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JP2019181873A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制することのできる液体吐出装置を提供する。【解決手段】 液体吐出装置は、次回のパスのため、吐出ヘッドが移動の方向を反転する直近の停止位置におけるノズルの位置を起点とし、この起点から第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とする。さらに、前回のパスでの記録処理の終了から次回のパスでの記録処理の開始までの時間をセット処理時間としたとき、次回のパスが、影響領域内の画像に副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、セット処理時間として第1時間を設定し、次回のパスが、影響領域内の画像に副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、セット処理時間として第1時間に待機時間を加算した第2時間を設定する。【選択図】 図6

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
従来、インク等の液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1に記載されたような構成を備えるものがある。この液体吐出装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向へ移動させつつ、記録ヘッドからインク滴を吐出させる。この後、記録シートは、副走査方向へ搬送される。この吐出動作を伴う移動(印刷動作)と記録シートの搬送(搬送動作)を複数回繰り返すことで、記録シートの全面に印刷可能になっている。
特開2002−103595号公報
画像形成に際して、キャリッジは、主走査方向に往復移動する。このとき、キャリッジの移動に伴って、キャリッジの周辺には、空気の流れが生じる。キャリッジが往路の移動を開始したときには、先の復路を移動中のキャリッジを追いかけてきた空気流が残っている。そして、この空気流は、この往路で印字を開始すると、吐出される液滴の着弾位置をずらす虞がある。しかも、近年では、印刷の更なる高解像度化が求められている。そのため、小径の液滴が多用されるようになり、空気流による液滴の着弾ずれへの対策が必要となってきた。
そこで本発明は、吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制することのできる液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明に係る液体吐出装置は、複数のノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを主走査方向へ往復移動させるヘッド走査機構と、被記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向へ搬送する媒体搬送機構と、制御部と、被記録媒体に形成する画像の画像データを記憶可能な記憶部と、を備え、前記制御部は、1回のパスにおいて、前記吐出ヘッドを前記主走査方向に沿った第1方向へ移動させつつ、前記吐出ヘッドから液体を吐出させて被記録媒体に画像を形成する記録処理と、前記記録処理の終了後、前記吐出ヘッドを、前記主走査方向に沿った第2方向への移動を経て、次回のパスの前記記録処理の開始位置まで非吐出状態で移動させるセット処理と、被記録媒体を前記副走査方向へ搬送する媒体搬送処理と、を実行し、更に前記制御部は、前記吐出ヘッドが移動を反転する停止位置から次回のパスにおける前記記録処理の開始位置に向かって移動するときの、前記停止位置における前記ノズルの位置から前記第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とし、前記セット処理にかかる時間をセット処理時間としたとき、次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、前記セット処理時間として第1時間を設定し、次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、前記セット処理時間として前記第1時間に待機時間を加算した第2時間を設定する。
このような構成とすると、次回のパスでの記録処理の開始時において、空気流によって液滴の着弾不良を生じる可能性が大きい場合には、セット処理時間が、通常(第1時間)よりも長い第2時間となる。これにより、次回のパスでの記録処理のため、吐出ヘッドが方向転換用の停止位置に戻る際に生じた空気流が、次回の記録処理の開始時には、液滴の着弾に影響しない程度に収まる。よって、空気流による画像の乱れを抑制することができる。
また、セット処理時間として第2時間を設定するための条件として、上記のような影響領域と連続領域とを設定している。これにより、セット処理時間として過剰に第2時間が選択されることを防止でき、被記録媒体に対する画像形成が長時間化するのを抑制することができる。
本発明によれば、吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制することのできる液体吐出装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る液体吐出装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、液体吐出装置の機能的構成を示すブロック図である。 図3は、液体吐出装置を上方から見たときの被記録シート及び液体吐出ヘッドを示している。 図4は、印刷処理の基本動作を示すフローチャートである。 図5は、印刷処理中の液体吐出ヘッドの動作を説明する模式図である。 図6は、セット処理時間の設定手順を示すフローチャートである。 図7は、セット処理中の液体吐出ヘッドの動作例を示す図面である。 図8は、セット処理時間の設定手順を他の例示すフローチャートである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係る液体吐出装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下では液体吐出装置として、インクを被記録シートへ吐出するインク吐出装置を例として説明する。
[液体吐出装置の構成]
