JP2577606Y2 - 繊維強化樹脂板部材の連結構造 - Google Patents
繊維強化樹脂板部材の連結構造Info
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- JP2577606Y2 JP2577606Y2 JP1992010550U JP1055092U JP2577606Y2 JP 2577606 Y2 JP2577606 Y2 JP 2577606Y2 JP 1992010550 U JP1992010550 U JP 1992010550U JP 1055092 U JP1055092 U JP 1055092U JP 2577606 Y2 JP2577606 Y2 JP 2577606Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は合成樹脂板部材同士の連
結を、金属板におけると同様に、スポット溶接を用いて
行えるようにした、繊維強化樹脂板部材の連結構造に関
するものである。
結を、金属板におけると同様に、スポット溶接を用いて
行えるようにした、繊維強化樹脂板部材の連結構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】FRP等で代表される合成樹脂製の板部
材等(以下単に樹脂板部材と言う)の連結には溶接等が
直接適用できないため、樹脂板部材同士を接着剤によ
り直接連結する、樹脂板部材に金属部材を接着してお
いてボルト等で連結する、ビス、ボルトまたはリベッ
ト等によって直接連結するなどの手段が知られている。
上記、の従来例としては、実開昭61−10252
0号公報、同61−145076号公報等が、また上記
の従来例としては実開昭62−70920号公報及び
同63−34690号公報等がある。
材等(以下単に樹脂板部材と言う)の連結には溶接等が
直接適用できないため、樹脂板部材同士を接着剤によ
り直接連結する、樹脂板部材に金属部材を接着してお
いてボルト等で連結する、ビス、ボルトまたはリベッ
ト等によって直接連結するなどの手段が知られている。
上記、の従来例としては、実開昭61−10252
0号公報、同61−145076号公報等が、また上記
の従来例としては実開昭62−70920号公報及び
同63−34690号公報等がある。
【0003】前記の例としての、実開昭61−102
520号公報に示された技術は、基盤樹脂シートの端部
に接合用の嵌合部であるユ状の異型部を形成し、他方の
端部を前記異型部に嵌合させ接着剤で接着したものであ
る。また前記の例としての実開昭61−145076
号公報内容を図10に示すが、樹脂部材であるアウタパ
ネルAと金属部材のインナパネルBとの結合のため、前
記樹脂部材Aの裏面に突部A1、A2を形成し接着剤溜
り用凹部Dを設けてこの凹部D内に接着剤Cを塗布し、
前記インナバネルBの端縁部B1を前記接着剤Cに表面
を残して埋設するように接着したものであり、その後、
前記インナバネルBをボルト・ナットによりヒンジ(図
示せず)に連結するものが提案されている。
520号公報に示された技術は、基盤樹脂シートの端部
に接合用の嵌合部であるユ状の異型部を形成し、他方の
端部を前記異型部に嵌合させ接着剤で接着したものであ
る。また前記の例としての実開昭61−145076
号公報内容を図10に示すが、樹脂部材であるアウタパ
ネルAと金属部材のインナパネルBとの結合のため、前
記樹脂部材Aの裏面に突部A1、A2を形成し接着剤溜
り用凹部Dを設けてこの凹部D内に接着剤Cを塗布し、
前記インナバネルBの端縁部B1を前記接着剤Cに表面
を残して埋設するように接着したものであり、その後、
前記インナバネルBをボルト・ナットによりヒンジ(図
示せず)に連結するものが提案されている。
【0004】前記の例としての、実開昭62−709
20号公報に示された技術は、単に重ね合わせたもの、
また、同63−34690号公報の方法は、図11に図
示したように、双方の樹脂パネルG、Hに内側方向にフ
ランジ部G1、H1を突出させて一体に成型するととも
に、ボルト孔G2、H2を貫通するボルトJにてリテー
ナIを介してナットKで締め付け連結したものである。
20号公報に示された技術は、単に重ね合わせたもの、
