JP2017123746A - プロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】搭載される車両に応じたワイヤーハーネスの搭載を容易に実現することができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】プロテクタ30は、幹線14のうち分岐部15を含む部分を収容可能な幹線保護部32Aと、幹線保護部32A内の空間と連通して分岐部15から分岐する分岐線16を収容可能に形成され、分岐線16の端部に設けられたコネクタ20を、他のコネクタ29に接続可能な状態で保持可能なコネクタセット部50が形成された分岐線保護部32Bとを備える。【選択図】図2
Description
この発明は、ワイヤーハーネスを保護する技術に関する。
特許文献1は、ワイヤーハーネスの長さ方向に延在し、その両端をワイヤーハーネスの出入口とし、一方の入口から集束して挿入したワイヤーハーネスを他方の出口から3方向へ分岐して引き出すようにしたプロテクタを開示している。
ところで、車両に搭載されるワイヤーハーネスに必要な電線は、車種によって、また、同じ車種でもグレード或いは選択されるオプション等によって、異なる場合がある。しかしながら、このような場合でも、製造上のコスト等の観点から、1種類のワイヤーハーネスを必要な電線の種類が異なる複数種の車両に適用する場合がある。この場合、車両によっては使わない電線が存在するため、重量が大きくなるなどの問題が発生する。
そこで、本発明は、搭載される車両に応じたワイヤーハーネスの搭載を容易に実現することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、幹線の長手方向途中の分岐部から分岐線が分岐するワイヤーハーネスのうち前記分岐部を保護するプロテクタであって、前記幹線のうち前記分岐部を含む部分を収容可能な幹線保護部と、前記幹線保護部内の空間と連通して前記分岐部から分岐する前記分岐線を収容可能に形成され、前記分岐線の端部に設けられたコネクタを、他のコネクタに接続可能な状態で保持可能なコネクタセット部が形成された分岐線保護部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るプロテクタであって、前記分岐線保護部は、前記幹線保護部から遠い部分よりも前記幹線保護部に近い部分で幅狭に形成されているものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るプロテクタであって、前記分岐線保護部のうち前記幹線保護部側の部分に、前記分岐線を一定位置に保持する保持溝が形成されているものである。
第4の態様は、第3の態様に係るプロテクタであって、複数の前記保持溝が並列状に形成されているものである。
第5の態様に係るプロテクタ付ワイヤーハーネスは、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るプロテクタと、幹線と、前記幹線の長手方向途中の分岐部から分岐する分岐線と、前記分岐線の端部に設けられたコネクタとを備えたワイヤーハーネスとを備え、前記幹線が前記幹線保護部に収容され、前記分岐線が前記分岐線保護部に向けて導かれて前記分岐線保護部に収容され、前記コネクタが前記コネクタセット部に保持されたものである。
第1〜第5の態様によると、ワイヤーハーネスのうち幹線の長手方向途中の分岐部から分岐線が分岐する部分をプロテクタによって保護することができる。また、ワイヤーハーネスの分岐線の端部に設けられたコネクタを、分岐線保護部のコネクタセット部に保持することができる。そして、搭載される車両に応じてコネクタセット部に保持されたコネクタに、他のワイヤーハーネス等のコネクタを接続することができる。或は、搭載される車両に応じてコネクタセット部に保持されたコネクタに、他のワイヤーハーネス等のコネクタを接続しない状態のままとすることができる。このため、搭載される車両に応じたワイヤーハーネスの搭載を容易に実現することができる。
