JP2557114B2 - コンクリート壁体の開口工法 - Google Patents
コンクリート壁体の開口工法Info
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- B28D—WORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
- B28D1/00—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
- B28D1/02—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
- B28D1/08—Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing with saw-blades of endless cutter-type, e.g. chain saws, i.e. saw chains, strap saws
- B28D1/088—Sawing in situ, e.g. stones from rocks, grooves in walls
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- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、コンクリート壁体の開口工法に関する。
《従来の技術》 周知のように、コンクリート壁体の切断工法として
は、ノコ刃を回転駆動するコンクリートカッターが、ま
た、コンクリート壁体に開口部を形成する工法として
は、前記カッターやコアドリルなどが用いられている。
は、ノコ刃を回転駆動するコンクリートカッターが、ま
た、コンクリート壁体に開口部を形成する工法として
は、前記カッターやコアドリルなどが用いられている。
しかしながら、このような切断並びに開口形成方法に
は、切断深さが限定されることに起因して各種の不都合
が指摘されていた。
は、切断深さが限定されることに起因して各種の不都合
が指摘されていた。
そこで、特開昭63−112108号公報には、前述した不都
合を解決するコンクリート壁体の切断並びに開口工法が
開示されている。
合を解決するコンクリート壁体の切断並びに開口工法が
開示されている。
この公報に開示されている切断並びに開口工法は、周
回回転されるダイヤモンドワイヤと、コンクリート壁体
の切断ないしは開口予定個所に孔部を穿設し、この孔部
内に挿入されるプーリが装着された支持シャフトとを用
いる方法であって、ワイヤは各プーリに掛け止められ、
孔部内で反転するように捲回される。
回回転されるダイヤモンドワイヤと、コンクリート壁体
の切断ないしは開口予定個所に孔部を穿設し、この孔部
内に挿入されるプーリが装着された支持シャフトとを用
いる方法であって、ワイヤは各プーリに掛け止められ、
孔部内で反転するように捲回される。
この工法によれば、コンクリートカッターのように切
断深さが限定されないので、施工性などが向上するが、
以下に説明する技術的課題もあった。
断深さが限定されないので、施工性などが向上するが、
以下に説明する技術的課題もあった。
《発明が解決しようとする課題》 すなわち、上記公報に示されている工法では、ダイヤ
モンドワイヤが孔部内で反転するようにプーリに捲回さ
れるので、必要なダイヤモンドの長さが長くなり、この
ワイヤがかなり高価なので施工コストが高くなるという
問題があった。
モンドワイヤが孔部内で反転するようにプーリに捲回さ
れるので、必要なダイヤモンドの長さが長くなり、この
ワイヤがかなり高価なので施工コストが高くなるという
問題があった。
また、ワイヤは、孔部内に挿入されるプーリに掛け止
められて反転させられることになるが、プーリの曲率半
径が小さいので、ワイヤに張力を掛けたときにこの部分
で切断しやすいという問題もあった。
められて反転させられることになるが、プーリの曲率半
径が小さいので、ワイヤに張力を掛けたときにこの部分
で切断しやすいという問題もあった。
さらに、上記公報に示されている工法では、孔部内の
プーリの位置と、壁体の切断位置とが異なっているの
で、所要の位置まで正確に切断することが難しいという
問題もあった。
