以下、添付図面に従って本開示の技術に係る撮像装置の実施形態の一例について説明する。
一例として図1に示すように、撮像装置10は、レンズ交換式カメラである。撮像装置10は、撮像装置本体12と、撮像装置本体12に交換可能に装着される交換レンズ14と、を含み、レフレックスミラーが省略されたデジタルカメラである。交換レンズ14は、手動操作により光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ16を有する撮像レンズ18を含む。
また、撮像装置本体12には、ハイブリッドファインダー(登録商標)21が設けられている。ここで言うハイブリッドファインダー21とは、例えば光学ビューファインダー(以下、「OVF」という)及び電子ビューファインダー(以下、「EVF」という)が選択的に使用されるファインダーを指す。なお、OVFとは、“optical viewfinder”の略称を指す。また、EVFとは、“electronic viewfinder” の略称を指す。
交換レンズ14は、撮像装置本体12に対して交換可能に装着される。また、交換レンズ14の鏡筒には、撮像装置10がマニュアルフォーカスモードの場合に使用されるフォーカスリング22が設けられている。フォーカスリング22の手動による回転操作に伴って、フォーカスレンズ16は光軸方向に移動し、被写体距離に応じた合焦位置で後述の撮像素子20(図3参照)に被写体光が結像される。
撮像装置本体12の前面には、ハイブリッドファインダー21に含まれるOVFのファインダー窓24が設けられている。また、撮像装置本体12の前面には、ファインダー切替えレバー23が設けられている。OVFで視認可能な光学像とEVFで視認可能な電子像であるライブビュー画像は、ファインダー切替レバー23を矢印SW方向に回動させることで切り換わる。ここで言う「ライブビュー画像」とは、光電変換素子で撮像されることにより得られた表示用の動画像を指す。ライブビュー画像は、一般的には、スルー画像とも称されている。
撮像装置本体12の上面には、レリーズボタン25、撮像系のモード、及び再生系のモード等の設定用のダイヤル28が設けられている。
レリーズボタン25は、撮像準備指示部及び撮像指示部として機能し、撮像準備指示状態と撮像指示状態との2段階の押圧操作が検出可能である。撮像準備指示状態とは、例えば待機位置から中間位置(半押し位置)まで押下される状態を指し、撮像指示状態とは、中間位置を超えた最終押下位置(全押し位置)まで押下される状態を指す。なお、以下では、「待機位置から半押し位置まで押下される状態」を「半押し状態」といい、「待機位置から全押し位置まで押下される状態」を「全押し状態」という。
撮像装置10では、動作モードとして撮像モードと再生モードとがユーザの指示に応じて選択的に設定される。撮像モードは、表示用撮像モードと記録用撮像モードとに大別される。
表示用撮像モードでは、連続的な撮像により得られた連続する複数フレーム分の表示用画像データに基づくライブビュー画像が後述の第1ディスプレイ40及び/又は第2ディスプレイ80(図3参照)に表示される動作モードである。表示用画像データは、ライブビュー画像用の画像データであり、後述の第1処理回路100(図3参照)により、被写体の画像を示す撮像画像データに基づいて生成される。撮像画像データとは、後述の光電変換素子92(図6参照)により被写体が撮像されることで得られた画像データを指す。なお、以下では、説明の便宜上、撮像画像データにより示される画像を「撮像画像」と称する。
記録用撮像モードは、ライブビュー画像が後述の第1ディスプレイ40及び/又は第2ディスプレイ80に表示され、かつ、記録用画像データが後述の記録用装置218(図5参照)に記録される動作モードである。記録用画像データは、静止画像データと動画像データとに大別され、後述の処理回路94により撮像画像データに基づいて生成される。
撮像モードが設定されると、先ず、撮像装置10は、表示用撮像モードになる。表示用撮像モードでは、レリーズボタン25が押圧操作された場合に、撮像装置10は、表示用撮像モードから記録用撮像モードに移行する。ここで、レリーズボタン25が押圧操作された場合とは、半押し状態の場合及び全押し状態の場合を指す。
撮像モードでは、マニュアルフォーカスモードとオートフォーカスモードとがユーザの指示に応じて選択的に設定される。オートフォーカスモードでは、レリーズボタン25が半押し状態にされることにより撮像条件の調整が行われ、その後、引き続き全押し状態にすると露光が行われる。つまり、レリーズボタン25が半押し状態にされることによりAE(Automatic Exposure)機能が働いて露出状態が設定された後、AF(Auto-Focus)機能が働いて合焦制御され、レリーズボタン25を全押し状態にすると撮像が行われる。
一例として図2に示すように、撮像装置本体12の背面には、タッチパネル・ディスプレイ30、十字キー32、メニューキー34、指示ボタン36、及びファインダー接眼部38が設けられている。
タッチパネル・ディスプレイ30は、第1ディスプレイ40及びタッチパネル42(図3も参照)を備えている。第1ディスプレイ40としては、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイが挙げられる。
第1ディスプレイ40は、画像及び文字情報等を表示する。第1ディスプレイ40は、撮像装置10が撮像モードの場合に連続的な撮像により得られたライブビュー画像の表示に用いられる。また、第1ディスプレイ40は、静止画撮像の指示が与えられた場合に撮像されることで得られた単一フレームの撮像画像の一例である静止画像の表示にも用いられる。更に、第1ディスプレイ40は、撮像装置10が再生モードの場合の再生画像の表示及びメニュー画面等の表示にも用いられる。
タッチパネル42は、透過型のタッチパネルであり、第1ディスプレイ40の表示領域の表面に重ねられている。タッチパネル42は、例えば、指又はスタイラスペン等の指示体による接触を検知する。タッチパネル42は、検知結果(タッチパネル42に対する指示体による接触の有無)を示す検知結果情報を所定周期(例えば100ミリ秒)で既定の出力先(例えば、後述のCPU52(図3参照))に出力する。検知結果情報は、タッチパネル42が指示体による接触を検知した場合、タッチパネル42上の指示体による接触位置を特定可能な二次元座標(以下、「座標」という)を含み、タッチパネル42が指示体による接触を検知していない場合、座標を含まない。
十字キー32は、1つ又は複数のメニューの選択、ズーム及びコマ送り等の各種の指令信号を出力するマルチファンクションのキーとして機能する。メニューキー34は、第1ディスプレイ40の画面上に1つ又は複数のメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行等を指令する指令ボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。指示ボタン36は、選択項目などを消去する場合、指定内容を取消す場合、及び1つ前の操作状態に戻す場合等に操作される。
撮像装置10は、記録用撮像モードとして、静止画撮像モードと動画撮像モードとを有する。静止画撮像モードは、撮像装置10により被写体が撮像されることで得られた静止画像を記録する動作モードであり、動画撮像モードは、撮像装置10により被写体が撮像されることで得られた動画像を記録する動作モードである。
一例として図3に示すように、撮像装置10は、撮像装置本体12に備えられたマウント44(図1も参照)と、マウント44に対応する交換レンズ14側のマウント46と、を含む。交換レンズ14は、マウント44にマウント46が結合されることにより撮像装置本体12に交換可能に装着される。
