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JP2024013783A - ドリッパー - Google Patents

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JP2024013783A
JP2024013783A JP2022116133A JP2022116133A JP2024013783A JP 2024013783 A JP2024013783 A JP 2024013783A JP 2022116133 A JP2022116133 A JP 2022116133A JP 2022116133 A JP2022116133 A JP 2022116133A JP 2024013783 A JP2024013783 A JP 2024013783A
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opening
support
filter
dripper
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JP2022116133A
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English (en)
Inventor
孝宏 藤井
Takahiro Fujii
勲 高野
Isao Takano
明子 河本
Akiko Kawamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

Figure 2024013783000001
【課題】高い安定性を有する低コストのドリッパーを提供する。
【解決手段】ドリッパー1Aは、袋状のフィルター2と、そのフィルター2が内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体3と、を有する。支持体3は、一方の開口7aを上側に構成する第1開口部7と、他方の開口8aを下側に構成する第2開口部8と、折り畳み状態での左右両側の折り目M1の一部をそれぞれ含む一対のロック部10と、を有する。一対のロック部10は、支持体3の内側へ押し込まれることにより支持体形状を筒状の開状態に固定する。支持体3は左右両側の折り目M1が互いに平行になるような対称性を有している。ロック部10の第1開口部7側の端部は切り込みK1で形成されており、ロック部10の第2開口部8側の端部は切り込みK2で形成されている。ロック部10の第2開口部8側の端部を形成している切り込みK2から第2開口部8の下端までの長さは20mm以上である。
【選択図】図1

Description

本発明はドリッパーに関するものであり、例えば、被抽出成分を有する内容物(例えば、レギュラーコーヒー粉,紅茶の葉,緑茶の葉等)を濾すときに使用するドリッパー、及び被抽出成分を有する内容物が予め収納されたドリッパーに関するものである。
レギュラーコーヒー粉を収納する袋状のフィルターと、そのフィルターをカップ上に位置させる筒状の支持体(スリーブ状の台紙)と、からなる使い捨てタイプのコーヒードリッパーが、従来より知られている。支持体は厚紙からなっていることが多く、使用前の支持体は内側にフィルターが取り付けられた状態で折り畳まれている。コーヒーを淹れる際には、支持体を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、カップ上にドリッパーを載置して、フィルター内にレギュラーコーヒー粉を投入する。フィルター内にレギュラーコーヒー粉が予め封入されているタイプでは、フィルターを開封し、支持体を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、カップ上にドリッパーを載置する。いずれの場合も、フィルター内に熱湯を注ぐと、抽出されたコーヒーがフィルターを通過してカップ内に溜まることになる。
上記のようなコーヒードリッパーは、廃棄の容易な使い捨てタイプでありながら、ドリップコーヒーを簡易に淹れることができて便利である。しかし、フィルター内に熱湯を注ぐためには、支持体を筒状の開状態に保持する必要がある。従来より様々なタイプのドリッパーが提案されているが、例えば特許文献1に記載のドリッパーは、両サイドに設けられたロック構造で、支持体形状を筒状の開状態に固定する構成になっている。
特開2012-205863号公報
