JP2020129729A - 画像形成装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接する発光素子の各主走査位置の光量特性に合わせて濃度補正を行った画像に対しディザマトリクスを用いたスクリーン処理を行うと、光量特性に差がある画素間を境に網点のドットの変化が大きくなり、画質が低下する。【解決手段】 複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置であって、前記複数の発光素子の光量特性データを格納しておき、注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを取得し、その対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する。そして、その光量特性に基づいて前記注目画素の画素値を補正する。【選択図】 図3
Description
本発明は、画像形成装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
一般に、電子写真方式のトナー像形成部は、外周面に感光層を有する像担持体としての感光体と、感光体の外周面を一様に帯電させる帯電部と、一様に帯電した外周面を選択的に露光して静電潜像を形成する露光部と、露光部により形成された静電潜像にトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像部とを有している。
カラー画像を形成するタンデム方式の画像形成装置としては、上記のようなトナー像形成部を、中間転写ベルトに対して、複数個(例えば4個)配置する。そして、複数の単色トナー像形成部による感光体上のトナー像を順次中間転写ベルトに転写して、中間転写ベルト上で複数色(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、黒)のトナー像を重ね合わせ、中間転写ベルト上でカラー画像を形成するものがある。
上記構成のタンデム方式の画像形成装置においては、ラインヘッドに発光素子としてLEDや有機EL素子を用いたものが知られている。これら複数の発光素子が配置されたラインヘッドを感光体に対して平行に配置し、回転する感光体に対して、画像データに応じて変調した光を照射して露光することで静電潜像を形成している。この時、ラインヘッドに対して平行な方向を主走査方向、垂直な方向を副走査方向と呼ぶ。このような発光素子に用いた光書き込みラインヘッドでは、複数の光源(発光素子)の光量が均一でない。このため、そのままの状態で書き込みを行うと、それによって形成された画像の副走査方向に光量に応じた濃淡(スジ・ムラ)が生じてしまうという問題がある。
このような濃淡の差の発生を避けるために、従来は、画素に対応して複数設けられた光源の1個1個の光量を書き込み時に補正して、それらの濃度を均一にするような補正回路が設けられていた。このような光量の補正は、光源の点灯時間や駆動電流を変化させることで行われていた。光量を補正するために、ラインヘッドの出荷時に各光源の光量を測定して、各画素に対応した点灯時間や駆動電流の補正値を、ラインヘッドに内蔵されたメモリに書き込んでおき、使用時、即ち、画像の書き込み時には、その補正値を読み出して点灯時間や駆動電流の補正を行っていた。
しかしながら従来の方法では、印刷する画像データに応じた各画素の点灯制御とは別に、各画素の光量を揃えるために、各画素に対して点灯時間や駆動電流を制御するための回路が必要となっており、回路規模が増大していた。そこで、これら複数の発光素子を有するラインヘッドを備えた画像形成装置において、回路規模の増大を抑えて、光量の不均一性による濃度ムラを抑制する方法が特許文献1に記載されている。それによれば、画素毎の光量特性データを基に、色分解された各色の画像の濃度を補正している。尚、濃度補正は、スクリーン処理前の多値画像に対して濃度に応じて補正度合を変えながら行っている。
しかしながら上記従来技術の方法は、隣接する発光素子の光量特性に大きな差がある場合、主走査方向に隣接する画素間で濃度の補正度合が大きく異なってしまう。そして、各主走査位置の光量特性に合わせて濃度補正を行った画像に対しディザマトリクスを用いたスクリーン処理を行うと、光量特性に差がある画素間を境に網点のドットの変化も大きくなってしてしまうことがある。そして、大きさが変化した網点のドットが副走査方向に連続することにより副走査方向にスジが発生してしまうという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的の1つは、発光素子の光量バラツキによる濃度均一性への画像影響を抑制する技術を提供することにある。
また本発明の別の目的は、画像形成装置における出力画像の画質を向上させる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置であって、
前記複数の発光素子の光量特性データを格納する格納手段と、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを前記格納手段から取得する第1取得手段と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得手段と、
前記光量特性に基づいて前記注目画素の画素値を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置であって、
前記複数の発光素子の光量特性データを格納する格納手段と、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを前記格納手段から取得する第1取得手段と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得手段と、