撮像レンズ18は、絞り47及びモータ49を含む。絞り47は、フォーカスレンズ16よりも撮像装置本体12側に配置されており、モータ49に接続されている。絞り47は、モータ49の動力を受けて作動することで露出を調節する。
撮像レンズ18は、スライド機構48及びモータ50を含む。スライド機構48は、フォーカスリング22の操作が行われることでフォーカスレンズ16を光軸L1に沿って移動させる。スライド機構48には光軸L1に沿ってスライド可能にフォーカスレンズ16が取り付けられている。また、スライド機構48にはモータ50が接続されており、スライド機構48は、モータ50の動力を受けてフォーカスレンズ16を光軸L1に沿ってスライドさせる。
モータ49,50は、マウント44,46を介して撮像装置本体12に接続されており、撮像装置本体12からの命令に従って駆動が制御される。なお、本実施形態では、モータ49,50の一例として、ステッピングモータを適用している。従って、モータ49,50は、撮像装置本体12からの命令によりパルス電力に同期して動作する。また、図3に示す例では、モータ49,50が撮像レンズ18に設けられている例が示されているが、これに限らず、モータ49及びモータ50のうちの少なくとも1つは撮像装置本体12に設けられていてもよい。
撮像装置10は、被写体を撮像することで得た静止画像及び動画像を記録するデジタルカメラである。撮像装置本体12は、操作部54、第1後段回路100、及び第2後段回路200を備えている。第1後段回路100は、本開示の技術に係る「第1信号処理部」の一例である。第2後段回路200は、本開示の技術に係る「第2信号処理部」の一例である。
操作部54は、第1後段回路100に対して各種指示を与える際にユーザによって操作されるユーザインタフェースである。操作部54は、レリーズボタン25、ダイヤル28、ファインダー切替レバー23、十字キー32、メニューキー34、及び指示ボタン36を含む。操作部54によって受け付けられた各種指示は、上述した操作内容信号としてCPU52に出力され、CPU52は、操作部54から入力された操作内容信号に応じた処理を実行する。
第1後段回路100及び第2後段回路200は何れも、撮像素子20から送り出されるデータを受け取る側の回路である。第1後段回路100は、第1出力ライン102を介して撮像素子20に接続されており、撮像素子20から第1出力ライン102を介して送り出されるデータを受け取り、受け取ったデータに対して各種処理を施す。第2後段回路200は、第2出力ライン202を介して撮像素子20に接続されており、撮像素子20から第2出力ライン202を介して送り出されるデータを受け取り、受け取ったデータに対して各種処理を施す。
なお、以下では、説明の便宜上、第1後段回路100及び第2後段回路200を区別して説明する必要がない場合、符号を付さずに単に「後段回路」と称する。本実施形態では、後段回路として、IC(Integrated Circuit)が採用されている。ICの一例としては、LSIが挙げられる。
第1後段回路100は、CPU(Central Processing Unit)52、入力I/F(Interface)56、一次記憶部58、二次記憶部60、画像処理部62、外部I/F63、第1表示制御部64、第2表示制御部66、位置検出部70、デバイス制御部74、及び接続I/F104を含む。本実施形態では、CPU52として、単数のCPUを例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、CPU52に代えて複数のCPUを採用してもよい。つまり、CPU52によって実行される各種処理は、1つのプロセッサ、又は、物理的に離れている複数のプロセッサによって実行されるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、画像処理部62、第1表示制御部64、第2表示制御部66、位置検出部70、及びデバイス制御部74の各々がASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されている。但し、本開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば、ASICに代えてPLD(Programmable Logic Device)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)のうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、ASIC、PLD、及びFPGAのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、CPU、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を含むコンピュータが採用されてもよい。CPUは、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、画像処理部62、第1表示制御部64、第2表示制御部66、位置検出部70、及びデバイス制御部74のうちの少なくとも1つが、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせによって実現されてもよい。
CPU52、タッチパネル42、入力I/F56、一次記憶部58、二次記憶部60、画像処理部62、外部I/F63、第1表示制御部64、第2表示制御部66、接続I/F104、及び操作部54は、バス68を介して相互に接続されている。
CPU52は、第1後段回路100の全体を制御する。本実施形態に係る撮像装置10では、撮像装置10がオートフォーカスモードの場合に、CPU52が、撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるようにモータ50を駆動制御することによって合焦制御を行う。また、撮像装置10がオートフォーカスモードの場合に、CPU52は、撮像によって得られた画像の明るさを示す物理量であるAE情報を算出する。CPU52は、レリーズボタン25が半押し状態とされたときには、AE情報により示される画像の明るさに応じたシャッタスピード及びF値を導出する。そして、CPU52は、導出したシャッタスピード及びF値となるように関係各部を制御することによって露出状態の設定を行う。
一次記憶部58とは、揮発性のメモリを意味し、例えばRAMを指す。二次記憶部60とは、不揮発性のメモリを意味し、例えばフラッシュメモリ又はHDD(Hard Disk Drive)を指す。
二次記憶部60には、各種プログラムが記憶されている。CPU52は、二次記憶部60から各種プログラムを読み出し、読み出した各種プログラムを一次記憶部58に展開する。CPU52は、一次記憶部58に展開した各種プログラムに従って第1後段回路100の全体を制御する。
入力I/F56は、撮像素子20に第1出力ライン102を介して接続されている。入力I/F56には、撮像画像データに基づく表示用画像データが撮像素子20から入力される。
CPU52は、撮像素子20から入力I/F56を介して表示用画像データを取得し、取得した表示用画像データを画像処理部62に出力する。
画像処理部62は、CPU52から入力された表示用画像データに対して信号処理を施し、信号処理を施した表示用画像データをCPU52の制御下で第1表示制御部64及び/又は第2表示制御部66に出力する。
第1表示制御部64は、第1ディスプレイ40に接続されており、第1ディスプレイ40に対して、表示用画像データに基づく画像等を表示させる。第2表示制御部66は、第2ディスプレイ80に接続されており、第2ディスプレイ80に対して、表示用画像データに基づく画像等を表示させる。第2ディスプレイ80としては、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイが挙げられる。