また、同63−34690号公報の方法は、図11に図
示したように、双方の樹脂パネルG、Hに内側方向にフ
ランジ部G1、H1を突出させて一体に成型するととも
に、ボルト孔G2、H2を貫通するボルトJにてリテー
ナIを介してナットKで締め付け連結したものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭61−102520号公報に示された技術では、基
盤樹脂シートの端部に異型部が突出しているため段差が
生じ、平滑平面に連結ができない。また前記実開昭61
−145076号公報の例では、樹脂部材と金属部材の
結合を、両者の対面側のみの接着剤で接着して行うた
め、結合力が弱いばかりでなく、ボルトによる締結の工
数が掛かるという問題がある。また前記実開昭62−7
0920号公報に示された技術は、単に重ね合わせたも
ので前記実開昭61−102520号公報の技術と同様
に平滑平面にならず、また、同63−34690号公報
の方法では、双方の樹脂パネルにフランジ部を突出させ
て形成する必要があり成型コスト・工数の点で問題があ
るとともに、ボルト締結法は作業性に劣り、スポット溶
接によるものとは異質なため、流れ作業を行うパネル組
付けラインでは採用できず、別の場所で行う必要がある
という問題を残している。本考案は、上記に鑑み繊維強
化樹脂板部材同士または繊維強化樹脂板部材と金属部材
の連結を、金属板における連結と同様、流れ作業のライ
ンにおいてスポット溶接を用いて品質の向上と工数の低
減ができ、且つ剛性も高く、平滑に連結できる連結構造
を提供しようとするものである。
開昭61−102520号公報に示された技術では、基
盤樹脂シートの端部に異型部が突出しているため段差が
生じ、平滑平面に連結ができない。また前記実開昭61
−145076号公報の例では、樹脂部材と金属部材の
結合を、両者の対面側のみの接着剤で接着して行うた
め、結合力が弱いばかりでなく、ボルトによる締結の工
数が掛かるという問題がある。また前記実開昭62−7
0920号公報に示された技術は、単に重ね合わせたも
ので前記実開昭61−102520号公報の技術と同様
に平滑平面にならず、また、同63−34690号公報
の方法では、双方の樹脂パネルにフランジ部を突出させ
て形成する必要があり成型コスト・工数の点で問題があ
るとともに、ボルト締結法は作業性に劣り、スポット溶
接によるものとは異質なため、流れ作業を行うパネル組
付けラインでは採用できず、別の場所で行う必要がある
という問題を残している。本考案は、上記に鑑み繊維強
化樹脂板部材同士または繊維強化樹脂板部材と金属部材
の連結を、金属板における連結と同様、流れ作業のライ
ンにおいてスポット溶接を用いて品質の向上と工数の低
減ができ、且つ剛性も高く、平滑に連結できる連結構造
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成は、繊維強化樹脂板部材の端部に、予め
溶接可能な金属製接続部材を接着剤によりオーバレイし
て接着せしめ、隣り合う前記樹脂板部材の金属製接続部
材同士または該金属製接続部材とそれに代わる金属製板
部材とを、スポット溶接にて連結したことを特徴とする
ものである。
の本考案の構成は、繊維強化樹脂板部材の端部に、予め
溶接可能な金属製接続部材を接着剤によりオーバレイし
て接着せしめ、隣り合う前記樹脂板部材の金属製接続部
材同士または該金属製接続部材とそれに代わる金属製板
部材とを、スポット溶接にて連結したことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】上記本考案によれば、まづ、繊維強化樹脂板部
材(以下FRP板部材という)であるパネルの端部に溶
接可能な金属製接続部材であるリテーナを接着剤で包み
込むように、または金属部材の上からその金属部材全体
を覆うように広く塗布して、オーバレイにより接着し、
パネルとリテーナを一体化させることができる。このよ
うに接合された溶接用金属製接続部材同士または該金属
製接続部材とそれに代わる金属製板部材とは、スポット
溶接により固着が可能で、ライン上で特別な工程を挾み
込むことなく、あるいは別の場所で作業することなく、
少量生産向きのFRP板部材を大量生産向きの金属板と
同様に取扱うことができ、従来からの組立ラインに流す
