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JPH02306921A - 安定化されたカルシトニン類医薬組成物 - Google Patents

安定化されたカルシトニン類医薬組成物

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JPH02306921A
JPH02306921A JP1127743A JP12774389A JPH02306921A JP H02306921 A JPH02306921 A JP H02306921A JP 1127743 A JP1127743 A JP 1127743A JP 12774389 A JP12774389 A JP 12774389A JP H02306921 A JPH02306921 A JP H02306921A
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JP
Japan
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calcitonin
calcitonins
ethylenediaminetetraacetate
pharmaceutical composition
powdered
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Application number
JP1127743A
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English (en)
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Hideki Kobayashi
英樹 小林
Seiji Mochizuki
勢司 望月
Yuji Makino
悠治 牧野
Yoshiki Suzuki
嘉樹 鈴木
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to AU55802/90A priority patent/AU635740B2/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は安定性の改良されたカルシトニン類医薬組成物
に関する。更に詳細には、本発明はカルシトニン類とエ
チレンジアミン四酢酸塩とを含んでなる安定性の改良さ
れたカルシトニン類医薬組成物に関する。
〈従来の技術〉 カルシトニンは、哺乳動物の甲状膜から又は弁明乳動物
の外側甲状腺から分泌されるカルシウム調節ホルモンで
ある。その化学構造は、アミノ酸残基32個を含有する
単一ポリペプチド類に相当する9しかし、アミノ酸の配
列は動物の種の間で非常に異なり、特に哺乳動物性カル
シトニン(主としてヒトカルシトニン及び豚カルシトニ
ン)と弁明乳動物性カルシトニン(主として鮭カルシト
ニン及びうなぎカルシトニン)との間では明らかな差異
がある。
これらの天然型カルシトニンの他に、非天然型として、
例えば天然カルシトニンのアミノ酸残基または配列の1
個またはそれ以上をとり除き、あるいは置換し、または
逆配置し、またはその他の方法で誘導し、あるいはその
N末端基またはC末端基を修飾した多数の誘導体及び類
似体が合成されている。また、カルシトニン遺伝子関連
ペプチドは、哺乳類の脳、心臓等に存在するといわれる
39個のアミノ酸よりなり2位と7位のシスティンがS
−8結合で結ばれているホルモンである。
これらの天然型カルシトニン及び非天然型カルシトニン
とを総称してカルシトニン類とよぶ。
これらカルシトニン類の作用は、上皮小体ホルモンの骨
及び腎臓に対する影響に逆行するもので、骨吸収を阻害
し、血清カルシウム低下作用及び血清リン低下作用を示
す。従って、腫瘍、上皮小体亢進症及びビタミンD中毒
に伴なう重篤な高カルシウム血症の治療に動物性カルシ
トニンの投与が行なわれている。さらに、乳児の突発性
高カルシウム血症、骨粗鬆症及び5udek氏病及びP
aget氏病の治療にも適している。また、カルシトニ
ン遺伝子関連バブチドは、細胞内に貯えられているCa
の細胞外への流出を阻害する。一方、細胞外液に存在す
るCaの細胞内への流入は阻害しない。冠動脈において
はこのような機構によって血管の筋肉の収縮はゆるみ血
圧が低下する。このような作用の結果、脳や心臓の虚血
性疾患や高血圧の治療、あるいは中枢での神経伝達物質
として作用することから中枢性疾患の治療に有用と期待
される。
このように有用なカルシトニン類は製剤化されて医療の
現場に提供されてはいるが、ポリペプチドが一部にそう