前記光量特性に基づいて前記注目画素の画素値を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明の1つの態様によれば、副走査方向に連続して網点のドットの大きさが変化することに起因するスジやムラを抑制しながら、発光素子の光量バラツキによる濃度均一性への画像影響を抑制できるという効果がある。
また、本発明の別の態様によれば、画像形成装置における出力画像の画質を向上させることができるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成の一例を説明するブロック図。
実施形態1に係る画像形成装置のコントローラの構成の一例を説明するブロック図。
実施形態1に係る画像処理部の構成の一例を説明するブロック図。
実施形態1に係る画像形成処理部が行うスクリーン処理を説明する図。
実施形態1において用いるディザマトリクスの一例を示す図。
図5のディザマトリクスを用いて対象とする画像データに施すスクリーン処理を模式的に示した図。
図5で示したディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行った結果得られる網点画像の一例を示す図。
実施形態1に係る画像形成装置のプリンタエンジンの一例を説明する図。
感光体に平行配置されたLEDラインヘッドの構成の一例を示す図。
実施形態1に係るLEDチップと、LEDチップ内の発光素子の配置例を示す図。
実施形態1に係るLEDチップの各発光素子が持つ光量特性の一例を示したグラフ図。
実施形態1に係る画素値補正部及び光量プロファイル格納部を用いた光量補正処理を説明する図。
実施形態1に係る画素値補正部及び光量プロファイル格納部を用いた光量補正処理を説明する図。
実施形態1に係る画素値補正部による光量特性に応じた画素値の補正処理の一例を説明するフローチャート。
実施形態1に係るディザマトリクスを用いて対象とする画像データに施すスクリーン処理において、副走査方向のパターンごとに光量補正値を設定することを示した図。
図15に基づいて、光量補正値バターンを設定する例を示す図。
主走査方向の領域ごとの光量補正値を説明する図。
実施形態1において、各ブロック領域に光量補正値を割り振った例を示す図。
図14のS1402で光量補正値GI(x、y)を取得する処理の一例を説明するフローチャート。
実施形態1により得られる網点画像の一例を示す図。
本発明の実施形態2に係る画像処理部の構成を説明するブロック図。
実施形態2に係るディザマトリクス単位での光量特性に基づくディザマトリクスの閾値補正処理を説明する図。
実施形態2に係る閾値補正処理部が行う光量特性に応じた画素値補正処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置101の構成を説明するブロック図である。
この画像処理装置101は、画像処理装置101全体の動作制御を司るコントローラ(制御部)102、ユーザが指示を行うための複数のキーや、ユーザに通知すべき各種情報を表示する操作部103、画像読み取りデバイスであるスキャナ104、画像出力デバイスであるプリンタエンジン105を有している。コントローラ102はネットワーク106介して外部のPCや画像処理装置などと接続されている。これによりネットワーク106介して画像データやデバイス情報の入出力が可能となっている。操作部103は、画像形成装置101に対するユーザからの操作指示の受付や、表示画面の表示を行う。スキャナ104は、原稿をスキャンすることで、その原稿の画像に対応する画像データを生成する。また、キャリブレーション用画像をスキャンすることで、キャリブレーション画像データを生成できる。プリンタエンジン105は、画像処理後の画像データに応じて静電潜像を形成し、形成した静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。そしてプリンタエンジン105は単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、形成した多色トナー像を記録媒体(シート)へ転写して、記録媒体上の多色トナー像を定着させる。
図2は、実施形態1に係る画像形成装置101のコントローラ102の構成を説明するブロック図である。
CPU201は、画像形成装置102の全体を制御する。画像処理部202は、ネットワーク106を介して受信した画像データや、スキャナ104により得られた画像データをプリンタエンジン105が記憶媒体に形成できるよう形に画像データを変換する。キャリブレーション部203は、スキャナ104がキャリブレーション画像を読み込んで作成したキャリブレーションデータに基づき、画像処理部202が行う画像処理で用いる各種パラメータを補正する。
図3は、実施形態1に係る画像処理部202の構成を説明するブロック図である。
色変換処理部301は、ネットワーク106を介して受信した画像データや、スキャナ104により得られた画像データの色空間を、プリンタエンジン105が出力可能な色空間方式に変換する。色変換処理部301は、例えば、ネットワーク106を介して取得したRGB色空間の画像データをCMYK色空間の画像データに変換する。画素値補正部302は、プリンタエンジン105で露光を行う際に用いる各色版のLED(Light Emitting Diode)ラインヘッドが持つ光量特性に合わせて、画像データの画素値の補正を行う。各色版の光量特性は、光量プロファイル格納部304から受け取る。
