本発明は、ロックホルダ、爪部、回転ラッチを有する自動車の為の安全装置に関し、これによって、回転ラッチは、ロードアーム、キャッチアーム、開錠方向の回転、閉錠方向の回転、プリラッチ位置、メインラッチ位置を有する。
そのような安全装置は、DE 10 2007 045 716 A1から知られる。ここには、ロードアーム、キャッチアーム、ラチェット位置を伴う回転ラッチであって、爪部が、ロードアーム上で回転ラッチのラチェット位置で回転ラッチを取り囲む、回転ラッチが説明されている。さらに、包括的用語による安全装置は、DE 20 2008 000 560 U1から知られる。説明されたフードロックは、プリラッチ位置及びメインラチェット位置を伴う回転ラッチを有し、爪部は、プリラッチ位置及びメインラチェット位置において、回転ラッチのキャッチアームに対してラチェット駆動される。DE 199 29 103 A1は、包括的用語による安全装置を示し、これによって、この安全装置において、爪部も同様に、回転ラッチのキャッチアーム上の回転ラッチのメインラチェット位置およびプリラッチ位置でラチェット駆動される。DE 199 37 405 B4において、安全装置は、包括的用語により説明されるが、ここで、単純な爪部、回転ラッチのキャッチアームの外周で回転ラッチのメインラチェット位置において、更に、回転ラッチのプリラッチ位置において、ラチェット駆動されるラチェット爪部が、回転ラッチのキャッチアームの外周に設けられている。
DE 20 2008 000 560 U1およびDE 199 29 103 A1に従う前述した安全装置の欠点は、回転ラッチの旋回点までの比較的に大きな距離で、それぞれ、回転ラッチのメインラチェット位置及びプリラッチ位置で爪部をラチェット駆動するように第1ラチェット領域および第2ラチェット領域を回転ラッチのキャッチアームの外周に設ける為に、かなりの材料使用が提供されることを含む。回転ラッチの旋回点までの比較的に遠い距離において、それぞれラチェット領域の位置は、プリラッチ位置及びメインラチェット位置の両方の不要な開錠から守る場合、爪部の負荷を可能な限り低くする点で望ましい。しかしながら、回転ラッチのメインラチェット位置及びプリラチェット位置の為のラチェット領域を達成する為の比較的に高い材料費は、安全装置の全重量に不利な影響を有する。爪部および追加のラチェット爪部を備えた、DE 199 37 405 B4に従う回転ラッチのメインラッチ位置及びプリラッチ位置の達成も追加コンポーネントという欠点、従って、安全装置の全重量の増加を有する。安全装置の全重量の増加は、安全装置が組み込まれる自動車の燃料消費に不利な影響を有する。
本発明は、安全装置の全重量が減少される総称による安全装置を提供することを目的とする。
この課題は、請求項1の特徴を備えた安全装置および請求項10の特徴を備えた方法による本発明に従って解決される。本発明の好都合な更なる形成を備えた有利な設計は、残りの請求項、説明、図面から生じる。特に、独立形式請求項および従属形式請求項からの一つ又は幾つかの特徴も、説明からの一つ又は幾つかの特徴によって補充および/または置換することが可能である。本発明の異なる構成の各々からの一つ又は幾つかの特徴も、本発明の更なる形成に関連付けることができる。
既に知られた安全装置と比較して全重量が相当に軽い安全装置を作成するため、ロックホルダ、爪部、回転ラッチを有する、自動車の為の安全装置が提案されるが、回転ラッチは、ロードアーム、キャッチアーム、開錠方向の回転、閉錠方向の回転、プリラッチ位置、メインラチェット位置を有し、爪部は、ロードアーム上のメインラチェット位置において、更に、キャッチアーム上の回転ラッチのプリラッチ位置においてラチェット駆動される。回転ラッチのメインラチェット位置において、安全装置は、固定(bolting)位置をとり、ここで、ロードアームは、開錠方向の回転において回転ラッチをブロックする。メインラチェット位置において、閉錠方向の回転において、ストップは、回転ラッチの過剰回転を防止するのが好ましく、回転ラッチのメインラチェット位置において、このストップおよび回転ラッチの間に僅かな遊びを設けることができる。安全装置の固定位置から始まり、安全装置は、遠隔制御によって、又は自動車の内側からのみ外せることが好ましい。特に、安全装置は、安全装置が設けられるのが好ましいフロントフード付近の領域で、固定位置において手動で緩めることができない。
回転ラッチのプリラッチ位置において、ロックホルダは、固定位置から外され、ロードアームによって開錠の運動方向においてブロックされる。回転ラッチのプリラッチ位置において、安全装置は、フロントフード付近の領域で手動で緩められるのが好ましいが、これによって、緩められる安全装置は、開錠の運動方向において、ロックホルダの運動のブロックを解除する。
