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JP5825268B2 - 基板検査装置 - Google Patents

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JP5825268B2
JP5825268B2 JP2013008754A JP2013008754A JP5825268B2 JP 5825268 B2 JP5825268 B2 JP 5825268B2 JP 2013008754 A JP2013008754 A JP 2013008754A JP 2013008754 A JP2013008754 A JP 2013008754A JP 5825268 B2 JP5825268 B2 JP 5825268B2
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Description

本発明は、基板の下面を撮像して検査を行う基板検査装置に関する。
半導体デバイスの製造工程におけるフォトリソグラフィ工程では、半導体ウエハ(以下、ウエハと記載する)にレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、前記レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理、露光されたレジスト膜を現像する現像処理の一連の処理が順次行われ、前記レジスト膜に所定のレジストパターンが形成される。このようなレジストパターン形成工程にて起こり得る欠陥の一つに、前記露光処理時のデフォーカスに起因するデフォーカス欠陥がある。このデフォーカス欠陥は、前記露光処理を行う露光装置のステージがパーティクルにより汚染されることにより引き起こされる。このパーティクル汚染は、ウエハの裏面(下面)にパーティクルが付着した状態で当該ウエハが露光装置に搬入されることで発生する。
そこで、前記露光装置に接続されると共に前記レジスト塗布処理及び現像処理を行う塗布、現像装置において、前記露光装置へウエハを搬入する前に当該ウエハの裏面を例えばカメラで撮像し、前記パーティクルの付着具合の検査を行うための検査装置を設けることが検討されている。特許文献1には、そのように基板の裏面の検査を行う装置について記載されている。
特開2008−203280号公報
上記の検査装置を運用して正確な検査を行うために、前記カメラの位置合わせ、フォーカスの調整、及び画像の輝度の調整などを含む装置の調整工程を、当該装置の使用開始時や使用開始から所定の時間経過後に行う必要がある。この調整工程は、所定のパターンを含んだ調整用マークを前記カメラで撮像することにより行う。そこで、例えばウエハと同様の形状をなす冶具の裏面にそのような調整用マークを印刷し、前記塗布、現像装置内のウエハの搬送機構を用いて裏面検査装置に搬送し、撮像を行うことが考えられる。しかし、ウエハの搬送機構はウエハの裏面を支持して搬送を行い、また搬送機構と搬送機構との間でウエハの受け渡しを仲介するモジュールもウエハの裏面を支持するので、前記冶具を裏面検査装置まで搬送するまでに前記調整用マークが擦れて変形することで、調整工程が正確に行えなくなってしまうおそれがある。
それを防ぐために、前記検査装置に前記調整用マークを設けることが考えられる。しかしそうなると、ウエハを検査するときにはウエハがカメラの撮像領域に進入し、前記調整工程を行うときには前記調整用マークが前記撮像領域に進入できるように検査装置を構成した上で、上記のレジスト塗布及び現像を行う装置内に組み込むために、当該検査装置の大型化は防がなければならないという課題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板の下面を撮像して検査する基板検査装置において、装置の大型化を防ぐことができる技術を提供することである。
本発明の基板検査装置は、基板の下面が開放された状態で当該基板を水平に保持するための基板保持部と、当該基板の上面と対向すると共に基板よりも大きい天板部と、を有する移動体と、
前記移動体を水平に直線方向に移動させるための移動機構と、
前記基板の下面に光を照射する照明部と、
前記基板に対して直交する光軸を形成し、ライン状の視野が基板の幅と同じか前記幅よりも長い、当該基板の下面を撮像するためのラインカメラを含む撮像部と、
前記天板部に各々形成され、前記撮像部の位置を調整するための位置調整用のパターン、及び前記撮像部により前記基板の外周を検出するために当該基板の背景を形成する外周検出用のパターンと、
前記基板の下面と同じ高さ位置となるように前記移動体に形成され、前記撮像部の焦点を調整するための焦点調整用のパターンと、
前記基板を保持しない状態で前記移動体を移動させて位置調整用のパターン及び焦点調整用のパターンを撮像することにより前記撮像部の調整を行い、次いで基板保持部に保持された基板の下面を検査のために撮像部により撮像するように制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、基板保持部に保持された基板の上面と対向する天板部には、基板の下面を撮像する撮像部の位置を調整するための位置調整用のパターン、及び前記撮像部により前記基板の外周を検出するために当該基板の背景を形成する外周検出用のパターンが各々形成され、前記撮像部の焦点を調整するための焦点調整用のパターンが、前記天板部と基板保持部とを備える移動体に形成される。これによって前記各パターンを移動させるための移動機構は、検査のために基板を移動させるための移動機構に兼用される。即ち、前記各パターンを移動させるために必要な専用の移動機構を設ける必要が無いので、装置の大型化を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係るウエハ裏面検査装置の斜視図である。 