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JP2023514489A - Octによる眼の空間分解透過計測 - Google Patents

Octによる眼の空間分解透過計測 Download PDF

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JP2023514489A
JP2023514489A JP2022543159A JP2022543159A JP2023514489A JP 2023514489 A JP2023514489 A JP 2023514489A JP 2022543159 A JP2022543159 A JP 2022543159A JP 2022543159 A JP2022543159 A JP 2022543159A JP 2023514489 A JP2023514489 A JP 2023514489A
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ロブレド ルツィオ
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ハーグ-シュトライト アクチェンゲゼルシャフト
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Abstract

角膜と網膜との間の光の伝播に影響する吸収又は散乱構造に関する情報及び/又は視像の質例えば眼の点像分布関数(PSF)に関する情報など、眼30の光透過の質を表す少なくとも1つのパラメータを計測するための方法について説明する。方法は、光干渉断層撮影機器10~18及びスキャナ24a~24bによって眼30の様々な角膜位置xi,yiについて複数の光干渉断層撮影Aスキャンを記録することを含む。各Aスキャンについて、眼の網膜における反射値が測定される。反射値は、その後、例えば、xi,yiの関数として眼の透過の質の画像を表示するために、又はフーリエ分析によって眼の点像分布関数PSFを測定するために、結合できる。

Description

本発明は、角膜と網膜との間の光の伝播に影響を与える吸収又は散乱構造に関する情報及び/又は例えば眼の点像分布関数(PSF)などの視像の質に関する情報など、眼の光透過の質を表す少なくとも1つのパラメータを計測する方法に関する。
欧州特許第2710950号は、眼の中へ環状又は円形の光線を当てて網膜からのその反射を計測することによって、眼内散乱特に眼の点像分布関数(PSF)を計測する方法を説明する。
このような方法においては、眼の前部からの反射効果を排除して眼のPSFを導くために、複雑な計測を必要とする。
本発明が解決しようとする問題は、眼の光透過の質を表す少なくとも1つのパラメータを確実に計測できるこの種の方法を提供することである。
この問題は、独立クレームに記載の方法及びデバイスによって解決される。
したがって、方法は、少なくとも下記のステップを含む:
-眼の様々な角膜側方位置xi、yiについて複数のOCT Aスキャンを記録する。言い換えると、複数の光干渉断層撮影計測が、異なる角膜位置を通過して送られる光線によって実行される。
-前記Aスキャンの各々について、眼の網膜における反射値riを識別する。この反射値は、網膜から反射されOCT計測システムへ戻される光の量を表す。
-前記反射値ri及び前記位置xi、yiを使用してパラメータを測定する。言い換えると、反射値ri及びその座標xi、yiが、パラメータ測定のために処理される。
したがって、光干渉断層撮影データは、Aスキャンごとに記録できる。これによって、眼の前部から及び網膜から発する反射値を容易に区別でき、網膜からの反射値riを分離できるようにする。反射値riは、位置xi、yiにおけるそれぞれのAスキャンに沿った眼の透過特性に依存し、眼がAスキャンiのプローブ光に沿ってどれだけ光を透過できるかについて空間分解表示を得られるようにする。
この情報は、多様なパラメータを測定するために使用できる。例として下記のものがある:
-パラメータは、眼の点像分布関数PSFの少なくとも1つの形態を説明できる。例えば、方法は、反射値riを使用して、点像分布関数の1次元又は2次元表現を測定するステップを含むことができる。かつ/又は、1つ又は複数の方向に沿ったその半値幅など、その特性を伝えることができる。
-パラメータは、眼の前区の吸収及び/又は散乱構造を説明できる。例えば、方法は、反射値riを使用して、例えばxi-yi空間における画像として反射値riを表すことによって、眼の前区における吸収及び/又は散乱構造の位置及び/又は空間範囲特にxi及び/又はyiに沿った位置を測定するステップを含むことができる。
