JP2546316B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車産業や家庭電化製品産業等の種々の
分野において、プラスチック材料、特にガラス繊維で強
化された各種プラスチック材料を、高周波誘導加熱を用
いて短時間に接着するのに好適な接着剤組成物に関する
ものである。
分野において、プラスチック材料、特にガラス繊維で強
化された各種プラスチック材料を、高周波誘導加熱を用
いて短時間に接着するのに好適な接着剤組成物に関する
ものである。
[従来技術] 強固な接着力と接着耐久性に優れた構造用接着剤とし
てエポキシ樹脂接着剤は、産業界で広く用いられてい
る。
てエポキシ樹脂接着剤は、産業界で広く用いられてい
る。
ジシアンジアミド、イミダゾール等の潜在性硬化剤を
配合させたエポキシ樹脂を、オーブン等の加熱により硬
化させることは広く用いられている方法であるが、120
〜150℃の通常の加熱条件では、30〜120分の比較的長い
硬化時間を必要とし、流れ作業工程において短時間に接
着を完了する必要がある大量生産には適していない。
配合させたエポキシ樹脂を、オーブン等の加熱により硬
化させることは広く用いられている方法であるが、120
〜150℃の通常の加熱条件では、30〜120分の比較的長い
硬化時間を必要とし、流れ作業工程において短時間に接
着を完了する必要がある大量生産には適していない。
一方、高周波誘導加熱接着は、接着剤として熱可塑性
樹脂又は熱硬化性樹脂を用い、高周波誘導による導電体
或は強磁性体のヒステリシス損失及び/又はジュール効
果に基づく発熱を利用して接着剤を加熱することによっ
て、被着体を接着する方法であり、高速接着が可能であ
るという特長を有する。
樹脂又は熱硬化性樹脂を用い、高周波誘導による導電体
或は強磁性体のヒステリシス損失及び/又はジュール効
果に基づく発熱を利用して接着剤を加熱することによっ
て、被着体を接着する方法であり、高速接着が可能であ
るという特長を有する。
従って、潜在性硬化剤を配合したエポキシ接着剤を高
周波誘導加熱により、接着剤内部から効率的に加熱すれ
ば、硬化時間を30〜120秒程度にまで短縮することがで
きるが、接着剤の温度を200〜250℃に維持する必要があ
る。
周波誘導加熱により、接着剤内部から効率的に加熱すれ
ば、硬化時間を30〜120秒程度にまで短縮することがで
きるが、接着剤の温度を200〜250℃に維持する必要があ
る。
しかしながら、高周波誘導加熱により接着剤内部の温
度を200〜250℃の範囲内に制御をすることは容易ではな
く、度々接着剤内部の温度が上がり過ぎ、接着剤や被着
体の温度がそれらの軟化温度或は分解温度以上になり、
接着剤や被着体の変形或は分解を起こしてしまうという
問題がある。
度を200〜250℃の範囲内に制御をすることは容易ではな
く、度々接着剤内部の温度が上がり過ぎ、接着剤や被着
体の温度がそれらの軟化温度或は分解温度以上になり、
接着剤や被着体の変形或は分解を起こしてしまうという
問題がある。
上記問題点を解決するため、本発明者らにより、特定
の強磁性体を配合する接着剤が提案されたが(特開昭62
−205151号公報)、接着剤や被着体を損傷することなく
より短時間に硬化するという要求に未だ十分に答えるも
のではない。
の強磁性体を配合する接着剤が提案されたが(特開昭62
−205151号公報)、接着剤や被着体を損傷することなく
より短時間に硬化するという要求に未だ十分に答えるも
のではない。
[本発明が解決しようとする課題] 本発明は、エポキシ樹脂を用い高周波誘導による加熱
により接着を行う際、接着剤や被着体を何等損傷させる
ことなく、極めて短時間に接着を完了させることができ
る接着剤を提供しようとするものである。
により接着を行う際、接着剤や被着体を何等損傷させる
ことなく、極めて短時間に接着を完了させることができ
る接着剤を提供しようとするものである。
(ロ)発明の構成 [課題を解決するための手段] 本発明者らは、エポキシ樹脂に、高周波誘導加熱によ
り発熱源となる導電体或は強磁性体と陽イオン重合触媒
を配合させることにより、接着剤や被着体を何ら損傷す
ることなく、極めて短時間でエポキシ樹脂を硬化させる
