JP2514517Y2 - 釣り竿 - Google Patents
釣り竿Info
- Publication number
- JP2514517Y2 JP2514517Y2 JP4197790U JP4197790U JP2514517Y2 JP 2514517 Y2 JP2514517 Y2 JP 2514517Y2 JP 4197790 U JP4197790 U JP 4197790U JP 4197790 U JP4197790 U JP 4197790U JP 2514517 Y2 JP2514517 Y2 JP 2514517Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod
- rod material
- inner rod
- fitting
- fitted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Fishing Rods (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外側の竿材に対して伸縮操作自在に内側の
竿材を嵌挿し、内側の竿材を伸長操作した際に外側の竿
材の先端部に内側の竿材の後端部を嵌合保持し、内側の
竿材を収縮操作した際に外側の竿材の先端部に内側の竿
材の先端部、若しくは、中間部を嵌合保持する釣り竿に
関するものである。
竿材を嵌挿し、内側の竿材を伸長操作した際に外側の竿
材の先端部に内側の竿材の後端部を嵌合保持し、内側の
竿材を収縮操作した際に外側の竿材の先端部に内側の竿
材の先端部、若しくは、中間部を嵌合保持する釣り竿に
関するものである。
従来、上記の如く構成された釣り竿としては、実開昭
64−49071号公報に示されるものが存在し、この引例で
は、内側の竿材の中間部の外面に、この竿材と一体的
に、大径の嵌合部を形成することで、内側の竿材を収縮
操作した際には、この嵌合部を外側の竿材の先端部の被
嵌合部に嵌合させるよう構成されている。
64−49071号公報に示されるものが存在し、この引例で
は、内側の竿材の中間部の外面に、この竿材と一体的
に、大径の嵌合部を形成することで、内側の竿材を収縮
操作した際には、この嵌合部を外側の竿材の先端部の被
嵌合部に嵌合させるよう構成されている。
又、従来例に示す種類の釣り竿では、前記した嵌合部
を形成するに、竿の素材の外面に樹脂を塗り重ねる等、
樹脂を塗布するという手段が講じられている。
を形成するに、竿の素材の外面に樹脂を塗り重ねる等、
樹脂を塗布するという手段が講じられている。
ここで、従来のように嵌合部が形成された釣り竿を使
用する状況について考えるに、この種の釣り竿では前述
した嵌合部が樹脂で形成されているため、繰返して伸縮
操作した場合に、この嵌合部に摩耗を生じて嵌合の強さ
を低下させることがあり、又、このように樹脂で嵌合部
が形成されているものでは樹脂に水分が含まれた場合に
は、嵌合部の径を増大させて円滑な嵌合を行えないばか
りでなく、一般的な釣り竿では外側の竿材にも樹脂を含
んでいることから、この竿材の樹脂、嵌合部の樹脂とが
固着して嵌合の解除に手間取ることもある。
用する状況について考えるに、この種の釣り竿では前述
した嵌合部が樹脂で形成されているため、繰返して伸縮
操作した場合に、この嵌合部に摩耗を生じて嵌合の強さ
を低下させることがあり、又、このように樹脂で嵌合部
が形成されているものでは樹脂に水分が含まれた場合に
は、嵌合部の径を増大させて円滑な嵌合を行えないばか
りでなく、一般的な釣り竿では外側の竿材にも樹脂を含
んでいることから、この竿材の樹脂、嵌合部の樹脂とが
固着して嵌合の解除に手間取ることもある。
又、このように嵌合部が樹脂で形成されるものでは美
観の点から、嵌合部の外面にも塗装を行うことが多く、
このように塗装を行ったものでは、前述と同様に繰返し
て伸縮操作した場合に、塗膜が剥離することも多く、改
善の余地がある。
観の点から、嵌合部の外面にも塗装を行うことが多く、
このように塗装を行ったものでは、前述と同様に繰返し
て伸縮操作した場合に、塗膜が剥離することも多く、改
善の余地がある。
尚、内側の竿材の中間部での外径寸法の精度を高める
のは困難であるが、長さの短い寸法のパイプ等の外径寸
法の精度を高めることは比較的容易である。
のは困難であるが、長さの短い寸法のパイプ等の外径寸
法の精度を高めることは比較的容易である。
本考案の目的は、2種類の竿材を伸長状態と、収縮状
態とに嵌合保持可能に構成された釣り竿において、この
伸縮操作を繰返し行っても、嵌合力を低下させる等の不
都合を生じることがなく、しかも、水分が作用しても操
作時の嵌合が無理なく行われる釣り竿を合理的に構成す
る点にある。
態とに嵌合保持可能に構成された釣り竿において、この
伸縮操作を繰返し行っても、嵌合力を低下させる等の不
都合を生じることがなく、しかも、水分が作用しても操
作時の嵌合が無理なく行われる釣り竿を合理的に構成す
る点にある。
本考案の特徴は冒頭に記したように、外側、内側の2
種類の竿材を伸長・収縮夫々の状態で嵌合保持するよう
構成された釣り竿において、内側の竿材を収縮操作した
際に外側の竿材の先端内面の被嵌合部に圧接する大径の
嵌合部を、内側の竿材の外面に金属材を附設することに
よって形成してある点にあり、その作用、及び、効果は
