JP2510641Y2 - ジッパ―付き袋 - Google Patents
ジッパ―付き袋Info
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Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Description
本考案は、ジッパー付き袋に関する。詳しくは、最内
層が高ニトリル樹脂からなる袋であって、袋内にポリオ
レフィン樹脂からなるジッパーを有する袋に関する。
層が高ニトリル樹脂からなる袋であって、袋内にポリオ
レフィン樹脂からなるジッパーを有する袋に関する。
高ニトリル樹脂は、ガスバリヤー性、耐薬品性が優れ
ており、また、ヒートシールが容易にできるので、これ
を最内層として、紙、アルミニウム箔、他の樹脂などと
の複合袋として食品包装や医薬品包装に使用されてい
る。これらの袋では、一度開封すると簡単には再度密封
できないので、開封後は袋の持つ種々の優れた性質を有
効に利用できない。
ており、また、ヒートシールが容易にできるので、これ
を最内層として、紙、アルミニウム箔、他の樹脂などと
の複合袋として食品包装や医薬品包装に使用されてい
る。これらの袋では、一度開封すると簡単には再度密封
できないので、開封後は袋の持つ種々の優れた性質を有
効に利用できない。
ところで、開封後も再度密封できる袋としては、ジッ
パー部も高ニトリル樹脂とすれば、ジッパー部と袋部と
のヒートシール強度にも優れ、また、開封が自在で密封
性が優れた袋が期待できる。 しかしながら、高ニトリル樹脂は剛性が高いので、高
ニトリル樹脂からなるジッパーを用いると開閉時にジッ
パー部が折れ曲がるなどしてジッパーの機能が損なわれ
問題がある。
パー部も高ニトリル樹脂とすれば、ジッパー部と袋部と
のヒートシール強度にも優れ、また、開封が自在で密封
性が優れた袋が期待できる。 しかしながら、高ニトリル樹脂は剛性が高いので、高
ニトリル樹脂からなるジッパーを用いると開閉時にジッ
パー部が折れ曲がるなどしてジッパーの機能が損なわれ
問題がある。
本考案者らは、開閉が自在で密封性、保香性等が優れ
た袋を得るべく鋭意検討した結果、本考案に到達した。 すなわち、本考案は、最内層が、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、ブタジエン−スチレン共重合体、
イソプレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン及びポ
リイソプレンから選ばれた少なくとも1種のゴム状共重
合体の存在下に、アクリロニトリル及びメタアクリロニ
トリルから選ばれた少なくとも1種の不飽和ニトリル化
合物、及び、スチレン、ブタジエン、イソプレン、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリ
レート及びエチルメタクリレートから選ばれた少なくと
も1種の単量体との混合物を共重合させた、不飽和ニト
リル化合物単位を50重量%以上含む高ニトリル樹脂から
なる袋であって、かつ、袋内にポリオレフィン樹脂から
なるジッパーを有し、該ジッパーが高ニトリル樹脂また
は高ニトリル樹脂とヒートシール可能な樹脂からなる層
を介して最内層とヒートシールされていることを特徴と
するジッパー付き袋である。 本願考案の第1の特徴は、最内層を形成する袋の素材
として、ゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル化
合物を含む単量体混合物をグラフト共重合して得られた
不飽和ニトリル化合物単位を50重量%以上含む高ニトリ
ル樹脂を使用することにある。そのため、酸素等のガス
バリアー性、耐薬品性及びヒートシール性に加えて、耐
衝撃性をも一層優れたものとすることができるものであ
る。 また、第2の特徴は、ポリオレフィン樹脂からなるジ
ッパーと高ニトリル樹脂からなる最内層とが高ニトリル
樹脂または高ニトリル樹脂とヒートシール可能な樹脂か
らなる層を介してヒートシールされていることにある。
そのため、ヒートシール部が厚肉化され、ヒートシール
の際に最内層の高ニトリル樹脂層が溶融、薄肉化して破
れることがなく、ガスバリアー性、耐薬品性等が充分に
保たれるものである。 従って、酸素等が存在すると腐敗、変質等が起こり易
い被包装物、例えば、食品、医薬品等を包装する場合、
本願考案のジッパー付き袋にこれらの被包装物を酸素吸
収剤等と共に収納した後、袋の開口部をヒートシールす
れば、該被包装物を酸素等の暴露から容易に保護するこ
とができる。しかも、該被包装物の一部を袋内から取り
出したいときは、ジッパーの開閉により袋を破る必要が
ない。
た袋を得るべく鋭意検討した結果、本考案に到達した。 すなわち、本考案は、最内層が、ブタジエン−アクリ
ロニトリル共重合体、ブタジエン−スチレン共重合体、
イソプレン−スチレン共重合体、ポリブタジエン及びポ
リイソプレンから選ばれた少なくとも1種のゴム状共重
合体の存在下に、アクリロニトリル及びメタアクリロニ