特許文献1に記載のドリッパーでは、ロック構造でドリッパーがカップに固定されるわけではないが、カップにドリッパーを固定したようなロック感を得ることが可能である。しかし、支持体が逆ハの字形状を有しているため、フィルター内への注湯によって、ドリッパーの重心位置が高くなってしまい、カップ上でドリッパーが不安定化することになる。逆ハの字形状の支持体を作製しようとすると、ブランク板の形状が複雑化してしまうため、コストアップを招くことにもなる。また、ロック構造の下端部が切り欠きで構成されているため、フィルター内の熱湯が支持体の耐久性を低下させるとともに、その重みで支持体に歪みを生じさせてしまう。その結果、ドリッパーの安定性が更に低下することになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、高い安定性を有する低コストのドリッパーを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のドリッパーは、袋状のフィルターと、そのフィルターが内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体と、を有するドリッパーであって、
前記筒状の支持体が、一方の開口を上側に構成する第1開口部と、他方の開口を下側に構成する第2開口部と、折り畳み状態での左右両側の折り目の一部をそれぞれ含み、支持体内側へ押し込まれることにより支持体形状を筒状の開状態に固定する一対のロック部と、を有しており、
前記支持体を折り畳み状態から筒状の開状態にすると前記フィルターが開口するように、前記第1開口部に前記フィルターの開口部が取り付けられており、
左右両側の折り目が互いに平行になるような対称性を前記支持体が有しており、
前記ロック部の第1開口部側の端部が切り込み又は切り欠きで形成されており、
前記ロック部の第2開口部側の端部が切り込みで形成されており、
以下の条件式(F1)を満足することを特徴とする。
20mm≦H2 …(F1)
ただし、
H2:ロック部の第2開口部側の端部を形成している切り込みから第2開口部の下端までの長さ、
である。
第2の発明のドリッパーは、上記第1の発明において、以下の条件式(F2)を満足することを特徴とする。
H1<H2 …(F2)
ただし、
H1:ロック部の第1開口部側の端部を形成している切り込み又は切り欠きの上端から第1開口部の上端までの長さ、
H2:ロック部の第2開口部側の端部を形成している切り込みから第2開口部の下端までの長さ、
である。
第3の発明のドリッパーは、上記第1又は第2の発明において、以下の条件式(F3)を満足することを特徴とする。
θ1<θ2 …(F3)
ただし、
θ1:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第1開口部の上端の開き角度、
θ2:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第2開口部の下端の開き角度、
である。
第4の発明のドリッパーは、上記第1~第3のいずれか1つの発明において、以下の条件式(F4)を満足することを特徴とする。
80°<θ2<120° …(F4)
ただし、
θ2:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第2開口部の下端の開き角度、
である。
第5の発明のドリッパーは、上記第1~第4のいずれか1つの発明において、前記フィルター内に被抽出成分を有する内容物が封入されていることを特徴とする。
本発明によれば、支持体の折り目,ロック部及びその下方の長さがフィルター内の熱湯の影響を受けにくい構成になっているため、ドリッパーの高い安定性と低コスト化を達成することが可能である。そして、ドリッパーの安定化により、大容量化が可能になるとともにフィルター内への注湯も容易になる。
ドリッパーの第1の実施の形態を開封前状態で示す正面図。 図1のドリッパーの開封後の使用状態を側面側上方から示す斜視図。 図1のドリッパーを構成している支持体のブランク板を示す平面図。 ドリッパーの第2の実施の形態を開封前状態で示す正面図。 図4のドリッパーの開封後の使用状態を側面側上方から示す斜視図。 図4のドリッパーを構成している支持体のブランク板を示す平面図。 図1及び図4のV1-V1’線断面図。
以下、本発明の実施の形態に係るドリッパー等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1,図4に、第1,第2の実施の形態に係る開封前状態のドリッパー1A,1Bをそれぞれ示し、図2,図5に、カップ20上にセットされた開封後使用状態のドリッパー1A,1Bをそれぞれ示す。図1,図4は支持体3が折り畳み状態にあるドリッパー1A,1Bをそれぞれ示す正面図であり、図2,図5は支持体3が筒状の開状態にあるドリッパー1A,1Bをそれぞれ側面側上方から示す斜視図である。また、図3,図6にドリッパー1A,1Bを構成している支持体3のブランク板3A,3Bをそれぞれ示し、図7に図1及び図4のV1-V1’線断面を示す。