回転ラッチのプリラッチ位置は、回転ラッチのメインラチェット位置が閉錠の際に達成されない場合、安全装置が組み込まれた状態でフロントフード、ドアまたはフラップの拘束に役立つ。さらに、回転ラッチのプリラッチ位置は、安全装置の固定位置および安全装置の開錠位置の間の、安全装置の開錠中の中間位置を与えるのに役立ち、ここでは、ロックホルダは、開錠の運動方向においてブロックが解除される。安全装置のそのような中間位置は、安全装置が偶発的に外れる場合、ロックホルダが開錠の運動方向において、まだ外されないが、ロックホルダの封鎖が更なる手動操作によって緩められる必要があるほど、安全性を高める。
キャッチアーム及びロードアームは、回転ラッチの閉錠プロセス中、ロックホルダを収容する回転ラッチのフォーク状切り込み部分を形成する。キャッチアーム及びロードアームは、それぞれ、ヘッド領域を有し、両方のヘッド領域は、都合の良いことに、回転ラッチの回転軸から最も遠い回転ラッチの領域である。両方のヘッド領域は、ロックホルダが回転ラッチの閉錠プロセス中に入る切り込み部分の開口を形成する。ヘッド領域は、キャッチアームまたはロードアームのそれぞれの端部からキャッチアームまたはロードアームの長さの5分の1まで回転ラッチの回転軸まで拡張可能であるのが好ましい。
ロードアームおよびキャッチアームは、回転ラッチの閉錠運動中、切り込み部分内のロックホルダの案内が可能になるように、少なくとも一部がアーチ状に形成されるのが好ましい。
本発明の特に有利な構成は、開錠方向の回転の方向においてラチェット表面と共に湾曲する接面部を有するキャッチのアームのヘッド領域を提供する。爪部のラチェットノーズは、回転ラッチのプリラッチ位置におけるラチェット表面に位置し、これによって、爪部は、安全装置の爪部用バネによって施錠の回転方向へと作用され、施錠位置をとる。さらに、何よりもまず、この構成との組合せにおいて、更なる設計が提供されるが、この設計において、ロードアームのヘッド領域は、開錠方向の回転の方向において、ラチェット表面と共に湾曲する接面部を有する。回転ラッチのメインラチェット位置において、爪部のラチェットノーズは、ラチェット表面に隣接して位置し、ここで、ラチェットノーズは、ロードアームの接面湾曲部を取り囲み、施錠位置をとる。
特に、これら2つの構成の組合せは、回転ラッチのメインラチェット位置およびプリラッチ位置の両方における切り込み部分の開錠の領域において、直接、ラチェット駆動されることを可能にし、爪部は、開錠方向の回転への回転に逆らって固定される。安全装置の回転ラッチ用バネは、開錠方向の回転において回転ラッチに作用し、爪部のラチェットノーズに逆らって開錠方向の回転において、それぞれのラチェット表面を押す。回転ラッチ用バネは、脚部用バネとして形成されるのが好ましい。回転ラッチは、プリラッチ位置から、更に、メインラチェット位置から、施錠方向の回転に逆らって、爪部の回転によって緩められる。爪部のラチェットノーズ上で、開錠方向の回転において回転ラッチが通過されるとすぐに、爪部は解除位置に置かれる。回転ラッチ用バネは、回転ラッチを解除位置で開錠方向の回転で回転ラッチを駆動および/または回転ラッチからロックホルダを排出することができる。
キャッチアームおよびロードアームのそれぞれのヘッド領域は回転ラッチの領域を回転ラッチの旋回軸から最も遠くに構成し、爪部はキャッチアームの湾曲した接面部におけるプリラッチ位置またはロードアームの湾曲した接面部におけるメインラチェット位置でラチェット駆動されるので、たとえば、プリラッチ位置およびメインラチェット位置における事故の場合、爪部の最大可能なトルク効果が回転ラッチの開錠回転モーメントに逆らって提供される。
回転ラッチのメインラチェット位置およびプリラッチ位置の両方で爪部が切り込み部分の開錠の領域において直接ラチェット駆動されない現状技術で説明された安全装置と比較して、これが有する利点は、爪部のラチェットノーズを収容するようにラチェット表面を形成する為に、回転ラッチが切り込み部分から遠い領域に延びる必要がないことである。そのため、キャッチアームの外部形状は、切り込み部分の内部外形に対して平行に主に続くが、これは、安全装置の更に好ましい構成である。これは、回転ラッチの重量、したがって、安全装置の全重量を減少させ、これによって、安全装置が組み込まれる自動車の燃料消費が減少できる。
爪部用バネおよび回転ラッチ用バネは、それぞれ、バネ剛性を有し、特に有利な実施形態において、爪部用バネのバネ剛性は、回転ラッチのバネ剛性に調整され、回転ラッチがメインラチェット位置から固定されない間、回転ラッチの、プリラッチ位置へのラチェット駆動が確実になる。爪部用バネのバネ剛性は、特に優先して回転ラッチ用バネのバネ剛性に調整され、爪部の回転軸周りと、ロックホルダによって回転ラッチに作用するフロントフードの重力に対する爪部の質量慣性モーメントは、回転ラッチがメインラチェット位置から固定されない間、爪部が回転ラッチおよび回転ラッチのプリラッチ位置へのラチェット駆動より大きな回転加速を有するように、確保される。そのような爪部用バネのバネ剛性の調整は、メインラチェット位置から回転ラッチを固定しなくなった後、回転ラッチがプリラッチ位置に達するより爪部が施錠位置へと、より迅速に達することを可能にするので、メインラチェット位置から回転ラッチが固定されなくなる場合にプリラッチ位置へのラチェット駆動が確保される。
