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JP2021044296A - インプリント方法、半導体装置の製造方法、及びインプリント装置 - Google Patents

インプリント方法、半導体装置の製造方法、及びインプリント装置 Download PDF

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JP2021044296A JP2019163362A JP2019163362A JP2021044296A JP 2021044296 A JP2021044296 A JP 2021044296A JP 2019163362 A JP2019163362 A JP 2019163362A JP 2019163362 A JP2019163362 A JP 2019163362A JP 2021044296 A JP2021044296 A JP 2021044296A
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Masaki Mitsuyasu
将騎 光安
福原 和也
Kazuya Fukuhara
和也 福原
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Kioxia Corp
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Abstract

【課題】位置合わせ処理のスループットを向上させること。【解決手段】実施形態のインプリント方法は、パターンが形成されたショット領域内に第1のマーク及び第2のマークが配置されたテンプレートを準備するステップと、第1のマークに対応する位置に第3のマークが配置され、第2のマークに対応する位置に第4のマークが配置された基板を準備するステップと、基板上に配置された樹脂膜にテンプレートのパターンを押し当てるステップと、第1の撮像素子により第1のマークと第3のマークとを撮像しながらテンプレートと基板との第1の位置合わせ動作を行うステップと、第2の撮像素子により第2のマークと第4のマークとを撮像しながらテンプレートと基板との第2の位置合わせ動作を行うステップと、樹脂膜にパターンを転写するステップと、を含む。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、インプリント方法、半導体装置の製造方法、及びインプリント装置に関する。
半導体装置の製造工程において微細なパターンを形成する方法にインプリント方法がある。インプリント方法においては、テンプレート等の原版と、基板との間で位置合わせ処理が行われる。位置合わせ処理は、例えば原版と基板とのそれぞれに設けられた位置合わせマークを用いて行われる。
特開2007−281072号公報 特開2005−108975号公報
原版と基板との位置合わせ処理は、例えば基板上に配置された樹脂膜が原版の位置合わせマークに充填されるのを待って行われる。このため、位置合わせ処理に時間を要してしまう場合がある。
本発明の実施形態は、位置合わせ処理のスループットを向上させることが可能なインプリント方法、半導体装置の製造方法、及びインプリント装置を提供することを目的とする。
実施形態のインプリント方法は、パターンが形成されたショット領域内に第1のマーク及び第2のマークが配置されたテンプレートを準備するステップと、前記第1のマークに対応する位置に第3のマークが配置され、前記第2のマークに対応する位置に第4のマークが配置された基板を準備するステップと、前記基板上に配置された樹脂膜に前記テンプレートの前記パターンを押し当てるステップと、第1の撮像素子により前記第1のマークと前記第3のマークとを撮像しながら前記テンプレートと前記基板との第1の位置合わせ動作を行うステップと、第2の撮像素子により前記第2のマークと前記第4のマークとを撮像しながら前記テンプレートと前記基板との第2の位置合わせ動作を行うステップと、前記樹脂膜に前記パターンを転写するステップと、を含む。
図1は、実施形態1にかかるテンプレートの構成の一例を示す模式図である。 図2は、実施形態1にかかるウェハの構成の一例を示す模式図である。 図3は、実施形態1にかかるインプリント装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態1にかかる半導体装置の製造方法の手順の一例を示すフロー図である。 図5は、実施形態1にかかるテンプレート及びウェハの位置合わせ処理の様子を模式的に示す平面図である。 図6は、実施形態1にかかる位置合わせ処理および比較例にかかる位置合わせ処理のタイムラインの一例を示す図である。 図7は、実施形態2にかかるインプリント装置が備える撮像素子からの検出信号の一例を示す模式図である。 図8は、その他の実施形態にかかるテンプレート及びウェハの位置合わせ処理の様子を模式的に示す平面図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
以下、図面を参照して、実施形態1について詳細に説明する。
(テンプレートおよびウェハの構成例)
インプリント処理においては、微細なパターンが形成されたテンプレートをウェハ上のレジストに押し当てて、テンプレートの微細パターンをレジストに転写する。このとき、ウェハとテンプレートとに設けられた位置合わせマークを用いて、ウェハとテンプレートとの位置合わせが行われる。
以下に、図1及び図2を用い、実施形態1のテンプレート10及びウェハ20の構成例について説明する。
図1は、実施形態1にかかるテンプレート10の構成の一例を示す模式図である。実施形態1のテンプレート10は、クリスタルまたはガラス等の透明な部材で構成されている。
