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JP2018193461A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプフォーマータイプの洗浄料でありながら、安定性と、泡吐出性と、化粧などの油汚れに対する洗浄能とを並立した洗浄料組成物を提供する。
【解決手段】(A)エステル油、(B)アニオン性界面活性剤、及び(C)非イオン性界面活性剤、を含み、泡吐出容器に充填される、洗浄剤組成物。当該洗浄剤組成物は、好ましくは化粧落としに用いられる。(A)エステル油はモノエステルであることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、洗浄剤組成物に関する。より具体的には、本発明は、ポンプフォーマーに充填される洗浄剤組成物に関する。
従来より、皮膚用の洗浄剤として、固体状、液体状、及び半固形状の洗浄剤が販売されている。近年では、消費者ニーズの多様化に伴い、容器から泡で出てくるポンプフォーマータイプの洗浄料も開発されている。
ポンプフォーマータイプの洗浄料は、泡吐出容器内部に設けられた多孔質膜を通過させることで、内容組成物を空気と混合して泡沫状とするため、洗浄料を予め泡立てる必要なく、そのまま肌に塗布して洗浄することができる。
ポンプフォーマータイプの洗浄料としては、たとえば、特許文献1に、高級脂肪酸塩、カルボベタイン型両性界面活性剤及びスルホベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上、30℃において固形状のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及び多価アルコールを含む液体洗浄剤組成物が記載され、特許文献2に、脂肪酸塩、糖アルコール及び特定のポリオールを含有する皮膚洗浄剤組成物が記載され、特許文献3に、高級脂肪酸石鹸を主成分とするイオン性界面活性剤及び多価アルコールを含む洗浄剤組成物が記載されている。
特開2014−156537号公報 特開2014−172877号公報 特開2014−210720号公報
特許文献1〜3に記載のポンプフォーマータイプの洗浄料においては、泡吐出能を確保するために洗浄料の粘度を低く、成分濃度を低くせざるを得ない。したがって、洗浄機能は界面活性剤に担わせる必要があった。しかしながら、このような洗浄機能は、汗汚れや皮脂汚れなどの軽い汚れを落とすことはできても、化粧などの頑固な油汚れを落とすには不十分である。したがって、特許文献1〜3に記載の洗浄組成物は、化粧落としなどの油汚れ除去の用途には適していない。事実、特許文献1〜3では、化粧などの油汚れを落とす洗浄機能については何らの試験もされていない。
一方、化粧落とし用の洗浄組成物が用途に応じた洗浄機能を確保するためには、成分濃度を高くせざるを得ない。したがって、従来の化粧落とし用の洗浄組成物は、高粘度の液状や半固形状の性状のものが主流である。このような洗浄組成物は、その性状から物理的にポンプフォーマータイプの洗浄料として適用できない。また、従来の化粧落とし用の洗浄組成物には固形油や脂肪酸石鹸が含まれることが多い。このため、ポンプフォーマータイプの洗浄料と同様に希釈化して低粘度の液状にした場合は不安定となり、目詰まりの原因となる白濁を生じる。
以上に鑑み、本発明は、ポンプフォーマータイプの洗浄料でありながら、安定性と、泡吐出性と、化粧などの油汚れに対する洗浄能とを並立した洗浄料組成物を提供することを主な目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、洗浄剤組成物に、エステル油と、アニオン性界面活性剤と、非イオン性界面活性剤とを組み合わせることで、上記本発明の目的を達成することを見出した。本発明は、この知見に基づいて、さらに検討を重ねることにより完成された発明である。
すなわち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)エステル油、(B)アニオン性界面活性剤、及び(C)非イオン性界面活性剤、を含み、泡吐出容器に充填される、洗浄剤組成物。
項2. 化粧落としに用いられる、項1に記載の洗浄剤組成物。
項3. 前記(A)エステル油がモノエステルである、項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
項4. 前記(A)エステル油が、炭素数5〜22の一価カルボン酸である脂肪酸と、炭素数5〜30の一価又は二価アルコールとのエステルを含む、項1から3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項5. 前記(A)エステル油が、炭素数10〜22の直鎖一価カルボン酸である脂肪酸と、炭素数5〜22の分岐鎖一価アルコールとのエステルを含む、項4に記載の洗浄剤組成物。