ことができ、品質の向上と工数の低減が可能となる。。
また、上記により連結したパネルは剛性が高く且つ平面
が平滑に連結される。
材(以下FRP板部材という)であるパネルの端部に溶
接可能な金属製接続部材であるリテーナを接着剤で包み
込むように、または金属部材の上からその金属部材全体
を覆うように広く塗布して、オーバレイにより接着し、
パネルとリテーナを一体化させることができる。このよ
うに接合された溶接用金属製接続部材同士または該金属
製接続部材とそれに代わる金属製板部材とは、スポット
溶接により固着が可能で、ライン上で特別な工程を挾み
込むことなく、あるいは別の場所で作業することなく、
少量生産向きのFRP板部材を大量生産向きの金属板と
同様に取扱うことができ、従来からの組立ラインに流す
ことができ、品質の向上と工数の低減が可能となる。。
また、上記により連結したパネルは剛性が高く且つ平面
が平滑に連結される。
【0008】本考案をクラッシックタイプのボンネット
型バスに適用した実施例により具体的に説明する。図1
はバス1の全体図であり、3はボンネット部2のキャブ
フロントパネル、4はルーフパネル、5はサイドパネ
ル、6はバックパネル、7は車体フレームである。
型バスに適用した実施例により具体的に説明する。図1
はバス1の全体図であり、3はボンネット部2のキャブ
フロントパネル、4はルーフパネル、5はサイドパネ
ル、6はバックパネル、7は車体フレームである。
【0009】図2はボンネット部2の組立斜視図であ
り、キャブフロントパネル3はポリエステル系FRP板
部材であるエンジンフード31とフェンダ32とを一体
成型したものである。上記ボンネット2の前側は鋼鉄製
のフロントレインホース21を中心にヒンジ22を介し
てフレーム7に回動可能に枢着されており、後側はボデ
ィに固定された鋼鉄製リヤレインホース23に、ロック
用レインホース24を介して位置決めされるように構成
されている。
り、キャブフロントパネル3はポリエステル系FRP板
部材であるエンジンフード31とフェンダ32とを一体
成型したものである。上記ボンネット2の前側は鋼鉄製
のフロントレインホース21を中心にヒンジ22を介し
てフレーム7に回動可能に枢着されており、後側はボデ
ィに固定された鋼鉄製リヤレインホース23に、ロック
用レインホース24を介して位置決めされるように構成
されている。
【0010】そしてキャブフロントパネル3とレインホ
ース21、23は図3、4に示すように、鋼鉄製の直状
のリテーナ10を前記パネル3と同一系の樹脂、即ちF
RPの基材であるポリエステル系の接着剤90を用い
て、前記パネル3にオーバレイ(Over1ay)即ち
リテーナ10を層状に包み込むように接着し、さらにリ
テーナ10に明けられた穴10aを貫通するようにして
強固に接着する。そして前記リテーナ10の他方端10
bは、アーク溶接によりレインホース21または23に
溶接91し連結されている。
ース21、23は図3、4に示すように、鋼鉄製の直状
のリテーナ10を前記パネル3と同一系の樹脂、即ちF
RPの基材であるポリエステル系の接着剤90を用い
て、前記パネル3にオーバレイ(Over1ay)即ち
リテーナ10を層状に包み込むように接着し、さらにリ
テーナ10に明けられた穴10aを貫通するようにして
強固に接着する。そして前記リテーナ10の他方端10
bは、アーク溶接によりレインホース21または23に
溶接91し連結されている。
【0011】
【実施例1】図1のバスのFRP製のルーフパネル4
と、鋼鉄製サイドパネル5のドリップレール51とを本
考案により連結した例として、その組立斜視図を図5
に、連結部の拡大図を図6、7に示す。接着法として
は、複数の穴11a、フランジ11bを有する、断面が
変形L字型で、前記ルーフパネル4の端部内周と同等の
長さを有する鋼鉄製リテーナ11を前記穴11a側を前
記ルーフパネル4の内側面4aに当接させ、エポキシ系
接着剤92を上部から覆い被すように塗布(オーバレ
イ)するとともに、前記穴11aからも前記接着剤92
を通して、前記パネル内側面4aと接着させるものであ
る。このようにして、FRP板部材に金属製接続部材が
一体的に結合されたものの、前記リテーナ11のフラン
ジ部11bを、図6の如くサイドパネル5の前記ドリッ