トリルから選ばれた少なくとも1種の不飽和ニトリル化
合物、及び、スチレン、ブタジエン、イソプレン、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリ
レート及びエチルメタクリレートから選ばれた少なくと
も1種の単量体との混合物を共重合させた、不飽和ニト
リル化合物単位を50重量%以上含む高ニトリル樹脂から
なる袋であって、かつ、袋内にポリオレフィン樹脂から
なるジッパーを有し、該ジッパーが高ニトリル樹脂また
は高ニトリル樹脂とヒートシール可能な樹脂からなる層
を介して最内層とヒートシールされていることを特徴と
するジッパー付き袋である。 本願考案の第1の特徴は、最内層を形成する袋の素材
として、ゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル化
合物を含む単量体混合物をグラフト共重合して得られた
不飽和ニトリル化合物単位を50重量%以上含む高ニトリ
ル樹脂を使用することにある。そのため、酸素等のガス
バリアー性、耐薬品性及びヒートシール性に加えて、耐
衝撃性をも一層優れたものとすることができるものであ
る。 また、第2の特徴は、ポリオレフィン樹脂からなるジ
ッパーと高ニトリル樹脂からなる最内層とが高ニトリル
樹脂または高ニトリル樹脂とヒートシール可能な樹脂か
らなる層を介してヒートシールされていることにある。
そのため、ヒートシール部が厚肉化され、ヒートシール
の際に最内層の高ニトリル樹脂層が溶融、薄肉化して破
れることがなく、ガスバリアー性、耐薬品性等が充分に
保たれるものである。 従って、酸素等が存在すると腐敗、変質等が起こり易
い被包装物、例えば、食品、医薬品等を包装する場合、
本願考案のジッパー付き袋にこれらの被包装物を酸素吸
収剤等と共に収納した後、袋の開口部をヒートシールす
れば、該被包装物を酸素等の暴露から容易に保護するこ
とができる。しかも、該被包装物の一部を袋内から取り
出したいときは、ジッパーの開閉により袋を破る必要が
ない。
本考案に用いる高ニトリル樹脂は、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル化合物を
主体とする共重合体であって、不飽和ニトリル化合物単
位を50重量%以上、好ましくは55重量%以上含むもので
ある。得られる袋の耐衝撃性を考慮すると、高ニトリル
樹脂としては、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチ
レン共重合体、ポリブタジエン及びポリイソプレンなど
のゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル化合物及
び不飽和ニトリル化合物と共重合可能なコモノマーとの
混合物を共重合させたものが好ましい。高ニトリル樹脂
には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、
無機充填剤、着色顔料など、また他の少量の樹脂を含ま
せてもよい。 不飽和ニトリル化合物と共重合可能なコモノマーとし
て、スチレン、ブタジエン、イソプレン、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレートなどが挙げられる。これらは、単
独で用いてもよいし、また、2種以上を混合して用いて
もよい。 本考案に用いるポリオレフィン樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸共
重合体、アイオノマー樹脂(例えば、三井ポリケミカル
(株)製、商標:サーリン)などが挙げられる。これら
は、単独で用いてもよいし、また、2種以上を混合して
用いてもよい。ポリオレフィン樹脂には、必要に応じ
て、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、結
晶核剤などの添加剤、着色顔料、更に他のエラストマー
などを含ませてもよい。 高ニトリル樹脂を最内層とした袋部は、紙、アルミニ
ウム箔などの金属箔、他の樹脂などの少なくとも1種以
上と高ニトリル樹脂との複合材であって、高ニトリル樹
脂が最内層であればいずれの構造でもかまわない。ま
た、この複合材を得るには、高ニトリル樹脂を押出成形
して得られるフィルムに、紙、アルミニウム箔などの金
属箔、他の樹脂からなるフィルムなどを貼り合わせる方
法、高ニトリル樹脂と他の樹脂とを共押出する方法、な
どいずれの方法でもかまわない。フィルムを貼り合わせ
る場合には、フィルムにアルミニウムなどの金属蒸着が
施されていてもかまわない。 ジッパー部は、ポリオレフィン樹脂を異形押出して得
られるが、かん合性に優れておれば、ポリオレフィン樹
脂袋に使用されている通常のポリオレフィン樹脂製ジッ
パーが使用できる。 本考案のジッパー付き袋は、上記の袋部とジッパー部
をヒートシールすることにより製袋される。使用する製
袋機械には特に制限はなく、通常、ジッパー付きのポリ
オレフィン樹脂製袋の製袋に使用されるものが使用でき
る。袋部とジッパー部とにヒートシール性を付与するた