項6. 前記(A)エステル油が、炭素数8〜22の多価カルボン酸と炭素数5〜30の一価アルコールとのエステルを含む、項1から5のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項7. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(A)エステル油の含有量が3〜8質量%である、項1から6のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項8. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の含有量が2〜15質量%である、項1から7のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項9. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(C)非イオン性界面活性剤の含有量が2〜12質量%である、項1から8のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項10. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の質量の比(成分(B)/成分(C))が1.00以上である、項1から9のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項11. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の質量の比(成分(B)/成分(C))が6.00以下である、項1から10のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
項12. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活 性剤の質量の比が1.40以下である、項11に記載の洗浄剤組成物。
本発明によれば、ポンプフォーマータイプの洗浄料でありながら、安定性と、泡吐出性と、化粧などの油汚れに対する洗浄能とを並立した洗浄料組成物が提供される。
[1.洗浄剤組成物]
本発明の洗浄剤組成物は、(A)エステル油、(B)アニオン性界面活性剤、及び(C)非イオン性界面活性剤、を含む。
[1−1.(A)エステル油]
成分(A)のエステル油は、脂肪酸とアルコールとのエステルであって、25℃で液状を呈し、且つ、界面活性剤に分類されないものである。
成分(A)エステル油を構成する脂肪酸は、有機基とカルボキシル基とを有していればよい。例えば、脂肪酸として、置換されていてもよい炭化水素基とカルボキシル基とを有する、炭素数3〜22の飽和又は不飽和のカルボン酸、及び炭素数6〜24の飽和又は不飽和のN−アシル基を有するN−アシルアミノ酸等が挙げられる。
上述のカルボン酸において、炭化水素基が有してよい置換基としては、水酸基、アミノ基等が挙げられる。上述のカルボン酸の具体例としては、炭素数3〜22の一価カルボン酸(例えば、乳酸、ネオペンタン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、オクタン酸(2−エチルヘキサン酸)、イソノナン酸(イソペラルゴン酸)、ネオデカン酸(ジメチルオクタン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、オリーブ脂肪酸等);炭素数3〜22の多価カルボン酸(例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、セバシン酸等)等が挙げられる。
上述のN−アシルアミノ酸において、アミノ酸部分の構造としては特に限定されず、サルコシン、グリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、フェニルグリシン、フェニルアラニン、メチオニン、システイン、シスチン、ホモシステイン、ホモシスチン、グルタミン、アスパラギン、グルタミン酸、アスパラギン酸、リジン、オルニチン、ハイドロキシリジン、アルギニン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジン、3−メチルヒスチジン、プロリン、ヒドロキシプロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、シトルリン、β−アラニン、チロキシン、クレアチニン、タウリン、γ−アミノ酪酸又はこれらの誘導体に由来する構造が挙げられる。上述のN−アシルアミノ酸の具体例としては、N−アシルサルコシン(例えば、N−ラウロイルサルコシン、N−ココイルサルコシン等)、N−アシルグルタミン酸(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸、N−ココイルグルタミン酸等)、N−アシルタウリン(例えば、N−ラウロイルタウリン、N−ココイルタウリン等、N−アシルアラニン(例えば、N−ラウロイルアラニン、N−ココイルアラニン等)、N−アシルグリシン(例えば、N−ラウロイルグリシン、N−ココイルグリシン等)等が挙げられる。
成分(A)のエステル油を構成するアルコールは、炭化水素基と水酸基とを有していればよい。アルコールにおける炭化水素基は、直鎖、分岐鎖、その他ゴナン等の環状構造であってよく、飽和であっても不飽和であってもよい。また、炭化水素基の骨格鎖中にエーテル結合が含まれていてもよい。炭化水素基の炭素数は、2以上、好ましくは2〜30であってよい。具体的なアルコールとしては、炭素数2〜30の一価アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール、ステロール類(例えば、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール等)等);炭素数2〜30、好ましくは2〜10の二価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール等);炭素数3〜10の三価アルコール(例えば、グリセリン等);炭素数6〜13の四価アルコール(例えば、ジグリセリン、ペンタエリスリトール等)等が挙げられる。
