JP2018206954A - 駆動回路 - Google Patents
駆動回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018206954A JP2018206954A JP2017110986A JP2017110986A JP2018206954A JP 2018206954 A JP2018206954 A JP 2018206954A JP 2017110986 A JP2017110986 A JP 2017110986A JP 2017110986 A JP2017110986 A JP 2017110986A JP 2018206954 A JP2018206954 A JP 2018206954A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- transistor
- current
- electrically connected
- drive circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Semiconductor Lasers (AREA)
- Logic Circuits (AREA)
Abstract
【課題】電気的な特性を維持しながら、発光素子と駆動回路との距離を長くすること。【解決手段】駆動回路3は、入力信号Vinに応じて出力電流Ioutを生成し、端子T4を介してバイアス電流IBIASから出力電流Ioutを分流することによって駆動電流ILDを増減するトランスコンダクタンスアンプ10と、発光素子2のカソードに電気的に接続され、カソードの電位を接地電位GNDよりも増加させるためのレベルシフト回路30と、を備え、トランスコンダクタンスアンプ10は、端子T2に電気的に接続されたベースと、抵抗素子13を介して接地電位GNDに接続されたエミッタと、コレクタと、を有するトランジスタ11と、定電圧Vcasが印加されたベースと、トランジスタ11のコレクタと電気的に接続されたエミッタと、端子T4に電気的に接続されたコレクタと、を有するトランジスタ12と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、駆動回路に関する。
昨今、光通信分野において伝送レートの高速化に伴い、光信号の変調速度(シンボルレート)が高速化されている。直接変調方式の駆動回路で端面発光型のレーザダイオード(発光素子)を駆動した場合、光出力信号の1レベル(Highレベル)と0レベル(Lowレベル)とに緩和振動が重畳され、光出力信号の波形にてオーバーシュート及びアンダーシュートが発生することがある。ここで、1レベルは発光状態、すなわち光出力信号のパワーの相対的に大きい状態に対応し、0レベルは消光状態、すなわち光出力信号のパワーの相対的に小さい状態に対応する。このようなオーバーシュート及びアンダーシュートが光波形に及ぼす影響は、変調速度の高速化に伴い、大きくなっている。
特許文献1及び非特許文献1には、レーザダイオードに対して並列にRC直列回路、又はRLC直列回路を設けることによって、光波形の整形を行うことが記載されている。非特許文献2には、ボンディングワイヤのインダクタンスによって生じる共振ピークを抑えるために、レーザダイオードと並列にRC直列回路を設け、光波形を整形することが記載されている。
Yasuharu Suematsu, Tchang-Hee Hong, "Suppression of RelaxationOscillation in Light Output of Injection Lasers by Electrical ResonanceCircuit" IEEE Journal of Quantum Electronics, Vol.QE-13, No.9, p.756-762
Akihiro Moto, Tomoko Ikagawa, Shunsuke Sato, Yasuo Yamasaki, YutakaOnishi, Keiji Tanaka, "A Low Power Quad 25.78-Gbit/s 2.5V Laser DiodeDriver using Shunt-Driving in 0.18 um SiGe-BiCMOS", 2013 IEEE CompoundSemiconductor Integrated Circuit Symposium
特許文献1、及び非特許文献1,2等に記載の実装形態では、ボンディングワイヤのインダクタンスを低く抑えるために、駆動回路と発光素子との間の距離を短くすることが好ましい。ところで、発光素子の温度を制御することが求められることがある。このような場合、駆動回路と発光素子との間の距離が短いことから、発光素子だけでなく駆動回路も温度制御することとなる。駆動回路は、高速で動作するほど多くの電力を消費するので、その消費電力の増加に応じて駆動回路が発生する熱量が増える。その結果、温度調整用の素子の負荷が増加し、温度調整用の素子の消費電力が増加するおそれがある。温度調整用の素子の消費電力を低減するには、駆動回路を発光素子から離して、温度調整の対象に含めないことが好ましい。
本発明では、発光素子から出力される光波形の品質を維持しながら、発光素子との距離を長くすることが可能な駆動回路が提供される。
本発明の一側面に係る駆動回路は、バイアス電流を供給するバイアス電流源と直列に接続された発光素子に流れる駆動電流を入力信号に応じて増減する回路である。この駆動回路は、入力信号が入力される入力端子と、バイアス電流源と発光素子のアノードとの間に電気的に接続される出力端子と、入力信号に応じて出力電流を生成し、出力端子を介してバイアス電流から出力電流を分流することによって駆動電流を増減するトランスコンダクタンスアンプと、発光素子のカソードに電気的に接続され、カソードの電位を接地電位よりも増加させるためのレベルシフト回路と、を備える。トランスコンダクタンスアンプは、抵抗素子と、入力端子に電気的に接続された制御端子と、抵抗素子を介して接地電位に接続された第1電流端子と、第2電流端子と、を有する第1トランジスタと、定電圧が印加された制御端子と、第1トランジスタの第2電流端子と電気的に接続された第1電流端子と、出力端子に電気的に接続された第2電流端子と、を有する第2トランジスタと、を備える。
本発明によれば、電気的な特性を維持しながら、発光素子と駆動回路との距離を長くすることができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一側面に係る駆動回路は、バイアス電流を供給するバイアス電流源と直列に接続された発光素子に流れる駆動電流を入力信号に応じて増減する回路である。この駆動回路は、入力信号が入力される入力端子と、バイアス電流源と発光素子のアノードとの間に電気的に接続される出力端子と、入力信号に応じて出力電流を生成し、出力端子を介してバイアス電流から出力電流を分流することによって駆動電流を増減するトランスコンダクタンスアンプと、発光素子のカソードに電気的に接続され、カソードの電位を接地電位よりも増加させるためのレベルシフト回路と、を備える。トランスコンダクタンスアンプは、抵抗素子と、入力端子に電気的に接続された制御端子と、抵抗素子を介して接地電位に接続された第1電流端子と、第2電流端子と、を有する第1トランジスタと、定電圧が印加された制御端子と、第1トランジスタの第2電流端子と電気的に接続された第1電流端子と、出力端子に電気的に接続された第2電流端子と、を有する第2トランジスタと、を備える。
