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JP2514249B2 - 安定化されたカルシトニン類医薬組成物 - Google Patents

安定化されたカルシトニン類医薬組成物

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JP2514249B2
JP2514249B2 JP1127743A JP12774389A JP2514249B2 JP 2514249 B2 JP2514249 B2 JP 2514249B2 JP 1127743 A JP1127743 A JP 1127743A JP 12774389 A JP12774389 A JP 12774389A JP 2514249 B2 JP2514249 B2 JP 2514249B2
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JP
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calcitonin
pharmaceutical composition
ethylenediaminetetraacetate
composition
aqueous solution
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英樹 小林
勢司 望月
悠治 牧野
嘉樹 鈴木
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は安定性の改良されたカルシトリン類医薬組成
物に関する。更に詳細には、本発明はカルシトニン類と
エチレンジアミン四酢酸塩とを含んでなる安定性の改良
されたカルシトニン類医薬組成物に関する。
<従来の技術> カルシトニンは、哺乳動物の甲状腺から又は非哺乳動
物の外側甲状腺から分泌されるカルシウム調節ホルモン
である。その化学構造は、アミノ酸残基32個を含有する
単一ポリペプチド類に相当する。しかし、アミノ酸の配
列は動物の種の間で非常に異なり、特に哺乳動物性カル
シトニン(主としてヒトカルシトニン及び豚カルシトニ
ン)と非哺乳動物性カルシトニン(主として鮭カルシト
ニン及びうなぎカルシトニン)との間では明らかな差異
がある。
これらの天然型カルシトニンの他に、非天然型とし
て、例えば天然カルシトニンのアミノ酸残基または配列
の1個またはそれ以上をとり除き、あるいは置換し、ま
たは逆配置し、またはその他の方法で誘導し、あるいは
そのN末端基またはC末端基を修飾した多数の誘導体及
び類似体が合成されている。また、カルシトニン遺伝子
関連ペプチドは、哺乳類の脳、心臓等に存在するといわ
れれる39個のアミノ酸よりなり2位と7位のシステイン
がS−S結合で結ばれているホルモンである。
これらの天然型カルシトニン及び非天然型カルシトニ
ンとの総称してカルシトニン類とよぶ。
これらカルシトニン類の作用は、上皮小体ホルモンの
骨及び腎臓に対する影響を逆行するもので、骨吸収を阻
害し、血清カルシウム低下作用及び血清リン低下作用を
示す。従って、腫瘍、上皮小体亢進症及びビタミンD中
毒に伴なう重篤な高カルシウム血症の治療に動物性カル
シトニンの投与が行なわれている。さらに、乳児の突発
性高カルシウム血症、骨粗鬆症及びSudek氏病及びPaget
氏病の治療にも適している。また、カルシトニン遺伝子
関連パプチドは、細胞内に貯えられているCaの細胞外へ
の流出を阻害する。一方、細胞外液に存在するCaの細胞
内への流入は阻害しない。冠動脈においてはこのような
機構によって血管の筋肉の収縮はゆるみ血圧が低下す
る。このような作用の結果、脳や心臓の虚血性疾患や高
血圧の治療、あるいは中枢での神経伝達物質として作用
することから中枢性疾患の治療に有用と期待される。
このように有用なカルシトニン類は製剤化されて医療
の現場に提供されてはいるが、ポリペプチドが一般にそ
うであるようにカルシトニン類は化学的に不安定であ
り、力価の保証された安定化された製剤が望まれてき
た。
従来、カルシトニン類の安定化方法としては、カルシ
トニンとヒドアルブミンとを凍結乾燥する方法(特開昭
63−5028号公報)、ゼラチンおよび/又はヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースにカルシトニンを分散させる方
法(特開昭61−282320号公報)が知られている。
一方、カルシトニン類を含有する水性製剤では微生物