成分(A)のエステル油としては、分子内にエステル結合が1個であるモノエステル、分子内にエステル結合が2個以上であるジエステル、トリエステル等が挙げられる。モノエステルとしては、一価カルボン酸である脂肪酸1分子と一価アルコール1分子とのエステル、一価カルボン酸である脂肪酸1分子と多価アルコール1分子とのエステル等が挙げられる。ジエステルとしては、二価カルボン酸である脂肪酸1分子と一価アルコール2分子とのエステル、一価カルボン酸である脂肪酸2分子と二価アルコール1分子とのエステル等が挙げられ、トリエステルとしては、三価カルボン酸である脂肪酸1分子と一価アルコール3分子とのエステル、一価カルボン酸である脂肪酸3分子と三価アルコール1分子とのエステル等が挙げられる。これらの中でも、洗浄剤組成物の安定性を好ましく得る観点から、成分(A)のエステル油としてモノエステルが好ましい。
成分(A)のエステル油の好ましい例としては、洗浄剤組成物の安定性、泡吐出性、及び洗浄能を好ましく得る観点から、炭素数5〜22の一価カルボン酸である脂肪酸(例えば、ネオペンタン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、オクタン酸(2−エチルヘキサン酸)、イソノナン酸(イソペラルゴン酸)、ネオデカン酸(ジメチルオクタン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、オリーブ脂肪酸等)と;炭素数2〜30の一価アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール、ステロール類(例えば、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール等)等)、二価アルコール(例えば、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール等)、又は三価アルコール(例えば、グリセリン等)と、のエステルが挙げられる。さらに、炭素数8〜22の多価カルボン酸である脂肪酸(例えば、セバシン酸等の二価カルボン酸)等と、炭素数2〜30の一価アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール、ステロール類(例えば、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール等)等)も挙げられる。
これらの好ましい例に含まれる具体的な化合物としては、ミリスチン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、エチルヘキサン酸セチル、セバシン酸ジエチル、パルミチン酸エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ミリスチン酸イソセチル、オリーブ脂肪酸エチル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジカプリン酸PG、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、カプリル酸PG、トリエチルヘキサノイン、ステアリン酸エチルヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、セバシン酸ジブチルオクチル、ネオペンタン酸イソデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-5、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルサルコシンイソプロピル等が挙げられる。
上述の中でも、洗浄剤組成物の洗浄能をより好ましく得る観点から、より好ましくは、炭素数5〜22の一価カルボン酸である脂肪酸(例えば、ネオペンタン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、オクタン酸(2−エチルヘキサン酸)、イソノナン酸(イソペラルゴン酸)、ネオデカン酸(ジメチルオクタン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、オリーブ脂肪酸等)と;炭素数5〜30の一価アルコール(例えば、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール、ステロール類(例えば、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール等)等)又は二価アルコール(例えば、ネオペンチルグリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール等)と、のエステルが挙げられる。さらに、炭素数8〜22の多価カルボン酸である脂肪酸(例えば、セバシン酸等の二価カルボン酸)等と、炭素数5〜30の一価アルコール(例えば、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール、ステロール類(例えば、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、ブラシカステロール等のフィトステロール等)等)も挙げられる。
これらのより好ましい例に含まれる具体的な化合物としては、ステアリン酸エチルヘキシル、セバシン酸ジブチルオクチル、ネオペンタン酸イソデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