この駆動回路では、第1トランジスタの制御端子に入力された入力信号に応じて出力電流が生成され、出力端子を介してバイアス電流から出力電流が分流されることによって、発光素子に流れる駆動電流が増減される。出力端子と発光素子のアノードとの間、及びレベルシフト回路と発光素子のカソードとの間は、例えばボンディングワイヤによって接続される。このボンディングワイヤのインダクタンスにより、出力電流の時間的変化に応じて起電力が発生する。ボンディングワイヤが長いほど、起電力も大きくなる。トランスコンダクタンスアンプでは、第1トランジスタの第2電流端子と第2トランジスタの第1電流端子とが互いに電気的に接続されている。第2トランジスタの第2電流端子が出力端子に接続されているので、第2トランジスタの第2電流端子に上述の起電力が加わるが、第2トランジスタの制御端子に定電圧が印加されているので、第2トランジスタの第1電流端子の電位の変動が抑制される。これにより、第1トランジスタの第2電流端子の電位の変動が抑制される。第1トランジスタの制御端子と第2電流端子との間には浮遊容量が生じており、第1トランジスタの第2電流端子の電位によって浮遊容量が変化する。しかしながら、第1トランジスタの第2電流端子の電位の変動が抑制されるので、浮遊容量を介してその電位変動が第1トランジスタの制御端子に伝達されることが抑制される。これにより、入力信号に対する第1トランジスタのスイッチング動作が安定化するので、出力電流を安定化することが可能となる。従って、ボンディングワイヤを長くしても、出力電流を安定化することができる。その結果、電気的な特性(例えば周波数特性)を維持しながら、発光素子と駆動回路との距離を長くすることが可能となる。
上記駆動回路は、第2トランジスタの制御端子と接地電位との間に電気的に接続された容量素子をさらに備えてもよい。この場合、第2トランジスタの制御端子が高周波的に接地される。例えば、第1トランジスタがスイッチングすることによって駆動電流の増減だけでなく、駆動回路内に高周波ノイズが発生することがある。この高周波ノイズが容量素子を介して接地電位に流れることによって、第1トランジスタの第2電流端子の電位を安定化することができる。すなわち、第1トランジスタの第2電流端子は、第2トランジスタの第1電流端子に接続されており、第2トランジスタの制御端子の電位の変化に応じて第2トランジスタの第1電流端子の電位が変化するが、第2トランジスタの第1電流端子の電位に高周波ノイズが影響することを抑制することができる。それにより、第1トランジスタの第2電流端子の電位をより安定化することができる。
上記駆動回路は、第2トランジスタの第2電流端子と接地電位との間に電気的に接続されたフィルタ回路をさらに備えてもよい。この場合、フィルタ回路によって、出力電流の高周波成分が発光素子に流れないようバイパスされる。これにより、駆動電流の遷移時間を調整することができる。例えば、出力電流の変化を遅くすることによって、発光素子の緩和振動を抑制することができ、光出力波形の品質向上が可能となる。
レベルシフト回路によって接地電位よりも増加されたカソードの電位と接地電位との電位差が、定電圧の電位と第2トランジスタの第1電流端子の電位との電位差に略等しく設定されてもよい。この場合、発光素子のアノード及びカソードの間の電圧(駆動電圧)を所定の値に保つことができる。
本発明の別の側面に係る駆動回路は、バイアス電流を供給するバイアス電流源と直列に接続された発光素子に流れる駆動電流を入力信号に応じて増減する回路である。この駆動回路は、入力信号が入力される入力端子と、発光素子のアノードに電源電圧を供給する電源配線と、発光素子のカソードに電気的に接続される出力端子と、入力信号に応じて出力電流を生成し、出力端子を介してバイアス電流に出力電流を重畳することによって駆動電流を増減するトランスコンダクタンスアンプと、出力端子に電気的に接続されたバイアス電流源と、を備える。トランスコンダクタンスアンプは、抵抗素子と、入力端子に電気的に接続された制御端子と、抵抗素子を介して接地電位に接続された第1電流端子と、第2電流端子と、を有する第1トランジスタと、定電圧が印加された制御端子と、第1トランジスタの第2電流端子と電気的に接続された第1電流端子と、出力端子に電気的に接続された第2電流端子と、を有する第2トランジスタと、を備える。
この駆動回路では、第1トランジスタの制御端子に入力された入力信号に応じて出力電流が生成され、出力端子を介してバイアス電流に出力電流を重畳することによって、発光素子に流れる駆動電流が増減される。電源配線と発光素子のアノードとの間、及び出力端子と発光素子のカソードとの間は、例えばボンディングワイヤによってそれぞれ接続される。このボンディングワイヤのインダクタンスにより、出力電流の時間的変化に応じて起電力が発生する。ボンディングワイヤが長いほど、起電力も大きくなる。トランスコンダクタンスアンプでは、第1トランジスタの第2電流端子と第2トランジスタの第1電流端子とが互いに電気的に接続されている。第2トランジスタの第2電流端子が出力端子に接続されているので、第2トランジスタの第2電流端子に上述の起電力が加わるが、第2トランジスタの制御端子に定電圧が印加されているので、第2トランジスタの第1電流端子の電位の変動が抑制される。これにより、第1トランジスタの第2電流端子の電位の変動が抑制される。第1トランジスタの制御端子と第2電流端子との間には浮遊容量が生じており、第1トランジスタの第2電流端子の電位によって浮遊容量が変化する。しかしながら、第1トランジスタの第2電流端子の電位の変動が抑制されるので、浮遊容量を介してその電位変動が第1トランジスタの制御端子に伝達されることが抑制される。これにより、入力信号に対する第1トランジスタのスイッチング動作が安定化するので、出力電流を安定化することが可能となる。従って、ボンディングワイヤを長くしても、出力電流を安定化することができる。その結果、電気的な特性(例えば周波数特性)を維持しながら、発光素子と駆動回路との距離を長くすることが可能となる。
上記駆動回路は、電源配線と接地電位との間に電気的に接続された容量素子をさらに備えてもよい。この場合、容量素子は、駆動電流のリターンパスとして作用する。このため、駆動電流の波形が乱れることを抑制することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る駆動回路の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態に係る駆動回路の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図1に示されるように、光送信装置1は、発光素子2及び駆動回路3を主に備える。発光素子2は、例えば、直接変調用の半導体レーザ素子であり、具体的には、端面発光型レーザダイオードである。このようなレーザダイオードとしては、分布帰還型レーザダイオード(DFB−LD:Distributed FeedBack Laser Diode)、及びファブリペローレーザダイオード(FP−LD:Fabry-Perot Laser Diode)等がある。
図1は、第1実施形態に係る駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図1に示されるように、光送信装置1は、発光素子2及び駆動回路3を主に備える。発光素子2は、例えば、直接変調用の半導体レーザ素子であり、具体的には、端面発光型レーザダイオードである。このようなレーザダイオードとしては、分布帰還型レーザダイオード(DFB−LD:Distributed FeedBack Laser Diode)、及びファブリペローレーザダイオード(FP−LD:Fabry-Perot Laser Diode)等がある。
