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JP2021049707A - 画像記録装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

画像記録装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制しつつ、装画像品質の低下を抑制できる画像記録装置を提供する。【解決手段】画像記録装置10は、画像記録ヘッド11b、走査機構15、搬送機構14及び制御部22を備え、制御部は、画像記録ヘッドを第1速度まで加速させ、第1速度で定速移動させた後、第1速度から減速させると共に、少なくとも第1速度での定速移動中に画像を記録させる第1記録モードと、画像記録ヘッドを第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、第2速度で定速移動させた後、第2速度から減速させると共に、少なくとも第2速度での定速移動中に画像を記録させる第2記録モードと、を実行し、印刷データに基づいて、第1加速期間及び第1減速期間の少なくともいずれか一方の第1変速期間において画像の記録が行われると判定した場合には、第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像記録装置、その制御方法及びプログラムに関する。
従来の画像記録装置として、特許文献1の記録装置では、記録ヘッドを走査方向に移動させながら、記録ヘッドから液体を吐出することにより、被記録媒体に画像を記録している。ここで、記録ヘッドの加減速区間で記録を行うことにより、装置の横幅の増加を抑えている。
特開2009−298061号公報
近年、印刷の高速化の要求に応じて記録ヘッドの移動速度を増すと、この加減速区間が長くなり、装置の大型化を招くことになる。一方、上記特許文献1の記録装置のように、装置の大型化を抑制するために、記録ヘッドの加減速時に液体を吐出すると、液体の着弾位置が、定速で移動する記録ヘッドから吐出される液体の着弾位置からずれ、画像の品質が低下してしまう。
そこで、本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、画像品質の低下を抑制することができる画像記録装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る画像記録装置は、被記録媒体に画像を記録する画像記録ヘッドと、前記画像記録ヘッドを走査方向に所定の走査範囲以内で移動させる走査機構と、前記走査方向に交差する搬送方向に前記被記録媒体を搬送する搬送機構と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像記録ヘッドを第1速度まで加速させ、前記第1速度で定速移動させた後、前記第1速度から減速させると共に、少なくとも前記第1速度での定速移動中に前記画像を記録させる第1記録モードと、前記画像記録ヘッドを前記第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、前記第2速度で定速移動させた後、前記第2速度から減速させると共に、少なくとも前記第2速度での定速移動中に前記画像を記録させる第2記録モードと、を実行し、印刷データに基づいて、前記第1記録モードを実行すると前記画像記録ヘッドの加速期間(以下、第1加速期間)及び前記画像記録ヘッドの減速期間(以下、第1減速期間)の少なくともいずれか一方の第1変速期間において前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する。
これによれば、画像が大きい場合、第1記録モードよりも定速移動範囲が広い第2記録モードで画像を記録することにより、装置の大型化を抑制しつつ、画像品質の低下を抑制することができる。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、画像品質の低下を抑制することができる画像記録装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像記録装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1の画像記録装置の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、時間に対する画像記録装置の移動速度をグラフである。 図4は、第1変速期間において画像の記録が行われる場合の時間に対する画像記録装置の移動速度をグラフである。 図5は、図1の画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、用紙に記録される画像を示す図である。 図7は、本発明の変形例2に係る画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の変形例3に係る画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図9は、本発明の変形例3に係る画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図10は、本発明の変形例4に係る画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図11は、本発明の変形例5に係る画像記録装置による制御方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図12は、本発明の変形例6に係る画像記録装置において、時間に対する画像記録装置の移動速度をグラフである。 図13は、本発明の実施の形態2に係る画像記録装置により印刷される条件を示す表である。
(実施の形態1)
<画像記録装置の構成>
本発明の実施形態1に係る画像記録装置10は、図1及び図2に示すように、被記録媒体に画像を記録する装置である。以下では、画像記録装置10を、インク等の液体を吐出して画像を記録するインクジェットプリンタに適用した例について説明するが、画像記録装置10はこれに限定されない。また、被記録媒体として用紙Pについて説明するが、被記録媒体はこれに限定されず、布等のシートであってもよい。
画像記録装置10は、シリアルヘッド方式が採用され、ヘッドユニット11、プラテン12、給紙機構13、搬送機構14、走査機構15、貯留タンク16、操作部17及び制御装置20を備えている。
ヘッドユニット11は、キャリッジ11a及び画像記録ヘッド11bを有している。画像記録ヘッド11bは、キャリッジ11aに搭載されており、キャリッジ11aと共に走査方向に往復移動する。
画像記録ヘッド11bは、流路形成体及び圧電素子11cを有している。流路形成体は、内部に液体流路が形成され、下面に液体流路のノズルが開口している。圧電素子11cが駆動されて、液体流路の容積を変更することにより、ノズル開口のメニスカスが振動し、液体の粒(液滴)が吐出される。これにより、用紙Pに画像が記録される。
プラテン12は、平板部材であり、その上面に用紙Pが配置される。プラテン12は、用紙Pと、これに対向して設けられる画像記録ヘッド11bの下面との間の距離を決める。なお、プラテン12に対して画像記録ヘッド11b側を上側と称し、その反対側を下側と称するが、画像記録装置10の配置はこれに限定されない。