画像形成処理部303は、プリンタエンジン105が画像を記録紙に転写できるように、ディザマトリクス格納部305からディザマトリクスを受け取り、入力画像データにスクリーン処理を実行する。これにより、入力画像はCMYK4色のドットの疎密によって表現された画像データに変換される。光量プロファイル格納部304は、CMYK各色のLEDラインヘッドが持つ光量特性データを格納している。ディザマトリクス格納部305は、CMYK各色のディザマトリクスを格納している。尚、実施形態1では、光量特性データは、工場出荷時などに測定され、光量プロファイル格納部304に格納されている場合を想定している。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、LEDの経年劣化などを踏まえ、定期的に光量特性データを再測定したり、補正したりすることもできる。
実施形態1では、画像処理部202がASIC等のハードウェア回路で実現される場合を想定しているがこれに限定されるものではない。例えば、CPU201等の汎用プロセッサと、ハードウェア回路が協働して各種画像処理を実現することもできる。また、例えば、CPU201等の汎用プロセッサが画像処理プログラムを構成する命令を読み出し、実行することにより、各種画像処理を実現することもできる。
図4は、実施形態1に係る画像形成処理部303が行うスクリーン処理を説明する図である。ここでは説明を簡略化するために2値化について説明する。スクリーン処理とは、連続階調で表現された画像データを面積階調、即ち、単位面積あたりの着色された面積と非着色の面積の比で表現された階調で表現する処理である。このスクリーン処理には、スクリーンの成長を表すディザマトリクスが用いられる。このディザマトリクスは、スクリーンの成長を制御する閾値テーブルを指す。
図4において、スクリーン画像は、入力された画像データの処理の対象領域にディザマトリクスを適用してスクリーン処理した結果、得られたスクリーン画像データを示している。画像形成処理部303は、画像データが入力されると、画像データの各画素の画素値に注目し、ディザマトリクスの閾値と比較する。この比較の結果、注目画素の画素値がディザマトリクスの閾値よりも大きければ、スクリーン画像データの注目画素に対応する画素が値を有する。例えば、画像データが3×3の9画素で、各画素の画素値が「130」である画像データに対して、3×3のディザマトリクスを用いて「0」と「255」に2値化してスクリーン処理を行う。ここで入力画素の画素値が対応するディザマトリクスの閾値以上であれば、スクリーン画像データの対応する画素の画素値は「255」になる。また入力画素の画素値がディザマトリクスの閾値以下の場合は、スクリーン画像データの対応する画素の画素値は「0」になる。
図5は、実施形態1において用いるディザマトリクスの一例を示す図である。図5は解像度が1200dpiで、線数が134線となるディザマトリクスの閾値を表している。線数とは、1インチ内にいくつドットが存在するかを示す単位である。実施形態1のディザマトリクスは、8×8の正方形500と、4×4の正方形501とを組みわせた形状をしている。
図6は、図5のディザマトリクスを用いて対象とする画像データに施すスクリーン処理を模式的に示した図である。図6に示すように、ディザマトリクスを用いたスクリーン処理を行う際は、全画素に対してスクリーン処理を施せるように隙間なくディザマトリクスを繰り返し用いる。
図7は、図5で示したディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行った結果得られる網点画像の一例を示す図である。図7は全面信号値が「100」の画像に対して、図5のディザマトリクスを用いてスクリーン処理を行った結果、得られる網点画像を示す。図6に示すように、ディザマトリクスを隙間なく繰り返し用いてスクリーン処理を行うため、網点のパターンも主走査方向・副走査方向ともにパターンを繰り返す。
図8は、実施形態1に係る画像形成装置101のプリンタエンジン105を説明する図である。ここでは、中間転写体28を採用したタンデム方式の電子写真方式を用いたプリンタエンジン105の断面図で示す。尚、図面では、色毎に設けられた部材については、符号の末尾に各々の色を示すアルファベット(Y/M/C/K)を付与して示すが、特に色を区別せずに説明する場合は、この符号末尾のアルファベットを省略して説明するものとする。
プリンタエンジン105は、画像形成処理部303が処理した画像データに応じて感光体22を露光して静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。この単色トナー像を中間転写体28上で重ね合わせることで多色トナー像を形成する。この多色トナー像を記録媒体(シート)11へ転写して、定着装置31で記録媒体上の多色トナー像を定着させる。注入帯電器23は、感光体22の表面を予め定められた電位に一様に帯電させるためのものであり、スリーブ23Sを備えている。感光体22は、不図示の駆動モータの駆動力が伝達されて回転し、駆動モータは感光体22を画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。露光部は、感光体22と平行して配置されているラインヘッド部24からLEDによる露光を行い、感光体22の表面を選択的に露光することにより静電潜像を形成する。尚、実施形態1におけるプリンタエンジン105は、ラインヘッド部24と平行する方向(以下、主走査方向)に1200dpiの解像度で、主走査方向と直交する副走査方向にも1200dpiの解像度で駆動する。
現像器26は、感光体22上の静電潜像を単色トナーで可視化するためのものであり、スリーブ26Sを備えている。尚、現像器26は感光体22との脱着が可能となっている。中間転写体28は、感光体22から単色トナー像を受け取るために時計回り方向に回転し、感光体22とその対向に位置する一次転写ローラ27の回転に伴って、単色トナー像が転写される。一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつけることにより単色トナー像が効率良く中間転写体28上に転写される。これを一次転写という。更に、CMYKのステーション毎の単色トナー像は、中間転写体28上で重ね合わされる。重ね合わされた多色トナー像は、中間転写体28の回転に伴い二次転写ローラ29まで搬送される。同時に、記録媒体11が給紙トレイ21から二次転写ローラ29へ狭持搬送され、記録媒体11に中間転写体28上の多色トナー像が転写される。このとき、二次転写ローラ29に適当なバイアス電圧を印加することで、静電的にトナー像を転写する。これを二次転写という。二次転写ローラ29は、記録媒体11上に多色トナー像を転写している間、29aの位置で記録媒体11に当接し、転写処理後は29bの位置に離間する。
