JP2549346Y2 - 塗装ミスト捕集装置 - Google Patents
塗装ミスト捕集装置Info
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- JP2549346Y2 JP2549346Y2 JP1993037559U JP3755993U JP2549346Y2 JP 2549346 Y2 JP2549346 Y2 JP 2549346Y2 JP 1993037559 U JP1993037559 U JP 1993037559U JP 3755993 U JP3755993 U JP 3755993U JP 2549346 Y2 JP2549346 Y2 JP 2549346Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗装時に生じる塗装ミ
ストの混じった空気中の塗装ミストを除去するための塗
装ミスト捕集装置に関するものである。
ストの混じった空気中の塗装ミストを除去するための塗
装ミスト捕集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の修理工場などでは、塗料の調色
後、テストピース(試験片)にスプレーガン(塗料吹付
具)などで吹き付け塗装したり、あるいは同じくスプレ
ーガンによって種々の小物部品などに所定の塗装を施し
たりすることがよくある。このとき、塗装エリアの空気
中には、テストピースや部品などに塗装されなかった噴
霧状の塗装ミストが飛散混入することとなるため、この
塗装ミストを除去する必要が生じる。
後、テストピース(試験片)にスプレーガン(塗料吹付
具)などで吹き付け塗装したり、あるいは同じくスプレ
ーガンによって種々の小物部品などに所定の塗装を施し
たりすることがよくある。このとき、塗装エリアの空気
中には、テストピースや部品などに塗装されなかった噴
霧状の塗装ミストが飛散混入することとなるため、この
塗装ミストを除去する必要が生じる。
【0003】このような要請のもと、従来から種々の塗
装ミストを除去するための装置が提案されており、その
一例を示すと、図3の如くである。この装置では、装置
内部の下方に下部水槽1を設けると共に、この下部水槽
1の水面上の装置内部には、当該水面から40mm程度
離間した空気吸込口2を隔てた形で仕切り板3を設け
て、当該装置内部を前後に区分けし、その前方を塗装作
業スペース部4とする一方、その後方を塗装作業スペー
ス部4側からの空気が導かれる排気室5とし、また、上
記空気吸込口2付近にはベンチュリー作用によって当該
空気吸込口2付近に渦流水からなるウオータウオール
(水壁)Wを形成するための渦流板6を設けると共に、
排気室5内には互い違いに複数枚の水切り板7を設け、
さらに、この排気室5の上部には当該排気室5内の空気
を外部に排気するための排風機8が設けてある。
装ミストを除去するための装置が提案されており、その
一例を示すと、図3の如くである。この装置では、装置
内部の下方に下部水槽1を設けると共に、この下部水槽
1の水面上の装置内部には、当該水面から40mm程度
離間した空気吸込口2を隔てた形で仕切り板3を設け
て、当該装置内部を前後に区分けし、その前方を塗装作
業スペース部4とする一方、その後方を塗装作業スペー
ス部4側からの空気が導かれる排気室5とし、また、上
記空気吸込口2付近にはベンチュリー作用によって当該
空気吸込口2付近に渦流水からなるウオータウオール
(水壁)Wを形成するための渦流板6を設けると共に、
排気室5内には互い違いに複数枚の水切り板7を設け、
さらに、この排気室5の上部には当該排気室5内の空気
を外部に排気するための排風機8が設けてある。
【0004】この装置の場合、塗装時には、テストピー
スなどの被塗装物Aを塗装作業スペース部4部分に位置
させ、スプレーガン100などにより塗料101を吹き
付けて塗装するわけであるが、このとき、被塗装物Aに
塗布されなかった噴霧状の塗装ミストmは、当該塗装作
業スペース部4部分の空気a1に混じる。この塗装ミス
ト入りの空気a1は、排風機8の駆動による吸引力によ
って空気吸込口2付近に生じた渦流水からなるウオータ
ウオールW部分を通って、排気室5内に導かれる。そし
て、このウオータウオールW部分を通過する際、塗装ミ
ストmは除去され、当該塗装ミスト除去後の空気a
2は、排気室5内の複数枚の水切り板7に当たって水切
れされながら、外部に排気されるようになっている。
スなどの被塗装物Aを塗装作業スペース部4部分に位置