好ましくは、複数のAスキャンは、平行の入射方向を有する第1の複数のAスキャン、好ましくは少なくとも10のAスキャン、特に少なくとも100のAスキャンを含む。言い換えると、Aスキャンは、その位置xi、yiは異なるが、角膜に衝突するときの眼の外部での光線の方向に違いはない。これによって、所与の方向から眼に入射する光の透過特性を記録できる。更に、無限に順応する眼の場合、全てのこのようなAスキャンは、実質的に網膜の共通位置へ入射し、それによって空間的に変動する網膜反射に対してより確実な計測値を与える。
特に、「平行の入射方向」は、眼の視軸線に対して平行とすることができ、これによって、患者の自然な視線方向に沿った透過特性を記録できる。
この文脈において、「平行」は、5°、特に1°の範囲内の平行度を含むと解釈される。
好ましくは、Aスキャンは、角膜において重ならない複数のAスキャン、好ましくは少なくとも10のAスキャン、特に少なくとも100のAスキャンを含む。言い換えると、これらのAスキャンは、異なる位置xi、yiにおいて眼へ入射し、優れた空間分解の情報を記録できるようにする。
この文脈において、好ましくは、角膜上でのその中心距離がその半値幅直径より大きければ、2つのAスキャンは重ならない。「半値幅直径」は、眼の外部におけるAスキャンの方向に対して直交するx-y平面における直径であり、これを超えると、Aスキャンに使用される光の強度は50%低下する。
別の重要な実施形態において、Aスキャンの少なくとも一部のプローブ光は、眼の前部に焦点が当てられる。即ち、プローブ光は、この前部において最小直径を有する。これによって、眼のこの部分における散乱構造を空間的に分解できる。
この文脈において、Aスキャンは、そのプローブ光の最小直径が角膜前1mm、水晶体後5mm以内のどこかに在る場合眼の前部に焦点があると見なされる。
あるいは又はこれに加えて、焦点は、プローブ光の少なくとも一部に関して、水晶体の後面と網膜との間とすることができる。これは、例えば硝子体フロータの検出のために役立つ場合がある。
1つの実施形態において、本発明は、位置xi、yiの関数として反射値riを表示するステップを含む。したがって、xi及びyの関数として反射値riを表す画像が表示される。例えば、画像は、ピクセルを含むことができ、ピクセル座標は座標xi、yiにマッピングされ、ピクセルカラー及び/又は輝度は反射値riの関数である。このような画像によって、光線が、例えば散乱及び/又は吸収によってあまり眼を透過しない領域を突き止めることができる。
これによって、例えば、眼の前部の吸収構造を突き止めることができる。この場合にも眼の前部は、例えば角膜と水晶体の後5mmの位置との間の区分とすることができる。
硝子体における吸収又は散乱構造に関して優れた横方向分解能を得るために、焦点を水晶体後面と網膜との間に当てるのが好ましい。
別の実施形態において、本発明は、データセットri(xi,yi)のフーリエ分析を含む。フーリエ分析は、少なくとも下記のステップを含む。
-反射値riに基づいてデータセットのフーリエ変換を行う。このデータセットは、例えばデータセットri(xi,yi)であり、フーリエ変換は,xi-yi空間の少なくとも1つの次元に沿って実行される。これは、又、例えばri(θxi,θyi)であり、θxi及びθyiは、xi、yiにおいて眼へ入射するプローブ光の眼の光軸又は視軸線に対する水晶体の後面における伝播方向の水平及び垂直角度である。
-フーリエ変換の結果から前記の少なくとも1つのパラメータを導く。例えば、結果は、少なくとも1つの方向に沿った眼の点像分布関数を説明するフーリエ成分であるか、又は幅(例えば半値幅)又は少なくとも1つの方向のPSFのコントラスト(例えばピーク振幅とノイズフロアの比率)などのフーリエ成分から導かれたパラメータとすることができる。
好ましくは、2つの次元でPSF(又はそのパラメータ)を評価できるようにする2次元フーリエ変換が使用される。
フーリエ変換を使用する代わりに又はこれに加えて、PSFを計算するためにレイトレーシングを使用できる。これは、例えばOCT計測によって測定できるので、眼の屈折構造特にその収差を考慮に入れることができるようにする。
方法は、更に、下記のステップの少なくとも1つを含むことができる:
-光干渉断層撮影によってAスキャンから瞳孔と網膜との間の眼の軸方向長さを測定する。このデータは、Aスキャンから容易に導くことができる。
-瞳孔の直径を測定する。このデータも、Aスキャンから又は較正された顕微鏡によって容易に導くことができる。
更に、Aスキャンからのデータは、眼の少なくとも1つの構造のトポロジーを抽出するために使用できる。この構造は、例えば、
-角膜
-虹彩
-水晶体の前面、及び/又は
-水晶体の後面
の少なくとも1つである。
この場合、方法は、更に、反射値ri及び構造のトポロジーを使用して例えばレイトレーシング計算を使用して少なくとも1つのパラメータを測定するステップを含むことができる。
本発明は、又、下記のものを備える眼科機器に関する:
-光干渉断層撮影干渉計。このOCT干渉計は、Aスキャンを記録するために使用される。