定着装置31は、記録媒体11に転写された多色トナー像を記録媒体11に溶融定着させるために、記録媒体11を加熱する定着ローラ32と記録媒体11を定着ローラ32に圧接させるための加圧ローラ33を備えている。定着ローラ32と加圧ローラ33は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ34,35が内蔵されている。定着装置31は、多色トナー像を保持した記録媒体11を定着ローラ32と加圧ローラ33により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体11に定着させる。こうしてトナーが定着された後の記録媒体11は、その後、不図示の排出ローラによって不図示の排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。クリーニング部30は、中間転写体28上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体28上に形成された4色の多色トナー像を記録媒体11に転写した後に残った廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
図9は、感光体22に平行配置されたLEDラインヘッド24の構成の一例を示す図である。
実施形態1では、LEDラインヘッド24は、LEDラインヘッド24の駆動を制御する各種信号を供給されるための回路が形成されたプリント基板40と、レンズアレイ41と、複数のLEDチップ42が千鳥に配置されて構成されている。ここで各LEDチップ42は、図10に示すようにサイズが等しいLED発光素子43を、ライン状に等間隔で多数(例えば、256個)配置して構成されている。尚、LEDチップ42は、主走査端部の発光素子が重なるような千鳥配置となっていてもよい(図10では発光素子が2個重なった状態で配置している)。また実施形態1では、LEDチップ42は、自己走査型LED(SLED:Self−scanningLED)アレイチップを使用するものとするが、これに限るものではない。
レンズアレイ41は、結像レンズとしてLEDチップ42と感光体22の間に設けられている。レンズアレイ41は、LED屈折率分布型のロッドレンズが、例えば、解像度に応じた各画素に対応したピッチで配列されて構成されており、各LED発光素子43から出射された光ビームを感光体22に結像させる。このようにLEDラインヘッド24は、主走査方向に並べられた多数の発光素子を有しており、各主走査位置の発光素子ごとに光量の固体バラツキが発生する構成となっている。
図11は、実施形態1に係るLEDチップ42内の各発光素子が持つ光量特性の一例を示したグラフ図である。
実施形態1では、LEDチップ42にLED素子が256個あるものとする。各色版が持つ全ての発光素子のうち、最小の光量を持つ発光素子の光量を「1」として正規化した値を光量特性とし、グラフで示したものである。
図12は、実施形態1に係る画素値補正部302及び光量プロファイル格納部304を用いた光量補正処理を説明する図である。
図12(A)は、図12(B)の注目ディザマトリクス領域1201とその周辺領域(主走査位置x=1〜20)の光量特性を示したグラフである。図12(B)は、注目ディザマトリクス領域1201と、その周辺領域の各画素(主走査位置x=1〜20)に対応する図12(A)の光量特性の値を示した図である。
図12(B)に示すように、各主走査位置の光量特性は副走査方向に連続して現れる。このため、光量補正を行わず画像形成処理を行ってプリンタエンジン105で印刷を行うと、光量特性に応じた濃度ムラが発生し、副走査方向のスジ等の原因になってしまう。また、前記課題にも挙げたように、主走査位置の光量特性に合わせて入力画像に対し画素値を補正すると、ディザマトリクス領域内で画素値が変動してしまい、その結果、網点のドットの大きさが変化してしまうという問題が発生する。
そこで実施形態1では、注目ディザマトリクス領域全体の光量特性Ldを算出し、注目ディザマトリクス領域内の画素の画素値を、算出した光量特性Ldに基づいて補正する。実施形態1では、ディザマトリクス領域全体の光量特性Ldを、各画素の光量の平均値とするが、光量の総和や画素位置に基づく光量の重みつけ平均などでもよい。
実施形態1におけるディザマトリクスは、図5に示すように、8画素×8画素と4画素×4画素の合計80画素のディザマトリクスであるため80画素の平均を求める。その結果を図13(A)に示す。図13(A)は、注目ディザマトリクス領域1201における光量特性Ldを求め、注目ディザマトリクス領域1201の各画素に対応つけて示したものである。注目ディザマトリクス領域1201における主走査位置ごとの光量特性は、左から[1.11,1.02,1.05,1.05,1.08,1.03,1.1,1.06]となる。そのうち、前半4つの光量特性はそれぞれ副走査方向に8画素分、後半4つはそれぞれ副走査方向に12画素存在する。これらの80画素分の光量特性の総和を計算し、注目ディザマトリクス領域内の平均を求めた結果、光量特性Ldは「1.06」となる。