発光素子2のカソード(陰極)は、ボンディングワイヤBW2を介して駆動回路3の端子T5に電気的に接続されている。発光素子2のアノード(陽極)は、FBI(フェライトビーズインダクタ)5を介してバイアス電流源4と直列に接続されている。FBI5は、発光素子2のアノードに生じる高周波電流(例えば駆動電流ILDの高周波成分)をブロックするための素子である。さらに、発光素子2のアノードは、ボンディングワイヤBW1を介して駆動回路3の端子T4(出力端子)に電気的に接続されている。バイアス電流源4は、発光素子2を所定の電力で発光させるために、直流のバイアス電流IBIASを供給する。バイアス電流IBIASを大きくすると、発光素子2から出力される光出力信号Poutの光パワーが増加する。
駆動回路3は、直接変調方式の駆動回路であり、シャント駆動方式に基づいて発光素子2に流れる駆動電流ILDを供給(増減)する回路である。駆動回路3は、例えば、25Gb/s以上の高速の変調速度で使用可能な直接変調方式の駆動回路である。駆動回路3は、駆動電流ILDを増減させてオン・オフ変調(on−off keying)により発光素子2を直接変調する。
駆動回路3は、端子T1、端子T2(入力端子)、端子T3、端子T4、及び端子T5を有する。端子T1には、定電圧Vcasが供給される。端子T2には、外部から入力信号Vinが供給される。端子T3は、接地電位(グラウンド電位)GNDに電気的に接続される。端子T4は、ボンディングワイヤBW1を介して発光素子2のアノードに電気的に接続される。端子T4は、ボンディングワイヤBW1及びFBI5を介してバイアス電流源4に接続される。つまり、端子T4は、バイアス電流源4と発光素子2のアノードとの間に電気的に接続される。端子T5は、ボンディングワイヤBW2を介して発光素子2のカソードに電気的に接続される。
駆動回路3は、入力信号Vinに応じて駆動電流ILDを増減する。具体的には、駆動回路3は、外部から端子T2に供給される入力信号Vinに応じて出力電流Ioutを生成する。出力電流Ioutは、駆動電流ILDを増減するための信号であって、バイアス電流IBIASから分流して、ボンディングワイヤBW1を介して端子T4から駆動回路3に流れ込む。これにより、発光素子2に流れる駆動電流ILDは、バイアス電流IBIASと出力電流Ioutとを合成した電流となる。つまり、駆動電流ILDは、バイアス電流IBIASから出力電流Ioutを差し引いた電流(IBIAS−Iout)となるので、駆動電流ILDの波形は出力電流Ioutの波形を上下に反転した形状となる。従って、例えば、出力電流Ioutの波形が0レベルとなるときに、それに応じて光出力信号Poutの波形は1レベルとなり、出力電流Ioutの波形が1レベルとなるときに、それに応じて光出力信号Poutは0レベルとなる。
このような構成により、バイアス電流源4及び駆動回路3により規定される駆動電流ILDが、発光素子2のアノードから発光素子2に供給され、駆動電流ILDの変化に応じて発光素子2が光出力信号Poutを出力する。
駆動回路3の構成について、さらに詳細に説明する。駆動回路3は、トランスコンダクタンスアンプ10と、フィルタ回路20と、レベルシフト回路30と、を備える。
トランスコンダクタンスアンプ10は、入力信号Vinに応じて出力電流Ioutを生成する回路である。トランスコンダクタンスアンプ10は、端子T4を介してバイアス電流IBIASから出力電流Ioutを分流することによって、駆動電流ILDを増減する。トランスコンダクタンスアンプ10は、トランジスタ11(第1トランジスタ)と、トランジスタ12(第2トランジスタ)と、抵抗素子13と、コンデンサ14(容量素子)と、を備える。
トランジスタ11は、例えば、NPN型バイポーラトランジスタである。トランジスタ11のベース(制御端子)は端子T2に電気的に接続されている。トランジスタ11のベースには、端子T2を介して入力信号Vinが入力される。トランジスタ11のエミッタ(第1電流端子)は、抵抗素子13及び端子T3を介して接地電位GNDに接続されている。つまり、トランジスタ11及び抵抗素子13は、エミッタ接地回路を構成している。トランジスタ11のコレクタ(第2電流端子)はトランジスタ12のエミッタ(第1電流端子)に接続されている。
トランジスタ12は、例えば、NPN型バイポーラトランジスタである。トランジスタ12のベース(制御端子)は端子T1に電気的に接続されている。トランジスタ12のベースには、端子T1を介して定電圧Vcasが供給(印加)される。この定電圧Vcasを供給する電圧源(不図示)は、低インピーダンス(内部抵抗)の電圧源であり、トランジスタ11のコレクタ電位が広い周波数範囲で固定されることが好ましい。
また、トランジスタ12のベースは、端子T1から見た高周波でのインピーダンスを下げるためにコンデンサ14及び端子T3を介して接地電位GNDに接続されている。つまり、コンデンサ14は、トランジスタ12のベースと接地電位GNDとの間に電気的に接続される。トランジスタ12のエミッタは、トランジスタ11のコレクタに電気的に接続されている。トランジスタ12のコレクタ(第2電流端子)は端子T4に電気的に接続されており、端子T4及びボンディングワイヤBW1を介して発光素子2のアノードに電気的に接続されている。つまり、トランジスタ12は、例えばカスコードトランジスタである。なお、コンデンサ14は、それぞれの静電容量値が互いに異なる複数のコンデンサを含んでいてもよい。
なお、トランジスタ11のベースには、端子T2を介して、トランジスタ11をA級動作させるために必要なバイアス電圧が供給されている。つまり、入力信号Vinには、バイアス電圧が重畳される。これにより、例えばトランジスタ11に10〜30mA程度の電流が流れる。このような構成のトランスコンダクタンスアンプ10では、トランジスタ11のベースに入力信号Vinが入力されると、入力信号Vinの電圧レベルに応じた電流値を有する出力電流Ioutが、トランジスタ12のコレクタに引き込まれる(出力される)。トランスコンダクタンスアンプ10の利得は、抵抗素子13の抵抗値Reによって決まり、例えば負荷回路の抵抗値をRとすると、R/Re程度である。
トランスコンダクタンスアンプ10の出力には、寄生容量15が生じる。つまり、寄生容量15は、トランジスタ12のコレクタと端子T3との間に生じる。
フィルタ回路20は、トランスコンダクタンスアンプ10のスイッチングによって発生する高周波電流(例えば出力電流Ioutの高周波成分)の一部を接地電位GNDにバイパスするためのダンピングフィルタである。フィルタ回路20は、抵抗素子21と、インダクタ22と、コンデンサ23と、を備える。抵抗素子21、インダクタ22、及びコンデンサ23は、その順で、駆動回路3の端子T4と端子T5との間に直列に接続されている。つまり、フィルタ回路20は、トランスコンダクタンスアンプ10と並列に接続されており、トランジスタ12のコレクタと接地電位GNDとの間に電気的に接続される。
レベルシフト回路30(電圧シフト回路)は、発光素子2のカソードの電位を接地電位よりも高くするための回路である。レベルシフト回路30は、端子T5及びボンディングワイヤBW2を介して、発光素子2のカソードに電気的に接続される。レベルシフト回路30は、例えばダイオード接続されたトランジスタ31を備える。トランジスタ31は、例えば、NPN型バイポーラトランジスタである。トランジスタ31のベース及びコレクタは、互いに接続(このような接続をダイオード接続という)され、端子T5に電気的に接続されている。トランジスタ31のエミッタは、端子T3を介して接地電位GNDに電気的に接続されている。ダイオード接続によって、トランジスタ31のコレクタ電流はコレクタ電位に対してダイオード特性を示す。ダイオード特性を示すトランジスタ31に所定の電流を流すことによって電圧降下(電圧シフト)が生成される。このようにダイオード特性を利用して、レベルシフト回路30は発光素子2のカソードの電位を接地電位GNDよりも高くすることができる。
