JP2574568Y2 - センサ用リード線 - Google Patents
センサ用リード線Info
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- JP2574568Y2 JP2574568Y2 JP1992019196U JP1919692U JP2574568Y2 JP 2574568 Y2 JP2574568 Y2 JP 2574568Y2 JP 1992019196 U JP1992019196 U JP 1992019196U JP 1919692 U JP1919692 U JP 1919692U JP 2574568 Y2 JP2574568 Y2 JP 2574568Y2
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- Japan
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- lead wire
- wire
- sensor
- sensor lead
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、センサ用リード線に関
し、特に、サーミスタ素子抵抗体周辺の雰囲気の酸素分
圧が、大気とほぼ同じ状態であることが要求されるセン
サ用のリード線に関するものである。
し、特に、サーミスタ素子抵抗体周辺の雰囲気の酸素分
圧が、大気とほぼ同じ状態であることが要求されるセン
サ用のリード線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの排気温度センサのよう
に、高温度で用いられるセンサは、耐熱性を必要とする
ため、電子伝導型又は酸素イオン伝導型サーミスタ素子
が用いられている。このようなサーミスタ素子は、その
抵抗体周辺の雰囲気の酸素分圧が大気とほぼ同じ状態で
ないと、抵抗値が変動する恐れがあるため、サーミスタ
素子周辺が大気に連通していることが望ましい。このよ
うな要請に応えるために、実公昭58−47398号で
は、図2に示すようなリード線が提案されている。すな
わち、コイル芯線11と、その外周に形成して連通路1
0を形成した耐熱絶縁被覆12と、更にその外周に設け
た金属細線の編組被覆13と、芯線11と耐熱絶縁被覆
12との間に介装したガラス繊維編組被覆14とからな
るリード線である。
に、高温度で用いられるセンサは、耐熱性を必要とする
ため、電子伝導型又は酸素イオン伝導型サーミスタ素子
が用いられている。このようなサーミスタ素子は、その
抵抗体周辺の雰囲気の酸素分圧が大気とほぼ同じ状態で
ないと、抵抗値が変動する恐れがあるため、サーミスタ
素子周辺が大気に連通していることが望ましい。このよ
うな要請に応えるために、実公昭58−47398号で
は、図2に示すようなリード線が提案されている。すな
わち、コイル芯線11と、その外周に形成して連通路1
0を形成した耐熱絶縁被覆12と、更にその外周に設け
た金属細線の編組被覆13と、芯線11と耐熱絶縁被覆
12との間に介装したガラス繊維編組被覆14とからな
るリード線である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
リード線では、2つの電極、すなわちコイル芯線11と
金属細線の編組被覆13とが、形状が異なっているた
め、センサ、ソケット等とリード線との接続に特殊な部
品が必要となり、作業が煩雑になると共に、製造工程が
複雑になりコストが高くなるという問題がある。
リード線では、2つの電極、すなわちコイル芯線11と
金属細線の編組被覆13とが、形状が異なっているた
め、センサ、ソケット等とリード線との接続に特殊な部
品が必要となり、作業が煩雑になると共に、製造工程が
複雑になりコストが高くなるという問題がある。
【0004】本考案の目的は、このような従来のリード
線の問題点を解消し、サーミスタ素子周辺を大気とほぼ
同じ酸素分圧とすることができ、製造工程が簡単で安価
であり、しかもセンサ、ソケット等との接続作業が簡単
に行えるセンサ用リード線を提供することにある。
線の問題点を解消し、サーミスタ素子周辺を大気とほぼ
同じ酸素分圧とすることができ、製造工程が簡単で安価
であり、しかもセンサ、ソケット等との接続作業が簡単
に行えるセンサ用リード線を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、中空筒形の金
属編組導体上に絶縁層を形成した複数本の電線と、該複
数本の電線の外層に形成したシールド保護層とからなる
ことを特徴とするセンサ用リード線である。
属編組導体上に絶縁層を形成した複数本の電線と、該複
数本の電線の外層に形成したシールド保護層とからなる
ことを特徴とするセンサ用リード線である。
【0006】
【作用】本考案のリード線では、中空筒形の金属編組導
体を用いているため、サーミスタ素子周辺と大気を連通
して、酸素分圧をほぼ同じにすることができ、しかも電
極として同じ形態の電線を用いるので、センサ、ソケッ
ト等との接続も簡単に行うことができる。また、製造工
程も、通常の電線製造装置をそのまま利用して製造でき
るため、簡単で製造コストが安くなる。
体を用いているため、サーミスタ素子周辺と大気を連通
して、酸素分圧をほぼ同じにすることができ、しかも電
極として同じ形態の電線を用いるので、センサ、ソケッ
ト等との接続も簡単に行うことができる。また、製造工
程も、通常の電線製造装置をそのまま利用して製造でき
るため、簡単で製造コストが安くなる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1のAは、本考案のセンサ用リード線の一例を示
す側面図、BはそのI−I線矢視断面図であり、リード
線1は中空筒形の金属編組導体2上に絶縁層3を形成し
た複数の電線4と、その複数の電線4の外側に形成した
保護層5とからなっている。
る。図1のAは、本考案のセンサ用リード線の一例を示
す側面図、BはそのI−I線矢視断面図であり、リード
線1は中空筒形の金属編組導体2上に絶縁層3を形成し
た複数の電線4と、その複数の電線4の外側に形成した
保護層5とからなっている。
【0008】ここで、金属編組導体2は、中空となって
いるため、サーミスタ素子周辺を大気とほぼ同じ酸素分
圧とすることができる。
いるため、サーミスタ素子周辺を大気とほぼ同じ酸素分
圧とすることができる。
【0009】本考案で用いる金属編組導体2の材質とし
ては、軟銅線、ニッケル線、ステンレス線等が挙げられ
るが、潰れることがなく、中空保持性が良好である点
で、ステンレス線が特に好ましい。
ては、軟銅線、ニッケル線、ステンレス線等が挙げられ
