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JP2524492Y2 - 変速機用軸受装置 - Google Patents

変速機用軸受装置

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Publication number
JP2524492Y2
JP2524492Y2 JP1990084485U JP8448590U JP2524492Y2 JP 2524492 Y2 JP2524492 Y2 JP 2524492Y2 JP 1990084485 U JP1990084485 U JP 1990084485U JP 8448590 U JP8448590 U JP 8448590U JP 2524492 Y2 JP2524492 Y2 JP 2524492Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
cylindrical roller
load
transmission
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990084485U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0442915U (ja
Inventor
周良 室谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP1990084485U priority Critical patent/JP2524492Y2/ja
Publication of JPH0442915U publication Critical patent/JPH0442915U/ja
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Publication of JP2524492Y2 publication Critical patent/JP2524492Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、自動車等の変速機に使用される変速機用
軸受装置に関する。
<従来の技術と考案が解決しようとする課題> 従来、自動車等の変速機において、ギア軸を、変速機
のケーシングに支持する軸受装置としては、種々のもの
が、提供されている。
例えば、カウンタシャフトを支持する軸受装置とし
て、第4図に示すように、所定距離離れた一対の玉軸受
82,83によって、支持したものがあった。第4図におい
て、89は、メインシャフトのアウトプットギア(図示せ
ず)に噛合されるアイドラギアである。
しかし、この軸受装置では、玉軸受82,83の定格荷重
により、負荷荷重が制限されるので、入力トルクが大き
くなると、寿命が短くなり、実用的でなかった。
そこで、第5図に示すように、負荷荷重が大きくなる
側の軸受を、円筒ころ軸受84によって構成し、定格荷重
を向上させることも考えられる。しかし、カウンタシャ
フト81の軸方向の位置決めをし、がたつき発生を防止す
るために、軸受84,84の外輪82a,84aの端面82b,84bに当
接され且つケーシング80の溝部80aに嵌入された止め輪8
5によって、軸受82,84を、ケーシング80に止定する必要
がある。この場合、止定の位置精度を上げるために、こ
の止め輪85の厚みの管理、或いはこの止め輪85に隣接使
用される調整用シム(図示せず)の厚みの管理が必要と
なり、手間がかかる。
また、ケーシング80は、溝部80a付近の全周におい
て、十分な強度が必要とされるので、ケーシング80の肉
圧増大によるケーシング80の大型化、重量増を招く。
そして、さらに負荷荷重の大きい場合に対応して、両
側の軸受とも、円筒ころ軸受により構成したものがあっ
たが、この軸受装置においては、軸受に負荷されるアキ
シャル荷重を、円筒ころ軸受の鍔部で、受けなければな
らず、滑り速度や面圧の制限から、焼きつきを発生しや
すかった。
そこで、第6図に示すように、一対の円すいころ軸受
86,87を用いたものがあった。この軸受装置では、一方
の円すいころ軸受87の外輪87aに設けたフランジ部87b
を、ボルト88によって、ケーシング80に固定することに
より、耐久性を向上させると共に、ケーシング80の余肉
削減を図ることができる。
しかし、この軸受装置においても、内輪86c,87cの鍔
部86d,87dでのフリクションが、玉軸受や円筒ころ軸受
の場合よりも大きいことに起因した焼きつきの発生や、
アイドラギアー89のハブ延長部89aの端面89bに当接する
シム90の厚さの管理の面倒さ等の問題が、残存してい
た。
なお、アキシャル荷重とラジアル荷重の双方を受け止
めることができる転がり軸受として、玉軸受と円筒ころ
軸受とを一体的に構成した複合転がり軸受が知られてい