前記ウエハ裏面検査装置の側面図である。 前記ウエハ裏面検査装置の平面図である。 前記裏面検査装置に設けられる移動体の分解斜視図である。 前記移動体に設けられるリング板及び基板保持部の平面図である。 ウエハが検査される様子を示す概略図である。 前記移動体に設けられる天板部の下面を示す平面図である。 ウエハ裏面検査装置の調整動作の工程図である。 ウエハ裏面検査装置の調整動作の工程図である。 ウエハ裏面検査装置の調整動作の工程図である。 ウエハ裏面検査装置の調整動作の工程図である。 ウエハ裏面検査装置の調整動作の工程図である。 フォーカス調整により画像が変化する様子を示す説明図である。 カメラの位置調整により画像が変化する様子を示す説明図である。 画像の一例を示す説明図である。 カメラの位置調整により画像が変化する様子を示す説明図である。 画像の輝度を補正する様子を示す説明図である。 画像の歪みを補正する様子を示す説明図である。 ウエハ裏面検査装置の検査工程の動作を示す工程図である。 ウエハ裏面検査装置の検査工程の動作を示す工程図である。 取得されたウエハWの裏面の画像を示す説明図である。 前記ウエハ裏面検査装置が適用される塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。 前記塗布、現像装置の概略縦断側面図である。
図1、図2、図3は、夫々本発明の実施の形態に係るウエハ裏面検査装置1の斜視図、側面図、平面図である。ウエハ裏面検査装置1は円形の基板であるウエハWの裏面を撮像し、撮像した画像に基づいて、当該裏面(下面)に付着した所定の大きさのパーティクルを検出し、当該パーティクルの数を計数する検査を行う。
図中11はウエハ裏面検査装置1の床板であり、12は床板11上に水平に固定された基台である。19は基台を支持する支柱である。13はカメラであり、装置1の後方側の領域を撮像できるように駆動機構14に水平に接続されている。以降、説明のためにこの装置1の前後方向をY方向、左右方向をX方向、高さ方向をZ方向とする。前記X方向及びY方向は水平方向であり、X方向、Y方向、Z方向は互いに直交する。駆動機構14は、Y方向に移動する移動台15Aと、X方向に移動する移動台15Bと、カメラ13が接続されるアーム15CをZ方向に移動させる昇降機構15Dと、が下側からこの順に積層されて構成されている。カメラ13は、このような駆動機構14により、X方向、Y方向及びZ方向に移動自在に構成されている。
図3では、鎖線16A、16Bでカメラ13による撮像領域(視野)20とその外側領域との境界を示している。このカメラ13はいわゆるラインカメラであり、Y方向に向かって見て、前記撮像領域20は比較的左右に長く、比較的高さが小さい矩形状の領域となる。カメラ13により撮像が行われると、この撮像により取得された画像データが、後述の制御部51に送信される。カメラ13の撮像のタイミング及びフォーカスは、制御部51から送信される制御信号により制御される。
基台12上において、カメラ13の後方側にケース体21が設けられており、このケース体21の前方側(カメラ13側)は開口している。ケース体21の内部には左右に長いミラー22、23が設けられている。ケース体21の上側には開口部24が設けられている。ウエハWの裏面及び後述する天板部41の裏面(下面)は、この開口部24を介して床板11上に配置されたミラー22に写る。当該ミラー22に写った像は、ミラー22の斜め後ろの上方に位置するミラー23に写る。そして、前記カメラ13はミラー23に写ったウエハW及び天板部41の裏面を撮像できるように設けられている。つまり、ミラー22、23及びカメラ13により撮像部が形成され、カメラ13の光軸は、ミラー22、23によりウエハWの裏面及び天板部41の裏面に対して直交するように構成されている。
ケース体21の上側には互いに同様に構成された照明部25、26が設けられている。これら照明部25、26は、LEDである発光部27を備え、斜め上方後方側、斜め上方前方側に夫々光を照射するように配置されている。これら照明部25、26は、ウエハW及び天板部41のミラー22に写る領域に光を照射するために設けられ、図2においては、鎖線の矢印でそのように照射された光の光路を示している。
照明部25、26の上方には移動体31が設けられる。この移動体31は、水平なリング板32と、前記リング板32上に設けられたウエハ保持部33,33と、ウエハ保持部33の上方に設けられた天板部41とを備えている。図4は、天板部41の裏面を示すために、当該天板部41をめくるように取り外した状態の移動体31を示している。図5は、前記リング板32及びウエハ保持部33の平面図を示している。
前記リング板32はその中央に開口部34を備えており、この例では開口部34は、矩形の4隅が切り取られたように形成されている。前記カメラ13により、後述するようにウエハW全体及び調整用マーク43全体の画像を取得できるように、開口部34は前記ウエハ保持部33に保持されるウエハW及び後述の調整用マーク43よりも大きく形成されている。リング板32の裏面の左右には、当該リング板32を床板11上に支持するための支持部材17、17の上端部が夫々接続されており、各支持部材17は下方へと伸びている。前記床板11の左右には、各々Y方向に伸びるように形成された水平移動機構18、18が設けられている。各支持部材17の下端部はこの水平移動機構18に接続されている。水平移動機構18、18により、リング板32はウエハ保持部33及び天板部41を伴って、Y方向に移動自在に構成される。
