JP2019052501A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このドアロック装置はベース部材を備えている。ベース部材は車両ドアに固定されている。
さらにベース部材には、ラッチ、ポール、及びブロックレバー(ブロッキングレバー)が回転可能に支持されている。
するとポールが係合位置まで回転して且つラッチと係合する。するとポールによって、ラッチのアンラッチ位置側への回転が規制される。
さらにブロックレバーが回転初期位置とハーフラッチ保持位置との間の所定位置まで回転し且つポールと係合する。するとブロックレバーによって、ポールの非係合位置側への回転が規制される。
このように車両ドアが全閉位置に位置するとき、ポール及びブロックレバーによってラッチがフルラッチ位置に保持される。即ち、ドアロック装置がフルラッチ状態となる。
ラッチのアンラッチ位置側への回転をポール及びブロックレバーの2部材によって強固に規制しているので、車両ドアに開方向の大きな力が掛かっても、ラッチがアンラッチ位置側へ回転するおそれは小さい。
そして、例えば、ラッチがハーフラッチ位置に到達したときに車両ドアの回転を停止すると、ブロックレバーがハーフラッチ保持位置へ移動し且つラッチと係合する。すると、ブロックレバーによってラッチのアンラッチ位置側への回転が規制される。さらに、このとき係合位置側に回転付勢されているポールがブロックレバーと係合し、ブロックレバーが回転初期位置へ回転するのを規制する。即ち、ドアロック装置がハーフラッチ状態となる。
この状態で、例えば、車両ドアをさらに閉方向に強い力で回転させると、車両ドアが全閉位置まで回転し且つドアロック装置がフルラッチ状態となる。
上述のように、ドアロック装置がハーフラッチ状態となったときに、ポール及びブロックレバーの2部材がラッチをハーフラッチ位置に保持する。換言すると、ラッチをハーフフルラッチ位置に保持するためのブロックレバーの回転位置(ハーフラッチ保持位置)がポールによって制御されている。
しかし、第3付勢手段の付勢力を受け且つ(ハーフラッチ位置に位置する)ラッチと係合しているブロックレバーの回転位置を、ポールを用いて精度よく制御するのは容易ではない。
本発明は、車体に取付けられたストライカと係合することによって車両ドアを閉止状態に保持するフルラッチ位置と、前記ストライカを解放することにより前記車両ドアが開放状態になるのを許容するアンラッチ位置と、前記フルラッチ位置と前記アンラッチ位置との間の位置であり且つ前記ストライカと係合するハーフラッチ位置と、に回転可能なラッチと、
前記フルラッチ位置に位置する前記ラッチと係合する係合位置と、前記ラッチとの前記係合を解除する非係合位置と、の間を回転可能なポールと、
前記ポールと係合して前記ポールを前記係合位置に保持する回転規制位置と、前記ポールの回転を規制しない回転非規制位置と、の間を回転可能なブロックレバーと、
を備え、
前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するときに、前記ラッチが前記ブロックレバーの回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながら前記ブロックレバーと係合するか、又は、
前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するときに、前記ラッチが前記ポールの回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながら前記ポールと係合するのがよい。
但し、ラッチがブロックレバーに付与する力が離間位置を通る場合は、この力によってブロックレバーに発生する回転モーメントの方向が、ラッチとの係合を維持する方向のときのみ、この力は「ブロックレバーの回転軸芯を通る力」となる。換言すると、この力によってブロックレバーに発生する回転モーメントの方向が、ブロックレバーをラッチから離間させる方向であるときは、この力は「ブロックレバーの回転軸芯を通る力」に含まれない。
同様に、「ポールの回転軸芯を通る力」とは、厳密にポールの回転軸芯を通る力、及び、ポールの回転軸芯から僅かに離れた離間位置を通る力、を含む。但し、ラッチがポールに付与する力が離間位置を通る場合は、この力によってポールに発生する回転モーメントの方向が、ラッチとの係合を維持する方向のときのみ、この力は「ポールの回転軸芯を通る力」となる。
従って、フルラッチ位置に位置するラッチを、2部材(ポール及びブロックレバー)を用いてフルラッチ位置に強固に保持可能である。
また、本発明の第2の態様では、ラッチがハーフラッチ位置に位置するときは、ポールがラッチと係合して、ラッチをハーフラッチ位置に保持する。さらに、このときラッチがポールの回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながらポールと係合する。
このように第1の態様及び第2の態様のいずれにおいても、ラッチがハーフラッチ位置に位置するとき、ラッチはブロックレバー又はポールに対してこれらの部材の回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながら接触する。そのため、ラッチと係合するブロックレバー又はポールは、ラッチから受ける力によって、ラッチから離間する方向に回転しない。従って、ラッチと係合するブロックレバー又はポールが、ラッチとの係合を解除する方向に回転するのを別の部材によって規制する必要がない。