であるようにカルシトニン類は化学的には不安定であり
、力価の保証された安定化された製剤が望まれてきた。
従来、カルシトニン類の安定化方法としては、カルシト
ニンとヒトアルブミンとを凍結乾燥する方法(特開昭6
3−5028号公報)、ゼラチンおよび/又はヒドロキ
シプロピルメチルセルロースにカルシトニンを分散させ
る方法(特開昭61−282320号公報)が知られて
いる。
一方、カルシトニン類を含有する水性製剤では微生物に
よる汚染が問題となっており、それを防ぐために保存剤
として塩化ベンザルコニウムを添加する方法(特開昭5
9−89619号公報)等が知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、前期の方法で安定化されたカルシトニン類の製
剤の安定性は、安定化される前の安定性と比較して改善
されてはいるものの、未だ十分とはいいがたく、冷蔵保
存を余儀なくされているのが実情である。従って、より
安定性の改善されたカルシトニン類の製剤が望まれてい
る。
また、カルシトニン類の中でも天然型のカルシトニンの
一部を化学修飾して安定性が改善された非天然型カルシ
トニン(例えばエルカトニン)製剤は天然型カルシトニ
ンの製剤よりも安定性は改善されており、室温で保存可
能のものもあるが、これとても安定性は十分とはいえず
、流通上苛酷な条件にさらされて活性が低下するおそれ
が指摘されている。従って、天然型、非天然型を問わず
何れのカルシトニン類においても安定性が更に改善され
た製剤が望まれている。
く課題を解決するための手段〉 本発明者らは、安定性の改良されたカルシトニン類の製
剤について鋭意研究した結果、カルシトニン類とエチレ
ンジアミン四酢酸塩とを含んでなるカルシトニン類医薬
組成物がカルシトニン類の安定性を著しく改善すること
、又このエチレンジアミン四酢酸塩の添加効果がカルシ
トニン類医薬組成物が粉末状でもあるいは液状でも何れ
の場合でも認められることを知見し、本発明に至った。
(1)すなわち、先ずカルシトニン類医薬組成物が粉末
状の場合、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩
とを固体組成物とすることによりその固体組成物を含ん
でなるカルシトニン類医薬組成物中野カルシトニン類の
安定性が著しく改善すること、又その効果が単にカルシ
トニン類とエチレンジアミン四酢酸塩との物理的混合物
では現われず、固体組成物とした場合にのみ現われるこ
と、更に、その効果がエチレンジアミン四酢酸塩に特異
的であることを見出した。
これらの知見を更により詳細に説明すると下記の通りで
ある。
すなわち、先ずカルシトニン類とエチレンジアミン四酢
酸塩とを固体組成物とする場合にのみ安定化効果が現わ
れる知見については、カルシトニン類とエチレンジアミ
ン四酢酸塩とを水中に溶解し、それを凍結乾燥して得た
固体組成物と、一方対照としてカルシトニン類とエチレ
ンジアミン四酢酸塩との物理的混合物との熱的安定性を
比較した結果(後記、実施例1と比較例2)、凍結乾燥
により得られた固体組成物にのみカルシトニン類の安定
化効果を認めた。
次に、上記と同様の方法でカルシトニン類とエチレンジ
アミン四酢酸塩との固体組成物の安定性を、カルシトニ
ン類とその他の゛化合物、特に従来カルシトニン類の安
定化に有効と報告されている化合物との固体組成物の安
定性と比較した(f&記、実施例1と比較例3〜8〉。
その結果、従来知られているカルシトニン類を安定化す
る化合物よりもエチレンジアミン四酢酸塩が有意に有効
であることが明らかとなった。
このようなカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩
との固体組成物が良好な安定性を示す理由については明
らかではない。しかしエチレンジアミン四酢酸塩のキレ
ート効果によりカルシトニン類の安定性に悪影響を及ぼ
す金属類は捕捉されたためではないと推定されることは
本発明の新規性を示す上で極めて重要である。
すなわち、カルシトニン類の水溶液中の安定性を調べた
結果、金属イオンはその安定性に必ずしも関係しないこ
とが明らかとなっな(参考例1)。従って、カルシトニ
ン類とエチレンジアミン四酢酸塩との固体組成物を調製
する際に、たとえエチレンジアミン四酢酸塩が両者を溶
解した水溶液中で微量に共存する金属イオンを捕捉した
としても、凍結乾燥後得られる固体組成物の安定性には
何ら関係のないことは明らかである。エチレンジアミン
四酢酸塩を添加することにより、金属を捕捉して酸化等
を防ぐ安定化方法は常識的であり何ら新規ではないが、
本発明のようにエチレンジアミン四酢酸塩の安定化効果
がまったく金属イオンの捕捉と関係がないことは特記す