めに、ヒートシール面に高ニトリル樹脂製フィルムを貼
り付けるか、ジッパーを異形押出する際に高ニトリル樹
脂を共押出しておくとよい。また、製袋する際に袋部と
ジッパー部との間に、ジッパー部とヒートシール可能な
複合フィルムを介在させ、この複合フィルムを介してヒ
ートシール可能なように挟んで製袋してもよい。 以下、本考案のジッパー付き袋の一例を図面を示して
説明する。第1図は、本考案のジッパー付き袋の一例の
ジッパー部付近の断面の模式図である。高ニトリル樹脂
からなる最内層1と複合層2とからなる袋部は、最内層
1が高ニトリル樹脂であれば複合層2は紙、金属箔、他
の樹脂のいずれでもかまわない。また、ジッパー部は、
ポリオレフィン樹脂からなるジッパー4とこれに積層さ
れた高ニトリル樹脂または高ニトリル樹脂ヒートシール
可能な樹脂からなる層3とからなる。このジッパー部
は、ジッパー4と層3とを共押出してもよく、予め成形
されたジッパー4と層3とを貼り合わせてもよい。袋部
とジッパー部とを製袋機にかけて袋とするが、ジッパー
4は、高ニトリル樹脂または最内層1とヒートシール可
能な樹脂からなる層3を介して、高ニトリル樹脂からな
る最内層1とヒートシールされる。 第2図は、本考案のジッパー付き袋の他の例のジッパ
ー部付近の断面の模式図である。最内層1と複合層2と
からなる袋部は、最内層1が高ニトリル樹脂であれば複
合層2は紙、金属箔、他の樹脂のいずれでもかまわな
い。また、ジッパー部は、ポリオレフィン樹脂からなる
ジッパー4からなる。この袋部とジッパー部とは、ジッ
パー4とヒートシール可能なポリオレフィン樹脂などか
らなる層5と、最内層1とヒートシール可能な高ニトリ
ル樹脂または最内層1とヒートシール可能な樹脂からな
る層3とからなる積層フィルムを介してヒートシールさ
れ、製袋される。この層3及び層5を有する積層フィル
ムは、予めジッパー4にヒートシールしておいてもよ
い。また、製袋する際にこの積層フィルムを介して袋部
とジッパー部とをヒートシールしてもかまわない。
ル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル化合物を
主体とする共重合体であって、不飽和ニトリル化合物単
位を50重量%以上、好ましくは55重量%以上含むもので
ある。得られる袋の耐衝撃性を考慮すると、高ニトリル
樹脂としては、ブタジエン−アクリロニトリル共重合
体、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン−スチ
レン共重合体、ポリブタジエン及びポリイソプレンなど
のゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル化合物及
び不飽和ニトリル化合物と共重合可能なコモノマーとの
混合物を共重合させたものが好ましい。高ニトリル樹脂
には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、
無機充填剤、着色顔料など、また他の少量の樹脂を含ま
せてもよい。 不飽和ニトリル化合物と共重合可能なコモノマーとし
て、スチレン、ブタジエン、イソプレン、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレートなどが挙げられる。これらは、単
独で用いてもよいし、また、2種以上を混合して用いて
もよい。 本考案に用いるポリオレフィン樹脂としては、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸共
重合体、アイオノマー樹脂(例えば、三井ポリケミカル
(株)製、商標:サーリン)などが挙げられる。これら
は、単独で用いてもよいし、また、2種以上を混合して
用いてもよい。ポリオレフィン樹脂には、必要に応じ
て、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、結
晶核剤などの添加剤、着色顔料、更に他のエラストマー
などを含ませてもよい。 高ニトリル樹脂を最内層とした袋部は、紙、アルミニ
ウム箔などの金属箔、他の樹脂などの少なくとも1種以
上と高ニトリル樹脂との複合材であって、高ニトリル樹
脂が最内層であればいずれの構造でもかまわない。ま
た、この複合材を得るには、高ニトリル樹脂を押出成形
して得られるフィルムに、紙、アルミニウム箔などの金
属箔、他の樹脂からなるフィルムなどを貼り合わせる方
法、高ニトリル樹脂と他の樹脂とを共押出する方法、な
どいずれの方法でもかまわない。フィルムを貼り合わせ
る場合には、フィルムにアルミニウムなどの金属蒸着が
施されていてもかまわない。 ジッパー部は、ポリオレフィン樹脂を異形押出して得
られるが、かん合性に優れておれば、ポリオレフィン樹
脂袋に使用されている通常のポリオレフィン樹脂製ジッ
パーが使用できる。 本考案のジッパー付き袋は、上記の袋部とジッパー部
をヒートシールすることにより製袋される。使用する製
袋機械には特に制限はなく、通常、ジッパー付きのポリ
オレフィン樹脂製袋の製袋に使用されるものが使用でき
