以下に添付図面を参照して、本発明に係る保冷庫の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<飲料供給装置の概略回路構成>
図1は、本発明の実施の形態である保冷庫が適用された飲料供給装置の概略回路構成を示す模式図である。ここで例示する飲料供給装置1は、容器であるカップCに対して例えばカフェラテ等のフォームドミルク入りコーヒーを供給するものである。この飲料供給装置1は、コーヒー抽出部10、蒸気供給部11、原液供給部12、空気供給部13、ミキシング部14、フォーミング部15、ノズル部16及び洗浄部17を備えて構成されている。
コーヒー抽出部10は、ディスペンサ本体2に設けられており、第1湯供給管L1を通じて湯タンク18に接続されている。ここで湯タンク18は、湯を貯留するための貯留部であり、図示せぬ水供給手段から供給された水を加熱して湯として貯留している。
第1湯供給管L1は、一端が湯タンク18に接続され、他端がコーヒー抽出部10に接続されており、湯タンク18とコーヒー抽出部10とを接続するものである。この第1湯供給管L1の途中には、第1給湯ポンプP1が設けられている。第1給湯ポンプP1は、第1給湯ポンプ駆動部M1の駆動制御のもと、湯タンク18からコーヒー抽出部10に湯を供給するものである。
尚、第1給湯ポンプ駆動部M1は、制御部20によって制御される。制御部20は、図示せぬメモリに記憶されたプログラムやデータに従って、飲料供給装置1の各部の動作を統括的に制御するものである。
そのようなコーヒー抽出部10は、コーヒー豆等の粉砕された原料と、第1湯供給管L1により供給された湯とからコーヒーを抽出するものである。
蒸気供給部11は、蒸気タンク11a、第1蒸気供給管L2及び第2蒸気供給管L3を備えて構成されている。蒸気タンク11aは、第2湯供給管L4に接続されている。第2湯供給管L4は、一端が第1湯供給管L1の第1給湯ポンプP1の上流側個所に接続され、他端が蒸気タンク11aに接続されており、湯タンク18と蒸気タンク11aとを接続するものである。この第2湯供給管L4の途中には、第2給湯ポンプP2が設けられている。第2給湯ポンプP2は、第2給湯ポンプ駆動部M2が制御部20によって駆動制御されることにより、湯タンク18から蒸気タンク11aに湯を供給するものである。
そして、蒸気タンク11aは、第2湯供給管L4を通じて湯タンク18より供給された湯を加熱して加圧蒸気を生成するものである。
第1蒸気供給管L2は、一端が蒸気タンク11aに接続され、他端がミキシング部14に接続されており、蒸気タンク11aとミキシング部14とを接続するものである。この第1蒸気供給管L2の途中には、第1蒸気供給弁V1及び第1蒸気逆止弁G1が配設されている。
この第1蒸気供給弁V1は、制御部20から与えられる指令により開閉するものである。第1蒸気供給弁V1は、開成する場合には、第1蒸気供給管L2を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第1蒸気供給弁V1は、閉成する場合には、第1蒸気供給管L2を加圧蒸気が通過することを規制するものである。第1蒸気逆止弁G1は、蒸気タンク11aからミキシング部14への流体(加圧蒸気)の通過を許容する一方、ミキシングから蒸気タンク11aへの流体の通過を規制するものである。
第2蒸気供給管L3は、一端が第1蒸気供給管L2の第1蒸気供給弁V1の上流側個所に接続され、他端が原液供給部12や洗浄部17と接続可能なジョイント部JTに接続されており、蒸気タンク11aとジョイント部JTとを接続するものである。ここでジョイント部JTは、ミキシング部14に接続された液供給管L5の一端に取り付けられている。この液供給管L5には、液逆止弁G2が設けられている。液逆止弁G2は、ジョイント部JTからミキシング部14への流体の通過を許容する一方、ミキシング部14からジョイント部JTへの流体の通過を規制するものである。