させ、スプレーガン100などにより塗料101を吹き
付けて塗装するわけであるが、このとき、被塗装物Aに
塗布されなかった噴霧状の塗装ミストmは、当該塗装作
業スペース部4部分の空気a1に混じる。この塗装ミス
ト入りの空気a1は、排風機8の駆動による吸引力によ
って空気吸込口2付近に生じた渦流水からなるウオータ
ウオールW部分を通って、排気室5内に導かれる。そし
て、このウオータウオールW部分を通過する際、塗装ミ
ストmは除去され、当該塗装ミスト除去後の空気a
2は、排気室5内の複数枚の水切り板7に当たって水切
れされながら、外部に排気されるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記装置の
場合、空気吸込口2付近にウオータウオールWを形成す
るにあたって、塗装作業スペース部4側と排気室5側の
圧力差による、ベンチュリー作用を利用するものである
ため、(1)かなり大きな吸引力の排風機8、例えばタ
ーボファン付きの高価な排風機が必要となり、装置自体
のコスト上昇が避けられないこと、(2)40mm程度
の狭い隙間の空気吸込口2から強引に塗装ミスト入りの
空気a1が吸引されるため、当該空気吸込口2付近の仕
切り板3や渦流板6の先端部分などに塗装ミストmによ
り汚れ易く、この汚れを定期的に清掃する必要があるこ
と、(3)塗装ミスト除去のためのウオータウオールW
の形成が空気吸込口2の微妙な間隔や水位の変動により
影響されるため、安定したウオータウオール形状が得難
いこと、(4)排風機8による大きな吸引力に起因し
て、ウオータウオールWの渦流水部分での水滴の飛散が
起こり易く、当該飛散水滴が吸引上昇されて、溶解され
た塗装ミストmと共に水切り板7の底面側などに付着し
て周辺を汚す他に、上昇水滴が排風機8に悪影響を与え
ること、(5)さらに、水切り板7の前面側が塗装ミス
トmによって汚れ易いことなどの種々の問題があった。
場合、空気吸込口2付近にウオータウオールWを形成す
るにあたって、塗装作業スペース部4側と排気室5側の
圧力差による、ベンチュリー作用を利用するものである
ため、(1)かなり大きな吸引力の排風機8、例えばタ
ーボファン付きの高価な排風機が必要となり、装置自体
のコスト上昇が避けられないこと、(2)40mm程度
の狭い隙間の空気吸込口2から強引に塗装ミスト入りの
空気a1が吸引されるため、当該空気吸込口2付近の仕
切り板3や渦流板6の先端部分などに塗装ミストmによ
り汚れ易く、この汚れを定期的に清掃する必要があるこ
と、(3)塗装ミスト除去のためのウオータウオールW
の形成が空気吸込口2の微妙な間隔や水位の変動により
影響されるため、安定したウオータウオール形状が得難
いこと、(4)排風機8による大きな吸引力に起因し
て、ウオータウオールWの渦流水部分での水滴の飛散が
起こり易く、当該飛散水滴が吸引上昇されて、溶解され
た塗装ミストmと共に水切り板7の底面側などに付着し
て周辺を汚す他に、上昇水滴が排風機8に悪影響を与え
ること、(5)さらに、水切り板7の前面側が塗装ミス
トmによって汚れ易いことなどの種々の問題があった。
【0006】このため、別の装置として、水圧ポンプを
使用して水を噴霧状に噴射させてシャワーを作り、この
シャワーによって塗装ミストを除去する装置も提案され
ているが、この装置では、シャワーノズルが塗装ミスト
の付着によって目詰りを起こし易く、そのメンテナンス
が大変であるという問題があった。
使用して水を噴霧状に噴射させてシャワーを作り、この
シャワーによって塗装ミストを除去する装置も提案され
ているが、この装置では、シャワーノズルが塗装ミスト
の付着によって目詰りを起こし易く、そのメンテナンス
が大変であるという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような従
来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点
は、装置内部の下方に設けた下部水槽と、前記下部水槽
上の装置内部を当該下部水槽の水面から適宜離間した空
気吸込口を隔てた形で前後に分け、その前方に塗装作業
スペース部を形成すると共にその後方に塗装作業スペー
ス部側の空気が導かれる排気室を形成する仕切り板と、
前記仕切り板の上方寄りに設置されて当該仕切り板の前
後の両面側から前記空気吸込口付近にかけて溢水による
ウオータカーテンC 1 〜C 2 を形成するオーバフロー水
槽と、前記排気室の下方寄り奥部に設置されると共に2
