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JP2018115652A - 排気ガスセンサの配置構造 - Google Patents

排気ガスセンサの配置構造 Download PDF

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JP2018115652A
JP2018115652A JP2017131609A JP2017131609A JP2018115652A JP 2018115652 A JP2018115652 A JP 2018115652A JP 2017131609 A JP2017131609 A JP 2017131609A JP 2017131609 A JP2017131609 A JP 2017131609A JP 2018115652 A JP2018115652 A JP 2018115652A
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松本 明男
Akio Matsumoto
明男 松本
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

【課題】排気ガス成分の検出精度を損なうことなく排気ガスセンサを配置すること。【解決手段】本発明は、車両用のエンジン(2)に取付けられる排気管(4)と、エンジンの排気ガスを浄化する触媒(6)と、排気管の下流側に接続される消音器(5)と、排気ガス中の所定成分を検出する下流側センサ(8)と、を備える。触媒は、少なくとも一部が消音器内に入り込んでいる。触媒の下流端に接続されるバッフルパイプ(54)の少なくとも一部は、消音器の外面に沿うように配置される。下流側センサは、消音器及びバッフルパイプを貫通するように取り付けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、排気ガスセンサの配置構造に関する。
昨今の排ガス規制に伴い、車両用エンジンの排気システムにおいては、排気ガスを浄化する触媒の劣化状況をモニタすることが求められている。例えば、特許文献1では、触媒の寿命判定を実施するために、触媒の上流側と下流側にそれぞれ排気ガスの酸素濃度を検出する酸素センサが設けられている。
具体的に特許文献1では、排気管の下流端に箱型の消音器が設けられており、消音器の内部には複数の隔壁(セパレータ)によって複数の膨張室が形成されている。また、排気管の内部には触媒が設けられており、触媒の下流端が消音器の所定の膨張室内に突出するまで延びている。酸素センサは、検出部分が消音器の外壁から上記膨張室内に貫通するように取り付けられる。
特開2016−160915号公報
しかしながら、特許文献1では、酸素センサを配置するために消音器の外壁の一部を凹ませている。よって、外壁が凹んだ分だけ膨張室の容積が小さくなり、排気ガスの消音効果が低減するおそれがある。また、酸素センサの検出部分が上記膨張室内に露出されているため、酸素センサは、触媒を通過して上記膨張室内に拡散された後の排気ガスを検出することになる。この結果、触媒通過後の排気ガスの酸素濃度を適切に検出できないおそれがある。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、排気ガス成分の検出精度を損なうことなく排気ガスセンサを配置することができる排気ガスセンサの配置構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様の排気ガスセンサの配置構造は、車両用のエンジンに取付けられる排気管と、前記エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、前記排気管の下流側に接続される消音器と、前記排気ガス中の所定成分を検出する排気ガスセンサと、を備え、前記触媒は、少なくとも一部が前記消音器内に入り込んでおり、前記触媒の下流端に接続される配管の少なくとも一部が前記消音器の外面に沿うように配置され、前記排気ガスセンサは、前記消音器及び前記配管を貫通するように取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、排気ガス成分の検出精度を損なうことなく排気ガスセンサを配置することができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す左側面図である。 本実施の形態に係るエンジン及びその周辺構成を示す左側面図である。 