図1は、液体吐出装置1の概略構成を示す模式図である。液体吐出装置1は、下から順に、給紙トレイ10、プラテン11及びキャリッジ12が組み付けられている。給紙トレイ10は、複数の被記録シートPを収容する。給紙トレイ10の上方には、左右方向に長寸のプラテン11が設けられている。プラテン11は、平板部材であり、搬送される被記録シートPを下から支える。プラテン11の更に上方には、キャリッジ12が配置されている。キャリッジ12は、左右方向に往復移動可能で、液体吐出ヘッド13等が搭載されている。また、プラテン11の前方には、排紙トレイ14が設けられており、記録を終えた被記録シートPを受け取る。
給紙トレイ10の後方からは、シート搬送路20が延設されている。シート搬送路20は、給紙トレイ10と排紙トレイ14とを繋ぐ。シート搬送路20は、湾曲パス21、ストレートパス22、及びエンドパス23の3つのパスに分割できる。湾曲パス21は、給紙トレイ10から上方へ湾曲して、プラテン11の後方近傍まで至っている。ストレートパス22は、湾曲パス21の終点からプラテン11の前方近傍まで至っている。エンドパス23は、ストレートパス22の終点から排紙トレイ14まで至っている。
液体吐出装置1は、被記録シートPを搬送するシート搬送機構として、給送ローラ30、搬送ローラ31及び排出ローラ34を備えている。シート搬送機構は、給紙トレイ10の被記録シートPを、シート搬送路20に沿って、排紙トレイ14まで搬送する。
具体的には、給送ローラ30が、給紙トレイ10の直上に設けられ、被記録シートPに上から当接している。搬送ローラ31は、ピンチローラ32と組んで搬送ローラ部33を構成し、湾曲パス21の下流端近傍に配置されている。搬送ローラ部33は、湾曲パス21とストレートパス22とを繋ぐ。排出ローラ34は、拍車ローラ35と組んで排出ローラ部36を構成し、ストレートパス22の下流端近傍に配置されている。排出ローラ部36は、ストレートパス22とエンドパス23を繋ぐ。
ここで、被記録シートPは、給送ローラ30によって、湾曲パス21を介して搬送ローラ部33へ供給される。さらに被記録シートPは、搬送ローラ部33により、ストレートパス22から排出ローラ部36へ送られる。該ストレートパス22内では、プラテン11上の被記録シートPに対して、インクが液体吐出ヘッド13から吐出される。被記録シートPには、画像が記録される。この記録済みの被記録シートPは、排出ローラ部36によって、排紙トレイ14まで搬送される。
液体吐出装置1は、液体吐出ヘッド13を往復移動するヘッド走査機構として、キャリッジ12、ガイド部材(不図示)及び無端ベルト(不図示)を備えている。ヘッド走査機構は、シート搬送路20を横切るように、液体吐出ヘッド13を往復移動する。
具体的には、ヘッド走査機構のガイド部材は、2つの平行な支持棒である。支持棒は、搬送方向と直交して配置され、キャリッジ12が摺動自在に取り付けられている。無端ベルトは、支持棒と平行に配置され、キャリッジ12が固定されている。キャリッジモータ51(後述)が回転力すると、無担ベルトが走行し、キャリッジ12も支持棒に沿って移動する。
図2は、液体吐出装置1の機能的構成を示すブロック図である。液体吐出装置1の制御部40は、第1基板と第2基板を備え、第1基板にはCPU41、ROM42、RAM43(本発明に係る「記憶部」)、及びEEPROM44が実装され、第2基板にはASIC45が実装されている。ASIC45には、2つのモータドライバIC46,47とヘッドドライバIC48が接続されている。モータドライバIC46は搬送モータ50を駆動し、モータドライバIC47はキャリッジモータ51を駆動する。ヘッドドライバIC48は、液体吐出ヘッド13のアクチュエータを駆動する。
液体吐出装置1の制御部40は、ユーザ又は他の通信装置から印刷ジョブの入力を受けると、CPU41が、RAM43に当該印刷ジョブに関する画像データを記憶させると共に、ROM42に記憶されたプログラムに基づいて印刷ジョブ実行の指令をASIC45へ出力する。ASIC45は、この指令に基づいて、各ドライバIC46〜48を制御し、RAM43に記憶された画像データに基づいて印刷処理を実行する。
印刷処理に際して、モータドライバIC46は、搬送モータ50を駆動して、給送ローラ30、搬送ローラ31、及び排出ローラ34を回転させる。モータドライバIC47は、キャリッジモータ51を駆動して、キャリッジ12を左右方向(主走査方向)へ往復移動させる。ヘッドドライバIC48は、アクチュエータを駆動して、メニスカスの振動やインクを吐出させる。
また、液体吐出装置1は、種々のセンサ(例えば、被記録シートの位置検出用の先端検出センサ、キャリッジの位置検出用のエンコーダ等)を備える。制御部40は、これらセンサからの信号に基づき、上記各ドライバIC46〜48を同期して制御し、被記録シートPに画像を形成する。
なお、上述した構成のうち、キャリッジモータ51は、キャリッジ12、ガイド部材及び無端ベルトとともに、本発明に係る「ヘッド走査機構」の構成要素である。ヘッド走査機構は、上述のように、液体吐出ヘッド13を主走査方向へ往復移動させる。また、上述の搬送モータ50は、給送ローラ30、搬送ローラ31及び排出ローラ34とともに、本発明に係る「シート搬送機構」の構成要素である。シート搬送機構は、上述のように、プラテン11上の被記録シートPを副走査方向へ搬送する。
図3は、液体吐出装置1を上方から見たときの、被記録シートP及び液体吐出ヘッド13を示している。液体吐出ヘッド13は、下面が被記録シートPと対向する。下面は、複数のノズル15が開口しており、ノズル面である。複数のノズル15が、副走査方向(前後方向)に配列して、ノズル列16を構成している。さらに、複数のノズル列16が、主走査方向に間隔を空けて並設されている。本実施の形態では、各ノズル列16が、液体の種類ごとに設けられている。液体の種類には、ブラック、イエロー、シアン、マゼンダがある。
液体吐出装置1は、キャリッジの走査と被記録シートPの搬送を交互に繰り返すことで、被記録シートPの全面に画像を記録(形成)する。
なお、キャリッジ12の移動経路は、被記録シートPの搬送領域を挟んで、その両側に及ぶ。走査方向の一方側には、液体吐出ヘッド13の保管位置がある。電源OFFにされると、液体吐出ヘッド13は、保管位置に収容され、ノズル面がキャップに覆われる。また、他方側には、液体吐出ヘッド13のメンテナンスポートが設置されている。ここでは、メンテナンス(フラッシングやパージ)が、液体吐出ヘッド13に対して施される。
[印刷時の動作フロー]
次に、液体吐出装置1が実行する印刷処理について説明する。図4は、1つの被記録シートPへの印刷処理について、動作の流れを示すフローチャートである。
図4に示すように、印刷ジョブを受け付けて、制御部40は、印刷前処理を実行する(ステップS10)。このとき、制御部40は、メニスカスの調整と記録データの生成を行う。
