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JP2568275Y2 - フラップ扉の扉水平保持装置 - Google Patents

フラップ扉の扉水平保持装置

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Publication number
JP2568275Y2
JP2568275Y2 JP1993043455U JP4345593U JP2568275Y2 JP 2568275 Y2 JP2568275 Y2 JP 2568275Y2 JP 1993043455 U JP1993043455 U JP 1993043455U JP 4345593 U JP4345593 U JP 4345593U JP 2568275 Y2 JP2568275 Y2 JP 2568275Y2
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JP
Japan
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door
damper
roller pin
outer cylinder
flap
Prior art date
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Application number
JP1993043455U
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English (en)
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JPH0710345U (ja
Inventor
達也 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugatsune Kogyo Co Ltd filed Critical Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority to JP1993043455U priority Critical patent/JP2568275Y2/ja
Priority to US08/239,970 priority patent/US5530993A/en
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Application granted granted Critical
Publication of JP2568275Y2 publication Critical patent/JP2568275Y2/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
    • E05D11/00Additional features or accessories of hinges
    • E05D11/10Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts
    • E05D11/1014Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts for maintaining the hinge in only one position, e.g. closed
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
    • E05D11/00Additional features or accessories of hinges
    • E05D11/10Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts
    • E05D11/1028Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts for maintaining the hinge in two or more positions, e.g. intermediate or fully open