レベルシフト回路30によって、発光素子2のカソードの電位は、例えばトランジスタ31のベース−エミッタ間電圧Vbe3だけ接地電位GNDよりも高くすることができる。このため、発光素子2のアノードの電位は、発光素子2の順方向バイアス電圧Vfにベース−エミッタ間電圧Vbe3を加えたVf+Vbe3となる。発光素子2のカソードの電位と接地電位GNDとの電位差は、定電圧Vcasとトランジスタ12のエミッタ電位との電位差に略等しく設定される。つまり、トランジスタ31のベース−エミッタ間電圧Vbe3は、トランジスタ12のベース−エミッタ間電圧Vbe2と略等しい。
このように構成された駆動回路3では、トランジスタ11のベースに入力された入力信号Vinに応じて出力電流Ioutが増減され、端子T4を介してバイアス電流IBIASから出力電流Ioutが分流されることによって、発光素子2に流れる駆動電流ILDが増減される。
端子T4と発光素子2のアノードとの間はボンディングワイヤBW1によって電気的に接続され、レベルシフト回路30と発光素子2のカソードとの間はボンディングワイヤBW2によって電気的に接続される。ここで、ボンディングワイヤBW1,BW2の全体のインダクタンスLBWは、ボンディングワイヤBW1のインダクタンスLBW1とボンディングワイヤBW2のインダクタンスLBW2との合算値とみなされ得る。このボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWにより、出力電流Ioutの変化に応じて起電力Eが発生する。この起電力Eは、式(1)で表される。ボンディングワイヤBW1,BW2が長いほど、インダクタンスLBWが大きくなり、起電力Eも大きくなる。例えば、25ピコ秒(psec)の遷移時間で出力電流Ioutの電流値が40mAだけ変化したとすると、インダクタンスLBWが500pHである場合、−0.8Vの起電力Eが発生する。
駆動回路3では、トランジスタ12のコレクタが端子T4に電気的に接続されているので、トランジスタ12のコレクタに起電力Eが加わる。しかしながら、トランジスタ12のベースには、定電圧Vcasが印加されているので、トランジスタ12のエミッタ電位は、定電圧Vcasからトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧Vbe2を減算した電位(=Vcas−Vbe2)となる。トランジスタ12のエミッタとトランジスタ11のコレクタは、互いに接続されているので、トランジスタ11のコレクタも定電圧Vcasからトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧Vbe2を減算した電位となる。このため、トランジスタ11のコレクタ電位は、略一定となり、起電力Eに起因したトランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制される。
次に、図2〜図10を参照して、比較例の駆動回路を含む光送信装置と比較しながら、駆動回路3を含む光送信装置1におけるボンディングワイヤの影響を説明する。まず、第1比較例の駆動回路を含む光送信装置について説明する。図2は、第1比較例の駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図3は、図2の光送信装置の等価回路を示す図である。図4は、図2の駆動回路における入力信号から駆動電流への周波数応答特性を示す図である。図5は、図2の駆動回路における入力信号から光出力信号への周波数応答特性と、駆動電流から光出力信号への周波数応答特性と、を説明するための図である。図4の横軸は入力信号Vinの変調周波数(GHz)を示し、図4の縦軸は入力信号Vinから駆動電流ILDへの規格化された周波数応答特性ILD(s)/Vin(s)(dB)を示す。図5の横軸は入力信号Vinの変調周波数(GHz)を示し、図5の縦軸は規格化された光出力信号の光パワー(dB)を示す。
図2に示されるように、第1比較例の光送信装置101は、光送信装置1と比較して駆動回路3に代えて駆動回路103を備える点で主に相違する。駆動回路103は、駆動回路3と比較して、トランスコンダクタンスアンプ10に代えてトランスコンダクタンスアンプ110を備える点、並びにフィルタ回路20及び端子T1を備えていない点において主に相違する。トランスコンダクタンスアンプ110は、トランスコンダクタンスアンプ10と比較して、トランジスタ12及びコンデンサ14を備えていない点において主に相違する。
この駆動回路103では、入力信号Vinに応じた出力電流Ioutがトランスコンダクタンスアンプ110によって生成され、ボンディングワイヤBW1を経由してバイアス電流IBIASから分流される。出力電流Ioutが増減することによって発光素子2に流れる駆動電流ILDが増減される。
図3に示されるように、駆動回路103は、トランスコンダクタンスGmと入力信号Vin(s)とを乗算して得られる電流値の電流を供給する電流源110aと寄生容量15とが並列に接続された回路で等価的に表され得る。発光素子2は、抵抗値RSの抵抗素子2aと、容量値CLDのコンデンサ2bと抵抗値RLDの抵抗素子2cとが並列に接続された並列回路と、が直列に接続された回路で等価的に表され得る。ボンディングワイヤのインダクタンスLBWは、ボンディングワイヤBW1のインダクタンスLBW1とボンディングワイヤBW2のインダクタンスLBW2との合算値としてみなされ得る。このため、図3に示される等価回路から、光出力信号Poutに寄与する発光素子2の抵抗素子2cに流れる駆動電流ILD(s)は、トランスコンダクタンスアンプ110のトランスコンダクタンスGmを用いて、式(2)で表される。駆動電流ILD(s)は、発光素子2の活性層に流れる電流の周波数応答である。
式(2)において、寄生容量15の容量値Cout=0.1pF、発光素子2の容量値CLD=4pF、抵抗値RLD=2Ω、抵抗値RS=8Ωとした場合、図4に示されるような周波数応答特性が得られる。図4に示されるように、光送信装置101では、ボンディングワイヤのインダクタンスLBWによって、グラフのピークを示す共振周波数が変化する。具体的には、インダクタンスLBW=0pHの場合には、共振は発生しない。インダクタンスLBW=100pHの場合には、共振周波数は50GHzとなり、インダクタンスLBW=200pHの場合には、共振周波数は35GHzとなり、インダクタンスLBW=500pHの場合には、共振周波数は22GHzとなる。このように、インダクタンスLBWが大きくなるに従い、共振周波数が低下する。
この共振周波数は、1/(2π(LBW×Cout)1/2)によって決定される周波数付近に現れる。すなわち、ボンディングワイヤBW1,BW2が長くなり、インダクタンスLBWが大きくなると、共振周波数が低下するので、光出力信号Poutに大きな影響を与えることとなる。
図5に示される応答特性G1は、入力信号Vinの信号源から光出力信号Poutまでの理想的な総合応答(周波数応答)である。応答特性G2は、光送信装置101における駆動電流ILD(s)から光出力信号Poutへの応答である。応答特性G3は、駆動電流ILD(s)から光出力信号Poutへの最適な応答である。応答特性G2は、発光素子2の緩和振動の影響を受けて、18〜20GHz付近の周波数でピーキングを有している。これに対し、応答特性G3は、ピーキングを有しておらず、かつ、周波数の増加に対して利得が漸減するような特性である。上述のように、第1比較例の駆動回路103では、ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWが大きくなるに従い、共振周波数が低下するので、応答特性G3のような特性を得ることはできない。