ドリッパー1A,1Bは、袋状のフィルター2と、そのフィルター2が内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体(スリーブ状の台紙)3と、を有する構成になっている。これらのドリッパー1A,1Bは、支持体3が折り畳み可能であることから携帯に適しており、廃棄の容易な材料(紙等)で構成可能な簡易構造を有することから使い捨てに適している。つまり、携帯可能な使い捨てタイプでありながら、例えばドリップコーヒーを簡易に淹れることができるという長所を有している。
被抽出成分を有する内容物21(図2,図5;例えば、レギュラーコーヒー粉,紅茶の葉,緑茶の葉等)は、使用時にフィルター2内に投入されるか、あるいはフィルター2内に予め封入される。ドリッパー1A,1Bでは、図7に示すように、被抽出成分を有する内容物21がフィルター2内に予め封入されるタイプを想定している。内容物21をフィルター2内に予め封入する場合、内容物21がドリッパー1A,1Bの使用前にフィルター2からこぼれ出ないように、支持体3を介した超音波シールにより、フィルター2の開口9aが剥離可能に閉じられる。
フィルター2の材料としては、袋状にする際の加工性を考慮して、熱接着性を素材に有するシート材料、片面(袋状にしたときの最内層)に熱接着性を有するシート材料等を用いることが好ましい。例えば、ポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等),ポリエステル系等の材料からなる透水性不織布、ポリオレフィン系(ポリエチレン,ポリプロピレン等),ポリエステル系等の熱可塑性樹脂を片面(袋状にしたときの最内層)に含有する多層構造の濾紙等が挙げられる。フィルター2の袋状の加工は、例えば、上記シート材料を2つ折り又はガセット折りすることにより重ね合わせ、所定形状に熱接着し、裁断・型抜きすることにより行われる。例えば、図7に示すようにフィルター2の底部をガセット折りにすれば、ドリッパー1A,1Bを効果的に大容量化することが可能である。
フィルター2を所定の形状に保ちながら、カップ20(図2,図5)上にセットすることを可能としているのが、筒状の支持体3である。折り畳み状態にある支持体3は、図1,図4に示すように、横幅Wが高さHよりも長い略長方形状を有しており、左右両側の折り目M1が互いに平行になるような対称性を有している。つまり、折り目M1は、折り畳み状態にある支持体3の両側において、第1開口部7から第2開口部8にかけて直線形状に形成されている。また、折り畳み状態にある支持体3には、左右対称に直線形状(図1)又は曲線形状(図4)の折り曲げ線L2が形成されており、その折り曲げ線L2に沿った折り曲げにより、折り目M2が直線形状(図2)又は曲線形状(図5)に形成される。なお、支持体3のサイズの具体例としては、横幅W=130mm,高さH=62mm(ドリッパー1Aにおいて、H1=22mm,H2=27mm;ドリッパー1Bにおいて、H1=15mm,H2=27mm)が挙げられる。
支持体3は、図2及び図5に示すように、一方の開口7aを上側に構成する第1開口部7と、他方の開口8aを下側に構成する第2開口部8と、折り畳み状態での左右両側の折り目M1の一部をそれぞれ含み、支持体3の内側へ押し込まれることにより支持体3の形状を筒状の開状態に固定する一対のロック部10と、を有している。ロック部10は、支持体3の折り畳みにより形成される折り目M1の一部と、ロック部10の内側への押し込み(図1,図4中の矢印mP)により形成される折り目M2と、を有することにより、支持体3の形状を筒状の開状態に固定するロック構造11を構成している。そして、折り目M1,M2を中心としたロック部10の変形を可能とするため、ロック部10の第1開口部7側の端部(上端)は切り込みK1(図1等)又は切り欠きC1(図4等)で形成されており、ロック部10の第2開口部8側の端部(下端)は切り込みK2(図1,図4等)で形成されている。
ドリッパー1A(図2)では、折り目M1に対して交差するように、互いに平行(又は略平行)な直線形状の切り込みK1,K2が対称に形成されて、直線形状(曲線形状でもよい。)の折り目M2へと繋がっている。ドリッパー1B(図5)では、ドリッパー1Aと同様、折り目M1に対して交差するように直線形状の切り込みK2が対称に形成されて、曲線形状(直線形状でもよい。)の折り目M2へと繋がっている。ただし、切り込みK1の代わりに切り欠きC1が形成されて、折り目M2へと繋がっている。切り欠きC1の下端は折り目M1に関して対称な直線形状を有しており、切り欠きC1の上端も折り目M1に関して対称な直線形状を有している。そして、ドリッパー1A,1Bのいずれの場合も、ロック部10の折り目M1が左右からの押し込み(図1,図4中の矢印mP)により谷折りに形成されるとともに、折り目M2が山折りに形成されることによって、支持体3の形状が筒状の開状態に固定される。このとき、支持体3の形状固定とともにロック感が強化される。