上記第2蒸気供給管L3の途中には、第2蒸気供給弁V2及び第2蒸気逆止弁G3が配設されている。この第2蒸気供給弁V2は、制御部20から与えられる指令により開閉するものである。第2蒸気供給弁V2は、開成する場合には、第2蒸気供給管L3を加圧蒸気が通過することを許容するものである。また第2蒸気供給弁V2は、閉成する場合には、第2蒸気供給管L3を加圧蒸気が通過することを規制するものである。第2蒸気逆止弁G3は、蒸気タンク11aからジョイント部JTへの流体(加圧蒸気)の通過を許容する一方、ジョイント部JTから蒸気タンク11aへの流体の通過を規制するものである。
原液供給部12は、バッグ・イン・ボックス(以下、BIBともいう)12a、チューブポンプP3及び原液コネクタCN1を備えて構成されている。
BIB12aは、カップCに供給するフォームドミルク(泡立てた牛乳)の原液(以下、ミルク原液ともいう)を封入した袋状容器を箱状容器に収容して構成されるものである。このBIB12aは、保冷庫3に配置されている。
チューブポンプP3は、保冷庫3の内部において、BIB12aの下方側に設けられている。このチューブポンプP3は、チューブポンプ駆動部M3が制御部20によって駆動制御されることにより、BIB12aに接続されたチューブTを複数のローラ等で押し潰すようにして、BIB12aのミルク原液を汲み出すものである。原液コネクタCN1は、BIB12aに接続されたチューブTの先端部に取り付けられるもので、ジョイント部JTと接続可能なものである。
空気供給部13は、空気供給管L6を備えて構成されている。空気供給管L6は、一端がエアポンプP4に接続され、他端がミキシング部14に接続されており、エアポンプP4とミキシング部14とを接続するものである。エアポンプP4は、エアポンプ駆動部M4が制御部20によって駆動制御されることにより、空気を圧縮して空気供給管L6を通じて圧縮空気を送出するものである。
上記空気供給管L6の途中には、空気逆止弁G4が配設されている。空気逆止弁G4は、エアポンプP4からミキシング部14への流体(圧縮空気)の通過を許容する一方、ミキシング部14からエアポンプP4への流体の通過を規制するものである。
ミキシング部14は、第1蒸気供給管L2を通じて供給された加圧蒸気と、液供給管L5を通じて供給されたミルク原液とを混合させてミルク原液を加熱し、更に空気供給管L6を通じて供給された圧縮空気を混合させることにより僅かに泡立たされた状態のミルクを生成するものである。
フォーミング部15は、飲料送出管L7を介してミキシング部14に接続されている。このフォーミング部15は、飲料送出管L7を通じてミキシング部14から送出されたミルク飲料を泡立たせてフォームドミルクを生成するものである。
ノズル部16は、第1ノズル161と第2ノズル162とを有している。第1ノズル161は、コーヒー導出経路L8を通じてコーヒー抽出部10に接続されている。この第1ノズル161は、コーヒー抽出部10で抽出されてコーヒー導出経路L8を通じて送出されたコーヒーをカップCに吐出するものである。
第2ノズル162は、フォーミング部15に連結されている。この第2ノズル162は、フォーミング部15から送出されたフォームドミルクをカップCに吐出するものである。
このように本実施の形態においては、ジョイント部JT、液供給管L5、ミキシング部14、飲料送出管L7、フォーミング部15及びノズル部16(第2ノズル162)が飲料供給経路を構成している。
洗浄部17は、混合容器17a、洗浄原液供給管L9、洗浄湯供給管L10及び洗浄液供給管L11を備えて構成されている。混合容器17aは、ディスペンサ本体2や保冷庫3に隣接する洗浄原液保管庫4に設けられている。
洗浄原液供給管L9は、洗浄原液を収納する洗浄原液収納部17bに接続され、他端が混合容器17aに接続されており、洗浄原液収納部17bと混合容器17aとを接続するものである。洗浄原液収納部17bは、洗浄原液保管庫4に配置されている。
上記洗浄原液供給管L9の途中には、洗浄原液供給ポンプP5が配設されている。洗浄原液供給ポンプP5は、洗浄原液供給ポンプ駆動部M5が制御部20によって駆動制御されることにより、洗浄原液収納部17bから混合容器17aに洗浄原液を供給するものである。
洗浄湯供給管L10は、第1湯供給管L1における第2湯供給管L4との接続部分よりも上流側個所に、一端が接続され、他端が混合容器17aに接続されている。この洗浄湯供給管L10の途中には洗浄湯ポンプP6が配設されている。洗浄湯ポンプP6は、洗浄湯ポンプ駆動部M6が制御部20によって駆動制御されることにより、湯タンク18から混合容器17aに湯を供給するものである。これにより、混合容器17aでは、洗浄原液と湯とが混合されて洗浄液が生成される。