-本明細書において説明する方法を実行するように構成された制御ユニット。この制御ユニットは、本発明のステップを実行するために適するソフトウェアおよびハードウェアを備える。又、本発明の技法によって測定されたデータを表示し、記憶しかつ/又は伝送するためのディスプレイ、記憶装置及び/又はデータインターフェイスも備えることができる。
本発明は、下記の詳細な説明を検証すればより良く理解でき、上記以外の目的が明らかになる。前記の説明は、下記の添付図面を参照する。
眼科機器の1つの実施形態の概略的構成を示す図である。 スキャンパターンの1つの実施形態を示す図である。 Aスキャンにおいて得られる反射値を示す図である。 2つのAスキャンの入射光トレースを含む眼の断面図である。 4つの異なる眼A、B、C及びDについてxi,yiの関数として角膜の反射値riを示す図である。 眼A、B、C及びDについて図5の反射値riから得られたPSF(点像分布関数)を示す図である。 眼A、B、C及びDについて水平(PSF H,u)及び垂直(PSF V,v)方向に沿った図6のPSFの強度値を示す図である。 (注:図面の全てのグレイスケール画像は、再現精度を良くするためにハーフトーンにしてある。ハーフトーンは、電子ディスプレイ上に画像を表示する場合には典型的には使用されない)
デバイスの概要
図1の眼科機器は、例えば、OCT機能を持つ眼科用顕微鏡である。
眼科機器は、光干渉断層撮影干渉計10~26を備える。
干渉計は光源10を有し、本実施形態において、光源は波長掃引光源である。即ち、波長を調節できる狭帯域光を発生する。
光源10からの光は、ビームスプリッタ12特にファイバビームスプリッタを通過して、2つの干渉計アーム14、16の中へ送られる。
第1アームは、基準アーム14であり、コリメートレンズ17と、一方の端にミラー18とを備える。ミラー18に衝突する光は、ビームスプリッタ12へ、更にここから少なくとも部分的に光検出器20へ送り返される。
第2アームは、サンプルアーム16である。これは、ビームスプリッタ12から入射するプローブ光を平行にするための視準オプティクス22を備える。光は、その後、プローブ光28を生成するために2つのスキャナミラー24a、24b及び対物レンズ26を通過して供給される。スキャナミラー24a、24bの位置に応じて、プローブ光28は、機器の光軸線に対して直交するx-y平面において側方のオフセットできる。
本実施形態において、テレセントリックプローブ光28を生成する干渉計が使用される。即ち、様々なx及びy座標についてのプローブ光28(図1のビーム28及びビーム28’)は、相互に対して平行である。これは、ほぼレンズ26のバックフォーカス面においてスキャンシステムの回動点を配置することによって実現できる。テレセントリックスキャンジオメトリは、下に説明する技法における分析を単純化する。
図示する実施形態において、プローブ光は、角膜の前面に焦点が当てられるが、特に関心のある眼30の他の場所に焦点を当てることができる。上述の理由で、プローブ光の焦点は、眼の前区に当てられることが好ましい。
焦点合わせオプティクス例えばレンズ22及び/又は26の位置及び/又はパワーは、z方向に沿って焦点の位置を変動するために調節可能にすることができる。
プローブ光28は眼30に入り、眼において光は眼の構造によって反射又は散乱される。このような構造から返された光は、ビームスプリッタ12へ返されて、ここで、基準アーム14からの光に干渉し、ここから少なくとも一部は光検出器20へ返される。
図1に示す機器は、複数のAスキャンを記録することによって作動される。このようなAスキャンiの各々について、プローブ光28は、スキャナミラー24a、24bによって所望のxi-、yi-位置にされる。その後、光源10の中心波長は、所与の波長範囲に調整される。波長範囲は、典型的に、光源10からの光のスペクトル幅よりずっと広い。光検出器20における光は、中心波長の関数として計測される。
光検出器20からの信号のスペクトル分析特にフーリエ変換は、その後、所与のAスキャンについてのz軸線に沿った眼30の反射値を生成するために使用できる。反射値は、上述のように反射され散乱する光に関係する。OCT画像化において慣例通りに、反射値は、反射強度に比例する値によって又は反射強度の対数に比例する値によって又は例えば他の範囲圧縮値によって表すことができる。より概略的には、「反射値」は、Aスキャンに沿った特定の位置から返された光の量を表す。好ましくは、これは、光の量に比例するか又はその対数又はその他のその関数とすることができる。
このタイプのOCT計測は、当業者には知られており、例えば、欧州特許第3572765号に及びこれに引用される参照文献において説明されている。
機器は、更に、制御ユニット32を備え、制御ユニットは、例えばマイクロプロセッサ34a及びメモリ34b並びにディスプレイ34cを備える。メモリ34bは、本方法のステップを実行するために必要とされるデータ及びプログラム命令を保存できる。ディスプレイ34cは、例えば、機器よって測定されたデータを示すために、特に下に説明するようにプロット又は画像を表示するために使用できる。