続いて、第2比較例の駆動回路を含む光送信装置について説明する。図6は、第2比較例の駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図7の(a)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが300pHである場合の図2及び図6の駆動回路における入力信号から駆動電流への周波数応答特性を示す図、図7の(b)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが500pHである場合の図2及び図6の駆動回路における入力信号から駆動電流への周波数応答特性を示す図である。図7の(a)、(b)の横軸は入力信号Vinの変調周波数(GHz)を示し、図7の(a)、(b)の縦軸は入力信号Vinから駆動電流ILDへの規格化された周波数応答特性ILD(s)/Vin(s)(dB)を示す。
図6に示されるように、第2比較例の光送信装置201は、光送信装置101と比較して駆動回路103に代えて駆動回路203を備える点で主に相違する。駆動回路203は、駆動回路103と比較して、フィルタ回路220を備える点において主に相違する。フィルタ回路220は、トランスコンダクタンスアンプ110のスイッチング動作によって生じる高周波電流(出力電流Ioutの高周波成分)の一部を接地電位GNDにバイパスするためのダンピングフィルタ(フィルタ回路)である。フィルタ回路220は、フィルタ回路20と比較して、インダクタ22を備えていない点において相違する。
この駆動回路203では、フィルタ回路220によって、共振によるピークを抑制することができる。このため、図7の(a)に示されるように、ボンディングワイヤBW1,BW2が短い(LBW=300pH)場合には、駆動電流ILDの応答特性は、22GHz付近まで理想応答特性(LBW=0pH)と近似している。なお、抵抗素子21の抵抗値Rdは50Ωに設定され、コンデンサ23の容量値Cdは0.6pFに設定されている。
ボンディングワイヤBW1,BW2が長い(LBW=500pH)場合には、LBW=300pHの場合よりも、共振周波数が低下する。駆動回路203から見た発光素子2側のインピーダンスが高周波で高くなるので、フィルタ回路220の抵抗値Rd及び容量値Cdを調整することにより、高周波側で駆動回路203の出力インピーダンスを上げる必要がある。また、共振周波数の低下によって、10GHz以下の周波数でも利得が上がってしまうので、低周波側では容量値Cdを増やすことによりインピーダンスが上がらないようにする必要がある。例えば、抵抗素子21の抵抗値Rdは65Ωに設定され、コンデンサ23の容量値Cdは1pFに設定される。
この場合、図7の(b)に示されるように、駆動電流ILDの応答特性は、18GHz付近まで理想応答特性と近似している。しかしながら、駆動電流ILDの応答特性では、30GHz付近で理想応答特性と比較して、利得が5dB程度下がる。このため、ロールオフ特性が急な傾斜となるので、光出力波形においてジッタが発生しやすくなる。このように、駆動回路203では、ボンディングワイヤBW1,BW2を短くする必要があるので、駆動回路203の実装には制約が生じる。つまり、発光素子2と駆動回路203とを近接させる必要があるので、例えば、発光素子2と駆動回路203とを同一キャリア上に実装しなければならない場合もあり得る。しかしながら、例えば、光送信装置201が、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で標準化されている100GE−LR4に準拠している場合、発光素子2だけでなく同一キャリア上に実装された駆動回路203も温度制御すると、温調素子の負荷が増加し、温調素子の消費電力が増加するおそれがある。
続いて、駆動回路3を含む光送信装置1におけるボンディングワイヤの影響を説明する。図8は、図1及び図6の駆動回路における入力信号から駆動電流への周波数応答特性を示す図である。図9の(a)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが300pHである場合の図6の駆動回路における出力トランジスタの端子電圧を示す図、図9の(b)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが500pHである場合の図6の駆動回路における出力トランジスタの端子電圧を示す図、図9の(c)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが300pHである場合の図6の光送信装置における光出力信号の波形を示す図、図9の(d)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが500pHである場合の図6の光送信装置における光出力信号の波形を示す図である。図10の(a)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが300pHである場合の図1の駆動回路における出力トランジスタの端子電圧を示す図、図10の(b)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが500pHである場合の図1の駆動回路における出力トランジスタの端子電圧を示す図、図10の(c)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが300pHである場合の図1の光送信装置における光出力信号の波形を示す図、図10の(d)は、ボンディングワイヤのインダクタンスが500pHである場合の図1の光送信装置における光出力信号の波形を示す図である。
図8の横軸は入力信号Vinの変調周波数(GHz)を示し、図8の縦軸は入力信号Vinから駆動電流ILDへの規格化された周波数応答特性ILD(s)/Vin(s)(dB)を示す。図9の(a)、(b)及び図10の(a)、(b)の横軸は時間(ps)を示し、図9の(a)、(b)及び図10の(a)、(b)の縦軸は電圧(V)を示す。図9の(c)、(d)及び図10の(c)、(d)の横軸は時間(ps)を示し、図9の(c)、(d)及び図10の(c)、(d)の縦軸は光出力信号の強度(a.u.)を示す。なお、「a.u.」は、任意単位(arbitrary unit)を意味する。図6の駆動回路203では、トランジスタ11が出力電流Ioutを出力し、図1の駆動回路3では、トランジスタ12が出力電流Ioutを出力するので、図9の(a)、(b)は、トランジスタ11の端子電圧(ベース電位Vb、エミッタ電位Ve、及びコレクタ電位Vc)を示し、図10の(a)、(b)は、トランジスタ12の端子電圧(ベース電位Vb、エミッタ電位Ve、及びコレクタ電位Vc)を示している。
図8に示される特性は、ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWが500pHである場合の、入力信号Vinから駆動電流ILDへの周波数応答特性である。特性Gaは、駆動回路3を用いた場合の特性であり、特性Gbは、第2比較例の駆動回路203を用いた場合の特性である。なお、駆動回路203では、抵抗素子21の抵抗値Rdは50Ωに設定され、コンデンサ23の容量値Cdは0.6pFに設定されている。駆動回路3では、抵抗素子21の抵抗値Rdは80Ωに設定され、インダクタ22のインダクタンスLdは250pHに設定され、コンデンサ23の容量値Cdは1.0pFに設定されている。
図8に示されるように、特性Gbでは、3dB帯域は19GHz程度であり、20GHz以上の周波数においてロールオフ減衰特性(傾き)が急峻となっている。特性Gaでは、3dB帯域は21.4GHzであり、20GHz以上の周波数においてロールオフ減衰特性が特性Gbよりも緩やかである。30GHzにおける特性Gaと特性Gbとの利得差は、6dB程度である。このように、駆動回路3では、ボンディングワイヤBW1,BW2が長いにも関わらず、周波数応答特性が改善している。
ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWが大きくなるに従って、起電力Eによるトランジスタ11の端子電圧(コレクタ電位)のアンダーシュートが大きくなる。このため、トランジスタ11のコレクタ−ベース間の電圧が順方向にバイアスされ、ミラー効果によってトランジスタ11のベースから見た入力容量が増加する。その結果、図9の(a)、(b)に示されるように、トランジスタ11の端子電圧(コレクタ電位Vc)のジッタが大きくなり、図9の(c)、(d)に示されるように、光出力信号Poutの波形が劣化する。
一方、駆動回路3では、トランジスタ12のベースがコンデンサ14によって高周波的に接地されている。このため、図10の(a)、(b)に示されるように、駆動回路203で発生していた電流増幅用のトランジスタ11のコレクタ電位Vcの変動がトランジスタ12で吸収されるので、トランジスタ11のコレクタ電位Vcが安定化される。従って、起電力Eによってトランジスタ11のベースから見た入力容量が増加することは無く、トランジスタ12の端子電圧(コレクタ電位Vc)にジッタも発生しないので、光出力信号Poutに与える影響を低減することができる。その結果、図10の(c)、(d)に示されるように、ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWを大きくしても、光出力信号Poutの波形には劣化がほとんど生じない。なお、コンデンサ14は、それぞれの静電容量値が互いに異なる複数のコンデンサを含んでいてもよい。
以上説明したように駆動回路3では、トランジスタ11のベースに入力された入力信号Vinに応じて出力電流Ioutが生成され、端子T4を介してバイアス電流IBIASから出力電流Ioutが分流されることによって、発光素子2に流れる駆動電流ILDが増減される。端子T4と発光素子2のアノードとの間はボンディングワイヤBW1によって電気的に接続され、レベルシフト回路30と発光素子2のカソードとの間はボンディングワイヤBW2によって電気的に接続される。ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWにより、出力電流Ioutの変化に応じて起電力が発生する。ボンディングワイヤBW1,BW2が長いほど、起電力も大きくなる。
トランスコンダクタンスアンプ10では、トランジスタ11のコレクタとトランジスタ12のエミッタとが互いに電気的に接続されている。トランジスタ12のコレクタが端子T4に接続されているので、トランジスタ12のコレクタに上述の起電力が加わるが、トランジスタ12のベースに定電圧Vcasが印加されているので、トランジスタ12のエミッタ電位の変動が抑制される。これにより、トランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制される。トランジスタ11のベースとコレクタとの間には浮遊容量が生じており、トランジスタ11のコレクタ電位によって浮遊容量が変化する。しかしながら、トランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制されるので、浮遊容量を介してその電位変動がトランジスタ11のベースに伝達されることが抑制される。これにより、入力信号Vinに対するトランジスタ11のスイッチング動作が安定化するので、出力電流Ioutを安定化することが可能となる。従って、ボンディングワイヤBW1,BW2を長くしても、出力電流Ioutを安定化することができる。その結果、電気的な特性(特に周波数特性)を維持しながら、発光素子2と駆動回路3との距離を長くすることが可能となる。
言い換えると、トランジスタ12は、起電力Eからトランジスタ11のベース−コレクタ間が順方向にバイアスされることを防ぐために設けられている。つまり、起電力Eは、トランジスタ12によって、過渡的な電圧変化によってトランスコンダクタンスアンプ10の性能が変化しないように抑制されている。これにより、トランジスタ11のベース−コレクタ間に逆方向バイアスが印加されている状態が維持される。
駆動回路3は、トランジスタ12のベースと接地電位GNDとの間に電気的に接続されたコンデンサ14を備えている。このため、トランジスタ12のベースが高周波的に接地される。例えば、トランジスタ11がスイッチングすることによって駆動電流ILDの増減だけでなく、駆動回路3内に高周波ノイズが発生することがある。この高周波ノイズがコンデンサ14を介して接地電位GNDに流れることによって、トランジスタ11のコレクタ電位を安定化することができる。すなわち、トランジスタ11のコレクタは、トランジスタ12のエミッタに電気的に接続されており、トランジスタ12のベース電位の変化に応じてトランジスタ12のエミッタ電位が変化するが、トランジスタ12のベース電位を安定化することによってトランジスタ12のエミッタ電位に高周波ノイズが影響することを抑制することができる。なお、コンデンサ14は、それぞれの静電容量値が互いに異なる複数のコンデンサを含んでいてもよい。
また、フィルタ回路20によって、出力電流Ioutの高周波成分が発光素子2に流れないようにバイパスされる。これにより、駆動電流ILDの遷移時間を調整することができる。例えば、駆動電流ILDの立ち上がりを遅くすることによって、発光素子2の緩和振動を抑制することができ、光出力信号Poutの波形の品質向上が可能となる。
また、レベルシフト回路30によって接地電位GNDよりも増加された発光素子2のカソードの電位と接地電位GNDとの電位差が、定電圧Vcasの電位とトランジスタ12のエミッタ電位との電位差に略等しく設定される。このため、発光素子2のアノード及びカソードの間の電圧(駆動電圧)を所定の値に保つことができる。
なお、駆動回路203と比較して、駆動回路3は、トランジスタ12及びレベルシフト回路30(トランジスタ31)をさらに備えている。このため、トランジスタ12,31によって1段のトランジスタ分、すなわちベース−エミッタ間電圧Vbe3分程度、端子T4の電位が上がる。これにより、駆動回路3の内部の消費電力は、駆動回路203の内部の消費電力よりも、Vbe3×Ioutだけ増加する。一方で、光送信装置1では、ボンディングワイヤBW1,BW2を長くすることにより、温調素子上には発光素子2だけが載置され得る。このため、駆動回路3の電力消費によって生じる熱は直接的には温調素子の制御対象にはならないので、温度制御に関する消費電力は、光送信装置201よりも低下する。通常、駆動回路の消費電力の増分に対して温度制御の消費電力の低下の方が大きいので、光送信装置の消費電力は全体として低下する。
(第2実施形態)
次に、図11を参照して、第2実施形態に係る駆動回路を説明する。図11は、第2実施形態に係る駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図11に示されるように、光送信装置1Aは、駆動回路3に代えて駆動回路3Aを備える点、バイアス電流源4及びFBI5を備えない点、並びに発光素子2と駆動回路3との接続において光送信装置1と主に相違する。駆動回路3Aは、レベルシフト回路30に代えて、バイアス電流源41、コンデンサ42(容量素子)、及び端子T6を備える点において駆動回路3と主に相違する。
次に、図11を参照して、第2実施形態に係る駆動回路を説明する。図11は、第2実施形態に係る駆動回路を含む光送信装置の概略構成を示す図である。図11に示されるように、光送信装置1Aは、駆動回路3に代えて駆動回路3Aを備える点、バイアス電流源4及びFBI5を備えない点、並びに発光素子2と駆動回路3との接続において光送信装置1と主に相違する。駆動回路3Aは、レベルシフト回路30に代えて、バイアス電流源41、コンデンサ42(容量素子)、及び端子T6を備える点において駆動回路3と主に相違する。