制御部40は、ノズル面からキャップを外して、液体吐出ヘッド13を保管位置からメンテナンスポートに移動する。メンテナンスポートでは、液体吐出ヘッド13が駆動されて、所定発数のフラッシング(吐出特性の回復動作)が行われる。これにより、ノズル15にはメニスカスが新調される。
その後、制御部40は、キャリッジモータ51を駆動して、液体吐出ヘッド13を保管位置の方向(ここでは、第1方向)に向けて移動させる。このとき、液体吐出ヘッド13は、最初の吐出位置(最初のパスの始点)に到達前に、所定の速度まで加速されることになる。
制御部40は、この間、画像データをRAM43に記憶する。制御部40は、この画像データに基づいて、最初のパス用の記録データを生成し、これもRAM43に記憶する。この後、1つの被記録シートP全体の画像形成が完了するまで、パス毎の記録データが生成されていくことになる。
制御部40は、さらに、最初の被記録シートPを、給紙トレイ10から繰り出し、ストレートパス22に供給する。この給紙処理は、メニスカス調整や記録データの生成とタイミングを合わせて行われる。
制御部40は、液体吐出ヘッド13が最初のパスの始点に到達すると、このパスに係わる処理を開始する。最初のパスにおいて、制御部40は、液体吐出ヘッド13を第1方向へ移動させつつ、ノズル15から液体を吐出させる。被記録シートPには、画像が帯状に形成されていく(ステップS11)。
なお、印刷処理の1つの「パス」とは、1つの記録処理及び1つのセット処理(後述)からなる一連の処理である。
このうち、1つの記録処理では、制御部40が液体吐出ヘッド13を主走査方向の何れか一方(この場合、第1方向)へ移動させる。この移動に同期して、制御部40は、ノズル15から液体を吐出させる。液体吐出ヘッド13の移動と液体の吐出の同期は、エンコーダからの信号に基づく。このように、1つの記録処理とは、第1方向への移動中に行われる吐出動作であって、最初の吐出位置から最後の吐出位置まで続く。
制御部40は、最初の記録処理(S11)を終了すると、当該印刷ジョブで実行すべき全パスの記録処理が終了したか否かを判定する(ステップS12)。終了していなければ(S12:NO)、制御部40は、セット処理(ステップS13)及び搬送処理(ステップS14)を行い、動作を次のパスに繋げる。
ここで、セット処理(S13)とは、記録処理の終了後、液体吐出ヘッド13を、次回のパスの記録処理の開始位置まで移動させる処理である。液体吐出ヘッド13の移動は、非吐出状態で行われる。この移動には、第1方向から第2方向に向けて、液体吐出ヘッド13の反転が1つ含まれる。また、搬送処理(S14)とは、被記録シートPを副走査方向へ搬送する処理である。この搬送処理によって、液体吐出ヘッド13は、第1方向に移動すれば、丁度次の記録処理の開始位置を通過できる。
なお、図4では便宜上、セット処理と搬送処理とを直列的に記載している。しかし、搬送処理は、セット処理を行っている間に、開始して終了させるとしてもよい。この後、制御部40は、次のパスの始点から、再び記録処理(S11)を実行する。
制御部40は、S11〜S14で示す一連の処理を、繰り返し実行する。そして、全パスの記録処理が終了すると(S12:YES)、制御部40は、シート搬送機構を制御して、被記録シートPを排紙トレイ14へ排出(ステップS15)する。これで、1つの被記録シートPに対する印刷処理を終了する。
ここで、印刷すべき被記録シートPが残っている場合、制御部40は、処理をステップS10に戻す。印刷前処理として、新たな記録データの生成及び被記録シートPの供給が行われる。メニスカス調整は、必要に応じて行われる。この後、制御部40は、処理をステップS11に移す。
印刷すべき被記録シートPが無ければ、制御部40は、印刷処理を完了する。例えば、液体吐出ヘッド13は、保管位置に戻され、そのノズル面がキャップで覆われる。保管位置への収納の前に、ノズル面の汚れを取ったり、メニスカスの調整を行ったりしておいてもよい。
図5は、画像形成時の液体吐出ヘッド13の動きを説明する模式図である。動きの説明は、画像形成途中の1つの記録処理から始める。形成対象の画像は、図5に示すように、塗り潰した台形とする。その形成方法は、片方向印刷である。片方向印刷では、液体吐出ヘッド13が第1方向に移動するときにのみ、記録処理が行われる。
なお、図5において、斜め上向きの矢印は、キャリッジ12が加速していることを意味する。斜め下向きの矢印は、キャリッジ12が減速していることを意味し、水平方向の矢印は定速で移動していることを意味している。また、図5では、台形の印刷動作を、時系列的にA1〜A6の6つの図に分けて示している。
図A1に示すように、液体吐出ヘッド13は、停止位置PA10にある。この位置PA10は、液体吐出ヘッド13の移動方向の転換点であり、図示されていないが、移動方向が第2方向から反転されている。この位置PA10は、セット処理において、液体吐出ヘッド13の通過点と言える。
この位置PA10は、記録処理の開始位置PA11から第2方向側に所定距離(加速に要する距離)だけ離れている。液体吐出ヘッド13は、この位置PA10から位置PA11まで加速しながら移動することになる。加速は、一定の加速度で行われる。
図A2では、液体吐出ヘッド13が、位置PA11にある。この位置PA11は、先の「パス」の終点であり、次の「パス(パス(1))」の始点でもある。液体吐出ヘッド13は、位置PA11から、記録処理を開始する。このとき、液体吐出ヘッド13は、定速で第1方向へ移動され、ノズル15からは液体が吐出される。被記録シートP(図示せず)には、台形状の部分画像が印刷されていく。
図A3において、液体吐出ヘッド13が、位置PA12にある。この位置PA12は、パス(1)における記録処理の終点であり、パス(1)におけるセット処理の始点でもある。液体吐出ヘッド13が位置PA12に到達した時点で、台形状の部分画像が完成し、ノズル15からの吐出は停止される。
第1方向において、パス(1)で形成される部分画像のうち、位置PA11には一端の画素が形成され、位置PA12には他端の画素が形成されることになる。
図A4では、位置PA12から位置PA13にかけて、液体吐出ヘッド13は、移動速度を減速する。このとき、一定の加速度で減速される。位置PA13にて、液体吐出ヘッド13は停止する。この位置PA13は、片方向印刷における1つ目の方向の転換点である。液体吐出ヘッド13は、次の図で示されるが、出来た部分画像を跨いで、一気にその反対側まで移動することになる。
続く図A5は、液体吐出ヘッド13による一気の移動後であって、液体吐出ヘッド13は位置PA20にある。この位置PA20は、片方向印刷における2つ目の方向の転換点であり、液体吐出ヘッド13は一旦停止している。この位置PA20は、位置PA10に相当する位置であって、位置PA21から第2方向側に所定距離(加速に要する距離)だけ離れている。