プーリの位置と、壁体の切断位置とが異なっているの
で、所要の位置まで正確に切断することが難しいという
問題もあった。
この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、切断作業を行
う際の必要なワイヤの長さが短縮できるとともに、ワイ
ヤの切断が起こり難く、且つ、コンクリート壁体を所要
の位置まで正確に切断して、開口部を容易に形成するこ
とのできる開口工法を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、切断作業を行
う際の必要なワイヤの長さが短縮できるとともに、ワイ
ヤの切断が起こり難く、且つ、コンクリート壁体を所要
の位置まで正確に切断して、開口部を容易に形成するこ
とのできる開口工法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本発明は、ワイヤソー工
法によりコンクリート壁体に開口部を形成する際に用い
られる開口工法において、開口部の形成予定個所の周囲
に沿って少なくとも3箇所以上の孔部を穿設する工程
と、各隣接する一対の孔部に、軸方向にネジ部が刻設さ
れたネジロッドであって一端に当該ネジロッドを回転さ
せる回転駆動モータを備えるとともに、スリーブが螺着
され、かつ当該ネジロッドに対して固定的に取付けられ
た固定プーリ及び前記スリーブに取付けられた移動プー
リを備える一対のネジロッドを各々挿入し、挿入した前
記ネジロッドの前記固定プーリ間及び前記スリーブ間に
連結板を架設し、コンクリート切断用の切削ワイヤを前
記固定プーリ及び前記移動プーリの周囲と切削ワイヤを
周回回転させる切削装置とに捲回張設し、前記一対のネ
ジロッドを回転駆動して、前記連結板とともに前記移動
プーリを前記ネジロッドの軸方向に移動させつつ前記切
削ワイヤを周回回転させることにより、前記孔部間を切
削して切断面を形成してゆく作業を、前記各隣接する一
対の孔部間に順次繰り返してゆくことにより、開口部の
形成予定個所の周囲をコンクリート壁体から切り離す工
程と、一端に回転駆動モータを備えるとともにスリーブ
が螺着されたネジロッドを、少なくとも3箇所以上の前
記孔部に各々挿入設置した後、各スリーブに切削ワイヤ
を係止し、ネジロッドで回転して各スリーブをネジロッ
ドの軸方向に移動させることにより、一箇所の隣接する
孔部の間の切断面を除いた開口部の形成予定個所の周囲
の切断面に、切削ワイヤを配置する工程と、前記切削ワ
イヤを配置しなかった切断面を挟む一体の孔部において
スリーブに取り付けたプーリにより切削ワイヤを捲回係
止しているネジロッドを除き、これ以外の孔部に挿入し
たネジロッドを、前記切削ワイヤの係止を解除して、切
断面に切削ワイヤを残置延長させた状態で撤去する工程
と、切削ワイヤを周回回転させる切削装置によって、前
記切削ワイヤに張力を与えながら周回回転させることに
より、開口部の形成予定個所の底部をコンクリート壁体
から切り離す工程と、このようにして周囲及び底部を切
り離された開口部の形成予定個所に位置するコンクリー
ト塊を撤去する工程とからなることを特徴とするもので
ある。
法によりコンクリート壁体に開口部を形成する際に用い
られる開口工法において、開口部の形成予定個所の周囲
に沿って少なくとも3箇所以上の孔部を穿設する工程
と、各隣接する一対の孔部に、軸方向にネジ部が刻設さ
れたネジロッドであって一端に当該ネジロッドを回転さ
せる回転駆動モータを備えるとともに、スリーブが螺着
され、かつ当該ネジロッドに対して固定的に取付けられ
た固定プーリ及び前記スリーブに取付けられた移動プー
リを備える一対のネジロッドを各々挿入し、挿入した前
記ネジロッドの前記固定プーリ間及び前記スリーブ間に
連結板を架設し、コンクリート切断用の切削ワイヤを前
記固定プーリ及び前記移動プーリの周囲と切削ワイヤを
周回回転させる切削装置とに捲回張設し、前記一対のネ
ジロッドを回転駆動して、前記連結板とともに前記移動
プーリを前記ネジロッドの軸方向に移動させつつ前記切
削ワイヤを周回回転させることにより、前記孔部間を切
削して切断面を形成してゆく作業を、前記各隣接する一
対の孔部間に順次繰り返してゆくことにより、開口部の
形成予定個所の周囲をコンクリート壁体から切り離す工