各ウエハ保持部33,33は、リング板32上の前方側、後方側に設けられ、夫々リング板32の左右方向(X方向)の中央部から左右に伸びるように形成されている。そして、その左右の両端部及び前記中央部がリング板32の開口部34側へ向かうようにY方向に突き出るように形成されており、これらの突き出た端部上にパッド35が各々設けられている。図1に示す搬送機構10により、このパッド35上にウエハWが受け渡され、当該ウエハWが水平に載置される。図4、5中の36は支柱であり、前記受け渡しを行えるようにウエハ保持部33,33をリング板32から浮いた位置に支持している。これらウエハ保持部33,33及びリング板32は、照明部25、26から光が照射されたときに、ウエハW及び調整用マーク43の前記ミラー22に写る領域に、これらウエハ保持部33及びリング板32の影が掛からないように形成されている。
図6にウエハWが撮像される様子を概略的に示している。ウエハWがウエハ保持部33に載置された状態で、移動体31が既述のようにY方向に移動する。ウエハWの下方のリング板32の開口部34及びケース体21の開口部24を介してウエハWの裏面がミラー22、23に写る。ウエハWの一端から他端に至る領域が、ミラー22、23に写されるように移動体31がY方向に移動する。この移動時に、カメラ13がミラー23に写った像を撮像する。つまり、ウエハWの裏面全体がY方向に沿った多数の領域に分割されて撮像され、各領域の画像データが取得される。後述の制御部51は、各領域の画像データを合成し、ウエハWの裏面全体の画像を取得する。
後述の円形の調整用マーク43も、ウエハWと同様に移動体31が移動しながらカメラ13により撮像され、制御部51によりその全体の画像が取得される。つまり、前記カメラ13の撮像領域20の幅は、ウエハWの直径及び調整用マーク43の直径よりも大きく形成されている。ただし、ウエハW全体の画像が取得できればよいため、撮像領域20の幅は、ウエハWの直径と同じ大きさであってもよい。
続いて、天板部41について説明する。この天板部41は、前記搬送機構10がウエハ保持部33に対してウエハWの受け渡しを行えるように、ウエハ保持部33から離れた上方位置に水平に設けられている。図4、5中の42は支柱であり、天板部41を前記位置に支持するためにリング板32、ウエハ保持部33に各々設けられる。天板部41は、前記リング板32の開口部34を覆うように設けられ、その裏面には調整用マーク43が印刷により形成されている。
図7に当該天板部41の裏面を示している。この調整用マーク43の外形は円であり、その内側領域には白色の背景に同心円状の多数の黒色の曲線パターン44が印刷されている。各曲線パターン44は、調整用マーク43のX方向に沿った直径上、Y方向に沿った直径上には形成されていない。調整用マーク43の外側領域は黒色に印刷されているが、図7では図の明確性を損なうことを防ぐために多数の点を付して示している。
ウエハWは、その中心がこの調整用マーク43の中心に重なるように前記ウエハ保持部33に載置される。また、調整用マーク43の外形はウエハWの外形よりも大きい。このように調整用マーク43を形成しているのは、既述のようにウエハWを撮像してその画像を取得したときに、制御部51がウエハWの外周を検出できるようにするためである。つまり、上記のようにウエハWを撮像するときには、ウエハWと共にウエハWの外周からはみ出した調整用マーク43の周縁部も撮像される。この撮像時にウエハWは光を吸収することにより、取得した画像では黒く表示される。それに対して、ウエハWからはみ出した調整用マーク43の縁部は白色であるため、ウエハWに比べて光の吸収量が小さく、前記画像において白く表示される。
即ち、ウエハWと調整用マーク43の周縁部とは、画像中の輝度が異なる。従って、ウエハWの大きさにばらつきがあったり、ウエハWに反りがあっても、制御部51は、この輝度差によって取得した画像におけるウエハWの外周を検出することができる。つまり調整用マーク43の周縁部は、ウエハWの外周検出用パターンを構成する。
また、ウエハWの裏面に付着したパーティクルは、ウエハWとは光の吸収具合が異なるため、取得した画像中、ウエハWの裏面においてパーティクルが付着していない領域とは異なる色となる。従って制御部51は、このパーティクルと、ウエハW裏面の当該パーティクルが付着していない領域とを識別することができる。即ち、ウエハWの裏面を撮像することにより、制御部51が当該ウエハWの裏面におけるパーティクルの付着している箇所及び付着数を検出することができる。なお、このように画像中のウエハWの外周を検出する目的から、調整用マーク43は画像においてウエハWと同色にならなければよく、白色にすることには限られない。
調整用マーク43の中心には、中心孔45が開口している。中心孔45は、後述するウエハ裏面検査装置1の調整工程において、カメラ13の位置調整を行うためのパターンとして用いられる。また、図7中点線で囲ったライン状領域46は、調整工程において、シェーディング補正を行うための補正パラメータを設定するための領域である。このライン状領域46は、調整用マーク43の中央から若干Y方向にずれ、前記中心孔45及び曲線パターン44から外れるように設定された、当該調整用マーク43のX方向の一端から他端に亘る領域である。
前記曲線パターン44については、調整工程において取得された画像の歪みの補正パラメータを設定するために用いられる。調整用マーク43のX方向、Y方向に並行する直径に沿って当該調整用マーク43が扇領域40A〜40Dに4分割されたものとすると、各扇領域40において、扇の中心側と外側との間で隣接する曲線パターン44の各間隔は、互いに等しいように各曲線パターン44が形成されている。
天板部41のY方向の一端の外側にはブロック47が設けられている。このブロック47の下端は水平面として構成されている。この水平面も天板部41の裏面と同様に、ミラー22、23に写すことによりカメラ13を用いて撮像することができる。この水平面にはカメラ13のフォーカス調整用パターン48が印刷により形成されている。フォーカス調整用パターン48は白色と黒色との矩形模様がX方向に交互に配列されて形成されている。ウエハWの裏面を撮像するときのカメラ13のフォーカスを調整する目的から、フォーカス調整用パターン48は、ウエハ保持部33に支持されたウエハWの裏面と同じ高さに位置しており、この高さを図2中H1で示している。