    • E05D11/105Devices for preventing movement between relatively-movable hinge parts for maintaining the hinge in two or more positions, e.g. intermediate or fully open the maintaining means acting perpendicularly to the pivot axis
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/20Application of doors, windows, wings or fittings thereof for furniture, e.g. cabinets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開成した扉をキャビネ
ット等による扉取付体の天板上面に収置できるようにし
たダンパー付きフラップ扉の扉水平保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダンパー付きフラップ扉によるときは、
既知の如く閉扉時にあって、扉を前方へ引き出すと、そ
の後はダンパーにより扉荷重トルクに対する緩衝作用が
働き、扉に対し制動力が発揮されることで、衝撃なく、
ゆるやかな閉扉動作が得られることになる。
【0003】しかし、このダンパー付きフラップ扉にあ
っても、開成時扉を上方へ回転して水平状態まで開成し
たとき、扉から手が離れることがあると、扉荷重トルク
により、当該扉は回転下降して不本意に閉成されてしま
ったり、また、扉の閉成に際しても、扉取付体の天板上
に載置されている収納状態から、扉の前端をもって手前
に引出す際、当該扉が、その1/2以上前方までに引出
された位置、つまり、扉重心がダンパーの回転軸を越え
た位置で、手が離れてしまうことがあると、扉荷重トル
クにより、扉は回転下降して前方に傾動突出してしまう
こととなるため、当該扉はスライドにより急激に下方へ
向け飛び出すこととなり、危険性を伴うことになる。
【0004】そこで、ダンパー付きフラップ扉におい
て、閉扉状態から回転により水平状態に開成された扉
を、その開成状態にロックされるようにして、開扉状態
において、扉から手を離すようなことがあっても不本意
に閉扉されてしまうことがないようにすると共に、扉取
付体の天板上に載置されている収納状態から、扉を前方
に引出して閉扉する際、当該扉が引出し操作の途中で手
が離れるようなことがあっても、回転下降によって不本
意に斜め前方へ飛び出さないようにし、これにより危険
の発生を解消しようとするダンパー付きフラップ扉が、
既に本願人によって提示されている。
【0005】上述のダンパー付きフラップ扉は図9に示
す如く、扉取付体aの天板前縁に設けられている凹欠部
bに嵌着のブラケットcにあって、そのダンパーdが収
納された凹所eにおける奥底板fに、当該凹所e内に開
口して設けた凹陥部gを設け、当該凹陥部gにおける左
右の側板hに、ロック用ピンiの摺動孔jを前後方向に
長く直線的に開設し、この両摺動孔jにロック用ピンi
の両端を挿入して前後方向にスライド自在に架設し、こ
れを上記凹陥部gに収納したバネkにより前方に付勢さ
せ、扉lが上方に開かれた水平状態にて、ダンパーdの
外筒mにおける外周に設けたロック用溝nに前記ロック
用ピンiが係合し、これにより扉lを上方に開かれた水
平状態に保持できるよう構成されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のダンパ
ー付きフラップ扉にあっては、ロック用ピンiの摺動孔
jが水平状態にて直線的に装設されているので、バネk
のたわみ量は、扉lが水平状態にてロック溝nよりロッ
クされているときには少ないが、ロックが解除されたと
きは当該たわみ量が増大することとなる。このため、ロ
ック解除状態では、扉lを軽い力で開扉させたいにも拘
らず、ロック用ピンiと、ダンパーdの外筒mにおける
外周面との摩擦力により開扉操作に不本意な力が必要と
なるばかりか、上記の外筒mやロック用ピンiの摩擦も
大となり、耐久性の点でも満足すべき結果が得られない
欠点がある。
【0007】本考案は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑み、請求項1にあってはダンパー付きフラ
ップ扉の扉水平保持装置において、ローラピンの摺動孔
を、所定曲率を有する円弧状に形成することで、開扉状
態から回転による閉成動作により開扉ロックを解除した
状態とすることでバネのたわみ量が増した際、ダンパー