プレール51にスポット溶接93し連結したものであ
る。尚、上記オーバレイの時期としては、前記ルーフパ
ネル4の成形時の樹脂がまだ完全に硬化していない硬化
過程中に行うことにより、単なる接着よりも一層接合強
度の高い融着による結合が得られる。
と、鋼鉄製サイドパネル5のドリップレール51とを本
考案により連結した例として、その組立斜視図を図5
に、連結部の拡大図を図6、7に示す。接着法として
は、複数の穴11a、フランジ11bを有する、断面が
変形L字型で、前記ルーフパネル4の端部内周と同等の
長さを有する鋼鉄製リテーナ11を前記穴11a側を前
記ルーフパネル4の内側面4aに当接させ、エポキシ系
接着剤92を上部から覆い被すように塗布(オーバレ
イ)するとともに、前記穴11aからも前記接着剤92
を通して、前記パネル内側面4aと接着させるものであ
る。このようにして、FRP板部材に金属製接続部材が
一体的に結合されたものの、前記リテーナ11のフラン
ジ部11bを、図6の如くサイドパネル5の前記ドリッ
プレール51にスポット溶接93し連結したものであ
る。尚、上記オーバレイの時期としては、前記ルーフパ
ネル4の成形時の樹脂がまだ完全に硬化していない硬化
過程中に行うことにより、単なる接着よりも一層接合強
度の高い融着による結合が得られる。
【0012】
【実施例2】上述の実施例1の如き鋼板製ドリップレー
ル51がない例として、FRP板部材同士である、ルー
フパネル4とバックパネル6とを直接連結した例を図
8、図9に図示する。この場合、一方に複数の穴12
a、13aがあり、他方端にフランジ部12b、13b
が設けられた、断面が略L字型で長尺の鋼鉄製のリテー
ナ12、13を、夫々ポリエステル系の接着剤94によ
り包み込むようにオーバレイして接着し、一体化させた
後、両パネル4、6の表面が一致し平滑になるように合
わせるとともに、前記フランジ12b、13b同士をス
ポット溶接95したものである。そして両パネル4、6
の僅かな隙間には、同色の充填剤94aを塗布して平滑
に仕上げた。これにより両パネル4、6は、金属板によ
ると全く同様に製造ラインで扱え、剛性も高く且つ平滑
に連結される。
ル51がない例として、FRP板部材同士である、ルー
フパネル4とバックパネル6とを直接連結した例を図
8、図9に図示する。この場合、一方に複数の穴12
a、13aがあり、他方端にフランジ部12b、13b
が設けられた、断面が略L字型で長尺の鋼鉄製のリテー
ナ12、13を、夫々ポリエステル系の接着剤94によ
り包み込むようにオーバレイして接着し、一体化させた
後、両パネル4、6の表面が一致し平滑になるように合
わせるとともに、前記フランジ12b、13b同士をス
ポット溶接95したものである。そして両パネル4、6
の僅かな隙間には、同色の充填剤94aを塗布して平滑
に仕上げた。これにより両パネル4、6は、金属板によ
ると全く同様に製造ラインで扱え、剛性も高く且つ平滑
に連結される。
【0013】上記実施例1及び2のようにFRP板部材
であるパネル4、6に金属製接続部材であるリテーナ1
1、12、13を接着剤92、94で包み込むようにオ
ーバレイするとともに、前記リテーナに夫々複数個設け
られた穴11a、12a、13aを貫通して、前記接着
剤が連結するようにすれば、更により強力に接着・結合
する。そして接着剤としてはFRP板部材と同一系の材
質とすれば、実施例1のように樹脂の硬化の過程中にオ
ーバレイすることにより、単に接着するのではなく樹脂
部材中にリテーナ、即ち金属製接続部材が埋設されてい
るのと同等の非常に高い接着強度をもつようになる。こ
のように強力に接着された溶接用リテーナ11とドリッ
プレール51等との間で、またリテーナ12、13同士
をスポット溶接を行い、その後、前記金属部材に塗装が
施される。このようにしてFRP板部材であっても実質
的に金属部材として取扱できるので、特別な工程を挾み
込むことなく、従来からの組立ラインに流すことができ
作業性が向上する。
であるパネル4、6に金属製接続部材であるリテーナ1
1、12、13を接着剤92、94で包み込むようにオ
ーバレイするとともに、前記リテーナに夫々複数個設け
られた穴11a、12a、13aを貫通して、前記接着
剤が連結するようにすれば、更により強力に接着・結合