による汚染が問題となっており、それを防ぐために保存
剤として塩化ベンザルコニウムを添加する方法(特開昭
59−89619号公報)等が知られている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、前期の方法で安定化されたカルシトニン類の
製剤の安定性は、安定化される前の安定性と比較して改
善されてはいるものの、未だ十分とはいいがたく、冷蔵
保存を余儀なくされているのが実情である。従って、よ
り安定性の改善されたカルシトニン類の製剤が望まれて
いる。
また、カルシトニン類の中でも天然型のカルシトニン
の一部を化学修飾して安定性が改善された非天然型カル
シトニン(例えばエルカトニン)製剤は天然型カルシト
ニンの製剤よりも安定性は改善されており、室温で保存
可能のものもあるが、これとても安定性は十分とはいえ
ず、流通上苛酷な条件にさらされて活性が低下するおそ
れが指摘されている。従って、天然型、非天然型を問わ
ず何れのカルシトニン類においても安定性が更に改善さ
れた製剤が望まれている。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、安定性の改良されたカルシトニン類の
製剤について鋭意研究した結果、カルシトニン類とエチ
レンジアミン四酢酸塩とを含んでなるカルシトニン類医
薬組成物がカルシトニン類の安定性を著しく改善するこ
と、又このエチレンジアミン四酢酸塩の添加効果がカル
シトニン類医薬組成物が粉末状でもあるいは液状でも何
れの場合でも認められることを知見し、本発明に至っ
た。
(i) すなわち、先ずカルシトニン類医薬組成物が粉
末状の場合、カルシトニン類とエレンジアミン四酢酸塩
とを固体組成物とすることによりその固体組成物を含ん
でなるカルシトニン類医薬組成物中野カルシトニン類の
安定性が著しく改善すること、又その効果が単にカルシ
トニン類とエチレンジアミン四酢酸塩との物理的混合物
では現われず、固体組成物とした場合にのみ現われるこ
と、更に、その効果がエチレンジアミン四酢酸塩に特異
的であることを見出した。これらの知見を更により詳細
に説明すると下記の通りである。
すなわち、先ずカルシトニン類とエチレンジアミン四
酢酸塩とを固体組成物とする場合にのみ安定化効果が現
われる知見については、カルシトニン類とエチレンジア
ミン四酢酸塩とを水中に溶解し、それを凍結乾燥して得
た固体組成物と、一方対照としてカルシトニン類とエチ
レンジアミン四酢酸塩との物理的混合物との熱的安定性
を比較した結果(後記、実施例1と比較例2)、凍結乾
燥により得られた固体組成物にのみカルシトニン類の安
定化効果を認めた。
次に、上記と同様の方法でカルシトニン類とエチレン
ジアミン四酢酸塩との固体組成物の安定性を、カルシト
ニン類とその他の化合物、特に従来カルシトニン類の安
定化に有効と報告されている化合物との固体組成物の安
定性と比較した(後記、実施例1と比較例3〜8)。そ
の結果、従来知られているカルシトニン類を安定化する
化合物よりもエチレンジアミン四酢酸塩が有意に有効で
あることが明らかとなった。
このようなカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸
塩との固体組成物が良好な安定性を示す理由については
明らかではない。しかしエチレンジアミン四酢酸塩のキ
レート効果によりカルシトニン類の安定性に悪影響を及
ぼす金属類は捕捉されたためではないと推定されること
は本発明の新規性を示す上で極めて重要である。すなわ
ち、カルシトニン類の水溶液中の安定性を調べた結果、
金属イオンはその安定性に必ずしも関係しないことが明
らかとなった(参考例1)。従って、カルシトニン類と
エチレンジアミン四酢酸塩との固体組成物を調製する際
に、たとえエチレンジアミン四酢酸塩が両者を溶解した
水溶液中で微量に共存する金属イオンを捕捉したとして
も、凍結乾燥後得られる固体組成物の安定性には何ら関
係のないことは明らかである。エチレンジアミン四酢酸
塩を添加することにより、金属を捕捉して酸化等を防ぐ
安定化方法は常識的であり何ら新規ではないが、本発明
のようにエチレンジアミン四酢酸塩の安定化効果がまっ
たく金属イオンの捕捉と関係がないことは特記すべきこ
とである。一方、エチレンジアミン四酢酸塩が殺菌、制
菌作用を有することが知られている。又、カルシトニン
類のようなペプチドホルモンが細菌等の微生物により資
化されてしまうことも十分に予想されることである。従
って本固体組成物中のエチレンジアミン四酢酸塩が殺