図A6において、液体吐出ヘッド13は、位置PA21にある。この位置PA21は、先の「パス(1)」の終点であり、次の「パス(2))」の始点でもある。液体吐出ヘッド13は、位置PA20で移動方向を反転し、第1方向へ加速しながら位置PA21まで移動する。加速は、一定の加速度で行われる。
その後、液体吐出ヘッド13は、この位置PA21に到達すると、パス(1)にて位置PA11に到達した後と同様(図A2〜A3参照)に、パス(2)での記録処理を開始する。このように、液体吐出装置1は、1つのパスにて液体吐出ヘッド13の加速、定速移動と液体の吐出、減速、2回の反転などを行い、これらを繰り返して1つの画像を記録する。
なお、図5のA2〜A3に示す動作が、図4中の記録処理(S11)に該当する。「記録処理」は、1つのパスにおいて、最初の液滴を吐出したときから、最後の液滴を吐出するまでの動作である。液体吐出ヘッド13は、部分画像を形成するため、定速移動とこれに同期した液体の吐出を行う。
また、図5のS4〜A6に示す動作が、図4中のセット処理(S13)に該当する。「セット処理」は、1つのパスで記録処理が終了したときから、次のパスで記録処理が開始するまでの動作である。液体吐出ヘッド13は、2つの記録処理を繋げるため、加速と減速、その間の2回の方向転換を行う。
[セット処理時間の設定]
上述したように、液体吐出装置1は、1つの記録処理の開始前に、1つのセット処理を行い、液体吐出ヘッド13を記録処理の開始位置まで移動させる。液体吐出ヘッド13は、記録処理では第1方向へ移動し、セット処理では反対方向へ移動する。そのため、セット処理に伴う空気流が、記録処理で吐出される液滴に影響し、その着弾位置がずれる虞がある。
そこで、本実施の形態では、この空気流に起因する液滴の着弾不良を抑制すべく、セット処理にかける時間(以下、「セット処理時間」という)を、画像データに基づき適宜調整する。
図6のフローチャートは、セット処理時間の設定手順を示す。制御部40は、はじめに(ステップS20)、未処理のパスの画像データを取得する。未処理の画像データとして、典型的には、次の記録処理に係わる画像データが該当する。そして、ステップS21で、制御部40は、この画像データを解析し、連続領域を抽出する。続くステップS22では、制御部40が、影響領域内の画像に連続領域を含むか否かを判定する。
ここで、良好なスループットで印刷するには、セット処理時間は短くしたい。そのため、キャリッジ移動で印刷する場合、セット処理において、停止位置前後の加減速は大きな加速度で行い、液体を吐出しない移動は高速に行う。しかし、記録処理を実行するとき、直前のセット処理時で生じた空気流が残留しだす。この空気流は、記録処理で吐出される液体に対して、着弾不良を誘発する要因となる。
上述の「影響領域」とは、セット処理時間の調整無しに記録処理を行うとき、認識可能な程に着弾ずれを起こす空気流が残留している領域であって、液体吐出ヘッド13が移動を反転する停止位置から次回のパスにおける記録処理の開始位置に向かって移動するときの、前記停止位置におけるノズル15の位置から記録処理で移動する方向(例えば、第1方向)へ所定距離の範囲をいう。
図5を参照して説明すると、パス(2)における「影響領域」とは、停止位置PA20に液体吐出ヘッド13があるとき、ノズル15の位置から第1方向(停止位置PA20から開始位置PA21に向かう方向)へ所定距離の範囲をいう。開始位置PA21が所定距離内にあれば、印刷開始領域での着弾不良が心配される。
本実施の形態では、影響領域は、予め求めてある。以下に、影響領域の求め方を説明する。
まず、液体吐出装置1により、テストパターンを第1方向に記録する。例えば、テストパターンは、複数の線分(副走査方向長さ35mm、主走査方向長さ1mm)からなる。各線分は、液滴サイズ2plで形成される。残留した空気流は、液滴を線分の第2方向側にずらし、着弾不良のドットを作る。ここでは、サンプリング領域を、線分の第2方向側に想定し、この領域内にある不良ドットの数を計数した。サンプリング領域は、サイズが副走査方向長さ10mm、主走査方向長さ5mmの矩形領域であり、対応する線分から0.5mmの隙間を介して設定された。
サンプリング領域内のドット数は、停止位置PA20(直近の線分までの距離10mmの位置)から離れるにつれて減少する。本実施の形態では、影響領域の境界として、ドットの計数値が15未満に相当する線分の位置とした。
また、画像の「連続領域」とは、副走査方向の画像の解像度に対応した単位間隔毎に配置された複数の画素で構成された領域であって、副走査方向へ複数の画素が連続して配置された部分画像をいう。
連続領域が影響領域内にない場合(S22:NO)、制御部40は、セット処理時間を第1時間に設定する(ステップS23)。これに対し、連続領域が影響領域内にある場合(S22:YES)、制御部40は、処理をステップS24に移す。
ステップS24では、制御部40は、当該連続領域が副走査方向に長さL1以上か否かを判定する。長さL1未満である場合(S24:NO)、制御部40は、セット処理時間を第1時間に設定する(S23)。長さL1以上である場合(S24:YES)、制御部40は、処理をステップS25に移す。
ステップS25では、制御部40は、セット処理時間を第1時間よりも長い第2時間(=第1時間+待機時間)に設定する。
なお、以下では、説明の便宜から、パスの呼称として「第1状態パス」と「第2状態パス」を用いることがある。
「第1状態パス」とは、記録処理からセット処理に続く処理の組であって、セット処理時間が第1時間の先のセット処理に続くパスである。先のセット処理で残留する空気流では、「第1状態パス」において、着弾不良に及ぼす影響が相対的に小さいと想定される。先のセット処理について、そのセット処理時間の調整は不要である。
「第2状態パス」とは、記録処理からセット処理に続く処理の組であって、セット処理時間が第2時間の先のセット処理に続くパスである。セット処理時間が第1時間のままだと、このセット処理で残留する空気流は、「第2状態パス」において、着弾不良に及ぼす影響が相対的に大きいと想定される。先のセット処理について、そのセット処理時間の調整は必要である。
以上のように、あるパスの影響領域内において、副走査方向に長さL1以上の連続領域が含まれる場合、当該記録処理の前に行うセット処理は、セット処理時間が、第2時間に設定される。これにより、このセット処理で残留する空気流が弱まった状態で、当該記録処理を実行できる。空気流による着弾不良が、発生し難くなる。
一方、連続領域が長さL1未満の場合は、仮にセット処理時間を調整しなくても、生じる着弾不良は目立たない。そこで、セット処理時間は通常の第1時間のままにして、印刷処理の高速化を図っている。なお、あるパスは、前者が「第2状態パス」であり、後者が「第1状態パス」である。