程と、一端に回転駆動モータを備えるとともにスリーブ
が螺着されたネジロッドを、少なくとも3箇所以上の前
記孔部に各々挿入設置した後、各スリーブに切削ワイヤ
を係止し、ネジロッドで回転して各スリーブをネジロッ
ドの軸方向に移動させることにより、一箇所の隣接する
孔部の間の切断面を除いた開口部の形成予定個所の周囲
の切断面に、切削ワイヤを配置する工程と、前記切削ワ
イヤを配置しなかった切断面を挟む一体の孔部において
スリーブに取り付けたプーリにより切削ワイヤを捲回係
止しているネジロッドを除き、これ以外の孔部に挿入し
たネジロッドを、前記切削ワイヤの係止を解除して、切
断面に切削ワイヤを残置延長させた状態で撤去する工程
と、切削ワイヤを周回回転させる切削装置によって、前
記切削ワイヤに張力を与えながら周回回転させることに
より、開口部の形成予定個所の底部をコンクリート壁体
から切り離す工程と、このようにして周囲及び底部を切
り離された開口部の形成予定個所に位置するコンクリー
ト塊を撤去する工程とからなることを特徴とするもので
ある。
《発明の作用効果》 上記構成のコンクリート壁体の開口工法によれば、切
断用ワイヤはネジロッドの固定および移動プーリ間に捲
回され、1つのプーリで反転する部分がないので、その
切断が防止されるとともに、孔部間に切断線を形成する
ときには、スリーブを介して移動プーリがネジロッドの
軸方向に移動することにより、孔部間のコンクリートを
切削することになるので、必要なワイヤの長さが短くな
る。
断用ワイヤはネジロッドの固定および移動プーリ間に捲
回され、1つのプーリで反転する部分がないので、その
切断が防止されるとともに、孔部間に切断線を形成する
ときには、スリーブを介して移動プーリがネジロッドの
軸方向に移動することにより、孔部間のコンクリートを
切削することになるので、必要なワイヤの長さが短くな
る。
また、この切削時には、ワイヤと移動プーリの位置と
がほぼ同じになるので、所要の位置まで正確に切断する
ことができる。
がほぼ同じになるので、所要の位置まで正確に切断する
ことができる。
さらに、連結板を固定プーリ間及び移動プーリ間に架
設するとともに、同期的にネジロッドを回転駆動させて
移動プーリを連結板とともに移動させるため、連結板に
よって、固定プーリ及び移動プーリがネジロッドととも
に回転することを防止できるとともに、ネジロッド間の
間隔を保持することができ、確実に切削ワイヤを案内す
ることができる。その結果、コンクリート壁を切削する
作業を容易にして、開口部を容易に形成できることにな
る。
設するとともに、同期的にネジロッドを回転駆動させて
移動プーリを連結板とともに移動させるため、連結板に
よって、固定プーリ及び移動プーリがネジロッドととも
に回転することを防止できるとともに、ネジロッド間の
間隔を保持することができ、確実に切削ワイヤを案内す
ることができる。その結果、コンクリート壁を切削する
作業を容易にして、開口部を容易に形成できることにな
る。
《実施例》 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参
照にして詳細に説明する。
照にして詳細に説明する。
第1図および第2図は、この発明にかかるコンクリー
ト壁体の開口工法の一実施例を示している。
ト壁体の開口工法の一実施例を示している。
なお、同図に示す実施例では、まず、第1図に示す工
程で、コンクリート壁体Cを切断し、同第2図に示す工
程で同じ壁体Cに開口部を形成する場合を例示してい
る。
程で、コンクリート壁体Cを切断し、同第2図に示す工
程で同じ壁体Cに開口部を形成する場合を例示してい
る。
コクリート壁体Cの開口工法では、まず第1図(A)
に示すように、開口部の形成予定個所Aの端部に孔部10
が所定深度まで穿設される。
に示すように、開口部の形成予定個所Aの端部に孔部10
が所定深度まで穿設される。
なお、この実施例では、コンクリート壁体Cに略長方
形上の開口部を形成するので、孔部10は、第1図(B)
に示すように、開口部形成予定個所Aの隅部に4個所
(10a〜d)設けられている。
形上の開口部を形成するので、孔部10は、第1図(B)
に示すように、開口部形成予定個所Aの隅部に4個所
(10a〜d)設けられている。
孔部10a〜dが形成されると、第1図(C)に示すよ