ことが可能であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
り発熱源となる導電体或は強磁性体と陽イオン重合触媒
を配合させることにより、接着剤や被着体を何ら損傷す
ることなく、極めて短時間でエポキシ樹脂を硬化させる
ことが可能であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
即ち、本発明は、エポキシ樹脂、陽イオン重合触媒及
び導電体又は強磁性体からなることを特徴とする接着剤
組成物に関するものである。
び導電体又は強磁性体からなることを特徴とする接着剤
組成物に関するものである。
以下、さらに詳しく本発明を説明する。
(導電体又は強磁性体) 本発明における導電体又は強磁性体とは、高周波磁場
の中で効率的にヒステリシス損失及び/又はジュール効
果により発熱するもの(以下発熱体という)であり、具
体的には、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、BaFe
2O4、CoFe2O4、MnFe2O4、ZnFe2O4、CuFe2O4、NiFe2O4、
Fe3O4等の一般式MO・Fe2O3(Mは2価の金属)で表され
るフェライト、γ−Fe2O3、NiMnO3、CrO2等の酸化物、
或はFeC等の炭化物が挙げられる。これらの発熱体は、
接着剤全体を均一に加熱するため、接着剤中に微細に且
つ高密度に充填されることが好ましいため、その大きさ
が0.05〜80μmであるものが好ましく、より好ましくは
0.05〜10μmである。発熱体の大きさが0.05μmより小
さいと、発熱体の凝集や飛散等が起こり、発熱体の取扱
が不便になり、発熱体の大きさが80μmより大きくなる
と、エポキシ樹脂中に均一に分散させ、接着剤全体を均
一に加熱することが困難になる恐れがある。尚、発熱体
の形状は粒状、薄片状、繊維状、棒状等何れでもよい。
上記の発熱体の中では、適当な大きさの化合物が容易に
得られること、加熱が可能な周波数域が広いこと、及び
エポキシ樹脂中への分散性が良いことから、粒状のγ−
Fe2O3、MnFe2O4、ZnFe2O4或いは薄片状のニッケル、が
最も好ましい。
の中で効率的にヒステリシス損失及び/又はジュール効
果により発熱するもの(以下発熱体という)であり、具
体的には、鉄、ニッケル、コバルト等の金属、BaFe
2O4、CoFe2O4、MnFe2O4、ZnFe2O4、CuFe2O4、NiFe2O4、
Fe3O4等の一般式MO・Fe2O3(Mは2価の金属)で表され
るフェライト、γ−Fe2O3、NiMnO3、CrO2等の酸化物、
或はFeC等の炭化物が挙げられる。これらの発熱体は、
接着剤全体を均一に加熱するため、接着剤中に微細に且
つ高密度に充填されることが好ましいため、その大きさ
が0.05〜80μmであるものが好ましく、より好ましくは
0.05〜10μmである。発熱体の大きさが0.05μmより小
さいと、発熱体の凝集や飛散等が起こり、発熱体の取扱
が不便になり、発熱体の大きさが80μmより大きくなる
と、エポキシ樹脂中に均一に分散させ、接着剤全体を均
一に加熱することが困難になる恐れがある。尚、発熱体
の形状は粒状、薄片状、繊維状、棒状等何れでもよい。
上記の発熱体の中では、適当な大きさの化合物が容易に
得られること、加熱が可能な周波数域が広いこと、及び
エポキシ樹脂中への分散性が良いことから、粒状のγ−
Fe2O3、MnFe2O4、ZnFe2O4或いは薄片状のニッケル、が
最も好ましい。
本発明の接着剤組成物における上記発熱体の割合を多
くする程同一の磁場における昇温速度を高くすることが
できるが、接着剤全体の凝集力を低下させる傾向がある
ため、配合量はエポキシ樹脂100重量部に対し50〜150重
量部であることが好ましく、より好ましくは80〜100重
量部である。
くする程同一の磁場における昇温速度を高くすることが
できるが、接着剤全体の凝集力を低下させる傾向がある
ため、配合量はエポキシ樹脂100重量部に対し50〜150重
量部であることが好ましく、より好ましくは80〜100重
量部である。