の外筒における外周面に加わる面圧力が小さくなるよう
にし、このことで、不本意に開扉操作時の負荷が、大き
くなることのないようにすると共に、ローラが上記外周
の外周面を転動するようにして、摩擦を低減できるよう
にし、これにより一層、上記の負荷を小さくすると共
に、摩耗損を削減して長期使用に耐え得るようにするの
が、その目的である。
【0008】そして、請求項2にあっては、上記請求項
1の場合と同じ目的を達成するのであるが、当該請求項
1における摺動孔に、ローラピンを摺動自在に係嵌する
構成にかえて、当該ローラピンを、一対のリンクにおけ
る上端側に跨設することによって、同等の作用を行わせ
得るようにするのが、その内容である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するため、キャビネット等による扉取付体の天板前
縁に凹欠部を設け、これに嵌着されたブラケット内には
ダンパーを収納して、その内筒を固設し、一方、扉の裏
面には、ボールリテーナを介して長尺のアウターレール
と短尺のインナーレールをスライド自在に係嵌してなる
スライドレールにあって、そのアウターレールを上下方
向に長く併設し、当該扉が回転とスライドによって、各
々上下方向に開閉可能にして、かつ前記扉取付体の天板
上面に収置自在なるよう、前記インナーレールをダンパ
ーの外筒に固定してなるフラップ扉において、前記ブラ
ケットのダンパーが収納された凹所における奥底板に
は、凹所内に開口する凹陥部と、その左右の側板におけ
る前後方向に長く、かつ前端から後端に所望の曲率で弯
曲下降する摺動孔とを各々設け、当該両摺動孔に両端を
挿入したローラピンが、前後方向へ弧状にてスライド自
在に架設され、これを前記凹陥部内に収納されたバネに
より前方に付勢させ、前記ダンパーの外筒における外周
面には、上記扉が上方へ開成された水平状態にて、前記
のローラピンの係嵌自在なロック用溝が設けられている
ことを特徴とするフラップ扉の扉水平保持装置を提供し
ようとしている。
【0010】そして、請求項2にあっては、請求項1に
おけるフラップ扉において、前記ブラケットのダンパー
が収納された凹所における奥底板には、凹所内に開口す
る凹陥部と、その左右の側板にあって、前後方向に回転
自在なるよう下端側の枢着された夫々のリンクを設け、
当該各リンクの上端側間には、このリンクによる所望の
曲率半径により回転自在なローラピンを跨設し、このロ
ーラピンを前記凹陥部内に収納されたバネにより前方に
付勢させ、前記ダンパーの外筒における外周面には、上
記扉が上方へ開成された水平状態にて、上記ローラピン
の係嵌自在なロック用溝が設けられていることを、その
内容としている。
【0011】
【作用】請求項1における場合にあっては、吊下げ状態
にて閉成されている扉の下端をもち、これを手前側に引
き上げると、その引き上げ力がスライドレールを介して
ダンパーの外筒に対して、開扉方向の回転力として加え
られるので、ダンパーの内筒に対して外筒は回転される
が、この時、ダンパーによる抵抗力は生じないようにし
てあり、従って、当該扉はダンパーによる抵抗力を受け
ることなく回転され、水平状態に開成される。
【0012】上記の如き扉開成の際には、バネの力によ
って外筒側にローラピンが付勢されており、外筒の回転
により、その外周面を当該ローラピンが転動または摺動
することとなり、扉が前記の如く水平状態に開成される
に至ると、上記のバネによる付勢によって、ローラピン
が外筒の表面に凹設したロック用溝に係嵌され、このこ
とによって、扉は水平状態である開成位置にロックさ
れ、扉から手が離れても、当該扉の開成状態は保持され
る。
【0013】さらに、上記の如き扉開成ロックの状態に
あっては、図5の原理説明図に示した如く、バネにより
発生するモーメントは、ローラピンの中心に向かう力、
つまりバネ力Pとなり、このバネ力Pは、円弧状である
摺動孔の曲率中心B点を基準とする弧面によりP' 、
P" に分解され、P" が上記B点に向う面圧力となる。
一方、P' は、ダンパーにおける外筒の中心A点を基準
とする外周面により、P1'、P2'に分解され、最終的
に、上記A点の外周面に加わる面圧力はP2'となる。
【0014】一方、上記の扉開成時にあっては、図6の
原理説明図に示した如く、バネのたわみ量は上記した扉
開成ロック時に比して増大し、この時のバネにより発生
するモーメントはローラピンの中心に向う力、つまり、
バネ力Pとなる。このバネ力Pは、上記した曲率中心B