そのため、ブロックレバー又はポールの一方のみによってラッチをハーフラッチ位置に精度よく保持可能である。
前記ラッチが前記アンラッチ位置と前記ハーフラッチ位置との間を回転するときに、前記ラッチが前記ポールとの非接触状態を維持してもよい。
従って、ラッチがハーフラッチ位置に位置したときに、ブロックレバーをラッチと係合する位置に確実に移動させることが可能になる。
前記ラッチが前記アンラッチ位置と前記ハーフラッチ位置との間を回転するときに、前記ハーフラッチ時被係合部が前記ポールとの非接触状態を維持してもよい。
前記オープンレバーにラッチ解除不能位置とラッチ解除可能位置との間を相対回転可能に支持されたオープンリンクと、
前記ブロックレバー又は前記ブロックレバーと一緒に回転する回転体に設けられたキャンセル用突起と、
を備え、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する場合は、前記オープンレバーの位置に拘わらず前記オープンリンクが前記ブロックレバー又は前記回転体を押圧せず、且つ、前記オープンリンクが前記ラッチ解除可能位置に位置する場合に前記オープンレバーが前記第1位置から前記第2位置へ移動したときに、前記オープンリンクが前記回転規制位置に位置する前記ブロックレバー又は前記回転体を前記回転非規制位置側に押圧し、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する状態で前記開放状態にあった前記車両ドアが前記閉止状態になることにより、前記ストライカから前記ラッチを介して伝わった力によって前記ブロックレバーが前記回転非規制位置側に回転したときに、前記キャンセル用突起が前記ラッチ解除不能位置に位置する前記オープンリンクを押圧して前記ラッチ解除可能位置へ回転させてもよい。
そのため、開放状態にあった車両ドアが閉止状態になったときに、ストライカからラッチを介して伝わった力によってブロックレバーが回転非規制位置側に回転すると、ブロックレバーに設けられたキャンセル用突起がラッチ解除不能位置に位置するオープンリンクを押圧して、オープンリンクをラッチ解除可能位置へ回転させる。従って、この後にオープンレバーを第1位置から第2位置へ移動させると、オープンリンクが回転規制位置に位置するブロックレバー又は回転体を回転非規制位置側に押圧する。従って、車両ドアを開放状態にすることが可能になる。
図1に示す車両の車両ドア10はサイドドアであり、その前端部が車体(図示略)に対して上下方向の回転軸まわりに回転可能に支持されている。車両ドア10は、車体(図示略)の側面に形成された開口部を完全に開放する全開位置と、この開口部を塞ぐ全閉位置と、の間を車体に対して水平方向に回転可能である。なお、以下の説明中の「前後方向」及び「車内外方向」は、車両ドア10が全閉位置に位置する場合を基準とした方向である。
さらにトリムの上端部には、ロックノブ19が上下方向にスライド自在として設けられている。ロックノブ19はトリムに対してアンロック位置(図1の位置)と、アンロック位置よりも下方に位置するロック位置(図示略)と、の間をスライド可能である。
図2乃至図8に示すように、このドアロック装置20は、主要な構成要素として、ベース部材21、ラッチ25、ポール33、ブロックレバー38、リフトレバー43(回転体)、アウトサイドオープンレバー47、及びオープンリンク51(ブロックレバー操作手段)を備えている。
図2、図5、図6、及び図7に示すように、ベース部材21にはストライカ進入溝22が形成されている。ストライカ進入溝22の車内側端部は開口している。
図3、図4、及び図8に示すように、ベース部材21は前方に向かって延びる円筒状のオープンレバー支持部24を備えている。
ベース部材21の一部を金属製のラッチ支持軸23が前後方向に貫通している。そして、ラッチ支持軸23が、ラッチ25を相対回転可能に支持している。そのためラッチ25は、ストライカ保持溝26がストライカ100と係合するフルラッチ位置(図6及び図7参照)と、ストライカ保持溝26がストライカ100を解放するアンラッチ位置(図2参照)と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。さらにラッチ25は、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間を回転するときに、アンラッチ位置とフルラッチ位置との間に位置するハーフラッチ位置(図5参照)を通る。
さらにラッチ25とベース部材21との間には、図2に示す捩じりコイルバネS1(ラッチ付勢手段)が装着されている。捩じりコイルバネS1が発生する付勢力によって、ラッチ25はアンラッチ位置側(図2の矢印A1方向)に回転付勢されている。
ベース部材21の一部を金属製のポール支持軸30が前後方向に貫通している。そして、ポール支持軸30がポール33を相対回転可能に支持している。ラッチ25及びポール33の前後方向位置は互いに同一である。ポール33は、係合突起34がフルラッチ位置に位置するラッチ25と係合してラッチ25をフルラッチ位置に保持する係合位置(図5及び図6の実線、並びに図2及び図7参照)と、係合突起34がラッチ25から離間する非係合位置(図5及び図6の仮想線参照)と、の間をベース部材21に対してポール支持軸30まわりに相対回転可能である。