給紙機構13は、給紙ローラ13a及び給紙モータ13bを有している。給紙ローラ13aは、用紙Pを収容する給紙トレイ13c上に配置され、用紙Pに当接する。給紙ローラ13aは給紙モータ13bに接続されており、給紙モータ13bの駆動により回転する。これにより、用紙Pは、給紙トレイ13cからプラテン12上へ給紙される。なお、給紙機構13は、プラテン12よりも下に配置されていてもよい。
搬送機構14は、例えば、2つの搬送ローラ14a、及び、搬送モータ14bを有する。2つの搬送ローラ14aは、搬送方向においてプラテン12を挟み、互いに平行に配置されている。搬送ローラ14aは、搬送モータ14bに連結されており、搬送モータ14bの駆動によって回転し、給紙機構13により給紙された用紙Pをプラテン12上において搬送方向に搬送する。
なお、搬送方向は、走査方向に交差(例えば、直交)する方向である。また、搬送方向における上流の搬送ローラ14aは、給紙ローラ13aとして兼用されてもよい。また、搬送方向における下流の搬送ローラ14aは、用紙Pをプラテン12から画像記録装置10外又は排紙トレイへ搬送して排紙する排紙ローラとして兼用されてもよい。また、画像記録装置10は、搬送ローラ14aとは別の排紙ローラを備え、排紙ローラにより用紙Pを排紙してもよい。
走査機構15は、2本のガイドレール15a、走査モータ15b、無端ベルト等を有している。ヘッドユニット11のキャリッジ11aは、2本のガイドレール15aに支持され、無端ベルトに固定されている。走査モータ15bが駆動されると、走査モータ15bに連結された無端ベルトが走行する。これにより、キャリッジ11aは、ガイドレール15aに沿って、走査方向に所定の走査範囲以内で往復移動する。
貯留タンク16は、例えば、脱着可能なカートリッジであり、液体の種類ごとに設けられている。例えば、4つの貯留タンク16があり、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの液体をそれぞれ貯留している。各貯留タンク16は、対応する画像記録ヘッド11bに液体を供給する。
操作部17は、ボタン等の入力装置から構成され、印刷条件等の入力に用いられる。操作部17は制御装置20に接続されており、操作部17により入力された情報を制御装置20に出力する。
<制御装置の構成>
制御装置20は、図2に示すように、ネットワークインターフェース(I/F21)、制御部22及び記憶部23を備えている。I/F21は、コンピュータ、カメラ、ネットワーク及び記録媒体等の外部装置D、及び、操作部17から印刷データ等の各種データを受信する。印刷データは、例えば、画像データ及び設定データを備えている。画像データは、用紙Pに印刷される画像Iを示し、色情報及び階調情報を有している。設定データは、印刷に際して設定された条件であって、例えば、用紙Pのサイズ及び向き、画像Iのサイズ(拡大、縮小)等を有しており、操作部17からの入力情報を含んでいてもよい。
記憶部23は、制御部22からアクセス可能なメモリであって、RAM及びROMを有している。RAMは、各種データを一時的に記憶する。この各種データには、印刷データ、及び、制御部22により変換されたデータを例示される。ROMは、コンピュータプログラム及び各種データ処理を行うための制御プログラムを記憶している。なお、コンピュータプログラムは、I/F21を介して外部装置Dから取得されたものであってもよく、また、他の記憶媒体に記憶されていてもよい。
制御部22は、プロセッサ(例えば、CPU)等の演算処理装置を有し、ROMに記憶されるコンピュータプログラムを実行することにより各部を制御し、印刷処理を実行する。例えば、制御部22は、第1記録モード及び第2記録モードを実行する。なお、第1記録モード及び第2記録モードについては後述する。
制御装置20は、各部を駆動する各駆動回路に電気的に接続されており、印刷データを制御データに変換して各駆動回路に出力することにより各部の駆動を制御している。ヘッド駆動回路25は、制御装置20からの制御データに応じた駆動信号を圧電素子11cにその出力し、圧電素子11cの駆動を制御する。これにより、圧電素子11cの駆動に応じた液体の吐出タイミング及び吐出量等が制御され、液体により形成されるドットの位置及びサイズが制御される。
つまり、印刷データの画像データは、原稿Mの画素毎にドットの有無を規定するドットデータを有している。このため、ヘッド駆動回路25は、原稿Mにおけるドット有画素の位置に対応する吐出タイミングで液体が吐出するように圧電素子11cを駆動することにより、その画素に対応する用紙上の位置にドットが形成される。また、この際、液体の吐出量に応じたサイズのドットが形成される。一方、原稿Mにおけるドット無画素の位置に対応する吐出タイミングでは液体が吐出するように圧電素子11cを駆動しない。このため、その画素に対応する用紙上の位置にドットが形成されず、余白となる。このように、ドット無データを含む文書等の原稿Mには、ドットが形成される領域(画像I)、及び、ドットが形成されない領域(余白)が設けられる。また、ドット無データを含まない写真等の原稿Mには、余白領域が設けられず、原稿M全体に画像I領域が設けられる。
給紙駆動回路26は、制御装置20からの制御データに応じた駆動信号を給紙モータ13bに出力し、給紙モータ13bの駆動を制御する。搬送駆動回路27は、制御装置20からの制御データに応じた駆動信号を搬送モータ14bに出力し、搬送モータ14bの駆動を制御する。走査駆動回路28は、制御装置20からの制御データに応じた駆動信号を走査モータ15bに出力し、走査モータ15bの駆動を制御する。これにより、給紙モータ13b、搬送モータ14b及び走査モータ15bの駆動タイミング、回転速度、回転量等が制御される。
これにより、制御装置20は、画像記録ヘッド11bを走査方向に移動しつつ、画像記録ヘッド11bから液滴を吐出させて用紙Pにドットを形成する記録処理と、用紙Pを搬送方向に搬送する搬送処理とを含むパスを実行する。制御装置20は、この記録処理及び搬送処理を1パスとして、記録処理と搬送処理を交互に繰り返すことにより、印刷処理を進める。
なお、印刷処理は、画像記録ヘッド11bが走査方向の一方側に移動するときに記録処理を行う単方向印刷(片側印刷)であってもよいし、画像記録ヘッド11bが走査方向の一方側及び他方側のそれぞれに移動するときに記録処理を行う双方向印刷であってもよい。単方向印刷の場合には、記録処理の開始側は走査方向の一方側(例えば、第1側)で一定であるが、双方向印刷の場合には、記録処理の開始側は走査方向の両側(第1側、及び、第1側の反対側の第2側)で交互に変わる。例えば、第kパス(kは自然数)では第1側が記録処理の開始側であり、第2側が終了側であれば、次の第k+1パスでは第2側が開始側になり、第1側が終了側になる。
<第1記録モード及び第2記録モード>
第1記録モードは、画像記録ヘッド11bを第1速度まで加速させ、第1速度で定速移動させた後、第1速度から減速させると共に、少なくとも第1速度での定速移動中に画像Iを記録させるモードである。第2記録モードは、画像記録ヘッド11bを第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、第2速度で定速移動させた後、第2速度から減速させると共に、少なくとも第2速度での定速移動中に画像Iを記録させるモードである。
具体的には、図1及び図3に示すように、画像記録ヘッド11bは、走査機構15によって走査方向に所定の走査範囲以内で移動する。この走査範囲は、例えば、画像記録ヘッド11bを搭載するキャリッジ11aが2本のガイドレール15aに沿って移動可能な最大範囲であって、所定である。