天板部41の表面には、ウエハWの位置調整を行うための4つの位置調整部37が設けられている。各位置調整部37は、下側円形部37Aと、下側円形部37Aよりもその径が小さい上側円形部37Bとを備え、これら円形部37A、37Bは互いに、その中心軸が揃うように形成されている。そして、上側円形部37Bは上側へ向かうにつれて縮径されている。ウエハWの裏面を支持した搬送機構10が、位置調整部37に対して下降すると、ウエハWは各上側円形部37Bの側面に支持されて搬送機構10から各位置調整部37に受け渡される。そしてウエハWは、この上側円形部37Bの側面を滑り落ち、図2に鎖線で示すように下側円形部37Aに支持される。
つまりウエハWは、前記上側円形部37Bの側面を滑り落ちることで天板41の所定の位置に位置合わせされ、然る後、搬送機構10がウエハWの裏面と天板41との表面の間に進入、上昇して搬送機構10の所定の位置にウエハWが受け渡される。その後、搬送機構10がウエハWをウエハ保持部33に受け渡す。このように位置調整部37は、搬送機構10に対するウエハWの位置調整を行う役割を有し、それによって搬送機構10は、上記のように調整用マーク43の内側にウエハWの外縁が位置するように、ウエハWをウエハ保持部33に受け渡すことができる。
続いて制御部51について説明する。制御部51は、例えばコンピュータからなり、プログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えている。前記プログラムには制御部51から裏面検査装置1の各部に制御信号を送り、ウエハWの裏面の検査工程と、この検査を正確に行うための調整工程とを進行させるように命令(各ステップ)が組み込まれている。この制御信号により、カメラ13による撮像、駆動機構14によるカメラ13の移動、カメラ13のフォーカス調整、照明部25、26による光照射及び移動体31の移動が行われる。このプログラムは、コンピュータの記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカードなどの記憶媒体に格納されて制御部51にインストールされる。
続いて、ウエハ裏面検査装置1による装置の調整工程について、当該ウエハ裏面検査装置1の動作を示す図8〜図12を用いて説明する。この調整工程の説明では、当該調整工程において取得される画像について示した他の各図も適宜参照する。各画像は矩形状であり、画像の横、縦は装置1のX方向、Y方向に夫々対応する。また、画像を表す図の下方には、理解を容易にするため画像の輝度についての模式的なグラフを示す場合がある。グラフにおいては、縦軸には輝度を示す0〜255の数値を設定し、この数値が大きいほど画像が明るい。また、グラフの横軸は画像の横方向の位置に対応している。
前記調整工程は、ウエハ保持部33にウエハWが支持されていない状態で行われる。先ず、図8に示すようにブロック47のフォーカス調整用パターン48がミラー22、23に写るように予め設定された所定の位置に移動体31が位置し、照明部25,26から照射された光が当該パターン48を照らす。カメラ13によりミラー23に写るフォーカス調整用パターン48が撮像され、その画像が制御部51に取得される。なお、この図8中の鎖線の矢印は、照明部25、26により照らされた物体からの反射光の光路を示しており、他の図9〜図11についても同様である。
図13の上段に、取得されたパターン48の画像61と当該画像61の輝度を表すグラフとを示している。画像61において、パターン48の黒い矩形領域と白い矩形領域とが明確になるように、制御部51によりカメラ13のフォーカスが調整される。具体的には、画像61でパターン48の黒い箇所と白い箇所との境界付近のポイントP1、P2の輝度差が、所定の数値以上になるように調整がなされる。ポイントP1、P2は画像61の横方向に互いに所定の距離、離れた箇所である。図13の下段にはフォーカスが調整された画像61と、当該画像61の輝度とを表すグラフとを示している。
フォーカス調整が終了すると、天板部41の中心孔45がミラー22、23に写るように移動体31が予め設定された所定の位置に移動し、カメラ13により天板部41の裏面が撮像され(図9)、その画像62が制御部51により取得される。図14の上段には、前記画像62の一例を示している。この図14上段に示すように、画像62の上端から下端に亘る適正な位置(適正縦位置とする)に中心孔45が位置していない場合、図14の下段に示すような中心孔45が適正縦位置に位置する画像62を取得できる位置に、カメラ13が移動する。即ちカメラ13が図9に鎖線で示すようにZ方向に移動する。図14中の鎖線63は、画像62の横方向の中心線である。
続いて、制御部51により中心孔45が画像62の横方向における適正な位置(適正横位置とする)に位置しているか否かが判定される。この適正横位置とは、前記中心線63に対する、中心孔45の横方向の中心線のずれが所定の許容範囲に収まる位置であり、中心線63に対して前記中心孔45の横方向の中心線が一致ないしは略一致する位置である。図14下段に示したように、前記中心線63に対する中心孔45の横方向の中心線のずれが許容範囲に収まっていないと、図15に示すような、そのずれが解消された画像62が取得できるような位置にカメラ13は移動する。即ちカメラ13は、X方向に移動する。このようなカメラ13のX方向及びZ方向の位置の調整は、後にウエハWの裏面の画像を取得したときに、当該画像中におけるウエハWの位置が偏り、当該ウエハWの端部が欠けることを防ぐために行われる。なお、中心孔45は、光を反射しないため実際には画像62中で黒く表示されるが、図中では便宜上多数の点を付して示している。