うに、隣接する孔部、例えば、10aと10bに一対のガイド
装置12が挿入設置される。
うに、隣接する孔部、例えば、10aと10bに一対のガイド
装置12が挿入設置される。
ここで、ガイド装置12は、先端に孔部10a,bの底部に
着座させられる軸受部12aが装着されたネジロッド12b
と、ネジロッド12bの後端に設置された駆動モータ12c
と、ネジロッド12bに螺合されるスリーブ12dと、スリー
ブ12dとモータ12cとの間に着脱可能に設置された固定プ
ーリ12eと、スリーブ12dに着脱可能に設置された移動プ
ーリ12fとから構成されている。
着座させられる軸受部12aが装着されたネジロッド12b
と、ネジロッド12bの後端に設置された駆動モータ12c
と、ネジロッド12bに螺合されるスリーブ12dと、スリー
ブ12dとモータ12cとの間に着脱可能に設置された固定プ
ーリ12eと、スリーブ12dに着脱可能に設置された移動プ
ーリ12fとから構成されている。
また、上記固定プーリ12eおよび移動プーリ12fの回転
軸は、ネジロッド12bの軸と直交する方向にあって、相
互の回転面がほぼ同一面上になるように設けられてい
る。
軸は、ネジロッド12bの軸と直交する方向にあって、相
互の回転面がほぼ同一面上になるように設けられてい
る。
このように構成されたガイド装置12では、駆動モータ
12cを駆動するとネジロッド12bが回転して、スリーブ12
dがその軸方向に移動するので、移動プーリ12fは、固定
プーリ12eから離間ないしは近接する方向に移動する。
12cを駆動するとネジロッド12bが回転して、スリーブ12
dがその軸方向に移動するので、移動プーリ12fは、固定
プーリ12eから離間ないしは近接する方向に移動する。
また、ガイド装置12が孔部10a,b内に挿入されると、
固定プーリ12e間おび移動プーリ12f間にそれぞれ連結板
14を架設設置して、ガイド装置12の安定と、移動プーリ
12fの共回りを防止する。
固定プーリ12e間おび移動プーリ12f間にそれぞれ連結板
14を架設設置して、ガイド装置12の安定と、移動プーリ
12fの共回りを防止する。
そして、ガイド装置12の設置が終了すると、各移動プ
ーリ12fをネジロッド12bの上部側に位置させた状態でダ
イヤモンドワイヤからなるコンクリート切断用の切削ワ
イヤ16が取付けられる。
ーリ12fをネジロッド12bの上部側に位置させた状態でダ
イヤモンドワイヤからなるコンクリート切断用の切削ワ
イヤ16が取付けられる。
切削用ワイヤ16は無端状態のもので、ワイヤ16は、移
動可能に構成された切削装置18の複数の張力調整プーリ
18aを介して駆動プーリ18bに捲回し、上記一対の固定プ
ーリ12eから同一対の移動プーリ12fの順に捲回され、一
方の孔部10aの近傍に設置されたガイドプーリ20を介し
て張設される。
動可能に構成された切削装置18の複数の張力調整プーリ
18aを介して駆動プーリ18bに捲回し、上記一対の固定プ
ーリ12eから同一対の移動プーリ12fの順に捲回され、一
方の孔部10aの近傍に設置されたガイドプーリ20を介し
て張設される。
そして、この状態で、切削装置18を移動させて切削ワ
イヤ16に所定の張力が加わるようにしつつ、駆動プーリ
18bを回転駆動して、切削ワイヤ16を周回回転させる。
イヤ16に所定の張力が加わるようにしつつ、駆動プーリ
18bを回転駆動して、切削ワイヤ16を周回回転させる。
このとき、各ガイド装置12の駆動モータ12cを起動さ
せ、各移動プーリ12fがほぼ同じ状態で固定プーリ12eか
ら離間させるようにする。このような操作を継続するこ
とにより、第1図(D)に示すように、移動プーリ12f
が各孔部10a,bの底部まで到達すると、切削ワイヤ16で
孔部10a,b間のコンクリート壁体C切削され、孔部10a,b
間に直線状の溝が切断面として形成される。
せ、各移動プーリ12fがほぼ同じ状態で固定プーリ12eか
ら離間させるようにする。このような操作を継続するこ
とにより、第1図(D)に示すように、移動プーリ12f
が各孔部10a,bの底部まで到達すると、切削ワイヤ16で
孔部10a,b間のコンクリート壁体C切削され、孔部10a,b
間に直線状の溝が切断面として形成される。
そして、上記操作を繰り返すことにより、第1図
(E)に示すように、孔部10a〜d間をそれぞれ直線状