そして、図13(B)は、求めた注目ディザマトリクス領域の光量特性Ldを基に、注目ディザマトリクス領域に対応する画素の画素値を補正した処理結果を示す図である。この例では、画素値が「100」の画像が入力された際の、注目ディザマトリクス領域1201に対応する画素の画素値の補正結果を示している。実施形態1では、全画素のうち最小の光量を基準とし、注目ディザマトリクス領域における光量特性Ldと参照している画素値の積が、基準となる光量特性と等しくなるように画素値を補正するが、補正の方法はこれに限らない。実施形態1では基準となる光量特性を「1」としているため、注目ディザマトリクス領域での補正値GI(x,y)は、基準となる光量特性を「1.06」で除算した「1/1.06」となる。そして、注目ディザマトリクス領域1201における補正処理後の画素値は、100×1/1.06=94(小数点以下四捨五入)となる。
このように、注目ディザマトリクス領域全体の光量特性Ldを求め、これに基づいて画素値を補正することで、ディザマトリクス領域内での画素値の急激な変化を抑えつつ、注目した領域の光量特性に合わせた画素値の補正処理が可能となる。
光量特性に応じた画像補正処理に用いる光量補正値は、用いるディザマトリクスが一定である場合、各画素に対して一意に決まる。そのため、注目画素の座標、又は注目ディザマトリクス領域の座標に合わせて、その都度、光量特性を呼び出して計算しても良い。また或いは、予め光量特性から各座標に対応する光量補正値を計算して光量プロファイル格納部に保存しておき、光量補正処理の際は、格納した光量補正値を呼び出すようにしても良い。実施形態1では、予め作成して格納している光量補正値を呼び出し、光量特性に応じた画素値補正処理を行う形式を採用する。
図14を参照して、実施形態1に係る画素値補正部302が行う光量特性に応じた画素値補正処理の流れを説明する。
図14は、実施形態1に係る画素値補正部302による光量特性に応じた画素値の補正処理を説明するフローチャートである。
まずS1401で画素値補正部302は、注目画素の画素値I(x,y)を取得する。次にS1402に進み画素値補正部302は、光量プロファイル格納部304から、注目画素の座標(x,y)に対応する画素値への光量補正値GI(x,y)を取得する。そしてS1403に進み画素値補正部302は、注目画素の画素値I(x,y)に画素値への光量補正値GI(x,y)を乗算することにより、注目画素の光量補正画素値I‘(x,y)を取得する。そして」S1403に進み画素値補正部302は、入力画像の全画素に対して光量特性に応じた画素値補正処理を行ったか判定し、全画素に対して光量特性に応じた画素値補正処理を行っていない場合はS1405に進み、画素値補正部302は注目画素の座標(x,y)を更新してS1401に進む。こうしてS1404で、全画素に対して光量特性に応じた画素値補正処理を終了すると、この処理を終了して画像形成処理部303に補正処理後の画像データを出力する。
ここで、画素値への光量補正値GI(x,y)は、前述のように用いるディザマトリクスが一定である場合、各画素に対して一意に決まる。しかし、各画素に光量補正値を用意するとなると、例えば1200dpi、A4サイズの全画素分の光量補正値を予め格納する場合、約9000画素×14000画素となり、膨大なメモリが必要となってしまう。そこで実施形態1では、前述のディザンマトリクスの繰り返しパターンに基づいた光量補正値の格納及び呼び出し処理を行うことで、光量補正値を格納するためのメモリの使用量を削減している。
次に図15〜図18を参照して、実施形態1における光量補正量の格納方法について説明する。
図15は、図6に示した実施形態1のディザマトリクスを用いて対象とする画像データに施すスクリーン処理を模式的に示した図に対し、副走査方向に現れるパターンごとに点線で区切ったことを示す画像である。
例えば、図中の領域1501と1502において、各主走査位置におけるディザマトリクスの配置が同じパターンであることがわかる。注目ディザマトリクス領域の主走査位置が同じであれば参照する光量特性も等しい。従って、得られる光量補正値も等しくなることから、領域1501と1502においては、主走査位置が同じであれば同じ光量補正値を用いることができる。同様に領域1503と1504、領域1505と1506、領域1507と1508が同じパターンになる。また図中の記載はないが領域1509も同様に同じパターンが存在することとなる。
従って実施形態1では、図16に示すように光量補正値バターンGj(x)(j=0〜4)を予め作成し、注目座標の副走査位置に応じて用いる光量補正値バターンを切り替える。各光量補正値バターンにYlen(j)を設定し、Ylen(j)の範囲ではGj(x)を用いた光量補正を行い、Ylen(j)の範囲を超えた場合はパターン番号jの値を更新することで次の光量補正値セットを使用する。更に、主走査方向に関しても領域ごとに光量補正値をセットにすることで保有する光量補正値を削減することができる。
図17は、主走査方向の領域ごとの光量補正値を説明する図である。
エリア1701,1702で示すように、副走査方向Ylen(0)の範囲内において、主走査方向の長さがXlen(0,0),Xlen(1,0),Xlen(2,0)の3つのブロック領域が繰り返し現れていることがわかる。これは、他の副走査位置においても同様であり、例えば副走査方向Ylen(3)の範囲内に存在するエリア1703と1704でも、主走査方向の長さがXlen(0,3),Xlen(1,3),Xlen(2,3)のブロックの繰り返しが表れている。この時、エリア1703の最初のブロック領域は途中から始まっている。この時のブロックの開始位置をShift(j)として定義する。
ブロック領域の主走査方向の長さXlen(i,j)とブロックの開始位置Shift(j)を把握すれば、注目画素の主走査位置からどの領域に注目画素が存在するか推定でき、それに対応した光量補正値を取得することができる。各々のブロック領域ごとに光量補正値を割り当てたものを図18に示す。