なお、以下では、説明の便宜上、第1後段回路100が、第1ディスプレイ40及び第2ディスプレイ80に対して120fpsでライブビュー画像等の動画像を表示させることを前提として説明する。
外部I/F63は、外部表示装置(図示省略)に接続されている。外部表示装置としては、例えば、ディスプレイ付きのスマートデバイス及び/又はディスプレイ付きのPC(Personal Computer)が挙げられる。
接続I/F104は、第2後段回路200に接続されており、CPU52は、接続I/F104を介して第2後段回路200との間で各種情報の入出力を行う。各種情報の入出力には、例えば、再生用画像を示す再生用画像信号の第2後段回路200からの入力、並びに、タッチパネル42及び/又は操作部54によって受け付けられた各種指示の内容を示す指示内容信号の第2後段回路200への出力等が含まれる。
位置検出部70は、CPU52に接続されている。位置検出部70は、マウント44,46を介してフォーカスリング22に接続されており、フォーカスリング22の回転角度を検出し、検出結果である回転角度を示す回転角度情報をCPU52に出力する。CPU52は、位置検出部70から入力された回転角度情報に応じた処理を実行する。
撮像モードが設定されると、被写体を示す画像光は、手動操作により移動可能なフォーカスレンズ16を含む撮像レンズ18及びメカニカルシャッタ72を介してカラーの撮像素子20の受光面に結像される。
デバイス制御部74は、CPU52に接続されている。また、デバイス制御部74は、撮像素子20及びメカニカルシャッタ72に接続されている。更に、デバイス制御部74は、マウント44,46を介して撮像レンズ18のモータ49,50に接続されている。
デバイス制御部74は、CPU52の制御下で、撮像素子20、メカニカルシャッタ72、及びモータ49,50を制御する。
一例として図4に示すように、ハイブリッドファインダー21は、OVF76及びEVF78を含む。OVF76は、対物レンズ81と接眼レンズ86とを有する逆ガリレオ式ファインダーであり、EVF78は、第2ディスプレイ80、プリズム84、及び接眼レンズ86を有する。
また、対物レンズ81の前方には、液晶シャッタ88が配設されており、液晶シャッタ88は、EVF78を使用する際に、対物レンズ81に光学像が入射しないように遮光する。
プリズム84は、第2ディスプレイ80に表示される電子像又は各種の情報を反射させて接眼レンズ86に導き、且つ、光学像と第2ディスプレイ80に表示される電子像及び/又は各種情報とを合成する。
第2表示制御部66は、OVFモードの場合、液晶シャッタ88が非遮光状態になるように制御し、接眼レンズ86から光学像が視認できるようにする。また、第2表示制御部66は、EVFモードの場合、液晶シャッタ88が遮光状態になるように制御し、接眼レンズ86から第2ディスプレイ80に表示される電子像のみが視認できるようにする。
なお、以下では、説明の便宜上、第1ディスプレイ40及び第2ディスプレイ80を区別して説明する必要がない場合は、符号を付さずに「表示装置」と称する。表示装置は、本開示の技術に係る「表示部」の一例である。また、以下では、説明の便宜上、第1表示制御部64及び第2表示制御部66を区別して説明する必要がない場合は、符号を付さずに「表示制御部」と称する。ここで言う「表示制御部」は、本開示の技術に係る「制御部」の一例である。
一例として図5に示すように、第2後段回路200は、CPU204、一次記憶部206、二次記憶部208、画像処理部210、外部I/F212、入力I/F214、及び接続I/F216を含む。本実施形態では、CPU204として、単数のCPUを例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、CPU204に代えて複数のCPUを採用してもよい。つまり、CPU204によって実行される各種処理は、1つのプロセッサ、又は、物理的に離れている複数のプロセッサによって実行されるようにしてもよい。
本実施形態では、画像処理部210がASICによって実現されている。但し、本開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば、ASICに代えてPLD及びFPGAのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、ASIC、PLD、及びFPGAのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、CPU、ROM、及びRAMを含むコンピュータが採用されてもよい。CPUは、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、画像処理部210は、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせによって実現されてもよい。
なお、以下では、説明の便宜上、第2後段回路200では、60fpsで画像データの処理が行われることを前提として説明する。
CPU204、一次記憶部206、二次記憶部208、画像処理部210、外部I/F212、入力I/F214、及び接続I/F216は、バス220を介して相互に接続されている。
CPU204は、第2後段回路200の全体を制御する。一次記憶部206とは、揮発性のメモリを意味し、例えばRAMを指す。二次記憶部208とは、不揮発性のメモリを意味し、例えばフラッシュメモリ又はHDDを指す。
二次記憶部208には、各種プログラムが記憶されている。CPU204は、二次記憶部208から各種プログラムを読み出し、読み出した各種プログラムを一次記憶部206に展開する。CPU204は、一次記憶部206に展開した各種プログラムに従って第2後段回路200の全体を制御する。
入力I/F214は、撮像素子20に第2出力ライン202を介して接続されている。入力I/F214には、撮像画像データに基づく記録用画像データが撮像素子20から入力される。
CPU204は、撮像素子20から入力I/F214を介して記録用画像データを取得し、取得した記録用画像データを画像処理部210に出力する。
画像処理部210は、CPU204から入力された記録用画像データに対して信号処理を施し、信号処理を施した記録用画像データをCPU204の制御下で二次記憶部208及び/又は外部I/F212に出力する。二次記憶部208は、画像処理部210から入力された記録用画像データを記憶する。
外部I/F212は、記録用装置218に接続されている。記録用装置218は、画像データを記録する装置である。記録用装置218としては、例えば、メモリカード、スマートデバイス、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、PC、サーバ、及びプリンタ等が挙げられる。外部I/F63は、画像処理部210から入力された記録用画像データを記録用装置218に出力する。記録用装置218は、画像処理部210から外部I/F212を介して入力された記録用画像データを記録する。
撮像素子20は、本開示の技術に係る「積層型撮像素子」の一例である。撮像素子20は、例えば、CMOSイメージセンサである。一例として図6に示すように、撮像素子20には、光電変換素子92、処理回路94、及びメモリ96が内蔵されている。撮像素子20では、光電変換素子92に対して処理回路94及びメモリ96が積層されている。なお、メモリ96は、本開示の技術に係る「記憶部」の一例である。
処理回路94は、例えば、LSIであり、メモリ96は、例えば、RAMである。本実施形態では、メモリ96の一例として、DRAMが採用されている。但し、本開示の技術はこれに限らず、SRAM(Static Random Access Memory)であってもよい。