次の通りである。
種類の竿材を伸長・収縮夫々の状態で嵌合保持するよう
構成された釣り竿において、内側の竿材を収縮操作した
際に外側の竿材の先端内面の被嵌合部に圧接する大径の
嵌合部を、内側の竿材の外面に金属材を附設することに
よって形成してある点にあり、その作用、及び、効果は
次の通りである。
上記特徴によると、嵌合部を構成する金属材は竿材に
一般的に用いられるエポキシ樹脂と比較して摩擦係数が
小さく、耐磨耗性が高く、又、水分によって膨張するこ
とがないので、この嵌合部を嵌合させる方向、嵌合を解
除する方向、夫々の方向への操作を軽く行え、この操作
時の磨耗量も極めて小さい値となる。
一般的に用いられるエポキシ樹脂と比較して摩擦係数が
小さく、耐磨耗性が高く、又、水分によって膨張するこ
とがないので、この嵌合部を嵌合させる方向、嵌合を解
除する方向、夫々の方向への操作を軽く行え、この操作
時の磨耗量も極めて小さい値となる。
又、このように嵌合部を金属材で形成した場合には、
金属材の表面をそのまま露出させても美観の点であまり
問題がないので、塗装を行わずに済むものとなる。
金属材の表面をそのまま露出させても美観の点であまり
問題がないので、塗装を行わずに済むものとなる。
従って、伸縮操作を繰返し行っても、嵌合力を低下さ
せず、又、水分が作用しても嵌合力の変化を伴うことな
く円滑に伸縮操作を行え、しかも、塗膜を大径部にまで
形成する必要がないので、塗膜の剥離による美観の低下
を生じることのない釣り竿が合理的に構成されたのであ
る。
せず、又、水分が作用しても嵌合力の変化を伴うことな
く円滑に伸縮操作を行え、しかも、塗膜を大径部にまで
形成する必要がないので、塗膜の剥離による美観の低下
を生じることのない釣り竿が合理的に構成されたのであ
る。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図に示すように、緩い先細りのテーパ
状に成形された筒状の外側の竿材(1)に対し、緩い先
細りのテーパ状に成形された筒状の内側の竿材(2)を
伸縮操作自在に挿嵌すると共に、外側の竿材(1)の先
端部内面、及び、後端部内面夫々の位置に被嵌合部
(A),(B)を形成し、又、内側の竿材(2)の先端
部外面、及び、後端部外面夫々の位置に大径の嵌合部
(C)、及び、ストレートの嵌合部(D)夫々を形成す
ることで、内側の竿材(2)を伸長操作した際には外側
の竿材(1)の先端の被嵌合部(A)と内側の竿材
(2)の後端の嵌合部(D)とを嵌合状態に保持し、内
側の竿材(2)を収縮操作した際には、第1図に示す如
く、外側、及び、内側の竿材(1),(2)夫々の先端
部の被嵌合部(A)と嵌合部(C)とを嵌合状態に保持
すると同時に外側、及び、内側の竿材(1),(2)夫
々の後端部の被嵌合部(B)と嵌合部(D)とを嵌合状
態に保持するよう振出し竿の元竿部が構成されている。
状に成形された筒状の外側の竿材(1)に対し、緩い先
細りのテーパ状に成形された筒状の内側の竿材(2)を
伸縮操作自在に挿嵌すると共に、外側の竿材(1)の先
端部内面、及び、後端部内面夫々の位置に被嵌合部
(A),(B)を形成し、又、内側の竿材(2)の先端
部外面、及び、後端部外面夫々の位置に大径の嵌合部
(C)、及び、ストレートの嵌合部(D)夫々を形成す
ることで、内側の竿材(2)を伸長操作した際には外側
の竿材(1)の先端の被嵌合部(A)と内側の竿材
(2)の後端の嵌合部(D)とを嵌合状態に保持し、内
側の竿材(2)を収縮操作した際には、第1図に示す如
く、外側、及び、内側の竿材(1),(2)夫々の先端
部の被嵌合部(A)と嵌合部(C)とを嵌合状態に保持
すると同時に外側、及び、内側の竿材(1),(2)夫
々の後端部の被嵌合部(B)と嵌合部(D)とを嵌合状
態に保持するよう振出し竿の元竿部が構成されている。
この振出し竿では外側の竿材(1)の後端部にスリー
ブ(3)を介して取付けられた環状対(4)で被嵌合部
(B)が形成されると共に、このスリーブ(3)のネジ
部(S)に対して尻栓(5)を螺合させ、内側の竿材
(2)の後端には中子(6)の抜け落ちを防止する栓部
材(7)が備えられている。
ブ(3)を介して取付けられた環状対(4)で被嵌合部
(B)が形成されると共に、このスリーブ(3)のネジ
部(S)に対して尻栓(5)を螺合させ、内側の竿材
(2)の後端には中子(6)の抜け落ちを防止する栓部
材(7)が備えられている。
第3図及び第4図に示すように、内側の竿材(2)の
先端の嵌合部(C)は、弾性変形自在な薄板状の金属材
(8)を略円筒状に成形して外嵌して構成されている。
先端の嵌合部(C)は、弾性変形自在な薄板状の金属材
(8)を略円筒状に成形して外嵌して構成されている。
つまり、この金属材(8)は、この竿材(2)の前端
部の2箇所に形成された厚肉部(E),(E)に挟み込
まれる位置に配置され、その中央部には第1大径部(8
a)と、第1大径部(8a)より小径の第2大径部(8b)
とが形成され、嵌合時には第2大径部(8b)の外面が外
側の竿材(1)の被嵌合部(A)に圧接すると共に、第
1大径部(8a)が、この嵌合部分の指等の挟み込み等を
阻止するようになっている。
部の2箇所に形成された厚肉部(E),(E)に挟み込
まれる位置に配置され、その中央部には第1大径部(8
a)と、第1大径部(8a)より小径の第2大径部(8b)