図1に示すように、原版(Original)としてのテンプレート10は、例えば矩形状のテンプレート基板14を備える。テンプレート基板14の表面にはメサ部15が設けられ、裏面にはザグリ16が設けられている。
メサ部15は、テンプレート基板14の中央部に配置され、例えば矩形状を有している。メサ部15はショット領域15sを有する。ショット領域15sは、1回のインプリント(テンプレート10の押印)でウェハ20上のレジスト22にパターニングされる領域である。ショット領域15sは、例えばナノオーダサイズの微細パターン15pが形成されたパターン領域15cを複数有する。微細パターン15pは、複数の溝が配置されたパターン、複数のドットが配置されたパターン、または、その他のパターンであってよい。
ショット領域15sには、また、複数の位置合わせマーク11m〜13mが配置されている。位置合わせマーク11m〜13mは、テンプレート10の表面に設けられた凹凸により構成される。これらの位置合わせマーク11m〜13mは、微細パターン15pの外側であって、例えばショット領域15sの四隅に配置されている。また、位置合わせマーク11m〜13mは、例えばパターン領域15c間に十字に配置されている。
より具体的には、位置合わせマーク11mはショット領域15sの中心付近に配置されている。位置合わせマーク12mはショット領域15sの各辺の中央にそれぞれ配置されている。位置合わせマーク13mはショット領域15sの各角付近にそれぞれ配置されている。また、複数の位置合わせマーク12mはショット領域15sの中心点から互いに等しい距離に配置されている。複数の位置合わせマーク13mはショット領域15sの中心点から互いに等しい距離に配置されている。
換言すると、複数の位置合わせマーク12mは、位置合わせマーク11mよりもショット領域15sの中心から離れた位置、つまり、外側に配置されていることになる。複数の位置合わせマーク13mは、位置合わせマーク12mよりもショット領域15sの中心から更に離れた位置、つまり、外側に配置されていることになる。
なお、図1に示すテンプレート10の構成はあくまでも一例であって、これに限られない。例えば、図1の例では、1つのショット領域15sに4つのパターン領域15c、1つの位置合わせマーク11m、4つの位置合わせマーク12m、及び4つの位置合わせマーク13mが配置されているが、これらの構成の数および配置はこれに限られない。
図2は、実施形態1にかかるウェハ20の構成の一例を示す模式図である。
図2に示すように、ウェハ20は例えばウェハ20の全面に複数のチップ領域25cを有する。チップ領域25cは、半導体装置の製造工程の終盤においてチップに切り出される領域である。チップ領域25cは素子部25pを有し、素子部25pの外側に複数の位置合わせマーク21m〜23mを有する。位置合わせマーク21m〜23mは、ウェハ20上の被加工膜21を含むいずれかの膜に設けられた凹凸により構成される。
複数の位置合わせマーク21m〜23mは、テンプレート10の位置合わせマーク11m〜13mにそれぞれ対応する位置に配置されている。つまり、ウェハ20とテンプレート10との位置合わせを行う際には、例えば位置合わせマーク21mと位置合わせマーク11mとが重なり合い、位置合わせマーク22mと位置合わせマーク12mとが重なり合い、位置合わせマーク23mと位置合わせマーク13mとが重なり合うよう位置合わせされる。
このように、位置合わせされた状態では、例えば4つのチップ領域25cが、テンプレート10の1つのショット領域15s内に収まる位置に配置されることとなる。つまり、1つのチップ領域25cは1つのパターン領域15cと略等しい領域である。そして、素子部25pにおいては、インプリント処理によりレジスト22にパターンが転写される。つまり、素子部25pは、テンプレート10の微細パターン15pに対応する位置に配置される。
なお、図2に示すウェハ20の構成はあくまでも一例であって、テンプレート10の構成と共に変更され得る。
(インプリント装置の構成例)
図3は、実施形態1にかかるインプリント装置1の構成例を示す図である。図3(a)はインプリント装置1の全体図であり、図3(b)はインプリント装置1が備える撮像素子84a〜84dの詳細構成を示す検出系86aの拡大図である。
図3に示すように、インプリント装置1は、テンプレートステージ81、ウェハステージ82、撮像素子83,84a〜84d、基準マーク85、アライメント部86、液滴下装置87、ステージベース88、光源89、制御部90、及び記憶部91を備えている。インプリント装置1には、ウェハ20上のレジストに微細パターンを転写するテンプレート10がインストールされている。
ウェハステージ82は、ウェハチャック82b、及び本体82aを備える。ウェハチャック82bは、ウェハ20を本体82a上の所定位置に固定する。ウェハステージ82上には、基準マーク85が設けられている。基準マーク85は、ウェハ20をウェハステージ82上にロードする際の位置合わせに用いられる。
ウェハステージ82は、ウェハ20を載置するとともに、載置したウェハ20と平行な平面内(水平面内)を移動する。ウェハステージ82は、ウェハ20にレジストを滴下する際にはウェハ20を液滴下装置87の下方側に移動させ、ウェハ20への転写処理を行う際には、ウェハ20をテンプレート10の下方側に移動させる。
ステージベース88は、テンプレートステージ81によってテンプレート10を支持するとともに、上下方向(鉛直方向)に移動することにより、テンプレート10の微細パターンをウェハ20上のレジストに押し当てる。
ステージベース88上には、複数の撮像素子83を備えるアライメント部86が設けられている。アライメント部86は、ウェハ20及びテンプレート10に設けられた位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23m等に基づき、ウェハ20の位置検出やテンプレート10の位置検出を行う。