また、セット処理時間を第2時間に設定するために、連続領域の存在を条件としている。一方、複数の画素が副走査方向へ連続しない場合、着弾不良が生じても目立たないため、セット処理時間は第1時間に設定される。これにより、無用にセット処理時間を長くせず、印刷処理の高速化を図ることができる。
また、本実施の形態では、上記の長さL1について、一例として、1.0mmを採用している。これにより、影響領域内に連続領域が存在する場合であっても、長さL1未満であれば、実質的に着弾不良が目立たないので、セット処理時間を第1時間に設定し、印刷処理の高速化を図ることができる。
[セット処理での動作例]
次に、セット処理における液体吐出ヘッド13の動作例を説明する。図7は、セット処理中の液体吐出ヘッド13について、移動速度と時間の関係を示す図面である。なお、横軸に記載の時刻は、その時刻における液体吐出ヘッド13の位置も表している。例えば、時刻tA12は、その下二桁の数字(この場合、12)が、図5において、これと同じ数字を持つ位置(PA12)と対応している。つまり、図7中の各時刻tA12,tA13,tA20,tA21は、液体吐出ヘッド13が、図5に示す各位置PA12,PA13,PA20,PA21に到達した時刻を表す。
図7(a)は、セット処理時間が第1時間に設定された場合の動作例である。つまり、このセット処理に続くパスが、第1状態パスである。セット処理時間が第1時間のままでも、このセット処理に続く記録処理では、空気流による着弾不良が顕在化しない。このときの動作について、図5も参照しつつ説明する。
液体吐出ヘッド13は、記録処理において、速度V1で第1方向へ移動し、時刻tA12の位置PA12で記録が終了する。続くセット処理において、液体吐出ヘッド13は減速し、時刻tA13の位置PA13で停止する。位置PA13は、1つ目の方向の転換点である。
液体吐出ヘッド13は、間を置かず移動方向を反転し、第2方向へ速度V2(V2>V1)まで加速する。そして、液体吐出ヘッド13は、速度V2の移動途中で減速し、時刻tA20の位置PA20で停止する。位置PA20は、2つ目の方向の転換点である。
液体吐出ヘッド13は、ここでも間を置かず移動方向を反転し、第1方向へ速度V1まで加速する。液体吐出ヘッド13は、時刻tA21で速度V1となり、同時にセット処理が終了する位置PA21に到達する。この位置PA21は、次のパスにおいて、記録処理の開始位置でもある。この場合、セット処理の開始時刻tA12から終了時刻tA21までが、第1時間となっている。
図7(b)は、セット処理時間が第2時間に設定された場合の動作例である。セット処理中に、待機処理が加わる。つまり、このセット処理に続くパスが、第2状態パスである。セット処理時間が通常の第1時間のままだと、このセット処理に続く記録処理では、空気流による着弾不良が顕在化してしまう。
この場合、セット処理時間が第1時間の場合(図7(a)の場合)と比べて、2つ目の方向の転換点(位置PA20)での動作が異なる。液体吐出ヘッド13は、時刻tA20(位置PA20)で停止した後、待機処理を実行する。この待機処理では、待機時刻tA20〜tA20’の間、液体吐出ヘッド13は、その停止位置PA20に止まる。
つまり、位置PA20において、液体吐出ヘッド13は、動かず、残留した空気流が弱まるのを待つ。その後の動作は、セット処理時間が第1時間の場合と同じである。この場合、セット処理の開始時刻tA12から終了時刻tA21までが、第2時間(=第1時間+待機時間)となっている。
このように、本動作例では、片方向印刷において、2つ目の方向の転換点(停止位置PA20)にて待機することに特徴がある。この待機処理によって、セット処理で残留する空気流を、弱めることができる。続く記録処理では、液滴の着弾が乱れるのが抑制される。
なお、空気流を十分に弱めると共に、印刷処理の高速化を損なわない観点から、待機時間は、0.1秒以上であって、かつ1.0秒以下に設定するのが好ましい。
また、この待機処理において、液体吐出ヘッド13の態様は、停止位置PA20にて完全に停止している状態のみに限定されない。例えば、直後の記録処理で着弾不良を生じさせない程度であれば、停止位置PA20付近で多少の移動があったとしても、上記待機処理に含まれる。この移動としては、例えば、主走査方向の微振動や緩やかな往復運動が挙げられる。
図7(c)は、セット処理時間が第2時間に設定される別の動作例である。セット処理が、全体に低速で行われる。ここでは、セット処理中に待機処理を含まないとして説明する。もちろん、待機処理を加えても良く、この場合、より確実に空気流の影響が弱められることは言うまでもない。
なお、このセット処理に続くパスが、第2状態パスである。セット処理時間が通常の第1時間のままだと、このセット処理に続く記録処理では、空気流による着弾不良が顕在化してしまう。
この場合、セット処理時間が第1時間の場合と比べて、方向の転換点間(位置PA13と位置PA20の間)での動作が異なる。液体吐出ヘッド13は、平均移動速度が低く、この間の移動時間が長い点に特徴がある。
時刻tA12から時刻tA13までは、図7(a)と同様の態様でセット処理を行う。しかし、液体吐出ヘッド13は、時刻tA13の位置PA13で反転し、速度V3(V2>V3)まで加速する。そして、液体吐出ヘッド13は、この速度V3で移動する途中で減速し、時刻tA20に位置PA20に至る。
つまり、液体吐出ヘッド13は、方向の転換点間をゆっくり移動することで、弱い空気流を残留させている。その後の動作は、セット処理時間が第1時間の場合と同じである。この場合、セット処理の開始時刻tA12から終了時刻tA21までが、第2時間(=第1時間+待機時間)となっている。
こように、次のパスが第2状態パスである場合は、待機せずに、セット処理での移動をより低速で行うようにしてもよい。セット処理中に生じる空気流自体が弱いので、次の記録処理では、液滴の着弾が乱れ難い。
なお、セット処理での液体吐出ヘッド13の動作例は、上述したものに限られない。例えば、第2方向への移動速度を一定にせず、時間の経過と共に(停止位置PA20に近づくに従って)低速化してもよい。
[増粘対策]
ところで、セット処理時間を長め(この場合、第2時間)に設定した場合、ノズル15付近の液体が大気に触れる時間も長くなる。この間、液体の増粘が進み、吐出特性が劣化する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、セット処理時間が第2時間のセット処理である場合は、このセット処理中に非吐出フラッシング(ノズル15内の液体に非吐出状態で振動を付与する動作)を行う。吐出特性の回復効果の観点から、この非吐出フラッシングは、停止位置PA20から位置PA21までの移動中に行われる。