第1記録モードでは、画像記録ヘッド11bは、走査方向において、第1加速開始位置にて速度0から第1速度まで第1加速度で加速し、第1速度の定速で移動し、第1速度から速度0まで第1減速度で減速し、第1減速終了位置にて減速を終了して停止する。走査方向において、この画像記録ヘッド11bが加速する期間(第1加速期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第1加速範囲と称し、画像記録ヘッド11bが第1速度で移動する期間(第1移動期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第1定速範囲と称し、画像記録ヘッド11bが減速する期間(第1減速期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第1減速範囲と称する。このため、第1記録モードにおいて画像記録ヘッド11bが移動する第1移動範囲は、第1加速範囲、第1定速範囲及び第1減速範囲を有している。
ここで、第1加速度及び第1減速度は、第1速度に応じて予め定められており、一定であってもよく、変化してもよい。このため、第1記録モードにおいて時間に対して変化する速度のカードは所定である。また、第1加速範囲及び第1減速範囲は、第1速度により定まる。なお、図3では、第1加速度と第1減速度は、互いに同じであるが、互いに異なっていてもよい。
画像記録ヘッド11bは、加速して第1速度に達すると、第1記録開始位置にて液体の吐出を開始して、画像Iの記録を開始する。このため、第1定速範囲において第1加速範囲側の端が、第1記録開始位置となる。
そして、画像記録ヘッド11bは、第1速度の定速で移動しながら、液体を吐出することにより、第1定速範囲において画像Iを記録する。この吐出は、所定の駆動周期単位で実行されるため、吐出された液体により形成されるドットは、駆動周期に応じた間隔で配置される。このため、一定の間隔で配置されたドットにより、画像Iが形成される。
最後に、画像記録ヘッド11bは、第1記録終了位置にて液体の吐出を終了することにより、画像Iの記録を終了してから、第1速度から減速する。このため、第1定速範囲において第1減速範囲側の端が、第1記録終了位置となり、走査方向において第1記録開始位置と第1記録終了位置との間が、第1記録モードにおいて画像Iを記録する第1記録範囲となる。
第2記録モードでは、画像記録ヘッド11bは、走査方向において、第2加速開始位置にて速度0から第2速度まで第2加速度で加速し、第2速度の定速で移動し、第2速度から速度0まで第2減速度で減速し、第2減速終了位置にて減速を終了し停止する。走査方向において、画像記録ヘッド11bが加速する期間(第2加速期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第2加速範囲と称し、画像記録ヘッド11bが第2速度で移動する期間(第2移動期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第2定速範囲と称し、画像記録ヘッド11bが減速する期間(第2減速期間)に画像記録ヘッド11bが移動する範囲を第2減速範囲と称する。
このため、第2記録モードにおいて画像記録ヘッド11bが移動する第2移動範囲は、第2加速範囲、第2定速範囲及び第2減速範囲を有している。第2加速度及び第2減速度は、第2速度に応じて予め定められており、一定であってもよく、変化してもよい。また、第2加速度及び第2減速度は、互いに同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。また、第2加速範囲及び第2減速範囲は、第2速度により定まる。
画像記録ヘッド11bは、加速して第2速度に達すると、第2記録開始位置にて画像Iの記録を開始し、第2定速範囲において画像Iを記録する。そして、画像記録ヘッド11bは、第2記録終了位置にて画像Iの記録を終了してから、第2速度から減速する。このため、第2定速範囲において第2加速範囲側の端が第2記録開始位置となり、第2減速範囲において第2定速範囲側の端が第2記録終了位置となり、第2記録開始位置と第2記録終了位置との間が第2記録範囲となる。
このような各記録モードにおいて、定速移動時の速度が速いほど、変速距離は長くなり、変速範囲は広くなる。変速は、速度が変化する加速及び減速を含み、変速範囲は各加速範囲及び各減速範囲を含む。このため、第1加速範囲(第1加速期間)は第2加速範囲(第2加速期間)よりも長く、第1減速範囲(第1減速期間)は第2減速範囲(第2減速期間)よりも長くなる。
よって、図3に示すように、第1移動範囲と第2移動範囲とが等しい場合、第1定速範囲は第2定速範囲よりも狭くなる。ここで、第1移動範囲が走査範囲よりも大きく設定することができないため、第1移動範囲が走査範囲に等しいときに、第1定速範囲が最長になる。
図4に示すように、この最長の第1定速範囲よりも大きい画像Iを印刷しようとすると、第1変速範囲(第1加速範囲及び第1減速範囲)において画像Iを形成することになる。このように第1変速範囲において画像記録ヘッド11bが所定の駆動周期単位で液体を吐出すると、吐出された液体により形成されるドットの間隔が速度変化に伴い変化していく。これにより、ドットにより構成される画像Iの品質が低下してしまう。
そこで、制御部22は、第1定速範囲(第1記録範囲)よりも長い第2定速範囲(第2記録範囲)で印刷するため、第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。つまり、制御部22は、印刷データをパス毎に分け、第kパスの印刷データに基づいて第1変速期間において画像Iが記録されると判定した場合には、第kパスについて第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する。
例えば、第1記録モードにおいて、画像記録ヘッド11bを加速させて記録開始位置(第1記録開始位置)にて第1速度に達するための加速開始位置(第1加速開始位置)が走査範囲外となる場合、及び、第1速度の画像記録ヘッド11bを記録終了位置(第1記録終了位置)から減速させて停止する減速終了位置(第1減速終了位置)が走査範囲外となる場合の、少なくともいずれか一方の場合に、制御部22は、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定する。
すなわち、図3及び図4に示すように、制御部22は、第1定速範囲を走査方向における画像Iの長さに設定する。なお、第1移動範囲が走査範囲以下であれば、第1定速範囲は走査方向における画像Iの長さよりも長く設定されてもよい。
図3に示すように、第1加速開始位置は、第1定速範囲の一方端である第1記録開始位置から、第1定速範囲の他方端側(終了側)の反対側(開始側)に所定の第1加速範囲の位置である。第1減速終了位置は、第1定速範囲の他方端である第1記録終了位置から、第1定速範囲の一方端側(開始側)の反対側(終了側)に所定の第1減速範囲の位置である。この第1加速開始位置及び第1減速開始位置が走査範囲以内であれば、第1移動範囲は走査範囲以内である。この場合、第1定速範囲において画像が記録されるため、第1記録モードにより印刷が行われる。
一方、図4に示すように、第1加速開始位置及び第1減速開始位置が走査範囲外であれば、第1移動範囲は走査範囲よりも長くなってしまう。この場合、第1移動範囲を走査範囲以内とすると第1変速期間において画像が記録されてしまうため、第1記録モードに換えて、第2記録モードにより印刷が行われる。この場合、第2定速範囲は画像Iの長さに設定される。なお、第2移動範囲が走査範囲以下であれば、第2定速範囲は走査方向における画像Iの長さよりも長く設定されてもよい。