に結ぶ開口の輪郭溝22がコンクリート壁体の開口部の形
成予定個所Aの周囲に形成されることになる。
(E)に示すように、孔部10a〜d間をそれぞれ直線状
に結ぶ開口の輪郭溝22がコンクリート壁体の開口部の形
成予定個所Aの周囲に形成されることになる。
このようにして輪郭溝22を形成する作業を終了する
と、今度は、第2図に示すように、孔部10a〜dにそれ
ぞれガイド装置12が挿入される。
と、今度は、第2図に示すように、孔部10a〜dにそれ
ぞれガイド装置12が挿入される。
このとき用いられるガイド装置12は、ネジロッド12b
から固定プーリ12eが全て取外され、また、孔部10b,cに
挿入されるものは移動プーリ12fも取外される。なお、
この使用例では、固定ないしは移動プーリ12e,fを取外
して使用する場合を示しているが、各プーリ12e,fを作
業に支障を及ぼさない方向に向けておけば必ずしも取外
す必要はない。
から固定プーリ12eが全て取外され、また、孔部10b,cに
挿入されるものは移動プーリ12fも取外される。なお、
この使用例では、固定ないしは移動プーリ12e,fを取外
して使用する場合を示しているが、各プーリ12e,fを作
業に支障を及ぼさない方向に向けておけば必ずしも取外
す必要はない。
次いで、切削ワイヤ16が、孔部10a,dに挿入される2
つのガイド装置12の移動プーリ12f間に捲回されるとと
もに、残りの孔部12b,cに挿入される2つのネジロッド1
2bには、これに取り付けたスリーブ12dに着脱可能に係
止されることにより、この切削ワイヤ16は、第2図
(B)に示すように、輪郭溝22の切削装置18′が設けら
れる側の一辺を除いて、その溝形状に沿って配置される
ことになる。さらにこの切削ワイヤ16は、上記と同様に
無端状態のものであり、ガイドプーリ20及び張力調整プ
ーリ18a′を介して水平面内で回転駆動される切削装置1
8′の駆動プーリ18b′に捲回される。
つのガイド装置12の移動プーリ12f間に捲回されるとと
もに、残りの孔部12b,cに挿入される2つのネジロッド1
2bには、これに取り付けたスリーブ12dに着脱可能に係
止されることにより、この切削ワイヤ16は、第2図
(B)に示すように、輪郭溝22の切削装置18′が設けら
れる側の一辺を除いて、その溝形状に沿って配置される
ことになる。さらにこの切削ワイヤ16は、上記と同様に
無端状態のものであり、ガイドプーリ20及び張力調整プ
ーリ18a′を介して水平面内で回転駆動される切削装置1
8′の駆動プーリ18b′に捲回される。
このようにして、ガイド装置12および切削装置18′が
設置され、切削ワイヤ16の捲回が終了すると、まず、各
ネジロッド12bに取り付けられた駆動モータ12cが起動さ
れ、第2図(C)に示すように、スリーブ12dあるいは
移動プーリ12fが孔部10a〜dの底部まで移動させられ
る。
設置され、切削ワイヤ16の捲回が終了すると、まず、各
ネジロッド12bに取り付けられた駆動モータ12cが起動さ
れ、第2図(C)に示すように、スリーブ12dあるいは
移動プーリ12fが孔部10a〜dの底部まで移動させられ
る。
そして、この状態で、孔部10b,c内に挿入されている
ネジロッド12bのスリーブ12dと切削ワイヤ16との係止状
態が解除され、かかる解除されたネジロッド12bは地上
に引き上げられて撤去される。
ネジロッド12bのスリーブ12dと切削ワイヤ16との係止状
態が解除され、かかる解除されたネジロッド12bは地上
に引き上げられて撤去される。
次いで、切削装置18′を移動させて切削ワイヤ16に張
力を与えながら、駆動プーリ18b′を回転させて、切削
ワイヤ16を周回回転させると、第2図(D)に示すよう
に、輪郭溝22間のコンクリート壁体Cの底部が徐々に切
断され、水平方向の切断面が切断装置18′側の輪郭溝22
に到達すると、開口形成予定個所Aのコンクリートが分
離され、これを撤去することによりの所望の開口部が形
成されることになる。
力を与えながら、駆動プーリ18b′を回転させて、切削
ワイヤ16を周回回転させると、第2図(D)に示すよう
に、輪郭溝22間のコンクリート壁体Cの底部が徐々に切
断され、水平方向の切断面が切断装置18′側の輪郭溝22
に到達すると、開口形成予定個所Aのコンクリートが分