〈エポキシ樹脂〉 エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフ
ェノールF型、ノボラック型、脂環式、ポリオレフィン
型、グリセリン型その他、これらをウレタンや合成ゴム
で変性したもの等を挙げることができる。
ェノールF型、ノボラック型、脂環式、ポリオレフィン
型、グリセリン型その他、これらをウレタンや合成ゴム
で変性したもの等を挙げることができる。
上記エポキシ樹脂の中で、ビスフェノール型エポキシ
樹脂は、接着剤硬化物に適度な柔軟性を付与するという
特長を有し、ノボラック型や脂環式エポキシ樹脂は、陽
イオン重合性が優れるという特長を有するので、本発明
におけるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型又
はビスフェノールF型とノボラック型又は脂環式エポキ
シ樹脂の併用系が好ましく、その配合割合としてはビス
フェノール型とノボラック型又は脂環式エポキシ樹脂の
重量比が2/8〜8/2の範囲が好ましい。
樹脂は、接着剤硬化物に適度な柔軟性を付与するという
特長を有し、ノボラック型や脂環式エポキシ樹脂は、陽
イオン重合性が優れるという特長を有するので、本発明
におけるエポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型又
はビスフェノールF型とノボラック型又は脂環式エポキ
シ樹脂の併用系が好ましく、その配合割合としてはビス
フェノール型とノボラック型又は脂環式エポキシ樹脂の
重量比が2/8〜8/2の範囲が好ましい。
〈陽イオン重合触媒〉 陽イオン重合触媒とは、加熱或は光照射により生成し
た陽イオンラジカルにより、エポキシ樹脂の陽イオン重
合を促進するものであり、ゲル化時間が20秒以下のもの
が好ましい。
た陽イオンラジカルにより、エポキシ樹脂の陽イオン重
合を促進するものであり、ゲル化時間が20秒以下のもの
が好ましい。
ゲル化時間の測定は、次の操作により行う。
エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製)、100
重量部に対し、陽イオン重合触媒、1重量部を配合し、
均一な組成物を調製する。この組成物の1重量部を、20
0℃に加熱した十分に大きな熱容量を有する熱板上で、
加熱を開始してからガラス棒で組成物の表面に触れた時
にタッチが無くなるまでの時間を測定する。
重量部に対し、陽イオン重合触媒、1重量部を配合し、
均一な組成物を調製する。この組成物の1重量部を、20
0℃に加熱した十分に大きな熱容量を有する熱板上で、
加熱を開始してからガラス棒で組成物の表面に触れた時
にタッチが無くなるまでの時間を測定する。
尚、陽イオン重合触媒は、その取扱上、エポキシ系樹
脂と混合する前の原料状態で室温(25℃)において放置
したとき30日以上ゲル化しないものが好ましい。尚、ゲ
ル化の判定は、その表面をガラス棒で触れた時のタック
の有無により行う。
脂と混合する前の原料状態で室温(25℃)において放置
したとき30日以上ゲル化しないものが好ましい。尚、ゲ
ル化の判定は、その表面をガラス棒で触れた時のタック
の有無により行う。
具体的なものとしては、PF6-、BF6-As6-、SbF6-等を
アニオンとするトリフェニルスルホニウムヘキサフルオ
ロホスフェート(φ3S+・PF6 -)但し、φはフェニル基
を表す)等のスルホニウム塩、その他、以下に示すもの
が挙げられる。
アニオンとするトリフェニルスルホニウムヘキサフルオ
ロホスフェート(φ3S+・PF6 -)但し、φはフェニル基
を表す)等のスルホニウム塩、その他、以下に示すもの
が挙げられる。
φ2S+−φ−S−φ−S+φ2・2PF6 - φ2S+−φ−S−φ−S+φ2・2SbF6 - 上記の陽イオン重合触媒の中では、エポキシ樹脂と混
合し200℃で加熱した時のゲル化時間が短いこと及び原
料状態での室温安定性の点から、PF6 -、SbF6 -をアニオ
ンとする脂肪族のスルホニウム塩が最も好ましい。
合し200℃で加熱した時のゲル化時間が短いこと及び原
料状態での室温安定性の点から、PF6 -、SbF6 -をアニオ
ンとする脂肪族のスルホニウム塩が最も好ましい。
本発明に用いる陽イオン重合触媒の添加量は、エポキ