るが(例えば実公昭51−47938号公報参照)、この複合
転がり軸受は、玉軸受に対してラジアル荷重とアキシャ
ル荷重の双方が負荷されるので、第4図に示す場合と同
様に、当該玉軸受の定格荷重によって負荷荷重が制限さ
れる結果、ウォータポンプのような軽荷重用にしか適用
することができなかった。
この考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、
軸受の位置決めのための厳格な調整が要求されないとと
もに、大きな入力トルクに対しても、軸受寿命を確保す
ることができ、しかも、アキシャル荷重による焼きつき
の発生を防止することができる変速機用軸受装置を提供
することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記問題を解決するためのこの考案の変速機用軸受装
置は、変速機のケーシング内のギア軸を、一対の転がり
軸受によって、ケーシングに支持する変速機用軸受装置
において、上記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一
方が、一対の内輪と外輪との間に、アキシャル荷重のみ
を分担すべく軸受内部隙間が調整された玉列と、ラジア
ル荷重のみを分担すべく軸受内部隙間が調整された円筒
ころ列とを介在させた複合転がり軸受からなることを特
徴とするものである。
<作用> 上記構成の変速機用軸受装置によれば、上記複合転が
り軸受に負荷される荷重のうち、ラジアル荷重は、円筒
ころ列のみによって分担され、アキシャル荷重は、玉列
のみによって分担される。したがって、円筒ころ列の端
面に当接する鍔部に対して、多大なアキシャル荷重が負
荷されることがなく、フリクションに起因した焼きつき
等の発生を回避することができる。また、玉列にラジア
ル荷重が負荷されないので、複合転がり軸受に対する負
荷荷重は、当該玉列の定格荷重によっては制限されず、
専ら円筒ころ列の定格荷重によって制限されることにな
る。ここに、円筒ころ列の定格荷重は、玉列の定格荷重
よりも大きいので、大きな入力トルクに対しても、複合
転がり軸受の寿命を十分に確保することができる。しか
も、複合転がり軸受の内輪と外輪との、軸方向の相対位
置は、玉列によって規定されることから、軸受の軸方向
の位置調整のためのシム調整やシムの厚み管理等の手間
を省くことができる。
<実施例> 以下、実施例を示す添付図面に基づいて説明する。
第3図は、この考案の一実施例としての変速機用軸受
装置を包含する変速機の概略図であり、同図を参照し
て、この変速機Aは、エンジン(図示せず)の駆動力
を、トルクコンバータ11、インプットシャフト12、アウ
トプットシャフト13、アウトプットギア14、アイドラギ
ア15、ギア軸としてのカウンターシャフト16、ピニオン
リダクションギア17及びファイナルギア18を介して、デ
ィファレンシャル19に伝達するものであり、上記カウン
タシャフト19が、軸受装置Bによって、ケーシング1に
支持されている。
この変速機Aは、エンジンと共に横置き(車幅方向に
延在するような配置)にされており、メインシャフト
(上記インプットシャフト12及びアウトプットシャフト
13に相当)上で変速された駆動力を、このメインシャフ
トに対して平行な上記カウンタシャフト16によって、車
幅方向の略中央部へ戻している。すなわち、パワートレ
インを途中じ折り曲げることにより、ディファレンシャ
ル19が、略車幅方向の中央部に位置するようにし、左右
の駆動輪の車軸長が、均衡するようにしてある。
第1を参照して、この軸受装置Bは、カウンタシャフ
ト16の、ピニオンリダクションギア17側の端部16aを支
持した複合転がり軸受2と、アイドラギア15側の端部16
bを支持した円筒ころ軸受3とを有している。
上記ピニオンリダクションギア17側の端部16aには、
大きな負荷荷重が加わるので、上記の複合転がり軸受2
を、配置してある。この複合転がり軸受2は、一対の内
輪21と外輪22との間に、玉列23及び円筒ころ列24を、軸
方向に沿って延在させている。複合転がり軸受2に負荷
される荷重のうち、アキシャル荷重が、玉列23のみによ
って分担され、ラジアル荷重が、円筒ころ列24のみによ
って分担されるように、玉列23と円筒ころ列24のそれぞ
れの軸受内部隙間が調整されている。即ち、玉列23のラ
ジアル隙間については、円筒ころ列24のラジアル隙間よ
りも大きくなるように調整されており、円筒ころ列24の
アキシャル隙間については、玉列23のアキシャル隙間よ
りも大きくなるように調整されている。
内輪21は、カウンタシャフト16の端部16aに外嵌され
ており、外輪22は、ボルト26によって、ケーシング1に
固定されている。
一方、端部16aには、クラッチケース40の外径側が、
近接していて、スペースが狭く、また、上記外輪22を取
り付けるためのフランジ部を、ケーシング1の全周にわ
たって形成することが不可能である。したがって、第2