べきことである。一方、エチレンジアミン四酢酸塩が殺
菌、制菌作用を有することが知られている。又、カルシ
トニン類のようなペプチドホルモンが細菌等の微生物に
より資化されてしまうことも十分に予想されることであ
る。従って本固体組成物中のエチレンジアミン四酢酸塩
が殺菌、制菌効果により防腐剤(保存剤)として働き、
その結果微生物によるカルシトニン類の分解、資化を防
ぎカルシトニン類の安定化となることは十分に推定され
るところである。しかし、この可能性も下記の実@(参
考例2)により否定された。
すなわち、カルシトニン類の水溶液を濾過滅菌せずにそ
のまま凍結乾燥し、得られた粉末状物質を密封保存した
試料(A)と、カルシトニン類の水溶液を濾過滅菌後凍
結乾燥し得られた粉末状物質を密封保存した試料(B)
との間には安定性に有意の差があり後者(B)の方が安
定であったが、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢
酸塩との水溶液を濾過滅菌後凍結乾燥して得られた本発
明の固体組成物(C)は、(B)よりも更に安定であっ
た。すなわち、無菌の状態でエチレンジアミン四#酸塩
は更に安定化効果を有していることがわかる。このよう
にエチレンジアミン四酢酸塩の効果は防腐剤(保存剤)
によるものではないことが理解できよう。これらの事実
および参考例1で述べたようにエチレンジアミン四酢酸
塩が単なる物理的混合物では安定化を示さない事実は、
エチレンジアミン四酢酸塩とカルシトニン類との間の固
体状態での相互作用の存在を想像させるものである。現
在本発明者らは、この安定化機構の本性を鋭意研究中で
はあるが、本固体組成物が従来知られていなかった新規
の組成物であり、その効果がエチレンジアミン四酢酸塩
の従来知られていた効果にはもとづかない新規のもので
あり、当該業者によって容易には到達しえない新規で有
用な知見であることは上記の説明から明らかであろう。
(iil  次に、カルシトニン類医薬組成物が液状の
場合、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩が共
に溶媒に溶解している状態であれば溶液中のカルシトニ
ン類の安定性が著しく改善されること、又その効果がエ
チレンジアミン四酢酸塩に特異的であること、を見出し
た。これらの知見を更に詳細に説明すると下記の通りで
ある。
すなわち、溶媒として水を用い、カルシトニン類と各種
の化合物とを溶解し溶液中のカルシトニン類の安定性を
比較したく後記、実施例2、比較例9〜18)。その結
果、従来カルシトニンの安定化剤として知られているア
ルブミン、ゼラチン等と比較してエチレンジアミン四酢
酸塩は有意に良好な結果をえた。又、従来カルシトニン
液状製剤の保存剤として知られているベンザルコニウム
クロライド、シクロサル、クロロブタノール等と比較し
てもエチレンジアミン四酢酸塩は有意に良好な結果をえ
た。
エチレンジアミン四酢酸塩の溶液中での上記のようなカ
ルシトニン類の特異的安定化作用は従来まったく知られ
ておらず、本発明の新規性は明らかであるが、特開昭5
9−130820号公報との差異については下記の通り
である。
すなわち、特開昭59−130820号公報には表面活
性剤とカルシトニンとからなる組成物が開示されている
が、該組成物に保存剤を添加することも包含されると記
載されている。そして、明細書本文中には保存剤として
ベンザルコニウムクロライド、ジナトリウムエチレンジ
アミンテトラアセテイト、シクロサル、クロロブタノー
ル、メチルおよび(又は〉プロピルパラベン、フェネチ
ルアルコール、シクロへキセノンが挙げられ、各々の化
合物について添加量の目安が記載されている。上記化合
物中ジナトリウムエチレンジアミンテトラアセテイトが
本発明のエチレンジアミン四酢酸塩である。このように
特開昭59−130820号公報にはカルシトニン類と
エチレンジアミン四酢酸塩とが溶解されている液状組成
物について記載されていることは事実である。しかし、
特開昭59−130820号公報は表面活性剤とカルシ
トニンとの組成物に保存剤を添加することもできるとい
う技術思想であり、保存剤のカルシトニン安定性に及ぼ
す積極的効果については何ら触れられていないこと、そ
して更にもまして例示した保存剤中の一例であるエチレ
ンジアミン四酢酸塩が、他の保存剤と比較して特異的に
カルシトニン類の安定化効果を有することはまったく該
技術思想の枠外であることは明らかであろう。
これに関して本発明者らの実施した実@(参考例3)は
、特開昭59−130820号公報と本発明との技術思
想の差を明瞭にする上で重要である。
すなわち、本発明者らはカルシトニン類とエチレンジア
ミン四酢酸塩の無滅菌水溶Wi(滅菌処理しない通常の