カメラ13のX方向の移動が終了すると、移動体31は、予め設定された所定の位置に移動する。この位置はY方向に見て、天板部41の調整用マーク43の一端及びその外側がミラー22、23に写る位置である(図10)。然る後、ミラー22、23に前記調整用マーク43が写るように移動体31がY方向に移動すると共にカメラ13により繰り返し撮像が行われる。移動体31の移動と撮像とが続けられ、調整用マーク43の他端及びその外側が撮像されると、移動体31の移動と撮像とが停止する(図11)。
制御部51は図16上段に示すように調整用マーク43全体の画像64を取得する。なお、この調整用マーク43の撮像中にウエハ保持部33及びリング板32もカメラ13に写るため、図に示したように画像64には調整用マーク43の他に、これらウエハ保持部33及びリング板32も表示される。図16では、調整用マーク43の曲線パターン44の図示は、最外周に形成されるものを除いて省略している。
前記移動部31の移動中、その移動速度は一定になるように制御され、カメラ13が撮像する間隔は、所定のタイミングに制御される。それによって、画像64において最外周に配置された曲線パターン44間の上下方向の最大離間距離L1は、カメラ13のY方向の位置に関わらず所定の値になる。しかし、カメラ13のY方向の位置により、カメラ13の撮像領域20に含まれるミラー23のX方向の大きさは変化する。そのため、画像64において最外周に配置された曲線パターン44間の左右方向の最大離間距離L2は、カメラ13のY方向の位置によって変化する。つまり、カメラ13のY方向の位置によっては、画像64に歪みが生じる。
制御部51は、この最大離間距離L2が予め設定された許容範囲に収まっているか否かを判定する。そして、許容範囲に収まっていないと判定した場合、当該最大離間距離L2を前記許容範囲内の所定の大きさにして画像64の歪みを解消するために、カメラ13がY方向に移動する(図12)。図16の下段には、カメラ13がY方向に後退したことで、画像64の横幅が図16の上段よりも大きくなり、前記最大離間距離L2が許容範囲に収まっている状態を示している。
このようにカメラ13のY方向の位置の調整を行うことで、後にウエハWの裏面を撮像したときに取得される画像において、パーティクルの横方向の大きさが小さくなり、当該パーティクルを検出できなくなってしまうことを防ぐ。
然る後、上記のフォーカス調整用パターン48の撮像、天板部41の中心孔45の撮像、調整用マーク43の撮像が再度行われ、画像61、62、64に基づいて上記のようにカメラ13のフォーカス、カメラ13のZ方向、X方向、Y方向の位置調整が必要に応じて行われる。これらフォーカス、カメラ13のZ方向、X方向、Y方向のいずれかについて調整を行った場合は、さらにフォーカス調整用のパターン48の撮像、天板部41の中心孔45の撮像、調整用マーク43の撮像が行われる。このようにして、フォーカス調整用のパターン48の撮像、天板部41の中心孔45の撮像、調整用マーク43の撮像と、カメラ13のフォーカス、カメラ13のZ方向、X方向、Y方向の位置の調整とが必要に応じて繰り返される。
フォーカス調整用のパターン48の撮像、天板部41の中心孔45の撮像、調整用マーク43の撮像が行われ、カメラ13のフォーカス、カメラ13のZ方向、X方向、Y方向の位置についていずれも調整の必要が無かった場合、制御部51は、直近に取得された調整用マーク43の画像64のライン状領域46を用いて、シェーディング補正を行うための補正パラメータを設定する。図17を用いて説明すると、図17の上段は前記画像64の一例であり、図示の便宜上曲線パターン44は扇領域40Aのみに示している。図17の中段は、前記画像64におけるライン状領域46の横方向に沿った輝度の分布を示すグラフである。
このシェーディング補正は、画像64の横方向の各所の輝度の補正である。実際の天板41の前記ライン状領域46の各所は同色であるため、本来は図17の中段のグラフにおいて、横方向の各位置の輝度は互いに等しく、所定の値になる。しかし、実際には照明部25、26によるX方向の照度の差によって、当該グラフに示したように横方向の各位置にて輝度にばらつきが発生する。制御部51は、ライン状領域46の横方向の各所において、このばらつきが補正されると共に所定の輝度を示すように、当該横方向における各所の輝度の補正パラメータを設定する。即ち、図17の下段のグラフで示されるように、取得された画像64におけるライン状領域46の横方向の各所の輝度の分布のばらつきが抑えられ、当該輝度が所定の値になるように前記横方向の各所ごと、輝度の補正パラメータが設定される。
このように輝度の補正パラメータを設定しておき、後述のようにウエハWの裏面を撮像して得た画像に対して、制御部51が前記補正パラメータを用いて画像の横方向における輝度を補正する、つまりシェーディング補正を行う。それによってウエハWの裏面の画像の横方向の輝度分布を、X方向の各位置における前記照度が均一である場合のウエハWの裏面のX方向の輝度分布に近似させて、パーティクルの検出精度が損なわれることを防ぐ。
調整工程の説明に戻ると、前記輝度の補正パラメータによりシェーディング補正を行った画像64を用いて、制御部51は、当該画像64の歪みを補正するためのパラメータを決定する。図18上段には、前記画像64における調整用マーク43の概略を示している。図18では、便宜上、調整用マーク43の扇領域40Aのみに曲線パターン44を示している。また、図7に比べてその本数を少なく示している。カメラ13の向きや、カメラ13のレンズの歪みにより、取得される画像64は歪み、図18上段に示すように1つの扇領域40内の各所において隣接する曲線パターン44の間隔L3がばらつく。