アライメント部86は、検出系86a及び照明系86bを備える。照明系86bは、ウェハ20及びテンプレート10に光を当てて、これらに形成された位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを視認可能にする。検出系86aは、位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの画像を検出し、これらの位置を合わせることで、ウェハ20とテンプレート10との位置合わせを行う。
検出系86a及び照明系86bは、それぞれ結像部としてのダイクロイックミラー等のミラー86x,86yを備える。ミラー86x,86yは、照明系86bからの光によって位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23m等のウェハ20及びテンプレート10からの画像を結像させる。具体的には、照明系86bからの光Lbは、ミラー86yによりウェハ20等の配置される下方へと反射される。また、ウェハ20等からの光Laは、ミラー86xにより検出系86a側へと反射される。また、ウェハ20等からの一部の光Lcは、ミラー86x,86yを透過して、上方の撮像素子83の側へと進行する。
図3(b)に示すように、検出系86aは複数の撮像素子84a〜84dを備える。ウェハ20及びテンプレート10からの光Laは、位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23m等を含む画像として撮像素子84a〜84dにより撮像される。ここで、これらの撮像素子84a〜84dは、位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mごとに振り分けられている。
つまり、例えば、撮像素子84aの位置および画角は位置合わせマーク11m,21mを撮像可能なように調整されており、撮像素子84aは専ら位置合わせマーク11m,21mを撮像するよう構成されている。撮像素子84cの位置および画角は位置合わせマーク12m,22mのうちの1組を撮像可能なように調整されており、撮像素子84cは専ら位置合わせマーク12m,22mを撮像するよう構成されている。
撮像素子84bの位置および画角は位置合わせマーク13m,23mのうちの1組を撮像可能なように調整されている。撮像素子84dの位置および画角は、撮像素子84bの撮像対象の対角線上に配置される位置合わせマーク13m,23mを撮像可能なように調整されている。このように、撮像素子84b、84dは専ら位置合わせマーク13m,23mを撮像するよう構成されている。
図3(a)に示すように、ウェハ20及びテンプレート10からの一部の光Lcは、位置合わせマーク11m〜13m等を含む画像として撮像素子83により撮像される。ここで、撮像素子83は、例えば位置合わせマーク11m〜13mの全体を撮像し、それぞれの位置合わせマーク11m〜13mの状態を検知することが可能に構成されている。後述するように、撮像素子83で検知された位置合わせマーク11m〜13mの状態に応じて、いずれかの撮像素子84a〜84dからの位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを用いて位置合わせが行われる。このような位置合わせ処理の詳細については後述する。
液滴下装置87は、インクジェット方式によってウェハ20上にレジストを滴下する装置である。液滴下装置87が備えるインクジェットヘッドは、レジストの液滴を噴出する複数の微細孔を有しており、レジストの液滴をウェハ20上に滴下する。
なお、実施形態1のインプリント装置1では、レジストを滴下するように構成されているが、スピンコート塗布法によって、ウェハ20上の全面にレジストを塗布してもよい。
転写部としての光源89は、例えば紫外線を照射する装置であり、ステージベース88の上方に設けられている。光源89は、テンプレート10がレジストに押し当てられた状態で、テンプレート10上から光を照射する。
制御部90は、テンプレートステージ81、ウェハステージ82、基準マーク85、撮像素子83,84a〜84dを含むアライメント部86、液滴下装置87、ステージベース88、および光源89を制御する。
記憶部91は、インプリント装置1の動作に必要な各種情報やプログラムを有する。また、記憶部91には、ウェハ20とテンプレート10との相対位置等のアライメント情報が格納される。
(半導体装置の製造方法)
次に、図4を用いて、実施形態1のインプリント装置1を用いたインプリント処理を含む半導体装置の製造方法の例について説明する。図4は、実施形態1にかかる半導体装置の製造方法の手順の一例を示すフロー図である。
図4(a)に示すように、半導体基板としてのウェハ20上に被加工膜21を形成し、被加工膜21上にレジスト22を滴下する。
具体的には、被加工膜21が形成されたウェハ20をウェハステージ82に載置する。そして、ウェハステージ82を液滴下装置87の下方に移動させ、液滴下装置87からレジスト22の液滴を被加工膜21上に滴下する。
なお、上述のように、スピンコート塗布法によって、ウェハ20上の全面にレジスト22を塗布してもよい。
その後、ウェハステージ82をテンプレート10の下方に移動させる。
次に、図4(b)に示すように、テンプレートステージ81を下方に移動させ、アライメント部86で位置合わせを行いながら、テンプレート10の微細パターンをレジスト22に押し当てる。