精製水に両者を溶解して調製)中のカルシトニン類の安
定性(A)、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸
塩の滅菌水溶液(両者の精製水溶液を濾過滅菌して調製
)中のカルシトニン類の安定性(B)、カルシトニン類
と塩化ベンザルコニウムの無滅菌水溶液中のカルシトニ
ン類の安定性(C)、カルシトニン類と塩化ベンザルコ
ニウムの滅菌水溶液中のカルシトニン類の安定性(D)
、カルシトニン類とシクロサルの無滅菌水溶液中のカル
シトニン類の安定性(E)、カルシトニン類とシクロサ
ルの滅菌水溶液中のカルシトニン類の安定性(F)、カ
ルシトニンの無滅菌水溶液の安定性(G)、カルシトニ
ンの滅菌水溶液の安定性(旧とを比較した。
その結果安定性の序列は (B)  ≧(人)>>(C)・(DJ =(R)・(
F)・(H)>>(G)となり、塩化ベンザルコニウム
やシクロサル等の保存剤は殺菌、制菌作用によってのみ
力ルシトーン類の安定化に寄与しているのに対し、エチ
レンジアミン四酢酸塩は、殺菌、制菌作用以上の特異的
安定化作用を有していることが明らかとなった。この知
見は、新規であるばかりか、特開昭59−130820
号公報には全く開示されていない本発明の技術思想を反
映するものとして重要である。
なお、カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とが
溶液中で上記の如き特異的カルシトニン類安定化作用を
示す理由については現在本発明者らにより研究中である
が、溶液中でも前記粉末状組成物の場合と同様にカルシ
トニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とが特異な複合体
構造を形成した結果と推定されている。
さて、上記の如くカルシトニン類とエチレンジアミン四
酢酸塩とを含んでなる組成物が粉末状および液状の何れ
でもカルシトニン類を安定化することを説明してきたが
、粉末状と液状の何れでもエチレンジアミン四酢酸塩が
安定化効果を有することも特筆すべき知見である。すな
わち、本発明者らは、エチレンジアミン四酢酸塩が溶液
状でも粉末状でも安定化効果を有することを知見したが
、水溶液中でエチレンジアミン四酢酸塩より安定化効果
が劣るとはいえその防腐作用がらある程度の安定化効果
を有する塩化ベンザルコニウムの場合は、水溶液から凍
結乾燥して得た粉末状では何ら粉末状のカルシトニン類
の安定化作用を有しないばかりか、かえって逆効果を示
すことを見出した〈実施例1と比較例1及び3、実施例
2と比較例9及び12参照)。このように、カルシトニ
ン類の安定化効果が同一化合物であっても溶液状態と粉
末状態とでは異なり、たとえ溶液状態で安定化効果があ
っても粉末状態では逆効果が出てしまう化合物がある中
で、エチレンジアミン四酢酸塩が何れの状態でも優れた
安定化効果を有することは極めて重要である。
本発明者らは、かくして上記の如く、安定性の改善され
たカルシトニン類製剤を提供すべく鋭意研究した結果、
カルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを含んで
なるカルシトニン類医薬組成物がカルシトニン類を安定
化させることを見出し本発明に到達したものである。
しかして、本発明は治療有効量のカルシトニン類とエチ
レンジアミン四酢酸塩とを含んでなる粉末状あるいは液
状のカルシトニン類医稟組成物である。
本発明に用いられるカルシトニン類としては天然型カル
シトニンと非天然型カルシトニンとがあげられる。天然
型カルシトニンの例としては、呻乳動物性カルシトニン
としてヒトカルシトニン、豚カルシトニン等が、又弁明
乳動物性カルシトニンとして鶏カルシトニン、鮭カルシ
トニン、うなぎカルシトニン等があげられる。非天然型
カルシトニンの例としてはエルカトニン等があげられる
スカルシトニン通伝子関連ペプチドとしてはヒトカルシ
トニン遺伝子関連ペプチド、ブタカルシトニン遺伝子関
連ペプチド等があげられる。
本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸塩としては
エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム等があげられる。
本発明のカルシトニン類医薬組成物中のカルシトニン類
の量は医薬組成物の剤形、単位投与形態の容量等により
一概に規定することは困難である。
より重要であるのはカルシトニン類に対するエチレンジ
アミン四酢酸塩の量である。
本発明に用いられるエチレンジアミン四酢酸塩の量は、
カルシトニン類1I.υ、あたりおおよそ0.005〜
50μgである。更に好ましくはカルシトニン類1I.