本実施形態では、処理回路94は、ASICによって実現されている。但し、本開示の技術はこれに限定されるものではない。例えば、ASICに代えてPLD及びFPGAのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、ASIC、PLD、及びFPGAのうちの少なくとも1つが採用されてもよい。また、CPU、ROM、及びRAMを含むコンピュータが採用されてもよい。CPUは、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、処理回路94は、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせによって実現されてもよい。
光電変換素子92は、マトリクス状に配置された複数のフォトセンサを有している。本実施形態では、フォトセンサの一例として、フォトダイオードが採用されている。また、複数のフォトセンサの一例としては、“4896×3265”画素分のフォトダイオードが挙げられる。
光電変換素子92は、カラーフィルタを備えており、カラーフィルタは、輝度信号を得るために最も寄与するG(緑)に対応するGフィルタ、R(赤)に対応するRフィルタ、及びB(青)に対応するBフィルタを含む。本実施形態では、光電変換素子92の複数のフォトダイオードに対してGフィルタ、Rフィルタ、及びBフィルタが行方向(水平方向)及び列方向(垂直方向)の各々に既定の周期性で配置されている。そのため、撮像装置10は、R,G,B信号の同時化処理等を行う際に、繰り返しパターンに従って処理を行うことが可能となる。なお、同時化処理とは、単板式のカラー撮像素子のカラーフィルタ配列に対応したモザイク画像から画素毎に全ての色情報を算出する処理を指す。例えば、RGB3色のカラーフィルタからなる撮像素子の場合、同時化処理とは、RGBからなるモザイク画像から画素毎にRGB全ての色情報を算出する処理を意味する。
なお、ここでは、撮像素子20としてCMOSイメージセンサを例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、例えば、光電変換素子92がCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサであっても本開示の技術は成立する。
撮像素子20は、いわゆる電子シャッタ機能を有しており、デバイス制御部74の制御下で電子シャッタ機能を働かせることで、光電変換素子92内の各フォトダイオードの電荷蓄積時間を制御する。電荷蓄積時間とは、いわゆるシャッタスピードを指す。
撮像装置10では、ローリングシャッタ方式で、静止画像用の撮像と、動画像用の撮像とが行われる。静止画像用の撮像は、電子シャッタ機能を働かせ、かつ、メカニカルシャッタ72を作動させることで実現され、ライブビュー画像用の撮像は、メカニカルシャッタ72を作動させずに、電子シャッタ機能を働かせることで実現される。
処理回路94は、デバイス制御部74によって制御される。処理回路94は、光電変換素子92により被写体が撮像されることで得られた撮像画像データを読み出す。撮像画像データは、光電変換素子92に蓄積された信号電荷である。処理回路94は、光電変換素子92から読み出した撮像画像データに対してA/D(Analog/Digital)変換を行う。処理回路94は、撮像画像データに対してA/D変換を行うことで得た撮像画像データをメモリ96に記憶する。処理回路94は、メモリ96から撮像画像データを取得し、取得した撮像画像データに基づく画像データである出力用画像データを第1後段回路100の入力I/F56及び第2後段回路200の入力I/F214に出力する。なお、以下では、説明の便宜上、「撮像画像データに基づく画像データである出力用画像データ」を単に「出力用画像データ」と称する。また、本実施形態では、出力用画像データの一例として、記録用画像データ及び表示用画像データが採用されている。
処理回路94は、撮像画像データに対して第1処理と第2処理とを行う。第1処理とは、光電変換素子92から撮像画像データを読み出し、読み出した撮像画像データをメモリ96に記憶し、メモリ96から撮像画像データを取得し、取得した撮像画像データに対して画像処理を施すことで出力用画像データを生成する処理を指す。第2処理とは、出力用画像データを撮像素子20の外部に出力する処理を指す。ここで言う「撮像素子20の外部」とは、例えば、後段回路を指す。
撮像素子20では、第1フレームレートで被写体が撮像される。処理回路94は、第1フレームレートで第1処理を行い、本開示の技術に係る出力フレームレートの一例である第2フレームレートで第2処理を行う。なお、本実施形態では、第1フレームレートとして、120fpsが採用されている。
第2フレームレートは、高フレームレートと低フレームレートとに大別される。高フレームレートとは、低フレームレートよりも高いフレームレートを指す。本実施形態では、高フレームレートの一例として、120fpsが採用されており、低フレームレートの一例として、60fpsが採用されている。
一例として図7に示すように、処理回路94は、光電変換素子駆動回路94A、デジタル処理回路94B、画像処理回路94C、及び出力回路94Dを含む。処理回路94は、デバイス制御部74を介してCPU52の制御下で動作する。
光電変換素子駆動回路94Aは、光電変換素子92及びデジタル処理回路94Bに接続されている。メモリ96は、デジタル処理回路94B及び画像処理回路94Cに接続されている。画像処理回路94Cは出力回路94D及びメモリ96に接続されている。出力回路94Dは、第1出力ライン102を介して第1後段回路100の入力I/F56に接続されている。また、出力回路94Dは、第2出力ライン202を介して第2後段回路200の入力I/F214に接続されている。
光電変換素子駆動回路94Aは、デバイス制御部74の制御下で、光電変換素子92を制御し、光電変換素子92からアナログの撮像画像データを読み出す。デジタル処理回路94Bは、光電変換素子駆動回路94Aにより読み出されたアナログの撮像画像データをデジタル化し、デジタル化した撮像画像データをメモリ96に記憶する。メモリ96は、複数フレームの撮像画像データを記憶可能なメモリである。画像処理回路94Cは、メモリ96から撮像画像データを取得し、取得した撮像画像データに対して信号処理を施す。
撮像画像データは、間引き撮像画像を示す間引き撮像画像データと間引き無し撮像画像を示す間引き無し撮像画像データとに類別される。
間引き撮像画像データは、光電変換素子92からインターレースで読み出された画像データである。間引き撮像画像データは、第1間引き撮像画像を示す第1間引き撮像画像データと、第2間引き撮像画像を示す第2間引き撮像画像データとに類別される。第1間引き撮像画像及び第2間引き撮像画像は、互い違いの水平ラインを画素ラインとして有する垂直1/2間引き画像である。なお、ここで言う「水平ライン」とは、水平状に配列された画素のラインを指す。
垂直1/2間引き画像は、一例として図11に示すように、垂直方向に画像の水平ラインを1ライン飛ばしで間引きした画像である。図11に示す例では、奇数フレームの垂直1/2間引き画像の間引きラインと偶数フレームの垂直1/2間引き画像の間引きラインとが垂直方向で互い違いになっている。すなわち、垂直1/2間引き画像は、2フレーム分の読み出す周期を1周期とした場合、1周期内で1フレーム毎に垂直方向に水平ラインを1ラインずつずらして間引きされた画像である。
図11に示す例では、奇数フレームの垂直1/2間引き画像が第1間引き撮像画像であり、偶数フレームの垂直1/2間引き画像が第2間引き撮像画像である。本実施形態では、第1間引き撮像画像の一例として、撮像画像のうちの垂直方向の奇数番目の水平ラインが間引かれた画像が挙げられており、第2間引き撮像画像の一例として、撮像画像のうちの垂直方向の偶数番目の水平ラインが間引かれた画像が挙げられている。