菌、制菌効果により防腐剤(保存剤)として働き、その
結果微生物によるカルシトニン類の分解、資化を防ぎカ
ルシトニン類の安定化となることは十分に推定されると
ころである。しかし、この可能性も下記の実験(参考例
2)により否定された。
すなわち、カルシトニン類の水溶液を過滅菌せずに
そのまま凍結乾燥し、得られた粉末状物質を密封保存し
た試料(A)と、カルシトニン類の水溶液を過滅菌後
凍結乾燥し得られた粉末状物質を密封保存した試料
(B)との間には安定性に有意の差があり後者(B)の
方が安定であったが、カルシトニン類とエチレンジアミ
ン四酢酸塩との水溶液を過滅菌後凍結乾燥して得られ
た本発明の固体組成物(C)は、(B)よりも更に安定
であった。すなわち、無菌の状態でエチレンジアミン四
酢酸塩は更に安定化効果を有していることがわかる。こ
のようにエチレンジアミン四酢酸塩の効果は防腐剤(保
存剤)によるものではないことが理解できよう。これら
の事実および参考例1で述べたようにエチレンジアミン
四酢酸塩が単なる物理的混合物では安定化を示さない事
実は、エチレンジアミン四酢酸塩とカルシトニン類との
間の固体状態での相互作用の存在を想像させるものであ
る。現在本発明者らは、この安定化機構の本性を鋭意研
究中ではあるが、本固体組成物が従来知られていなかっ
た新規の組成物であり、その効果がエチレンジアミン四
酢酸塩の従来知られていた効果にはもとづかない新規の
ものであり、当該業者によって容易には達しえない新規
で有用な知見であることは上記の説明から明らかであろ
う。
(ii) 次に、カルシトニン類医薬組成物が液状の場
合、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩が共に
溶媒に溶解している状態であれば溶液中のカルシトニン
類の安定生が著しく改善されること、又その効果がエチ
レンジアミン四酢酸塩に特異的にあること、を見出し
た。これらの知見を更に詳細に説明すると下記の通りで
ある。
すなわち、溶媒として水を用い、カルシトニン類と各
種の化合物とを溶解し溶液中のカルシトニン類の安定性
を比較した。その結果、従来カルシトニンの安定化剤と
して知られているアルブミン、ゼラチン等と比較してエ
チレンジアミン四酢酸塩は有意な良好な結果をえた。ま
た、従来カルシトニン液状製剤の保存剤として知られて
いるベンザルコニウムクロライド、シメロサル、クロロ
ブタノール等と比較してもエチレンジアミン四酢酸塩は
有意に良好な結果をえた。
エチレンジアミン四酢酸塩の溶液中での上記のような
カルシトニン類の特異的安定化作用は従来まったく知ら
れておらず、本発明の新規性は明らかであるが、特開昭
59130820号公報との差異については下記の通りである。
すなわち、特開昭59−130820号公報には表面活性剤と
カルシトニンとからなる組成物が開示されているが、該
組成物に保存剤を添加することも包含されると記載され
ている。そして、明細書本文中には保存剤としてベンザ
ルコニウムクロライド、ジナトリウムエチレジアミンテ
トラアセテイト、シメロサル、クロロブタノール、メチ
ルおよび(又は)プロピルパラベン、フェネチルアルコ
ール、シクロヘキセジンが挙げられ、各々の化合物につ
いて添加量の目安が記載されている。上記化合物中ジナ
トリウムエチレンジアミンテトラアセテイトが本発明の
エチレンジアミン四酢酸塩である。このように特開昭59
−130820号公報にはカルシトニン類とエチレンジアミン
四酢酸塩とが溶解されている液状組成物について記載さ
れていることは事実である。しかし、特開昭59−130820
号公報は表面活性剤とカルシトニンとの組成物に保存剤
を添加することもできるという技術思想であり、保存剤
のカルシトニン安定性に及ばす積極的効果については何
ら触れられていないこと、そして更にもまして例示した
保存剤中の一例であるエチレンジアミン四酢酸塩が、他
の保存剤と比較して特異的にカルシトンニン類の安定化
効果を有することはまったく該技術思想の枠外であるこ
とは明らかであろう。
これに関して本発明者らの実施した実験(参照例3)
は、特開昭59−130820号公報と本発明との技術思想の差
を明瞭にする上で重要である。すなわち、本発明者らは
カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩の無滅菌水
溶液(滅菌処理しない通常の精製水に両者を溶解して調
製)中のカルシトニン類の安定性(A)、カルシトニン
類とエチレンジアミン四酢酸塩の滅菌水溶液(両者の精