本実施の形態に係る排気管及び消音器の正面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 本実施の形態に係る消音器の斜視図である。 本実施の形態に係る排気ガスセンサの周辺構成を示すエンジンの後面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る排気ガスセンサの配置構造をスポーツタイプの自動二輪車に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明に係る排気ガスセンサの配置構造を、他のタイプの自動二輪車や、バギータイプの自動三輪車、自動四輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成を示す左側面図である。図2は、本実施の形態に係るエンジン及びその周辺構成を示す左側面図である。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する車体フレーム10にエンジン2を懸架して構成される。エンジン2は、例えば、並列2気筒の水冷式エンジンで構成される。エンジン2は、左右に延びるクランクシャフト(不図示)等が収容されるクランクケース20の上部に、シリンダブロック21、シリンダヘッド22及びシリンダヘッドカバー23を取り付けて構成される。クランクケース20の下部には、オイルパン24が設けられる。
なお、本実施の形態では、クランクケース20、シリンダブロック21、シリンダヘッド22、シリンダヘッドカバー23及びオイルパン24を合わせてエンジンケースと呼ぶことにする。また、図2に示すように、エンジンケースの一部を構成するクランクケース20は、上下に分割可能に構成され、上側の上ケース20aと下側の下ケース20bとを有している。上ケース20aと下ケース20bとを合わせることにより、クランクケース20内に各種軸を収容する空間が形成される。特に側面視において、エンジンケース(オイルパン24及び下ケース20b)の後下方の外面形状が、後方に向かうに従って上方に傾斜するプロフィールを有している。
また、下ケース20bの前部には、エンジン2内のオイルをろ過するオイルフィルタ26が取り付けられている。クランクケース20の左側には、エンジンカバーとして、マグネト(不図示)を覆うマグネトカバー28が取り付けられている。
車体フレーム10は、例えば金属パイプを溶接して形成されるダイヤモンドフレームであり、上記のようにエンジン2を懸架することで、車体全体として剛性が得られるように構成される。車体フレーム10は、ヘッドパイプ10aから後下方に向かって延在している。車体フレーム10の前半部分には、エンジン2の前側(シリンダヘッド22)を支持するブラケット部10bが形成されている。車体フレーム10の後部には、スイングアーム18の揺動軸となるピボット部10cが形成されている。詳細は後述するが、ピボット部10cは、エンジン2の後部を懸架する懸架ブラケット10f、消音器5を固定する固定ブラケット10g、及びクランクケース20の後部によって構成される。
車体フレーム10の前後方向の略中央部分には、後方に向かって延びるシートレール10dが設けられている。また、ピボット部10cの上方の車体フレーム10には、後上方に向かって延びるバックステー10eが設けられている。車体フレーム10の上方には、燃料タンク11が設けられ、燃料タンク11の後方には、シートレール10dに沿ってライダーシート12及びピリオンシート13が設けられる。ヘッドパイプ10aの周辺はフロントカウル14によって覆われ、エンジン2の前下方はアンダーカウル15によって覆われる。
ヘッドパイプ10aには、ステアリングシャフト(不図示)を介して左右一対のフロントフォーク16が操舵可能に支持される。フロントフォーク16の下部には前輪17が回転可能に支持されており、前輪17の上方はフロントフェンダ17aによって覆われる。
スイングアーム18は、ピボット部10cに揺動可能に支持され、後方に向かって延びている。スイングアーム18の後端には後輪19が回転可能に支持されている。
エンジン2の排気ポートには、過給機3を介して排気管4が取り付けられる。排気管4は、エンジン2の前面側から下方に向かって延びた後、オイルパン24の右側で後方に屈曲し、オイルパン24の右側面に沿うようにして後方に延びている。オイルパン24の後方において、排気管4の下流端(側)には、消音器5(チャンバ又はマフラと呼ばれてもよい)が接続される。なお、本実施の形態における過給機3は、必ずしも設けられなくてよい。