好ましくは、OCT干渉計10~26の計測範囲(単一のAスキャンの場合)は、少なくとも典型的な眼の角膜から網膜まで延びる。言い換えると、単一のSスキャン(即ち光源の単一掃引によるSS-OCT)によって、少なくとも40mm(空中における)の奥行分解情報(depth-resolved information)を得ることができる。これによって、例えば様々な計測を組み合わせるために繋ぎ合わせ(stitching)を応用する必要なく、軸方向の眼の長さ全体に使用するために下に述べる技法を応用できる。
図2は、計測に使用されるスキャンパターンの例である。即ち、様々なAスキャン時のx-y平面におけるプローブ光28の位置を示す。このタイプのパターンは、欧州特許第3021071号において説明されている。他のスキャンパターン、例えば欧州特許第3217144号又は米国特許第8705048号において説明されるスキャンパターンも使用できる。
Aスキャン分析
図3は、角膜36の頂点の位置における平面Pにおいて位置x=xi、y=yiにある単一Aスキャン28(図4)についてOCT分析によって得られる反射値を示す。
当業者には分かるように、眼の様々な構造は、様々な奥行z1,z2,z3...に対応する反射値の様々なピークを生じる。奥行z1における主要な第1ピークは、例えば、角膜36(の前面)に対応し、z2における第2ピークは、水晶体38の前面40に対応し、z3における次のピークは、水晶体38の後面42に対応し、z4における最後のピークは、網膜44に対応する。
この方法で記録されたAスキャンは、任意に、少なくとも下記のステップを使用することによって眼の運動について補正できる:
1.Aスキャンにおける少なくとも1つの所与の眼の構造(角膜前面など)の反射を識別する
2.構造の形状及び構造の運動を説明するモデルを識別された反射の位置にフィッティングする。このモデルは、例えば構造の幾何学的パラメータ(曲率など)並びに運動パラメータ(x、y、z座標における3次元位置及び速度など)を持つことができる。
フィッティングステップ2において得られたパラメータは、その後、OCT計測及び特に入射座標xi、yi並びにAスキャンから得られたz座標を眼のフレームで固定される座標系へ変換するために使用できる。
適切な運動補正法は、例えばPCT出願第2013/107649号又は米国特許7452077号において説明される。
これらのステップによって、角膜36、水晶体38の前面及び/又は後面40、42及び/又は虹彩46の前面などの眼の様々な構造の位置を測定すること、及びその反射値を識別することができるようにする。
透過分析
上述のように、特に関心の対象となる反射値は、網膜44におけるAスキャンのプローブ光の反射に対応する反射値riである。
この反射値riは、例えば下記の方法の1つによって得ることができる:
-網膜の予想z位置の周りの領域Rにおける反射値の最大値を測定する
-網膜の予想又は測定z位置z4の周りの所与の領域Rの反射値を積分する(網膜のz位置は、例えば網膜の予測z位置範囲Rにおける最大反射値のz位置から測定できる)
-典型的な網膜反射モデルを網膜の予測z位置範囲Rにおける反射値にフィッティングする
より確実な反射値r’iは、例えばri、ri2、...rinの平均値、中央値又は加重平均値を計算することによって、例えばd<1mm、<0.5mm、又は<0.25mmの閾値dより小さい相互距離を有する点xi1/yi1、xi2/yi2、...xin/yinにおけるn個のAスキャンiの値ri1、ri2、...rinを結合することによって得ることができる。
このように得られた反射値riは、単に網膜の反射度の関数であるだけでなく、プローブ光28の経路に沿った眼の透過関数でもある。
したがって、眼がプローブ光28の経路に沿って散乱及び/又は吸収構造を持つ場合、反射値riは減少する。
典型的な計測において、i=1...N(Nは少なくとも10、特に少なくとも100、好ましくは少なくとも1000)の複数のAスキャンiが実施される。図4は、このような2つのAスキャンのプローブ光28、28’を示す。
好ましくは、眼の外部におけるプローブ光の入射方向Dは、相互に対して平行であり、好ましくは、眼の視軸線Aに対して平行である。
プローブ光28、28’が平行であり、眼が無限に順応すると、プローブ光は、全て共通位置48(眼の外部におけるAスキャンの入射方向が眼の視軸線Aに合致する場合には中心窩に合致する)において網膜44に衝突する。
したがって、2つのAスキャンについて網膜における反射値riの間の差は、主に2つのプローブ光28、28’の透過度が異なることに起因する。
言い換えれば、網膜の反射値riは、Aスキャンの位置xi、yiの関数として眼の透過度がどれだけ変動するかを表す。
