JP2584681B2 - 記録方法及び記録材料 - Google Patents
記録方法及び記録材料Info
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- JP2584681B2 JP2584681B2 JP2064149A JP6414990A JP2584681B2 JP 2584681 B2 JP2584681 B2 JP 2584681B2 JP 2064149 A JP2064149 A JP 2064149A JP 6414990 A JP6414990 A JP 6414990A JP 2584681 B2 JP2584681 B2 JP 2584681B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は画像情報の記録方法に関し、更に詳しくは可
視光線領域における反射率と赤外線領域における反射率
とを特定の範囲に限定した画像情報の記録方法及びそれ
に使用する記録材料に関する。
視光線領域における反射率と赤外線領域における反射率
とを特定の範囲に限定した画像情報の記録方法及びそれ
に使用する記録材料に関する。
(従来の技術及びその問題点) 従来、銀行通帳、小切手、航空券、道路通行券、乗車
券、入場券、勝馬投票券、プリペイドカード類、例え
ば、電話料金カード、乗車券購入カード、入場券購入カ
ード、遊戯料金カード等及び身分証明証、銀行の預金番
号カード等の銀行自動支払いに関連したカード等、文
字、数字、記号、模様等の画像情報について第三者に対
して秘密にし、悪用されない様に隠蔽する必要があるこ
とがあり、それら多くの場合は磁気インキを利用してい
た。
券、入場券、勝馬投票券、プリペイドカード類、例え
ば、電話料金カード、乗車券購入カード、入場券購入カ
ード、遊戯料金カード等及び身分証明証、銀行の預金番
号カード等の銀行自動支払いに関連したカード等、文
字、数字、記号、模様等の画像情報について第三者に対
して秘密にし、悪用されない様に隠蔽する必要があるこ
とがあり、それら多くの場合は磁気インキを利用してい
た。
しかしながら、磁気インキを利用したシステムにおい
ては、使用される磁性体が熱にさらされたり、強い磁場
の環境等におかれたりすると、磁気の強さが変ったり或
いは消えたりするという問題があり、又、磁気記録を変
えたり、再生させる等の変造や改ざんの問題も起こって
いる。
ては、使用される磁性体が熱にさらされたり、強い磁場
の環境等におかれたりすると、磁気の強さが変ったり或
いは消えたりするという問題があり、又、磁気記録を変
えたり、再生させる等の変造や改ざんの問題も起こって
いる。
従って、情報の記入、記録等の入力が簡単且つ容易に
行ない得、又、変造や改ざんされた券類やカード類を発
見することが可能である画像情報の記録方法が要望され
ている。
行ない得、又、変造や改ざんされた券類やカード類を発
見することが可能である画像情報の記録方法が要望され
ている。
(問題を解決する為の手段) 本発明者らは上記従来技術の問題点を解決すべく鋭意
研究の結果本発明を完成した。
研究の結果本発明を完成した。
即ち、本発明は、任意の基体上に黒色〜暗色の記録材
料を用いて画像情報を記録する方法において、該画像の
可視光線領域における反射率を凡そ10%以下とし、且つ
赤外線領域における反射率を凡そ15%〜50%とすること
を特徴とする記録方法及びそれに使用する記録材料であ
る。
料を用いて画像情報を記録する方法において、該画像の
可視光線領域における反射率を凡そ10%以下とし、且つ
赤外線領域における反射率を凡そ15%〜50%とすること
を特徴とする記録方法及びそれに使用する記録材料であ
る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
明する。
本発明おいて使用される基体としては、例えば、紙、
化学繊維混抄紙、合成紙、プラチックフィルム、プラス
チックシート等、従来公知の記入或いは記録可能な基体
が使用される。利用される形状は規格の各サイズの他、
切断されたカードサイズ等であり特に限定されない。
化学繊維混抄紙、合成紙、プラチックフィルム、プラス
チックシート等、従来公知の記入或いは記録可能な基体
が使用される。利用される形状は規格の各サイズの他、
切断されたカードサイズ等であり特に限定されない。
上記基体に後記の記録材料を用いて情報を記録する方