第2の態様によると、プロテクタの使用材料を削減することができる。
第3の態様によると、分岐線を保持溝によって一定位置に保持することができる。このため、分岐線を分岐線保護部内に収容し易い。
第4の態様によると、分岐部から延出する複数の分岐線のそれぞれを、並列状に形成された複数の保持溝に保持させることによって、複数の分岐線を並列状に保持できる。このため、複数の分岐線を分岐線保護部内に保持し易い。
以下、実施形態に係るプロテクタ及びプロテクタ付ワイヤーハーネスについて説明する。図1はプロテクタ付ワイヤーハーネス10を示す概略斜視図であり、図2は同プロテクタ付ワイヤーハーネス10を示す概略平面図であり、図3は図2のIII−III線概略断面図である。
プロテクタ付ワイヤーハーネス10は、ワイヤーハーネス12と、プロテクタ30とを備える。
ワイヤーハーネス12は、複数の電線を分岐させつつ結束させたものである。電線は、電力の供給や信号の通信を行う導電線であり、通常、芯線の周囲に樹脂を押出被覆等したものが用いられる。このワイヤーハーネス12は、複数の電線が、幹線14と、分岐線16とを有する態様で結束されている。幹線14は、複数の電線が最も多数結束され、最も太くなっている部分である。幹線14の長手方向の途中に分岐部15が設けられ、当該分岐部15から分岐線16が分岐している。ここでは、分岐部15から複数(より具体的には4つ)の分岐線16が分岐しているが、1つの分岐線のみが分岐していてもよい。分岐線16は、少なくとも1つの電線を含んでおり、分岐線16の端部には、コネクタ20が接続されている。コネクタ20は、少なくとも1つのキャビティが形成された筺状に形成されており、分岐線16に含まれる電線の端部の端子がキャビティに挿入されることで、分岐線16の端部にコネクタ20が取付られる。
上記コネクタ20は、他のコネクタ29にコネクタ接続可能に構成されている。他のコネクタ29は、少なくとも1つの電線を含む配線材、例えば、他のワイヤーハーネス18の端部に取付けられている。他のワイヤーハーネス18は、複数の電線が結束等されたものであり、その端部に、他のコネクタ29が前記コネクタ20と同様の構成で取付けられている。他のワイヤーハーネス18は、搭載が想定される全ての種類の車両に共通の配線、或は、グレード、オプションの有無等に応じて追加的に用いられる配線材である。本ワイヤーハーネス12に、搭載される車両に応じて他のワイヤーハーネス18が接続された状態で、本プロテクタ付ワイヤーハーネス10が車両に組込まれる。これにより、プロテクタ付ワイヤーハーネス10は、車両における各種電気部品同士を電気的に接続する配線材として用いられる。
プロテクタ30は、上記ワイヤーハーネス12のうち分岐部15の周囲で幹線14及び分岐線16を保護する部材である。
プロテクタ30は、樹脂等で形成された部材であり、プロテクタ本体部32と、蓋部40とを備える。プロテクタ本体部32は、上記ワイヤーハーネス12を収容する空間を形成する部分であり、蓋部40は、プロテクタ本体部32の上方開口を閉じる部分である。ここでは、プロテクタ本体部32に対して蓋部40がヒンジ部を介して開閉可能に連結されている例、すなわち、プロテクタ本体部32と蓋部40とが一体形成されている例で説明する。もっとも、プロテクタ本体部と蓋部とが別体に形成され、その両側部でロック構造等によって合体状態が維持される構成であってもよい。
プロテクタ本体部32は、幹線収容部34と、分岐線収容部36とを備える。
幹線収容部34は、細長板状の底部34aの両側部から一対の側壁部34bが立設された構成とされている。このため、幹線収容部34をその延在方向に対して直交する断面で見ると、U字状の断面形状を示す。また、幹線収容部34の延在方向両端側は、開口している。この幹線収容部34内にその延在方向に沿って上記幹線14のうち分岐部15及びその周辺部が収容される。
また、幹線収容部34の両端部にその外方に向けて固定片34pが延設されている。ここでは、底部34aの両端部から外方に向けて固定片34pが延設されている。そして、幹線収容部34内に幹線14を収容した状態で、幹線収容部34の両端部で固定片34pと幹線14とに粘着テープ又は結束バンド等の結束部材Tを結束することで、幹線14が幹線収容部34内で一定位置に保持される。
