は降伏強さに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
    表す係数 g11は降伏強さに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
    数 g12は降伏強さの統計的修正定数 g13は全伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果を
    表す係数 g14は全伸びに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果を
    表す係数 g15は全伸びに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果を
    表す係数 g16は全伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を表
    す係数 g17は全伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係数 g18は全伸びに及ぼすフェライト及びベーナイトの体積
    率の効果を表す係数 g19は全伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g20は全伸びの統計的修正定数 g21は均一伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g22は均一伸びに及ぼすベーナイト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g23は均一伸びに及ぼすパーライト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g24は均一伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
    表す係数 g25は均一伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
    数 g26は均一伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g27は均一伸びの統計的修正定数 g28は局部伸びに及ぼすフェライト体積率と硬さの効果
    を表す係数 g29は局部伸びに及ぼすパーライト体積率の効果を表す
    係数 g30は局部伸びに及ぼすマルテンサイト体積率の効果を
    表す係数 g31は局部伸びに及ぼすフェライト粒径の効果を表す係
    数 g32は局部伸びに及ぼすフェライト及びベーナイトの体
    積率の効果を表す係数 g33は局部伸びに及ぼす板厚の効果を表す係数 g34は局部伸びの統計的修正係数
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