点を基準とする摺動孔における弧面によりP' 、P" に
分解される。上記分力P" はB点の弧面中心に向う面圧
力となり、上記分力P' はA点基準の外筒における外周
面によりP1'、P2'に分解され、A点の当該外筒外周面
に加わる面圧力はP2'となる。
【0015】上記の如く、扉開成時にあっては、バネの
たわみ量が増大し、バネ力Pが増加するにもかかわら
ず、ローラピンがダンパーの外筒における外周面に加わ
る面圧力は小さくなる。このことによって、扉を開く際
に不本意な重さを感じてしまうことがなくなり、従っ
て、当該扉は軽く回転されて、水平状態に開成されるこ
ととなる。
【0016】次いで、扉を奥方へ押し込むと、上記ダン
パーの外筒に固定されたインナーレールに対してアウタ
ーレールがスライドすることで、当該扉はキャビネット
等、扉取付体の天板上面に沿って押し込まれていき、天
板上に載置された収納状態となる。
【0017】上記の収納状態から、扉の前端をもって、
これを手前に引出し、上記の水平状態としたならば、扉
の前端を押し下げると、その押し下げ力がスライドレー
ルを介してダンパーの外筒に、上述の開成時と反対方向
の回転力として加えられるので、バンパーの内筒に対し
て外筒は回転される。従って、ローラピンとロック用溝
との係嵌が外れてロック状態が解除された後、扉から手
を離すようにすれば、扉荷重トルクにより当該扉は回転
下降することとなるが、この際、ダンパーの内筒に対し
て外筒が、上述の開成時と反対方向に回転されるように
なり、これによりダンパーは扉荷重トルクに対する制動
力を発揮し、当該扉はゆるやかに回転して閉成状態とな
る。
【0018】次に請求項2の場合にあっては、請求項1
においてローラピンを両摺動孔に嵌挿することにより、
当該ローラピンが弧状に形成された摺動孔の円弧に規制
されて、所定の曲率にて回転運動するようにしているの
に対し、一対のリンクが側板に枢着されている下端側を
中心として回転自在であり、かつ、当該各リンクの上端
側にあって、ローラピンが跨設されていることから、こ
の場合にも、結局当該ローラピンは、所定の曲率半径を
もって回転自在となり、従って、請求項2におけるロー
ラピンも、前記の請求項1におけるローラピンと全く同
じ働きをすることとなる。
【0019】
【実施例】以下、本考案に係る請求項1について、これ
を図示の実施例、すなわち扉取付体における開口部を扉
により閉じた閉扉状態の縦断面図を示す図1と、扉を上
方へ回転して水平状態に開いた開扉状態の縦断面図であ
る図2とにより説示すると、キャビネット等の扉取付体
1は、既知の如く天板2と図示されていない底板と、左
右の側板3および図示しない、背板とにより、前面を開
口部4として箱形状に形成されている。
【0020】ここで、図3、図4によって理解されるよ
うに、扉取付体1の天板2にあって、その前縁2aにお
ける左右両側部には、凹欠部5が切欠され、各凹欠部5
には、前面を開口部6aとした平面略コ字形状のブラケ
ット6が落し込みの状態にて、ビス7‥‥‥により固定
されている。
【0021】上記ブラケット6の凹所6b内には、その
左右の側板6c、6cに対設した軸承部8、8に、ダン
パー9の内筒9aから対称に突出させてある回転軸9
c、9cが固定され、このことにより、固設された内筒
9aに対して外筒9bが回転自在なるよう構成されてい
る。
【0022】上記外筒9bはユニット本体9dに固定さ
れ、当該外筒9bの外周面には、図1ないし図3に示し
た如く、扉の開成時において、後述するローラピン11
の係嵌するロック用溝10が、外筒9bの軸方向に長く
凹設されている。
【0023】上記ブラケット6の凹所6bにおける奥底
板6dには、凹所6b内に開口する凹陥部6eが、上記
ダンパー9の軸方向に長く凹設され、当該凹陥部6eの
左右の側壁6f、6fには、後述する支軸13の軸孔1
4、14が対設させてあると共に、上記凹所6bの左右
の側板6c、6cにあって、上記凹陥部6eの開口部に
位置するよう、上記軸孔14、14の前方には前後方向
に長く、上記ローラピン11の摺動孔15、15が対設
されている。
【0024】上記両摺動孔15、15は、図1および図
2並びに図5、図6の原理図が示しているように、曲率
中心Bを中心とした仮想円周線上において、前端から後
端に弯曲下降するよう所望の曲率をもって円弧状に形成
されている。
【0025】上記凹陥部6eの開口部には、前記ローラ
ピン11の両端部が、上記両摺動孔15、15に嵌装さ
れることにより、その直径方向において前後方向へ弧状