枚の隔壁部材の隙間δから前記空気吸込口付近にかけて
ジェット流を吹き出させてウオータカーテンC 3 を形成
する水噴射室と、前記下部水槽から前記オーバフロー水
槽および水噴射室に配管系を通じて水を循環供給するポ
ンプと、前記排気室の上部に設置されて当該排気室内の
空気を外部に排気する排風機とからなることを特徴とす
る塗装ミスト捕集装置にある。
来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点
は、装置内部の下方に設けた下部水槽と、前記下部水槽
上の装置内部を当該下部水槽の水面から適宜離間した空
気吸込口を隔てた形で前後に分け、その前方に塗装作業
スペース部を形成すると共にその後方に塗装作業スペー
ス部側の空気が導かれる排気室を形成する仕切り板と、
前記仕切り板の上方寄りに設置されて当該仕切り板の前
後の両面側から前記空気吸込口付近にかけて溢水による
ウオータカーテンC 1 〜C 2 を形成するオーバフロー水
槽と、前記排気室の下方寄り奥部に設置されると共に2
枚の隔壁部材の隙間δから前記空気吸込口付近にかけて
ジェット流を吹き出させてウオータカーテンC 3 を形成
する水噴射室と、前記下部水槽から前記オーバフロー水
槽および水噴射室に配管系を通じて水を循環供給するポ
ンプと、前記排気室の上部に設置されて当該排気室内の
空気を外部に排気する排風機とからなることを特徴とす
る塗装ミスト捕集装置にある。
【0008】
【作用】本考案では、ポンプの駆動により、オーバフロ
ー水槽からの溢水によるウオータカーテンC 1 〜C 2 と
水噴射室からの噴射水(ジェット流)によるウオータカ
ーテンC 3 が空気吸込口付近で合体して渦流水を形成す
るため、当該渦流水中を通過する際に、塗装ミスト入り
空気中の塗装ミストは効果的に除去される。このとき、
水噴射室からのウオータカーテンC 3 は、従来のように
ベンチュリー作用によるものではなく、ポンプによって
強制的にかつ安定して形成されるため、排気室側に大き
な吸引力は不要となり、また、高いミスト除去機能が得
られる。
ー水槽からの溢水によるウオータカーテンC 1 〜C 2 と
水噴射室からの噴射水(ジェット流)によるウオータカ
ーテンC 3 が空気吸込口付近で合体して渦流水を形成す
るため、当該渦流水中を通過する際に、塗装ミスト入り
空気中の塗装ミストは効果的に除去される。このとき、
水噴射室からのウオータカーテンC 3 は、従来のように
ベンチュリー作用によるものではなく、ポンプによって
強制的にかつ安定して形成されるため、排気室側に大き
な吸引力は不要となり、また、高いミスト除去機能が得
られる。
【0009】
【実施例】図1〜図2は、本考案に係る塗装ミスト捕集
装置の一実施例を示したものであり、図中、11は装置
内部の下方に設けた下部水槽、13は下部水槽11上の
装置内部を当該下部水槽11の水面から適宜離間した空
気吸込口12を隔てた形で前後に分け、その前方に作業
スペースで、かつ塗装ミスト入りの空気a1が生じる塗
装作業スペース部14を形成すると共にその後方に塗装
ミスト除去済の空気a2が導かれる排気室15を形成す
る仕切り板、19は仕切り板13の上方寄りに設置され
て当該仕切り板13の前後の両面(前面側のみも可)か
ら前記空気吸込口12付近にかけて溢水によるウオータ
カーテンC1,C2を形成するオーバフロー水槽、20
は前記排気室15の下方寄り奥部に設置されて前記空気
吸込口12付近にかけて噴射水によるウオータカーテン
C3を形成する水噴射室(水噴射部)、21は前記下部
水槽11から前記オーバフロー水槽19および水噴射室
20に配管系22を通じて水を循環供給するポンプ、1
8は前記排気室15の上部に設置されて当該排気室15
内の塗装ミスト除去済の空気a2を外部に排気する排風
機である。
装置の一実施例を示したものであり、図中、11は装置
内部の下方に設けた下部水槽、13は下部水槽11上の
装置内部を当該下部水槽11の水面から適宜離間した空
気吸込口12を隔てた形で前後に分け、その前方に作業
スペースで、かつ塗装ミスト入りの空気a1が生じる塗
装作業スペース部14を形成すると共にその後方に塗装
ミスト除去済の空気a2が導かれる排気室15を形成す
る仕切り板、19は仕切り板13の上方寄りに設置され
て当該仕切り板13の前後の両面(前面側のみも可)か
ら前記空気吸込口12付近にかけて溢水によるウオータ
カーテンC1,C2を形成するオーバフロー水槽、20
は前記排気室15の下方寄り奥部に設置されて前記空気
吸込口12付近にかけて噴射水によるウオータカーテン