第2加速開始位置は、第2定速範囲の一方端である第2記録開始位置から開始側に所定の第2加速範囲の位置である。第2減速終了位置は、第2定速範囲の他方端である第2記録終了位置から終了側に所定の第2減速範囲の位置である。この第2加速開始位置及び第2減速開始位置が走査範囲以内である。
<画像記録装置の制御方法>
実施の形態に係る画像記録装置10の制御方法は、図5に示すフローチャートに沿って、画像記録装置10を動作させるコンピュータプログラムを制御部22が実行することにより行われる。ここでは、図6(a)に示すように、原稿Mの印刷データに基づいて画像Iを用紙Pに記録する場合について説明する。以下では、原稿M、画像I、走査範囲及び画像記録ヘッド11bの位置について、画像記録装置10における所定の位置に対する座標位置として説明する。
まず、制御部22は、印刷データを取得し、印刷処理を開始する。印刷処理において、制御部22は、給紙駆動回路26により給紙モータ13bを駆動させて、用紙Pに当接する給紙ローラ13aを回転して、用紙Pを給紙トレイ13cからプラテン12上の所定位置へ給紙する(ステップS1)。ここで、用紙Pはガイド等に沿って搬送方向に移動し、走査方向において用紙Pはその中心が走査範囲の中心に一致するように配置される。また、制御部22は、印刷データの画像データから原稿Mを取得し、印刷データの設定データに応じて用紙Pに対して原稿Mの位置を特定する。
続いて、制御部22は、n=1とリセットして(ステップS2)、印刷データをパス毎に分け、第nパス(nは自然数)の印刷データ(第nパスデータ)から、原稿Mにおける第nパスにおいて印刷する画像I(第nパス画像)を取得する。そして、制御部22は、搬送方向において用紙Pに対する第nパス画像の位置が印刷データに基づいたものになるように、搬送駆動回路27により搬送モータ14bを駆動させて、給紙された用紙Pをプラテン12上で搬送する(ステップS3)。
そして、制御部22は、第nパスデータから、第nパス画像のうち走査方向の開始側の端にあるドットの位置を第1記録開始位置として特定する(ステップS4)。そして、制御部22は、第1記録開始位置から開始側に所定の第1加速範囲にある第1加速開始位置を特定する(ステップS5)。また、例えば、制御部22は、走査方向において原稿Mの所定位置(例えば、中心)を走査範囲の所定位置(例えば、中心)に一致させ、走査範囲に対する原稿Mの位置を設定する。これにより、原稿M中の第nパス画像の第1記録開始位置が走査範囲に対して設定され、第1記録開始位置に基づく第1加速開始位置が走査範囲と比較可能になる。
制御部22は、第1加速開始位置が走査範囲外か否かを判定する(ステップS6)。ここで、走査範囲の開始側の位置(開始側端)、又は、走査範囲の終了側の位置(終了側端)は、画像記録装置10に対して所定である。制御部22は、第1加速開始位置が開始側端及び、開始側端と終了側端との間にあれば、第1加速開始位置が走査範囲以内であると判定する(ステップS6:NO)。
制御部22は、第nパスデータから、第nパス画像のうち走査方向の終了側の端にあるドットの位置を第1記録終了位置として特定する(ステップS7)。そして、制御部22は、第1記録終了位置から走査方向の終了側に所定の第1減速範囲にある第1減速終了位置を特定する(ステップS8)。そして、制御部22は、第1減速終了位置が走査範囲外か否かを判定する(ステップS9)。
ここで、第1減速開始位置が終了側端、又は、開始側端と終了側端との間にあれば、制御部22は、第1減速終了位置が走査範囲以内と判定する(ステップS9:NO)。そして、制御部22は、第nパスデータに基づいて第1記録モードを実行する(ステップS10)。これにより、液体を吐出する記録処理は、第1変速範囲において行われずに、第1定速範囲において行われ、第nパス画像が形成されるため、画像Iの品質は低下しない。また、第2速度よりも速い第1速度で画像記録ヘッド11bが移動するため、印刷の高速化が図られる。
一方、ステップS6において、第1加速開始位置が走査範囲外である場合(ステップS6:YES)、又は、第1減速終了位置が走査範囲外である場合(ステップS9:YES)、第1変速期間に第nパス画像の記録が行われるとして、制御部22は、第nパスデータに基づいて第2記録モードを実行する(ステップS11)。これにより、画像記録ヘッド11bの移動速度が第1速度から第2速度に減速されるため、記録範囲が第1定速範囲から第2定速範囲に拡げられる。このため、記録処理を第1変速範囲において行われず、第2定速範囲において行われ、第nパス画像が用紙Pに形成される。このように、走査範囲を拡げずに、変速時における印刷を防止できることにより、装置の大型化を抑制しつつ、画像品質の低下を抑制することができる。
そして、制御部22は、第1パスの第1記録モード又は第2記録モードの実行開始後(ステップS10、S11)、印刷データに基づく全パスが終了したか否かを判定する(ステップS12)。実行すべきパスが残っている場合(ステップS12:NO)、nを1つインクリメント(n=n+1)して(ステップS13)、ステップS3の処理に戻り、第n(=k)パスの次の第n(=k+1)パスについてステップS3〜S12の処理を繰り返す。一方、実行すべきパスを全て実行した場合(ステップS12:YES)、制御部22は、搬送ローラ14aにより用紙Pをプラテン12上から排紙し(ステップS14)、印刷処理を終了する。
<変形例1>
変形例1に係る画像記録装置10では、記録開始位置(第1記録開始位置)と記録終了位置(第1記録終了位置)との間の記録範囲(第1記録範囲)に、第1加速期間に画像記録ヘッド11bが移動する加速範囲(第1加速範囲)、及び、第1減速期間に画像記録ヘッド11bが移動する減速範囲(第1減速範囲)を足した範囲(第1移動範囲)が、走査範囲よりも長い場合、制御部22は、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定する。
具体的には、図3及び図4に示すように、制御部22は、印刷データから走査方向における画像Iの長さを特定し、これを第1記録範囲の長さと設定する。そして、制御部22は、第1記録範囲の長さに第1加速範囲の所定長さ及び第1減速範囲の所定長さを足して、第1移動範囲の長さを算出する。なお、第1移動範囲の長さが走査範囲の長さ以下であれば、第1記録範囲の長さを画像Iの長さよりも長くしてもよい。
図3に示すように第1移動範囲の長さが走査範囲の長さと同じ又はそれよりも短ければ、第1定速範囲において画像Iの記録が可能であるため、制御部22は第1変速期間に画像Iの記録が行われないと判定し、第1記録モードを実行する。一方、図4に示すように第1移動範囲の長さが走査範囲の長さよりも長ければ、第1変速期間に画像Iの記録が行われるため、制御部22は第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定し、第2記録モードを実行する。
このように、第1記録モードにおいて画像記録ヘッド11bが移動する第1移動範囲の長さと走査範囲の長さとを比較して、第1記録モード又は第2記録モードを選択する。これにより、第1記録モードでは、画像Iの品質を低下せずに、高速化を図ることができる。また、第2記録モードでは、装置の大型化を抑制しつつ、画像品質の低下を抑制することができる。
<変形例2>
図5のフローでは、画像Iを複数のパスに分けて記録する場合、各パスにおいて記録モードを選択して実行した。これに対して、変形例2に係る画像記録装置10では、画像Iを複数のパスに分けて記録する場合、あるパスにおいて第1記録モードに換えて第2記録モードを実行すると、それ以降に実行する全てのパスにおいて第2記録モードで行う。