これにより、セット処理時間が長くても、ノズル15内の液体を効果的に攪拌でき、新鮮な液体を吐出できる。なお、液体吐出装置1は、温度センサ及び湿度センサ等の環境の状態を測定するセンサを備えてもよい。例えば、温度が高いほど、増粘が進みやすい。このとき、制御部40は、非吐出フラッシングの必要性及び発数を高くすればよい。同様に、湿度が低いほど増粘が進みやすいため、非吐出フラッシングの必要性及び発数を高くすればよい。
[シート搬送の精度向上]
また、本実施の形態では、セット処理時間が第2時間のセット処理である場合、セット処理時間が第1時間の場合よりも、被記録シートPの搬送速度を低速化してもよい。これにより、被記録シートPの搬送精度を高くでき、続く記録処理で得られる画品質を向上できる。
[大径液滴の使用]
また、本実施の形態では、記録処理において、RAM43に記憶された画像データに基づいて、吐出される液滴サイズが、画素毎に決められている。そのため、制御部40は、次回のパスが第2状態パスである場合、次回のパスの記録処理において、少なくとも開始位置の画像データを変更しても良い。具体的には、この位置で吐出される液滴に、画像データの指示値よりも大きな径寸法を持たせる。
これにより、記録処理の開始位置で吐出された液滴は、大径寸法のものとなるので、空気流の影響を受けにくい。従って、待機時間を短くするなどして、セット処理時間をより短く設定することができる。その結果、液体の増粘が進行するのを抑えることができ、さらに印刷時間の不要な延長を抑制できる。
[影響領域の寸法]
本実施の形態では、以下の様々の観点に基づき、影響領域の寸法を適宜小さく設定してもよい。
(1.ノズル列)
図3に示すように、液体吐出ヘッド13のノズル面には、複数のノズル列16が主走査方向に間隔を空けて並設されている。このとき、ノズル列ごとに影響領域の寸法を設定してもよい。具体的には、記録処理時のキャリッジの移動方向に関して、上流側に位置するノズル列ほど、影響領域の寸法を小さく設定してもよい。
例えば、同一箇所に液滴を着弾させる場合、ノズル列16の位置により、空気流から異なった影響を受ける。影響の違いは、この箇所でノズル列16の直面する部分空気流が、ノズル列16毎に異なるためである。キャリッジの移動方向(主走査方向に沿う方向)に関して、下流側に位置するノズル列16が、ある部分空気流と直面するならば、上流側に位置するノズル列16は、その後続と直面する。
ここで、両ノズル列16は、キャリッジの移動にともなって、異なる時点でこの箇所と対向する。この間の時間差は空気流を弱めるので、上流側のノズル列16は、弱められた空気流の部分(後続の部分空気流)と直面する。また、後続の部分空気流ほど、この箇所に達するまで、長い距離をノズル面に触れてくる。ノズル面との接触も空気流を弱めるので、上流側のノズル列16は、さらに弱められた部分空気流と直面することになる。
従って、部分空気流の及ぼす影響は、下流側ノズル列16よりも、上流側ノズル列16からの液滴に対する方が小さくなる。上流側ノズル列16に対応する影響領域は、下流側ノズル列16に対応する影響領域よりも、主走査方向の寸法が小さくてよい。影響領域の寸法が小さくなる分、セット処理時間の調整機会が少なくなるので、画品質を落とすことなく、全体として速やかな画像形成ができる。
(2.印刷モード)
液体吐出装置1は、複数種類の記録モードを有している。記録モード毎に、液体吐出ヘッド13の移動速度が異なる。例えば、ファインモードでは、高画質な画像が形成されるが、液体吐出ヘッド13の移動は低速である。ドラフトモードでは、低画質な画像が形成されるが、液体吐出ヘッド13の移動は高速である。ノーマルモードでは、これらの中間的画質の画像が形成され、移動速度も中間的である。
このとき、液体吐出装置1は、記録モードに応じて、液体吐出ヘッド13を第2方向へ移動させる速度も異なる。つまり、セット処理において、記録処理直前の停止位置への移動速度は、ファインモード、ノーマルモード、ドラフトモードの順に速くなるよう設定されている。これに対応して、残留する空気流も、この順で強くなってしまう。
そこで、液体吐出装置1は、記録モードに応じて、異なる寸法の影響領域を有する。記録処理直前の停止位置への移動速度が小さいほど、影響領域の寸法は小さくする。例えば、ファインモードの場合、ノーマルモードやドラフトモードの場合よりも、影響領域の寸法を小さく設定してもよい。これにより、記録モードに応じて、適切な寸法の影響領域が設定される。つまり、低速の記録モードでは、影響領域の寸法が小さくなる。その分、セット処理時間の調整機会が少なくなるので、画品質を落とすことなく、全体として速やかな画像形成ができる。
(3.被記録シート幅)
液体吐出装置1は、主走査方向の寸法(幅寸法)が異なる複数種類の被記録シートPに印刷できる。ここで、幅寸法が大きいほど、液体吐出ヘッド13は、記録処理直前の停止位置まで、大きく移動する。移動がおおきいほど、残留する空気流は、その後の記録処理に大きな影響を及ぼす。
そこで、液体吐出装置1は、被記録シートPの幅寸法に応じて、異なる寸法の影響領域を有する。幅寸法が小さいほど、設定される影響領域の寸法は小さい。これにより、被記録シートPの幅寸法に応じて、セット処理時間が設定されることになり、被記録シートPの幅寸法に合った時間で印刷できる。つまり、幅寸法が小さくなると、影響領域の寸法が小さくなる。その分、セット処理時間の調整機会が少なくなるので、画品質を落とすことなく、全体として速やかな画像形成ができる。
(4.画像寸法)
液体吐出装置1は、1つの記録処理が完了すると、液体吐出ヘッド13は、反転して、次の記録開始位置に向けて移動する。例えば、図5において、液体吐出ヘッド13は、位置PA13の停止位置から、位置PA20の停止位置まで、主走査方向に移動する。移動距離が大きいほど、残留する空気流は、その後の記録処理に大きな影響を及ぼす。このときの移動距離は、先に形成された画像の寸法による。
そこで、液体吐出装置1は、セット処理における2つの停止位置間の移動距離に応じて、異なる寸法の影響領域を有する。セット処理時間は、先に形成された画像の寸法に応じて、設定されることになる。つまり、形成された画像寸法が小さければ、影響領域の寸法が小さくなる。その分、セット処理時間の調整機会が少なくなるので、画品質を落とすことなく、全体として速やかな画像形成ができる。
(5.縁なし印刷)
液体吐出装置1は、記録処理において、縁なしモードを実行可能である。この縁なしモードでは、主走査方向において、画像形成範囲が、被記録シートPの外側に及ぶ。
つまり、縁なしモードにおいて、記録処理の開始位置の近傍では、被記録シートPの外側に液滴が着弾する。従って、この領域内に連続領域があっても、実質的に画質に支障は生じない。そこで、縁なしモードでは、この領域分は、影響領域から除外してもよい。その分、影響領域を小さく設定できるので、不要な待機時間の発生を回避することができる。そして、画品質を落とすことなく、全体としては、速やかな画像形成ができる。