法はいずれも従来公知の方法でよい。
法はいずれも従来公知の方法でよい。
例えば、従来、文字、数字、記号、模様等の画像情報
の記録、記入等の方法は、その使用する記録機器等の手
段の画像形成の機構によって決まる。
の記録、記入等の方法は、その使用する記録機器等の手
段の画像形成の機構によって決まる。
例えば、熱転写方式、インクジェットプリンティング
方式、静電記録方式、着色リボンを用いるインパクトプ
リンティング方式等、従来公知の記録方式が挙げられ
る。
方式、静電記録方式、着色リボンを用いるインパクトプ
リンティング方式等、従来公知の記録方式が挙げられ
る。
本発明の記録方法に使用する記録材料について述べ
る。
る。
本発明の記録材料は黒色〜暗色を示すもので、その画
像の可視光線領域における反射率が凡そ10%以下であ
り、且つ赤外線領域における反射率が凡そ15〜50%のも
のであり、赤外線吸収性黒色顔料及び赤外線反射性黒色
顔料を含有するものである。
像の可視光線領域における反射率が凡そ10%以下であ
り、且つ赤外線領域における反射率が凡そ15〜50%のも
のであり、赤外線吸収性黒色顔料及び赤外線反射性黒色
顔料を含有するものである。
本発明の方法は、可視光線下の情報と赤外線下の情報
とを利用しているが、一般に赤外線下の情報が入ってい
ることの認識及びその識別が容易ではない。
とを利用しているが、一般に赤外線下の情報が入ってい
ることの認識及びその識別が容易ではない。
仮に、各種券類やカード類の文字、数字、記号、模様
等の画像情報を変造したり、改ざんしようとする場合に
は各種の筆記具や記録材料が使用されるであろう。一般
にそれらに使用される色素は、水溶性染料又は油溶性の
染料又はカーボンブラック等の顔料である。水溶性染料
の可視光線領域における反射率は凡そ10%以下であり、
赤外線領域における反射率は凡そ60%以上であった。油
溶性染料の可視光線領域における反射率は凡そ10%以下
であったが、赤外線領域における反射率は10%以下のも
のと60%以上のものとあった。又、カーボンブラック等
の顔料は可視光線領域における反射率も赤外線領域にお
ける反射率も凡そ10%以下であった。
等の画像情報を変造したり、改ざんしようとする場合に
は各種の筆記具や記録材料が使用されるであろう。一般
にそれらに使用される色素は、水溶性染料又は油溶性の
染料又はカーボンブラック等の顔料である。水溶性染料
の可視光線領域における反射率は凡そ10%以下であり、
赤外線領域における反射率は凡そ60%以上であった。油
溶性染料の可視光線領域における反射率は凡そ10%以下
であったが、赤外線領域における反射率は10%以下のも
のと60%以上のものとあった。又、カーボンブラック等
の顔料は可視光線領域における反射率も赤外線領域にお
ける反射率も凡そ10%以下であった。
従って、本発明の記録材料はその画像の可視光線領域
における反射率を凡そ10%以下とし、且つ赤外線領域に
おける反射率を凡そ15%〜50%とすることで、前記した
如き変造や改ざんを赤外線領域における反射率を信号と
して識別して選別することが出来る様にしたものであ
る。
における反射率を凡そ10%以下とし、且つ赤外線領域に
おける反射率を凡そ15%〜50%とすることで、前記した
如き変造や改ざんを赤外線領域における反射率を信号と
して識別して選別することが出来る様にしたものであ
る。
この特性は前記した如く、赤外線吸収性黒色顔料と赤
外線反射性黒色顔料とを混合し、これを記録材料の着色
剤として使用することによって達成される。
外線反射性黒色顔料とを混合し、これを記録材料の着色
剤として使用することによって達成される。
赤外線吸収性黒色顔料とは、可視光線領域においては
充分な可視光線の吸収があると共に、検知に利用される
赤外線領域に対しても大きな吸収があり、従って赤外線
領域における反射率が明白に低いことが必要である。か
かる性質を有する従来公知の顔料がいずれも使用出来、
特に好ましいものは、例えば、カーボンブラック系黒色
顔料、アニリンブラック系黒色顔料、酸化鉄系黒色顔
料、スピネル型構造系等の焼成顔料系黒色顔料等であ
る。又、赤外線反射性黒色顔料とは、可視光線領域にお
いて充分な可視光線の吸収があると共に、検知に利用さ
れる赤外線領域に対しては大きな反射があり、従って赤
外線領域における反射率が高いことが必要である。
充分な可視光線の吸収があると共に、検知に利用される
赤外線領域に対しても大きな吸収があり、従って赤外線