先の構成との更なる構成または組み合わせの範囲内で、安全装置が回転ラッチを遅延させる為に遅延機構を有することが提供される。メインラチェット位置から始まる、開錠方向の回転における回転ラッチの回転中、遅延機構は、プリラッチ位置における回転ラッチのラチェット駆動を確保する。この実施形態において、回転ラッチがプリラッチ位置をとる前に爪部がロック位置に達する、より長い時間が利用可能である。この変形例の利点は、爪部用バネのバネ剛性を回転ラッチ用バネのバネ剛性に調整することが不要になり、それにもかかわらず、プリラッチ位置における回転ラッチのラチェット駆動が、メインラチェット位置から始まり、施錠方向の回転において、回転ラッチの回転中に確保できることである。特に、爪部用バネは、小さな寸法を有し、これが、安全装置の全重量を減少させる。遅延機構は、摩擦表面の形で実行でき、たとえば、これは、プリラッチ位置に達する前に回転ラッチを減速させる。
好ましい変形例の範囲において、遅延機構は、回転ラッチを停止させる停止表面を有する。停止表面は、たとえば、爪部のブーム上に配置可能であり、キャッチアームの湾曲した接面部と相互作用する。同様に、キャッチアーム上、好ましくはキャッチアームの湾曲した接面部上の停止表面が配置可能であり、爪部のブームと相互作用する。この実施形態において重要なことは、爪部の解除位置において、回転ラッチの旋回軸から最も遠いキャッチアームの点の軌跡は、ブームと交差、すなわち、ブームは、回転ラッチのプリラッチ位置およびメインラチェット位置の間の中間位置で、メインラチェット位置からプリラッチ位置への回転ラッチの回転中にキャッチアームをブロックすることである。回転ラッチが中間位置に置かれる場合、これは、キャッチアームが爪部のラチェットノーズを通過し得る前に、解除位置から施錠位置の達成まで爪部用バネによって駆動される爪部の運動を可能にする。
安全装置の有利な構成が認識することは、爪部が第1動作表面を有し、キャッチアームがカウンタ表面を有し、第1動作表面が、閉錠方向の回転において回転ラッチの回転中、プリラッチ位置に達する前に、キャッチアームのカウンタ表面と相互作用することである。キャッチアームのカウンタ表面は、閉錠方向の回転における回転ラッチの回転中、動作表面に衝撃を与えるのが好ましく、解除位置の方向に爪部を移動させる。
等しく有利なことに、ロードアームがカウンタ表面を有し、第1動作表面が、メインラチェット位置に達する前に回転ラッチの閉錠中にロードアームのカウンタ表面と相互作用することが提供可能である。キャッチアームのカウンタ表面は、閉錠方向の回転において、回転ラッチの回転中、動作表面に衝撃を与え、解除位置の方向に爪部を移動させるのが好ましい。
更なる形態において、爪部は第2動作表面を有し、これが、メインラチェット位置に達する前に回転ラッチの閉錠中、ロードアームのカウンタ表面と相互作用する。第1動作表面の傾度(gradient)は第2動作表面の傾度と異なるのが好ましく、第2動作表面におけるロードアームのカウンタ表面の滑動中の爪部に関するロードアームの相対速度と比べて、キャッチアームのカウンタ表面の滑動中にキャッチアームの異なる相対速度が爪部に関して生じる。
有利な更なる形態が認識することは、回転ラッチ用バネが螺旋バネとして形成されることである。これは、回転ラッチ用バネが脚部用バネとして実行される安全装置と比べて、安全装置の精密(narrower)設計が可能になる。螺旋バネとしての回転ラッチ用バネの構成は、共通の旋回軸上の回転ラッチ用バネおよび回転ラッチの、特にジョイント収容を単純化させるが、このジョイント収容は、安全装置の更に可能な実施形態を例示する。回転ラッチ用バネの精密な設計が、脚部用バネと比較して、特に螺旋バネとして有利であるのは、軸受がジョイント旋回軸の為に軸受対に配置できるからであり、そのため、旋回軸受は、短くなり、旋回軸の高い軸受負荷は、2つ以上のコンポーネントの収容を可能にするからである。
好ましい構成において、少なくとも一つの部分を備えた脚部を回転ラッチ用バネが有し、その部分がほぼ水平の配列部をメインラチェット位置に有し、ロックホルダに隣接して位置するものが提供される。配列部は、その部分の開始および終了の間の接続線によって特定されるが、その部分は脚部に沿って延びている。
メインラチェット位置における脚部の一部のほぼ水平の配列は、安全装置が自動車に組み込まれる安全装置の状態に特に関係する。組み込まれた状態において、正確に水平線は、自動車の縦方向の軸に対して平行に続く。ほぼ水平とは、接続線が、自動車の縦軸と共に少なくとも20°未満、好ましくは15°未満の角度を含むことを意味する。特に都合の良いことに、脚部の水平部は、回転ラッチ用バネのコイルに接する。メインラチェット位置における脚部の一部のほぼ水平の配列部は、脚部の初期回転中に脚部からロックホルダに作用する垂直力を、ほぼ垂直に、特に上方に配列された自動車の縦軸に対して垂直に生じさせ、ラッチホルダを経て伝達される重力に逆らって、ほぼ全体の垂直強度を作用する。これは、回転ラッチ用バネが回転ラッチを開錠方向の回転に駆動することを可能にし、好ましくは、ロックホルダを排出させる為に、より小さな寸法である。