にて摺動自在なるよう架設されている。
【0026】一方、上記凹陥部6eには、その左右両側
壁6f、6fに対設した前記の軸孔14、14に、支軸
13が挿入架設され、当該支軸13の両端部近傍にあっ
て、上記凹陥部6e内には一対のコイルスプリング等に
よるバネ16、16を外装支持させてあり、当該両バネ
16、16の一端16a、16aは、上記凹陥部6eの
底面に掛止させてあると共に、他端16b、16bを、
上記ローラピン11に各々掛止させることにより、当該
両コイルバネ16、16の弾発力によって、上記したロ
ーラピン11が前方、即ち、上記のダンパー9における
外筒9bの外周面に押し付けられる方向にて付勢されて
おり、さらに、図示の実施例では当該ローラピン11
が、その長手方向中央部に回転自在なるよう被嵌したロ
ック用ローラピン12を備えているが、もちろん、この
ようなロック用ローラピン12はなくとも、本考案の目
的は達成可能である。
【0027】そして、上記外筒9bのロック用溝10
と、上記ブラケット6における本実施例ではロック用ロ
ーラピン12とが、後述する扉の閉成時に係嵌されず、
扉の水平状態となる開成時に、相互に係嵌するよう位置
決めされており、ロック用ローラピン12のない場合
は、ロックピン11がロック用溝10に係脱自在とな
る。
【0028】さらに、上記外筒9bの外周面にあって、
図1、図2に示した通り、ロックピン11ないし、その
ロック用ローラ12が扉の閉成に際して係合することと
なる位置に、キャッチ用スロープ17を円弧状に形成し
ておけば、扉閉成時に、ロック用ローラ12により上記
キャッチ用スロープ17に扉閉成方向への回転力が加え
られることになり、これによって、閉扉のロック状態を
も確保することができる。
【0029】上記したダンパー9には、既知の如く、高
分子粘性流体等による粘性流体とスプリングとを用い
て、夫々粘性剪断抵抗とスプリング力とを利用し得るよ
うにし、当該粘性剪断抵抗によって得られる抵抗力によ
り、内筒9aに対して外筒9bが扉の閉成方向へ回転す
るときに制動力を発揮させると共に、外筒9bが扉開成
方向へ回転するときには、上記のスプリングによる作用
により、外筒9bが軽く回転されるといったものを適宜
使用すればよい。
【0030】一方、扉18は、上記扉取付体1の開口部
4に外付け可能となる大きさに形成され、当該扉18の
裏面にあって、上記ダンパー9、9と対応する左右両側
面部には、スライドレール19のアウターレール19a
が上下方向に長く併設されている。上記スライドレール
19は、図4に明示した如く、アウターレール19a
と、多数のボール19d‥‥‥を回転自在にして、かつ
二列に保持したボールリテーナ19cを介して、インナ
ーレール19bとが互いに長さ方向へスライド自在なる
よう係嵌されたもので、図1および図2に示した通り、
そのアウターレール19aは上記扉18の高さと略同等
に長く形成され、一方、インナーレール19bは扉18
のスライドストロークが大きく得られるよう短く形成さ
れている。
【0031】上記スライドレール19のインナーレール
19bと、前記したダンパー9の外筒が固定されている
ユニット本体9dとを、図4に示す通りビス20にて固
定することで、図1に実線で示した扉閉成状態では、扉
18は、扉取付体1の開口部4に対して上下方向へ昇降
自在であると共に、前記の回転軸9cを中心として回転
することにより開閉可能なるよう組立てられている。
【0032】また、上記スライドレール19におけるア
ウターレール19aの裏面にあって、その上端には係止
兼案内板21が裏側に向けて略直角に突設させてあり、
図1に実線で示した扉閉成状態において、上記係止兼案
内板21がダンパー9に係止して、アウターレール19
aとインナーレール19bの係嵌が外れないようにして
あり、従って、扉18の落動が阻止されると共に、図2
に示した扉開成状態においては、扉取付体1における天
板2の上面に沿ってスライド可能となっている。
【0033】また、上記係止兼案内板21は、図2に実
線で示した如く、天板2上に収置されている扉18を前
方へ引出した位置においてダンパー9における外筒9b
の外周面に係当し、これにより、当該扉18の前方への
抜け出しをも防止している。
【0034】次に、上記した外筒9bの外周面に加わる
面圧力につき、原理説明図である図5、図6により説示
するが、当該説明を簡略にするため、ロック用ローラ1
2は省き、ローラピン11だけが明示されている。ここ
で、図5は、外筒9bの外周面に凹設のロック用溝10