ここで、アライメント部86による位置合わせは、例えば、粗い位置合わせである粗検と、精密な位置合わせとの2段階で行われる。テンプレート10とウェハ20とには、予め、粗検で用いる粗検マークと、精密な位置合わせで用いる上述の位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mとが形成されている。粗検は、テンプレート10とウェハ20とが接触する前に、テンプレート10とウェハ20との粗検マークの位置を調整することで、高速で非破壊的に行われる。ただし、粗検マーク間の距離が離れているために位置精度が粗い。精密な位置合わせは、テンプレート10とウェハ20とを近接させた状態で、テンプレート10とウェハ20との位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを用いて行われる。
位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを用いた精密な位置合わせにおいて、制御部90は、位置合わせマーク11m〜13mの全体を撮像する撮像素子83から、それぞれの位置合わせマーク11m〜13mの状態を検知する。そして、制御部90は、それぞれの位置合わせマーク11m〜13mの状態に応じて、使用する撮像素子84a〜84dを適宜切り替えながら、所定の位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの組み合わせを用いて位置合わせを行う。精密な位置合わせの詳細については後述する。
続いて、テンプレート10を押し付けた状態で、インプリント装置1の光源89からレジスト22に光を照射し、レジスト22を硬化させる。これにより、テンプレート10の微細パターンがレジスト22に転写される。
次に、図4(c)に示すように、テンプレート10を離型する。これにより、ウェハ20の被加工膜21上には、微細パターンが転写されたレジストパターン22pが形成される。
次に、図4(d)に示すように、微細パターンが転写されたレジストパターン22pをマスクにして被加工膜21を加工する。これにより、被加工膜パターン21pが形成される。
次に、図4(e)に示すように、レジストパターン22pをアッシング等により剥離して、ウェハ20上に形成された被加工膜パターン21pが得られる。
これ以降、上記のような工程を繰り返し、複数の被加工膜パターンをウェハ20上に形成していくことで、半導体装置が製造される。
(位置合わせ処理の詳細例)
次に、図5を用いて、実施形態1のテンプレート10及びウェハ20の位置合わせ処理の詳細について説明する。図5は、実施形態1にかかるテンプレート10及びウェハ20の位置合わせ処理の様子を模式的に示す平面図である。
上述のように、テンプレート10とウェハ20との精密な位置合わせは、テンプレート10とウェハ20とを近接させた状態で行う。このとき、テンプレート10はウェハ20上のレジスト22に押し付けられている。またこのとき、テンプレート10をウェハ20側に凸となるように若干反らせ、レジスト22中の空気等の気体を抜きつつ、中央付近からレジスト22を押し広げていく。
これにより、テンプレート10のショット領域15sの中央付近のウェハ20上に配置されたレジスト22は、ショット領域15sの外側へと向かって延び広がっていく。また、レジスト22は、毛細管現象により、テンプレート10の微細パターン15pの凹部および位置合わせマーク11m〜13mの凹部に充填されていく。
テンプレート10とウェハ20との位置合わせは、このようにレジスト22が充填された位置合わせマーク11m〜13mを順次用いて行われる。レジスト22が充填された状態において、位置合わせマーク11m〜13mの視認性、つまり、位置合わせマーク11m〜13mの凹凸によるコントラストが高まり、位置合わせ精度を向上させることができる。個々の位置合わせマーク11m〜13mにレジスト22が充填されたか否かは、位置合わせマーク11m〜13m全体を撮像する撮像素子83による画像を用いて制御部90により判定される。
図5(a)に示すように、テンプレート10をレジスト22に押し付けてから所定時間経過後、ショット領域15sの中心付近に位置する位置合わせマーク11mがレジスト22により充填される。その様子が撮像素子83により撮像されると、テンプレート10の位置合わせマーク11mと、ウェハ20の位置合わせマーク21mとを用いて、テンプレート10とウェハ20との位置合わせ動作が開始される。
具体的には、アライメント部86が有する撮像素子84a〜84dのうち位置合わせマーク11m,21m用の撮像素子84aにて位置合わせマーク11m,21mを観測しつつ、位置合わせマーク11m,21m同士が重なり合うように、ウェハ20が載置されたウェハステージ82を水平面内で動かす。ただし、このような位置合わせ動作は相対的なものであって、何らかの手段によりテンプレート10の位置を動かしてもよく、ウェハ20とテンプレート10との両方の位置を動かしてもよい。
図5(b)に示すように、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作の開始から更に所定時間が経過すると、位置合わせマーク11mよりも外側に位置する位置合わせマーク12mがレジスト22により充填される。その様子が撮像素子83により観測されると、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作が停止され、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作が開始される。