する。そして接着剤としてはFRP板部材と同一系の材
質とすれば、実施例1のように樹脂の硬化の過程中にオ
ーバレイすることにより、単に接着するのではなく樹脂
部材中にリテーナ、即ち金属製接続部材が埋設されてい
るのと同等の非常に高い接着強度をもつようになる。こ
のように強力に接着された溶接用リテーナ11とドリッ
プレール51等との間で、またリテーナ12、13同士
をスポット溶接を行い、その後、前記金属部材に塗装が
施される。このようにしてFRP板部材であっても実質
的に金属部材として取扱できるので、特別な工程を挾み
込むことなく、従来からの組立ラインに流すことができ
作業性が向上する。
【0014】
【考案の効果】本考案は上記の通り、繊維強化樹脂板部
材の端部に、予め溶接可能な金属製接続部材を接着剤に
よりオーバレイして接着せしめ、隣り合う前記樹脂板部
材の金属製接続部材同士または該金属製接続部材とそれ
に代わる金属製板部材とを、スポット溶接にて連結した
ので、まづ繊維強化樹脂板部材に適用したことにより、
金属製接続部材の後付けがより容易となってパネル類の
製作も容易となり、且つ接着剤との相性がよく接着力を
強めることができる。また、前記繊維強化樹脂板部材に
対し、前記金属製接続部材が、接着剤のオーバレイによ
って前記樹脂板部材に単に接着するのではなく、樹脂板
板部材中に金属製接続部材が埋設されているのと同等
の、非常に高い接着強度を得ることができる。また、こ
のように繊維強化樹脂板部材に強力に接着された金属製
接続部材同士または該金属製接続部材とそれに代わる金
属製板部材とを、金属板同士または金属板と金属製固定
部材との結合と同様、スポット溶接することができ、従
って組付工数も少なく、且つライン中に特別な工程を挾
み込むことなく、また別の作業場所を必要とせずに従来
からの組立ラインにそのまま流すことができ、品質の向
上、工数の低減が可能となる。また、本考案連結構造に
よれば、樹脂板部材を剛性高く且つ平滑に連結できる効
果もある。さらに本考案連結構造は、小型のものから大
型の部材で且つ、形状の複雑な部材にまで適合し、ライ
ン化させることができ、工業的効果は非常に大なるもの
がある。また繊維強化樹脂板部材を金属板と同等に扱え
るため、従来樹脂化できなかった部材まで樹脂化が可能
となり、これにより設計の自由度が大巾に拡がり、コス
トも安価にできる効果がある。
材の端部に、予め溶接可能な金属製接続部材を接着剤に
よりオーバレイして接着せしめ、隣り合う前記樹脂板部
材の金属製接続部材同士または該金属製接続部材とそれ
に代わる金属製板部材とを、スポット溶接にて連結した
ので、まづ繊維強化樹脂板部材に適用したことにより、
金属製接続部材の後付けがより容易となってパネル類の
製作も容易となり、且つ接着剤との相性がよく接着力を
強めることができる。また、前記繊維強化樹脂板部材に
対し、前記金属製接続部材が、接着剤のオーバレイによ
って前記樹脂板部材に単に接着するのではなく、樹脂板
板部材中に金属製接続部材が埋設されているのと同等
の、非常に高い接着強度を得ることができる。また、こ
のように繊維強化樹脂板部材に強力に接着された金属製
接続部材同士または該金属製接続部材とそれに代わる金
属製板部材とを、金属板同士または金属板と金属製固定
部材との結合と同様、スポット溶接することができ、従
って組付工数も少なく、且つライン中に特別な工程を挾
み込むことなく、また別の作業場所を必要とせずに従来
からの組立ラインにそのまま流すことができ、品質の向
上、工数の低減が可能となる。また、本考案連結構造に
よれば、樹脂板部材を剛性高く且つ平滑に連結できる効
果もある。さらに本考案連結構造は、小型のものから大
型の部材で且つ、形状の複雑な部材にまで適合し、ライ
ン化させることができ、工業的効果は非常に大なるもの
がある。また繊維強化樹脂板部材を金属板と同等に扱え
るため、従来樹脂化できなかった部材まで樹脂化が可能
となり、これにより設計の自由度が大巾に拡がり、コス
トも安価にできる効果がある。
【0015】
【図1】 本考案を適用したバスの全体図、
【図2】 本考案を適用したバスの前方部分の組立斜視
図、
図、
【図3】 同レインホースを示す斜視図、
【図4】 同連結部の断面図、
【図5】 第1実施例の組立斜視図、
【図6】 同連結部の拡大図、
【図7】 同リテーナの拡大図、