t1.あたり0.02〜0.5μgである。
本発明のカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩と
を含んでなる粉末状カルシトニン類医薬組成物は、カル
シトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを固体組成物
にすることにより製造される。このカルシトニン類とエ
チレンジアミン四酢酸塩との固体組成物は、カルシトニ
ン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを水に溶解し、該水
溶液を凍結乾燥するかあるいは有機溶媒を加えて析出さ
せ次いで乾燥することによって得られる。有機溶媒によ
りカルシトニン類が変性することもありうるので凍結乾
燥することが好ましい。こうして得られなカルシトニン
類とエチレンジアミン四酢酸塩との固体組成物は、この
まま粉末状カルシトニン類医薬組成物とすることができ
る。このような粉末状カルシトニン類医薬組成物は、粉
末状注射剤、粉末状鼻腔的投与製剤とすることができる
又、更に他の添加物を加えて粉末状カルシトニン類医薬
組成物とすることもできる。この場合添加剤の種類、量
は投与部位、投与剤形により異なる。
例えば用時溶解型の粉末注射剤の場合は、緩衝剤、等張
化剤、無痛化剤等を添加して医薬組成物とすることがで
きる。Mfr剤としてはリン酸二水素ナトリウム、リン
酸−水素ナトリウム等があげられる。等張化剤としては
塩化ナトリウム等があげられる。無痛化剤としてはキシ
ロカイン等があげられる。又、粉末状鼻腔的投与製剤の
場合は、水吸収性基剤、滑沢剤等を添加して医薬組成物
とすることができる。水吸収性基剤としては結晶セルロ
ース、デキストリン、メチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、乳糖
、架橋ポリアクリル酸塩等があげられる。滑沢剤として
はステアリン酸マグネシウム等があげられる。又用時溶
解型の粉末点眼剤の場合は、前記の緩衝剤、等張化剤等
を添加して医薬組成物とすることができる。
本発明のカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩と
を含んでなる液状カルシトニン類医薬組成物は、適当な
溶媒にカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩とを
溶解することにより製造される。適当な溶媒としては水
、有機溶媒、有機溶媒と水との混合溶媒等があげられる
。有機溶媒としてはエチルアルコール、プロピレングリ
コール等があげられる。このような溶媒に溶解されたカ
ルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩との溶液はこ
のまま液状カルシトニン類医薬組成物とすることができ
る。この液状カルシトニン類医薬組成物は注射剤、液状
態腔内投与剤、あるいは点眼剤とすることができる。又
、更に他の添加物を加えて液状カルシトニン類医薬組成
物とすることもできる。この場合添加剤の種類、量は投
与部位、投与剤形により異なる。例えば注射剤の場合は
、緩衝剤、等張化剤、無痛化剤等を添加して医薬組成物
とすることができる。緩衝剤としてはリン酸二水素ナト
リウム、リン酸−水素ナトリウム等があげられる。等張
化剤としては塩化ナトリウム等があげられる。無痛化剤
としてはベンジルアルコール等があげられる。又、液状
態腔内投与剤や点眼剤の場合は、緩衝剤、等張化剤、増
粘剤等を添加して医薬組成物とすることができる。緩衝
剤、等張化剤としては上記の注射剤と同様の化合物があ
げられる。増粘剤としてはメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、架橋ポ
リアクリル酸塩等があげられる。
架橋ポリアクリル酸塩の場合、液状医薬組成物はゲル状
となるが、そのようなゲル状医薬組成物も本発明の液状
カルシトニン類医薬組成物に包含される。
かくしてカルシトニン類とエチレンジアミン四酢酸塩と
を含んでなる粉末状および液状カルシトニン類医薬組成