製水溶液を過滅菌して調製)中のカルシトニン類の安
定性(B)、カルシトニン類と塩化ベンザルコニウムの
無滅菌水溶液中のカルシトニン類の安定性(C)、カル
シトニン類と塩化ベンザルコニウムの滅菌水溶液中のカ
ルシトニン類の安定性(D)、カルシトニン類とシメロ
サルの無滅菌水溶液中のカルシトニン類の安定性
(E)、カルシトニン類とシメロサルの滅菌水溶液中の
カルシトニン類の安定性(F)、カルシトニンの無滅菌
水溶液の安定性(G)、カルシトニンの滅菌水溶液の安
定性(H)とを比較した。その結果安定性の序列は (B)≧(A)>>(C)=(D)=(E)=(F)=
(H)>>(G) となり、塩化ベンザルコニウムやシメロサル等の保存剤
は殺菌、制菌作用によってのみカルシトニン類の安定化
に寄与しているのに対し、エチレンジアミン四酢酸塩
は、殺菌、制菌作用以上の特異的安定化作用を有してい
ることが明らかとなった。この知見は、新規であるばか
りか、特開昭59−130820号公報には全く開示されていな
い本発明の技術思想を反映するものとして重要である。
なお、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩と
が溶液中で上記の如き特異的カルシトニン類安定化作用
を示す理由については現在本発明者らにより研究中であ
るが、溶液中でも前記粉末状組成物の場合と同様にカル
シトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とが特異な複合
体構造を形成した結果と推定されている。
さて、上記の如くカルシトニン類とエチレンジアミン
四酢酸塩とを含んでなる組成物が粉末状および液状の何
れでもカルシトニン類を安定化することを説明してきた
が、粉末状と液状の何れでもエチレンジアミン四酢酸塩
が安定化効果を有することも特筆すべき知見である。す
なわち、本発明者らは、エチレンジアミン四酢酸塩が溶
液状でも粉末状でも安定化効果を有することを知見した
が、水溶液中でエチレンジアミン四酢酸塩より安定化効
果が劣るとはいえその防腐作用からある程度の安定化効
果を有する塩化ベンザルコニウムの場合は、水溶液から
凍結乾燥して得た粉末状では何ら粉末状のカルシトニン
類の安定化作用を有しないばかりか、かえって逆効果を
示すことを見出した(実施例1と比較例1及び3)。こ
のように、カルシトニン類の安定化効果が同一化合物で
あっても溶液状態と粉末状態とでは異なり、たとえ溶液
状態で安定化効果があっても粉末状態では逆効果が出て
しまう化合物がある中で、エチレンジアミン四酢酸塩が
何れの状態でも優れた安定化効果を有することは極めて
重要である。
本発明者らは、かくして上記の如く、安定性の改善さ
れたカルシトニン類製剤を提供すべく鋭意研究した結
果、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを含
んでなるカルシトニン類医薬組成物がカルシトニン類を
安定化させることを見出し本発明に到達したものであ
る。
しかして、本発明は治療有効量のカルシトニン類とエ
チレンジアミン四酢酸塩とを含んでなる粉末状カルシト
ニン類医薬組成物であって、該医薬組成物は、 該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩とを
含む水溶液を凍結乾燥するか、又は 該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩とを
含む水溶液にエチルアルコール、アセトニトリル、プロ
ピレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ば
れる溶媒を添加する ことによって得られるものである粉末状カルシトニン類
医薬組成物である。
本発明に用いられるカルシトニン類としては天然型カ
ルシトニンと非天然型カルシトニンとがあげられる。天
然型カルシトニンの例としては、哺乳動物性カルシトニ
ンとしてヒトカルシトニン、豚カルシトニン等が、又非
哺乳動物性カルシトニンとして鶏カルシトニン、鮭カル
シトニン、うなぎカルシトニン等があげられる。非天然
型カルシトニンの例としてはエルカトニン等があげられ
る。又カルシトニン遺伝子関連ペプチドとしてはヒトカ
ルシトニン遺伝子関連ペプチド、ブタカルシトニン遺伝
子関連ペプチド等があげられる。
本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸塩として
はエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム等があげられ
る。
本発明のカルシトニン類医薬組成物中のカルシトニン
類の量は医薬組成物の剤形、単位投与形態の容量等によ
り一概に規定することは困難である。より重要であるの
はカルシトニン類に対するエチレンジアミン四酢酸塩の
量である。
本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸塩の量
は、カルシトニン類1I.U.あたりおおよそ0.005〜50μg
である。更に好ましくはカルシトニン類1I.U.あたり0.0
2〜0.5μgである。
本発明のカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩
とを含んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物は、カ
ルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩と固体組成物
にすることにより製造される。このカルシトニン類とエ
チレンジアミン四酢酸塩との固体組成物は、カルシトニ
ン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを水に溶解し、該水
溶液を凍結乾燥するかあるいは有機溶媒を加えて析出さ
せ次いで乾燥することによって得られる。有機溶媒によ
りカルシトニン類が変性することもありうるので凍結乾
燥することが好ましい。こうして得られたカルシトニン
類とエチレンジアミン四酢酸塩との固体組成物は、この
まま粉末状カルシトニン類医薬組成物とすることができ
る。このような粉末状カルシトニン類医薬組成物は、粉
末状注射剤、粉末状鼻腔内投与製剤とすることができ
る。又、更に他の添加物を加えて粉末状カルシトニン類
医薬組成物とすることもできる。この場合添加剤の種
類、量は投与部位、投与剤形により異なる。
例えば用時溶解型の粉末注射剤の場合は、緩衝剤、等
張化剤、無痛化剤等を添加して医薬組成物とすることが
できる。緩衝剤としてはリン酸二水素ナトリウム、リン
酸一水素ナトリウム等があげられる。等張化剤としては
塩化ナトリウム等があげられる。無痛化剤としてはキシ
ロカイン等があげられる。又、粉末状鼻腔内投与製剤の
場合は、水吸収性基剤、滑沢剤等を添加して医薬組成物
とすることができる。水吸収性基剤としては結晶セルロ
ース、デキストリン、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、乳
糖、架橋ポリアクリル酸塩等があげられる。滑沢剤とし
てはステアリン酸マグネシウム等があげられる。又用時
溶解型の粉末点眼剤の場合は、前記の緩衝剤、等張化剤
等を添加して医薬組成物とすることができる。
かくしてカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩
とを含んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物が製造
される。これによりカルシトニン類が安定化された鼻腔
内投与製剤あるいは注射剤が製造されて臨床の場に提供
されることは意義が大きい。
本発明の粉末状カルシトニン類医薬組成物は、例え
ば、ゼラチンカプセル剤等の鼻腔内投与製剤にした場合
に、カルシトニンの長期使用における患者の負担が軽減
されるので好ましい。特に、鼻腔内投与製剤の形態が、
ディポーザブル投与器である場合が、携帯に便利となる
ので好ましい。かかるディスポーザブル投与器として
は、例えばW089/01348号等に記載されているものを挙げ
ることができる。
以下、本発明の優れた効果を明らかにするため、実施
例、参考例を用いて説明するが、本発明はもちろんこれ
によって限定されるものではない。
実施例1,比較例1〜8 サケカルシトニン(5,000I.U./mg)1mgとエチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩(同仁化学研究所)5mgを
とり精製水2mlを加えて均一に溶解してから試験管に分
注し凍結乾燥して本発明の粉末状組成物(実施例1)を
得た。粉末状組成物中のサケカルシトニン含量は約28.6
%であった。本粉末状組成物を40℃、25%RHの条件で2
週間保存した後のサケカルシトニン含量をHPLCにより測
定した。
同時に比較例として下記の粉末状サケカルシトニン含
有物質を製造した。先ず、カケカルシトニン(5,000I.