さらに、安全装置を開錠する方法が提供され、以下のステップを有する。第1ステップにおいて、爪部は、施錠位置から偏向される。この偏向は、爪部が解除位置に達するまで生じる。爪部の偏向は、たとえば、電気モータによって引き起こされる。第2ステップにおいて、回転ラッチは開錠方向の回転においてメインラチェット位置から始まって回転され、これによって、回転ラッチ用バネによって支持される。回転ラッチは、第3ステップで遅延される。これは、閉錠方向の回転における回転ラッチの減速によって、更に/又は、爪部のブームの停止表面における回転ラッチの停止によって、生じさせることができる。爪部の偏向の後、第4ステップにおいて、爪部は施錠位置の方向に移動される。爪部は、好ましくは、爪部用バネによって駆動される。回転ラッチのラチェット駆動は、第5ステップにおいて、プリラッチ位置で提供される。これは、特に、回転ラッチがプリラッチ位置をとる前に施錠位置に達する爪部によって可能になる。前述した手順の個々のステップの順序は、好ましい順序である。同様に可能なことは、回転ラッチが、施錠位置の方向において爪部が最初に移動した後に遅延されることである。
発明の名称「回転ラッチおよび排出用バネを備えた自動車用安全装置」を有する同一出願人の並行特許出願において、その内容も完全に、その説明された技術的特徴を持つ本願の当初の刊行物の目的になり、安全装置は、排出用バネの脚部の隣接関係の変更と共に説明されている。何よりもまず、脚部の隣接関係をロックホルダから回転ラッチに変更可能にする並行特許出願に説明された技術的特徴は、ロックホルダの相対的打撃部分を増加し、本願の当初の刊行物に対するロックホルダの相対的打撃部分を減少させる。これは、特に、排出用バネとしての回転ラッチ用バネの構成と、排出用バネの脚部の幾何学的構成とに影響を与える。
発明の名称「回転ラッチおよび保護層を備えた自動車用安全装置」を有する同一出願人の更なる並行特許出願において、その内容も完全に、その説明された技術的特徴を有する本願の当初の刊行物の目的になり、安全装置は、閉錠宝庫の回転における回転ラッチをブロックする為にブロック要素を備えて説明されている。何よりもまず、安全装置の安全性を高める並行特許出願で説明された技術的特徴は、この出願の当初の開示内容に関係する。これは、特に、ブロック要素の構成と、爪部および回転ラッチとブロック要素の相互作用とに影響する。
本発明の他の利点、特徴、詳細は、以下の説明から生じ、本発明の少なくとも好ましい実施形態は、図面に基づいて限定されない。
図1aは、開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図1bは、 開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図1cは、 開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図1dは、 開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図1eは、 開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図1fは、 開錠プロセス中の安全装置の断面図である。
図2aは、閉錠プロセス中の図1に従う安全装置の断面図である。
図2bは、閉錠プロセス中の図1に従う安全装置の断面図である。
図2cは、閉錠プロセス中の図1に従う安全装置の断面図である。
図2dは、閉錠プロセス中の図1に従う安全装置の断面図である。
図2eは、閉錠プロセス中の図1に従う安全装置の断面図である。
図3は、ロックホルダ上に配置されたフロントフードを備える図1に従う安全装置を示す。
図4は、更なる安全装置の断面図である。
図5は、更なる安全装置の断面図である。
図6は、図5に従う安全装置の上面図である。
発明の詳細な説明
図1aから図1fおよび図2aは、開錠プロセス中の自動車の為の安全装置1を示す。図1aは、ロックホルダ2,爪部3、回転ラッチ4を備えた安全装置1を示す。回転ラッチ4は、ロードアーム5,キャッチアーム6,開錠方向の回転7、閉錠方向の回転8,プリラッチ位置およびメインラチェット位置を有し、図1の回転ラッチ4はメインラチェット位置をとる。さらに、安全装置1は、回転ラッチ用バネ9を有し、回転ラッチ用バネ9は、回転ラッチの閉錠方向8に引っ張られ、開錠方向の回転7において回転ラッチに作用する。回転ラッチ用バネ9は、固定された端部36を有し、この端部36は、安全装置1の静的支持体37で支えられている。固定された端部36は、軸受ソケット38まで都合良く延び、軸受ソケット38を囲み、好ましくは、固定された端部36が回転ラッチ用バネ9の旋回軸34に対して固定される。回転ラッチ用バネ9は、脚部を有し、この脚部は、図1aに示されたメインラチェット位置にほぼ水平な部分を有し、これは、ロックホルダに隣接して位置する。特に都合良く、脚部の水平部分は、回転ラッチ用バネ9のコイルに接している。図1aは、メインラチェット位置における脚部の一部が、図1aの像平面の水平線とともに約12°の角度を含むこと、換言すれば、ほぼ水平に配列されることを更に示す。爪部3は、爪部用バネ10を有し、爪部用バネ10は、施錠方向の回転11へと爪部3に作用する。さらに、爪部3はラチェットノーズ12を有し、このラチェットノーズ12は、図1aに示される回転ラッチ4のメインラチェット位置で、開錠方向の回転7における回転に対して、回転ラッチ4を固定する。