図18は、実施形態1において、各ブロック領域に光量補正値を割り振った例を示す図である。
注目画素の座標から、注目画素が副走査方向j番目のパターンで、主走査方向i番目のブロックに対応することを特定し、ブロック領域に対応する光量補正値G(i,j)を取得することで、注目画素の光量補正を行う。
次に図19を参照して、注目画素の座標から副走査方向のパターン番号jと主走査方向のブロック番号iを計算し、光量補正値G(i,j)を取得する処理を説明する。
図19は、図14のS1402で光量補正値GI(x、y)を取得する処理をより詳細に説明するフローチャートである。
まずS1901で画素値補正部302は、注目画素の副走査位置yを各パターンの副走査方向の長さYlen(j)の総和SumYlenで割った余りを求めて、それをYnowとする。次にS1902に進み画素値補正部302は、YnowからYlen(j)を引き、その結果を新たなYnowとする。次にS1903に進み画素値補正部302は、Ynowが0未満かどうかを判定する。ここでYnowが0未満でない場合はS1904に進み画素値補正部302は、パターン番号jに1を加算してS1902に進む。一方、S1903でYnowが0未満であればS1905に進み画素値補正部302は、注目画素の主走査位置xにshift(j)を足し、その結果をXnowとしてS1906に進む。S1906で画素値補正部302は、XnowからXlen(i)を引き、その結果を新たなXnowとする。そしてS1907に進み画素値補正部302は、Xnowが0未満かどうかを判定する。ここでYnowが0未満でない場合はS1908に進み、画素値補正部302はブロック番号iに1を加算してS1906に進む。S1907でYnowが0未満の場合はS1909に進み画素値補正部302は、パターン番号jとブロック番号iに基づいて、光量プロファイル格納部304から光量補正値G(i,j)を取得し、画素値への光量補正値GI(x、y)とする。
このように画素値補正部302によって画素値の光量補正処理を行い、得られた画像に対して画像形成処理部303によってスクリーン処理を行った結果得られる網点画像を図20に示す。
図20(A)は、前述の課題で示した主走査位置ごとの光量特性に基づき画素値を補正した画像にスクリーン処理を行うことで得られる網点画像の一例を示す図である。
図20(B)は、実施形態1で示したディザマトリクスの光量特性に基づき画素値を補正した画像にスクリーン処理を行うことで得られる網点画像の一例を示す図である。
図20(A)では、主走査位置ごとに画素値を補正しているため、網点のドットの大きさが一定にならない。これに対して実施形態1に係る図20(B)で示したディザマトリクス領域ごとの補正処理では、網点のドットが大きく変化することなく画像形成処理がなされていることがわかる。
以上説明したように実施形態1によれば、ラインヘッドの光量情報に基づき、注目画素に対応するディザマトリクス領域全体での光量特性を求め、その光量特性に基づいて光量補正値を取得する。そして、その光量補正値を用いて画素値を補正することにより、網点のドットの大きさの変化を抑制しつつ、画素ごとの光量バラツキによる濃淡(スジ・ムラ)の発生を抑制することができるという効果がある。
[実施形態2]
上述の実施形態1では、スクリーン処理に用いるディザマトリクス単位で光量補正値を算出し、その光量補正値を用いて入力画像の画素値を補正する例で説明した。しかし、一般的なスクリーン処理では、文字や写真といった画像の属性に合わせてディザマトリクスを画像内で切り替える場合がある。このような場合、画像形成処理前にディザマトリクスの切替え位置を予め把握して画素値を補正する処理が必要となり、計算コストが増加してしまう。そこで実施形態2では、スクリーン処理に用いるディザマトリクスの閾値をラインヘッドの光量情報に基づき補正する方法を説明する。尚、実施形態2に係る画像形成装置101のハードウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
上述の実施形態1では、スクリーン処理に用いるディザマトリクス単位で光量補正値を算出し、その光量補正値を用いて入力画像の画素値を補正する例で説明した。しかし、一般的なスクリーン処理では、文字や写真といった画像の属性に合わせてディザマトリクスを画像内で切り替える場合がある。このような場合、画像形成処理前にディザマトリクスの切替え位置を予め把握して画素値を補正する処理が必要となり、計算コストが増加してしまう。そこで実施形態2では、スクリーン処理に用いるディザマトリクスの閾値をラインヘッドの光量情報に基づき補正する方法を説明する。尚、実施形態2に係る画像形成装置101のハードウェア構成等は前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。
図21は、本発明の実施形態2に係る画像処理部202の構成を説明するブロック図である。尚、図21において、前述の図3と共通する箇所は同じ参照番号を付し、それらの説明を省略する。
この画像形成処理部303は、閾値補正部2101から光量補正処理が施された補正ディザマトリクスの閾値を受け取り、その補正ディザマトリクス閾値を用いて入力画像に対してスクリーン処理を行う。閾値補正部2101は、プリンタエンジン105内で露光を行う際に用いる各色版のLEDラインヘッドが持つ光量特性に合わせて、ディザマトリクスの閾値の補正を行う処理部である。各色版の光量特性は光量プロファイル格納部304から受け取る。