図2及び図5乃至図7に示すように、係合突起34の外周面は円弧面34aにより構成されている。円弧面34aの曲率中心34aC(図7参照)はポール支持軸30の軸芯30Cから所定距離(後述する距離Ra)だけ離間している。
さらにポール33とベース部材21との間には、図2に示す捩じりコイルバネS2(ポール付勢手段)が装着されている。捩じりコイルバネS2が発生する付勢力によって、ポール33は係合位置側(図2の矢印A2方向)に回転付勢されている。さらにベース部材21にはポール用ストッパ(図示略)が設けられている。捩じりコイルバネS2が発生する付勢力によって回転したポール33がポール用ストッパに当接したときに、ポール33は係合位置に位置する。
ベース部材21の一部を金属製のブロックレバー支持軸37が前後方向に貫通している。そして、ブロックレバー支持軸37がブロックレバー38を相対回転可能に支持している。ブロックレバー38の前後方向位置は、ラッチ25及びポール33の前後方向位置と同一である。ブロックレバー38は、回転規制位置(図5及び図6の実線、並びに図2及び図7参照)と、回転非規制位置(図5及び図6の仮想線参照)と、の間をブロックレバー支持軸37まわりにベース部材21に対して相対回転可能である。
ラッチ係合部40の外周面は、ブロックレバー支持軸37の軸芯37Cを曲率中心とする円弧面40aである。さらにポール係合部39の外周面は、ブロックレバー支持軸37の軸芯37Cを曲率中心とする円弧面40bである。
さらにブロックレバー38とベース部材21との間には、図2に示す捩じりコイルバネS3(ブロックレバー付勢手段)が装着されている。捩じりコイルバネS3が発生する付勢力によって、ブロックレバー38は回転規制位置側(図2の矢印A3方向)に回転付勢されている。さらにベース部材21にはブロックレバー用ストッパ(図示略)が設けられている。捩じりコイルバネS3が発生する付勢力によって回転したブロックレバー38がブロックレバー用ストッパに当接したときに、ブロックレバー38は回転規制位置に位置する。
ポール33が係合位置と非係合位置との間のいずれの位置に位置するときも、ポール33は第1回転軌跡CL1より外周側に位置する。即ち、ラッチ25が回転するときに、ラッチ25の第1押圧部25aがポール33と干渉することはない。
一方、ポール33が係合位置に位置するとき、ポール33の係合突起34は第2回転軌跡CL2より内周側に位置する。即ち、ラッチ25が回転するときに、ラッチ25のフルラッチ時被係合部27(外周部の一部)は係合位置に位置するポール33の係合突起34と干渉する。
ブロックレバー38が回転規制位置に位置するとき、ブロックレバー38のラッチ係合部40は第1回転軌跡CL1より内周側に位置する。即ち、ラッチ25が回転するときに、ラッチ25の第1押圧部25aが回転規制位置に位置するブロックレバー38と干渉する。一方、ブロックレバー38が回転非規制位置に位置するとき、ブロックレバー38のラッチ係合部40は第1回転軌跡CL1より外周側に位置する。即ち、ラッチ25が回転するときに、ラッチ25の第1押圧部25aが回転非規制位置に位置するブロックレバー38と干渉することはない。
ブロックレバー38が回転規制位置に位置するとき、ブロックレバー38のラッチ係合部40は第2回転軌跡CL2より内周側に位置する。即ち、ラッチ25が回転するときに、ラッチ25のフルラッチ時被係合部27(外周部の一部)が回転規制位置に位置するブロックレバー38と干渉する。
リフトレバー43の車内側端部には被押圧部44が前方に向けて突設されている。
さらにリフトレバー43の車外側端部にはキャンセル用突起45が前方に向けて突設されている。
アウトサイドオープンレバー47の中央部は、ベース部材21のオープンレバー支持部24によって回転可能に支持されている。
アウトサイドオープンレバー47のロッド接続部49には金属製の硬質部材であるロッド(図示略)の下端部が接続され、且つ、ロッドの上端部は他の部材を介してアウトサイドハンドル17に接続されている。従って、アウトサイドオープンレバー47とアウトサイドハンドル17とは互いに連動する。アウトサイドハンドル17が初期位置に位置するときアウトサイドオープンレバー47は初期位置(第1位置)(図3、図4、及び図8の位置)に位置し、アウトサイドハンドル17がラッチ解除位置に位置するときアウトサイドオープンレバー47はラッチ解除位置(第2位置)(図示略)に位置する。アウトサイドオープンレバー47が初期位置から図3、図4、及び図8の反時計方向に所定角度だけ回転したときに、アウトサイドオープンレバー47はラッチ解除位置に到達する。
さらにベース部材21とアウトサイドオープンレバー47との間には、図3に示す捩じりコイルバネS4が装着されている。捩じりコイルバネS4が発生する付勢力によって、アウトサイドオープンレバー47は初期位置側(図3の矢印A4方向)に回転付勢され且つアウトサイドハンドル17が初期位置側に回転付勢されている。
さらにオープンリンク51の外周面の一部には、略円弧状の被押圧面54が形成されている。
オープンリンク51は金属製である。但し、オープンリンク51を樹脂製にしてもよい。