C3を形成する水噴射室(水噴射部)、21は前記下部
水槽11から前記オーバフロー水槽19および水噴射室
20に配管系22を通じて水を循環供給するポンプ、1
8は前記排気室15の上部に設置されて当該排気室15
内の塗装ミスト除去済の空気a2を外部に排気する排風
機である。
【0010】また、23は塗装作業スペース部14の前
方寄りの巾方向に架設された軸棒24に、その軸方向に
摺動自在でかつその前後方向に首振り自在に装着された
被塗装物Aを支持するための載台、25は塗装作業スペ
ース部14の下部前方に形成された水平プレート部、2
6は装置前面の下部に設けたスプレーガン100などを
引っ掛けるための棒状フック、27は前記ポンプ21や
排風機18を制御するため、装置側面などに設けた操作
スイッチである。
方寄りの巾方向に架設された軸棒24に、その軸方向に
摺動自在でかつその前後方向に首振り自在に装着された
被塗装物Aを支持するための載台、25は塗装作業スペ
ース部14の下部前方に形成された水平プレート部、2
6は装置前面の下部に設けたスプレーガン100などを
引っ掛けるための棒状フック、27は前記ポンプ21や
排風機18を制御するため、装置側面などに設けた操作
スイッチである。
【0011】上記オーバフロー水槽19および水噴射室
20は、もちろん装置内部の巾一杯に延設してある。そ
して、この水噴射室20の構造は、特に限定されない
が、本例のように、当該水噴射室20の底面から前方の
凹み面をなす概略断面くの字型の隔壁部材20aと、当
該隔壁部材20aの上方先端縁部との間に僅かな隙間δ
を設けて、当該隙間δ部分を上方から下向きに湾曲して
覆う、比較的延長して設けられた概略断面への字型の湾
曲隔壁部材20bなどで構成すればよく、当該水噴射室
20内に水が圧入供給されると、上記隙間δから湾曲隔
壁部材20bの内面に沿って圧入水がジェット流として
吹き出し、ウオータカーテンC3が形成されるようにな
っている。
20は、もちろん装置内部の巾一杯に延設してある。そ
して、この水噴射室20の構造は、特に限定されない
が、本例のように、当該水噴射室20の底面から前方の
凹み面をなす概略断面くの字型の隔壁部材20aと、当
該隔壁部材20aの上方先端縁部との間に僅かな隙間δ
を設けて、当該隙間δ部分を上方から下向きに湾曲して
覆う、比較的延長して設けられた概略断面への字型の湾
曲隔壁部材20bなどで構成すればよく、当該水噴射室
20内に水が圧入供給されると、上記隙間δから湾曲隔
壁部材20bの内面に沿って圧入水がジェット流として
吹き出し、ウオータカーテンC3が形成されるようにな
っている。
【0012】上記ポンプ21は、配管系22の下部水槽
11側に取り付けられ、当該下部水槽11との間には、
開閉バルブ28とその内部に水槽水中の固形物などを除
去するフイルタ機能を有するY字型ストレーナ29とを
介在させ、かつ、当該ポンプ21からの圧入水は、上記
オーバフロー水槽19および水噴射室20に循環供給さ
れるようになっている。この際、各部分への水供給が均
等に行われるように、水吹出し口は複数個所に分岐配管
するとよい。特に、水噴射室20側にあっては、均等な
水量(水膜厚)のウオータカーテン形成が必要とされる
ため、均等な水供給が重要であり、また、その水圧も、
オーバフロー水槽19側に比較して大きめに設定すると
よい。必要によりこの水噴射室20側の水吹出し口部分
に圧力調整用のバルブなどを設けてもよい。また、下部
水槽11中の水は、塗装ミストmの捕集によって次第に
汚れてくるため、当該下部水槽11には水交換用のドレ
ンバルブ30も設けてある。
11側に取り付けられ、当該下部水槽11との間には、
開閉バルブ28とその内部に水槽水中の固形物などを除
去するフイルタ機能を有するY字型ストレーナ29とを
介在させ、かつ、当該ポンプ21からの圧入水は、上記
オーバフロー水槽19および水噴射室20に循環供給さ
れるようになっている。この際、各部分への水供給が均
等に行われるように、水吹出し口は複数個所に分岐配管
するとよい。特に、水噴射室20側にあっては、均等な
水量(水膜厚)のウオータカーテン形成が必要とされる
ため、均等な水供給が重要であり、また、その水圧も、
オーバフロー水槽19側に比較して大きめに設定すると
よい。必要によりこの水噴射室20側の水吹出し口部分
に圧力調整用のバルブなどを設けてもよい。また、下部
水槽11中の水は、塗装ミストmの捕集によって次第に
汚れてくるため、当該下部水槽11には水交換用のドレ
ンバルブ30も設けてある。