例えば、眼の前部に局部的な散乱又は吸収構造50a~50fがある場合、スキャン位置xi、yiの関数として反射値riを検証することによって、これを検出し空間的に分解できる(必ずしもz方向には沿わないが少なくともx及びy方向に)。
例えば、これらの構造は、水晶体の後面の散乱又は吸収構造50a~50cを含み、かつ/又は水晶体の背後の眼の前半分に散乱及び/又は吸収構造50d~50fを含むことができる。
これを図5に示す。図5は、座標xi、yiの関数として様々な眼の反射値riを示し、図の黒または濃い領域は、高い反射値riを示し、図の白い又は明るい領域は、網膜からの反射値riが低い領域を示す。
各画像において、瞳孔は、容易に認識できる。Aスキャンが虹彩に衝突する位置は、網膜からの反射値riが低いので、白い。
図5の眼Cは、一貫して瞳孔内での網膜からの反射値riが高く、一貫して眼が優れた透過度を持つことを示す。
眼A、BおよびDは、いくつかの位置xi、yiにおいて透過が阻害されている眼を示し、これは眼の前部において欠陥があることを示す。
本発明の技法は、散乱構造だけでなく吸収構造も検出できるようにすることが分かるはずである。吸収構造は、他の方法によっては検出が難しいことが知られている。
PSF分析
xi,yiの関数として反射値riを分析することによって、眼のPSFの推定値が得られる。
関連する技法は、例えばGoodman J.W.の”Introduction to Fourier optics” 第2版(1996)において説明されている。
特に、水晶体及び角膜が眼の前部における欠陥50a~50fによって損なわれるだけの完璧な画像を与えると想定すると、PSFは、眼の前部の変調伝達関数(MTF)のフーリエ変換FTによって計算できる。即ち、
PSF=FT(MTF) (1)
変調伝達関数は、上記の「PSF分析」の節において説明する計測によって得られる反射値ri(xi,yi)から推定できる。好ましくは、MTFは、FTを実施するために効率の良いFFTアルゴリズムを使用できるようにするので、規則的2Dグリッドに補間される。
特に、好ましい概算において、
PSF(u,v)=FT(ri(θxi,θyi)) (2)
θxi、θyiは、水晶体後面におけるAスキャンiのプローブ光の伝播角度であり、u、vは、網膜座標である。角度θxi、θyiは、眼の軸線Aに対して計測される。
図6は、図5の眼の反射値ri(xi,yi)から計算されたPSF(u,v)の例を示す。図から分かるように、眼Cは、広い瞳孔と優れた等質の透過度を持ち、最良のPSF即ち散乱が最も少ないPSFを与えるのに対して、眼A、B及びDは、これに劣る視像特性を持つ。
図7は、この場合にも図5の眼A~Dについての水平及び垂直方向のPSF(u)及びPSF(v)のプロフィルを示す。
数量分析のために、値θxi、θyiは、眼の軸方向長さLを使用してxi、yiから計算できる。この文脈において、この軸方向長さLは軸線Aに沿った水晶体38の中心と網膜44との間の距離として定義できる。あるいは、例えば軸線Aに沿った水晶体38の他の部分と網膜44との間の距離又は角膜36の頂点と網膜44との間の距離として定義できる。
特に、値θxi、θyiは、レイトレーシング法を使用して計算できる。
眼の軸方向長さLは、Aスキャンスペクトルにおけるそれぞれのピークの位置を測定することによってOCT Aスキャンから容易に測定できる。図3の例において、Lは、例えば、z4-(z2+z3)/2から算定できる。
したがって、本発明の方法は、水平及び/又は垂直方向におけるPSFの半値幅などPSFの絶対サイズを説明するパラメータを推定するために、軸方向長さLを使用するステップを含むと有利である。
更に、数量分析のために、xi、yiの絶対値は、例えば下記のソースの1つ又はそれ以上から既知である必要がある:
-スキャンオプティクス24a、24bは、システムの軸線に対して既知の変位を生じるように較正できる。この場合、xi、yiの絶対値は、所与のAスキャンiについてのスキャンオプティクス24a、24bの設定から導くことができる。
-OCT計測において、虹彩からの反射を識別でき、これによって、座標xi、yiにおいて虹彩の直径(例えば、図5、眼C)を計測できるようにする。このパラメータは、較正された顕微鏡で撮られた眼の画像と比較できる。これによって座標xi、yiを絶対座標に変換できる。
ri(xi,yi)から導かれたデータセットのフーリエ変換を計算する代わりに、レイトレーシングを、眼のPSFを説明する1つ又は複数のパラメータなどの眼の少なくとも1つのパラメータを測定するために、使用できる。
このようなレイトレーシングは、例えば下記のステップに基づくことができる:
-OCTによって、眼の屈折構造の少なくともいくつかのジオメトリを計測する。好ましくは、これは、角膜36の前面及び後面、水晶体前面40及び水晶体後面42のジオメトリの計測を含む。