洗浄液供給管L11は、一端が混合容器17aに接続され、他端が洗浄コネクタCN2に接続されており、混合容器17aと洗浄コネクタCN2とを接続するものである。ここで洗浄コネクタCN2は、ジョイント部JTと接続可能なものである。
上記洗浄液供給管L11の途中には、洗浄液ポンプP7が配設されている。洗浄液ポンプP7は、洗浄液ポンプ駆動部M7が制御部20によって駆動制御されることにより、混合容器17aから洗浄コネクタCN2に液を供給するものである。
以上のような回路構成を有する飲料供給装置1においては、次のようにしてカフェラテ等のフォームドミルク入りコーヒーをカップCに供給することができる。
まずコーヒーについては、制御部20により第1給湯ポンプP1が駆動して、粉砕されたコーヒー豆が投入されたコーヒー抽出部10に湯が供給されることにより、該コーヒー抽出部10にて撹拌等されて抽出される。コーヒー抽出部10で抽出されたコーヒーは、第1ノズル161よりカップCに吐出される。
一方、フォームドミルクについては、コーヒーの抽出と並行して次のようにしてカップCに吐出される。
制御部20により第1蒸気供給弁V1が開成されるとともに、チューブポンプP3及びエアポンプP4が駆動されるものとする。尚、第2蒸気供給弁V2は閉成されている。またジョイント部JTと原液コネクタCN1とが接続されており、洗浄コネクタCN2はジョイント部JTから切り離されているものとする。
このようにチューブポンプP3が駆動されることで、原液供給部12では、BIB12aのミルク原液が汲み出される。BIB12aから汲み出されたミルク原液は、チューブTを通過した後に液供給管L5を通過する。この液供給管L5を通過するミルク原液は、ミキシング部14に至る。
ところで、第1蒸気供給弁V1が開成されていることで蒸気タンク11aで生成された加圧蒸気は、第1蒸気供給管L2を通過してミキシング部14に至る。また、エアポンプP4が駆動されることで、圧縮空気が空気供給管L6を通過してミキシング部14に至る。
ミキシング部14においては、加圧蒸気によりミルク原液が加熱される。またこのミキシング部14においては、圧縮空気が進入することで加圧蒸気に加熱されたミルク原液と混合されてミルク飲料が生成される。ここで生成されたミルク飲料は圧縮空気により僅かに泡立たせされた状態となる。このようにしてミキシング部14にて生成されたミルク飲料は、飲料送出管L7を通過してフォーミング部15に至る。
フォーミング部15においては、ミルク飲料が壁面等に当接することでミルク飲料の泡立ち量が増大されて泡立たされてフォームドミルクが生成される。このようにして生成されたフォームドミルクは、第2ノズル162に送出され、第2ノズル162よりカップCに吐出される。このようにカップCに対して、第1ノズル161からコーヒーが吐出され、第2ノズル162からフォームドミルクが吐出されることにより、カフェラテ等のフォームドミルク入りコーヒーを供給することができる。
次に、原液コネクタCN1をジョイント部JTから切り離して洗浄コネクタCN2をジョイント部JTに接続させた状態で、利用者により所定の入力手段(図示せず)を通じて入力操作が行われることにより制御部20に洗浄指令が与えられた場合、制御部20は洗浄処理を実施する。尚、かかる洗浄処理は公知であるので、ここでは簡単に説明する。
まず制御部20は、洗浄湯ポンプP6を駆動させて、湯タンク18より洗浄湯供給管L10を通じて湯を洗浄湯として混合容器17aに供給させた後に、洗浄湯ポンプP6を駆動停止にさせて洗浄液ポンプP7を駆動させることにより、混合容器17aの湯を洗浄液供給管L11から飲料供給経路(ジョイント部JT、液供給管L5、ミキシング部14、飲料送出管L7、フォーミング部15、第2ノズル162)を通過させるプレリンス処理を行う。その後に洗浄液ポンプP7を駆動停止にさせる。そのようにしてプレリンス処理を行った制御部20は、第2蒸気供給弁V2を開成させて、加圧蒸気を第2蒸気供給管L3から飲料供給経路を通過させて該飲料供給経路をブローさせる。その後に第2蒸気供給弁V2を閉成させる。