【0013】しかして、本考案の塗装ミスト捕集装置に
よると、操作スイッチ27の操作によって、上記ポンプ
21および排風機18を駆動させれば、オーバフロー水
槽19からの溢水によるウオータカーテンC1,C2と
水噴射室20からの噴射水によるウオータカーテンC3
とが合体した形で空気吸込口12付近に渦流水が形成さ
れると同時に、塗装作業スペース部14側の空気は、排
気室15内に導かれ、外部に排気される。
よると、操作スイッチ27の操作によって、上記ポンプ
21および排風機18を駆動させれば、オーバフロー水
槽19からの溢水によるウオータカーテンC1,C2と
水噴射室20からの噴射水によるウオータカーテンC3
とが合体した形で空気吸込口12付近に渦流水が形成さ
れると同時に、塗装作業スペース部14側の空気は、排
気室15内に導かれ、外部に排気される。
【0014】この状態で、テストピースなどの被塗装物
Aを塗装作業スペース部14内の載台23に載せ、スプ
レーガン100などよって塗料101を吹き付ければ、
所定の塗装作業が行われる。このとき、被塗装物Aに塗
布されなかった塗装ミストmが発生し、これが当該塗装
作業スペース部14内の空気a1中に混ざったり、ある
いは直接仕切り板13の前面側に飛び散るわけである
が、この塗装ミスト入りの空気a1は、上述した排風機
18による吸引力によって排気室15内に導かれる。こ
のとき、上記各ウオータカーテンC1〜C3の合体した
空気吸込口12部分の渦流水中を通過するため、この渦
流水によって、当該空気a1中の塗装ミストmは効果的
に溶解除去される。特に、水噴射室20からのウオータ
カーテンC3は、ポンプ21による強制ジェット水流と
して安定供給されるため、水膜の形崩れや水膜切れなど
が生じる恐れも少なく、高いミスト除去機能が得られ
る。また、仕切り板13の前面側に直接飛び散った塗装
ミストmにあっては、オーバフロー水槽19からのウオ
ータカーテンC1による流下水よって、効果的に除去さ
れる。
Aを塗装作業スペース部14内の載台23に載せ、スプ
レーガン100などよって塗料101を吹き付ければ、
所定の塗装作業が行われる。このとき、被塗装物Aに塗
布されなかった塗装ミストmが発生し、これが当該塗装
作業スペース部14内の空気a1中に混ざったり、ある
いは直接仕切り板13の前面側に飛び散るわけである
が、この塗装ミスト入りの空気a1は、上述した排風機
18による吸引力によって排気室15内に導かれる。こ
のとき、上記各ウオータカーテンC1〜C3の合体した
空気吸込口12部分の渦流水中を通過するため、この渦
流水によって、当該空気a1中の塗装ミストmは効果的
に溶解除去される。特に、水噴射室20からのウオータ
カーテンC3は、ポンプ21による強制ジェット水流と
して安定供給されるため、水膜の形崩れや水膜切れなど
が生じる恐れも少なく、高いミスト除去機能が得られ
る。また、仕切り板13の前面側に直接飛び散った塗装
ミストmにあっては、オーバフロー水槽19からのウオ
ータカーテンC1による流下水よって、効果的に除去さ
れる。
【0015】この塗装ミストmの除去された排気室15
内の空気a2は、順次排風機18によって外部に排気さ
れるわけであるが、本考案の場合、この排気室15の吸
引力によるベンチュリー作用を利用するものではないの
で、比較的小さな吸引力でよい。したがって、排風機1
8も小型でかつ小能力のものでよく、また、ウオータカ
ーテンC1〜C3部分からの不必要な水滴の飛散も、こ
の小さい吸引力によって極力抑えられるため、排気室1
5内に水切り板がなくとも、排風機18側へ不要な水滴
が達することは殆どない。仮に、最も勢いの強いウオー
タカーテンC3側から多少の飛散水滴が生じても、その
吹き出し方向の関係から、当該飛散水滴は、仕切り板1
3の裏面側に当たるわけであるが、当該裏面側にも、オ
ーバフロー水槽19からのウオータカーテンC2が流下
水であるため、やはり効果的に除去される。
内の空気a2は、順次排風機18によって外部に排気さ
れるわけであるが、本考案の場合、この排気室15の吸
引力によるベンチュリー作用を利用するものではないの
で、比較的小さな吸引力でよい。したがって、排風機1
8も小型でかつ小能力のものでよく、また、ウオータカ
ーテンC1〜C3部分からの不必要な水滴の飛散も、こ
の小さい吸引力によって極力抑えられるため、排気室1
5内に水切り板がなくとも、排風機18側へ不要な水滴
が達することは殆どない。仮に、最も勢いの強いウオー
タカーテンC3側から多少の飛散水滴が生じても、その