このとき、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作が完了していてもいなくともよい。位置合わせ動作の完了とは、例えば位置合わせマーク11m,21m同士のずれが所定範囲内に収まった状態をいう。また、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作の停止時におけるテンプレート10とウェハ20との相対位置の情報は、インプリント装置1の記憶部91に記憶され、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作はこれに基づき開始される。
位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作では、アライメント部86が有する撮像素子84a〜84dのうち位置合わせマーク12m,22m用の撮像素子84cにて位置合わせマーク12m,22mを観測しつつ、位置合わせマーク12m,22m同士が重なり合うように、テンプレート10とウェハ20との相対位置を調整する。
ここで、位置合わせマーク12m,22mは、位置合わせマーク11m,21mよりも外側に位置する。回転ずれ等の位置ずれは、より外側の位置合わせマーク12m,22mを用いた方が検出されやすい。つまり、位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせ精度は、位置合わせマーク11m,21mによる位置合わせ精度よりも高い。よって、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作の停止時に、位置合わせマーク11m,21mを用いた位置合わせ動作が完了していたとしても、位置合わせマーク12m,22m同士のずれが所定範囲内に無い場合がある。本例での位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせ動作は、そのような場合をも想定している。
図5(c)に示すように、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作の開始から更に所定時間が経過すると、位置合わせマーク12mよりも外側に位置する位置合わせマーク13mがレジスト22により充填される。その様子が撮像素子83により観測されると、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作が停止され、位置合わせマーク13m,23mを用いた位置合わせ動作が開始される。
このとき、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作が完了していてもいなくともよい。また、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作の停止時におけるテンプレート10とウェハ20との相対位置の情報は、インプリント装置1の記憶部91に記憶され、位置合わせマーク13m,23mを用いた位置合わせ動作はこれに基づき開始される。
位置合わせマーク13m,23mを用いた位置合わせ動作では、位置合わせマーク13m,23m用の撮像素子84b,84dにて位置合わせマーク13m,23mを観測しつつ、位置合わせマーク13m,23m同士が重なり合うように、テンプレート10とウェハ20との相対位置を調整する。
ここで、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作が完了していたとしても、より位置合わせ精度の高い位置合わせマーク13m,23m同士のずれが所定範囲内に無い場合がある。
ショット領域15sの最も外側に位置し、最も位置合わせ精度の高い位置合わせマーク13m,23mにおいては、位置合わせマーク13m,23m同士のずれが所定範囲内となって位置合わせ動作が完了するまで位置合わせ動作が継続される。
以上により、テンプレート10とウェハ20との精密な位置合わせが終了する。
なお、位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせに移行した後、位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせに不備が生じた場合には、再度、位置合わせマーク11m,21mに戻って位置合わせを行ってもよい。位置合わせマーク12mに撮像素子83では観測されない充填不足が生じていた場合や、周囲の環境により充分なコントラストが得られないような場合である。同様に、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせに移行した後、再度、位置合わせマーク12m,22m、または位置合わせマーク11m,21mに戻って位置合わせを行ってもよい。
(比較例)
次に、図6を用いて、比較例の位置合わせ処理について説明する。比較例の位置合わせ処理では、ショット領域の外縁付近にある位置合わせマーク、または、ショット領域のより内側にある位置合わせマークのいずれかのみを用いて位置合わせが行われる。比較例のインプリント装置は、位置合わせマーク全体を撮像する撮像素子83に相当する構成を有さず、位置合わせに用いられる撮像素子は、上記いずれかの位置合わせマークのみを撮像する。
図6(a)は、ショット領域の外縁付近にある外側の位置合わせマークによる位置合わせ処理のタイムラインの一例を示す図である。ここでは、テンプレートをレジストに押し当てた時点から位置合わせ処理が開始するものとしている。ただし、ウェハステージ等を動かしての位置合わせ動作は直ちには始まらない。位置合わせ処理の開始から所定時間、外側の位置合わせマークにレジストが充填されるのを待つ時間がある。比較例においては、位置合わせ処理の開始からの待ち時間は予め取得済みであるものとする。かかる時間が経過して外側の位置合わせマークへのレジストが充填された後、位置合わせ動作が開始され、所定時間を要して位置合わせ処理が終了する。