オープンリンク51の被支持部52は、アウトサイドオープンレバー47の支持孔48に相対回転可能に支持されている。
オープンリンク51とアウトサイドオープンレバー47との間には、図3に示す捩じりコイルバネS5が設けられている。この捩じりコイルバネS5は、オープンリンク51をアウトサイドオープンレバー47に対して常に図3の矢印A5方向に回転付勢する。
オープンリンク51の押圧部53の前後方向位置はリフトレバー43の被押圧部44と同一である。後述するように、オープンリンク51の押圧部53はリフトレバー43の被押圧部44と係脱可能である。
さらにオープンリンク51の被押圧面54の前後方向位置はリフトレバー43のキャンセル用突起45と同一である。後述するように、オープンリンク51の被押圧面54はリフトレバー43のキャンセル用突起45と係脱可能である。
このアクティブレバーはオープンリンク51と係脱可能なレバーである。アクティブレバーは、ロック位置とアンロック位置との間を回転可能である。
アクティブレバーとロックノブ19は操作ワイヤ(図示略)によって互いに連係されている。そのため、ロックノブ19とアクティブレバーは互いに連動する。即ち、ロックノブ19がロック位置に位置するときアクティブレバーがロック位置に位置する。その一方でロックノブ19がロック位置からアンロック位置へ移動すると、アクティブレバーがアンロック位置へ回転する。
車両ドア10を開口部側にさらに回転させると、ストライカ100がストライカ保持溝26と係合しながら、捩じりコイルバネS1の付勢力に抗してラッチ25をフルラッチ位置側に回転させる。
そして、車両ドア10が全閉位置の直前の全閉位置近傍に到達したときに、ラッチ25が図5に示すハーフラッチ位置に到達し、第1押圧部25aがラッチ係合部40を押圧してブロックレバー38を一時的に回転非規制位置側へ回転させる。そして捩じりコイルバネS3の付勢力によってブロックレバー38が回転規制位置へ戻ると、ラッチ25の係脱溝28に形成されたハーフラッチ時係合部28bがブロックレバー38のラッチ係合部40の円弧面40aと係合する。このときの車両ドア10の回転力が小さい場合は、ラッチ25(ハーフラッチ時係合部28b)と係合したブロックレバー38は、ラッチ25と係合したときに回転非規制位置側に回転せずに回転規制位置に留まる。即ち、ブロックレバー38によってラッチ25の回転位置がハーフラッチ位置に保持される。換言すると、ドアロック装置20が「ハーフラッチ状態」となる。
このときラッチ25のハーフラッチ時係合部28bからブロックレバー38のラッチ係合部40の円弧面40aへ図5に示す矢印F1で示した力が及ぶ。しかしこの力F1はブロックレバー支持軸37の軸芯37C(円弧面40aの曲率中心)を通る。従って、力F1によってブロックレバー38に回転モーメントが発生することはない。
なお、このときブロックレバー38のポール係合部39(円弧面40b)と、ポール33の係合突起34と、が互いに接触する。
また、全開位置に位置する車両ドア10を強い力で回転させた場合は、ラッチ25がハーフラッチ位置に到達したときに、ラッチ25(第1押圧部25a)がブロックレバー38のラッチ係合部40と係合しながらブロックレバー38(及びリフトレバー43)を捩じりコイルバネS3の付勢力に抗して回転非規制位置側に回転させる。そのため、ラッチ25はハーフラッチ位置で回転を停止せずにフルラッチ位置まで回転する。なお、ラッチ25がハーフラッチ位置よりもフルラッチ位置側に回転すると、ラッチ25がブロックレバー38のラッチ係合部40から離れるので、ブロックレバー38(及びリフトレバー43)は捩じりコイルバネS3の付勢力によって回転規制位置へ回転復帰する。
さらに、回転規制位置へ回転復帰したブロックレバー38のポール係合部39(円弧面40b)が、ポール33の係合突起34に対して下方から係合する。即ち、ブロックレバー38のポール係合部39が、ポール33の非係合位置側への回転を規制する。
従って、ドアロック装置20は、ストライカ100と係合したラッチ25がラッチ位置に位置し、ポール33が係合位置に位置し、且つ、ブロックレバー38が回転規制位置に位置する「フルラッチ状態」となる。そのため、ドアロック装置20によって車両ドア10は全閉位置に保持される。
従って、この状態で例えばアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置側へ回転操作すると、それまで初期位置に位置していたアウトサイドオープンレバー47が図3の反時計方向に所定角度だけ回転してラッチ解除位置に到達する。即ち、アウトサイドオープンレバー47の支持孔48が図3の位置より上方へ移動する。するとアウトサイドオープンレバー47によって支持されたオープンリンク51が上方へ移動する。しかし、押圧部53はリフトレバー43の被押圧部44より車外側に位置するので、オープンリンク51の押圧部53がリフトレバー43の被押圧部44に対して空振りする。従って、アウトサイドハンドル17がラッチ解除位置まで回転しても、リフトレバー43及びブロックレバー38は回転規制位置にとどまる。そのため、ポール33が係合位置に留まるので、ラッチ25、ポール33、及びリフトレバー43はフルラッチ状態を維持する。