[ノズル列の配置]
以上の説明では、液体吐出装置1は、片方向印刷を実行する。そして、この場合、液体吐出ヘッド13は、無彩色の液体(例えば、ブラックのインク)又は明度の高い液体(例えば、イエローのインク)を吐出するノズル列16が、他の色種の液体(例えば、シアン又はマゼンダのインク)を吐出するノズル列16よりも、主走査方向の第1方向下流側に配置されているのが好ましい。
つまり、写真などの高画質の画像を印刷する場合、無彩色の液体は、他の液体に比べて、使用頻度が低い。無彩色の画像は、影響領域が設定されても、この領域内に連続領域がある確率が低くなる。その分、セット処理時間を調整する機会も少なくなる。そして、画品質を落とすことなく、全体としては、速やかな画像形成ができる。
また、明度の高い液体は、明度の低い液体に比べて視認しにくい。そのため、明度の高い液体を吐出するノズル列16を第1方向下流側に配置しても、液滴の着弾不良自体が目立たず、実質的に画質低下が生じにくい。
(実施の形態2)
残留した空気流は、ノズル面下を通過するとき、ノズル面の副走査方向中央部近傍では、主に主走査方向に流れる。ノズル面の副走査方向端部近傍では、この主走査方向の成分に、副走査方向の成分が加わる。そのため、ノズル列16の端では、吐出された液滴が、帯状の記録領域を副走査方向に逸脱することがある。ここで、1つの画像は、帯状の記録領域が副走査方向に繋がって完成する。そのため、記録領域同士の繋ぎ目では、上述の着弾不良が重なる可能性があり、画質不良が目立ってしまう。そこで本実施の形態では、以下のようにしてセット処理時間を設定し、このような画質不良の発生を抑制する。
図8のフローチャートは、セット処理時間の設定手順の他の例を示す。制御部40は、未処理のパスの画像データを取得する(ステップS30)。未処理の画像データとして、典型的には、次の記録処理に係わる画像データが該当する。そして、ステップS31で、制御部40は、この画像データを解析し、連続領域を抽出する。続くステップS32では、制御部40が、影響領域内の画像に連続領域を含むか否かを判定する。
連続領域が影響領域内の画像にない場合(S32:NO)、制御部40は、セット処理時間を第1時間に設定する(ステップS33)。これに対し、連続領域が影響領域内にある場合(S32:YES)、制御部40は、処理をステップS34に移す。
ステップS34では、制御部40は、その連続領域端がノズル列16の端に対応するか否かを判定する。ノズル列16の端に対応しない場合(S34:NO)、制御部40は、処理をステップS35に移す。ここでは、図6のステップS24と同様に、制御部40は、当該連続領域が副走査方向に長さL1以上か否かを判定する。そして、長さL1未満である場合(S35:NO)、制御部40は、セット処理時間を第1時間に設定する(S33)。長さL1以上である場合(S35:YES)、制御部40は、処理をステップS37に移す。
ステップS37では、制御部40は、セット処理時間を第1時間よりも長い第2時間(=第1時間+待機時間)に設定する。
一方、ステップS34において、連続領域端がノズル列16の端に対応する場合(S34:YES)、制御部40は、処理をステップS36に移す。ここでは、制御部40は、当該連続領域が副走査方向に長さL2以上か否かを判定する。この長さL2は、長さL1よりも小さい。例えば、長さL2は、0.8mm(<長さL1=1.0mm)に設定される。
そして、ステップS36において、連続領域端が長さL2未満である場合(S36:NO)、制御部40は、セット処理時間を第1時間に設定する(S33)。長さL2以上である場合(S36:YES)、制御部40は、処理をステップS37に移し、セット処理時間を第2時間(=第1時間+待機時間)に設定する。
上記の説明から分かるように、連続領域端がノズル列16の端に対応する場合、より小さい長さL2(<L1)を閾値として、セット処理時間が設定される。これにより、帯状の記録領域の繋ぎ目において、着弾不良部分の重複が抑制され、画品質を維持できる。
(その他の実施形態)
ところで、液体吐出装置1は、記録処理を行う第1方向として、主走査方向の一方及び他方とすることも可能である。つまり、液体吐出装置1を、双方向印刷が可能なように構成することもできる。
この場合、セット処理は、前回のパスでの記録処理の終了時点から、次回のパスでの記録処理の開始時点までの液体吐出ヘッド13の動作であり、その間の時間がセット処理時間となる。双方向印刷では、セット処理は、1つの停止位置を有し、液体吐出ヘッド13がここで反転する。
液体吐出装置1は、この双方向印刷を行う場合においても、図6又は図8に示す手順に基づいて、セット処理時間を設定できる。そして、既に説明したのと同様にして、空気流による液滴の着弾不良を抑制することができる。すなわち、次回のパスが第2状態パスである場合、セット処理において、待機処理の追加あるいは移動の低速化が実施され、液体吐出ヘッド13は第2時間を費やす。これにより、残留する空気流が弱まり、次回の記録処理時では、液滴の着弾不良が起こりにくくなる。
なお、双方向印刷の場合、1回のパスにおいて、記録処理の途中から液体吐出ヘッド13を減速し始めてもよい。これにより、残留する空気流を弱めることができる。これにより、液滴の着弾不良を抑制できると共に、セット処理時間の全体的な短縮化を図ることもできる。
本発明は、インクジェット式プリンタ等の液体吐出装置に適用することができる。
1 液体吐出装置
13 液体吐出ヘッド
15 ノズル
16 ノズル列

Claims (19)

  1. 複数のノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを主走査方向へ往復移動させるヘッド走査機構と、被記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向へ搬送する媒体搬送機構と、制御部と、被記録媒体に形成する画像の画像データを記憶可能な記憶部と、を備え、
    前記制御部は、1回のパスにおいて、
    前記吐出ヘッドを前記主走査方向に沿った第1方向へ移動させつつ、前記吐出ヘッドから液体を吐出させて被記録媒体に画像を形成する記録処理と、
    前記記録処理の終了後、前記吐出ヘッドを、前記主走査方向に沿った第2方向への移動を経て、次回のパスの前記記録処理の開始位置まで非吐出状態で移動させるセット処理と、
    被記録媒体を前記副走査方向へ搬送する媒体搬送処理と、
    を実行し、
    更に前記制御部は、