詳細は後述するが、排気管4の下流端には、エンジン2の排気ガスを浄化する触媒6(図4参照)が設けられる。触媒6は、消音器5内に収容されている。触媒6は、例えば、三元触媒で構成され、排気ガス内の汚染物質(一酸化炭素、炭化水素や窒素酸化物等)を無害な物質(二酸化炭素、水、窒素等)に変換する。エンジン2の燃焼によって生じる排気ガスは、排気管4を通じて触媒6で浄化される。そして、排気ガスは、消音器5を通じて排気音が低減された後、外に排出される。
また、触媒6の前後には、排気ガス中の所定成分を検出する排気ガスセンサとして、上流側センサ7と下流側センサ8とが設けられている。上流側センサ7は、排気管4の途中に設けられ、下流側センサ8は、消音器5に設けられる。上流側センサ7及び下流側センサ8は、例えば、排気ガス中の所定成分として酸素を検出するジルコニア式酸素センサで構成される。上流側センサ7及び下流側センサ8では、排気ガス内の酸素濃度に応じて出力(電流値)が変化する。当該電流値は、図示しないECU(Electronic Control Unit)に出力される。なお、排気ガスセンサは、酸素センサに限らず、例えば、空燃比センサであってもよい。
ECUは、自動二輪車1内の各種動作を統括制御する。ECUは、自動二輪車1内の各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成される。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体で構成される。メモリには、自動二輪車1の各部を制御する制御プログラム等が記憶されている。特に本実施の形態においてECUは、排気ガスセンサの出力に基づいて触媒6の劣化判定を実施する。例えば、上流側センサ7及び下流側センサ8のリッチリーン間における出力反転回数の比に基づいて触媒6の劣化が判定される。なお、触媒6の劣化を判定するために、出力反転回数の比を用いる場合に限らず、上流側センサ7及び下流側センサ8の出力差を用いてもよい。
ところで上記したように、車両用エンジンの排気システムにおいては、昨今の排ガス規制に伴い、排ガス浄化装置としての触媒の劣化状況をモニタリングすることが求められている。触媒の劣化判定を実施するためには、触媒の上流と下流に排気ガスセンサを設置する必要がある。
例えば、触媒の上流側に設けられた排気ガスセンサ(酸素センサ)で排気ガス中の酸素濃度を検出し、空燃比を制御することは従来より実施されていた。しかしながら、触媒の劣化判定を目的として、触媒の下流側にも排気ガスセンサを配置しようとすると、自動二輪車特有のレイアウトの制約から、所定の検出精度を確保しつつ触媒の下流側に排気ガスセンサを近づけて配置することが困難となっていた。
この点、自動四輪車においては、エンジンルーム内等、スペースに余裕のある場所に触媒を配置することができるため、排気ガスセンサの配置や保護は比較的容易である。一方、自動二輪車では、チャンバやマフラ内に触媒が配置されることが多く、上記したように、構造上、下流側センサを触媒に近づけて配置することが困難である。また、排気管の途中に触媒が配置される場合でも、排気管と周辺部品が近接していることが多く、排気ガスセンサを配置するためのスペースを確保することが困難である。更に、自動二輪車の排気システムは外部に露出されているため、例えば冬場や雨天走行時において、触媒の温度が低下し易く適切にセンサ出力を得ることができない場合も想定される。また、排気ガスセンサの保護も問題になってくる。
例えば、チャンバやマフラ等の消音器内に触媒が設けられる場合、外壁を凹ませて排気ガスセンサの配置スペースを確保することが考えられる。しかしながら、チャンバやマフラの容積が減少する結果、本来の機能(出力増加や消音)に影響を与えるおそれがある。また、触媒自体を車両の前側に配置することも考えられるが、そもそも触媒の配置スペースの確保が困難であることに加え、大幅な設計変更が必要となるため、あまり現実的ではない。更には、熱源である触媒がライダーに近づくことによる熱害や、出力の低下、排気ガスセンサの保護方法、外観意匠性の悪化等、様々な課題が発生する。
そこで、本件発明者は、自動二輪車1において、エンジン2の後下方に配置される消音器5と、エンジンケースとの間の限られたスペースに着目して本発明に想到した。具体的に本実施の形態では、クランクケース20の後下方に配置される消音器5の内部に触媒6を配置し、触媒6の下流端に接続されるバッフルパイプ54(図4参照)の少なくとも一部を消音器5の外面に沿わせる構成とした。そして、消音器5とバッフルパイプ54とが近接する箇所において、消音器5及びバッフルパイプ54を貫通するように、下流側センサ8を取り付けている。