この場合にアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置側へ回転操作すると、アウトサイドオープンレバー47がラッチ解除位置側に向かって回転するので、ラッチ解除可能位置に位置するオープンリンク51が上方へ移動し、オープンリンク51の押圧部53がリフトレバー43の被押圧部44に係合する。そしてアウトサイドハンドル17及びアウトサイドオープンレバー47がラッチ解除位置へ到達すると、オープンリンク51の押圧部53によって被押圧部44が上方に押圧されたリフトレバー43及びブロックレバー38が回転非規制位置へ回転する(図6の仮想線参照)。
すると、ブロックレバー38のポール係合部39がポール33の係合突起34から離間する。そして、所定の反力(例えば、車両ドア10の外周面に固定された弾性材料製のウェザーストリップが発生する力)によって車両ドア10が全開位置側に回転するため、ラッチ25がストライカ100と係合しながら図6及び図7の時計方向に回転する。その結果、ラッチ25によって押されたポール33が非係合位置まで自動的に回転する(図6の仮想線参照)。するとポール33の係合突起34がラッチ25のフルラッチ時被係合部27から離間するので、車両ドア10を全開位置側へ回転させるとラッチ25がアンラッチ位置側に回転する。
なお、この反力によって車両ドア10が全開位置側に回転するときに、何らかの理由により、ラッチ25の回転力によってポール33が非係合位置側に回転しないことがある。しかしこの場合は、ブロックレバー38のラッチ解除時押圧部41が係合位置に位置するポール33の被押圧部35に接触して、ポール33(被押圧部35)を捩じりコイルバネS2の付勢力に抗して非係合位置まで回転させる(図6の仮想線参照)。
そして、ストライカ100がラッチ25から離間するまで車両ドア10を全開位置側へ回転させると、捩じりコイルバネS1の付勢力によってラッチ25がアンラッチ位置に位置する。さらに捩じりコイルバネS2の付勢力によってポール33が係合位置へ回転復帰し、且つ、捩じりコイルバネS3の付勢力によってブロックレバー38が回転規制位置へ回転復帰する。即ち、ドアロック装置20がアンラッチ状態となり、車両ドア10を全開位置まで回転可能になる。
さらに、このとき回転モーメントMによってポール33は図7の時計方向に回転しようとするため、ポール33からブロックレバー38の円弧面40bへ力fbが及ぶ。そのため、このときポール33とブロックレバー38との接触点において静止摩擦力Fb=fb×μbが生じている。なお、μbはポール33とブロックレバー38との間の静止摩擦係数である。そして、この力fbは、回転モーメントMと、距離Rbと、によって定まる。ここで距離Rbは、力fbの方向に延びる直線と、ポール支持軸30の軸芯30Cを通り且つ力fbと平行に延びる直線と、の間の距離である。なお、上述のように円弧面40bの曲率中心は軸芯37Cであるため、力fbは軸芯37Cを通る。即ち、M、fb、及びRbの間には、回転モーメントM=fb×Rbが成立する。そして、本実施形態では、Ra<Rbとなるように、ラッチ支持軸23、ポール支持軸30、及びブロックレバー支持軸37の位置が設定されている。そしてμaとμbとが同一(または略同一)であるため、力fa>力fbとなる。即ち、静止摩擦力Fa>静止摩擦力Fbとなる。
一方、本実施形態のようにブロックレバー38を備える場合は、ドアロック装置20のフルラッチ状態を解除するためには、ブロックレバー38を回転させてポール33とブロックレバー38との間の接触を解除する必要がある。即ち、静止摩擦力Fbに打ち勝つ力でブロックレバー38を回転させる必要がある。
そして、上述のように、静止摩擦力Fa>静止摩擦力Fbである。そのため(ドアロック装置20がブロックレバー38を具備しない場合と比べて)小さい力でブロックレバー38を回転させることにより、ドアロック装置20のフルラッチ状態を解除できる。換言すると、アウトサイドハンドル17に付与する力を大きくすることなく、ドアロック装置20のフルラッチ状態を解除できる。
そのため、図8に示すように、ブロックレバー38と一緒に回転非規制位置側に回転したリフトレバー43のキャンセル用突起45が、ラッチ解除不能位置に位置するオープンリンク51の被押圧面54に衝突し、オープンリンク51をラッチ解除可能位置へ回転させる。従って、この後にアウトサイドハンドル17を初期位置からラッチ解除位置まで回転操作することによりアウトサイドオープンレバー47をラッチ解除位置に移動させると、ラッチ25、ポール33、及びブロックレバー38がフルラッチ状態からアンラッチ状態に切り替わる。
なお、回転非規制位置側に一時的に回転したリフトレバー43及びブロックレバー38は、上述のように、その後に捩じりコイルバネS3の付勢力によって回転規制位置へ復帰する。
従って、フルラッチ位置に位置するラッチ25を、2部材(ポール33及びブロックレバー38)を用いて強固にフルラッチ位置に保持可能である。そのため全閉位置に位置する車両ドア10に開方向の大きな力が掛かっても、車両ドア10が回転するおそれは小さい。
さらに、(ドアロック装置20がブロックレバー38を具備しない場合と比べて)小さい力でブロックレバー38を回転させることにより、ドアロック装置20のフルラッチ状態を解除できる。即ち、ポール33及びブロックレバー38の2部材によってラッチ25をフルラッチ位置に強固に保持しているにも拘わらず、アウトサイドハンドル17に付与する力を大きくすることなくドアロック装置20のフルラッチ状態を解除できる。