このとき、位置合わせマークへのレジスト充填待ち時間は位置合わせ動作の開始を遅延させ、位置合わせ処理のスループットを低下させる。しかしながら、位置合わせマークへのレジスト充填が不充分なまま位置合わせを開始すると、位置合わせマークの視認性が悪く、位置合わせ精度が低下してしまう。
ここで、ショット領域のより内側に位置合わせマークを配置すれば、位置合わせマークへのレジストの到達および充填が早まり、位置合わせマークへのレジスト充填待ち時間を短縮することができる。しかしながら、内側に配置された位置合わせマークは外側に配置された位置合わせマークよりも位置合わせ精度、特に、回転ずれに対する精度が低い。
図6(b)は、実施形態1の位置合わせ処理のタイムラインの一例を示す図である。図6(a)と同様、ここでも、テンプレート10をレジスト22に押し当てた時点から位置合わせ処理が開始するものとしている。しかし、実施形態1の位置合わせ処理では、まず、ショット領域15sの中心付近に配置される位置合わせマーク11m,21mが位置合わせに用いられるので、位置合わせ動作の開始を、比較例の場合よりも早めることができる。
その後、レジスト22が充填されていく順に、位置合わせマーク12m,22mを用いた位置合わせ動作、及び位置合わせマーク13m,23mを用いた位置合わせ動作が開始されていく。このとき、図6の例では、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせ動作が開始される時点は、比較例における外側の位置合わせマークによる位置合わせ動作が開始される時点と略一致している。
しかし、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせ動作が開始されるときには、それ以前の位置合わせマーク11m,12m,21m,22mによる位置合わせ動作によってテンプレート10とウェハ20との相対位置のずれ量は、比較例における場合よりも狭まっている。このため、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせ動作は比較的短時間で完了させることができる。よって、レジスト22の充填待ち時間も含めた位置合わせ処理全体の時間も短縮することができる。
このように、実施形態1の位置合わせ処理によれば、レジスト22充填待ち時間の一部を利用して位置合わせ動作を開始する。これにより、位置合わせ処理のスループットを向上させることができる。
また、実施形態1の位置合わせ処理によれば、最終的には最も外側に位置する位置合わせマーク13m,23mにより位置合わせ動作が完了される。これにより、高い位置合わせ精度を維持することができる。
また、実施形態1の位置合わせ処理によれば、撮像素子83によって位置合わせマーク11m〜13m全体の状態を観測しつつ、それぞれの位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを用いた位置合わせ動作の開始時点を決定する。これにより、例えば比較例のように、予め取得された時間に基づき位置合わせ動作の開始時点を決める場合よりも、位置合わせ動作の開始時点を実状に合わせて精度よく決定することができる。
また、実施形態1の位置合わせ処理によれば、それぞれの位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mについて少なくとも1つの撮像素子84a〜84dを対応させている。これにより、例えば1つの撮像素子を移動させながら対象となる位置合わせマークを撮像する場合よりも、使用状態にある位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの移り変わりに素早く対応することができる。このように、移動時間を削減できるほか、移動に伴う位置のばらつきやフォーカス調整のばらつき等を低減することができる。
なお、上述の実施形態1では、複数組の位置合わせマーク12m,22mのうち1組を撮像する撮像素子84b、複数組の位置合わせマーク13m,23mのうち2組を撮像する撮像素子84dをそれぞれ設けることとしたが、これに限られない。位置合わせマーク1組に対し1つの撮像素子が割り当てられることが、より好ましい。つまり、上述の実施形態1の例では、インプリント装置に9個の撮像素子が設けられることが好ましい。
全ての位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mに対応する撮像素子を設ける場合には、全ての位置合わせマーク13mにレジスト22が充填された後に位置合わせマーク12m,22mから位置合わせマーク13m,23mに切り替えて位置合わせ動作を行うほか、複数の位置合わせマーク13mのうちレジスト22が先に充填されたものから切り替えを行って位置合わせ動作を開始させることも可能である。
また、上述の実施形態1の例によらず、位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの切り替えは、個々の位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mにおける位置合わせ動作が完了してから行ってもよい。この場合においても、位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの組数分の撮像素子が設けられていれば、全ての位置合わせマーク12m,22mの位置合わせが完了した後、位置合わせマーク13m,23mへの切り替えを行うほか、複数組の位置合わせマーク12m,22mのうち先に位置合わせが完了したものから位置合わせマーク13m,23mへの切り替えを行って位置合わせ動作を開始させることも可能である。
[実施形態2]