U./mg)2mgをとり精製水2mlを加えて溶解した後凍結乾
燥して粉末状物質を得た(比較例1)。又、サケカルシ
トニン(5,00I.U./mg)2mgとエチレンジアミン四酢酸塩
二ナトリウム塩5mgをとり、乳鉢上で十分に混合して均
一な物理的混合物である粉末状物質を得た(比較例
2)。更に、実施例1と同様の方法でエチレンジアミン
四酢酸二ナトリウム塩のかわりに、塩化ベンザルコニウ
ム(ナカライテスク者)、塩化ベンゼントニウム(ナカ
ライテスク社)、ヒトアルブミン(ICN Immuno Biologi
cals社)、アスコルビン酸Na(和光純薬社)、ゼラチン
(DIFCO社)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
(信越化学社)を用いて粉末状物質を得た(比較例3〜
8)。これらの比較例についても実施例1と同様の条件
で保存し、サケカルシトニン含量の対開始時残存率
(%)(保存開示前の含有量に対する保存後の含有量)
を測定し、実施例1と比較した。その結果を表−1に示
す。
実施例2 サケカルシトニン−EDTA凍結乾燥組成物を含んでなる粉
末状鼻腔内投与用製剤の製造 サケカルシトニン(5,000I.U./mg)2mgとエチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩5mgをガラス容器に取り、
精製水1mlを加えて均一にしてから凍結乾燥することに
よって均一な組成物を得た。次いでこの凍結乾燥組成物
に90重量%以上の粒子が46〜149ミクロンの粒径を有す
る微結晶セルロース3gを添加し、混合することにより均
一な経鼻投与用粉末状サケカルシトニン医薬組成物を得
た。このようにして得られた粉末状組成物は1mg中に1.6
67μgのエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩と3.33
4I.U.のサケカルシトニンを含有する。本粉末状組成物
を硬ゼラチンカプセルに約30mg充填し、使用時に開孔し
て空気流により本粉末状組成物を鼻腔内に投与する鼻腔
内投与製剤を得た。
実施例3 サケカルシトニンとEDTAとを含む用時溶解型粉末状注射
剤の製造 サケカルシトニン(5,000I.U./mg)2mgとエチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム塩5mgとをとり、注射用蒸留
水100mlに溶解する。この溶液をミリポアフィルター
(0.22μ)にて過し、この液を注射用バイアルに1m
lずつ分注する。次いでこれを凍結乾燥し、凍結乾燥終
了後ゴム栓にて打栓して密封した。以上の操作は全て無
菌室内にて行った。次いで密封したバイアル瓶を無菌室
から出しアルミニウムキャップをして粉末状注射剤を製
造した。本粉末状注射剤に、別に製造した溶解液アンプ
ル(緩衝剤と等張化剤とを含有した注射用蒸留水のアン
プル)を添付し、用時溶解型粉末状注射剤とした。
参考例1 カルシトニン類の水溶液中の安定性に及ぼす金属イオン
の影響に関する実験 サケカルシトニン(5,000I.U./mg)1mgをとり精製水1
0mlに溶解し、得られた用をミリポアフィルター(0.22
μ)で過し、無菌下にアンプル中に充填し溶閉した
(A)。この液状組成物中のサケカルシトニン含量をHP
LCで測定した結果は0.1mg/mlであった。これを40℃に2
週間保存した後のサケカルシトニン含量をHPLCにて測定
した。
一方、上記試料(A)と同様にサケカルシトニン1mg
とともに、塩化亜鉛あるいは塩化マグネシウムを共存さ
せて溶解し、過後アンプルに充填した試料(B,C)に
ついても40℃に保存しサケカルシトニンの残存率を上記
試料Aと比較した。(なお、[Zn2+]および[Mg2+]の
イオン濃度は5×10-4mole/である。)この結果を表
−3に示す。
参考例2 カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩の粉末状組
成物の安定化効果の機構に関する参考実験 サケカルシトニン(5,000I.U./mg)2mgを精製水2mlに
溶解し、この溶液をそのまま凍結乾燥して粉末状物質
(A)を得た。又、これを同様に製造したサケカルシト
ニンの精製水溶液をミリポアフィルター(0.22μ)で
過し、その液を凍結乾燥して粉末状物質(B)を得
た。更に実施例1と同様にサケカルシトニン(5,000I.