に、ローラピン11が係嵌した扉開成ロック状態を示
し、図6は、外筒9bの外周面にローラピン11がバネ
力によって押し付けられている扉開成途中の状態を示
す。
【0035】図5に示す如く、扉開成ロック状態におい
ては、バネ16、16により発生するモーメント、即ち
バネ力Pはローラピン11の中心に向う力となる。上記
バネ力Pは、曲率中心B点を基準とした摺動孔15の弧
面15a、15aにより分力P' 、P" に分解され、こ
の分力P" は曲率中心B点に向う面圧力となる。一方、
分力P' は、ダンパー9の中心A点を基準とする外筒9
bのロック用溝10により分力P1'、P2'に分解され
る。従って、最終的にA点に向けてロック用溝10に加
わる面圧力はP2'となる。
【0036】一方、図6の状態では、バネ16、16の
モーメントにより発生する力、即ち、バネ力はPとな
り、このバネ力Pは、曲率中心B点を基準とする摺動孔
15の弧面15a、15aによる分力P' と、弧面15
aのB点中心に向う分力P" に分解され、この分力P"
が上記弧面15aの面圧力となる。従って、ダンパー9
の中心A点を基準とすれば、外筒9bの外周面による上
記した分力P' の二方向分力はP1'、P2'となり、この
2'がA点の外筒9bにおける外周面の中心に向う面圧
力となる。
【0037】上記の考察からして、バネ16のたわみ量
によって変化するバネ力Pの比率が、図1と図2で3:
4に仮定した場合、ローラピン11がロック用溝10
と、外筒9bの外周面に加わる面圧力P2'は、2.5:
2となり、バネ16、16のたわみ量が増え、バネ力P
が増加したにもかかわらず、面圧力を低くすることが理
解される。
【0038】本実施例では、上記したローラピン11が
円弧状の摺動孔15、15に沿って摺動するようにした
場合につき図示したが、この他に、上記摺動孔15にか
えてリンクを用いても同様の効果を達成することができ
る。
【0039】以下、上記したリンク使用の請求項2に係
る場合につき説示すると、図7と図8によって例示され
ている通り、ローラピン11が前掲請求項1のものの如
く円弧状の摺動孔15に案内されて、前後方向に回動す
るのではなく、ブラケット6における左右の側板6c、
6cにあって、一対のリンク20、20が、その下端側
をピン20aにより枢支されており、当該リンク20、
20の上端側間に、上記のローラピン11が跨設されて
いる。
【0040】従って、当該ローラピン11は、ピン20
aを中心とし、ローラピン11とピン20aとの離間距
離を曲率半径として前後方向へ円弧状に回転自在であ
り、もちろん、このローラピン11がバネ16、16に
よって前方へ付勢されて、ダンパー9の外周面に当接す
るのは、前記請求項1と同じである。
【0041】上記のようにしてリンク20、20が用い
られているから、ローラピン11の上記円弧状の回転状
態は、前記摺動孔15により案内されるローラピン11
の挙動と全く同じとなり、この結果請求項1において詳
記したと同じ理由により、この場合のローラピン11も
実質的に同効の働きをすることとなる。
【0042】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1によるときは、扉の開成時は、ダ
ンパーによる制動力が働かないようにし、閉成時にあっ
ては、扉の荷重トルクに対してダンパーによる制動力が
働くことで、ゆるやかに閉扉されるようにすると共に、
扉は開成された水平状態にロック可能にして、扉を開成
後、扉荷重トルクに対して支える必要がなく、しかも、
扉を前方に引出して閉成させる場合にあっては、当該扉
が閉じる方向に回転下降されてしまったり、扉の急激な
飛び出しが阻止されるようにし、かつ、扉を開成された
水平状態にロック保持するために、ダンパーの外筒周面
に設けたロック用溝と、ブラケットに設けられ、バネに
よる弾発力にて上記ロック用溝に係嵌されるようにした
部材にローラピンを用い、上記ブラケットにあって、ロ
ーラピンの摺動孔を、その前端から後端に、所望の曲率
で弯曲下降する円弧状に形成したので、バネのたわみ量
が増え、バネ力が増加するにもかかわらず、ローラピン
の外筒周面に加わる面圧力が少なくなり、しかも、ロー
ラピンが外筒周面を転動することで摩擦等が少なくな
り、これによって、扉のロック解除状態では、不本意な
負荷が削減され、扉を軽く開成することができると共に
部材の摩耗損も減少するので耐久性をも向上することが
できる。
【0043】請求項2によるときは、ローラピンがリン