上述した中でも、洗浄剤組成物の洗浄能をより一層好ましく得る観点から、より一層好ましくは、炭素数10〜22の直鎖一価カルボン酸である脂肪酸(例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、オリーブ脂肪酸等)と;炭素数5〜22、好ましくは8〜22の分岐鎖一価アルコール(例えば、オクチルアルコール(2−エチルヘキシルアルコール)、イソノニルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、イソセチルアルコール(2−ヘキシルデシルアルコール)、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、2−ブチル−1−オクタノール等)と、のエステルが挙げられる。
これらのより一層好ましい例に含まれる具体的な化合物としては、ステアリン酸エチルヘキシル等が挙げられる。
上述の成分(A)のエステル油は、1種を単独で、又は複数種を組み合わせて用いる事ができる。
本発明の洗浄剤組成物の総量に対する成分(A)のエステル油の含有量は、洗浄剤組成物の安定性、泡吐出性、及び洗浄能の効果を良好に得る観点から、たとえば3〜8質量%、好ましくは4〜7質量%であってよい。また、洗浄剤組成物の総量に対する成分(A)のエステル油、成分(B)のアニオン性界面活性剤及び成分(C)の非イオン性界面活性剤の総量は、洗浄剤組成物の安定性、泡吐出性及び洗浄能の効果を良好に得る観点から、7〜40質量%、好ましくは20〜30質量%であってよい。
また、成分(A)のエステル油の中でも、N−アシルアミノ酸とアルコールとのエステルは、洗浄剤組成物の安定性を良好に得る観点から、洗浄剤組成物の総量に対する含有量がたとえば0.3質量%以下、好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは0.01質量%以下、最も好ましくは0質量%である。
[1−2.(B)アニオン性界面活性剤]
成分(B)のアニオン性界面活性剤としては、例えば、カルボン酸型、スルホン酸型、硫酸エステル型、リン酸エステル型等の界面活性剤が例示される。
カルボン酸型の界面活性剤としては、脂肪酸石鹸でない限り特に限定されず、具体的には、炭素数8〜24の飽和又は不飽和のアシル基を有するN−アシルアミノ酸(例えば、ココイルグルタミン酸、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸等のN−アシルグルタミン酸;ココイルサルコシン、ラウロイルサルコシン、オレオイルサルコシン等のN−アシルサルコシン;ココイルメチルタウリン、ラウロイルメチルタウリン等のN−アシルタウリン;ココイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン等のN−アシルアラニン;ココイルグリシン等のN−アシルグリシン等)、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸とのエステル(例えば、ラウレス−5カルボン酸、トリデセス−4カルボン酸等)又はそれらの塩等が挙げられる。
スルホン酸型の界面活性剤としては、具体的には、炭素数6〜22の脂肪酸とイセチオン酸とのエステル(例えば、ココイルイセチオン酸等);スルホコハク酸と炭素数6〜22のアルコールとのエステル(例えば、スルホコハク酸ジエチルヘキシル等);炭素数6〜22のアルキルスルホン酸(ヘキサンスルホン酸、オクタンスルホン酸、デカンスルホン酸、ドデカンスルホン酸等);炭素数10〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸(例えば、アルキルベンゼンスルホン酸等)又はそれらの塩等が挙げられる。
硫酸エステル型の界面活性剤としては、具体的には、炭素数10〜22の飽和又は不飽和脂肪酸と硫酸とのエステル(例えば、ラウリル硫酸、ミリスチル硫酸等)又はそれらの塩等が挙げられる。
リン酸エステル型の界面活性剤としては、具体的には、炭素数8〜24の飽和又は不飽和脂肪酸とリン酸とのエステル(例えば、ラウリルリン酸等)、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとリン酸とのエステル(例えば、ラウレス−1リン酸等)又はそれらの塩等が挙げられる。
上記アニオン性界面活性剤が塩の形態である場合、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;トリエタノールアミン塩;アンモニウム塩等の形態をとることができる。
上述のアニオン性界面活性剤の中でも、本発明の洗浄剤組成物の泡立ち・泡の弾力を一層向上させるという観点から、カルボン酸型の界面活性剤及びリン酸エステル型の界面活性剤から選択されることが好ましい。カルボン酸型の界面活性剤としては炭素数8〜24の飽和又は不飽和のアシル基を有するN−アシルアミノ酸、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸とのエステル又はそれらの塩がより好ましく、炭素数8〜24の飽和又は不飽和のアシル基を有するN−アシルアミノ酸がより一層好ましい。リン酸エステル型の界面活性剤としては炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとリン酸とのエステルがより好ましい。