U./mg)2mgとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
(同仁化学研究所)5mgをとり、精製水2mlを加えて均一
に溶解した後ミリポアフィルター(0.22μ)で過し、
その液を凍結乾燥して粉末状のサケカルシトニン組成
物(C)を得た。
これらの三種の粉末状物質あるいは組成物について外
部からは遮断された状態で40℃に2週間保存した後の各
試料中のサケカルシトニン含量をHPLCで測定した。その
結果を表−4に示す。
参考例3 カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩の液状組成
物の安定化効果の機構に関する参考実験 溶液状態でのエチレンジアミン四酢酸塩のカルシトニ
ン類安定化効果の機構を考案する目的で下記の実験を実
施した。
下記の試料を調製した 試料A サケカルシトニン(5,000I.U./mg)1mgとエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2.5mgを精製水10ml
に溶解し、アンプル充填したもの。(実施例2と同じ) 試料B 試料Aの水溶液をミリポアフィルター(0.22
μ)で過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料C 試料Aでエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
のかわりに塩化ベンザルコニウムを使用したもの。
試料D 試料Cの水溶液をミリポアフィルター(0.22
μ)で過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料E 試料Aでエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
のかわりにシメロサルを使用したもの。
試料F 試料Eの水溶液をミリポアフィルター(0.22
μ)で過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料G サケカルシトニン(5,000I.U./mg)1mgを精製
水10mlに溶解しアンプル充填したもの。(比較例9と同
じ) 試料H 試料Gの水溶液をミリポアフィルター(0.22
μ)で過後、無菌下にアンプル充填したもの。(参考
例1の試料Aと同じ) これらA〜Hの試料を40℃に2週間保存後サケカルシ
トニン含量を測定し対開始時残存率を比較した。その結
果を表−5に示す。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 嘉樹 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝 人株式会社東京研究センター内 (56)参考文献 特開 昭59−130820(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】治療有効量のカルシトニン類とエチレンジ
    アミン四酢酸塩とを含んでなる粉末状カルシトニン類医
    薬組成物であって、該医薬組成物は、 該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩とを
    含む水溶液を凍結乾燥するか、又は 該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩とを
    含む水溶液にエチルアルコール、アセトニトリル、プロ
    ピレングリコール、及びグリセリンからなる群から選ば
    れる溶媒を添加する ことによって得られるものである粉末状カルシトニン類
    医薬組成物。
  2. 【請求項2】エチレンジアミン四酢酸塩が、エチレンジ
    アミン四酢酸二ナトリウムである請求項1記載のカルシ
    トニン類医薬組成物。
  3. 【請求項3】エチレジアミン四酢酸塩の量が、カルシト
    ニン類1I.U.あたり0.005〜50μgである請求項1記載の
    カルシトニン類医薬組成物。
  4. 【請求項4】鼻腔内投与製剤の形態を有する請求項1記
    載のカルシトニン類医薬組成物。
  5. 【請求項5】鼻腔内投与製剤の形態が硬ゼラチンカプセ
    ル剤である請求項4記載のカルシトニン類医薬組成物。
  6. 【請求項6】注射剤又は点眼剤の投与製剤の形態を有す
    る請求項1記載のカルシトニン類医薬組成物。
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