    前記吐出ヘッドが移動を反転する停止位置から次回のパスにおける前記記録処理の開始位置に向かって移動するときの、前記停止位置における前記ノズルの位置から前記第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とし、前記セット処理にかかる時間をセット処理時間としたとき、
    次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、前記セット処理時間として第1時間を設定し、
    次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、前記セット処理時間として前記第1時間に待機時間を加算した第2時間を設定する、
    液体吐出装置。
  2. 前記連続領域は、前記副走査方向の解像度に対応した単位間隔毎に配置された複数の画素で構成された領域であって、前記副走査方向へ所定寸法以上に複数の前記画素が連続して配置された部分画像である、
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記連続領域の前記副走査方向の所定寸法とは、1.0mmである、
    請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記待機時間は0.1秒以上かつ1.0秒以下である、
    請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、前記セット処理を開始してから前記第2時間が経過するまでに、
    前記次回のパスの前記記録処理の開始位置に向かって移動を始める前記停止位置に前記吐出ヘッドを到達させ、その後、更に前記待機時間が経過するまでは前記吐出ヘッドを当該停止位置に停止させた状態を維持する、
    請求項1〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、前記吐出ヘッドが前記停止位置から次回のパスの前記記録処理の開始位置に向けて移動を始めた後、当該記録処理の開始位置に到達するまでに、前記吐出ヘッドのノズル内の液体に対して非吐出状態で振動を付与する非吐出フラッシングを行う、
    請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、前回のパスでの前記記録処理の終了後、前記第1時間よりも長い時間を費やして前記停止位置に前記吐出ヘッドを到達させる、
    請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記吐出ヘッドには、複数の前記ノズルが前記副走査方向に配列されたノズル列が構成され、複数の当該ノズル列は前記主走査方向に間隔を空けて並設されており、
    前記制御部は、前記主走査方向の前記第1方向とは反対の方向に位置する前記ノズル列ほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜7の何れかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御部は、前記記録処理において、前記主走査方向への移動速度が小さい記録モードほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜8の何れかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、前記記録処理において、前記主走査方向の寸法が小さい被記録媒体ほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜9の何れかに記載の液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、前回のパスで画像を形成するときに、画像の一方側の前記停止位置から他方側の前記停止位置まで、前記主走査方向に前記吐出ヘッドが移動する移動距離が小さいほど、次回のパスにおける前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜10の何れかに記載の液体吐出装置。
  12. 前記制御部は、前記記録処理において、被記録媒体の前記主走査方向寸法よりも大きい範囲に対して画像を形成する縁なしモードを実行可能であり、前記縁なしモードでは、前記縁なしモードではない場合に比べて、前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜11の何れかに記載の液体吐出装置。
  13. 前記吐出ヘッドには、複数の前記ノズルが前記副走査方向に配列されたノズル列が設けられており、
    前記制御部は、前記影響領域内の画像に含まれる前記連続領域の前記副走査方向の端が前記ノズル列の端のノズルに対応する場合は、当該連続領域が前記副走査方向に0.8mm以上か否かに基づき、前記影響領域内の画像を形成するパスが前記第1状態パスか前記第2状態パスかを決定する、
    請求項1〜12の何れかに記載の液体吐出装置。
  14. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、当該次回のパスの前記記録処理の開始位置では、前記画像データに基づいて決定された径寸法よりも大きい径寸法の液滴を吐出させる、
    請求項1〜13の何れかに記載の液体吐出装置。
  15. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、次回のパスが前記第1状態パスである場合よりも、前記媒体搬送処理における被記録媒体の搬送速度を低速化する、
    請求項1〜14の何れかに記載の液体吐出装置。
  16. 前記制御部は、前記記録処理にて前記吐出ヘッドを移動させる前記第1方向は、前記主走査方向の一方のみである、
    請求項1〜15の何れかに記載の液体吐出装置。
  17. 前記吐出ヘッドには、液体の色種ごとに複数の前記ノズルが前記副走査方向に配列されたノズル列が、前記主走査方向に間隔を空けて併設されており、かつ、無彩色又は明度の高い液体を吐出する前記ノズル列が、他の色種の液体を吐出する前記ノズル列よりも、前記主走査方向の前記第1方向下流側に配置されている、
    請求項16に記載の液体吐出装置。
  18. 前記制御部は、前記記録処理にて前記吐出ヘッドを移動させる前記第1方向は、前記主走査方向の一方及び他方である、
    請求項1〜15の何れかに記載の液体吐出装置。
  19. 前記制御部は、1回のパスにおける前記記録処理の途中から、前記吐出ヘッドの減速を開始する、
    請求項18に記載の液体吐出装置。
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