この構成によれば、消音器5内に触媒6が配置される構成であっても、下流側センサ8を触媒6に近づけて配置することができる。このため、排気ガスの検出精度を損なうことがない。また、触媒6の下流側のバッフルパイプ54に下流側センサ8が取り付けられることで、触媒6で浄化された後の排気ガスが拡散されることなく直接下流側センサ8に接触する。この結果、下流側センサ8の安定的な出力を得ることができる。更に、エンジン2、車体フレーム10、消音器5間のスペース内で下流側センサ8が配置されるため、消音器5に下流側センサ8を配置する際の自由度を向上させることができる。また、消音器5を凹ませることなく、下流側センサ8を配置することができるため、消音器5の容積を犠牲にすることもない。
次に、図2から図5を参照して、本実施の形態に係る消音器について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係る排気管及び消音器の正面図である。図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。図5は、本実施の形態に係る消音器の斜視図である。
図2に示すように、側面視において消音器5は、オイルパン24の後方であって、スイングアーム18の下方に配置されており、排気管4の下流端に接続されている。図3に示すように、排気管4は、箱型に形成される消音器5の左右方向の中心より右側に偏って配置されている。
図4及び図5に示すように、消音器5は、下方が開口された上半部5aと、上方が開口された下半部5bと、上半部5a及び下半部5bの前端部分を覆う前壁部5cとを溶接することで箱型に形成される。上記した排気管4は、前壁部5cを貫通するように取り付けられる。
また、消音器5は、側面視において前半部分が後方に向かうに従って上下幅が大きくなる略三角形状を有し、後半部分が矩形状を有している。消音器5の前半部分は、上流側が排気管4の外径より僅かに大きい上下幅を有し、側面視三角形状の斜辺部分を規定する外面形状が、後上方に向かって傾斜している。すなわち、消音器5の前半部分を規定する上半部5aの上面は、後方に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面5dとなっている。
当該傾斜面5dには、後述する下流側センサ8が取り付けられる。また、傾斜面5dには、消音器5をエンジン2に取り付けるための一対の支持部5eが形成されている。一対の支持部5eは、下流側センサ8を左右で挟むように設けられ、側面視で支持部5eが下流側センサ8と重なっている。また、消音器5の下半部5bの下面は、後方に向かって水平に延びている。消音器5の後半部分は、前半部分に連なるようにして後方に向かって水平に延びている。
消音器5の内部空間は、バッフルプレート50によって複数の膨張室に分けられている。具体的にバッフルプレート50は、消音器5の前半部分と後半部分を仕切る第1バッフルプレート51と、消音器5の後半部分を左右に仕切る第2バッフルプレート52とを有している。第1バッフルプレート51は、消音器5の前半部分と後半部分との境界近傍、すなわち、消音器5の前後方向の略中央部分で上下左右(垂直)に延びる隔壁で構成される。第2バッフルプレート52は、第1バッフルプレート51と同じ上下幅で、第1バッフルプレート51の左右方向の略中央部分から後方に向かって(垂直)に延びる隔壁で構成される。
このように、消音器5の内部空間は、バッフルプレート50によって3つの膨張室S1、S2、S3に仕切られる。ここで消音器5の前半部分の内部空間を膨張室S1、後半部分のうち左側の内部空間を膨張室S2、右側の内部空間を膨張室S3とする。また、正面視において、第1バッフルプレート51の左下角部には、膨張室S1、S2を連通する連通管51aが設けられている。連通管51aは、第1バッフルプレート51を厚み方向に貫通して前後方向に延在する円筒形状を有している。また、側面視において、第2バッフルプレート52の前方上方の角部には、膨張室S2、S3を連通する連通穴52bが形成されている。連通穴52bは、第2バッフルプレート52を厚み方向で貫通するように形成される。
上記したように、排気管4は、前壁部5cの右半部を貫通しており、排気管4の後端部分には、第1テーパ配管53を介して触媒6の上流端が接続される。触媒6の下流端には、消音器5内の排気通路を構成するバッフルパイプ54(配管)が接続される。