制御部51は、図18の下段に示すように扇領域40内の各所において前記各間隔L3が概ね等間隔になるように、画像64の歪みを補正する歪みの補正パラメータを算出する。そして、このように歪みの補正パラメータにより歪みが補正された画像64において、制御部51は、図16で説明した、最外周の曲線パターン44間の上下方向の最大離間距離L1、最外周の曲線パターン44間の左右方向の最大離間距離L2が、夫々許容範囲に収まっているか否か判定する。
許容範囲に収まっていれば調整工程が終了し、照明部24、25からの光照射が停止する。後述するようにウエハWの裏面の画像を取得したときに、この歪みの補正パラメータを用いて当該画像の歪みを補正する。つまり調整工程にて、この曲線パターン44を用いる工程では、画像64における各曲線パターン44の形状が、実際の天板部41の各曲線パターン44の形状に近似されるように画像64を歪ませる。この歪み具合について取得する。そして、後にウエハWの画像を取得したときに、同様にウエハWの画像を歪ませる。つまり前記歪み具合に従って画像を歪ませることで、ウエハWの画像が実際のウエハWの形状に近似されるようにする。これによって実際のウエハWの形状に対する画像の歪みにより、パーティクルの検出精度が低下することを抑える。
上記の最大離間距離L1、L2の一方または両方が許容範囲に収まっていない場合、再度カメラ13のZ方向、X方向、Y方向の調整が行われ、然る後、再度取得された画像64に基づいて前記歪みの補正パラメータが設定され、前記最大離間距離L1、L2が許容範囲に収まっているか否かが判定される。このように再度調整工程が行われても、最大離間距離L1、L2が許容範囲に収まらない場合、Y軸回りの回転方向(β方向)にカメラ13の位置を修正することが求められる場合があるので、例えば制御部51は調整工程を中止にする旨を音声出力や画面表示などによって作業者に報知し、作業者が手動でそのような回転方向の修正を行う。
続いて、ウエハWの裏面の検査工程について説明する。移動体31が所定の位置に位置した状態で、既述のように搬送機構10により位置調整部37にウエハWが受け渡された後、搬送機構10がウエハWを受け取る。然る後、当該搬送機構10はリング板32と天板41との間に進入し、下降してウエハWがウエハ保持部33に載置される。照明部25、26から天板部41の裏面のY方向の一端側に光が照射され、移動体31がY方向に移動を開始すると共にカメラ13が繰り返し撮像を行い(図19)、ウエハWの裏面の画像データが取得される。
移動体31の移動とカメラ13の撮像とが続けられ、ウエハWの裏面のY方向の他端が撮像されると、移動体31の移動及びカメラ13による撮像が停止し(図20)、照明部25、26からの光照射が停止する。制御部51は、カメラ13から送信された画像データから、ウエハWの裏面全体の画像66を取得する。この画像66に対して、上記の調整工程で設定した輝度の補正パラメータを用いて、シェーディング補正を行い、画像66の横方向の輝度を補正する。さらに、前記歪みの補正パラメータを用いて画像66の歪みを除去する。このようにシェーディング補正及び歪みの除去が行われた画像66の一例を図21に示す。図中67はパーティクルであるが、図示の便宜上、実際の大きさよりも大きく示している。制御部51は、画像66中におけるウエハWの面内のパーティクル67の個数を測定する。そして、この個数が基準値を超えていれば異常なウエハWであると識別し、この個数が基準値以下であれば正常なウエハWであると識別する。
このウエハ裏面検査装置1によれば、ウエハWを保持するウエハ保持部33、前記ウエハWの表面を覆う天板部41により構成される移動体31を備え、天板部41にはフォーカス調整用のパターン48を備えたブロック47が接続されると共に、天板部41の裏面には調整用マーク43が形成される。この調整用マーク43が、ウエハWの裏面の画像を取得したときに当該ウエハWの外周を検出するためのパターン、画像の歪みを補正するためのパターンを構成する。また、調整用マーク43は中心孔45と共に、カメラの位置調整用のパターンを構成する。即ち、装置1の調整を行うためにこれらのパターンを移動させる移動機構は、検査時にウエハWを移動させるための水平移動機構18に兼用されるので、これらパターンを移動させるための専用の移動機構を設ける必要が無くなる。従って、装置1の大型化を抑えることができる。
また、背景技術の項目で説明したように調整工程を行うためのウエハWと同様の形状の冶具を搬送機構10により装置1に搬送し、この冶具の裏面に予め形成しておいた各種のパターンを用いて調整工程を行う場合に比べて、調整用マーク43は搬送機構10との接触が防がれる。そのため、調整用マーク43の擦れによるパターンの変形が抑えられる。その結果として、正確性の高いウエハWの裏面の画像が得られるように装置1の調整を行うことができる。
裏面検査装置1は、角型の基板の裏面の検査を行う場合にも適用できる。また、上記の例では装置の大型化を防ぐために、ミラー22、23を介してカメラ13がウエハWの裏面を撮像するように構成しているが、カメラ13が直接ウエハWの裏面を撮像するように構成してもよい。また、上記の例ではウエハWの裏面のパーティクル数の検査を行うものとして説明したが、裏面検査装置1は、その他にウエハWの表面に供給される処理液がウエハWの裏面へと回りこむようにして付着されることによって形成される染み、及びウエハWの裏面の傷や打痕について、これらの有無やこれらの数を検査するために用いられる。