光送信装置1Aでは、発光素子2のカソードがボンディングワイヤBW1を介して端子T4に接続され、発光素子2のアノードがボンディングワイヤBW2を介して端子T5に接続される。つまり、端子T4は発光素子2のカソードに電気的に接続され、端子T5は発光素子2のアノードに電気的に接続される。端子T6は、電源VCCに電気的に接続される。端子T5と端子T6とは、電源配線PLを介して互いに電気的に接続されている。電源配線PLは、発光素子2のアノードに電源電圧を供給するための配線である。したがって、発光素子2のアノードは、電源電圧に電気的に接続される。
バイアス電流源41は、発光素子2を所定の電力で発光させるために、直流のバイアス電流IBIASを発光素子2の順方向に供給する。バイアス電流源41の一端は端子T4に電気的に接続され、バイアス電流源41の他端は端子T3に電気的に接続される。このため、トランスコンダクタンスアンプ10は、端子T4を介してバイアス電流IBIASに出力電流Ioutを重畳することによって、駆動電流ILDを増減する。
コンデンサ42の一端は端子T6に電気的に接続され、コンデンサ42の他端は端子T3に電気的に接続される。つまり、コンデンサ42は、電源配線PLと接地電位GNDとの間に電気的に接続され、駆動電流ILDのリターンパスとして作用する。
このように構成された駆動回路3Aでは、トランジスタ11のベースに入力された入力信号Vinに応じて出力電流Ioutが生成され、端子T4を介してバイアス電流IBIASに出力電流Ioutを重畳することによって、発光素子2に流れる駆動電流ILDが増減される。
電源配線PLと発光素子2のアノードとの間はボンディングワイヤBW2によって電気的に接続され、端子T4と発光素子2のカソードとの間はボンディングワイヤBW1によって電気的に接続される。ボンディングワイヤBW1,BW2のインダクタンスLBWにより、出力電流Ioutの変化に応じて起電力Eが発生する。この起電力Eは、式(1)で表される。
駆動回路3Aでは、トランジスタ12のコレクタが端子T4に接続されているので、トランジスタ12のコレクタに起電力Eが加わる。しかしながら、トランジスタ12のベースには、定電圧Vcasが印加されているので、トランジスタ12のエミッタ電位は、定電圧Vcasからトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧Vbe2を減算した電位(=Vcas−Vbe2)となる。トランジスタ12のエミッタとトランジスタ11のコレクタは、互いに接続されているので、トランジスタ11のコレクタも定電圧Vcasからトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧Vbe2を減算した電位となる。このため、トランジスタ11のコレクタ電位は、略一定となり、起電力Eに起因したトランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制される。
駆動回路3Aにおいても、駆動回路3と同様の効果が奏される。つまり、トランスコンダクタンスアンプ10では、トランジスタ11のコレクタとトランジスタ12のエミッタとが互いに電気的に接続されている。トランジスタ12のコレクタが端子T4に電気的に接続されているので、トランジスタ12のコレクタに上述の起電力が加わるが、トランジスタ12のベースに定電圧Vcasが印加されているので、トランジスタ12のエミッタ電位の変動が抑制される。これにより、トランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制される。トランジスタ11のベースとコレクタとの間には浮遊容量が生じており、トランジスタ11のコレクタ電位によって浮遊容量が変化する。しかしながら、トランジスタ11のコレクタ電位の変動が抑制されるので、浮遊容量を介してその電位変動がトランジスタ11のベースに伝達されることが抑制される。これにより、入力信号Vinに対するトランジスタ11のスイッチング動作が安定化されるので、出力電流Ioutを安定化することが可能となる。従って、ボンディングワイヤBW1,BW2を長くしても、出力電流Ioutを安定化することができる。その結果、電気的な特性(例えば周波数特性)を維持しながら、発光素子2と駆動回路3との距離を長くすることが可能となる。
電源配線PLと接地電位GNDとの間にコンデンサ42が設けられている。このため、コンデンサ42は駆動電流ILDのリターンパスとして作用し、駆動電流ILDの波形が乱れることを抑制することができる。コンデンサ42は、それぞれの静電容量値が互いに異なる複数のコンデンサを含んでいてもよい。
また、駆動回路3Aでは、レベルシフト回路30が省略されるので、駆動回路3と比較して消費電力を低減することが可能となる。例えば、電源VCCの電圧をレベルシフト回路30の電圧降下の分だけ下げると消費電力は減少する。
なお、本発明に係る駆動回路は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、各トランジスタとして、バイポーラトランジスタを用いて説明を行ったが、トランジスタは、電界効果トランジスタ(FET)であってもよい。トランジスタがFETである場合には、バイポーラトランジスタのベース、エミッタ、及びコレクタは、ゲート、ソース、及びドレインにそれぞれ読み替えられる。
また、駆動回路3では、レベルシフト回路30は、ダイオード接続されたトランジスタ31を備えているが、トランジスタ31に代えて、ショットキダイオード、又はPN接合ダイオードを備えてもよい。また、レベルシフト回路30に並列にコンデンサが設けられてもよい。この場合、高周波のインピーダンスが低減される。
1,1A…光送信装置、2…発光素子、3,3A…駆動回路、4,41…バイアス電流源、10…トランスコンダクタンスアンプ、11…トランジスタ(第1トランジスタ)、12…トランジスタ(第2トランジスタ)、13…抵抗素子、14…コンデンサ(容量素子)、20…フィルタ回路、30…レベルシフト回路(電圧シフト回路)、42…コンデンサ(容量素子)、BW1,BW2…ボンディングワイヤ、GND…接地電位、IBIAS…バイアス電流、ILD…駆動電流、Iout…出力電流、PL…電源配線、T2…端子(入力端子)、T4…端子(出力端子)、Vcas…定電圧、Vin…入力信号。
Claims (6)
- バイアス電流を供給するバイアス電流源と直列に接続された発光素子に流れる駆動電流を入力信号に応じて増減する駆動回路であって、
前記入力信号が入力される入力端子と、
前記バイアス電流源と前記発光素子のアノードとの間に電気的に接続される出力端子と、
前記入力信号に応じて出力電流を生成し、前記出力端子を介して前記バイアス電流から前記出力電流を分流することによって前記駆動電流を増減するトランスコンダクタンスアンプと、
前記発光素子のカソードに電気的に接続され、前記カソードの電位を接地電位よりも増加させるためのレベルシフト回路と、
を備え、
前記トランスコンダクタンスアンプは、
抵抗素子と、
前記入力端子に電気的に接続された制御端子と、前記抵抗素子を介して前記接地電位に接続された第1電流端子と、第2電流端子と、を有する第1トランジスタと、
定電圧が印加された制御端子と、前記第1トランジスタの第2電流端子と電気的に接続された第1電流端子と、前記出力端子に電気的に接続された第2電流端子と、を有する第2トランジスタと、
を備える、駆動回路。 - 前記第2トランジスタの制御端子と前記接地電位との間に電気的に接続された容量素子をさらに備える、請求項1に記載の駆動回路。