図に示すように、複合転がり軸受2の外輪22側に、フラ
ンジ部22aを設け、このフランジ部22aの所要部のみに延
設した延設部22bに、ボルト挿通孔25を貫通形成してあ
る。このボルト挿通孔25に挿通させた上記ボルト26によ
って、上記フランジ部22aが、ケーシング1に固定され
る。
内輪21及び外輪22には、玉列23を転動させる軌道面21
a及び軌道面22cが凹設されている。
外輪22には、円筒ころ列24の端面24aに当接する鍔部22d
が、設けられており、円筒ころ列24の端面24bに当接す
る、円筒ころ列24の抜け止め用のワッシャ27を保持する
溝22eが、穿設されている。
円筒ころ軸受3は、アイドラギア15の、中空軸状のハ
ブ延長部15aを介して、カウンタシャフト16を、支持し
ている。この円筒ころ軸受3は、上記ハブ延長部15aに
外嵌された内輪31、ケーシング1に内嵌された外輪32、
及び上記内輪31と外輪32との間に介在した円筒ころ列33
からなる。
この実施例によれば、複合転がり軸受2に負荷される
荷重のうち、ラジアル荷重は、円筒ころ列24のみによっ
て、アキシャル荷重は、玉列23のみによって分担され
る。すなわち、円筒ころ列24は、アキシャル荷重を受け
ないので、鍔部のフリクションに起因した焼付の発生を
防止することができ、また、大きい鍔部を設ける必要が
なく、軸受の小型化が図れる。しかも、玉列23にラジア
ル荷重が負荷されないので、複合転がり軸受2の定格荷
重は、専ら円筒ころ列の定格荷重に依存することにな
る。このため、大きな入力トルクに対しても、複合転が
り軸受2の寿命を十分に確保することができる。
また、複合転がり軸受2の内輪21と外輪22との軸方向
の相対位置は、玉列23によって規定されることから、当
該複合転がり軸受2の軸方向の位置調整が不要となり、
上記位置調整のための厳格なシム調整やシムの厚み管理
等の手間を省くことができる。
さらに、端部16bを支持した円筒ころ軸受3には、ア
キシャル荷重が全く負荷されないので、当該円筒ころ軸
受3の寿命を大幅に向上させることができる。
なお、この考案は、上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば、円筒ころ軸受3に代えて、複合転がり軸
受2と同様の軸受を配置すること等、この考案の要旨を
変更しない範囲で種々の設計変更を施すことができる。
<考案の効果> この考案によれば、複合転がり軸受の円筒ころ列のみ
によって、ラジアル荷重が分担され、玉列のみによっ
て、アキシャル荷重が分担されるので、円筒ころ列の端
面に当接する鍔部に対して、多大なアキシャル荷重が負
荷されることがなく、焼きつき等の発生を回避すること
ができる。また、玉列にラジアル荷重が負荷されないの
で、複合転がり軸受に対する負荷荷重を大きくすること
ができる。このため、大きな入力トルクに対しても、複
合転がり軸受の寿命を十分に確保することができる。し
かも、軸受の軸方向の位置は、玉列によって規定される
ことから、軸受の軸方向の位置決めのための厳格なシム
調整やシムの厚み管理等の手間を省くことができるとい
う特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例としての変速機用軸受装置
を示す概略断面図、 第2図は複合転がり軸受の外輪の正面図、 第3図は変速機の内部構成を示す概略図、 第4図ないし第6図はそれぞれ従来の軸受装置を示す概
略断面図である。 1…ケーシング、2…複合転がり軸受、16…カウンタシ
ャフト(ギア軸)、21…内輪、22…外輪、23…玉列、24
…円筒ころ列。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機のケーシング内のギア軸を、一対の
    転がり軸受によって、上記ケーシングに支持する変速機
    用軸受装置において、 上記一対の転がり軸受のうちの少なくとも一方が、一対
    の内輪と外輪との間に、アキシャル荷重のみを分担すべ
    く軸受内部隙間が調整された玉列と、ラジアル荷重のみ
    を分担すべく軸受内部隙間が調整された円筒ころ列とを
    介在させた複合転がり軸受からなることを特徴とする変
    速機用軸受装置。
JP1990084485U 1990-08-08 1990-08-08 変速機用軸受装置 Expired - Lifetime JP2524492Y2 (ja)

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JPH0442915U JPH0442915U (ja) 1992-04-13
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JPH0442915U (ja) 1992-04-13

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