次に制御部20は、洗浄湯ポンプP6及び洗浄原液供給ポンプP5を所定時間駆動させて、洗浄湯と洗浄原液とを混合容器17aで混合させ、洗浄液ポンプP7を駆動させることにより、混合容器17aで混合された洗浄液を洗浄液供給管L11から飲料供給経路を通過させる洗浄液供給処理を行う。
そのような洗浄液供給処理を所定回数行った制御部20は、上述したプレリンス処理と同様に、洗浄湯ポンプP6を所定時間駆動させて湯を洗浄湯として混合容器17aに供給させた後に、洗浄液ポンプP7を所定時間駆動させることにより、混合容器17aの湯を洗浄液供給管L11から飲料供給経路を通過させるリンス処理を行う。
そして、制御部20は、第2蒸気供給弁V2を所定時間開成させて、加圧蒸気を第2蒸気供給管L3から飲料供給経路を通過させて該飲料供給経路をブローさせて、洗浄処理を終了する。
<保冷庫3>
図2は、図1に示した保冷庫3の外観構成を示す斜視図であり、図3は、図1に示した保冷庫3の内部構造を模式的に示す縦断面図である。ここで例示する保冷庫3は、保冷庫本体30と後面扉37とを備えて構成されている。
保冷庫本体30は、後面に開口(以下、後面開口ともいう)31を有した筐体であり、その内部には、後面開口31を臨む態様で断熱構造の収納室32が形成されている。
かかる保冷庫本体30の上部には、ペルチェ素子(冷却手段)33が設けられており、ペルチェ素子33の冷熱発生部33aが収納室32を臨んでいる。そのような保冷庫3においては、ペルチェ素子33により冷却された空気が、該ペルチェ素子33の下方域に設けられた庫内ファン34aにより送風される結果、収納室32の内部雰囲気が冷却されている。一方、ペルチェ素子33の排熱部33bが上方を臨んでおり、該排熱部33bで加熱された空気が、該ペルチェ素子33の上方域に設けられた庫外ファン34bにより送風されて、外部に排出されている。そのような収納室32には、BIB12aが配設されるとともに、BIB12aの下方側にチューブポンプP3が設置されている。
上記保冷庫本体30においては、収納室32の内面は樹脂材により構成されている。収納室32の底面32Bを構成する樹脂材は、後端縁部が下方に屈曲されて後面開口31の下縁部31aを構成している。また該樹脂材の延在端部は後方に屈曲されることにより、樋35を形成している。樋35は、左右方向に沿って延在するものである、左右方向の両端部より左右方向の中央部に向けて底部が漸次下方に傾斜しており、該中央部には排出孔35aが形成されている。
収納室32の天面32Tを構成する樹脂材は、後端縁部が上方に屈曲されて後面開口31の上縁部31bを構成している。収納室32の右面32Rを構成する樹脂材は、図4に示すように、後端縁部が右方に屈曲されて後面開口31の右縁部31cを構成している。収納室32の左面32Lを構成する樹脂材は、後端縁部が左方に屈曲されて後面開口31の左縁部31dを構成している。
このように保冷庫本体30においては、後面開口31の縁部(31a,31b,31c,31c)が収納室32の内面を構成する樹脂材により構成されており、樋35が収納室32の底面32Bを構成する樹脂材により該底面32Bと一体的に形成されている。かかる樋35の排出孔35aの下方域には、保冷庫本体30の設置ベース5に支持されたトレイ36が配設されている。
後面扉37は、保冷庫本体30の後面開口31を閉塞するのに十分な大きさを有した断熱構造の扉体であり、保冷庫本体30の後端の右側部に揺動可能に支持されている。この後面扉37は、保冷庫本体30に近接離反する態様で前後に揺動可能であり、後方に向けて揺動する場合に後面開口31を開放する一方、前方に向けて揺動する場合に後面開口31を閉塞するものである。
そのような後面扉37は、表面37aが後面を成し、裏面37bが前面を成しており、裏面37bの縁部には、ガスケットGSが設けられている。かかるガスケットGSは、発泡クッション入りの構造を有し、後面扉37が後面開口31を閉塞する際に後面開口31の縁部に当接して弾性変形するものである。これにより後面開口31の気密性が確保される。また後面扉37は、下端面37Bが表面37aから裏面37bに向かうに連れて漸次下方に傾斜している。