-レイトレーシングを使用して、D方向に対して平行の複数の理想的な光線を重ねることによって生成された網膜44の位置における強度分布を計算するために、前のステップによって計測されたジオメトリを考慮に入れる。レイトレーシングシミュレーションにおいては、計測対象の眼の角膜を被覆する1組の水平の均等に分布する光線を想定できる。各光線の軌跡は、スネルの法則及び文献(例えばLe Grandのアイモデル、値は、Atchison D A及びSmith G ”Optics of Human Eye”に示される)から分かる屈折率を使用して、各光学的インターフェイス(角膜前面及び後面、水晶体前面及び後面)における新たな光軸起因の屈折を計算することによって、網膜に光線が達するまでに眼を通過するときの各光線の軌跡が計算される。充分な光線がこのシミュレーションにおいて使用される場合、これらの光線が網膜面と交差する点の密度分布は、シミュレートされる光線の入射軸について眼のPSFの優れた概算となる。
各シミュレート光線について、反射値riが例えば点xi、yiにおける透過度に比例し、xi、yiがシムレート光線の座標付近に在る(例えば、10スポットサイズ未満の距離)と想定して、反射値riの1つ又はそれ以上に基づいて測定される。この透過値ri(又は複合値r’ i)は、特定のシミュレート光線についての加重因数として使用できる。このようなシミュレーションから得られるPSFは、収差及び阻害(散乱及び/又は吸収)の効果を含めて眼の視像の質を表す。
シミュレーションは、網膜に対する各光線の入射角度を考慮に入れ、スタイルズクロフォード効果(Stiles&Crawford 1933)即ち、網膜感度の角度依存に従って各光線を比較考量することによって、更に改良できる。
このようなレイトレーシング計算を実施するための技法は、例えば下記のものにおいて説明される:
1)Spencer G, Murty M, “General ay-Tracing Procedure, Journal of the Optical Society of America, Vol. 5, Issue 6, Page 672 (1962), DOI: 10.1364/JOSA.52.000672
2)Einighammer J, “The Individual Virtual Eye”, Dissertation at Univ. Tuebingen (2008), Chapter 3.2.3, http://hdl.handle.net/10900/49149, 及びこの中の参考文献。
3)Einighammer J et al., “The individual virtual eye: a computer model for advanced intraocular lens calculation”, J Optom 2009;2:70-82 https://doi.org/10.3921/joptom.2009.70, 及びこの中の参考文献。
眼のPSFは、例えば図6又は7に示すようなグラフを使用してオペレータに直接表示できる。あるいは又はこれに加えて、所与の画像が眼にどのように見えるかを視覚化するために、PSFに所与の画像を数学的に畳み込んで(convolution)計算して、表示できる。
注記
好ましくは、パラメータの計測に使用されるAスキャンは、角膜において相互に少なくとも1mmの距離を有する複数のAスキャン、好ましくは少なくとも10のAスキャン、特に少なくとも100のAスキャンを含む。即ち、眼の巨視的領域が検査される。
特に、複数のAスキャンは、眼の瞳孔全体に分布し、これによって瞳孔全体における透過度を計測できるようにする。分布は、均等又は不規則とすることができる。好ましくは、水平方向(即ちxに沿って)にも垂直方向(yに沿って)にも少なくとも10ポイントの分解能を持つ。
上記の実施形態において、Aスキャンiは全て、同じ入射方向を有する。即ち、角膜へ入射する前に方向Dに対して平行であり、好ましくは、眼の光軸線又は視軸線Aに対して平行である。
別の実施形態において、異なる入射方向を有するプローブ光を使用できる。
例えば、第1方向(例えばD)に沿って相互に平行な入射方向を有するプローブ光についての第1の複数のAスキャンを記録できる。更に、第2方向(例えば、図4のD’)に沿って相互に平行な入射方向を有するプローブ光についての第2の複数のAスキャンを記録できる。このような計測は、例えば下記の目的の少なくとも1つのために使用できる:
-様々な入射角度について眼のPSFを計測できる
-値ri(xi,yi)における構造がどれだけ2つのセットの間でオフセットするかを計測することによって、欠陥のz座標に関する情報を得ることができる。この場合にも、例えば、レイトレーシングを、2つの計測セットの間の視差効果をシミュレートするために使用できる。
更に別の実施形態において、プローブ光の焦点位置は、Aスキャンを記録しながら変動できる。例えば、所与の位置xi、yiについて、異なる焦点位置を持つ少なくとも2つのAスキャンを記録できる。欠陥50a~50fの空間分解能は、プローブ光の焦点平面において最良なので、これによって例えば、計測を眼の固有の領域に集中させかつ/又は所与の欠陥のz-位置に関するより多くの情報を得られる。