支持体3を折り畳み状態(図1,図4)から筒状の開状態(図2,図5)にするとフィルター2が開口するように、第1開口部7にはフィルター開口部9が取り付けられている。このフィルター2の取り付けは、支持体3内にフィルター2を挿入し、支持体3の第1開口部7の縁でフィルター開口部9の一部を外側へ折り返し、その折り返し部分を支持体3の外面に貼り付けることにより行われる。このようにフィルター2を取り付けると、使用時に支持体3を筒状の開状態(図2,図5)にした際、フィルター2が大きく開口して注湯やドリップに適した状態となる。
ドリッパー1Aの支持体3は、図3に示す1枚のブランク板3Aの折り曲げ,接着等により形成されており、ドリッパー1Bの支持体3は、図6に示す1枚のブランク板3Bの折り曲げ,接着等により形成されている。図3,図6は支持体3の展開図であり、ブランク板3A,3Bは、板状のシート材料を展開図(図3,図6)のように打ち抜くことにより形成される。ブランク板3A,3Bの材質は特に限定されるものではないが、例えば、耐水カード紙,アイボリー紙等の厚紙や両面(特に支持体3の内側面)に樹脂(ポリエチレン等)が塗布された厚紙を、シート材料として用いることができる。なお、樹脂が塗布された厚紙でブランク板3A,3Bを構成すると、支持体3に熱湯や湯気がかかっても、その剛性の低下を防止することができる。
ブランク板3A,3B(図3,図6)は、直線状の折り曲げ線L1を境界とする3つの部分、つまり前面板4と背面板5と糊代片6とで構成されている。前面板4及び背面板5には、脚部12,13;丸みを帯びた略台形状の開口窓14;折り曲げ線L2等が設けられている。背面板5に糊代片6を接着すると、折り曲げ線L1に関して左右対称に前面板4と同一の形状が得られる。脚部12,13は、支持体3の第2開口部8(図1等)に相当する部分に位置しており、開口窓14は前面板4と背面板5の各中心部分に位置している。また、折り曲げ線L1,L2の具体例としては、押し罫,切り罫,ミシン罫,リード罫等の罫線が挙げられるが、ここでは、折り曲げ線L1,L2として押し罫を想定している。
支持体3を組み立てる際には、まず、前面板4と背面板5との境界の折り曲げ線L1に沿ってブランク板3A,3Bを折り曲げて、前面板4と背面板5とが重なった状態にする。次に、前面板4と糊代片6との境界の折り曲げ線L1に沿ってブランク板3A,3Bを折り曲げて、糊代片6が背面板5に重なった状態とする。その状態で背面板5に糊代片6を接着すると、ブランク板3A,3Bは筒状となって折り畳み状態の支持体3が得られる。さらに、支持体3内にフィルター2を取り付けると、前述したように折り畳み状態のドリッパー1A,1B(図1,図4)が得られる。
各折り曲げ線L1に沿ったブランク板3A,3Bの折り曲げによって、各折り曲げ線L1の位置に折り目M1(図1,図4)が形成される。折り畳み状態の支持体3に対して、左右の折り目M1に位置するロック部10を互いに近づく方向(図1,図4中の矢印mP)に押圧すると、折り目M1から折り曲げ線L2に向けて力が集中する。このため、折り曲げ線L2に沿ってブランク板3A,3Bを簡単に折り曲げることができる。この折り曲げにより、各折り曲げ線L2の位置に折り目M2が形成されて、図2,図5に示すように、支持体3の第1開口部7及び第2開口部8で弓形の組み合わせ形状を有する開口7a,8aが形成される。そして、支持体3が筒状の開状態(図2,図5)になるとともに、フィルター開口部9においても弓形の組み合わせ形状を有する開口9aが形成される。
上記のようにして形成された折り目M1,M2は、支持体3の形状を筒状の開状態に固定するロック構造11として機能する。ロック構造11の主要部は、折り畳み状態にある支持体3の両側において第1開口部7から第2開口部8にかけて形成された折り目M1と、切り込みK1,K2又は切り欠きC1を介して折り目M1と繋がるように形成された折り目M2である。前述したようにロック部10を矢印mP方向に押圧すると、折り曲げ線L2が折り目M2に変化することにより、その間の折り目M1が山折りから谷折りへと変化する。このときの折り込みによってロック感が発生し、それと同時に支持体3の形状が筒状の開状態に固定される。ドリッパー1Bの折り目M2は、支持体3の中央側に凸の曲線形状を折り目M1に関して対称に有しているため、ロック部10の押圧による折り目M2の形成を、折り曲げ線L2に沿ってきれいに行うことができる。