物が製造される。これによりカルシトニン類が安定化さ
れた鼻腔的投与製剤あるいは注射剤が製造されて臨床の
場に提供されることは意義が大きい。
本発明の粉末状又は液状カルシトニン想医薬組成物は、
例えば、ゼラチンカプセル剤等の鼻腔的投与製剤にした
場合に、カルシトニンの長期使用における患者の負担が
軽減されるので好ましい。
特に、鼻腔的投与製剤の形態が、ディボーザブル投与器
である場合が、携帯に便利となるので好ましい。かかる
ディスポーザブル投与器としては、例えばWO3910
1348号等に記載されているものを挙げることができ
る。
以下、本発明の優れた効果を明らかにするため、実施例
、参考例を用いて説明するが、本発明はもちろんこれに
よって限定されるものではない。
実施例1.比較例1〜8 サケカルシトニン(5,0001,tl、/mg) 1
mgとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(同口化
学研究所)5mgをとり精製水2mlを加えて均一に溶
解してから試験管に分注し凍結乾燥して本発明の粉末状
組成物(実施例1)を得な。粉末状組成物中のサケカル
シトニン含量は約28.6%であった。
本粉末状組成物を40℃、25%R11の条件で2週間
保存した後のサケカルシトニン含量をHPLCにより測
定した。
同時に比較例として下記の粉末状サケカルシトニン含有
物質を製造した。先ず、サケカルシトニン(5,000
CU、/mg> 2mgをとり精製水2mlを加えて溶
解した後凍結乾燥して粉末状物質を得たく比較例1)。
又、サケカルシトニン(5,0001゜U、/mg) 
2mgとエチレンジアミン四酢酸塩二ナトリウム塩5m
gをとり、乳鉢上で十分に混合して均一な物理的混合物
である粉末状物質を得たく比較例2)。更に、実施例1
と同様の方法でエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩
のかわりに、塩化ベンザルコニウム(ナカライテスク社
)、塩化ベンゼトニウム(ナカライテスク社)、ヒトア
ルブミン(ICN Immuno Blologica
ls社)、アスコルビン酸Na(和光純薬社)、ゼラチ
ン(DIPeO社)、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース(信越化学社)を用いて粉末状物質を得なく比較例
3〜8)。
これらの比較例についても実施例1と同様の条件で保存
し、サケカルシトニン含量の対開始時残存率(%) (
保存開始前の含有量に対する保存後の含有量)を測定し
、実施例1と比較した。その結果を表−1に示す。
表−1 実施例2.比較例9〜18 サケカルシトニン(5,0001,U、/mg) 1m
gとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(同口化学
研究所) 2.5mgとをとり、精製水10m1に溶解
して本発明の液状組成物(実施例2)を得た。本液状組
成物中のサケカルシトニン含量をHPLCにより測定し
た結果0.1mg/mlであった。これをガラス瓶中に
密封し40℃に2週間保存した後のサケカルシトニン含
量をHPLCにより測定した。
同時に比較例として下記のカルシトニン含有溶液を製造
した。
先ず、サケカルシトニン(5,0001,U、/mg)
 1mgをとり精製水10m1に溶解してサケカルシト
ニン精製水溶液を得た(比較例9)。又、実施例2と同
様の方法でエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩のか
わりに、ヒトアルブミン(ICN Imman。
B1o1ogica1g社)、ゼラチン(DIFCO社
)、塩化ベンザルコニウム(ナカライテスク社)、塩化
ベンゼトニウム(ナカライテスク社)、シクロサルNa
塩(和光純薬社〉、クロロブタノール(和光純薬社)、
メチルパラベンNa塩(和光純薬社メチルパラベンより
合成)、フェネチルアルコール(和光純薬社)、クロル
ヘキシジン(アルドリッチ社を用いてカルシトニン含有
溶液を得な(比較例10〜18)。これらの比較例につ
いても実施例2と同様の条件で保存し、サケカルシトニ