ところで、このとき係合位置に位置するポール33の係合突起34と回転規制位置に位置するブロックレバー38のポール係合部39とが互いに接触する。しかし、捩じりコイルバネS2によって回転付勢されているポール33はポール用ストッパに当接することにより係合位置に位置する。即ち、このときにポール33が発生する図5の時計方向の回転力は実質的にゼロである。従って、このときポール33は実質的にブロックレバー38の回転非規制位置側への回転を規制するストッパとしての機能を発揮していない。即ち、ラッチ25がハーフラッチ位置に位置するときは、実質的にブロックレバー38及び捩じりコイルバネS3のみを用いてラッチ25をハーフラッチ位置に保持する。
しかしこのとき、上述のように、ラッチ25のハーフラッチ時係合部28bからブロックレバー38のラッチ係合部40の円弧面40aへ及ぶ力F1によってブロックレバー38に回転モーメントが発生することはない。
従って、ブロックレバー38及び捩じりコイルバネS3のみによって、ラッチ25をハーフラッチ位置に確実に保持できる。
さらに、ポール33及びブロックレバー38を用いてラッチ25をハーフラッチ位置に保持する場合と比べて、ラッチ25をハーフラッチ位置に精度よく保持可能である。なお、仮にラッチ25がハーフラッチ位置に位置するときに、ポール33からブロックレバー38に及ぶ力によってブロックレバー38にある程度の大きさの回転モーメントが発生する場合は(即ち、実質的にブロックレバー38及びポール33の2部材によってラッチ25をハーフラッチ位置に保持する場合は)、ブロックレバー38を回転規制位置に精度よく位置させることが難しくなる。即ち、この場合は、ラッチ25をハーフラッチ位置に精度よく保持するのが難しくなる。
なお、仮にラッチ25がアンラッチ位置からハーフラッチ位置まで回転するときに、ラッチ25の第1押圧部25aが係合位置に位置するポール33の係合突起34と干渉すると、ラッチ25によって回転させられたポール33が回転しながらブロックレバー38に接触する。このような事態が発生すると、ブロックレバー38が捩じりコイルバネS3の付勢力に抗して回転非規制位置側へ円滑に回転できなくなるおそれがある。換言すると、リフトレバー43のキャンセル用突起45が、ラッチ解除不能位置に位置するオープンリンク51をラッチ解除可能位置へ回転させられなくなるおそれがある。
さらにラッチ65とベース部材21との間には、ラッチ65をアンラッチ位置側(図9の矢印A1方向)に回転付勢する捩じりコイルバネS1が設けられている。
ポール70は、フルラッチ用係合部71がフルラッチ位置に位置するラッチ65のフルラッチ時被係合部67と係合してラッチ65をフルラッチ位置に保持する係合位置(図10及び図11参照)と、非係合位置(図9参照)と、の間をベース部材21に対してポール支持軸30まわりに相対回転可能である。
図9乃至図11に示すように、フルラッチ用係合部71の外周面は円弧面71aにより構成されている。円弧面71aの曲率中心71aCはポール支持軸30の軸芯30Cから所定距離(後述する距離Ra’)だけ離間している(図11参照)。また、ハーフラッチ用係合部72の円弧面72aの曲率中心は軸芯30Cである。
さらにポール70とベース部材21との間には、ポール70を係合位置側(図9の矢印A2方向)に回転付勢する捩じりコイルバネS2が設けられている。
さらにベース部材21にはポール用ストッパ(図示略)が設けられている。そして、捩じりコイルバネS2によって回転付勢されたポール70は、ポール用ストッパに当接することにより係合位置で回転を規制される。
ブロックレバー75は、回転規制位置(図11参照)と、回転非規制位置(図9参照)と、の間をベース部材21に対して相対回転可能である。さらに、ブロックレバー75は回転規制位置と回転非規制位置との間を回転するときにハーフラッチ時係合位置(図10参照)を通過する。
さらにブロックレバー75とベース部材21との間には、ブロックレバー75を回転規制位置側(図9の矢印A6方向)に回転付勢する捩じりコイルバネS6が設けられている。
車両ドア10を開口部側にさらに回転させると、ストライカ100がストライカ保持溝66と係合しながら、捩じりコイルバネS1の付勢力に抗してラッチ65をフルラッチ位置側に回転させる。すると、ラッチ65の回転規制突起69がポール70のラッチ65との対向面と接触しながら回転し、やがて回転規制突起69がポール70から離間する。すると、ポール70が捩じりコイルバネS2の付勢力によって係合位置側へ回転し、ブロックレバー75(ポール係合部76)との係合を一時的に解除する。従って、捩じりコイルバネS6の付勢力によって回転付勢されているブロックレバー75は、ハーフラッチ時係合位置側に回転する。
このときの車両ドア10の回転力が小さい場合は、ラッチ65と係合したポール70及びブロックレバー75は図10の位置に留まる。換言すると、ポール70は非係合位置側へ回転せず、且つ、ブロックレバー75は回転非規制位置側へ回転しない。即ち、ポール70及びブロックレバー75によってラッチ65の回転位置がハーフラッチ位置に保持される。換言すると、ドアロック装置60が「ハーフラッチ状態」となる。
このときラッチ65のハーフラッチ時第1被係合部68からポール70のハーフラッチ用係合部72の円弧面72aへ図10に示す矢印F1で示した力が及ぶ。しかしこの力F1はポール70の軸芯30Cを通る。従って、力F1によってポール70に回転モーメントが発生することはない。