- 前記第2トランジスタの第2電流端子と前記接地電位との間に電気的に接続されたフィルタ回路をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の駆動回路。
- 前記レベルシフト回路によって前記接地電位よりも増加された前記カソードの電位と前記接地電位との電位差が、前記定電圧の電位と前記第2トランジスタの第1電流端子の電位との電位差に略等しく設定される、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の駆動回路。
- バイアス電流を供給するバイアス電流源と直列に接続された発光素子に流れる駆動電流を入力信号に応じて増減する駆動回路であって、
前記入力信号が入力される入力端子と、
前記発光素子のアノードに電源電圧を供給する電源配線と、
前記発光素子のカソードに電気的に接続される出力端子と、
前記入力信号に応じて出力電流を生成し、前記出力端子を介して前記バイアス電流に前記出力電流を重畳することによって前記駆動電流を増減するトランスコンダクタンスアンプと、
前記出力端子に電気的に接続された前記バイアス電流源と、
を備え、
前記トランスコンダクタンスアンプは、
抵抗素子と、
前記入力端子に電気的に接続された制御端子と、前記抵抗素子を介して接地電位に接続された第1電流端子と、第2電流端子と、を有する第1トランジスタと、
定電圧が印加された制御端子と、前記第1トランジスタの第2電流端子と電気的に接続された第1電流端子と、前記出力端子に電気的に接続された第2電流端子と、を有する第2トランジスタと、
を備える、駆動回路。 - 前記電源配線と前記接地電位との間に電気的に接続された容量素子をさらに備える、請求項5に記載の駆動回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017110986A JP2018206954A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 駆動回路 |
US15/992,810 US10666013B2 (en) | 2017-06-05 | 2018-05-30 | Driver circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017110986A JP2018206954A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018206954A true JP2018206954A (ja) | 2018-12-27 |
Family
ID=64958218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017110986A Pending JP2018206954A (ja) | 2017-06-05 | 2017-06-05 | 駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018206954A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020195886A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 日本電信電話株式会社 | Dmlドライバ |
CN112751509A (zh) * | 2019-10-31 | 2021-05-04 | 精工爱普生株式会社 | 电机驱动电路、集成电路装置以及电子设备 |
-
2017
- 2017-06-05 JP JP2017110986A patent/JP2018206954A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020195886A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 日本電信電話株式会社 | Dmlドライバ |
JP2020161594A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 日本電信電話株式会社 | Dmlドライバ |
JP7215282B2 (ja) | 2019-03-26 | 2023-01-31 | 日本電信電話株式会社 | Dmlドライバ |
CN112751509A (zh) * | 2019-10-31 | 2021-05-04 | 精工爱普生株式会社 | 电机驱动电路、集成电路装置以及电子设备 |
CN112751509B (zh) * | 2019-10-31 | 2024-02-13 | 精工爱普生株式会社 | 电机驱动电路、集成电路装置以及电子设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10666013B2 (en) | Driver circuit | |
JP5337886B2 (ja) | Dc結合型レーザ駆動回路、及び、半導体レーザ素子の駆動方法 | |
US6946913B2 (en) | High frequency amplifier circuit | |
US9088122B2 (en) | Driver for laser diode integrated with external modulator | |
JPWO2018074410A1 (ja) | 直接変調レーザ駆動回路 | |
JP2016021458A (ja) | 駆動回路及びそれを含む光通信装置 | |
JP6024197B2 (ja) | 発光素子駆動回路 | |
US8571078B2 (en) | Laser driver and optical transmitter implementing the same | |
US20160141833A1 (en) | Laser driver for driving laser diode | |
JP2013106010A (ja) | 駆動回路および光送信装置 | |
JP2020161594A (ja) | Dmlドライバ | |
US6683490B2 (en) | Temperature dependent constant-current generating circuit | |
TWI647908B (zh) | 功率放大模組 | |
US10574027B2 (en) | Laser driver circuit and optical transmitter using the same | |
JP2018206954A (ja) | 駆動回路 | |
JP2020077956A (ja) | 光受信回路 | |
US7711021B2 (en) | Laser driver circuit able to compensate a temperature dependence of the laser diode | |
US8737442B2 (en) | Driver circuit for laser diode outputting pre-emphasized signal | |
JP2007266493A (ja) | レーザモジュール | |
JP7171950B2 (ja) | 電力増幅装置 | |
JP2020092292A (ja) | 増幅回路 | |
JP2017073677A (ja) | 光受信回路、光トランシーバ、および光受信回路の制御方法 | |
JP4337842B2 (ja) | 光送信回路 | |
JP2004241505A (ja) | E/o変換回路 | |
JP5948817B2 (ja) | 駆動回路、及び、光送信装置 |