本発明の技法は、任意の種類のOCTに、特に時間領域並びに周波数領域OCTのために使用できる。但し、周波数領域OCT及び特に掃引光源OCTは、Aスキャンを速やかに取得する能力があるので好ましい。
本明細書において本発明の好ましい実施形態を示しこれについて説明するが、本発明はこれに限定されず、下記の請求項の範囲内で様々に実現し実施できることが分かるはずである。
本明細書において本発明の好ましい実施形態を示しこれについて説明するが、本発明はこれに限定されず、下記の請求項の範囲内で様々に実現し実施できることが分かるはずである。本発明の態様の一部を以下記載する。
[態様1]
眼の光透過の質を表す少なくとも1つのパラメータを計測する方法であって、前記方法が、
前記眼の様々な角膜位置xi、yiについて複数の光干渉断層撮影Aスキャンを記録するステップと、
前記Aスキャンの各々について、前記眼の網膜における反射値riを識別するステップと、
前記反射値ri及び前記位置xi、yiを使用して前記パラメータを測定するステップと、
を含む、方法。
[態様2]
前記複数のAスキャンが、相互に平行の入射方向(D)を有する第1の複数のAスキャンを含む、態様1に記載の方法。
[態様3]
前記平行の入射方向(D)が眼の視軸線(A)に対して平行である、態様2に記載の方法。
[態様4]
相互に平行の入射方向(D’)を有する第2の複数のAスキャンを含み、前記第1の複数のAスキャンの前記入射方向(D)が、前記第2の複数のAスキャンの前記入射方向(D’)とは異なる、態様2又は3に記載の方法。
[態様5]
前記複数のAスキャンが、前記眼の角膜(36)において重ならない複数のAスキャンを含む、態様1~4のいずれかに記載の方法。
[態様6]
前記Aスキャンの少なくとも一部のためにプローブ光の焦点を前記眼の前部に当てるステップを含む、態様1~5のいずれかに記載の方法。
[態様7]
前記Aスキャンの少なくとも一部のためにプローブ光の焦点を前記眼の水晶体の後面と前記眼の網膜との間の位置に当てるステップを含む、態様1~6のいずれかに記載の方法。
[態様8]
プローブ光によって前記複数のAスキャンを記録しながら、前記プローブ光の焦点位置を変動させるステップを含み、特に、所与の位置xi,yiについて異なる焦点位置を持つの少なくとも2つのAスキャンが記録される、態様1~7のいずれかに記載の方法。
[態様9]
前記位置xi,yiの関数として前記反射値riを表示するステップを含む、態様1~8のいずれかに記載の方法。
[態様10]
-前記反射値riに基づきデータセットについてフーリエ変換を実施するステップと、
-前記フーリエ変換の結果から前記パラメータを導くステップと、
を含む、態様1~9のいずれかに記載の方法。
[態様11]
前記フーリエ変換が2次元フーリエ変換である、態様10に記載の方法。
[態様12]
少なくとも、
-光干渉断層撮影による前記Aスキャンから前記眼の軸方向長さ(L)を測定するステップ、及び/又は
-光干渉断層撮影による前記Aスキャンから前記瞳孔の直径(d)を測定するステップ、
を含む、態様1~11のいずれかに記載の方法。
[態様13]
前記眼の点像分布関数の絶対サイズを推定するために少なくとも前記軸方向長さ(L)及び/又は前記直径(d)を使用するステップを含む、態様12及び態様10又は11のいずれかに記載の方法。
[態様14]
前記Aスキャンから、前記眼の少なくとも1つの構造特に角膜(36)、虹彩(46)、水晶体(38)の前面(40)及び/又は前記水晶体(38)の後面(42)のトポロジーを測定するステップを含む、態様1~13のいずれかに記載の方法。
[態様15]
レイトレーシング計算において前記反射値ri及び前記構造の前記トポロジーを使用して前記少なくとも1つのパラメータを測定するステップを含む、態様14に記載の方法。
[態様16]
前記光干渉断層撮影が周波数領域OCT、特に掃引電源OCTである、態様1~15のいずれかに記載の方法。
[態様17]
前記反射値riを使用して、前記眼の点像分布関数の1次元又は2次元表現を測定するステップを含む、態様1~16のいずれかに記載の方法。
[態様18]
例えばxi-yi空間における画像として表わすことによって、前記眼の前区における吸収及び/又は散乱構造の位置及び/又は空間範囲を、前記反射値riを使用して、特にxi及び/又はyiの関数として測定するステップを含む、態様1~17のいずれかに記載の方法。
[態様19]
-光干渉断層撮影干渉計(10~26)と、
-態様1~18のいずれかに記載の方法を実行するように構成された制御ユニット(32)と、
を備える眼科機器。

Claims (19)

  1. 眼の光透過の質を表す少なくとも1つのパラメータを計測する方法であって、前記方法が、
    前記眼の様々な角膜位置xi、yiについて複数の光干渉断層撮影Aスキャンを記録するステップと、