シ樹脂100重量部に対し1.0〜10重量部が好ましい。その
理由としては、本発明においては、発熱体として用いる
金属、金属酸化物等による濃度希釈、重合阻害の影響の
ため、オーブン等による従来の加熱方法において用いら
れているエポキシ樹脂100重量部に対し0.1〜2.0重量部
という添加割合より多くすることが好ましいからであ
る。
シ樹脂100重量部に対し1.0〜10重量部が好ましい。その
理由としては、本発明においては、発熱体として用いる
金属、金属酸化物等による濃度希釈、重合阻害の影響の
ため、オーブン等による従来の加熱方法において用いら
れているエポキシ樹脂100重量部に対し0.1〜2.0重量部
という添加割合より多くすることが好ましいからであ
る。
〈所望成分〉 エポキシ樹脂の硬化を促進し、同時にまた、硬化した
接着剤の可とう性を高めるために、本発明組成物に接着
剤成分として分子末端に活性水酸基を持つ化合物を添加
するとより好ましい組成物が得られる。なお、接着剤を
加熱硬化する際、接着剤が発泡することは好ましくない
ため、上記添加剤としては分子量800以上で沸点が250℃
以上のものが好ましく、さらに好ましくは300℃以上の
ものである。具体的な化合物としては、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリエチレングリ
コール等が挙げられ、エポキシ樹脂100重量部に対し、
3〜20重量部添加することが好ましい。
接着剤の可とう性を高めるために、本発明組成物に接着
剤成分として分子末端に活性水酸基を持つ化合物を添加
するとより好ましい組成物が得られる。なお、接着剤を
加熱硬化する際、接着剤が発泡することは好ましくない
ため、上記添加剤としては分子量800以上で沸点が250℃
以上のものが好ましく、さらに好ましくは300℃以上の
ものである。具体的な化合物としては、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリエチレングリ
コール等が挙げられ、エポキシ樹脂100重量部に対し、
3〜20重量部添加することが好ましい。
さらに、本発明においては、硬化物に可とう性を付与
し、接着強度を高めるため、炭素数6以上の脂肪族ジカ
ルボン酸とエチレングリコール、1,4ブタンジオール、
ヘキサンジオール等のポリエステル樹脂を、エポキシ樹
脂100重量部に対し、10〜40重量部添加した組成物とす
ることが好ましい。
し、接着強度を高めるため、炭素数6以上の脂肪族ジカ
ルボン酸とエチレングリコール、1,4ブタンジオール、
ヘキサンジオール等のポリエステル樹脂を、エポキシ樹
脂100重量部に対し、10〜40重量部添加した組成物とす
ることが好ましい。
[作用] 本発明により、良好な接着強度を有するエポキシ樹脂
硬化物が極めて短時間に得られる理由は、次の様に考え
られる。
硬化物が極めて短時間に得られる理由は、次の様に考え
られる。
エポキシ樹脂の陽イオン重合は、反応速度の温度依存
性が大きいため、温度が高くなるにつれて急速に硬化が
進行するものであり、一方、本発明の接着剤組成物は、
エポキシ樹脂と陽イオン重合触媒と発熱体からなるもの
であるため、高周波誘導加熱によりエポキシ樹脂と陽イ
オン重合触媒を共に急激に加熱することが可能で、効率
的な加熱効果と陽イオン重合触媒によるエポキ樹脂の硬
化促進性との相乗作用により、極めて短時間のうちに接
着剤の硬化が完了するものと考えられる。
性が大きいため、温度が高くなるにつれて急速に硬化が
進行するものであり、一方、本発明の接着剤組成物は、
エポキシ樹脂と陽イオン重合触媒と発熱体からなるもの
であるため、高周波誘導加熱によりエポキシ樹脂と陽イ
オン重合触媒を共に急激に加熱することが可能で、効率
的な加熱効果と陽イオン重合触媒によるエポキ樹脂の硬
化促進性との相乗作用により、極めて短時間のうちに接
着剤の硬化が完了するものと考えられる。
また、良好な接着強度が得られる理由としては、通常
のオーブン加熱の場合と異なり、前記の様に接着剤自体
が加熱されるため、被着体の接着面が高温に加熱され、
被着体と接着体とのなじみ、反応性が高まること、さら
にエポキシ樹脂の陽イオン重合は開環重合であるため、