第1テーパ配管53は、排気管4の下流端に接続され、下流(後方)に向かうに従って拡径するように形成される。より具体的に第1テーパ配管53は、側面視において上側に偏って拡径している。第1テーパ配管53の後端には触媒6が接続される。触媒6は、前後方向に延びる円柱状に形成され、排気管4より大きい外径を有する。触媒6は、排気ガス中の所定成分を酸化、還元する円柱状のハニカム部を、円筒状の外筒部で覆って構成される。
触媒6は、側面視において、消音器5の上流側(前側)の膨張室S1内に配置される。この場合、触媒6をなるべく排気の上流側に配置することができるため、排気ガス温度が比較的高い状態で触媒6に排気ガスを導入することができる。この結果、触媒6の温度が高められて排気ガスの浄化が促進され、浄化性能が向上する。
バッフルパイプ54は、触媒6の下流端に接続される第2テーパ配管54aと、第2テーパ配管54aの下流端に接続されるU字パイプ54bとを含んで構成される。第2テーパ配管54aは、下流(後方)に向かうに従って縮径するように形成される。より具体的に第2テーパ配管54aは、側面視において上側に偏って縮径している。第2テーパ配管54aの上流端は、第1バッフルプレート51を貫通するようにして第1バッフルプレート51に取り付けられる。すなわち、触媒6の下流端は、第1バッフルプレート51によって支持される。また、第2テーパ配管54aの下流側は、膨張室S3内に入り込んでいる。
U字パイプ54bは、第2テーパ配管54aの下流端と同一径のまま膨張室3内を後方に向かって延びており、第2バッフルプレート52を右から左に向かって貫通するように屈曲される。特に図3に示すように、U字パイプ54bは、正面視で左肩上がりに傾斜しており、右上方から見てU字状に屈曲している。また、U字パイプ54bの屈曲部分が、U字パイプ54bと第2バッフルプレート52とが交差する部分に位置している。
U字パイプ54bは、第2バッフルプレート52を貫通した後、膨張室S2内で前方に向かって延び、更に第1バッフルプレート51の左上角部を貫通して膨張室S1内に入り込む。そして、U字パイプ54bの下流端は、膨張室S1内で上半部5aの傾斜面5d(内壁)に沿って斜め下方に屈曲し、膨張室S1内で開放される。また、膨張室S3を構成する上半部5a及び下半部5bの割面部分には、後方に向かって延びるテールパイプ55が設けられている。テールパイプ55の先端は、消音器5の右後部から膨張室S3内に貫通している。
エンジン2の燃焼によって生じる排気ガスは、排気ポートから排気管4を通じて消音器5内に導入される。消音器5内において排気ガスは、触媒6で浄化された後、バッフルパイプ54や膨張室S1−S3を通じて後端のテールパイプ55から外に排出される。具体的に触媒6を通過した後の排気ガスは、U字パイプ54bによって流路が曲げられ、膨張室S1内で拡散される。更に排気ガスは、膨張室S1から連通管51aを通じて膨張室S2に導入され、連通穴52bを通じて膨張室S3に導入される。そして、排気ガスは、膨張室S3からテールパイプ55を通じて外に排出される。
排気ガスは、膨張室S1−S3を流れる間に徐々に消音される。特に膨張室S1−S3は、排気ガスが流れる順番に応じて徐々に容積が小さくなるように形成されているため、排気ガスの消音効果が段階的に調整されている。
次に、図2から図6を参照して、本実施の形態に係る排気ガスセンサの配置構造について説明する。図6は、本実施の形態に係る排気ガスセンサの周辺構成を示すエンジンの後面図である。
上記したように、排気ガスセンサ(上流側センサ7及び下流側センサ8)は、触媒6の前後に配置される。排気ガスセンサは、所定の長さを有する円柱状に形成される。排気ガスセンサは、一端側が検出部となっており、他端側に配線(不図示)が接続される。
図3に示すように、上流側センサ7は、排気管4の上流側の鉛直部分に取り付けられる。上流側センサ7は、排気管4の左側の側面から一端側が排気管4内に貫通するように取り付けられる。上流側センサ7の軸方向は、水平方向に対して他端側(左側)が僅かに上側に高くなるように向けられている。このように、上流側センサ7の他端側が車両内側に向けられることで、上流側センサ7を保護することができると共に、外観上、目立たなくすることができる。
図3から図5に示すように、下流側センサ8は、消音器5の傾斜面5d上に配置されており、一端側が上半部5a及びU字パイプ54bを貫通するように取り付けられる。具体的にU字パイプ54bの下流端は、上記したように膨張室S1内で上半部5aの傾斜面5dに沿って屈曲しており、U字パイプ54bの外面が上半部5aの内壁面に当接している。この当接箇所には、下流側センサ8を取り付けるためのナット80が厚み方向に貫通するように設けられている。ナット80の周囲が溶接されることにより、U字パイプ54b、上半部5a、及びナット80が一体化され、下流側センサ8の取付部が形成される。