また、全開位置に位置する車両ドア10を強い力で回転させた場合は、ラッチ65がハーフラッチ位置に到達したときに、ラッチ65のハーフラッチ時第1被係合部68がポール70のハーフラッチ用係合部72から離間し、さらにラッチ65のハーフラッチ時第1被係合部68がブロックレバー75のラッチ係合部77を押圧しながら乗り越える。そのため、ラッチ25はハーフラッチ位置で回転を停止せずにフルラッチ位置まで回転する。
すると、捩じりコイルバネS2の付勢力によって係合位置に回転復帰させられたポール70のフルラッチ用係合部71の円弧面71aがフルラッチ時被係合部67に係合する。即ち、ポール70のフルラッチ用係合部71の円弧面71aが、ラッチ65のアンラッチ位置側への回転を規制する。
さらに捩じりコイルバネS6の付勢力を受けるブロックレバー75が回転規制位置まで回転し、且つ、ポール係合部76(円弧面76a)がポール70のハーフラッチ用係合部72に係合する。即ち、ブロックレバー75のポール係合部76が、ポール70の非係合位置側への回転を規制する。
従って、ドアロック装置60は、ストライカ100と係合したラッチ65がラッチ位置に位置し、ポール70が係合位置に位置し、且つ、ブロックレバー75が回転規制位置に位置する「フルラッチ状態」となる。そのため、ドアロック装置60によって車両ドア10は全閉位置に保持される。
すると、ブロックレバー75のポール係合部76がポール70のハーフラッチ用係合部72から離間する。即ち、ブロックレバー75によるポール70の非係合位置側への回転規制が解除される。そして、上記反力によって車両ドア10が全開位置側に回転するため、ラッチ65がストライカ100と係合しながら図9乃至図11の時計方向に回転する。その結果、ラッチ65によって押されたポール70が非係合位置側へ自動的に回転する(図示略)。
そして、ストライカ100がラッチ65から離間するまで車両ドア10を全開位置側へ回転させると、捩じりコイルバネS1の付勢力によってラッチ65がアンラッチ位置に位置する。さらにラッチ65によって押圧されたポール70が捩じりコイルバネS2の付勢力に抗してポール70が非係合位置へ回転復帰し、且つ、ブロックレバー75が回転非規制位置へ回転復帰する。即ち、ドアロック装置60がアンラッチ状態となり、車両ドア10を全開位置まで回転可能になる。
さらに、このとき回転モーメントM’によってポール70は図11の時計方向に回転しようとするため、ポール70からブロックレバー75の円弧面76aへ力fb’が及ぶ。そのため、このときポール70とブロックレバー75との接触点において静止摩擦力Fb’=fb’×μbが生じている。なお、μb’はポール70とブロックレバー75との間の静止摩擦係数である。そして、この力fb’は、回転モーメントM’と、距離Rb’と、によって定まる。ここで距離Rb’は、力fb’の方向に延びる直線と、ポール支持軸30の軸芯30Cを通り且つ力fb’と平行に延びる直線と、の間の距離である。なお、上述のように円弧面76aの曲率中心は軸芯37Cであるため、力fb’は軸芯37Cを通る。即ち、M’、fb’、及びRb’の間には、回転モーメントM’=fb’×Rb’が成立する。そして、本実施形態では、Ra’<Rb’となるように、ラッチ支持軸23、ポール支持軸30、及びブロックレバー支持軸37の位置が設定されている。そして、μaとμbとが同一(または略同一)であるため、力fa’>力fb’となる。即ち、静止摩擦力Fa’>静止摩擦力Fb’となる。
従って、第1の実施形態と同様に、(ドアロック装置60がブロックレバー75を具備しない場合と比べて)小さい力でブロックレバー75を回転させることにより、ドアロック装置60のフルラッチ状態を解除できる。換言すると、アウトサイドハンドル17に付与する力を大きくすることなく、ドアロック装置60のフルラッチ状態を解除できる。
従って、フルラッチ位置に位置するラッチ65を、2部材(ポール70及びブロックレバー75)を用いて強固にフルラッチ位置に保持可能である。そのため全閉位置に位置する車両ドア10に開方向の大きな力が掛かっても、車両ドア10が回転するおそれは小さい。
さらに、(ドアロック装置60がブロックレバー75を具備しない場合と比べて)小さい力でブロックレバー75を回転させることにより、ドアロック装置60のフルラッチ状態を解除できる。即ち、ポール70及びブロックレバー75の2部材によってラッチ65をフルラッチ位置に強固に保持しているにも拘わらず、アウトサイドハンドル17に付与する力を大きくすることなくドアロック装置60のフルラッチ状態を解除できる。
そしてこのときブロックレバー75がポール70から離間する。即ち、ブロックレバー75はポール70に力を及ぼさないので、ブロックレバー75に起因する回転モーメントがポール70に発生しない。従って、このときブロックレバー75は実質的にポール70の非係合位置側への回転を規制するストッパとしての機能を発揮していない。即ち、ラッチ65がハーフラッチ位置に位置するときは、実質的にポール70及び捩じりコイルバネS2のみを用いてラッチ65をハーフラッチ位置に保持する。
しかしこのとき、上述のように、ラッチ65のハーフラッチ時第1被係合部68からポール70のハーフラッチ用係合部72の円弧面72aへ及ぶ力F1によってポール70に回転モーメントが発生することはない。