離され、これを撤去することによりの所望の開口部が形
成されることになる。
なお、上記工程で、例えば、形成する開口の深度が大
きく、コンクリートの分離除去を一度に行うことができ
ない場合などには、第2図(D)に点線で示すように、
ネジロッド12bに沿ったスリーブ12dの深度方向への移動
を適宜個所で停止し、水平方向の切断を複数回に分けて
行うこともできる。
きく、コンクリートの分離除去を一度に行うことができ
ない場合などには、第2図(D)に点線で示すように、
ネジロッド12bに沿ったスリーブ12dの深度方向への移動
を適宜個所で停止し、水平方向の切断を複数回に分けて
行うこともできる。
第1図は本発明にかかる開口工法における、開口部の形
成予定箇所の周囲に切断面を形成する工程を順に示す説
明図、第2図は第1図の切断作業に引き続き行われる開
口工法の一例を工程順に示す説明図である。 10a〜d……孔部 12……ガイド装置 12b……ネジロッド 12d……スリーブ 12e……固定プーリ 12f……移動プーリ 16……切削ワイヤ 18,18′……切削装置 22……輪郭溝(周囲の切断面) 24……底部切断面
成予定箇所の周囲に切断面を形成する工程を順に示す説
明図、第2図は第1図の切断作業に引き続き行われる開
口工法の一例を工程順に示す説明図である。 10a〜d……孔部 12……ガイド装置 12b……ネジロッド 12d……スリーブ 12e……固定プーリ 12f……移動プーリ 16……切削ワイヤ 18,18′……切削装置 22……輪郭溝(周囲の切断面) 24……底部切断面
Claims (1)
- 【請求項1】ワイヤソー工法によりコンクリート壁体に
開口部を形成する際に用いられる開口工法において、 開口部の形成予定個所の周囲に沿って少なくとも3箇所
以上の孔部を穿設する工程と、 各隣接する一対の孔部に、軸方向にネジ部が刻設された
ネジロッドであって一端に当該ネジロッドを回転させる
回転駆動モータを備えるとともに、スリーブが螺着さ
れ、かつ当該ネジロッドに対して固定的に取付けられた
固定プーリ及び前記スリーブに取付けられた移動プーリ
を備える一対のネジロッドを各々挿入し、挿入した前記
ネジロッドの前記固定プーリ間及び前記スリーブ間に連
結板を架設し、コンクリート切断用の切削ワイヤを前記
固定プーリ及び前記移動プーリの周囲と切削ワイヤを周
回回転させる切削装置とに捲回張設し、前記一対のネジ
ロッドを回転駆動して、前記連結板とともに前記移動プ
ーリを前記ネジロッドの軸方向に移動させつつ前記切削
ワイヤを周回回転させることにより、前記孔部間を切削
して切断面を形成してゆく作業を、前記各隣接する一対
の孔部間に順次繰り返してゆくことにより、開口部の形
成予定個所の周囲をコンクリート壁体から切り離す工程
と、 一端に回転駆動モータを備えるとともにスリーブが螺着
されたネジロッドを、少なくとも3箇所以上の前記孔部
に各々挿入設置した後、各スリーブに切削ワイヤを係止
し、ネジロッドを回転して各スリーブをネジロッドの軸
方向に移動させることにより、一箇所の隣接する孔部の
間の切断面を除いた開口部の形成予定個所の周囲の切断
面に、切削ワイヤを配置する工程と、 前記切削ワイヤを配置しなかった切断面を挟む一対の孔
部においてスリーブに取り付けたプーリにより切削ワイ
ヤを捲回係止しているネジロッドを除き、これ以外の孔
部に挿入したネジロッドを、前記切削ワイヤの係止を解
除して、切断面に切削ワイヤを残置延長させた状態で撤
去する工程と、 切削ワイヤを周回回転させる切削装置によって、前記切
削ワイヤに張力を与えながら周回回転させることによ
り、開口部の形成予定個所の底部をコンクリート壁体か
ら切り離す工程と、 このようにして周囲及び底部を切り離された開口部の形
成予定個所に位置するコンクリート塊を撤去する工程と
からなることを特徴とするコンクリート壁体の開口工
法。
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-
1989
- 1989-12-05 JP JP1314169A patent/JP2557114B2/ja not_active Expired - Fee Related
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