【図8】 第2実施例の組立斜視図、
【図9】 同リテーナの拡大図、
【図10】従来例
【図11】従来例
3 キャブフロントパネル 4 リーフパネル 5 サイドパネル 6 バックパネル 7 車体フレーム 10、11、12、13 リテーナ(溶接用金属製接
続部材) 10a、11a、12a、13a リテーナの穴 12b、13b フランジ部 21、23 レインホース 90、92、94 接着剤 91、93、95 溶接部。
続部材) 10a、11a、12a、13a リテーナの穴 12b、13b フランジ部 21、23 レインホース 90、92、94 接着剤 91、93、95 溶接部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/16 101 B23K 11/11 540 B29C 65/00 B23K 33/00 B62D 25/00 B62D 65/00 B62D 27/00
Claims (1)
- 【請求項1】繊維強化樹脂板部材の端部に、予め溶接可
能な金属製接続部材を接着剤によりオーバレイして接着
せしめ、隣り合う前記樹脂板部材の金属製接続部材同士
または該金属製接続部材とそれに代わる金属製板部材と
を、スポット溶接にて連結したことを特徴とする樹脂板
部材の連結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010550U JP2577606Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 繊維強化樹脂板部材の連結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992010550U JP2577606Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 繊維強化樹脂板部材の連結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073883U JPH073883U (ja) | 1995-01-20 |
JP2577606Y2 true JP2577606Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=11753371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992010550U Expired - Lifetime JP2577606Y2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | 繊維強化樹脂板部材の連結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577606Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4588433B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2010-12-01 | 富士重工業株式会社 | 金属板接合構造 |
WO2020003382A1 (ja) * | 2018-06-26 | 2020-01-02 | 日産自動車株式会社 | 複合体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4968274A (ja) * | 1972-11-07 | 1974-07-02 | ||
JPS61145076U (ja) * | 1985-03-01 | 1986-09-06 | ||
JPS63121575A (ja) * | 1986-04-26 | 1988-05-25 | Mazda Motor Corp | 自動車のボデイパネルの成形方法 |
-
1992
- 1992-01-31 JP JP1992010550U patent/JP2577606Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073883U (ja) | 1995-01-20 |
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