キャッチアーム6およびロードアーム5は、回転ラッチ4のフォーク状切り込み部分13を形成し、これが、ロックホルダ2を収容する。ロードアーム5およびキャッチアーム6は、少なくとも一部がアーチ状に形成され、回転ラッチ4の閉錠運動および開錠運動中、切り込み部分13の内部でロックホルダ2の案内を可能にする。
キャッチアーム6は、回転ラッチ4の開錠方向の回転7の方向において湾曲した接面部15を備えたヘッド領域14を有し、ここで、湾曲した接面部15はプリラチェット16を形成する。図1eに示される回転ラッチ4のプリラッチ位置において、爪部12は、プリラチェット16を取り囲み、ラチェットノーズ12は、開錠方向の回転7において、回転から回転ラッチ4を固定する。さらに、ロードアーム5は、回転ラッチ4の開錠方向の回転の方向において湾曲した接面部18を備えたヘッド領域17を有し、ここで、湾曲した接面部18はメインラチェット19を形成する。図1aに示される回転ラッチ4のメインラチェット位置において、爪部12は、メインラチェット19を取り囲む。回転ラッチ4のメインラチェット位置において、バネ9は、ロックホルダ2によって、開錠方向の回転7で回転ラッチ4に更に作用し、これによって、メインラチェット19は、爪部3のラチェットノーズ12に押し迫り、したがって、ラチェットノーズ12の接触表面に圧力を生じさせ、この圧力は、図1aに示される施錠位置において、爪用バネ10によって作用する力に加えて、爪部を更に保持する。
ラチェットノーズ12、メインラチェット19を通って爪部3から始まる回転ラッチ4のメインラチェット位置において、保持力は、ロードアーム5に作用し、引っ張られた回転ラッチ用バネ9のトルクと反対に作用し、これによって、回転ラッチ4の旋回軸20までのメインラチェット19の距離が保持力のレバーアームを形成する。同様に、回転ラッチのプリラッチ位置で爪部3によってキャッチアーム6に作用する保持力のレバーアームは、旋回軸20までのプリラチェット16の距離によって形成される。
ロードアーム5のヘッド領域17およびキャッチアーム6のヘッド領域14は、図示された実施形態において回転ラッチ4の旋回軸20から最も遠い回転ラッチ4の領域を構成するので、最大の可能なレバーアームが、それぞれ、回転ラッチ4のプリラッチ位置またはメインラチェット位置における保持力の為に設けられる。旋回軸20に対するプレラチェット17およびメインラチェット19に示されるように、特にキャッチアーム6の領域で旋回軸20までの比較的に類似した距離に、プリラチェットまたはメインラチェットを形成するため、回転ラッチ4の外周に追加の材料は不要になる。
プリラッチ位置から、更にメインラチェット位置から解除位置への施錠方向の回転11と反対方向の爪部3の回転によって、回転ラッチ4を緩めることができる。回転ラッチ4のキャッチアーム6またはロードアーム5が、開錠方向の回転7において爪部のラチェットノーズ12を通過し得る場合、爪部3は解除位置に置かれる。
回転ラッチ4のメインラチェット位置において、電気駆動装置によって、施錠位置から解除位置まで、特に有効な爪部3の運動を始動できる。図1bは、解除位置における爪部3を示し、この位置で、ロードアーム5の湾曲した接面部18はラチェットノーズ12を通過し得る。爪部3の解除位置において、回転ラッチ用バネ9は、ロックホルダ2を上方へと加速させ、これによって、ロックホルダ2は、回転ラッチ4のロードアーム5に直接隣接し、その上方への運動によって、開錠方向の回転7において、回転ラッチ4を回転させる。電気駆動装置が、爪部3を短時間で施錠位置から移動させ、爪部3における電気駆動装置の効果が、爪部3の解除位置に達した直後に無効にされる特別な実施形態が提供可能である。
爪部用バネ10のバネ剛性が回転ラッチ用バネ9のバネ剛性に調整されることは可能な範囲内であり、回転ラッチ4を固定しない間にプリラッチ位置へのラチェット駆動がメインラチェット位置から確保される。そのような爪部用バネ10のバネ剛性の調整は、特に、そのような旋回加速を爪部に作用させる爪部用バネ10を提供し、爪部3は、キャッチアーム6がラチェットノーズ12を通過し得る前に、解除位置から施錠位置へとタイミング良く戻る。
爪部用バネ10のバネ剛性の、この調整に追加又は代替で、安全装置1は、遅延機構21を有することができる。遅延機構21は、図1cに示され、爪部3のブーム23の一端の停止表面22、キャッチアーム6の湾曲した接面部15のチョック状(車輪止め状)端部24として形成される。