ン含量の残存率を測定し実施例2と比較した。
その結果を表−2に示す。
表−2 〉 実施例3 サケカルシトニン(5,0001,U、/mg> 2m
gとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩5mgをガ
ラス容器に取り、精製水1mlを加えて均一にしてから
凍結乾燥することによって均一な組成物を得た。
次いでこの凍結乾燥組成物に90重量%以上の粒子が4
6〜149ミクロンの粒径を有する微結晶セルロース3
gを添加し、混合することにより均一な経鼻投与用粉末
状サケカルシトニン医薬組成物を得た。このようにして
得られた粉末状組成物はIB中に1.667μgのエチ
レンジアミン四酢酸二ナトリウム塩と3j341.U、
のサケカルシトニンを含有する。本粉末状組成物を硬ゼ
ラチンカプセルに約30mg充填し、使用時に開孔して
空気流により本粉末状組成物を鼻腔内に投与する鼻腔的
投与製剤を得た。
実施例4 サケカルシトニン(5,0001,U、/mg) 2m
gとエチレンジアミン四#酸二ナトリウム塩5mgとを
とり、注射用蒸留水100 mlに溶解する。この溶液
をミリポアフィルタ−<0.22μ)にてア過し、この
P液を注射用バイアルに1mlずつ分注する9次いでこ
れを凍結乾燥し、凍結乾燥終了後ゴム栓にて打栓して密
封した。以上の操作は全て無菌室内にて行った。次いで
密封したバイアル瓶を無菌室から出しアルミニウムキャ
ップをして粉末状注射剤を製造した。本粉末状注射剤に
、別に製造した溶解液アンプル(緩衝剤と等張化剤とを
含有した注射用蒸留水のアンプル)を添付し、用時溶解
型粉末状注射剤とした。
実施例5 クカルシトニンとEDTAとを含む水性経鼻剤の製造 ヒドロキシプロピルセルロース<20℃、2%水溶液に
おける粘度が1.000〜4.000cp、 ) 1 
gを100 mlの等張すン酸ati液に溶解すること
によって25℃における粘度が約100(ell)の溶
液を得た。
次いでこの溶液5mlにサケカルシトニン(50001
、U= /mg) 0.4mgをEDTA ・2Na1
mgを加えて溶解することによって均一な溶液を得た。
このようにして得られた溶液は0.08mg (400
1,U、単位)/ mlのサケカルシトニンを含有する
この溶液を適当な点鼻容器に入れることによって1回に
約0.05〜0.1mlを投与できるヒト経鼻投与用水
性液剤を得た。
実施例6 サケカルシトニンとEDTAとを含む水性注射剤の製造 サケカルシトニン(5,000!、U、/mg> 2m
gとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩5mgを適
当なガラス容器に充填し、攪拌しながら等張リン酸緩衝
液に溶解させ均一な溶液を得た。この溶液をミリポアフ
ィルタ−(0,22μm)を介して濾過し、無菌室内に
維持した滅菌ガラスフラスコでr液を集めた。
アンプル充填装置を使用してr液を予め滅菌したアンプ
ルに1mlずつ分注し、無菌室内でアンプルを溶封し、
1アンプル中サケカルシトニン1001、 U、を含有
する水性注射剤を製造した。
参考例1 サケカルシトニン(5,0001,U、/mg) 1m
gをとり精製水10m1に溶解し、得られた溶液をミリ
ポアフィルタ−(0,22μ)で濾過し、無菌下にアン
プル中に充填し溶閉しな(人)。この液状組成物中のサ
ケカルシトニン含量をHPLCで測定した結果は0.1
mg /mlであった。これを40℃に2週間保存した
後のサケカルシトニン含量をHPLCにて測定した。
一方、上記試料<A>と同様にサケカルシトニン1mg
とともに、塩化亜鉛あるいは塩化マグネシウムを共存さ
せて溶解し、ア過後アンプルに充填した試料(B、C)
についても40℃に保存しサケカルシトニンの残存率を
上記試料Aと比較した。
(なお、[z112+]オよび[Mg2+]ノイオン濃
度は5 X 10−’mole/ρである。)この結果
を表−3に示す。
表−3 参考例2 サケカルシトニン(5,000!、U、/mg) 2m
gを精製水2mlに溶解し、この溶液をそのまま凍結乾
燥して粉末状物質(A+を得た。又、これを同様に製造
したサケカルシトニンの精製水溶液をミリポアフィルタ