成分(B)のアニオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物の泡立ち・泡の弾力を一層向上させるという観点から、アニオン性界面活性剤は、カルボン酸型の界面活性剤とリン酸エステル型の界面活性剤との組み合わせが好ましく;更に、炭素数8〜24の飽和又は不飽和のアシル基を有するN−アシルアミノ酸、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとカルボン酸とのエステル又はそれらの塩から選択されるカルボン酸型の界面活性剤と、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとリン酸とのエステルから選択されるリン酸エステル型の界面活性剤との組み合わせがより好ましく;炭素数8〜24の飽和又は不飽和のアシル基を有するN−アシルアミノ酸又はその塩から選択されるカルボン酸型の界面活性剤と、炭素数6〜22の飽和又は不飽和アルコールのポリエチレングリコールエーテルとリン酸とのエステルから選択されるリン酸エステル型の界面活性剤との組み合わせがより一層好ましい。カルボン酸型の界面活性剤とリン酸エステル型の界面活性剤とを組み合わせて使用する場合、これらの比率としては、例えば、カルボン酸型の界面活性剤100質量部に対して、リン酸エステル型の界面活性剤が1〜1000質量部、好ましくは50〜500質量部、更に好ましくは100〜200質量部であってよい。
本発明の洗浄剤組成物の総量に対する成分(B)のアニオン性界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の安定性、泡吐出性、及び洗浄能の効果を良好に得る観点から、たとえば2〜15質量%、好ましくは5〜14質量%、より好ましくは10〜14質量%であってよい。
また、本発明の洗浄剤組成物に含まれる成分(B)のアニオン性界面活性剤の質量は、洗浄剤組成物の安定性を良好に得る観点から、後述の成分(C)の非イオン性界面活性剤の質量に対する比(成分(B)/成分(C))が、例えば1.00以上、好ましくは1.10以上となる量であってもよい。さらに、成分(B)のアニオン性界面活性剤の質量は、洗浄剤組成物の泡吐出性を良好に得る観点から、当該質量比(成分(B)/成分(C))が、たとえば6.00以下、好ましくは1.40以下、さらに好ましくは1.30以下となる量であってよい。
[1−3.(C)非イオン性界面活性剤]
成分(C)の非イオン性界面活性剤としては、例えば、エステル型、エーテル型、エステル・エーテル型、アルカノールアミド型、アルキルグリコシド型、アルコール型等の界面活性剤が挙げられる。
エステル型の界面活性剤としては、具体的には、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とグリコール又はグリセリンとのモノ又はジエステル(例えば、カプリル酸グリセリル、ジラウリン酸グリコール、モノステアリン酸グリコール、ジステアリン酸グリコール、モノラウリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル等);ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等);ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
エーテル型の界面活性剤としては、具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。
エステル・エーテル型の界面活性剤としては、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリグリセリルとのエステル(例えば、ミリスチン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−2、ラウリン酸ポリグリセリル−10、イソステアリン酸ポリグリセリル−10、トリオレイン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル−10等);炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレングリセリンとのエステル(例えば、トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル等):炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル(例えば、オレイン酸PEG−5、ポリエチレングリコールモノオレエート等);炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンソルビトールとのエステル(例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット);ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンビスフェノールAとのエステル(例えば、ポリオキシエチレンビスフェノールAラウリン酸エステル);ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
アルカノールアミド型の界面活性剤としては、具体的には、コカミドDEA、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
アルキルグリコシド型界面活性剤としては、具体的には、オクチルグルコシド、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド等が挙げられる。
アルコール型の界面活性剤としては、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。