吹き出し方向の関係から、当該飛散水滴は、仕切り板1
3の裏面側に当たるわけであるが、当該裏面側にも、オ
ーバフロー水槽19からのウオータカーテンC2が流下
水であるため、やはり効果的に除去される。
【0016】上記塗装時、作業者は、スプレーガン10
0などを一時的に塗装作業スペース部14下の水平プレ
ート部25部分に置いたり、あるいはフック26に引っ
掛けたりすることもできる。
0などを一時的に塗装作業スペース部14下の水平プレ
ート部25部分に置いたり、あるいはフック26に引っ
掛けたりすることもできる。
【0017】なお、上記実施例では、比較的小型である
可搬型の塗装ミスト捕集装置について説明したが、本考
案は、これに限定されず、全面を壁などで囲んだ建屋形
状のブース中に設置する装置としてももちろん適用する
ことができる。
可搬型の塗装ミスト捕集装置について説明したが、本考
案は、これに限定されず、全面を壁などで囲んだ建屋形
状のブース中に設置する装置としてももちろん適用する
ことができる。
【0018】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案に
係る塗装ミスト捕集装置によれば、次のような優れた効
果が得られる。
係る塗装ミスト捕集装置によれば、次のような優れた効
果が得られる。
【0019】(1)先ず、本考案の装置では、空気吸込
口付近での渦流水の形成にあたって、ベンチュリー作用
を利用するものではないため、小型で、吸引力能力の小
さい排風機で十分対応することができ、装置自体のコス
トダウンが可能となる。
口付近での渦流水の形成にあたって、ベンチュリー作用
を利用するものではないため、小型で、吸引力能力の小
さい排風機で十分対応することができ、装置自体のコス
トダウンが可能となる。
【0020】(2)オーバフロー水槽および水噴射室か
らの各ウオータカーテンC 1 〜C 3 が多面的に合流合体
して空気吸込口付近に強力な渦流水を作るため、効果的
な塗装ミストの除去機能が得られる。特に、水噴射室か
らのウオータカーテンC 3 がポンプによる強制ジェット
水流として安定供給されるため、水膜が形崩れしたり、
水膜中に部分的にあるいは瞬間的に開放穴が形成された
りする恐れも小さく、常に安定した高品質のウオータカ
ーテンが得られるので、高いミスト除去機能が確保され
る。
らの各ウオータカーテンC 1 〜C 3 が多面的に合流合体
して空気吸込口付近に強力な渦流水を作るため、効果的
な塗装ミストの除去機能が得られる。特に、水噴射室か
らのウオータカーテンC 3 がポンプによる強制ジェット
水流として安定供給されるため、水膜が形崩れしたり、
水膜中に部分的にあるいは瞬間的に開放穴が形成された
りする恐れも小さく、常に安定した高品質のウオータカ
ーテンが得られるので、高いミスト除去機能が確保され
る。
【0021】(3)排風機による吸引力が比較的小さく
てもよいため、上記各ウオータカーテンC 1 〜C 3 によ
る空気吸込口付近の渦流水部分から不必要な水滴が飛散
するのを極力抑えることができる。したがって、排気室
内に従来のように水切り板を設けなくとも、吸引力が小
さいこととあいまって、排風機側に不要な水滴が達する
のを効果的に防止することができる。この結果、排風機
側のトラブル抑制にもなり、また、排風機側の長寿命化
を図ることもできる。
てもよいため、上記各ウオータカーテンC 1 〜C 3 によ
る空気吸込口付近の渦流水部分から不必要な水滴が飛散
するのを極力抑えることができる。したがって、排気室
内に従来のように水切り板を設けなくとも、吸引力が小
さいこととあいまって、排風機側に不要な水滴が達する
のを効果的に防止することができる。この結果、排風機
側のトラブル抑制にもなり、また、排風機側の長寿命化
を図ることもできる。
【0022】(4)また、排気室内に水切り板がなく、
かつ、装置自体の汚れが極力抑えられるため、清掃など
のメンテンナンスが比較的楽に行え、極めて実用性の高
い装置が得られる。
かつ、装置自体の汚れが極力抑えられるため、清掃など
のメンテンナンスが比較的楽に行え、極めて実用性の高
い装置が得られる。
【0023】(5)もちろん、上記ウオータカーテンC
1 〜C 3 の形成にあたって、シャワーノズルのような器
具の使用は全くないため、目詰まりなどの問題は全くな
い。
1 〜C 3 の形成にあたって、シャワーノズルのような器
具の使用は全くないため、目詰まりなどの問題は全くな
い。
【図1】本考案に係る塗装ミスト捕集装置の一実施例を