例えば、この画像記録装置10の制御方法は、図7に示すフローチャートに沿って制御部22により実行される。図7に示すフローでは、図5に示したステップS13の後にステップS11の処理を実行し、ステップS10とステップS14との間にステップS15及びS16の処理を実行する。
すなわち、制御部22は、第n(=k)パスにて第1記録モードを実行し(ステップS10)、全パスが終了していれば(ステップS15:YES)、用紙Pを排紙する(ステップS14)。一方、全パスが終了していなければ(ステップS15:NO)、制御部22は、nを1つインクリメントしてから(ステップS16)、ステップS3に戻り、第kパスの次の第k+1パスについてステップS3〜S9の処理を行う。なお、第kパスよりも先に行われた全てのパスは第1記録モードで実行されている。
この第k+1パスにおいて、第1加速開始位置が走査範囲外である場合(ステップS6:YES)、又は、第1減速終了位置が走査範囲外である場合(ステップS9:YES)、第1変速期間に画像Iの記録が行われるとして、制御部22は、第k+1パスデータに基づいて第2記録モードを実行する(ステップS11)。そして、全パスが終了していれば(ステップS12:YES)、制御部22は用紙Pを排紙する(ステップS14)。
一方、実行すべきパスが残っていれば(ステップS12:NO)、nを1つインクリメントして(ステップS13)、制御部22は、第2記録モードを実行した第k+1パス以降のパスについて第2記録モードを実行する。
これにより、第kパス以前の全てのパスについては第1記録モードが実行され、第1〜kパス画像が第1記録モードにより記録される。第k+1パス以降の全てのパスについては第2記録モードが実行され、第k+1〜パス画像が第2記録モードにより記録される。このように、第1記録モードから第2記録モードに切り替えられた以降、第2記録モードを継続することにより、切り替え前後のそれぞれにおいて連続するパス画像を同じ記録モードで形成することができる。これにより、記録モードの切り替えによる画質の低下を低減することができる。
<変形例3>
変形例3に係る画像記録装置10では、制御部22は、記録媒体(用紙P)に含まれる画像Iを搬送方向において複数のパスに分けて記録する場合、第1変速期間において画像Iの記録が行われるか否かを前記パス毎に判定する。そして、制御部22は、複数のパスのうち少なくとも1つのパスにおいて、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定した場合には、記録媒体(用紙P)についての複数のパスにおいて第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。
なお、用紙Pに含まれる画像Iとは、1枚の用紙Pに印刷される画像Iであって、図6(a)のように1つの連続する画像Iであってもよいし、図6(b)のように搬送方向において互いに分離された複数の画像Iであってもよい。また、画像Iが用紙Pよりも大きい場合、その画像Iのうち用紙Pに印刷される部分の画像Iである。
例えば、この画像記録装置10の制御方法は、図8及び図9に示すフローチャートに沿って制御部22により実行される。図8及び図9に示すフローでは、図5に示したステップS4の前にステップS17の処理を実行し、ステップS6の後にステップS21の処理を実行し、ステップS9の後にステップS18〜S20の処理を実行し、このステップS20及びS21の後にステップS1〜3の処理を実行し、ステップS3とステップS10及びS11との間にステップS22の処理を実行する。
すなわち、制御部22は、n=1とリセットして(ステップS17)、印刷データを取得する。そして、制御部22は、印刷データから原稿Mを取得し、走査範囲の所定位置に対して原稿Mの所定位置を合わせる。制御部22は、印刷データをパス毎に分割した第nパスデータから第nパス画像の第1記録開始位置を特定する(ステップS4)。制御部22は、第1記録開始位置から所定位置の第1加速開始位置を特定し(ステップS5)、第1加速開始位置が走査範囲外か否かを判定する(ステップS6)。
ここで、第1加速開始位置が走査範囲以内であれば(ステップS6:NO)制御部22は、第nパスデータから第nパス画像の第1記録終了位置を特定し(ステップS7)、第1記録終了位置から所定位置の第1減速終了位置を特定し(ステップS8)この第1減速終了位置が走査範囲外か否かを判定する(ステップS9)。ここで、第1減速開始位置が走査範囲以内であれば(ステップS9:NO)、制御部22は、S4〜S9の判定処理が、用紙Pに含まれる画像Iを形成する全パスにおいて終了しているか否かを判定する(ステップS18)。例えば、図6(b)では、用紙Pに2つの画像Iが含まれるが、同じ用紙Pに含まれる画像Iは一体的に処理されるため、制御部22は第4パスまで判定処理されたか否かを判定する。
ここで、判定処理すべきパスが残っている場合(ステップS18:NO)、制御部22は、nを1つインクリメントし(ステップS19)、次のパスについて判定処理を繰り返す。そして、全パスについて判定処理が終了すれば(ステップS18:YES)、用紙Pにおける画像Iを記録するための全パスにおいて第1加速開始位置及び第1減速終了位置が走査範囲以内であるため、制御部22は全パスに対して第1記録モードを選択する(ステップS20)。
一方、第1加速開始位置が走査範囲外である場合(ステップS6:YES)、又は、第1減速終了位置が走査範囲外である場合(ステップS9:YES)、制御部22は、用紙Pにおける画像Iを記録するための全パスのうち少なくとも1つのパスにおいて第1変速期間に画像Iの記録が行われるとして、全パスに対して第2記録モードを選択する(ステップS21)。
このように、用紙Pに含まれる全画像Iを記録するための記録モードが選択されると、制御部22は給紙モータ13bにより用紙Pを給紙し(ステップS1)、n=1とリセットして(ステップS2)、第nパスデータに基づいて搬送モータ14bにより用紙Pを搬送する(ステップS3)。そして、制御部22は、既に選択した記録モードが第2記録モードであるか否かを判定する(ステップS22)。第1記録モードが選択されていれば(ステップS22:NO)、制御部22は、第nパスデータについて第1記録モードを実行し(ステップS10)、第nパス画像を形成する。一方、第2記録モードが選択されていれば(ステップS22:YES)、制御部22は、第nパスデータについて第2記録モードを実行し(ステップS11)、第nパス画像を形成する。
そして、制御部22は、実行すべきパスが残っていれば(ステップS12:NO)、nを1つインクリメントした上(ステップS13)、次のパスについてS3の搬送処理、及び、S22及びS10〜11の記録処理を実行する。このようにして、全てのパスについて搬送処理及び記録処理が実行されれば(ステップS12:YES)、制御部22は用紙Pを排紙する(ステップS14)。
このように、用紙Pに含まれる全ての画像Iを形成するための複数のパスのうち少なくとも1つのパスにおいて、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定した場合には(ステップS6:YES、S9:YES)、この全パスにおいて第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する(ステップS11)。これにより、用紙Pに含まれる1つ又は複数の画像Iの全体について同じ記録モードで記録されるため、用紙Pにおける画質が統一され、画質の低下を抑制することができる。
<変形例4>