従って、ポール70及び捩じりコイルバネS2のみによって、ラッチ65をハーフラッチ位置に確実に保持できる。
さらに、ポール70及びブロックレバー75を用いてラッチ65をハーフラッチ位置に保持する場合と比べて、ラッチ65をハーフラッチ位置に精度よく保持可能である。なお、仮にラッチ65がハーフラッチ位置に位置するときに、ブロックレバー75からポール70に及ぶ力によってポール70にある程度の大きさの回転モーメントが発生する場合は(即ち、実質的にポール70及びブロックレバー75の2部材によってラッチ65をハーフラッチ位置に保持する場合は)、ポール70を係合位置に精度よく位置させることが難しくなる。即ち、この場合は、ラッチ65をハーフラッチ位置に精度よく保持するのが難しくなる。
この場合は、この力F1によってブロックレバー38に発生する回転モーメントは、ブロックレバー38が回転規制位置(ハーフラッチ保持位置)に位置することを補助する。
この場合は、この力F1によってポール70に発生する回転モーメントは、ポール70が係合位置(ハーフラッチ保持位置)に位置することを補助する。
Claims (5)
- 車体に取付けられたストライカと係合することによって車両ドアを閉止状態に保持するフルラッチ位置と、前記ストライカを解放することにより前記車両ドアが開放状態になるのを許容するアンラッチ位置と、前記フルラッチ位置と前記アンラッチ位置との間の位置であり且つ前記ストライカと係合するハーフラッチ位置と、に回転可能なラッチと、
前記フルラッチ位置に位置する前記ラッチと係合する係合位置と、前記ラッチとの前記係合を解除する非係合位置と、の間を回転可能なポールと、
前記ポールと係合して前記ポールを前記係合位置に保持する回転規制位置と、前記ポールの回転を規制しない回転非規制位置と、の間を回転可能なブロックレバーと、
を備え、
前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するときに、前記ラッチが前記ブロックレバーの回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながら前記ブロックレバーと係合するか、又は、
前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するときに、前記ラッチが前記ポールの回転軸芯を通る方向の力を及ぼしながら前記ポールと係合する、車両用ドアロック装置。 - 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
前記ラッチが前記フルラッチ位置に位置し且つ前記ブロックレバーが前記回転規制位置に位置する状態で、前記ブロックレバーが前記回転非規制位置側に回転したときに、前記ポールを前記非係合位置側に押圧するラッチ解除時押圧部を前記ブロックレバーが備える、車両用ドアロック装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
前記ラッチが前記ハーフラッチ位置に位置するときに、前記ポールが前記ラッチと離間し且つ前記ブロックレバーが前記ラッチと係合して前記ラッチを前記ハーフラッチ位置に保持し、
前記ラッチが前記アンラッチ位置と前記ハーフラッチ位置との間を回転するときに、前記ラッチが前記ポールとの非接触状態を維持する、車両用ドアロック装置。 - 請求項3に記載の車両用ドアロック装置において、
前記ラッチの回転中心軸から前記フルラッチ時被係合部までの前記回転軸を中心とする径方向距離より、前記ラッチの前記回転中心軸から前記ハーフラッチ時被係合部までの径方向距離の方が短く、
前記ラッチが前記アンラッチ位置と前記ハーフラッチ位置との間を回転するときに、前記ハーフラッチ時被係合部が前記ポールとの非接触状態を維持する、車両用ドアロック装置。 - 請求項3又は4に記載の車両用ドアロック装置において、
第1位置と第2位置との間を回転するオープンレバーと、
前記オープンレバーにラッチ解除不能位置とラッチ解除可能位置との間を相対回転可能に支持されたオープンリンクと、
前記ブロックレバー又は前記ブロックレバーと一緒に回転する回転体に設けられたキャンセル用突起と、
を備え、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する場合は、前記オープンレバーの位置に拘わらず前記オープンリンクが前記ブロックレバー又は前記回転体を押圧せず、且つ、前記オープンリンクが前記ラッチ解除可能位置に位置する場合に前記オープンレバーが前記第1位置から前記第2位置へ移動したときに、前記オープンリンクが前記回転規制位置に位置する前記ブロックレバー又は前記回転体を前記回転非規制位置側に押圧し、
前記オープンリンクが前記ラッチ解除不能位置に位置する状態で前記開放状態にあった前記車両ドアが前記閉止状態になることにより、前記ストライカから前記ラッチを介して伝わった力によって前記ブロックレバーが前記回転非規制位置側に回転したときに、前記キャンセル用突起が前記ラッチ解除不能位置に位置する前記オープンリンクを押圧して前記ラッチ解除可能位置へ回転させる、車両用ドアロック装置。
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