上述のアニオン性界面活性剤の中でも、本発明の洗浄剤組成物の泡立ち・泡の弾力を一層向上させるという観点から、エステル型の界面活性剤及びエステル・エーテル型の界面活性剤から選択されることが好ましい。エステル型の界面活性剤としては、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とグリコール又はグリセリンとのモノ又はジエステル、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とグリコール又はグリセリンとのモノ又はジエステルがより好ましい。エステル・エーテル型の界面活性剤としては、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリグリセリルとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレングリセリンとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンソルビトールとのエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンビスフェノールAとのエステルが好ましく、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレングリセリンとのエステルがより一層好ましい。
成分(C)の非イオン性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の洗浄剤組成物の泡立ち・メイク落ちを一層向上させるという観点から、非イオン性界面活性剤は、エステル型の界面活性剤とエステル・エーテル型の界面活性剤との組み合わせが好ましく;炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とグリコール又はグリセリンとのモノ又はジエステル、ソルビタン脂肪酸エステルから選択されるエステル型の界面活性剤と、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリグリセリルとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレングリセリンとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンソルビトールとのエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレンビスフェノールAとのエステルから選択されるエステル・エーテル型の界面活性剤と、の組み合わせがより好ましく;炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とグリコール又はグリセリンとのモノ又はジエステルから選択されるエステル型の界面活性剤と、炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸とポリオキシエチレングリセリンとのエステルから選択されるエステル・エーテル型の界面活性剤と、の組み合わせがより一層好ましい。エステル型の界面活性剤とエステル・エーテル型の界面活性剤とを組み合わせて使用する場合、これらの比率としては、例えば、エステル・エーテル型の界面活性剤100質量部に対して、エステル型の界面活性剤の界面活性剤が10〜200質量部、好ましくは20〜100質量部、更に好ましくは30〜70質量部であってよい。
本発明の洗浄剤組成物の総量に対する成分(C)の非イオン性界面活性剤の含有量は、洗浄剤組成物の安定性、泡吐出性、及び洗浄能の効果を良好に得る観点から、たとえば2〜12質量%、好ましくは5〜12質量%、より好ましくは9〜12質量%であってよい。
また、本発明の洗浄剤組成物に含まれる成分(C)の非イオン性界面活性剤の質量は、洗浄剤組成物の安定性を良好に得る観点から、前述の成分(B)のアニオン性界面活性剤の質量との比(成分(B)の/成分(C))が、例えば1.00以上、好ましくは1.10以上となる量であってもよい。さらに、成分(C)の非イオン性界面活性剤の質量は、洗浄剤組成物の泡吐出性を良好に得る観点から、当該質量比(成分(B)の/成分(C))が、たとえば6.00以下、好ましくは1.40以下、さらに好ましくは1.30以下となる量であってよい。
[1−4.多価アルコール]
本発明の洗浄剤組成物には、保湿効果等を備えさせるために、多価アルコールを配合してもよい。本発明に使用される多価アルコールとしては、具体的には、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。これらの中でも、好ましい多価アルコールとして、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、及びグリセリンが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物に前記多価アルコールを配合する場合、その配合割合については、本発明の安定性、泡吐出性及び洗浄能を具備させる範囲で適宜設定すればよいが、例えば、洗浄剤組成物の総量当たり、0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、更に好ましくは1〜10重量%となる範囲が挙げられる。
[1−5.pH調整剤]
本発明の洗浄剤組成物には、pH調整剤を適宜含むことができる。pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、酢酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、又はそれらの塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、アンモニア水等の無機塩基;2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等の有機塩基;アルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。上述のpH調整剤の中でも、本発明の洗浄剤組成物の安定性の観点から、塩基性アミノ酸が好ましい。なお、本発明の洗浄剤組成物は、安定性、泡立ちの観点から、pH(25℃)が例えば4〜8、好ましくは5〜7であってよく、pH調整剤はこのようなpHとなる量で用いることができる。