上述のようにして組み立てられた支持体3の第2開口部8には、図2,図5等に示すように、開口8aを介して対向する1対の脚部12と、開口8aを介して対向する1対の脚部13と、が形成されている。折り曲げ線L1,L2に沿ったブランク板3A,3Bの折り曲げにより、支持体3が筒状の開状態になると、脚部12と脚部13は第2開口部8の所定位置に配置される。つまり、支持体3の折り畳み状態(図1,図4)における両側の折り曲げ位置(折り目M1の形成位置)には脚部12が設けられ、2つの脚部12の中間には脚部13が設けられる。脚部12と脚部13が支持体3の第2開口部8にバランス良く配置されるため、ドリッパー1A,1Bは重心が全体的に低い状態で安定化される。
支持体3は、横幅Wが高さHよりも長い略長方形状を有しており、左右両側の折り目M1が互いに平行になるような対称性を有しているため、フィルター2内へ注湯しても、カップ20上でのドリッパー1A,1Bの不安定化が抑えられる。しかも、ブランク板3A,3Bの形状が簡単になるため、シート材料の無駄が無くなって低コスト化が可能になる。また、ロック部10の下端が切り込みK2で形成されているため、脚部12の強度が向上することにより、熱湯による支持体3の耐久性の低下と歪みの発生を抑えることができる。その結果、ドリッパー1A,1Bの安定性が更に向上することになる。
一般的なコーヒーカップをカップ20として考えた場合、ドリッパー1A,1Bは、開口直径:φ40~φ85mmの範囲をカバーすることが好ましく、開口直径:φ50~φ80mmの範囲をカバーすることが更に好ましい。そのようなサイズのカップ20上でドリッパー1A,1Bを安定的に載置するには、支持体3が略長方形状(高さH<横幅W)を有することから、以下の条件式(F1)を満足することが望ましい(図1,図4)。条件式(F1)を満たすことにより、注湯時に脚部12の強度低下を効果的に抑えることができる。したがって、ドリッパー1A,1Bを更に安定化することができる。
20mm≦H2 …(F1)
ただし、
H2:ロック部10の第2開口部8側の端部を形成している切り込みK2から第2開口部8の下端までの長さ、
である。
以下の条件式(F2)を満足することが望ましい(図1,図4)。条件式(F2)を満たすようにすると、ドリッパー1A,1Bの重心が全体的に低くなるため、カップ20上にドリッパー1A,1Bを更に安定的に載置することが可能となる。
H1<H2 …(F2)
ただし、
H1:ロック部10の第1開口部7側の端部を形成している切り込みK1又は切り欠きC1の上端から第1開口部7の上端までの長さ、
H2:ロック部10の第2開口部8側の端部を形成している切り込みK2から第2開口部8の下端までの長さ、
である。
以下の条件式(F3)を満足することが望ましい(図2,図5)。条件式(F3)を満たすようにすると、ドリッパー1A,1Bの第2開口部8の下端(つまり脚部12)がハの字形状に大きく開くため、カップ20上にドリッパー1A,1Bを更に安定的に載置することが可能となる。
θ1<θ2 …(F3)
ただし、
θ1:支持体3の左右両側の各折り目M1を中心とする第1開口部7の上端の開き角度、
θ2:支持体3の左右両側の各折り目M1を中心とする第2開口部8の下端の開き角度、
である。
以下の条件式(F4)を満足することが望ましい(図2,図5)。条件式(F4)を満たすようにすると、ドリッパー1A,1Bの第2開口部8の下端(つまり脚部12)がハの字形状に大きく開くため、カップ20上にドリッパー1A,1Bを更に安定的に載置することが可能となる。
80°<θ2<120° …(F4)
ただし、
θ2:支持体3の左右両側の各折り目M1を中心とする第2開口部8の下端の開き角度、
である。
ドリッパー1A,1Bの使用時、例えばコーヒーを淹れる際には、左右のロック部10の折り目M1を互いに近づく方向(図1,図4中の矢印mP)に押し込むことにより、支持体3を折り畳み状態から筒状の開状態にしてフィルター2を開口させる。そして、カップ20上にドリッパー1A,1Bを載置し、内容物21としてレギュラーコーヒー粉をフィルター2内に投入する。フィルター2内にレギュラーコーヒー粉が予め封入されているタイプでは、フィルター2を開封し、支持体3を折り畳まれた状態から筒状の開状態にした後、カップ20上にドリッパーを載置する。いずれの場合も、開口9aからフィルター2内に熱湯を注ぐと、抽出されたコーヒーがフィルター2を通過してカップ20内に溜まることになる。なお、開口窓14からカップ20内の様子が見えるので、熱湯を注ぎながらカップ20内のコーヒー量等を容易に確認することができる。