間引き無し画像とは、画素の間引きがされていない画像を指す。間引き無し画像は、第1間引き撮像画像と第2間引き撮像画像とが合成されることによって生成される。すなわち、1周期内の第1間引き撮像画像と第2間引き撮像画像とを一組の間引き画像とした場合、1つの組内において、第1間引き撮像画像の間引き位置に第2間引き撮像画像を組み込むことによって間引き無し画像が得られる。
なお、図11に示す例では、mを自然数とした場合の第m組の第1間引き撮像画像データが“mA”と表記され、第m組の第2間引き撮像画像データが“mB”と表記され、間引き無し撮像画像データが“mA & mB”と表記されている。
画像処理回路94Cは、間引き撮像画像データに対して画素数及び画素位置を変えることなく必要な信号処理を施してから、信号処理を施した間引き撮像画像データを表示用画像データとして出力回路94Dに出力する。
画像処理回路94Cは、間引き無し撮像画像データに対して画素数及び画素位置を変えることなく必要な信号処理を施してから、信号処理を施した間引き無し撮像画像データを記録用画像データとして出力回路94Dに出力する。
一例として表1に示すように、出力回路94Dは、画像処理回路94Cから入力された間引き撮像画像データを、高フレームレートで第1出力ライン102を介して第1後段回路100の入力I/F56に出力する。また、出力回路94Dは、画像処理回路94Cから入力された間引き無し撮像画像データを、低フレームレートで第2出力ライン202を介して第2後段回路200の入力I/F214に出力する。なお、下記の表1に示す間引き撮像画像データのデータ量及び間引き無し撮像画像データのデータ量は、本開示の技術に係る「出力データ量」の一例である。
次に、撮像装置10の本開示の技術に係る部分の作用について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、表示用画像データの1画素当たりのビット数が記録用画像データの1画素当たりのビット数と同じであることを前提として説明する。
先ず、撮像装置10が表示用撮像モードの場合の処理回路94によって実行される表示用画像データ生成処理について図8を参照して説明する。なお、表示用画像データ生成処理は、処理回路94によって第1フレームレートで実行される。ここでは、説明の便宜上、第1フレームレートが120fpsであることを前提として説明する。
図8に示す表示用画像データ生成処理では、先ず、ステップ300で、光電変換素子駆動回路94Aは、光電変換素子92から間引き撮像画像データを読み出し、その後、表示用画像データ生成処理はステップ302へ移行する。
ステップ302で、処理回路94は、ステップ300で読み出された間引き撮像画像データが第1間引き撮像画像データか否かを判定する。ステップ302において、ステップ300で読み出された間引き撮像画像データが第1間引き撮像画像データの場合は、判定が肯定されて、表示用画像データ生成処理はステップ304へ移行する。ステップ302において、ステップ300で読み出された間引き撮像画像データが第2間引き撮像画像データの場合は、判定が否定されて、表示用画像データ生成処理はステップ306へ移行する。
ステップ304で、デジタル処理回路94Bは、ステップ300で読み出された第1間引き撮像画像データをメモリ96に記憶し、その後、表示用画像データ生成処理はステップ308へ移行する。
ステップ306で、デジタル処理回路94Bは、メモリ96に対して、既に記憶されている第1間引き撮像画像データの隙間に第2間引き撮像画像データを記憶させ、その後、表示用画像データ生成処理はステップ308へ移行する。ここで、「第1間引き撮像画像データの隙間」とは、第1間引き撮像画像データのうちの間引かれたラインの箇所を指す。本実施形態において、第1間引き撮像画像データのうちの間引かれたラインの箇所とは、撮像画像のうちの垂直方向の奇数番目の水平ラインの箇所を指す。
従って、本ステップ306では、例えば、図11に示すように、第n組の第1間引き撮像画像のうちの間引かれた水平ラインの箇所に対して、同組の第2間引き撮像画像のうち、位置が対応する水平ラインを組み込むように、第2間引き撮像画像データがメモリ96に記憶される。なお、ここで言う「第2間引き撮像画像のうち、位置が対応する水平ライン」とは、撮像画像のうちの垂直方向の偶数番目の水平ラインの箇所を指す。
ステップ308で、画像処理回路94Cは、メモリ96に記憶された最新の間引き撮像画像データを読み出し、読み出した間引き撮像画像データを表示用画像データとして出力回路94Dに出力し、その後、表示用画像データ生成処理はステップ310へ移行する。
ステップ308では、メモリ96に記憶された最新の間引き画像データとして、ステップ304でメモリ96に記憶された第1間引き撮像画像データ、又は、ステップ306でメモリ96に記憶された第2間引き撮像画像データが読み出される。
なお、本ステップ308の処理が実行されることで第m組の第1間引き撮像画像データが出力回路94Dに出力された場合、第1間引き撮像画像データはメモリ96に保持される。そして、本ステップ308の処理が実行されることで第m組の第2間引き撮像画像データが出力回路94Dに出力された場合、第m組の第1及び第2間引き撮像画像データがメモリ96から画像処理回路94Cによって消去される。つまり、第1間引き撮像画像データは、同組の第2間引き撮像画像データが出力回路94Dに出力されるのを待ってから第2間引き撮像画像データと共にメモリ96から画像処理回路94Cによって消去される。
ステップ310で、処理回路94は、表示用画像データ生成処理を終了する条件である表示用画像データ生成処理終了条件を満足したか否かを判定する。表示用画像データ生成処理終了条件としては、例えば、表示用画像データ生成処理を終了させる指示がタッチパネル42及び/又は操作部54によって受け付けられたとの条件が挙げられる。表示用画像データ生成処理終了条件としては、例えば、表示用画像データ生成処理が開始されてからレリーズボタン25が押されることなく、予め定められた時間を超えたとの条件が挙げられる。ここで言う「予め定められた時間」とは、例えば、5分を指す。予め定められた時間は、固定値であってもよいし、ユーザから与えられた指示に応じて変更可能な可変値であってもよい。
ステップ310において、表示用画像データ生成処理終了条件を満足していない場合は、判定が否定されて、表示用画像データ生成処理はステップ300へ移行する。ステップ310において、表示用画像データ生成処理終了条件を満足した場合は、判定が肯定されて、処理回路94は表示用画像データ生成処理を終了する。
次に、撮像モードが設定された状態で静止画像用の撮像が行われる場合に処理回路94によって実行される記録用画像データ生成処理について図9を参照して説明する。なお、記録用画像データ生成処理は処理回路94によって第1フレームレートで実行される。ここでは、説明の便宜上、第1フレームレートが120fpsであることを前提として説明する。
図9に示す記録用画像データ生成処理では、先ず、ステップ350で、画像処理回路94Cは、撮像モードが記録用撮像モードか否かを判定する。ステップ350において、撮像モードが表示用撮像モードの場合は判定が否定されて、記録用画像データ生成処理はステップ358へ移行する。ステップ350において、撮像モードが記録用撮像モードの場合は判定が肯定されて、記録用画像データ生成処理はステップ352へ移行する。
ステップ352で、画像処理回路94Cは、レリーズボタン25が全押し状態か否かを判定する。ステップ352において、レリーズボタン25が全押し状態でない場合は、判定が否定されて、記録用画像データ生成処理はステップ350へ移行する。ステップ352において、レリーズボタン25が全押し状態の場合は、判定が肯定されて、記録用画像データ生成処理はステップ354へ移行する。