図22〜図24に、上記のウエハ裏面検査装置1が適用される塗布、現像装置の一例を示す。図22、23、24は夫々当該塗布、現像装置7の平面図、斜視図、概略縦断側面図である。この塗布、現像装置7は、キャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3と、を直線状に接続して構成されている。インターフェイスブロックD3にはさらに露光装置D4が接続されている。以降の説明ではブロックD1〜D3の配列方向を前後方向とする。キャリアブロックD1は、同一のロットの基板であるウエハWを複数枚含むキャリアCを塗布、現像装置7内に搬入出する役割を有し、キャリアCの載置台71と、開閉部72と、開閉部72を介してキャリアCからウエハWを搬送するための移載機構73とを備えている。
処理ブロックD2は、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックB1〜B6が下から順に積層されて構成されている。説明の便宜上ウエハWに下層側の反射防止膜を形成する処理を「BCT」、ウエハWにレジスト膜を形成する処理を「COT」、露光後のウエハWにレジストパターンを形成するための処理を「DEV」と夫々表現する場合がある。この例では、図23に示すように下からBCT層、COT層、DEV層が2層ずつ積み上げられている。同じ単位ブロックにおいて互いに並行してウエハWの搬送及び処理が行われる。
ここでは単位ブロックのうち代表してCOT層E3を、図22を参照しながら説明する。キャリアブロックD1からインターフェイスブロックD3へ向かう搬送領域74の左右の一方側には棚ユニットUが前後方向に複数配置され、他方側には夫々液処理モジュールであるレジスト膜形成モジュールCOT、保護膜形成モジュールITCが前後方向に並べて設けられている。前記レジスト膜形成モジュールCOTは、ウエハWにレジストを供給してレジスト膜を形成する。保護膜形成モジュールITCは、レジスト膜上に所定の処理液を供給し、当該レジスト膜を保護する保護膜を形成する。棚ユニットUは、加熱モジュールを備えている。前記搬送領域74には、ウエハWの搬送機構である搬送アームF3が設けられている。
他の単位ブロックE1、E2、E5及びE6は、ウエハWに供給する薬液が異なることを除き、単位ブロックE3、E4と同様に構成される。単位ブロックE1、E2は、レジスト膜形成モジュールCOTの代わりに反射防止膜形成モジュールを備え、単位ブロックE5、E6は、現像モジュールを備える。図24では各単位ブロックE1〜E6の搬送アームはF1〜F6として示している。
処理ブロックD2におけるキャリアブロックD1側には、各単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT1と、タワーT1に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構である受け渡しアーム75とが設けられている。タワーT1は、互いに積層された複数のモジュールにより構成されており、単位ブロックE1〜E6の各高さに設けられるモジュールは、当該単位ブロックE1〜E6の各搬送アームF1〜F6との間でウエハWを受け渡すことができる。これらのモジュールとしては、実際には各単位ブロックの高さ位置に設けられた受け渡しモジュールTRS、ウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPL、複数枚のウエハWを一時的に保管するバッファモジュール、及びウエハWの表面を疎水化する疎水化処理モジュールなどが含まれている。説明を簡素化するために、前記疎水化処理モジュール、温調モジュール、前記バッファモジュールについての図示は省略している。
インターフェイスブロックD3は、単位ブロックE1〜E6に跨って上下に伸びるタワーT2、T3、T4を備えており、タワーT2とタワーT3に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム76と、タワーT2とタワーT4に対してウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡し機構であるインターフェイスアーム77と、タワーT2と露光装置D4の間でウエハWの受け渡しを行うためのインターフェイスアーム78が設けられている。インターフェイスアーム76は、前記搬送機構10に相当する。
タワーT2は、受け渡しモジュールTRS、露光処理前の複数枚のウエハWを格納して滞留させるバッファモジュール、露光処理後の複数枚のウエハWを格納するバッファモジュール、及びウエハWの温度調整を行う温調モジュールなどが互いに積層されて構成されているが、ここでは、バッファモジュール及び温調モジュールの図示は省略する。また、このタワーT2には、上記のウエハ裏面検査装置1に相当するウエハ裏面検査モジュール81が設けられる。この塗布、現像装置7においては、ウエハWが載置される場所をモジュールと記載する。なお、タワーT3、T4にも夫々モジュールが設けられているが、ここでは説明を省略する。
この塗布、現像装置7及び露光装置D4からなるシステムのウエハWの搬送経路について説明する。ウエハWはロットごとにキャリアCから搬出される。つまり、一のロットのウエハWが全て払い出された後に他のロットのウエハWがキャリアCから搬出されるように設定されている。また、キャリアCから払い出される前に、各ウエハWの搬送経路は予め設定されており、上記のように二重化された単位ブロックのうち、予め設定された単位ブロックに搬送される。
ウエハWは、キャリアCから移載機構73により、処理ブロックD2におけるタワーT1の受け渡しモジュールTRS0に搬送される。この受け渡しモジュールTRS0からウエハWは、単位ブロックE1、E2に振り分けられて搬送される。 例えばウエハWを単位ブロックE1に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE1に対応する受け渡しモジュールTRS1(搬送アームF1によりウエハWの受け渡しが可能な受け渡しモジュール)に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。またウエハWを単位ブロックE2に受け渡す場合には、タワーT1の受け渡しモジュールTRSのうち、単位ブロックE2に対応する受け渡しモジュールTRS2に対して、前記TRS0からウエハWが受け渡される。これらのウエハWの受け渡しは、受け渡しアーム75により行われる。