以下、図面を参照して、実施形態2について詳細に説明する。実施形態2の位置合わせ処理では、位置合わせマーク11m〜13mからのコントラストによる信号の変化に基づき、位置合わせ動作に使用する位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを切り替える点が上述の実施形態1とは異なる。
実施形態2の位置合わせ処理は、位置合わせ動作の開始当初から、例えば全ての位置合わせマーク11m〜13mを複数の撮像素子で観測しつつ実施される。つまり、実施形態2のインプリント装置は、例えば全ての位置合わせマーク11m〜13mのそれぞれに対応する数の位置合わせ用の撮像素子を備える。実施形態2のインプリント装置の制御部は、それらの撮像素子からの位置合わせマーク11m〜13mの検出信号に基づき、位置合わせ動作に使用する位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを順次切り替える。
図7は、実施形態2にかかるインプリント装置が備える撮像素子84A〜84Cからの検出信号の一例を示す模式図である。
図7(a)に示す撮像素子84Aは、例えば位置合わせマーク11mを撮像する撮像素子である。撮像素子84Aは、位置合わせマーク11mからの検出光の明暗によるコントラストを検出信号として検出して制御部に送信する。
制御部は、明暗のそれぞれのピークが所定の閾値SH,SLに達しているか否かを判定する。閾値SH,SLは、それぞれの位置合わせマーク11m〜13mにレジスト22が充分に充填されたときに得られる明暗のピークに基づき設定されている。制御部は、明暗のそれぞれのピークが閾値SH,SL以上であれば、位置合わせマーク11m,21mによる位置合わせ動作を開始する。
位置合わせマーク11mからの検出信号は、テンプレート10がレジスト22に押し当てられた当初においては閾値SH,SLよりも低い明暗のピークを有する。レジスト22の充填が不充分だからである。しかし、それから比較的短時間で閾値SH,SLに達し、レジスト22が充分に充填されたことが判る。よって、位置合わせマーク11m,21mによる位置合わせ動作が開始される。
図7(b)に示す撮像素子84Bは、例えば複数の位置合わせマーク12mのいずれかを撮像する撮像素子である。撮像素子84Bは、位置合わせマーク12mからの検出光の明暗によるコントラストを検出信号として検出して制御部に送信する。
制御部は、明暗のそれぞれのピークが閾値SH,SLに達しているか否かを判定する。明暗のそれぞれのピークが閾値SH,SL以上であれば、制御部は、位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせ動作を開始する。
位置合わせマーク12mからの検出信号は、テンプレート10がレジスト22に押し当てられてから位置合わせマーク11mよりも遅れた時間で閾値SH,SLに達する。よって、位置合わせマーク12m,22mによる位置合わせ動作が開始される。
図7(c)に示す撮像素子84Cは、例えば複数の位置合わせマーク13mのいずれかを撮像する撮像素子である。撮像素子84Cは、位置合わせマーク13mからの検出光の明暗によるコントラストを検出信号として検出して制御部に送信する。
制御部は、明暗のそれぞれのピークが閾値SH,SLに達しているか否かを判定する。明暗のそれぞれのピークが閾値SH,SL以上であれば、制御部は、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせ動作を開始する。
位置合わせマーク13mからの検出信号は、テンプレート10がレジスト22に押し当てられてから位置合わせマーク12mよりも遅れた時間で閾値SH,SLに達する。よって、位置合わせマーク13m,23mによる位置合わせ動作が開始される。
実施形態2の位置合わせ処理によれば、位置合わせマーク11m〜13mの検出光のコントラストの変化に基づき、位置合わせ動作に使用する位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mを切り替える。これにより、より確実に位置合わせマーク11m〜13mにレジスト22が充填された状態で、それぞれの位置合わせ動作を開始することができる。また、それぞれの位置合わせ動作をより適正な時点で開始することができる。
[その他の実施形態]
上述の実施形態1,2では、ショット領域15s内におけるショット領域15sの中心位置からの距離が異なる3種類の位置合わせマーク11m〜13mを用いて位置合わせ処理を行うこととした。しかし、位置合わせマークの種類は、内側に配置される位置合わせマークと、外側に配置される位置合わせマークとの、少なくとも2種類があればよい。また、ショット領域の中心位置からの距離が異なる4種類以上の位置合わせマークであってもよい。
また、上述の実施形態1,2では、ショット領域15sの略中心位置にある位置合わせマーク11m、中心位置からの距離が等しい複数の位置合わせマーク12m同士、及び複数の位置合わせマーク13m同士の3種類の組み合わせで、それぞれ位置合わせ動作を行うこととした。中心位置からの距離が等しいもの同士では、通常、レジスト22が充填されるまでの時間も等しいと考えられるからである。
しかし、テンプレートの微細パターンの構成やパターン領域の配置によっては、中心位置からの距離が等しくともレジスト22が充填されるまでの時間が異なる場合が生じ得る。例えば、図8に示すように、レジスト22が所定方向に優先的に延び広がるような特性を有するテンプレート30を用いる場合である。そのような場合には、レジスト22が充填されるまでの時間が等しい位置合わせマーク同士を1組として位置合わせ動作を行ってもよい。
図8の例では、レジスト22はショット領域の中心位置から偏った方向に延び広がっていく。このため、位置合わせマーク32mと位置合わせマーク33mとは、中心からの距離が等しいにも関わらず、位置合わせマーク32mの方に、位置合わせマーク33mよりも先にレジスト22が充填される。