ステップ354で、画像処理回路94Cは、メモリ96に第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データが記憶されているか否かを判定する。ステップ354において、メモリ96に第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データが記憶されていない場合は、判定が否定されて、記録用画像データ生成処理はステップ352へ移行する。ステップ354において、メモリ96に第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データが記憶されている場合は、判定が肯定されて、記録用画像データ生成処理はステップ356へ移行する。
ステップ356で、画像処理回路94Cは、現時点でメモリ96に記憶されている第1及び第2間引き撮像画像データをメモリ96から読み出す。間引き無し撮像画像データは、第1間引き撮像画像データに対して第2間引き撮像画像データが組み込まれることによって生成される。本ステップ356で、画像処理回路94Cは、間引き無し撮像画像データを記録用画像データとして出力回路94Dに出力し、その後、記録用画像データ生成処理はステップ358へ移行する。
なお、現時点でメモリ96に記憶されている第1及び第2間引き撮像画像データとは、表示用画像データ生成処理に含まれるステップ306の処理が実行されることにより現時点でメモリ96に記憶されている第1及び第2間引き撮像画像データを指す。
ステップ358で、処理回路94は、記録用画像データ生成処理を終了する条件である記録用画像データ生成処理終了条件を満足したか否かを判定する。記録用画像データ生成処理終了条件としては、例えば、記録用画像データ生成処理を終了させる指示がタッチパネル42及び/又は操作部54によって受け付けられたとの条件が挙げられる。記録用画像データ生成処理終了条件としては、例えば、記録用画像データ生成処理が開始されてからレリーズボタン25が押されることなく、上述した予め定められた時間を超えたとの条件が挙げられる。
ステップ358において、記録用画像データ生成処理終了条件を満足していない場合は、判定が否定されて、記録用画像データ生成処理はステップ350へ移行する。ステップ358において、記録用画像データ生成処理終了条件を満足した場合は、判定が肯定されて、処理回路94は記録用画像データ生成処理を終了する。
次に、出力回路94Dによって実行される出力回路処理について図10を参照して説明する。
図10に示す出力回路処理では、先ず、ステップ400で、出力回路94Dは、画像処理回路94Cから画像データが入力されたか否かを判定する。ステップ400において、画像データが入力されていない場合は、判定が否定されて、ステップ400の判定が再び行われる。ステップ400において、画像データが入力された場合は、判定が肯定されて、出力回路処理はステップ402へ移行する。
ステップ402で、出力回路94Dは、画像処理回路94Cから入力された画像データが表示用画像データか否かを判定する。ステップ402において、画像処理回路94Cから入力された画像データが表示用画像データの場合は、判定が肯定されて、出力回路処理はステップ404へ移行する。ステップ402において、画像処理回路94Cから入力された画像データが記録用画像データの場合は、判定が否定されて、出力回路処理はステップ406へ移行する。
ステップ404で、出力回路94Dは、表示用画像データを高フレームレートで第1後段回路100の入力I/F56に出力し、その後、出力回路処理はステップ408へ移行する。ここで言う「高フレームレート」は、120fpsである。
すなわち、表示用画像データ生成処理が120fpsで実行され、表示用画像データが120fpsで出力回路94Dに出力されるので、本ステップ404では、一例として図11に示すように、表示用画像データが120fpsで第1後段回路100に出力される。
ステップ406で、出力回路94Dは、記録用画像データを低フレームレートで第2後段回路200の入力I/F214に出力し、その後、出力回路処理はステップ408へ移行する。ここで言う「低フレームレート」は、60fpsである。
記録用画像データ生成処理のステップ356の処理が実行されることで出力される記録用画像データは、一組の第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データが揃うのを待ってから画像処理回路94Cから出力回路94Dに出力される。そのため、一組の第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データを揃えるには、撮像素子20のフレームレートが120fpsなので、1/60s(秒)を要する。よって、本ステップ406では、一例として図11に示すように、記録用画像データが60fpsで第2後段回路200に出力される。
ステップ408で、出力回路94Dは、出力回路処理を終了する条件である出力回路処理終了条件を満足したか否かを判定する。出力回路処理終了条件としては、例えば、出力回路処理を終了させる指示がタッチパネル42及び/又は操作部54によって受け付けられたとの条件が挙げられる。出力回路処理終了条件としては、例えば、出力回路処理が開始されてからレリーズボタン25が押されることなく、上述した予め定められた時間を超えたとの条件が挙げられる。
ステップ408において、出力回路処理終了条件を満足していない場合は、判定が否定されて、出力回路処理はステップ400へ移行する。ステップ408において、出力回路処理終了条件を満足した場合は、判定が肯定されて、出力回路94Dは出力回路処理を終了する。
処理回路94により図8に示す表示用画像データ生成処理、図9に示す記録用画像データ生成処理、及び図10に示す出力回路処理が実行されることで、一例として図12に示すシーケンシャル処理が実行される。
なお、図12には、第1組目の画像データと第2組目の画像データとが例示されているが、第3組目以降の画像データは、第1組目の画像データ及び第2組目の画像データと同様なので省略されている。
ここで、第1組目とは、1フレーム目及び2フレーム目の組を指し、第2組目とは、3フレーム目及び4フレーム目の組を指す。第1組目の画像データとは、第1組目の第1間引き撮像画像データ(1A)、第2間引き撮像画像データ(1B)、表示用画像データ(1A,1B)、及び記録用画像データ(1A & 1B)を指す。第2組目の画像データとは、第2組目の第1間引き撮像画像データ(2A)、第2間引き撮像画像データ(2B)、表示用画像データ(2A,2B)、及び記録用画像データ(2A & 2B)を指す。
ここで、図12に示すシーケンシャル処理について、第1組目の画像データを例に挙げて説明する。先ず、撮像モードが設定されると、ステップS1では、光電変換素子92により1フレーム目の露光が行われる。1フレーム目の露光が行われた後、ステップS2では、処理回路94により、1フレーム目の各種処理が行われる。すなわち、ステップS2で、処理回路94は、光電変換素子92から1フレーム目の第1間引き撮像画像データ(1A)を読み出し、読み出した1フレーム目の第1間引き撮像画像データ(1A)をメモリ96に記憶し、メモリ96から1フレーム目の第1間引き撮像画像データ(1A)を取得する。そして、ステップS3で、処理回路94は、メモリ96から取得した1フレーム目の第1間引き撮像画像データ(1A)を1フレーム目の表示用画像データとして第1後段回路100に出力する。