このように振り分けられたウエハWは、TRS1(TRS2)→反射防止膜形成モジュール→加熱モジュール→TRS1(TRS2)の順に搬送され、続いて受け渡しアーム75により単位ブロックE3に対応する受け渡しモジュールTRS3と、単位ブロックE4に対応する受け渡しモジュールTRS4とに振り分けられる。
このようにTRS3、TRS4に振り分けられたウエハWは、TRS3(TRS4)→レジスト膜形成モジュールCOT→加熱モジュール→保護膜形成モジュールITC→加熱モジュール→タワーT2の受け渡しモジュールTRSの順で搬送される。前記受け渡しモジュールTRSに搬送されたウエハWは、インターフェイスアーム76によりウエハ裏面検査モジュール81に搬送され、既述の検査を受ける。
検査の結果、正常と判定されたウエハWは、インターフェイスアーム76、78により、タワーT3を介して露光装置D4へ搬入される。露光後のウエハWは、インターフェイスアーム77によりタワーT2、T4間を搬送されて、単位ブロックE5、E6に対応するタワーT2の受け渡しモジュールTRS5、TRS6に夫々搬送される。然る後、加熱モジュール→現像モジュール→加熱モジュール→タワーT1の受け渡しモジュールTRSに搬送された後、移載機構73を介してキャリアCに戻される。
検査の結果、異常と判定されたウエハWは露光装置D4へは搬入されず、インターフェイスアーム76により、前記タワーT2の受け渡しモジュールTRS5、TRS6に夫々搬送される。そして、前記ウエハWは、前記現像モジュール及び前記加熱モジュールへは搬送されずにタワーT1の受け渡しモジュールTRSに搬送された後、移載機構73を介してキャリアCに戻される。
塗布、現像装置7において、ウエハ裏面検査モジュール81を設ける場所はインターフェイスブロックD3に限られず、処理ブロックD2であってもよい。その場合、例えば単位ブロックE3、E4の棚ユニットUの一つの棚を裏面検査モジュール81として構成する。そして、レジスト膜及び保護膜を形成したウエハWを、当該ウエハ裏面検査モジュール81で検査して、インターフェイスブロックD3に搬送する。
この塗布、現像装置7の前記裏面検査モジュール81において、上記の調整工程を行うタイミングとしては、例えば塗布、現像装置7の電源投入後、ウエハWの処理開始前や装置のメンテナンス時である。また、一のロットの最後のウエハWが裏面検査モジュール81から搬出された後、次のロットの先頭のウエハWが裏面検査モジュール81に搬送されるまでに調整工程を行ってもよい。そのようにロット間で調整工程を行うことで、例えば、地震などによって衝撃が加わることにより生じたカメラ13の微細な位置ずれや、照明部25、26の劣化による照度の変化に速やかに対応することができ、正確性の高い検査を行うことができる。また、処理ブロックD2のモジュールではロットに応じて処理条件を変更するため、前記一のロット搬出後、次のロットがウエハ裏面検査モジュール81に搬送されるまでの間隔が比較的長く空く場合があるので、この間隔を利用して検査工程を行うことになる。従って、塗布、現像装置7のスループットの低下を防ぐことができる。
1 裏面検査装置
13 カメラ
25、26 照明部
31 移動部
33 ウエハ保持部
41 天板部
43 調整用マーク
45 中心孔
44 曲線パターン
48 フォーカス調整用パターン
51 制御部

Claims (4)

  1. 基板の下面が開放された状態で当該基板を水平に保持するための基板保持部と、当該基板の上面と対向すると共に基板よりも大きい天板部と、を有する移動体と、
    前記移動体を水平に直線方向に移動させるための移動機構と、
    前記基板の下面に光を照射する照明部と、
    前記基板に対して直交する光軸を形成し、ライン状の視野が基板の幅と同じか前記幅よりも長い、当該基板の下面を撮像するためのラインカメラを含む撮像部と、
    前記天板部に各々形成され、前記撮像部の位置を調整するための位置調整用のパターン、及び前記撮像部により前記基板の外周を検出するために当該基板の背景を形成する外周検出用のパターンと、
    前記基板の下面と同じ高さ位置となるように前記移動体に形成され、前記撮像部の焦点を調整するための焦点調整用のパターンと、
    前記基板を保持しない状態で前記移動体を移動させて位置調整用のパターン及び焦点調整用のパターンを撮像することにより前記撮像部の調整を行い、次いで基板保持部に保持された基板の下面を検査のために撮像部により撮像するように制御信号を出力する制御部と、を備えたことを特徴とする基板検査装置。
  2. 前記基板は円形であり、
    前記天板部には、基板の中心部に対向する位置を中心とする複数の同心円からなる、撮像部の歪み補正用のパターンが形成され、
    前記位置調整用のパターンは、前記同心円の中心部に形成されているパターンであることを特徴とする請求項1記載の基板検査装置。
  3. 前記天板部の上面には、前記基板保持部に基板を受け渡す基板搬送体に対する当該基板の位置を調整するための調整部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の基板検査装置。
  4. 前記撮像部の調整は、一のロットの基板の検査を行った後、次のロットの基板の検査を行うまでに行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板検査装置。
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