る。袋部とジッパー部とにヒートシール性を付与するた
めに、ヒートシール面に高ニトリル樹脂製フィルムを貼
り付けるか、ジッパーを異形押出する際に高ニトリル樹
脂を共押出しておくとよい。また、製袋する際に袋部と
ジッパー部との間に、ジッパー部とヒートシール可能な
複合フィルムを介在させ、この複合フィルムを介してヒ
ートシール可能なように挟んで製袋してもよい。 以下、本考案のジッパー付き袋の一例を図面を示して
説明する。第1図は、本考案のジッパー付き袋の一例の
ジッパー部付近の断面の模式図である。高ニトリル樹脂
からなる最内層1と複合層2とからなる袋部は、最内層
1が高ニトリル樹脂であれば複合層2は紙、金属箔、他
の樹脂のいずれでもかまわない。また、ジッパー部は、
ポリオレフィン樹脂からなるジッパー4とこれに積層さ
れた高ニトリル樹脂または高ニトリル樹脂ヒートシール
可能な樹脂からなる層3とからなる。このジッパー部
は、ジッパー4と層3とを共押出してもよく、予め成形
されたジッパー4と層3とを貼り合わせてもよい。袋部
とジッパー部とを製袋機にかけて袋とするが、ジッパー
4は、高ニトリル樹脂または最内層1とヒートシール可
能な樹脂からなる層3を介して、高ニトリル樹脂からな
る最内層1とヒートシールされる。 第2図は、本考案のジッパー付き袋の他の例のジッパ
ー部付近の断面の模式図である。最内層1と複合層2と
からなる袋部は、最内層1が高ニトリル樹脂であれば複
合層2は紙、金属箔、他の樹脂のいずれでもかまわな
い。また、ジッパー部は、ポリオレフィン樹脂からなる
ジッパー4からなる。この袋部とジッパー部とは、ジッ
パー4とヒートシール可能なポリオレフィン樹脂などか
らなる層5と、最内層1とヒートシール可能な高ニトリ
ル樹脂または最内層1とヒートシール可能な樹脂からな
る層3とからなる積層フィルムを介してヒートシールさ
れ、製袋される。この層3及び層5を有する積層フィル
ムは、予めジッパー4にヒートシールしておいてもよ
い。また、製袋する際にこの積層フィルムを介して袋部
とジッパー部とをヒートシールしてもかまわない。
本考案のジッパー付き袋は、最内層を形成する袋の素
材として、ゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル
化合物を含む単量体混合物をグラフト共重合して得られ
た不飽和ニトリル化合物単位を50重量%以上含む高ニト
リル樹脂を使用したものである。そのため、酸素等のガ
スバリアー性、耐薬品性及びヒートシール性に加えて、
耐衝撃性も一層優れたものである。 また、ポリオレフィン樹脂からなるジッパーと高ニト
リル樹脂からなる最内層とが高ニトリル樹脂または高ニ
トリル樹脂とヒートシール可能な樹脂からなる層を介し
てヒートシールされているものである。そのため、ヒー
トシール部が厚肉化され、ヒートシールの際に最内層の
高ニトリル樹脂層が溶融、薄肉化して破れることがな
く、ガスバリアー性、耐薬品性等が充分に保たれる。 従って、酸素等が存在すると腐敗、変質等が起こり易
い被包装物、例えば、食品、医薬品等を包装する場合、
本願考案のジッパー付き袋にこれらの被包装物を酸素吸
収剤等と共に収納した後、袋の開口部をヒートシールす
れば、該被包装物を酸素等の暴露から容易に保護するこ
とができる。しかも、該被包装物の一部を袋内から取り
出したいときは、ジッパーの開閉により袋を破る必要が
ないものである。
材として、ゴム状共重合体の存在下に、不飽和ニトリル
化合物を含む単量体混合物をグラフト共重合して得られ
た不飽和ニトリル化合物単位を50重量%以上含む高ニト
リル樹脂を使用したものである。そのため、酸素等のガ
スバリアー性、耐薬品性及びヒートシール性に加えて、
耐衝撃性も一層優れたものである。 また、ポリオレフィン樹脂からなるジッパーと高ニト
リル樹脂からなる最内層とが高ニトリル樹脂または高ニ
トリル樹脂とヒートシール可能な樹脂からなる層を介し
てヒートシールされているものである。そのため、ヒー
トシール部が厚肉化され、ヒートシールの際に最内層の
高ニトリル樹脂層が溶融、薄肉化して破れることがな
く、ガスバリアー性、耐薬品性等が充分に保たれる。 従って、酸素等が存在すると腐敗、変質等が起こり易
い被包装物、例えば、食品、医薬品等を包装する場合、
本願考案のジッパー付き袋にこれらの被包装物を酸素吸
収剤等と共に収納した後、袋の開口部をヒートシールす
れば、該被包装物を酸素等の暴露から容易に保護するこ
とができる。しかも、該被包装物の一部を袋内から取り
出したいときは、ジッパーの開閉により袋を破る必要が
ないものである。
第1図、第2図は、本考案のジッパー付き袋の一例のジ
ッパー部付近の断面の模式図である。図において、1は
高ニトリル樹脂からなる袋の最内層、2は袋の複合層
部、3は高ニトリル樹脂または最内層1とヒートシール
可能な樹脂からなる層、4はポリオレフィン樹脂からな
るジッパー、5はジッパー4とヒートシール可能なポリ
オレフィン樹脂などからなる層である。
ッパー部付近の断面の模式図である。図において、1は
高ニトリル樹脂からなる袋の最内層、2は袋の複合層