領域における反射率が明白に低いことが必要である。か
かる性質を有する従来公知の顔料がいずれも使用出来、
特に好ましいものは、例えば、カーボンブラック系黒色
顔料、アニリンブラック系黒色顔料、酸化鉄系黒色顔
料、スピネル型構造系等の焼成顔料系黒色顔料等であ
る。又、赤外線反射性黒色顔料とは、可視光線領域にお
いて充分な可視光線の吸収があると共に、検知に利用さ
れる赤外線領域に対しては大きな反射があり、従って赤
外線領域における反射率が高いことが必要である。
かかる性質を有する従来公知の顔料がいずれも使用出
来、特に好ましいものは、例えば、アゾ系黒色顔料又は
有彩色顔料を混合して調色して調製した黒色顔料であ
る。
来、特に好ましいものは、例えば、アゾ系黒色顔料又は
有彩色顔料を混合して調色して調製した黒色顔料であ
る。
上記アゾ系黒色顔料のうちで、下記の一般式で表わさ
れるアゾメチン基を有する残基を分子中に有するアゾ系
黒色顔料が特に好ましい。
れるアゾメチン基を有する残基を分子中に有するアゾ系
黒色顔料が特に好ましい。
(但し、上記式中のArは芳香族或いは複素環式化合物の
残基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子であり、m
はArの置換位置に起因する1〜2以上の整数である。) 例えば、特開昭62−32149号公報に開示されているカ
ップリング成分として2−ヒドロキシ−α−ベンゾカル
バゾールーカルボン酸アリールアミド及びその誘導体を
使用したアゾメチン基を有するアゾ系黒色顔料が特に好
ましく、可視光線領域下では黒色度の高い鮮明な黒色を
示した。しかるに赤外線に対しては高い反射を示した。
又、耐熱性、耐光性、耐水性、耐薬品性、耐溶剤性に優
れ、更に高い着色力を有している。
残基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子であり、m
はArの置換位置に起因する1〜2以上の整数である。) 例えば、特開昭62−32149号公報に開示されているカ
ップリング成分として2−ヒドロキシ−α−ベンゾカル
バゾールーカルボン酸アリールアミド及びその誘導体を
使用したアゾメチン基を有するアゾ系黒色顔料が特に好
ましく、可視光線領域下では黒色度の高い鮮明な黒色を
示した。しかるに赤外線に対しては高い反射を示した。
又、耐熱性、耐光性、耐水性、耐薬品性、耐溶剤性に優
れ、更に高い着色力を有している。
尚、本発明において「赤外線反射性」とは、そのもの
自体が赤外線を反射する場合と、そのもの自体は赤外線
を透過するが、色素が施こされた基体によって赤外線が
反射され、再度該着色部分を透過して赤外線を出すこと
も意味するものである。
自体が赤外線を反射する場合と、そのもの自体は赤外線
を透過するが、色素が施こされた基体によって赤外線が
反射され、再度該着色部分を透過して赤外線を出すこと
も意味するものである。
本発明の記録材料中に含有される着色剤の含有量につ
いては、その記録材料の種類や基体上に印字或いは印刷
される膜厚、粒子厚、液滴量等によって変える必要があ
るので、一概には決められないが、上記赤外線吸収性黒
色顔料の含有量はカーボンブラック系及び有機黒色顔料
系のものでは凡そ0.2〜3重量%位であり、無機黒色顔
料系では凡そ0.5%〜8重量%位である。
いては、その記録材料の種類や基体上に印字或いは印刷
される膜厚、粒子厚、液滴量等によって変える必要があ
るので、一概には決められないが、上記赤外線吸収性黒
色顔料の含有量はカーボンブラック系及び有機黒色顔料
系のものでは凡そ0.2〜3重量%位であり、無機黒色顔
料系では凡そ0.5%〜8重量%位である。
又、それと混合して使用される上記した赤外線反射性
黒色顔料の含有量は、記録材料による記録された画像が
可視光線領域での反射率が凡そ10%以下を示す様に使用
されなければならないものであり、凡そ3〜15重量%位
であり、前記赤外線吸収性黒色顔料の含有量が少ない時
には多く使用される。
黒色顔料の含有量は、記録材料による記録された画像が
可視光線領域での反射率が凡そ10%以下を示す様に使用
されなければならないものであり、凡そ3〜15重量%位
であり、前記赤外線吸収性黒色顔料の含有量が少ない時
には多く使用される。
本発明の記録材料は、従来公知の記録材料と同じ構成
で使用される。例えば、熱転写リボン又はフイルム、水
性及び油性のインクジェットインキ、静電記録用の乾式