とが形成され、嵌合時には第2大径部(8b)の外面が外
側の竿材(1)の被嵌合部(A)に圧接すると共に、第
1大径部(8a)が、この嵌合部分の指等の挟み込み等を
阻止するようになっている。
尚、この嵌合時に金属材(8)が無理なく弾性変形で
きるよう第2大径部(8b)にはスリット(8c),(8c)
が形成され、又、この内側の竿材(2)の外面には金属
材(8)との境界にまで塗膜(9)が形成され、外側の
竿材(1)の外面には全長に亘って塗膜(9)が形成さ
れている。
きるよう第2大径部(8b)にはスリット(8c),(8c)
が形成され、又、この内側の竿材(2)の外面には金属
材(8)との境界にまで塗膜(9)が形成され、外側の
竿材(1)の外面には全長に亘って塗膜(9)が形成さ
れている。
本考案では金属材にステンレス、チタン合金等様々な
ものを用いることは可能であり、又、第5図に示すよう
に内側の竿材(2)の外面の切削により段部(F)を形
成し、この段部(F)に、その一端側が接当するよう筒
状に成形された金属材(8)を外嵌し、他端部を樹脂材
(10)で固めるよう実施することも可能である。
ものを用いることは可能であり、又、第5図に示すよう
に内側の竿材(2)の外面の切削により段部(F)を形
成し、この段部(F)に、その一端側が接当するよう筒
状に成形された金属材(8)を外嵌し、他端部を樹脂材
(10)で固めるよう実施することも可能である。
又、本考案は中間竿に適用することも可能であり、金
属材の形状も様々に実施できる。
属材の形状も様々に実施できる。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
図面は本考案に係る釣り竿の実施例を示し、第1図は該
竿の元竿部を収縮させた状態での断面図、第2図は該竿
の元竿部の収縮途中の状態での断面図、第3図は嵌合部
分の拡大断面図、第4図は金属材の斜視図であり、第5
図別実施例の断面図である。 (1)……外側の竿材、(2)……内側の竿材、(8)
……金属材、(A)……被嵌合部、(C)……嵌合部。
竿の元竿部を収縮させた状態での断面図、第2図は該竿
の元竿部の収縮途中の状態での断面図、第3図は嵌合部
分の拡大断面図、第4図は金属材の斜視図であり、第5
図別実施例の断面図である。 (1)……外側の竿材、(2)……内側の竿材、(8)
……金属材、(A)……被嵌合部、(C)……嵌合部。
Claims (1)
- 【請求項1】外側の竿材(1)に対して伸縮操作自在に
内側の竿材(2)を嵌挿し、内側の竿材(2)を伸長操
作した際に外側の竿材(1)の先端部に内側の竿材
(2)の後端部を嵌合保持し、内側の竿材(2)を収縮
操作した際に外側の竿材(1)の先端部に内側の竿材
(2)の先端部、若しくは、中間部を嵌合保持する釣り
竿であって、 内側の竿材(2)を収縮操作した際に外側の竿材(1)
の先端内面の被嵌合部(A)に圧接する大径の嵌合部
(C)を、内側の竿材(2)の外面に金属材(8)を附
設することによって形成してある釣り竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197790U JP2514517Y2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 釣り竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4197790U JP2514517Y2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 釣り竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH042262U JPH042262U (ja) | 1992-01-09 |
JP2514517Y2 true JP2514517Y2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=31553114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4197790U Expired - Lifetime JP2514517Y2 (ja) | 1990-04-18 | 1990-04-18 | 釣り竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514517Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4502340B2 (ja) * | 1999-10-13 | 2010-07-14 | 株式会社シマノ | 竿体の嵌合構造 |
JP4611260B2 (ja) * | 2000-12-13 | 2011-01-12 | Jfe西日本ジーエス株式会社 | 金属管柱基部構造体 |
-
1990
- 1990-04-18 JP JP4197790U patent/JP2514517Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH042262U (ja) | 1992-01-09 |
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