爪部3の解除位置において、更に、メインラチェット位置から始まり開錠方向の回転7の間で、チョック状(chock-shaped)、端部24の先端は、ブーム23の停止表面22と相互作用するように遅延機構21が構成される。チョック状端部24の、停止表面22上の衝突の間、開錠方向の回転7において、回転ラッチ4の回転は停止される。回転ラッチ4を停止させることによって、キャッチアーム6の湾曲した接面部15がラチェットノーズ12を通過し得る前に、爪部用バネ10が爪部3を施錠位置へと移動させることが可能になる。回転ラッチ4が遅延機構21によって停止されない変形例と比較すると、爪部用バネ10は、回転ラッチ4の停止によって解除位置から施錠位置へと爪部3を移動させるのに利用可能な時間が長い程、小さな寸法を持つことができる。
図1dは、メインラチェット位置およびプリラッチ位置の間の中間位置における回転ラッチ4を示し、ここで、回転ラッチ用バネ9の脚部は、ロックホルダ2およびボルト25の両方に隣接して位置し、ボルト25は、キャッチアーム6上に配置される。回転ラッチ4の、この中間位置に達した後、回転ラッチ用バネ9は、ボルト25によって直接回転ラッチ4に、開錠方向の回転7へと作用する。
図1eは、プリラッチ位置における回転ラッチ4を示し、ここで、ラチェットノーズ12は、キャッチアーム6のヘッド領域14の湾曲した接面部15を取り囲む。プリラッチ位置において、回転ラッチ4の回転は、開錠方向の回転7において爪部3によってブロックされている。回転ラッチ4は、図1fに示されるように、施錠位置から解除位置へと、爪部3の回転によってプリラッチ位置から緩ませることができる。回転ラッチ4の図1fに示される位置から始まり、爪部用バネ9は、開錠方向の回転において回転ラッチの開錠位置へと回転ラッチ4を更に移動させ、これによって、ロックホルダ2は更に持ち上げられる。回転ラッチ4の開錠位置は、図2aに示される。図1a〜図2aに示される安全装置1の開錠プロセスによると、爪部用バネ10は、爪部3を施錠位置へと戻す。
図2a〜図2fは、安全装置1の閉錠プロセスを示す。
図2aに示される回転ラッチ4の開錠位置から始まり、ロックホルダ2は、キャッチアーム6によって閉錠方向の回転へと回転ラッチ4を移動させる。プリラッチ位置の方向において、回転ラッチ4が開錠位置から移動する間、キャッチアーム6のヘッド領域14の湾曲した接面部15は、爪部3の第1動作表面41に衝突する。第1動作表面41は、ラチェットノーズ12の後部に沿ってラチェットノーズ12の先端まで延びる。第1動作表面41における湾曲した接面部15の衝突の後、キャッチアーム6は、爪部3を、解除位置の方向において施錠位置から移動させ、これによって、キャッチアーム6は、ラチェットノーズ12上を通過できる。
図2cは、キャッチアーム6がラチェットノーズ12を通過し、爪部3が爪部用バネ10によって施錠位置に移動された後のプリラッチ位置における回転ラッチを示す。たとえば、安全装置1の組み込み状態でロックホルダ2が付けられたフロントフードが十分な力で押し下げられず、回転ラッチ4がメインラチェット位置に達しない場合に、この位置をとり得る。安全装置1の閉錠プロセス中のプリラッチ位置における回転ラッチ4のラチェット駆動は、回転ラッチ4が再び開錠位置に達することを防止し、フロントフードは、回転ラッチ4から再び解除される。
図2cに示される回転ラッチ4のプリラッチ位置から、ロックホルダ2が、いったん押し下げられる場合、湾曲した接面部18は、第1動作表面41でロードアーム5のヘッド領域17に衝突し、ロードアーム5がラチェットノーズ12を通過し得る図2dに示される解除位置に爪部3を回転させる。ロードアーム5がラチェットノーズ12を通過した後、爪部用バネ10が爪部3を施錠位置に移動させ、そこで、ラチェットノーズ12は、ロードアーム5のヘッド領域17の湾曲した接面部18を取り囲み、回転ラッチ4は、図2eに示されるように、メインラチェット位置をとる。
図1aから図1f、図2aから図2eに示された安全装置1の実施形態において、回転ラッチ用バネ9は、旋回軸34を有し、この旋回軸34は、回転ラッチ4の旋回軸20に対して変位される方式で配置されている。ロックホルダ2の中心点および回転ラッチ用バネ9の旋回軸34の間に延びるレバーアームは、安全装置と比較して、変位された旋回軸34,20によって拡大されるが、ここで、回転ラッチ用バネ9および回転ラッチ4は、共通の旋回軸を有する。異なる構成において、回転ラッチ4および回転ラッチ用バネ9は、共通の旋回軸を有する。これが有する利点は、より小型設計および重量の節約である。
図3は、たとえば、自動車に組み込まれた状態で配置された安全装置1に設けることが可能なロックホルダ2に置かれたフロントフード66を示す。安全装置1は、フロントフード66の前方領域に配置されるのが好ましい。あるいは、安全装置1は、フロントフード66の後方領域に配置可能である。