及び湿式現像剤、インパクトプリンティング用の着色リ
ボン等である。
で使用される。例えば、熱転写リボン又はフイルム、水
性及び油性のインクジェットインキ、静電記録用の乾式
及び湿式現像剤、インパクトプリンティング用の着色リ
ボン等である。
これらに使用される樹脂成分や用途に合わせた添加剤
或いは溶剤、水等は従来のそれらの記録材料に使用され
ているいずれのものでもよい。
或いは溶剤、水等は従来のそれらの記録材料に使用され
ているいずれのものでもよい。
又、記録材料の製造方法もその種類の記録材料の製造
方法として従来使用されている方法で為される。
方法として従来使用されている方法で為される。
前記した如く、形成された文字、数字、記号、模様等
の画像情報の可視光線に対する吸収性、即ち低反射性及
び赤外線に対する限定された程度での反射性について
は、可視光線領域の光線を用いた読取機や写真等及び赤
外線領域の光線を用いた読取機や赤外線写真等を組み合
わせて識別し、確認することが出来る。例えば、光線を
用いた読取機では可視光線領域として500〜600nmや620
〜650nmのフイルターによる光線を、赤外線領域では890
〜930nmの近赤外線を出す半導体レーザーを利用する。
これらの赤外線がそのまま或いは変調を加えて受光の感
度を高めた形で照射する。次いで基体、例えば、紙或い
はカード上において画像情報の記録されている部分での
反射の程度を受光センサーにて受光して、その程度を示
す電気信号に変換される。この電気信号は各種の認識方
式に連結されて明確な画像情報として認識される。予め
設定されたレベルを外れる事が起こった場合には、例え
ば、警報灯の点灯、警報音の発生、合成音声の発生、陰
極線管によるデイスプレー、レコーダー又はプリンター
による記録、モーター等の作動による表示或いは券又は
カードのより分け或いは確認作業の停止等及びこれらの
組み合わせである。
の画像情報の可視光線に対する吸収性、即ち低反射性及
び赤外線に対する限定された程度での反射性について
は、可視光線領域の光線を用いた読取機や写真等及び赤
外線領域の光線を用いた読取機や赤外線写真等を組み合
わせて識別し、確認することが出来る。例えば、光線を
用いた読取機では可視光線領域として500〜600nmや620
〜650nmのフイルターによる光線を、赤外線領域では890
〜930nmの近赤外線を出す半導体レーザーを利用する。
これらの赤外線がそのまま或いは変調を加えて受光の感
度を高めた形で照射する。次いで基体、例えば、紙或い
はカード上において画像情報の記録されている部分での
反射の程度を受光センサーにて受光して、その程度を示
す電気信号に変換される。この電気信号は各種の認識方
式に連結されて明確な画像情報として認識される。予め
設定されたレベルを外れる事が起こった場合には、例え
ば、警報灯の点灯、警報音の発生、合成音声の発生、陰
極線管によるデイスプレー、レコーダー又はプリンター
による記録、モーター等の作動による表示或いは券又は
カードのより分け或いは確認作業の停止等及びこれらの
組み合わせである。
(作用・効果) 以上の如き本発明の記録方法によれば、形成せしめら
れた記録情報が、仮に変造されたり、改ざんされたりす
るときに使用されるであろう筆記具や記録材料等と赤外
線反射率の程度の差をつけ、反射率が高くもなく又低く
もない中間的なレベルの時のみ正しいと識別出来る様に
したものである。
れた記録情報が、仮に変造されたり、改ざんされたりす
るときに使用されるであろう筆記具や記録材料等と赤外
線反射率の程度の差をつけ、反射率が高くもなく又低く
もない中間的なレベルの時のみ正しいと識別出来る様に
したものである。
従って仮に文字、数字、記号、模様等の画像情報が変
造や改造されても、発見し易い記録方法として非常に有
用である。
造や改造されても、発見し易い記録方法として非常に有
用である。
又、磁気インキを利用したシステムとの併用も可能で
ある。
ある。
(実施例) 次に実施例をあげて本発明を具体的に説明する、尚、
文中、部とあるのは特に断りのない限り重量基準であ
る。
文中、部とあるのは特に断りのない限り重量基準であ
る。
実施例1 カーボンブラック顔料2.02部、及び3−(4´−アミ
ノフェニルイミノ)−1−オキソ−4、5、6、7−テ
トラクロルイソインドリンをジアゾ化し、2−ヒドロキ
シ−α−ベンゾカルバゾール−3−カルボ−(2´−メ
チル−4´−メトキシ)アニライドとカップリング反応