次に図22を参照して、ディザマトリクス単位での光量特性に基づくディザマトリクスの閾値補正処理について説明する。ここでは、図12(B)の注目ディザマトリクス領域1201に対して、図22(A)のディザマトリクスの閾値を用いてスクリーン処理を行うことを想定する。尚、図22(A)のディザマトリクスの閾値は、前述の実施形態1に係る図5と同じである。前述の図13(A)で説明したように、注目ディザマトリクス領域1201における光量特性Ldは1.06である。このため、基準となる光量特性(=1)と同じディザマトリクス閾値を用いてスクリーン処理を行うと、1画素ドットが点灯するごとに光量特性が0.06増加することになる。従って、入力画像の画素値に対して、注目ディザマトリクス領域全体の光量が早く増加することとなる。
そこで、ディザマトリクスの閾値をディザマトリクス領域の光量特性分持ち上げ、ドットの点灯を遅くすることで光量補正処理を実施する。実施形態2では、ディザマトリクスの閾値への光量補正値GD(x、y)=Ldとし、光量補正値GD(x、y)をベースのディザマトリクス閾値D(x,y)に乗算することで補正閾値D‘(x,y)を求める。
ここでは図22(A)のディザマトリクスの閾値を、図12(B)の注目ディザマトリクス領域1201に用いる場合、注目ディザマトリクス領域1201の光量特性Ldは「1.06」であるため、ディザマトリクス閾値への光量補正値GD(x,y)=1.06となる。そして、各閾値にGD(x、y)を乗算した結果得られる補正閾値G‘(x,y)を図22(B)に示す。実施形態2では、各閾値にGD(x、y)を乗算した値の小数点以下を四捨五入した値を補正閾値G‘(x,y)とする。
以上説明したように、光量特性に合わせてディザマトリクスの閾値を補正し、ドットの成長順を調整することで光量補正を実施する。実施形態2では、GD(x、y)=Ldとし、全ディザマトリクス閾値に対しの光量補正値GD(x,y)を乗算したが、本発明はそれに限らず閾値ごとの重みつけを実施してもよい。
図23は、実施形態2に係る閾値補正処理部2101が行う光量特性に応じた画素値補正処理を説明するフローチャートである。
まずS2301で閾値補正処理部2101は、スクリーン処理対象である注目画素に対応するディザマトリクスの閾値D(x,y)を取得する。次にS2302に進み閾値補正処理部2101は、光量プロファイル格納部304から、注目画素の座標(x,y)に対応する閾値への光量補正値GD(x,y)を取得する。そしてS2303に進み閾値補正処理部2101は、ディザマトリクス閾値D(x,y)に閾値値への光量補正値GD(x,y)を乗算することで、光量補正閾値D‘(x,y)を取得する。
そして、この光量補正閾値D‘(x,y)を画像形成処理部303に出力し、画像形成処理部303が、その補正したディザマトリクスの閾値を使用してスクリーン処理を行うことで、ディザマトリクス単位の光量特性に応じた画像形成処理が可能となる。尚、図23に示す乗算処理は、ディザマトリクスを構成する閾値データと、光量プロファイルを入力信号とし、乗算結果を出力する乗算回路などで実現しても良いし、汎用プロセッサにより実現してもよい。
以上説明したように実施形態2によれば、ラインヘッドの光量情報に基づき、注目画素に対応するディザマトリクス領域全体での光量特性を求め、ディザマトリクス領域全体での光量特性に基づき光量補正値を取得する。そして、この光量補正値を用いてディザマトリクスの閾値を補正することにより、網点のドットの大きさが変化することを抑制しつつ、画素ごとの光量バラツキによる濃淡(スジ・ムラ)の発生を抑制することができるという効果が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
301…色変換処理部、302…画素値補正部、303…画像形成処理部、304…光量プロファイル格納部、305…ディザマトリクス格納部
Claims (21)
- 複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置であって、
前記複数の発光素子の光量特性データを格納する格納手段と、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを前記格納手段から取得する第1取得手段と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得手段と、
前記光量特性に基づいて前記注目画素の画素値を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ディザマトリクスは、前記スクリーン処理におけるスクリーンの成長を制御する閾値を配置していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ディザマトリクスは、互いに異なる大きさの正方形の形状に前記閾値を配置した複数のマトリクスを組みわせた形状を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記ディザマトリクスは、前記画像データの全画素に対してスクリーン処理を施せるように隙間なく繰り返し用いられることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記光量特性データに基づいて、前記注目画素の各座標に対応する光量特性を保存する保存手段を、更に有し、
前記補正手段は、前記保存手段に保存した前記光量特性に基づいて、前記注目画素の画素値を補正することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記保存手段は、前記ディザマトリクスを前記画像データに繰り返し用いた場合に、前記画像データのある主走査方向の位置で、前記ディザマトリクスを適用する副走査方向に同じパターンが繰り返される場合は、当該同じパターンに対応つけて前記光量特性を保存し、
前記補正手段は、前記副走査方向の位置に応じた前記光量特性に基づいて、前記注目画素の画素値を補正することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記保存手段は、前記ディザマトリクスを前記画像データに繰り返し用いた場合に、前記ディザマトリクスを適用する主走査方向に同じパターンが繰り返される場合は、当該同じパターンの主走査方向の長さと、前記同じパターンに対応つけて前記光量特性を保存し、