そこで例えば、1つの位置合わせマーク31mを用いて位置合わせ動作を行い、次に、複数の位置合わせマーク32mを1つの組として用いて位置合わせ動作を行い(図8(a))、次に、複数の位置合わせマーク33mを1つの組として用いて位置合わせ動作を行い(図8(b))、最後に、複数の位置合わせマーク34mを1つの組として用いて位置合わせ動作を行う(図8(c))ことができる。
また、上述の実施形態1,2では、撮像素子83による観測、または撮像素子84A〜84Cにより取得したコントラストの信号に基づき、位置合わせ動作に用いる位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの切り替えを行うこととしたが、これにかぎられない。予め、位置合わせマーク11m〜13mへのレジスト22の充填までに要する時間を取得しておき、これに基づき位置合わせマーク11m〜13m,21m〜23mの切り替えを行ってもよい。
また、上述の実施形態1,2では、ショット領域15sごとに分割して複数回のインプリント処理をウェハ20に対して実施することとしたが、上述の位置合わせ処理は、ウェハ全面に対して一括してインプリント処理を行う場合にも適用され得る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インプリント装置、10,30…テンプレート、11m〜13m,21m〜23m,31m〜34m…位置合わせマーク、15p…微細パターン、15s…ショット領域、20…ウェハ、81…テンプレートステージ、82…ウェハステージ、83,84a〜84d,84A〜84C…撮像素子、89…光源、90…制御部。

Claims (5)

  1. パターンが形成されたショット領域内に第1のマーク及び第2のマークが配置されたテンプレートを準備するステップと、
    前記第1のマークに対応する位置に第3のマークが配置され、前記第2のマークに対応する位置に第4のマークが配置された基板を準備するステップと、
    前記基板上に配置された樹脂膜に前記テンプレートの前記パターンを押し当てるステップと、
    第1の撮像素子により前記第1のマークと前記第3のマークとを撮像しながら前記テンプレートと前記基板との第1の位置合わせ動作を行うステップと、
    第2の撮像素子により前記第2のマークと前記第4のマークとを撮像しながら前記テンプレートと前記基板との第2の位置合わせ動作を行うステップと、
    前記樹脂膜に前記パターンを転写するステップと、を含む、
    インプリント方法。
  2. 第3の撮像素子により前記第1のマークへの前記樹脂膜の充填が撮像されたら前記第1の位置合わせ動作を開始し、
    前記第3の撮像素子により前記第2のマークへの前記樹脂膜の充填が撮像されたら前記第2の位置合わせ動作を開始する、
    請求項1に記載のインプリント方法。
  3. 前記第2のマークは、前記ショット領域内であって前記第1のマークよりも外側に配置される、
    請求項1または請求項2に記載のインプリント方法。
  4. パターンが形成されたショット領域内に第1のマーク及び第2のマークが配置されたテンプレートを準備するステップと、
    前記第1のマークに対応する位置に第3のマークが配置され、前記第2のマークに対応する位置に第4のマークが配置され、被加工膜が形成された半導体基板を準備するステップと、
    前記半導体基板上に配置された樹脂膜に前記テンプレートの前記パターンを押し当てるステップと、
    第1の撮像素子により前記第1のマークと前記第3のマークと撮像しながら前記テンプレートと前記半導体基板との第1の位置合わせ動作を行うステップと、
    第2の撮像素子により前記第2のマークと前記第4のマークと撮像しながら前記テンプレートと前記半導体基板との第2の位置合わせ動作を行うステップと、
    前記樹脂膜に前記パターンを転写するステップと、
    前記パターンが転写された前記樹脂膜をマスクにして前記被加工膜を加工するステップと、を含む、
    半導体装置の製造方法。
  5. パターンが形成されたショット領域内に第1のマーク及び第2のマークが配置されたテンプレートを保持することが可能な第1のステージと、
    前記第1のマークに対応する位置に第3のマークが配置され、前記第2のマークに対応する位置に第4のマークが配置された基板を保持することが可能な第2のステージと、
    前記第1のマーク及び前記第3のマークを撮像する第1の撮像素子と、
    前記第2のマーク及び前記第4のマークを撮像する第2の撮像素子と、
    前記基板上に配置された樹脂膜に前記パターンを転写する転写部と、
    前記第1のステージ、前記第2のステージ、前記第1の撮像素子、前記第2の撮像素子、及び前記転写部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のステージ及び前記第2のステージの少なくとも一方を動かして、前記基板上に配置された樹脂膜に前記テンプレートの前記パターンを押し当て、
    前記第1の撮像素子により前記第1のマークと前記第3のマークとを撮像させながら、前記第1のステージ及び前記第2のステージの少なくとも一方を動かして前記テンプレートと前記基板との第1の位置合わせ動作を行わせ、
    前記第2の撮像素子により前記第2のマークと前記第4のマークとを撮像させながら、前記第1のステージ及び前記第2のステージの少なくとも一方を動かして前記テンプレートと前記基板との第2の位置合わせ動作を行わせる、
    インプリント装置。
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