硬化時の堆積収縮が少なく、接着界面での残留応力が小
さいことが挙げられる。
のオーブン加熱の場合と異なり、前記の様に接着剤自体
が加熱されるため、被着体の接着面が高温に加熱され、
被着体と接着体とのなじみ、反応性が高まること、さら
にエポキシ樹脂の陽イオン重合は開環重合であるため、
硬化時の堆積収縮が少なく、接着界面での残留応力が小
さいことが挙げられる。
以上の理由により、本発明では良好な接着が短時間の
うちに完了するものと推定されるが、詳細は不明であ
る。
うちに完了するものと推定されるが、詳細は不明であ
る。
[実施例] 以下実施例により本発明を説明する。
実施例1. まず、次のエポキシ樹脂を調製した。
・エピコート828(油化シェルエポキシ(株)製、ビス
フェノールA型)50重量部 ・エピコート1009(油化シェルエポキシ(株)製、ビス
フェノールA型)20重量部 ・DEN−431(ダウケミカル製、ノボラック型)30重量部 次に、計100重量部の上記エポキシ樹脂に対し、ポリ
エステル樹脂としてPES−140HP(東亞合成化学工業
(株)製)20重量部、陽イオン重合触媒として下記に示
したオプトンCP−66(旭電化工業(株)製)4重量部、
発熱体として大き さ0.1〜0.5μmのγ−Fe2O3100重量部を混合し、ペース
ト状とした組成物を三本ロールに三回通して練合し、エ
ピコート1009、PES−140HP、γ−Fe2O3の粉体が均一に
分散したペースト状の接着剤を作製した。
フェノールA型)50重量部 ・エピコート1009(油化シェルエポキシ(株)製、ビス
フェノールA型)20重量部 ・DEN−431(ダウケミカル製、ノボラック型)30重量部 次に、計100重量部の上記エポキシ樹脂に対し、ポリ
エステル樹脂としてPES−140HP(東亞合成化学工業
(株)製)20重量部、陽イオン重合触媒として下記に示
したオプトンCP−66(旭電化工業(株)製)4重量部、
発熱体として大き さ0.1〜0.5μmのγ−Fe2O3100重量部を混合し、ペース
ト状とした組成物を三本ロールに三回通して練合し、エ
ピコート1009、PES−140HP、γ−Fe2O3の粉体が均一に
分散したペースト状の接着剤を作製した。
内径6mm、外径8mmの銅パイプを楕円状に2回巻きした
コイルを使用し、出力1kW、周波数400kHz、発振時間12
秒の条件で高周波誘導加熱を行い、上記接着剤を用いて
貼合わせた厚さ3mmのポリエステルFRPテストピースを接
着した。このようにして作製した5個のテストピースは
何れも接着剤と被着体共に何等変形、変質がなく、その
引張剪断強度をJIS−K−6850に従って測定した結果、
平均値が47.4kg/cm2であった。
コイルを使用し、出力1kW、周波数400kHz、発振時間12
秒の条件で高周波誘導加熱を行い、上記接着剤を用いて
貼合わせた厚さ3mmのポリエステルFRPテストピースを接
着した。このようにして作製した5個のテストピースは
何れも接着剤と被着体共に何等変形、変質がなく、その
引張剪断強度をJIS−K−6850に従って測定した結果、
平均値が47.4kg/cm2であった。
実施例2,実施例3. 実施例1と同様の操作により、表−1に示される各種
接着剤成分を配合した接着剤を作製し、発振時間が、実
施例2において9秒、実施例3において6秒の条件で高
周波誘導加熱を行い、テストピースを接着した。何れの
場合も、接着剤と被着体は、共に何等変形、変質がな
く、引張剪断強度の平均値は、実施例2において51.1Kg
/cm2、実施例3において45.8Kg/cm2であった。
接着剤成分を配合した接着剤を作製し、発振時間が、実
施例2において9秒、実施例3において6秒の条件で高
周波誘導加熱を行い、テストピースを接着した。何れの
場合も、接着剤と被着体は、共に何等変形、変質がな
く、引張剪断強度の平均値は、実施例2において51.1Kg
/cm2、実施例3において45.8Kg/cm2であった。
比較例1〜3. 硬化剤としてイソフタル酸ジヒドラジト等の潜在性硬
化剤を用いた以外は実施例1と同様の操作により、各種
接着剤成分を配合した接着剤を作製し、高周波誘導加熱
によりテストピースを接着後、引張剪断強度を測定し
た。
化剤を用いた以外は実施例1と同様の操作により、各種