一方、ステップS4では、1フレーム目の表示用画像データ(1A)の第1後段回路100への出力中に、2フレーム目の露光が行われる。2フレーム目の露光が行われた後、ステップS5では、処理回路94により、2フレーム目の各種処理が行われる。すなわち、ステップS5で、処理回路94は、光電変換素子92から2フレーム目の第2間引き撮像画像データ(1B)を読み出し、読み出した2フレーム目の第2間引き撮像画像データ(1B)をメモリ96に記憶し、メモリ96から2フレーム目の第2間引き撮像画像データ(1B)を取得する。そして、ステップS6で、処理回路94は、メモリ96から取得した2フレーム目の第2間引き撮像画像データ(1B)を2フレーム目の表示用画像データとして第1後段回路100に出力する。
ステップS7で、処理回路94は、2フレーム目の表示用画像データ(1B)の出力の開始と共に、第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データの合成データである記録用画像データ(1A & 1B)の第2後段回路200への出力を開始する。
ここで、表示用画像データの出力時間をt1とし、記録用画像データの出力時間をt2とした場合、出力時間t1と出力時間t2は、“t1<t2”の関係を満たしている。出力時間t2は出力時間t1の2倍以上であってもよい。なお、本実施形態では、60fpsでライブビュー画像が表示されるので、“t2<1/60s”の関係を満たす必要がある。
出力時間t1は、短いほど実像とライブビュー画像との間の時間的なずれが小さくなる。出力時間t2は、出力時間t1よりも長いが、記録用画像データは表示用画像データのように表示に供されるわけではないので、表示用画像データの出力時間をt2にする場合に比べ、ユーザにとってデメリットは少ない。
第1出力ライン102での表示用画像データのフレームレートは120fpsであるのに対し、第2出力ラインでの記録用画像データのフレームレートは60fpsである。すなわち、記録用画像データの第2後段回路200への伝送速度は、表示用画像データの第1後段回路100への伝送速度よりも遅い。よって、記録用画像データの第2後段回路200への伝送に要する消費電力は、表示用画像データの第1後段回路100への伝送に要する消費電力に比べ、少ない。
また、一例として図13に示すように、画像処理回路94Cが記録用画像データ(1A & 1B,2A & 2B)に対して時間ta内で加工処理を施し、出力回路94Dが、加工処理済みの記録用画像データ(1A & 1B,2A & 2B)を第2後段回路200に出力するようにしてもよい。加工処理では、メモリ96に記憶されている撮像画像データが画像処理回路94Cにより参照される。加工処理としては、例えば、欠陥補正、オートホワイトバランス、及びゲイン調整等のうちの少なくとも1つの処理が挙げられる。また、図5に示す画像処理部210により実行される複数の処理のうちの少なくとも1つの処理を画像処理回路94Cに担わせるようにしてもよい。
以上説明したように、撮像装置10では、出力回路94Dが第1出力ライン102及び第2出力ライン202を有している。第1出力ライン102は第1後段回路100に接続され、第2出力ライン202は第2後段回路200に接続されている。そして、撮像装置10では、一例として上記の表1に示すように、第1出力ライン102と第2出力ライン202とで、出力用画像データの出力フレームレートと出力用画像データのデータ量との双方が異なっている。従って、撮像装置10は、撮像素子から単一の出力ラインのみを介して後段の単一の処理部のみに対して一定のフレームレートで且つ一定のデータ量で出力用画像データが出力される場合に比べ、出力用画像データの処理に要する消費電力を低減することができる。
また、撮像装置10では、一例として上記の表1に示すように、第1出力ライン102に対して適用されるフレームレートが、第2出力ライン202に対して適用されるフレームレートよりも高い。従って、撮像装置10は、第1後段回路100に対して、第2後段回路200で実行される処理よりも高速な処理を実行させることができる。
また、撮像装置10では、一例として上記の表1に示すように、第1出力ライン102から出力される出力用画像データの1フレーム分の出力データ量が、第2出力ライン202から出力される出力用画像データの1フレーム分の出力データ量よりも少ない。従って、撮像装置10は、第1出力ライン102での出力に要する消費電力を、第2出力ライン202での出力に要する消費電力よりも低減することができる。
また、撮像装置10では、第1出力ライン102から出力される出力用画像データは表示用画像データであり、第2出力ライン202から出力される出力用画像データは記録用画像データである。従って、撮像装置10は、第1後段回路100に対して表示用画像データを処理させ、かつ、第2後段回路200に対して記録用画像データを処理させることができる。
また、撮像装置10では、第2出力ライン202から出力される出力用画像データは、撮像素子20内で撮像画像データに対して画像処理が行われて得られた画像データである。従って、撮像装置10は、撮像画像データに対する全ての画像処理が第2後段回路200で実行される場合に比べ、第2後段回路200にかかる画像処理の負荷を軽減することができる。
また、撮像装置10では、撮像画像データとして第1間引き撮像画像データ及び第2間引き撮像画像データが用いられる。そして、撮像装置10では、撮像素子20内で第1間引き撮像画像データと第2間引き撮像画像データとの合成データが生成され、生成された合成データが記録用画像データとして用いられる。従って、撮像装置10は、撮像画像データとして間引き無しの撮像画像データのみを用いるに比べ、データ量に起因する消費電力の増大を抑制することができる。
また、撮像装置10では、撮像素子20として、光電変換素子92にメモリ96が積層された積層型撮像素子が用いられている。従って、撮像装置10は、光電変換素子に記憶部が積層されていないタイプの撮像素子を用いる場合に比べ、撮像素子20内での処理の高速化を実現することができる。
なお、上記実施形態では、第2フレームレートとして高フレームレートと低フレームレートとを例示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、第1出力ライン102及び第2出力ライン202の各々に対して適用される第2フレームレートとデータ量とを下記の表2に示すように規定してもよい。表2によれば、nを予め定められた正の実数とした場合、第1出力ライン102に対して適用される第2フレームレートは、第2出力ライン202に対して適用される第2フレームレートのn倍である。この場合、第1出力ライン102から出力される出力用画像データの1フレーム分の出力データ量は、第2出力ライン202から出力される出力用画像データの1フレーム分の出力データ量の1/n倍である。従って、撮像装置10は、消費電力の低減に寄与する第2フレームレート及びデータ量を定めることができる。
なお、nは、第1フレームレート、第1後段回路100の処理能力、及び第2後段回路200の処理能力等に応じて定められる。この場合、例えば、nと、第1フレームレート、第1後段回路100の処理能力を示す指標、及び第2後段回路200の処理能力を示す指標とが対応付けられた対応テーブルからnが導出されるようにしてもよい。また、nを従属変数とし、第1フレームレート、第1後段回路100の処理能力を示す指標、及び第2後段回路200の処理能力を示す指標を独立変数とした演算式からnが算出されるようにしてもよい。また、nは、タッチパネル42及び/又は操作部54によって受け付けられた指示に従って応じて定められた可変値であってあってもよいし、固定値であってもよい。
また、上記実施形態では、表示用画像データの1画素当たりのビット数が記録用画像データの1画素当たりのビット数と同じであることを例示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、表示用画像データ及び記録用画像データを共に間引き無し撮像画像データとし、一例として図14に示すように、表示用画像データの1画素当たりのビット数を12ビットとし、記録用画像データの1画素当たりのビット数を14ビットとしてもよい。また、表示用画像データを間引き撮像画像データとし、記録用画像データを間引き無し撮像画像データとし、表示用画像データの1画素当たりのビット数を記録用画像データの1画素当たりのビット数よりも小さくしてもよい。