を行なって得たアゾメチン基を有する黒色アゾ顔料11.4
8部をエステルワックス39.25部、パラフィン系ワックス
39.25部、スチレン−メタクリレート系共重合樹脂5部
及びシリカ3部をバインダーとして、常法に従いポリエ
ステルフィルムに凡そ3μmの厚さに塗布した。それを
幅6mmに切断して黒色の熱転写記録用インクリボンとし
た。これを熱転写記録装置に装填し、熱転写を行った。
この熱転写インクリボンからの熱転写画像の可視光線及
び赤外線に対する性質を見る為に、可視部−近赤外部の
反射率を自記分光光度計にて測定した。各波長における
反射率は下記の表の通りであった。
ノフェニルイミノ)−1−オキソ−4、5、6、7−テ
トラクロルイソインドリンをジアゾ化し、2−ヒドロキ
シ−α−ベンゾカルバゾール−3−カルボ−(2´−メ
チル−4´−メトキシ)アニライドとカップリング反応
を行なって得たアゾメチン基を有する黒色アゾ顔料11.4
8部をエステルワックス39.25部、パラフィン系ワックス
39.25部、スチレン−メタクリレート系共重合樹脂5部
及びシリカ3部をバインダーとして、常法に従いポリエ
ステルフィルムに凡そ3μmの厚さに塗布した。それを
幅6mmに切断して黒色の熱転写記録用インクリボンとし
た。これを熱転写記録装置に装填し、熱転写を行った。
この熱転写インクリボンからの熱転写画像の可視光線及
び赤外線に対する性質を見る為に、可視部−近赤外部の
反射率を自記分光光度計にて測定した。各波長における
反射率は下記の表の通りであった。
上記の表において波長はnmで示す。又、反射率の測定
は裏からアルミナ白板を当って測定した。
は裏からアルミナ白板を当って測定した。
上記の結果は、可視部においては反射率が5%以下で
殆ど反射を示さず吸収しており黒色を示すものである
が、近赤外部においては反射率が32%〜35%で吸収と反
射とが共に起こっており、従って中間的な反射を示して
いる。
殆ど反射を示さず吸収しており黒色を示すものである
が、近赤外部においては反射率が32%〜35%で吸収と反
射とが共に起こっており、従って中間的な反射を示して
いる。
又、比較する為に、市販されている黒色の筆記具によ
り描画し、上記と同様にして可視部−近赤外部の反射率
を測定した。
り描画し、上記と同様にして可視部−近赤外部の反射率
を測定した。
筆記具としては、油性のものはファイバーペン及びボ
ールペンを、水性のものはファイバーペン、ボールペン
及び万年筆を使用した。
ールペンを、水性のものはファイバーペン、ボールペン
及び万年筆を使用した。
測定の結果、可視部の反射率は全て10%以下を示した
が、赤外部の反射率は使用している色素の性質により、
反射率が10%以下で殆ど反射を示さないで吸収を起こし
ているものと、凡そ65%以上の高い反射率を示し吸収の
度合いが低いものとの2種類に分かれた。
が、赤外部の反射率は使用している色素の性質により、
反射率が10%以下で殆ど反射を示さないで吸収を起こし
ているものと、凡そ65%以上の高い反射率を示し吸収の
度合いが低いものとの2種類に分かれた。
又、下記した様に赤外線領域の反射によって、高、
中、低の3段階に区分される赤外線読取機にて上記の熱
転写インクリボンからの熱転写画像及び上記の筆記具を
使用して描画した画像の読取りを行ったところ、各画像
は上記の赤外部の反射率の大きさに基づいた夫々の区分
の信号を与えた。
中、低の3段階に区分される赤外線読取機にて上記の熱
転写インクリボンからの熱転写画像及び上記の筆記具を
使用して描画した画像の読取りを行ったところ、各画像
は上記の赤外部の反射率の大きさに基づいた夫々の区分
の信号を与えた。
上記の赤外線読取機は、半導体レーザーにより890〜9
30nmの近赤外線を発生させ、これに変調を加えて受光の
感度を高めた形で照射し、券或はカード上において予め
設定された反射率を光学的情報として有する画像記録か
らの反射の程度を受光センサーにて受光して、その光学
的情報を電気的情報に変換するもので、この電気的情報
は、文字、数字、記号、模様等の画像情報の反射率を凡
そ10%以下、15%〜50%、60%以上の3段階に区別出来
るようにした識別回路によって区分され、その結果を警
報灯の点灯及び警報音に発生に結びてけるようにしたも
のである。
30nmの近赤外線を発生させ、これに変調を加えて受光の
感度を高めた形で照射し、券或はカード上において予め
設定された反射率を光学的情報として有する画像記録か