クによって所定の曲率半径により回動することから、請
求項1のローラピンと実質的に、その挙動が同じとな
り、上記した請求項1におけるものと、同質の効果をあ
げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の請求項1に係るフラップ扉の扉水平保
持装置を示す一実施例の一部を切欠した閉扉状態縦断側
面図である。
【図2】図1の実施例につき、扉を水平に開成した状態
を示す縦断側面図である。
【図3】同上実施例につき扉の枢設部を示す閉扉状態の
部分平面図である。
【図4】図1におけるA−A′線矢視断面図である。
【図5】本考案に係るフラップ扉の扉水平保持装置にお
ける扉開成ロック状態を示す原理説明図である。
【図6】同上装置における扉ロック解除状態を示す原理
説明図である。
【図7】本考案の請求項2に係るフラップ扉の扉水平保
持装置を示す一実施例の一部を切欠した開扉状態縦断側
面図である。
【図8】同上実施例につき一部を切欠して示した要部平
面略示図である。
【図9】従来のダンパー付きフラップ扉における扉閉成
状態を一部切欠して示した縦断側面図である。
【符号の説明】
1 扉取付体 2 天板 5 凹欠部 6 ブラケット 6b 凹所 6c 側板 6d 奥底板 6e 凹陥部 9 ダンパー 9a 内筒 9b 外筒 10 ロック用溝 11 ローラピン 12 ロック用ローラ 15 摺動孔 16 バネ 18 扉 19 スライドレール 19a アウターレール 19b インナーレール 19c ボールリテーナー 20 リンク

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット等による扉取付体の天板前
    縁に凹欠部を設け、これに嵌着されたブラケット内には
    ダンパーを収納して、その内筒を固設し、一方、扉の裏
    面には、ボールリテーナを介して長尺のアウターレール
    と短尺のインナーレールをスライド自在に係嵌してなる
    スライドレールにあって、そのアウターレールを上下方
    向に長く併設し、当該扉が回転とスライドによって、各
    々上下方向に開閉可能にして、かつ前記扉取付体の天板
    上面に収置自在なるよう、前記インナーレールをダンパ
    ーの外筒に固定してなるフラップ扉において、前記ブラ
    ケットのダンパーが収納された凹所における奥底板に
    は、凹所内に開口する凹陥部と、その左右の側板におけ
    る前後方向に長く、かつ前端から後端に所望の曲率で弯
    曲下降する摺動孔とを各々設け、当該両摺動孔に両端を
    挿入したローラピンが、前後方向へ弧状にてスライド自
    在に架設され、これを前記凹陥部内に収納されたバネに
    より前方に付勢させ、前記ダンパーの外筒における外周
    面には、上記扉が上方へ開成された水平状態にて、前記
    のローラピンの係嵌自在なロック用溝が設けられている
    ことを特徴とするフラップ扉の扉水平保持装置。
  2. 【請求項2】 キャビネット等による扉取付体の天板前
    縁に凹欠部を設け、これに嵌着されたブラケット内には
    ダンパーを収納して、その内筒を固設し、一方、扉の裏
    面には、ボールリテーナを介して長尺のアウターレール
    と短尺のインナーレールをスライド自在に係嵌してなる
    スライドレールにあって、そのアウターレールを上下方
    向に長く併設し、当該扉が回転とスライドによって、各
    々上下方向に開閉可能にして、かつ前記扉取付体の天板
    上面に収置自在なるよう、前記インナーレールをダンパ
    ーの外筒に固定してなるフラップ扉において、前記ブラ
    ケットのダンパーが収納された凹所における奥底板に
    は、凹所内に開口する凹陥部と、その左右の側板にあっ
    て、前後方向に回転自在なるよう下端側の枢着された夫
    々のリンクを設け、当該各リンクの上端側間には、この
    リンクによる所望の曲率半径により回転自在なローラピ
    ンを跨設し、このローラピンを前記凹陥部内に収納され
    たバネにより前方に付勢させ、前記ダンパーの外筒にお
    ける外周面には、上記扉が上方へ開成された水平状態に
    て、上記ローラピンの係嵌自在なロック用溝が設けられ
    ていることを特徴とするフラップ扉の扉水平保持装置。
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