そのような構成を有する保冷庫3においては、後面扉37が後面開口31を閉塞する場合、該後面扉37の下方域に樋35が設けられることになる。これにより、ガスケットGSや後面扉37の表面37a等で生じた結露水を樋35に滴下させることができ、樋35が、結露水をトレイ36に案内することになる。従って、上記保冷庫3によれば、発生した結露水を良好に処理することができる。
また上記保冷庫3によれば、樋35が収納室32の底面32Bを構成する樹脂材により該底面32Bと一体的に形成されているので、ガスケットGS等で生じた結露水が樋35に至る経路において隙間等が存在せず、結露水が漏れてしまうことを回避することができる。
また上記保冷庫3によれば、後面開口31の縁部が収納室32の内面を構成する樹脂材により形成されているので、後面開口31の縁部が熱伝導係数の小さい材料により構成されることになり、収納室32の内部雰囲気の冷気が外部に伝達することを抑制でき、結露水の発生を低減させることができる。
また上記保冷庫3によれば、後面扉37の下端面37Bが表面37aから裏面37bに向かうに連れて漸次下方に傾斜しているので、後面扉37の表面37aに生じた結露水を樋35に良好に案内することができる。
<ジョイント部JT>
図5~図7は、それぞれ図1に示したジョイント部JTの構成を示すものであり、図5及び図6は分解斜視図であり、図7は断面図である。ジョイント部JTは、液供給管L5に接続してあり、該液供給管L5と反対側部分が開口したソケット収容部41が設けられている。
そのようなジョイント部JTは、検知部42を有している。検知部42は、ソケット収容部41を臨む態様で2つの光センサ421,422が設置されることにより構成されている。
第1光センサ421は、第1発光要素421aと第1受光要素421bとが互いに対になる態様で設置されている。第1発光要素421aは、第1検知光を発するものである。第2光センサ422は、第1光センサ421よりもやや下方側であって液供給管L5との接続部分に近接した個所に設置されている。この第2光センサ422は、第2発光要素422aと第2受光要素422bとが互いに対になる態様で設置されている。第2発光要素422aは、第2検知光を発するものである。
ソケット43は、後面が開放した箱状の形態を成すものであり、ソケット収容部41に収容されることで、ジョイント部JTに着脱可能に設けられるものである。かかるソケット43は、透光性材料により形成されており、その先端部は、ソケット43がソケット収容部41に収容された場合に、図8に示すように、第1光センサ421及び第2光センサ422の第1検知光及び第2検知光の通過を許容する検知領域(通過可能領域)431となっている。この場合、第1受光要素421bで第1検知光を受けることができるとともに、第2受光要素422bで第2検知光を受けることができ、第1検知光及び第2検知光は投光状態となる。
そのようなソケット43は、ソケット収容部41に収容された状態において、原液コネクタCN1及び洗浄コネクタCN2のいずれか一方と択一的に装着可能である。そして、図9及び図10に示すように、原液コネクタCN1が装着される場合、ソケット43は、ジョイント部JTと原液コネクタCN1とを接続するものである。そのようにソケット43に原液コネクタCN1が装着される場合、図11に示すように、第1検知光は原液コネクタCN1により遮られて第1受光要素421bで受けることができず、第1検知光は遮光状態となる。一方、第2検知光は、原液コネクタCN1により遮られないので、第2受光要素422bで第2検知光を受けることができ、第2検知光は投光状態となる。
図12及び図13に示すように、洗浄コネクタCN2が装着される場合、ソケット43は、ジョイント部JTと洗浄コネクタCN2とを接続するものである。そのようにソケット43に洗浄コネクタCN2が装着される場合、図14に示すように、第1検知光及び第2検知光は洗浄コネクタCN2により遮られ、第1検知光及び第2検知光は遮光状態となる。
このように検知部42は、第1検知光及び第2検知光が投光状態となる場合には、ソケット43に原液コネクタCN1及び洗浄コネクタCN2が装着されていない非装着状態であることを検知することができる。また検知部42は、第1検知光が遮光状態で第2検知光が投光状態となる場合には、ソケット43に原液コネクタCN1のみが装着された第1装着状態であることを検知することができる。更に検知部42は、第1検知光及び第2検知光が遮光状態となる場合には、ソケット43に洗浄コネクタCN2のみが装着されて第2装着状態であることを検知することができる。このような検知部42での検知結果は、制御部20に与えられる。