[1−6.脂肪酸石鹸]
本発明の洗浄剤組成物は、安定性を得る観点から、脂肪酸石鹸を実質的に含まない。具体的には、本発明の洗浄剤組成物中における脂肪酸石鹸の含有量は、たとえば0.01質量%以下、好ましくは0.001質量%以下、最も好ましくは0質量%である。脂肪酸石鹸としては、具体的には、炭素数6〜22の飽和又は不飽和脂肪酸(例えば、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等)の塩が挙げられ、塩の形態としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;トリエタノールアミン塩;アンモニウム塩等の形態が挙げられる。
[1−7.その他成分]
本発明の洗浄剤組成物には、上記成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、通常の洗浄剤組成物に配合される成分を含有することができる。このような成分としては、例えば、両イオン性界面活性剤、血行促進剤、キレート剤、緩衝剤、低級アルコール(たとえば低級一価アルコール)、中和剤、酸化防止剤、抗菌剤、殺菌剤、薬理活性物質、植物エキス、動物エキス、防腐剤、清涼化剤、色素、顔料、香料等が挙げられる。
[2.吐出容器]
本発明の洗浄剤組成物が充填される泡吐出容器の具体例としては、エアゾール型以外のノンエアゾール型の泡吐出器(ノンガスタイプ泡吐出器)が挙げられる。ノンガスタイプ泡吐出器は、吐出容器内に充填される洗浄剤組成物と空気とを混合し、吐出容器に設けられた多孔質膜を通過させることにより、泡沫状に吐出することができる。具体的には、ポンプフォーマーやスクイズフォーマー等が挙げられる。
吐出容器内部に設けられる多孔質膜は、一又は複数であってよい。また、多孔質膜の孔数は特に限定されず、たとえば20〜500メッシュとすることができる。さらに、本発明の洗浄剤組成物は安定性が良好であり多孔質膜に詰まりにくいため、より細かい50〜300メッシュとすることが好ましい。これによって、安定的にきめ細かい泡を生じさせることができる。
[3.用途]
本発明の洗浄剤組成物は、油分の除去能に優れた洗浄能を有しているため、油分の除去が必要となる用途に特に制限なく使用できる。例えば、化粧落としの用途、手指の洗浄用途が挙げられる。さらに、本発明の洗浄剤組成物は、安定性に優れているため低濃度の洗浄剤組成物の成分割合の変化が少なく化学的安定性の観点から肌に優しいこと、及び泡吐出性に優れているため物理的に肌に優しいことを考慮すると、化粧落としの用途で用いられることが特に好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
[試験例1]
表1及び表2に記載の処方の洗浄剤組成物(実施例1〜11、比較例1〜6)を調製した。油剤として、実施例1〜4及び比較例2〜4でステアリン酸エチルヘキシル(C18飽和直鎖脂肪酸とC8分岐アルコールとのモノエステル)、実施例5でミリスチン酸イソプロピル(C14飽和直鎖脂肪酸とC3分岐アルコールとのモノエステル)、実施例6でネオペンタン酸イソデシル(C5分岐脂肪酸とC10分岐アルコールとのモノエステル)、実施例7でイソノナン酸イソトリデシル(C9分岐脂肪酸とC10分岐アルコールとのモノエステル)、実施例8でトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル(C8、C9脂肪酸とグリセリンとのジエステル)、実施例9でセバシン酸ジブチルオクチル(C10二価脂肪酸とC10分岐アルコールとのジエステル)、実施例10でジカプリン酸ネオペンチルグリコール(C10直鎖飽和脂肪酸とC5二価アルコールとのジエステル)、実施例11でジイソノナン酸ネオペンチルグリコール(C9分岐脂肪酸とC5二価アルコールとのジエステル)、比較例5で炭化水素のイソドデカン、比較例6で常温固形油のシア油を用いた。なお、表1及び表2中、各成分の配合割合の単位は「質量%」である。
Figure 2018193461
Figure 2018193461
さらに、得られた各洗浄組成物について、以下の試験方法に従い、安定性、泡立ち(泡吐出性)、メイク落ち(洗浄能)を評価した。
<安定性>
得られた洗浄組成物をガラス瓶に充填し、40℃で75日間保存した。その後、ガラス瓶の内容物の外観を観察した。安定性は、以下の基準で評価した。
○:透明のまま変化なし
×:白濁が認められる
<泡立ち(泡吐出性)>
得られた洗浄組成物を、別途、ポンプフォーマー容器(グラセル社)に充填し、25℃で1日間保存した。その後、ポンプフォーマー容器から1プッシュ分、洗浄組成物を紙タオル上に吐出した。泡吐出性は、以下の基準で評価した。
◎:吐出された泡の形状がほぼ球状
(以下において、泡の形状が球状の場合における泡の高さを1とする)
○:吐出された泡の高さが3/4以上1未満
△:吐出された泡の高さが1/2以上3/4未満
×:吐出された泡の高さが1/4以上1/2未満
××:吐出された泡の高さが1/4未満(ほとんど立体的な泡はできない)
−:ポンプフォーマーに詰まって吐出できない
<メイク落ち(洗浄能)>