下流側センサ8は、一端側をナット80にねじ込んで、先端の検出部がU字パイプ54b内に貫通するように取り付けられる。これにより、U字パイプ54b内を流れる排気ガスを下流側センサ8で検出することが可能になる。また、下流側センサ8の軸方向は、前方上方に傾斜する方向、より具体的には傾斜面5dに対して垂直な方向に向けられている。
このように、本実施の形態では、U字パイプ54bの一部を上半部5aの傾斜面5dに沿わせ、U字パイプ54bと上半部5aとが近接する箇所に下流側センサ8を設ける構成とした。これにより、消音器5内に触媒6が配置される構成であっても、できるだけ触媒6の下流端に近づけて下流側センサ8を配置することができる。
特に、U字パイプ54bを貫通するように下流側センサ8を取り付けたことで、膨張室S1で拡散される前の排気ガスを下流側センサ8で検出することができる。よって、排気ガス成分を安定的に検出することができ、その検出精度が損なわれるのを防止することができる。
また、下流側センサ8を傾斜面5dに配置したことで、下流側センサ8の他端側をエンジン2と消音器5との間のスペースに収めることができ、下流側センサ8を配置するために消音器5を凹ませる必要がなくなる。よって、消音器5の容量に影響を与えることもない。また、下流側センサ8の後方を傾斜面5dで保護することができ、更には、下流側センサ8に水が溜まり難くなる。また、下流側センサ8の他端側がエンジン2に近づけられることで、下流側センサ8の配線取り回しをし易くすることが可能である。
また、触媒6の下流端に接続される配管としてU字パイプ54bを採用したことにより、消音器5全体が前後方向に大きくなることを防止することが可能である。また、U字パイプ54bによって排気流路を前方に反転させ、その下流端が消音器5の前後方向の中心よりも前側に位置している。U字パイプ54bの下流端には、下流側センサ8が設けられており、図3に示すように、正面視で触媒6と下流側センサ8は、消音器5の前側で左右に並んで配置されている。よって、下流側センサ8と触媒6とを近づけて配置することができる。このため、比較的高温の触媒6の熱を受けて下流側センサ8の温度を高めることができ、下流側センサ8の検出精度を高めることが可能である。
また、触媒6が比較的温度の高い排気上流側に設けられることで、排気ガスの浄化効果を高めることができる。また、U字パイプ54bの下流端が消音器5の中で比較的容積の大きい膨張室S1に開放されている。よって、消音器5内における排気ガスの最初の拡散先を容積の大きい膨張室S1とすることができ、排気ガスの消音効果が高められている。
また、図3に示すように、車両正面視において、下流側センサ8は、消音器5の上流端(排気管4との接続部分40)に対して左右方向反対側(左側)に配置されている。このため、消音器5内の配管(U字パイプ54bを含むバッフルパイプ54や連通管51a等)同士の間隔を確保することができ、各配管の組付け性や溶接性を向上することが可能である。また、消音器5内の構成を変えるだけで下流側センサ8の配置を変えることができるため、消音器5の周辺構成を変更する必要がない。
また、図2及び図6に示すように、消音器5は、エンジン2の後下方に配置され、下流側センサ8は、前方がクランクケース20、後方が消音器5、側方が車体フレーム10(懸架ブラケット10f及び固定ブラケット10gを含む)によって囲まれている。更には、下流側センサ8の左右が一対の支持部5eによって覆われている。具体的には図6に示すように、一対の支持部5eを左右で挟むように一対の固定ブラケット10gが設けられ、一対の固定ブラケット10gを左右で挟むように一対の懸架ブラケット10fが設けられている。これらにより、下流側センサ8を専用のカバーで覆うことなく飛石や水等から保護することが可能である。なお、支持部5eは、ワッシャ及び環状のクッション90を介して固定ブラケット10gに固定される。クッション90が緩衝材となり、エンジン2側の振動が消音器5に伝わり難くなっている。
また、消音器5の上方にはスイングアーム18が配置されており、下流側センサ8は、スイングアーム18のピボット部10cの下方に配置されている。この場合、エンジン2と消音器5との間のスペースが確保し易くなり、ピボット部10cの近傍に下流側センサ8を配置することで、スイングアーム18の揺動に伴うスイングアーム18の周辺構成と下流側センサ8との干渉を考慮する必要がない。
なお、上記実施の形態では、並列2気筒のエンジン2を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、エンジン2は、単気筒や3気筒以上のエンジンで構成されてもよく、各気筒の配置も並列に限らず適宜変更が可能である。