変形例4に係る画像記録装置10では、制御部22は、1つの画像Iを搬送方向において複数のパスに分けて記録する場合、第1変速期間において画像Iの記録が行われるか否かをパス毎に判定する。そして、制御部22は、複数のパスのうち少なくとも1つのパスにおいて、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定した場合には、画像Iについての複数のパスにおいて第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。
なお、1つの画像Iとは、搬送方向において隣接するドットの間隔が所定値未満のドットの集合体である。例えば、図6(a)では、搬送方向において所定値未満の間隔でドットが連続しているため、1つの画像Iである。これに対し、図6(b)では、搬送方向において間隔が所定値未満のドットの集合体が2つあり、この集合体の間隔は所定値以上であるため、2つの画像I(上流画像Iu及び下流画像Id)である。
また、用紙Pの搬送距離について、搬送方向において、第kパスによる画像形成可能範囲と、この次の第k+1パスによる画像形成可能範囲とが接する又は一部重なるように一定に予め設定されている。この一定の搬送距離ずつ用紙Pを搬送する連続パスによって、所定値以上離れた2つの画像Iを形成する場合について説明する。
例えば、この画像記録装置10の制御方法は、図10及び図9に示すフローチャートに沿って制御部22により実行される。図10及び図9に示すフローでは、図8及び図9に示したステップS17の前にステップS23の処理を実行し、ステップS9の後にステップS24の処理を実行し、ステップS18とS4との間にステップS25の処理を実行する。
具体的には、制御部22は、印刷データから原稿Mに含まれる画像Iの位置を特定し、搬送方向に所定値以上離れている画像Iを別の画像Iとして、各画像Iを形成するためのパスを特定する。例えば、図6(b)では、制御部22は、上流画像Iuの形成パスを第1〜第2パスと対応付け、下流画像Idの形成パスを第3〜第4パスと対応付ける。
そして、制御部22は、各画像IについてステップS17、S4〜S9、S19〜S21及びS24の記録モードの選択処理を実行する。ここで、ステップS24では、制御部22は、1つの画像Iの形成パスの全てが終了したか否かを判定する。形成パスの全てが終了していない場合(ステップS24:NO)、nを1つインクリメントして(ステップS19)、ステップS4に戻り、その画像Iにおける選択処理を実行する。一方、1つの画像Iの形成パスの全てが終了していれば(ステップS24:YES)、制御部22はその画像Iについて第1記録モードを選択する(ステップS20)。また、1つの画像Iの形成パスのうち少なくとも1つのパスについて第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定した場合には(ステップS6:YES、S9:YES)、制御部22はその画像Iについて第2記録モードを選択する(ステップS21)。
このように、1つの画像Iについて記録モードを選択し(ステップS20、S21)、パスが終了していなければ(ステップS18:NO)、次画像Iのパスに対応付けられたパスを取得する(ステップS25)。そして、制御部22は、そのパスのうちの最初のパスから選択処理を繰り返す。
全パスについて選択処理が終了すれば(ステップS18:YES)、制御部22は用紙Pを給紙する(ステップS1)。そして、ステップS3の搬送処理、及び、S22及びS10〜S13の記録処理により、搬送方向の上流画像Iuから下流画像Idへ順に第1記憶モード又は第2記憶モードにより画像Iを形成する(ステップS12:NO)。全パスが終了し(ステップS12:YES)、全画像Iが形成されると、制御部22は用紙Pを排紙する(ステップS14)。
このように、1つの画像Iを形成するための複数のパスのうち少なくとも1つのパスにおいて、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定した場合には(ステップS6:YES、S9:YES)、この全パスにおいて第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する(ステップS11、S21)。これにより、画像I毎に記録モード及び画質が統一され、画質の低下を抑制することができる。
<変形例5>
変形例5に係る画像記録装置10では、制御部22は、第1変速期間において画像Iの記録が行われるか否かを、互いに所定値以上の間隔を空けて配置される画像I毎に判定する。
図6(b)では、一定の搬送距離毎、用紙Pが搬送される連続パスにより、所定値以上離れた2つの画像Iを形成した。これに対し、図6(c)では、搬送方向における画像Iの位置に基づいて用紙Pの搬送距離が設定される。このため、制御部22は、搬送距離に基づく搬送方向におけるパス画像の繋がりに基づいて画像I毎に判定処理を実行する。
例えば、この画像記録装置10の制御方法は、図11及び図9に示すフローチャートに沿って制御部22により実行される。図11及び図9に示すフローでは、図8及び図9に示したステップS9とS19との間にステップS26の処理を実行し、ステップS21の後にステップS27及びS28の処理を実行する。
具体的には、制御部22は、nをリセットした後(ステップS17)、印刷データのドットデータに基づいて画像Iの位置を取得し、この画像Iを搬送方向においてパス画像に分割するように、印刷データをパス毎に分ける。これにより、第n(=k)パスと第n(=k+1)パスとの間に搬送機構14(図1)により用紙Pが搬送される距離は、搬送方向における本第kパスによる第kパス画像の下流端と、次の第k+1パスによる第k+1パス画像の上流端との間隔に基づいて設定される。
そして、制御部22は、第nパスデータについてステップS4〜S9において、第1変速期間において画像の記録が行われるか否かを判定する。ここで、第1変速期間において画像の記録が行われない場合(ステップS6:NO、S9:NO)、制御部22は本パス画像が次パス画像と搬送方向において繋がっているか否かを判定する(ステップS26)。
制御部22は、第kパスと第k+1パスとの間における搬送距離が所定距離未満であれば、第kパス画像と第k+1パス画像との搬送方向における間隔が所定値未満であり、本パス画像と次パス画像とは搬送方向に繋がっていると判定する(ステップS26:YES)。図6(c)の場合には、第1パス画像I1と第2パス画像I2とが搬送方向において所定値未満であって、これらは連続して1つの上流画像Iuを構成する。よって、第1パスと第2パスとの間における搬送距離が所定距離未満であるため、制御部22は、第1パス画像I1と第2パス画像I2とは繋がっていると判定する。そして、制御部22は、nを1つインクリメントして(ステップS19)、ステップS4に戻り、次のパスについてステップS4以降の処理を繰り返す。
一方、制御部22は、本パスと次パスとの間における搬送距離が所定距離以上であれば、本パス画像と次パス画像との搬送方向における間隔が所定値以上であり、本パス画像と次パス画像とは搬送方向に繋がっていないと判定する(ステップS26:NO)。図6(c)の場合には、第2パス画像I2と第3パス画像I3とが搬送方向において所定値以上の間隔を隔てているため、第2パス画像I2と第3パス画像I3とは搬送方向に繋がっておらず、第2パス画像I2を含む上流画像Iuについて判定処理が終了する。そこで、制御部22は、この1つの上流画像Iuを形成するための第1パス及び第2パスについて第1記録モードを選択する(ステップS20)。