らの反射の程度を受光センサーにて受光して、その光学
的情報を電気的情報に変換するもので、この電気的情報
は、文字、数字、記号、模様等の画像情報の反射率を凡
そ10%以下、15%〜50%、60%以上の3段階に区別出来
るようにした識別回路によって区分され、その結果を警
報灯の点灯及び警報音に発生に結びてけるようにしたも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−92486(JP,A) 特開 昭63−144075(JP,A) 特開 昭64−18692(JP,A) 特開 平3−111462(JP,A) 実開 平3−114871(JP,U)
Claims (4)
- 【請求項1】任意の基体上に黒色〜暗色の記録材料を用
いて画像情報を記録する方法において、該画像の可視光
線領域における反射率を凡そ10%以下とし、且つ赤外線
領域における反射率を凡そ15%〜50%とすることを特徴
とする記録方法。 - 【請求項2】記録材料が、着色剤としてカーボンブラッ
ク系黒色顔料、アニリンブラック系黒色顔料、酸化鉄系
黒色顔料及び焼成顔料系黒色顔料からなる群から選ばれ
た赤外線吸収性黒色顔料及びアゾ系黒色顔料及び有彩色
顔料の混合による黒色顔料からなる群から選ばれた赤外
線反射性黒色顔料を含有する請求項1に記載の記録方
法。 - 【請求項3】記録材料が、着色剤としてカーボンブラッ
ク及び下記の一般式で表わされるアゾメチン基を有する
残基を分子中に有するアゾ系黒色顔料を含有する請求項
1に記載の記録方法。 (但し、上記式中のArは芳香族或いは複素環式化合物の
残基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子であり、m
はArの置換位置に起因する1〜2以上の整数である。) - 【請求項4】着色剤として、カーボンブラック系黒色顔
料、アニリンブラック系黒色顔料、酸化鉄系黒色顔料及
び焼成顔料系黒色顔料からなる群から選ばれる赤外線吸
収性黒色顔料及びアゾ系黒色顔料及び有彩色顔料の混合
による黒色顔料からなる群から選ばれた赤外線反射性黒
色顔料を含有する記録材料であって、該記録材料による
画像の可視光線領域における反射率が凡そ10%以下であ
り、且つ赤外線領域における反射率が凡そ15〜50%であ
ることを特徴とする記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2064149A JP2584681B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 記録方法及び記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2064149A JP2584681B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 記録方法及び記録材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03266685A JPH03266685A (ja) | 1991-11-27 |
JP2584681B2 true JP2584681B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=13249735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2064149A Expired - Fee Related JP2584681B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | 記録方法及び記録材料 |
Country Status (1)
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---|---|
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Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3794837B2 (ja) * | 1998-10-27 | 2006-07-12 | 長島特殊塗料株式会社 | 遮熱性塗料及びその塗装方法 |
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