ヒト前腕の2cm×2cm範囲内に、クリームファンデーション10μlを均一の薄さに塗布した。得られた洗浄組成物を2滴滴下し、人差し指で40周円を描くように塗りつけた。洗浄組成物を塗布した部分をコットンで押さえて、前腕におけるファンデーションの残り具合及びファンデーションのコットンへの移り具合を以下の基準で評価した。
◎:前腕におけるファンデーションの残りは少なく、コットンに円形にむらなく充分にファンデーションが付いている
○:前腕におけるファンデーションの残りは認められるが、コットンに円形にむらなくファンデーションが付いている
△:前腕におけるファンデーションの残りはムラ状になっており、コットンにファンデーションが付いている
×:前腕におけるファンデーションは大部分残っており、コットンにファンデーションはうっすらとしか付いていない
××:前腕におけるファンデーションはほぼ完全に残っており、コットンにファンデーションはほとんど付いていない
−:泡立ち試験で−評価であったものについてはメイク落ち試験は実施しない
表1及び表2の結果が示すように、(A)エステル油、(B)アニオン性界面活性剤、及び(C)非イオン性界面活性剤、を含む実施例1〜11の洗浄剤組成物は、ポンプフォーマー用でありながら、ポンプフォーマータイプの洗浄料でありながら、安定性と、泡吐出性と、ファンデーションに対する洗浄能とを並立して得ることができた。
一方、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含んでいても、エステル油を含まない比較例1では、安定性及び泡吐出性は得られたものの、ファンデーションに対する洗浄能は極めて悪かった。また、エステル油を含んでいても、アニオン性界面活性剤も非イオン性界面活性剤も含まない比較例2ではそもそも安定性が悪く、ポンプフォーマー用としての体をなさなかった。さらに、エステル油を含んでいても、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤のうち非イオン性界面活性剤の方を含まない比較例3及びアニオン性界面活性剤の方を含まない比較例4では、安定性は得られたものの、泡吐出性もファンデーションに対する洗浄能も得られなかった。さらに、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含むものの、油剤としてエステル油ではなく炭化水素であるイソドデカンを用いた比較例5及び固形油であるシア油を用いた比較例6ではそもそも安定性が悪く、ポンプフォーマー用としての体をなさなかった。
本発明の好ましい実施形態は上記の通りであるが、本発明はそれらのみに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。

Claims (12)

  1. (A)エステル油、
    (B)アニオン性界面活性剤、及び
    (C)非イオン性界面活性剤、を含み、
    泡吐出容器に充填される、洗浄剤組成物。
  2. 化粧落としに用いられる、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 前記(A)エステル油がモノエステルである、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 前記(A)エステル油が、炭素数5〜22の一価カルボン酸である脂肪酸と、炭素数5〜30の一価又は二価アルコールとのエステルを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  5. 前記(A)エステル油が、炭素数10〜22の直鎖一価カルボン酸である脂肪酸と、炭素数5〜22の分岐鎖一価アルコールとのエステルを含む、請求項4に記載の洗浄剤組成物。
  6. 前記(A)エステル油が、炭素数8〜22の多価カルボン酸と炭素数5〜30の一価アルコールとのエステルを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  7. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(A)エステル油の含有量が3〜8質量%である、請求項1から6のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  8. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の含有量が2〜15質量%である、請求項1から7のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  9. 前記洗浄剤組成物の総量に対する前記(C)非イオン性界面活性剤の含有量が2〜12質量%である、請求項1から8のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  10. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の質量の比が1.00以上である、請求項1から9のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  11. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の質量の比が6.00以下である、請求項1から10のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  12. 前記(C)非イオン性界面活性剤の質量に対する前記(B)アニオン性界面活性剤の質量の比が1.40以下である、請求項11に記載の洗浄剤組成物。
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