    前記Aスキャンの各々について、前記眼の網膜における反射値riを識別するステップと、
    前記反射値ri及び前記位置xi、yiを使用して前記パラメータを測定するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記複数のAスキャンが、相互に平行の入射方向(D)を有する第1の複数のAスキャンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記平行の入射方向(D)が眼の視軸線(A)に対して平行である、請求項2に記載の方法。
  4. 相互に平行の入射方向(D’)を有する第2の複数のAスキャンを含み、前記第1の複数のAスキャンの前記入射方向(D)が、前記第2の複数のAスキャンの前記入射方向(D’)とは異なる、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記複数のAスキャンが、前記眼の角膜(36)において重ならない複数のAスキャンを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記Aスキャンの少なくとも一部のためにプローブ光の焦点を前記眼の前部に当てるステップを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記Aスキャンの少なくとも一部のためにプローブ光の焦点を前記眼の水晶体の後面と前記眼の網膜との間の位置に当てるステップを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. プローブ光によって前記複数のAスキャンを記録しながら、前記プローブ光の焦点位置を変動させるステップを含み、特に、所与の位置xi,yiについて異なる焦点位置を持つ少なくとも2つのAスキャンが記録される、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記位置xi,yiの関数として前記反射値riを表示するステップを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
  10. -前記反射値riに基づきデータセットについてフーリエ変換を実施するステップと、
    -前記フーリエ変換の結果から前記パラメータを導くステップと、
    を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記フーリエ変換が2次元フーリエ変換である、請求項10に記載の方法。
  12. 少なくとも、
    -光干渉断層撮影による前記Aスキャンから前記眼の軸方向長さ(L)を測定するステップ、及び/又は
    -光干渉断層撮影による前記Aスキャンから前記瞳孔の直径(d)を測定するステップ、
    を含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記眼の点像分布関数の絶対サイズを推定するために少なくとも前記軸方向長さ(L)及び/又は前記直径(d)を使用するステップを含む、請求項12及び請求項10又は11に記載の方法。
  14. 前記Aスキャンから、前記眼の少なくとも1つの構造特に角膜(36)、虹彩(46)、水晶体(38)の前面(40)及び/又は前記水晶体(38)の後面(42)のトポロジーを測定するステップを含む、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. レイトレーシング計算において前記反射値ri及び前記構造の前記トポロジーを使用して前記少なくとも1つのパラメータを測定するステップを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記光干渉断層撮影が周波数領域OCT、特に掃引電源OCTである、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記反射値riを使用して、前記眼の点像分布関数の1次元又は2次元表現を測定するステップを含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 例えばxi-yi空間における画像として表わすことによって、前記眼の前区における吸収及び/又は散乱構造の位置及び/又は空間範囲を、前記反射値riを使用して、特にxi及び/又はyiの関数として測定するステップを含む、請求項1~17のいずれか1項に記載の方法。
  19. -光干渉断層撮影干渉計(10~26)と、
    -請求項1~18のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成された制御ユニット(32)と、
    を備える眼科機器。
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