−(0,22μ)で濾過し、そのr液を凍結乾燥して粉
末状物質(B)を得た。更に実施例1と同様にサケカル
シトニン(5,0001,肌/mg) 2mgとエチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム塩(同口化学研究所)5
mgをとり、精製水2mlを加えて均一に溶解した後ミ
リポアフィルタ−(0,22μ)で濾過し、そのP液を
凍結乾燥して粉末状のサケカルシトニン組成物(C1を
得た。
これらの三種の粉末状物質あるいは組成物について外部
からは遮断された状態で40℃に2週間保存した後の各
試料中のサケカルシトニン含量をHPLCで測定した。
その結果を表−4に示す。
表−4 参考例3 溶液状態でのエチレンジアミン四#酸塩のカルシトニン
類安定化効果の機構を考案する目的で下記の実験を実施
した。
下記の試料を調製した。
試料A サケカルシトニン(5,0001,υ、/mg
) 1mgとエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩2
.5mgを精製水10m1に溶解し、アンプル充填した
もの。(実施例2と同じ) 試fJB  試nAの水溶液をミリポアフィルタ−(0
,22μ)で濾過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料C試料Aでエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムの
かわりに塩化ベンザルコニウムを使用したもの。
試料D 試料Cの水溶液をミリポアフィルタ−(0,2
2μ〉で濾過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料E 試料Aでエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
のかわりにシクロサルを使用したもの。
試料F 試料Eの水溶液をミリポアフィルタ−(0,2
2μ)で濾過後、無菌下にアンプル充填したもの。
試料G サケカルシトニン<5.0001.υ、/mg
> 1mgを精製水10m1に溶解しアンプル充填した
もの。(比較例9と同じ) 試料H試料Gの水溶液をミリポアフィルタ−(0,22
μ)で濾過後、無菌下にアンプル充填したもの。(参考
例1の試料Aと同じ)これらA−Hの試料を40℃に2
週間保存後サケカルシトニン含量を測定し対開始時残存
率を比較した。その結果を表−5に示す。
表−5

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)治療有効量のカルシトニン類とエチレンジアミン
    四酢酸塩とを含んでなる粉末状又は液状カルシトニン類
    医薬組成物。
  2. (2)エチレンジアミン四酢酸塩が、エチレンジアミン
    四酢酸二ナトリウムである請求項1記載のカルシトニン
    類医薬組成物。
  3. (3)エチレンジアミン四酢酸塩の量が、カルシトニン
    類1I.U.あたり0.005〜50μgである請求項
    1記載のカルシトニン類医薬組成物。
  4. (4)該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩
    とを含む水溶液を凍結乾燥して得られる請求項1記載の
    粉末状カルシトニン類医薬組成物。
  5. (5)該カルシトニン類と該エチレンジアミン四酢酸塩
    とを溶媒に溶解して得られる請求項1記載の液状カルシ
    トニン類医薬組成物。
  6. (6)溶媒が水である請求項5記載の液状カルシトニン
    類医薬組成物。
  7. (7)鼻腔内投与製剤の形態を有する請求項1記載のカ
    ルシトニン類医薬組成物。
  8. (8)鼻腔内投与製剤の形態が硬ゼラチンカプセル剤で
    ある請求項7記載の粉末状カルシトニン類医薬組成物。
  9. (9)注射剤又は点眼剤の投与製剤の形態を有する請求
    項1記載のカルシトニン類医薬組成物。
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