接着剤成分を配合した接着剤を作製し、高周波誘導加熱
によりテストピースを接着後、引張剪断強度を測定し
た。
何れの場合も、接着剤と被着体は共に何等変形、変質
がなかったが、実施例1〜3と同様の発振時間では接着
剤の硬化が十分でなく、接着剤を硬化するためには20秒
以上の発振時間が必要であった。
がなかったが、実施例1〜3と同様の発振時間では接着
剤の硬化が十分でなく、接着剤を硬化するためには20秒
以上の発振時間が必要であった。
上記した実施例2〜比較例3の結果を表1にまとめて
示した。
示した。
[発明の効果] 本発明の接着剤を用いて高周波誘導加熱により接着を
行えば、接着剤や被着体を熱で損傷することがなく、急
速に加熱された接着剤で、極めて短時間に接着すること
ができるという優れた特長を有する。
行えば、接着剤や被着体を熱で損傷することがなく、急
速に加熱された接着剤で、極めて短時間に接着すること
ができるという優れた特長を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】エポキシ樹脂、陽イオン重合触媒及び導電
体又は強磁性体からなることを特徴とする接着剤組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63028970A JP2546316B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63028970A JP2546316B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01204982A JPH01204982A (ja) | 1989-08-17 |
JP2546316B2 true JP2546316B2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=12263277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63028970A Expired - Fee Related JP2546316B2 (ja) | 1988-02-12 | 1988-02-12 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546316B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH685942A5 (fr) * | 1992-08-24 | 1995-11-15 | Battelle Memorial Institute | Procede de collage de deux substrats non metalliques a l'aide d'un adhesif. |
JP4228652B2 (ja) * | 1993-07-29 | 2009-02-25 | 日立化成工業株式会社 | 回路接続材料とその接続材料を用いた回路の接続方法 |
JP4539644B2 (ja) * | 1993-07-29 | 2010-09-08 | 日立化成工業株式会社 | 回路接続材料とその接続材料を用いた回路の接続方法 |
JP3907217B2 (ja) * | 1993-07-29 | 2007-04-18 | 日立化成工業株式会社 | 回路接続材料とその接続材料を用いた回路の接続方法 |
JP3289125B2 (ja) * | 1996-03-15 | 2002-06-04 | ソニーケミカル株式会社 | 光情報記録媒体 |
DE10037884A1 (de) * | 2000-08-03 | 2002-02-21 | Henkel Kgaa | Verfahren zur beschleunigten Klebstoffaushärtung |
JP2005153510A (ja) * | 2003-10-29 | 2005-06-16 | Konica Minolta Holdings Inc | インクジェットヘッド及びその製造方法 |
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