図4は、ロックホルダ102,爪部103,回転ラッチ104を備えた安全装置101の更なる構成の断面図を示し、回転ラッチ104は、プリラチェット112を備えたキャッチアーム106、メインラチェット113を備えたロードアーム105、開錠方向の回転107、閉錠方向の回転108、プリラッチ位置、メインラチェット位置を有し、図4のメインラッチ位置に置かれている。ロックホルダ102は別として、安全装置101のほとんど全ての部品は、好ましくはロックケース67に配置され、ここで、ロックケース67は、安全装置101が自動車内に静的に組み込まれた状態で組み込まれる。これも、安全装置1に適用されるのが好ましい。安全装置101は、ロックホルダ102を排出する為に脚部127を備えた回転ラッチ用バネ109を更に有し、これが、開錠方向の回転107において回転ラッチ104に作用する。爪部103は、爪部用バネ110を有し、爪部用バネ110は、施錠方向の回転111において、爪部103に作用する。回転ラッチ104のプリラッチ位置において、爪部103は、プリラチェットを取り囲むので、キャッチアーム106上でラチェット駆動される。回転ラッチ104のメインラチェット位置において、爪部103は、メインラチェット113を取り囲むので、ロードアーム105上でラチェット駆動される。
図1aから図1f、図2aから図2fおよび図3において示された安全装置の構成と比較して、ロックホルダ102は、回転ラッチ用バネ109の旋回軸134および回転ラッチ104の旋回軸120の間の回転ラッチのメインラチェット位置に配置されている。これは、図1aに示される構成と比較して、より質素な実施形態の利点を有する。図4に示された実施形態は、好ましい変形例において、回転ラッチ用バネを提供し、この回転ラッチ用バネは、メインラチェット位置から開錠方向の回転へと開錠位置までの回転ラッチ104の運動中、直接、ロックホルダ102に作用し、開錠位置において、回転ラッチ104によってロックホルダ102が解除される。
安全装置101は、ブロック要素161を更に有し、ブロック要素161は、ブロック位置および解除位置を有する。ブロック要素161のブロック位置において、回転ラッチ104は、閉錠方向の回転108でブロックされる。ブロック要素161の解除位置において、回転ラッチ104は、閉錠方向の回転108において、ブロック要素161から解除され、ロックホルダ102の下降を可能にする。解除位置からブロック位置へのブロック要素161の移動は、爪部103によって制御される。安全装置101は、ブロックバネ要素163をも有し、ブロックバネ要素163は、たとえば、爪部103およびブロック要素161の間の弾性接続要素又は旋回バネでもよく、爪部103によるブロック要素161の間接的駆動を可能にする。さらに、安全装置101は、タペット164を有し、これによって、ブロック要素161は、爪部103によって、施錠方向の回転と反対方向に駆動可能である。
図4に示された実施形態の可能な変形例は、図1aに示された実施形態の回転ラッチ用バネ9の脚部に類似した湾曲断面を有する脚部127を提供でき、ここで、その断面の曲率は、脚部に沿って変化するのが好ましく、特に、回転ラッチ用バネ109の旋回軸134に対して交互に凹型および凸型が形成される。
さらに、安全装置101は、トリガーレバー68を有し、このトリガーレバー68は、爪部103のブームと相互作用する。施錠方向の回転において、トリガーレバー68の回転は、爪部103の解除位置の方向における施錠方向の回転111と対照的に、爪部103の回転を生じさせる。トリガーレバー68は、メインラチェット位置から回転ラッチ104を、例えば電気モータによって緩ませるように電気的に操作できるのが好ましいが、他方、トリガーレバー68は、プリラッチ位置から回転ラッチ104を手動で緩ませるように操作可能である。
図5は、ロックホルダ202,爪部203,回転ラッチ204を備えた安全装置201の更なる構成の断面図を示し、これによって、回転ラッチ204は、プリラチェット212を備えたキャッチアーム206と、メインラチェット213を備えたロードアーム205と、開錠方向の回転207と、閉錠方向の回転208と、プリラッチ位置およびメインラチェット位置とを有し、メインラチェット位置に置かれる。ロックホルダ202を別にすれば、安全装置201のほとんど全ての部品は、好ましくはロックケース167に配置され、ここで、ロックケース167は、安全装置201が自動車内に静的に組み込まれた状態で組み込まれる。安全装置201は、ロックホルダ202を排出する為に脚部227を備えた回転ラッチ用バネ209を更に有し、これが、開錠方向の回転207において回転ラッチ204に作用する。特別な実施形態において、爪部用バネは、施錠方向の回転211において爪部203に作用し得る。回転ラッチ204のプリラッチ位置において、爪部203は、プリラチェット112を取り囲むため、キャッチアーム206上でラチェット駆動される。回転ラッチ204のメインラチェット位置において、爪部204は、メインラチェット113を取り囲むため、ロードアーム203上でラチェット駆動される。