そして、制御部22は、印刷データの全パスについての処理が終了しているか否かを判定する(ステップS18)。処理すべきパスが残っている場合(ステップS18:NO)、制御部22は、nを1つインクリメントして(ステップS19)、ステップS4に戻り、次のパスについてステップS4〜S9の処理を実行する。ここで、第nパスデータについて第1変速期間において画像の記録が行われる場合(ステップS6:YES、S9:YES)、この第nパスデータによる第nパス画像を含む1つの画像Iについて第2記録モードを選択する(ステップS21)。
例えば、図6(c)の場合には、第3パス画像I3と第4パス画像I4とが搬送方向において所定値未満であって、これらは連続して1つの下流画像Idを構成する。ここで、下流画像Idを形成するための複数のパスのうち少なくとも1つのパスにおいて第1変速期間において画像の記録が行われる場合、下流画像Idを形成する全てのパスについて第2記録モードが選択される。このため、第3パスについて第1変速期間に画像の記録が行われる場合(ステップS6:YES、S9:YES)、残る第4パスについて判定処理をする必要がないから、制御部22は、第3パス画像I3と第4パス画像I4とが搬送方向に繋がっているか否かを判定する(ステップS27)。ここでは、これらは繋がっているため(ステップS27:YES)、制御部22は、nを1つインクリメントして(ステップS28)、次のパスについて搬送方向におけるパス画像の繋がりを判定する(ステップS27)。
そして、本パス画像と次パス画像とは搬送方向に繋がっていないと判定する(ステップS27:NO)と、制御部22は全パスが終了しているか否かを判定する(ステップS18)。全パスについて選択処理が終了すれば(ステップS18:YES)、制御部22は図9のS1以降の処理を実行する。
このように、互いに所定値以上の間隔を空けて配置される画像I毎に、第1変速期間において画像Iの記録が行われるか否かを判定する。これにより、1つの画像Iにおいて記録モードが統一されていれば、隣接する画像Iどうしの記録モードが互いに異なっていても、これらが間隔を空けて配置されていれば、画質の違いは目立たない。よって、画質の低下を抑制することができる。
<変形例6>
変形例6に係る画像記録装置10では、図12に示すように、制御部22は、第1加速期間のうち、画像記録ヘッド11bの速度が、第1速度よりも低速の許容速度に達するまでの期間、及び、第1減速期間のうち、画像記録ヘッド11bの速度が許容速度から減速する期間の少なくともいずれか一方の期間において画像Iの記録が行われると判定した場合、第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。例えば、この際、許容速度は、第2速度よりも大きく、第1速度よりも小さい、例えば、第1速度の95%の速度であってもよい。
つまり、図12に示すように、第1加速範囲を3つ(初期、中期及び後期)に分けると、初期及び後期の速度変化が中期よりも小さい。このため、初期及び後期では、画像記録ヘッド11bは加速していても、画像記録ヘッド11bにより形成されるドット間隔の変化は中期よりも小さい。よって、第1定速範囲に近い後期、例えば、移動速度が許容速度から第1速度に達するまでの期間を第1記録範囲に含める。このように、後期においてドットを形成しても、画質の低下を抑制することができる。また、第1記録範囲が広がることにより、より大きなサイズの用紙Pにおいても第1記録モードで印刷することができる。
同様に、第1減速範囲についても、初期、中期及び後期に分けると、初期及び後期の速度変化が中期よりも小さい。このため、初期及び後期では、画像記録ヘッド11bは減速していても、画像記録ヘッド11bにより形成されるドット間隔の変化は中期よりも小さい。よって、第1定速範囲に近い初期、例えば、移動速度が第1速度から許容速度に達するまでの期間を第1記録範囲に含める。この場合、第1減速範囲の初期においてドットを形成しても、画質の低下を抑制することができる。また、第1記録範囲が広がることにより、より大きなサイズの用紙Pにおいても第1記録モードで印刷することができる。
<変形例7>
変形例7に係る画像記録装置10において、制御部22は、第1記録モードよりも第2記録モードにおける画像Iの解像度を高くする。すわなち、第2記録モードの第2速度は第1記録モードの第1速度よりも遅いため、ドット間隔を小さくして、解像度を高くすることができる。このように、第1記録モードでは高速度印刷が可能になり、第2記録モードでは高品質印刷が可能となり、それぞれの記録モードに特徴を持たせることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像記録装置10では、画像Iの周囲に余白が設けられないフチなし印刷が設定され、且つ、被記録媒体が所定サイズよりも大きい場合、制御部22は、第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定する。
例えば、図2及び図13に示すように、ユーザは操作部17を操作して、印刷条件として印刷品質、フチの有無、及び、印刷する用紙Pのサイズが設定され、印刷データの設定データとして制御部22に出力される。なお、印刷する用紙Pのサイズは、給紙される用紙Pのサイズを検知するセンサ等により取得され、サイズは設定データに含まれてもよい。
制御部22は、設定データを取得し、その印刷品質が高品質であれば、フチの有無及び用紙Pサイズに係わらず、第2記録モードを実行する。この際、走査方向の解像度は、所定度以上の、例えば、1200dpiで印刷する。
一方、印刷品質が標準であり、フチあり印刷であれば、用紙Pサイズに係わらず、制御部22は第1記録モードを実行する。また、印刷品質が標準であり、フチなし印刷であっても、例えば、A4及びレター以外等、用紙Pサイズが所定サイズ以下であれば、制御部22は第1記録モードを実行する。この際、走査方向の解像度は、所定度未満の、例えば、600dpiで印刷する。
これに対し、印刷品質が標準であっても、フチなし印刷であって、且つ、A4及びレター等、用紙Pサイズが所定サイズよりも大きいと、制御部22は第2記録モードを実行する。つまり、印刷品質が標準であれば、ドット間隔が広いため、高速の第1速度により印刷することができる。しかしながら、フチなし印刷では、用紙Pの端部を超えて用紙Pの外側まで印刷し、画像サイズが大きくなる。この上、用紙Pサイズが所定サイズよりも大きければ、用紙Pに印刷される画像のサイズが大きくなる。このため制御部22は第1変速期間に画像Iの記録が行われると判定して、第1記録モードに換えて第2記録モードを実行する。
<その他の実施の形態>
上記全ての実施の形態において、第1加速範囲(第1加速期間)と第2加速範囲(第2加速期間)とは同じであってもよい。また、第1減速範囲(第1減速期間)と第2減速範囲(第2減速期間)とは同じであってもよい。
上記全ての実施の形態において、第1加速期間及び第1減速期間において画像の記録が行われると判定された場合に、制御部22は、第1記録モードに換えて第2記録モードを実行してもよい。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。例えば、変形例1において変形例2〜5のそれぞれのように画像モードを切り替えてもよい。変形例1〜5において、変形例6のように画像モードを切り替えてもよい。変形例1〜6及び実施の形態2において、変形例7のように第1記録モードよりも第2記録モードにおける画像Iの解像度を高くしてもよい。
また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、装置の大型化を抑制しつつ、画像I品質の低下を抑制することができる画像記録装置、その制御方法及びプログラムに適用することができる。