るが、潰れることがなく、中空保持性が良好である点
で、ステンレス線が特に好ましい。
【0010】また、絶縁層3を構成する素材としては、
シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、フッ
素樹脂等が挙げられるが、耐熱性に優れたフッ素樹脂を
用いるのが好ましい。フッ素樹脂としては、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−
エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられ、耐熱性、
被覆加工性の点からPFAが特に好ましい。
シリコーンゴム、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、フッ
素樹脂等が挙げられるが、耐熱性に優れたフッ素樹脂を
用いるのが好ましい。フッ素樹脂としては、ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−
エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられ、耐熱性、
被覆加工性の点からPFAが特に好ましい。
【0011】更に、本考案で用いる保護層5としては、
機械的強度、耐摩耗性に優れたもの、例えばステンレス
編組チューブ、成形加工の容易なガラス繊維とステンレ
ス線との混紡編組チューブなどが挙げられる。特に、導
電性細線を含み電磁波シールド性能を持ったものが好ま
しい。
機械的強度、耐摩耗性に優れたもの、例えばステンレス
編組チューブ、成形加工の容易なガラス繊維とステンレ
ス線との混紡編組チューブなどが挙げられる。特に、導
電性細線を含み電磁波シールド性能を持ったものが好ま
しい。
【0012】金属編組導体2の寸法、編組組織、絶縁層
3、保護層5の厚さ、電線4の本数などは、用途に応じ
て種々変更することができる。
3、保護層5の厚さ、電線4の本数などは、用途に応じ
て種々変更することができる。
【0013】本考案のリード線をセンサ、ソケット等と
接続するには、センサ、ソケット等の端子を金属編組導
体2の中空部内に挿入し、溶接又は端子カシメを行うこ
とにより、特殊な部品を用いることなく簡単に接続する
ことができる。
接続するには、センサ、ソケット等の端子を金属編組導
体2の中空部内に挿入し、溶接又は端子カシメを行うこ
とにより、特殊な部品を用いることなく簡単に接続する
ことができる。
【0014】
【考案の効果】本考案のセンサ用リード線は、サーミス
タ素子周辺を大気とほぼ同じ酸素分圧とすることがで
き、製造工程が簡単で安価であり、しかも、センサ、ソ
ケット等との接続作業が簡単に行えるという優れた効果
を奏することができる。
タ素子周辺を大気とほぼ同じ酸素分圧とすることがで
き、製造工程が簡単で安価であり、しかも、センサ、ソ
ケット等との接続作業が簡単に行えるという優れた効果
を奏することができる。
【図1】本考案のセンサ用リード線の一例を示す図で、
Aは側面図、BはそのI−I線矢視断面図である。
Aは側面図、BはそのI−I線矢視断面図である。
【図2】従来のセンサ用リード線の一例を示す図で、A
は側面図、BはそのI−I線矢視断面図である。
は側面図、BはそのI−I線矢視断面図である。
1 センサ用リード線 2 金属編組導体 3 絶縁層 4 電線 5 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 名桐 健三 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 (72)考案者 早川 賢 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特 殊陶業株式会社内 審査官 福田 裕司 (56)参考文献 特開 平4−165680(JP,A) 実開 平4−24222(JP,U) 特公66068(大正14年)(JP,B1 T)
Claims (1)
- 【請求項1】 中空筒形の金属編組導体上に絶縁層を形
成した複数本の電線と、該複数本の電線の外層に形成し
た保護層とからなることを特徴とするセンサ用リード
線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992019196U JP2574568Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | センサ用リード線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992019196U JP2574568Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | センサ用リード線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0637724U JPH0637724U (ja) | 1994-05-20 |
JP2574568Y2 true JP2574568Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=11992601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992019196U Expired - Fee Related JP2574568Y2 (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | センサ用リード線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574568Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6610402B2 (ja) * | 2016-04-15 | 2019-11-27 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 導電線及び被覆付導電線 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP1992019196U patent/JP2574568Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0637724U (ja) | 1994-05-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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