また、上記実施の形態では、車体フレーム10をダイヤモンドフレームで構成したが、この構成に限定されない。車体フレーム10は、例えばツインスパータイプのフレームであってもよい。
また、上記実施の形態では、触媒6全体が消音器5内に入り込んだ(収容された)場合について説明したが、この構成に限定されない。触媒6は、少なくとも一部が消音器5内に入り込んでいればよく、例えば、触媒6の上流端が消音器5からはみ出してもよい。
また、上記実施の形態では、バッフルパイプ54の少なくとも一部(U字パイプ54bの下流端)が消音器5の外面(傾斜面5d)に沿う構成としたが、この構成に限定されない。バッフルパイプ54全体が消音器5の外面に沿っていてもよく、U字パイプ54bの下流端以外の部分を消音器5の外面に沿わせ、その部分に下流側センサ8を配置してもよい。
また、上記実施の形態では、下流側センサ8が取り付けられる配管(バッフルパイプ54)としてU字パイプ54bを例示して説明したが、これに限定されない。配管は、直線状やL字状に形成されてもよい。
また、上記実施の形態では、消音器5内の上流側で触媒6が右側に配置され、下流側センサ8が左側に偏って配置される構成としたが、この構成に限定されない。左右の配置関係は逆であってもよく、また、触媒6と下流側センサ8が左右方向で同じ側に配置されてもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、排気ガス成分の検出精度を損なうことなく排気ガスセンサを配置することができるという効果を有し、特に、自動二輪車に適用可能な排気ガスセンサの配置構造に有用である。
1 自動二輪車
10 車体フレーム
10c ピボット部
10f 懸架ブラケット
10g 固定ブラケット
18 スイングアーム
2 エンジン
20 クランクケース
4 排気管
40 接続部分
5 消音器
5d 傾斜面
54 バッフルパイプ(配管)
54b U字パイプ
6 触媒
7 上流側センサ(排気ガスセンサ)
8 下流側センサ(排気ガスセンサ)

Claims (7)

  1. 車両用のエンジンに取付けられる排気管と、
    前記エンジンの排気ガスを浄化する触媒と、
    前記排気管の下流側に接続される消音器と、
    前記排気ガス中の所定成分を検出する排気ガスセンサと、を備え、
    前記触媒は、少なくとも一部が前記消音器内に入り込んでおり、
    前記触媒の下流端に接続される配管の少なくとも一部が前記消音器の外面に沿うように配置され、
    前記排気ガスセンサは、前記消音器及び前記配管を貫通するように取り付けられることを特徴とする排気ガスセンサの配置構造。
  2. 前記配管は、U字パイプで形成され、下流端が前記消音器の前後方向の中心よりも前側に位置し、
    前記排気ガスセンサは、前記配管の下流端に配置されることを特徴とする請求項1に記載の排気ガスセンサの配置構造。
  3. 前記触媒及び前記排気ガスセンサは、前記消音器の前側で左右に並んで配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気ガスセンサの配置構造。
  4. 車両正面視において、前記排気ガスセンサは、前記消音器の上流端である前記排気管との接続部分に対して左右方向反対側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の排気ガスセンサの配置構造。
  5. 前記消音器は、車両後方から前方に向かって下方に傾斜する傾斜面を有し、
    前記排気ガスセンサは、前記傾斜面に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の排気ガスセンサの配置構造。
  6. 前記消音器は、前記エンジンの後下方に配置され、
    前記排気ガスセンサは、前方がクランクケース、後方が前記消音器、側方が車体フレームによって囲まれることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の排気ガスセンサの配置構造。
  7. 前記消音器の上方にはスイングアームが配置されており、
    前記排気ガスセンサは、前記スイングアームのピボット部の下方に配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の排気ガスセンサの配置構造。
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