10 :画像記録装置
11b :画像記録ヘッド
14 :搬送機構
15 :走査機構
22 :制御部

Claims (12)

  1. 被記録媒体に画像を記録する画像記録ヘッドと、
    前記画像記録ヘッドを走査方向に所定の走査範囲以内で移動させる走査機構と、
    前記走査方向に交差する搬送方向に前記被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記画像記録ヘッドを第1速度まで加速させ、前記第1速度で定速移動させた後、前記第1速度から減速させると共に、少なくとも前記第1速度での定速移動中に前記画像を記録させる第1記録モードと、
    前記画像記録ヘッドを前記第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、前記第2速度で定速移動させた後、前記第2速度から減速させると共に、少なくとも前記第2速度での定速移動中に前記画像を記録させる第2記録モードと、を実行し、
    印刷データに基づいて、前記第1記録モードを実行すると前記画像記録ヘッドの加速期間(以下、第1加速期間)及び前記画像記録ヘッドの減速期間(以下、第1減速期間)の少なくともいずれか一方の第1変速期間において前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する、画像記録装置。
  2. 前記第1記録モードにおいて、前記画像記録ヘッドを加速させて記録開始位置にて前記第1速度に達するための加速開始位置が前記走査範囲外となる場合、及び、前記第1速度の前記画像記録ヘッドを記録終了位置から減速させて停止する減速終了位置が前記走査範囲外となる場合の、少なくともいずれか一方の場合に、前記制御部は、前記第1変速期間に前記画像の記録が行われると判定する、請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記記録開始位置と前記記録終了位置との間の記録範囲に、前記第1加速期間に前記画像記録ヘッドが移動する加速範囲、及び、前記第1減速期間に前記画像記録ヘッドが移動する減速範囲を足した範囲が、前記走査範囲よりも広い場合、前記制御部は、前記第1変速期間に前記画像の記録が行われると判定する、請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記被記録媒体に含まれる前記画像を前記搬送方向において複数のパスに分けて記録する場合、前記第1変速期間において前記画像の記録が行われるか否かを前記パス毎に判定し、
    複数の前記パスのうち少なくとも1つの前記パスにおいて、前記第1変速期間に前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記被記録媒体についての複数の前記パスにおいて前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記制御部は、
    1つの前記画像を前記搬送方向において複数のパスに分けて記録する場合、前記第1変速期間において前記画像の記録が行われるか否かを前記パス毎に判定し、
    複数の前記パスのうち少なくとも1つの前記パスにおいて、前記第1変速期間に前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記画像についての複数の前記パスにおいて前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1変速期間において前記画像の記録が行われるか否かを、互いに間隔を空けて配置される前記画像毎に判定する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1加速期間のうち、前記画像記録ヘッドの速度が、前記第1速度よりも低速の許容速度に達するまでの期間、及び、前記第1減速期間のうち、前記画像記録ヘッドの速度が前記許容速度から減速する期間の少なくともいずれか一方の期間において前記画像の記録が行われると判定した場合、前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 前記許容速度は、前記第1速度の95%である、請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 前記画像の周囲に余白が設けられないフチなし印刷が設定され、且つ、前記被記録媒体が所定サイズよりも大きい場合、前記制御部は、前記第1変速期間に前記画像の記録が行われると判定する、請求項1に記載の画像記録装置。
  10. 前記制御部は、前記第1記録モードよりも前記第2記録モードにおける前記画像の解像度を高くする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 被記録媒体に画像を記録する画像記録ヘッドと、
    前記画像記録ヘッドを走査方向に所定の走査範囲以内で移動させる走査機構と、
    前記走査方向に交差する搬送方向に前記被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    制御部と、を備える画像記録装置の制御方法であって、
    前記画像記録ヘッドを第1速度まで加速させ、前記第1速度で定速移動させた後、前記第1速度から減速させると共に、少なくとも前記第1速度での定速移動中に前記画像を記録させる第1記録モードと、
    前記画像記録ヘッドを前記第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、前記第2速度で定速移動させた後、前記第2速度から減速させると共に、少なくとも前記第2速度での定速移動中に前記画像を記録させる第2記録モードと、を実行し、
    印刷データに基づいて、前記第1記録モードを実行すると前記画像記録ヘッドの加速期間(以下、第1加速期間)及び前記画像記録ヘッドの減速期間(以下、第1減速期間)の少なくともいずれか一方の第1変速期間において前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行することを含む、画像記録装置の制御方法。
  12. 被記録媒体に画像を記録する画像記録ヘッドと、
    前記画像記録ヘッドを走査方向に所定の走査範囲以内で移動させる走査機構と、
    前記走査方向に交差する搬送方向に前記被記録媒体を搬送する搬送機構と、
    制御部と、を備える画像記録装置を、
    前記画像記録ヘッドを第1速度まで加速させ、前記第1速度で定速移動させた後、前記第1速度から減速させると共に、少なくとも前記第1速度での定速移動中に前記画像を記録させる第1記録モードと、
    前記画像記録ヘッドを前記第1速度よりも低速の第2速度まで加速させ、前記第2速度で定速移動させた後、前記第2速度から減速させると共に、少なくとも前記第2速度での定速移動中に前記画像を記録させる第2記録モードと、を実行する手段、及び、
    印刷データに基づいて、前記第1記録モードを実行すると前記画像記録ヘッドの加速期間(以下、第1加速期間)及び前記画像記録ヘッドの減速期間(以下、第1減速期間)の少なくともいずれか一方の第1変速期間において前記画像の記録が行われると判定した場合には、前記第1記録モードに換えて前記第2記録モードを実行する手段として機能させる、コンピュータプログラム。
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