部、3は高ニトリル樹脂または最内層1とヒートシール
可能な樹脂からなる層、4はポリオレフィン樹脂からな
るジッパー、5はジッパー4とヒートシール可能なポリ
オレフィン樹脂などからなる層である。
フロントページの続き 合議体 審判長 松木 禎夫 審判官 祖山 忠彦 審判官 藤原 稲治郎 (56)参考文献 特開 昭55−48054(JP,A) 特開 昭62−130847(JP,A) 特開 昭60−97823(JP,A) 実開 昭49−12113(JP,U) 特公 昭48−22800(JP,B1) 特公 昭62−40185(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】最内層が、ブタジエン−アクリロニトリル
共重合体、ブタジエン−スチレン共重合体、イソプレン
−スチレン共重合体、ポリブタジエン及びポリイソプレ
ンから選ばれた少なくとも1種のゴム状共重合体の存在
下に、アクリロニトリル及びメタアクリロニトリルから
選ばれた少なくとも1種の不飽和ニトリル化合物、及
び、スチレン、ブタジエン、イソプレン、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、メチルメタクリレート及
びエチルメタクリレートから選ばれた少なくとも1種の
単量体との混合物を共重合させた、不飽和ニトリル化合
物単位を50重量%以上含む高ニトリル樹脂からなる袋で
あって、かつ、袋内にポリオレフィン樹脂からなるジッ
パーを有し、該ジッパーが高ニトリル樹脂または高ニト
リル樹脂とヒートシール可能な樹脂からなる層を介して
最内層とヒートシールされていることを特徴とするジッ
パー付き袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988029173U JP2510641Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | ジッパ―付き袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988029173U JP2510641Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | ジッパ―付き袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134037U JPH01134037U (ja) | 1989-09-12 |
JP2510641Y2 true JP2510641Y2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=31253151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988029173U Expired - Lifetime JP2510641Y2 (ja) | 1988-03-07 | 1988-03-07 | ジッパ―付き袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2510641Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637097B2 (ja) * | 1989-09-14 | 1994-05-18 | 日本特許管理株式会社 | ジッパーテープ及びこのジッパーテープ付袋の製造方法 |
JP2539808Y2 (ja) * | 1991-02-18 | 1997-07-02 | タマポリ株式会社 | ファスナーつき包装袋 |
JP2003231533A (ja) * | 2002-02-05 | 2003-08-19 | Showa Highpolymer Co Ltd | ポリアクリロニトリル樹脂フィルムへの接着性が良好なプラスチックジッパーテープ及びそれを用いた包装袋 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4186786A (en) * | 1978-09-29 | 1980-02-05 | Union Carbide Corporation | Colored interlocking closure strips for a container |
JPH0736338B2 (ja) * | 1985-08-14 | 1995-04-19 | 松下電工株式会社 | 屋外用テレビターミナル |
JPS62130847A (ja) * | 1985-12-03 | 1987-06-13 | 日本石油化学株式会社 | バツグインボツクス用内袋 |
-
1988
- 1988-03-07 JP JP1988029173U patent/JP2510641Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134037U (ja) | 1989-09-12 |
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