ところで、洗浄コネクタCN2は、図12に示したように、洗浄液吐出口51が、ジョイント部JTへの連通口52よりも上方に設けられており、その洗浄液吐出口51の先端域には、洗浄液吐出口51から吐出された洗浄液を側方域に誘導する誘導壁53が形成されている。
これにより洗浄コネクタCN2は、ソケット43に装着される場合に、図15に示すように洗浄液吐出口51から吐出された洗浄液が誘導壁53に当接して側方域に誘導され、図16に示すように、該洗浄コネクタCN2とソケット43の検知領域431との隙間に洗浄液を通過させることができ、通過後の洗浄液をジョイント部JTに流通させることができる。
上記飲料供給装置1によれば、飲料供給経路を構成するジョイント部JTに着脱可能に設けられたソケット43が、原液コネクタCN1が装着される場合には、飲料供給経路にミルク原液が通過することを許容する一方、洗浄コネクタCN2が装着される場合には、飲料供給経路に洗浄液が通過することを許容し、検知部42が、ソケット43に対し、第1装着状態、第2装着状態、並びに非装着状態のいずれかを検知するので、ソケット43に対する各種コネクタ(原液コネクタCN1又は洗浄コネクタCN2)の装着状態を検知することにより、所望の飲料の供給、並びに飲料供給経路の洗浄を良好に行うことができる。
上記飲料供給装置1によれば、洗浄コネクタCN2が、ソケット43に装着される場合に、該洗浄コネクタCN2と、ソケット43の検知領域431との隙間に洗浄液を通過させて該検知領域431を洗浄するので、ミルク原液等がソケット43に付着して第1検知光及び第2検知光のいずれかを遮光状態にさせてしまうことを回避でき、検知部42での誤検知の発生を抑制することができる。
<第2ノズル162>
図17は、図1に示した第2ノズル162の外観構成を示す斜視図であり、図18は、図1に示した第2ノズル162の内部構造を示す断面図である。ここで例示する第2ノズル162は、フォーミング部15が挿通される孔部162aを有し、該孔部162aにフォーミング部15が装着されることにより該フォーミング部15に連結されるものである。
このような第2ノズル162は、フォームドミルクを鉛直方向の下方に吐出可能な吐出口162bが形成されるとともに、下方に向かうに連れて吐出口162bに近接する態様で傾斜する傾斜部162cを有している。
傾斜部162cは、フォーミング部15から供給されたフォームドミルクを自身の傾斜面に沿って吐出口162bまで案内するものである。このような傾斜部162cには、緩斜部162dが形成されている。緩斜部162dは、傾斜部162cにおけるフォーミング部15の直下部分、すなわちフォーミング部15から供給されたフォームドミルクが当接する個所162eよりも吐出口162bに近接する部分に、下方への傾斜角度が緩やかになることにより形成されている。
そのような第2ノズル162を有する飲料供給装置1においては、上記洗浄処理において、第2ノズル162の内面をブローさせるための高圧蒸気が、フォーミング部15を通じて供給された場合に、図19に示すように、傾斜部162cの傾斜面に沿って高圧蒸気を流通させることができるが、緩斜部162dにて吐出口162bの上方域に高圧蒸気を流通させることができ、吐出口162bの近傍に洗浄液での洗浄によっても残存する泡状のミルクを吐出口162bより吐出させることができる。
よって、上記飲料供給装置1によれば、第2ノズル162の内部にミルクが残存してしまうことを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、カフェラテを供給する飲料供給装置1について説明したが、本発明においては、これに限定されず、種々の飲料を供給する飲料供給装置であっても構わない。
上述した実施の形態では、ソケット43は、透光性材料により形成されていたが、本発明においては、第1検知光及び第2検知光が通過可能な通可能領域だけ透光性材料により形成されていてもよい。