このように、撮像装置10では、第1出力ライン102と第2出力ライン202とで、出力用画像データのビット数を異ならせることで出力用画像データのデータ量を異ならせるようにしてもよい。これにより、撮像装置10は、出力回路94Dから第1後段回路100に表示用画像データが出力される場合に要する時間と出力回路94Dから第2後段回路200に記録用画像データが出力される場合に要する時間とを異ならせることができる。
また、処理回路94内では、1画素当たりのビット数がAビットの間引き撮像画像データ又は間引き無し撮像画像データが処理され、出力回路94Dにより、1画素当たりのビット数をB(<A)ビット(図14に示す例では、12ビット)とした表示用画像データが第1後段回路100に出力されるようにしてもよい。このように、撮像装置10では、Bビットの表示用画像データが出力されることで、Aビット(図14に示す例では、14ビット)の表示用画像データが出力される場合に比べ、表示用画像データの出力に要する時間が短くなる。この結果、表示用画像データの出力に要する時間が短くなった分だけ消費電力が低減される。
また、処理回路94は、既定条件を満足した場合に、一例として図14に示す14ビットの表示用画像データから、一例として図14に示す12ビットの表示用画像データに変更するようにしてもよい。ここで、既定条件としては、例えば、タッチパネル42及び/又は操作部54によって、表示用画像データのビット数を小さくする指示が受け付けられたとの条件、及び/又は第1後段回路100の連続稼働時間が既定時間(例えば、30分)に達したとの条件が挙げられる。
また、上記実施形態では、静止画像用の撮像が行われる場合に記録用画像データが出力回路94Dに出力される形態例を挙げて説明したが、動画像用の撮像が行われる場合に記録用画像データが出力回路94Dに出力されるようにしてもよい。この場合、図9に示す記録用画像データ生成処理に含まれるステップ352の処理が不要になる。
また、上記実施形態では、間引き撮像画像として、垂直1/2間引き画像を例示したが、本開示の技術はこれに限定されず、例えば、zを3以上の自然数とした場合、間引き撮像画像は、垂直1/z間引き画像であってもよい。例えば、間引き撮像画像として垂直1/3間引き画像を採用した場合には、第1出力ライン102に対して適用される第2フレームレートを180fpsとするのが好ましい。この場合、第2出力ライン202に対して適用される第2フレームレートは60fpsでよい。
また、上記実施形態では、第1出力ライン102と第2出力ライン202とでフレームレート及びデータ量を異ならせる形態例を挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、第1出力ライン102と第2出力ライン202とでフレームレート又はデータ量が異なっていればよい。
また、上記実施形態では、ASICが実現される処理回路94を例示したが、上述した表示用画像データ生成処理、記録用画像データ生成処理、及び出力回路処理のうちの少なくとも1つの処理(以下、「撮像素子内処理」と称する。)は、コンピュータによるソフトウェア構成により実現されるようにしてもよい。
この場合、例えば、図15に示すように、撮像素子内処理を撮像素子20に内蔵されたコンピュータ20Aに実行させるためのプログラム600を記憶媒体700に記憶させておく。コンピュータ20Aは、CPU20A1、ROM20A2、及びRAM20A3を備えている。そして、記憶媒体700のプログラム600がコンピュータ20Aにインストールされ、コンピュータ20AのCPU20A1は、プログラム600に従って、上述した撮像素子内処理を実行する。ここでは、CPU20A1として、単数のCPUを例示しているが、本開示の技術はこれに限定されず、CPU20A1に代えて複数のCPUを採用してもよい。つまり、CPU20A1によって実行される各種処理は、1つのプロセッサ、又は、物理的に離れている複数のプロセッサによって実行されるようにしてもよい。
なお、記憶媒体700の一例としては、SSD又はUSBメモリなどの任意の可搬型の記憶媒体が挙げられる。
また、通信網(図示省略)を介してコンピュータ20Aに接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶部にプログラム600を記憶させておき、プログラム600が撮像装置10等の要求に応じてコンピュータ20Aにダウンロードされるようにしてもよい。この場合、ダウンロードされたプログラム600がコンピュータ20Aによって実行される。
また、コンピュータ20Aは、撮像素子20の外部に設けられるようにしてもよい。この場合、コンピュータ20Aがプログラム600に従って処理回路94を制御するようにすればよい。
上記実施形態で説明した撮像素子内処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、上述したように、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、撮像素子内処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することで撮像素子内処理を実行する。
撮像素子内処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、本開示の技術に係る各種処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント及びサーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、撮像素子内処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoC(System-on-a-chip)などに代表されるように、撮像素子内処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、撮像素子内処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。
また、上記実施形態では、撮像装置10としてレンズ交換式カメラを例示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、図16に示すスマートデバイス900に対して本開示の技術を適用するようにしてもよい。一例として図16に示すスマートデバイス900は、本開示の技術に係る撮像装置の一例である。スマートデバイス900には、上記実施形態で説明した撮像素子20が搭載されている。このように構成されたスマートデバイス900であっても、上記実施形態で説明した撮像装置10と同様の作用及び効果が得られる。なお、スマートデバイス900に限らず、PC又はウェアラブル端末装置に対しても本開示の技術は適用可能である。
また、上記実施形態では、表示装置として第1ディスプレイ40及び第2ディスプレイ80を例示したが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、撮像装置本体12に対して後付けされた別体のディスプレイを、本開示の技術に係る「表示部」として用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態で説明した撮像素子内処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。