上記のように支持体3が筒状の開状態にあるドリッパー1A,1Bをカップ20上に載置すると、図2,図5に示すように、脚部13はカップ20の縁の内側に位置することになり、脚部12はカップ20の縁の外側に位置することになる。カップ20の内外で脚部12,13がバランス良く配置されるため、大容量のドリッパー1A,1Bでも安定した状態に保持される。また、ドリッパー1A,1Bはカップ20に対して固定されていないため、カップ20の縁に対する脚部12,13の配置の自由度が高くなって、様々な口径サイズのカップ20に対応することが可能となる。なお、脚部12の付け根に切り欠き等を設けることにより、脚部12の形状を調整すれば、カップ20の縁に対する適正な位置規制が可能になる。
レギュラーコーヒー粉以外の内容物21(紅茶の葉,緑茶の葉等)をフィルター2内に投入した場合も上記と同様であり、開口9aからフィルター2内に熱湯を注ぐことにより、内容物21から所望の成分が抽出された飲料(紅茶,緑茶等)をカップ20内に得ることができる。コーヒー等の飲料の抽出が完了したら、カップ20上からドリッパー1A,1Bを除去する。
前述したように、ドリッパー1A,1Bによれば、支持体3の折り目M1,M2,ロック部10及びその下方の長さH2がフィルター2内の熱湯の影響を受けにくい構成になっているため、ドリッパー1A,1Bの高い安定性と低コスト化を達成することが可能である。そして、ドリッパー1A,1Bの安定化により、大容量化が可能になるとともにフィルター2内への注湯も容易になる。
1A,1B ドリッパー
2 フィルター
3 支持体
3A,3B ブランク板
4 前面板
5 背面板
6 糊代片
7 第1開口部
8 第2開口部
9 フィルター開口部
7a,8a,9a 開口
10 ロック部
11 ロック構造
12,13 脚部
14 開口窓
20 カップ
21 内容物
K1,K2 切り込み
C1 切り欠き
L1,L2 折り曲げ線
M1,M2 折り目

Claims (5)

  1. 袋状のフィルターと、そのフィルターが内部に位置する状態で折り畳み可能に形成された筒状の支持体と、を有するドリッパーであって、
    前記筒状の支持体が、一方の開口を上側に構成する第1開口部と、他方の開口を下側に構成する第2開口部と、折り畳み状態での左右両側の折り目の一部をそれぞれ含み、支持体内側へ押し込まれることにより支持体形状を筒状の開状態に固定する一対のロック部と、を有しており、
    前記支持体を折り畳み状態から筒状の開状態にすると前記フィルターが開口するように、前記第1開口部に前記フィルターの開口部が取り付けられており、
    左右両側の折り目が互いに平行になるような対称性を前記支持体が有しており、
    前記ロック部の第1開口部側の端部が切り込み又は切り欠きで形成されており、
    前記ロック部の第2開口部側の端部が切り込みで形成されており、
    以下の条件式(F1)を満足することを特徴とするドリッパー;
    20mm≦H2 …(F1)
    ただし、
    H2:ロック部の第2開口部側の端部を形成している切り込みから第2開口部の下端までの長さ、
    である。
  2. 以下の条件式(F2)を満足することを特徴とする請求項1記載のドリッパー;
    H1<H2 …(F2)
    ただし、
    H1:ロック部の第1開口部側の端部を形成している切り込み又は切り欠きの上端から第1開口部の上端までの長さ、
    H2:ロック部の第2開口部側の端部を形成している切り込みから第2開口部の下端までの長さ、
    である。
  3. 以下の条件式(F3)を満足することを特徴とする請求項1記載のドリッパー;
    θ1<θ2 …(F3)
    ただし、
    θ1:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第1開口部の上端の開き角度、
    θ2:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第2開口部の下端の開き角度、
    である。
  4. 以下の条件式(F4)を満足することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のドリッパー;
    80°<θ2<120° …(F4)
    ただし、
    θ2:支持体の左右両側の各折り目を中心とする第2開口部の下端の開き角度、
    である。
  5. 前記フィルター内に被抽出成分を有する内容物が封入されていることを特徴とする請求項1記載のドリッパー。
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