示した部分縦断面図である。
示した部分縦断面図である。
【図2】図1の塗装ミスト捕集装置の外観を示した斜視
図である。
図である。
【図3】従来の塗装ミストを除去する装置の一例を示し
た部分縦断面図である。
た部分縦断面図である。
11 下部水槽 12 空気吸込口 13 仕切り板 14 塗装作業スペース部 15 排気室 18 排風機 19 オーバフロー水槽 20 水噴射室20a 隔壁部材 20b 隔壁部材 21 ポンプ 22 配管系 a1 塗装ミスト入りの空気 a2 塗装ミスト除去後の空気 C1〜C3 ウオータカーテンδ 隙間 100 被塗装物
Claims (1)
- 【請求項1】 装置内部の下方に設けた下部水槽と、前
記下部水槽上の装置内部を当該下部水槽の水面から適宜
離間した空気吸込口を隔てた形で前後に分け、その前方
に塗装作業スペース部を形成すると共にその後方に塗装
作業スペース部側の空気が導かれる排気室を形成する仕
切り板と、前記仕切り板の上方寄りに設置されて当該仕
切り板の前後の両面側から前記空気吸込口付近にかけて
溢水によるウオータカーテンC 1 〜C 2 を形成するオー
バフロー水槽と、前記排気室の下方寄り奥部に設置され
ると共に2枚の隔壁部材の隙間δから前記空気吸込口付
近にかけてジェット流を吹き出させてウオータカーテン
C 3 を形成する水噴射室と、前記下部水槽から前記オー
バフロー水槽および水噴射室に配管系を通じて水を循環
供給するポンプと、前記排気室の上部に設置されて当該
排気室内の空気を外部に排気する排風機とからなること
を特徴とする塗装ミスト捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037559U JP2549346Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 塗装ミスト捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993037559U JP2549346Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 塗装ミスト捕集装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073754U JPH073754U (ja) | 1995-01-20 |
JP2549346Y2 true JP2549346Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=12500880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993037559U Expired - Fee Related JP2549346Y2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 塗装ミスト捕集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549346Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012120935A (ja) * | 2010-12-06 | 2012-06-28 | Uv Technica:Kk | 塗装ブース循環水の処理方法及び装置 |
KR102701818B1 (ko) * | 2022-10-13 | 2024-09-02 | 김영희 | 페인트 부스 공기부유물 정화시스템 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5895471A (ja) * | 1981-12-02 | 1983-06-07 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | レ−ザ記録用タイミングクロツク発生装置 |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP1993037559U patent/JP2549346Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073754U (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
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