図1a〜図1f、図2a〜図2f、図3に示される安全装置1の構成と比べて、ロックホルダ202は、回転ラッチ用バネ209の旋回軸234および回転ラッチ204の位置に旋回軸204の間の回転ラッチ204のメインラチェット位置に配置される。図1aに示される構成と比較して、より質素な実施形態の利点を有する。図5に示される実施形態は、変形例において、回転ラッチ用バネ209を更に提供し、この回転ラッチ用バネ209は、メインラチェット位置から開錠方向の回転207へと開錠位置までのロータリラッチ204の運動中、直接、ロックホルダに作用し、開錠位置では回転ラッチ204によってロックホルダ202が解除される。
安全装置201は、ブロック要素261を更に有し、このブロック要素261は、ブロック位置および解除位置を有する。ブロック要素261のブロック位置において、回転ラッチ204は、閉錠方向の回転208においてブロックされる。ブロック要素261の解除位置において、回転ラッチ204は、閉錠方向の回転208において、ブロック要素261から解除され、ロックホルダ202の下降を可能にする。解除位置からブロック位置への、ブロック要素261の運動は、爪部203によって制御される。安全装置201は、ブロックバネ要素263をも有し、ブロックバネ要素263は、たとえば、爪部203およびブロック要素261の間の弾性接続要素又は旋回バネでもよく、爪部203によるブロック要素261の間接的駆動を可能にする。
図5に示された実施形態の可能な変形例は、図1aに示された実施形態の回転ラッチ用バネ9の脚部に類似した湾曲断面を有する脚部227を提供でき、ここで、その断面の曲率は、脚部に沿って変化するのが好ましく、特に、回転ラッチ用バネ209の旋回軸234に対して交互に凹型および凸型が形成される。
図4に示された実施形態と対照的に、図5に示された爪部203の構成において、回転ラッチ用バネ209およびブロック要素261は、共通の旋回軸234の周りに装着され、これが安全装置201の、よりコンパクトな設計および図4に示される回転ラッチ用バネ109の旋回軸134の節約、従って、重量の節約を可能にする。さらに、回転ラッチ用バネ209として、螺旋バネが装着された安全装置101及び安全装置1と比較して、図5に示される安全装置201は、安全装置101及び安全装置1と比較して、より狭い設計の安全装置201が可能であり、安全装置101及び安全装置1において、回転ラッチ用バネ109,9は、脚部用バネとして、それぞれ実行される。
図6は、図5に従う安全装置の上面図を示す。図6において明らかなことは、回転ラッチ用バネ209は、爪部203およびブロック要素261が共に一定の幅をとるように、およその幅をとることである。螺旋バネとしての回転ラッチ用バネ209の構成は、共通旋回軸234上の爪部203、回転ラッチ用バネ209,ブロック要素261の共通の収容を特に単純化できる。これによって、回転ラッチ用バネ209の特に狭い設計は、脚部用バネと比較すると螺旋バネとして特に有利である。なぜなら、軸受は、ジョイント旋回軸234の為に軸受対で配置できるので、旋回軸234は、短くすることができ、より高い軸受負荷の旋回軸234が、二つ以上のコンポーネントを収容することができるからである。
図5は、回転ラッチ用バネ209の内部端部228が、接続要素263に寄りかかり、これに対して支えられる。接続要素263は、都合良く、内部端部228を爪部203およびブロック要素261と接続させる。内部端部228および爪部203の間の形状適合接続が設けられるのが好ましい。内部端部228および爪部203の間の接続によって、爪部203および回転ラッチ用バネ209は、相互に支持されるのが好ましく、これによって、爪部203および回転ラッチ用バネ209、好ましくは、爪部用バネも同様に支持する為に追加コンポーネントが節約でき、もって、安全装置201の重量および必要な構造空間が節約できる。前述した構成と可能な組み合わせにおける更なる実施形態は、ロックケース167上に支えられる接続要素263を設けることができる。
接続要素263は、ブロック要素261を回転ラッチ用バネ2109と接続、あるいは、しなやかに且つ力適合(圧入)状態で爪部203と接続するのが好ましい。この構成において、接続要素263は、安全装置101のブロックバネ要素163の機能をとることができる。そのため、接続要素263は、一方では、回転ラッチ用バネ209に逆らって爪部203を支持し、他方では、ブロックバネ要素として形成される。たとえば、接続要素263は、一端部で爪部203及び回転ラッチ用バネ209を適応させ、第2端部でブロック要素261を適応させ、これらの端部の間でしなやかに形成される。
さらに、安全装置201は、トリガーレバー168を有し、このトリガーレバー168は、爪部203のブームと相互作用する。施錠方向の回転211におけるトリガーレバー168の回転は、爪部203の解除位置の方向における施錠方向の回転と対照的に、爪部の回転を生じさせる。トリガーレバー168は、メインラチェット位置から回転ラッチを緩める為に、例えば電気モータによって電気的に操作できるのが好ましく、他方で、プリラッチ位置から回転ラッチ204を手動で操作できる。