前記補正手段は、前記同じパターンの主走査方向の長さと前記注目画素の主走査方向の位置に応じた前記光量特性に基づいて、前記注目画素の画素値を補正することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 前記光量特性は、前記対象領域に含まれる発光素子の光量特性データの平均値であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記注目画素の画素値に、基準となる光量特性を前記光量特性で除算した値を乗算して前記注目画素の画素値を補正することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置であって、
前記複数の発光素子の光量特性データを格納する格納手段と、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを前記格納手段から取得する第1取得手段と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得手段と、
前記光量特性に基づいて前記ディザマトリクスの閾値を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記ディザマトリクスは、前記スクリーン処理におけるスクリーンの成長を制御する閾値を配置していることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記ディザマトリクスは、互いに異なる大きさの正方形の形状に前記閾値を配置した複数のマトリクスを組みわせた形状を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
- 前記ディザマトリクスは、前記画像データの全画素に対してスクリーン処理を施せるように隙間なく繰り返し用いられることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記光量特性データに基づいて、前記注目画素の各座標に対応する光量特性を保存する保存手段を、更に有し、
前記補正手段は、前記保存手段に保存した前記光量特性に基づいて、前記ディザマトリクスの閾値を補正することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記保存手段は、前記ディザマトリクスを前記画像データに繰り返し用いた場合に、前記画像データのある主走査方向の位置で、前記ディザマトリクスを適用する副走査方向に同じパターンが繰り返される場合は、当該同じパターンに対応つけて前記光量特性を保存し、
前記補正手段は、前記副走査方向の位置に応じた前記光量特性に基づいて、前記ディザマトリクスの閾値を補正することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記保存手段は、前記ディザマトリクスを前記画像データに繰り返し用いた場合に、前記ディザマトリクスを適用する主走査方向に同じパターンが繰り返される場合は、当該同じパターンの主走査方向の長さと、前記同じパターンに対応つけて前記光量特性を保存し、
前記補正手段は、前記同じパターンの主走査方向の長さと前記注目画素の主走査方向の位置に応じた前記光量特性に基づいて、前記ディザマトリクスの閾値を補正することを特徴とする請求項14又は15に記載の画像形成装置。 - 前記光量特性は、前記対象領域に含まれる発光素子の光量特性データの平均値であることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記補正手段は、前記注目画素の画素値に、基準となる光量特性を前記光量特性で除算した値を乗算して前記ディザマトリクスの閾値を補正することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置を制御する制御方法であって、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを取得する第1取得工程と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得工程と、
前記光量特性に基づいて前記注目画素の画素値を補正する補正工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - 複数の発光素子を配置したラインヘッドから画像データに応じて変調した光を照射して像形成を行う画像形成装置を制御する制御方法であって、
注目画素へのスクリーン処理に際して、前記注目画素に対応するディザマトリクスのスクリーン処理の対象となる対象領域に対応する発光素子の光量特性データを取得する第1取得工程と、
前記対象領域の光量特性データに基づいて、前記対象領域に対応する発光素子の光量特性を取得する第2取得工程と、
前記光量特性に基づいて前記ディザマトリクスの閾値を補正する補正工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項19又は20に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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JP2023032755A (ja) * | 2021-08-27 | 2023-03-09 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置および画像形成方法 |
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