分岐線収容部36は、箱状部37と、連結部38とを備える。
箱状部37は、方形板状の底部37aの両側部から一対の側壁部37bが立設された構成とされている。このため、箱状部37内には、偏平な直方体状の収容空間が形成されている。また、箱状部37の周縁部のうち一対の側壁部37bが形成されていない部分には、開口が形成されている。この箱状部37内には分岐線16のうち基端部16aからコネクタ20側に延びる部分が収容される。
連結部38は、幹線収容部34と箱状部37との間に介在する部分であり、幹線収容部34の一方の側壁部34bと箱状部37の一方の側壁部37bとに繋がるように形成されている。幹線収容部34の延在方向において、連結部38の寸法は、幹線収容部34の寸法及び箱状部37の寸法よりも小さい。このため、プロテクタ本体部32を平面視で観察すると、連結部38で幅狭となる形状をなす。
連結部38の内部空間は、幹線収容部34の内部空間及び箱状部37の内部空間と連通している。このため、幹線14の分岐部15を連結部38に対応する位置に配設した状態で、幹線14を幹線収容部34内に収容し、当該分岐部15から分岐する分岐線16を連結部38内に導き、箱状部37内に収容することができる。
ここでは、連結部38には、分岐線16を一定位置に保持する保持溝39が形成されている。より具体的には、複数(ここでは4つ)の保持溝39が幹線収容部34の延在方向に沿って並列状に形成されている。各保持溝39は、幹線収容部34から箱状部37に向けて延在するように形成されており、従って、各保持溝39の一端側開口は、幹線収容部34の内部空間に連通しており、各保持溝39の他端側開口は、箱状部37の内部空間に連通している。このため、幹線収容部34内に収容された幹線14から分岐する複数の分岐線16の基端部16aを、複数の保持溝39のそれぞれに収容して幹線14に沿って並列させた状態に維持することができる。
保持溝39の底部は、半円柱周面状に形成されている。また、保持溝39の上側開口縁部には、分岐線16を保持溝39内に保持する保持突起39pが形成されている。ここでは、保持溝39の上側開口縁部の一方の側部に、保持突起39pが形成されている。保持突起39pは、保持溝39の上側開口に向けて徐々に保持溝39内方への突出寸法が小さくなる形状(つまり、保持溝39の上側開口部分の幅を底側に向けて徐々に幅狭にする形状)に形成され、これにより、保持突起39Pのうち保持溝39内方を向く面は、保持溝39の下方に向けて徐々に突出するように傾斜する傾斜面39p1として形成される。また、保持突起39pのうち傾斜面39p1の下端部から保持溝39の一方の側壁へと向かう面は、保持溝39の底側に対向する押え面39p2として形成されている。そして、保持溝39内に分岐線16を押込むと、分岐線16が保持突起39pのうち保持溝39の上側開口部分の幅を底側に向けて徐々に幅狭にする傾斜面39p1に当接する。これにより、分岐線16が弾性変形すること、保持溝39の側部が弾性変形することの少なくとも一方によって、分岐線16が保持突起39pを乗越え、保持溝39の奥側に収容される。この状態で、保持突起39pの押え面39p2が分岐線16を押え、分岐線16が保持溝39内に保持された状態に維持される。
なお、図3において、保持溝39の底部のうち保持突起39pの直下の部分に形成された孔は、保持突起39pを形成するための金型部分を抜くための孔である。
蓋部40は、上記幹線収容部34のうち底部34aとは反対側の上方開口、連結部38の底とは反対側の上方開口、及び箱状部37のうち底部37aとは反対側の上方開口を閉塞可能な形状に形成されている。より具体的には、蓋部40は、幹線収容部34の上方開口を閉じる細長板状の幹線蓋部42と、連結部38の上方開口を閉じる細長板状の連結蓋部44と、箱状部37の上方開口を閉じる方形板状の方形状蓋部46とが、その順で板状に繋がる形状に形成されている。このため、蓋部40を平面視すると、連結蓋部44で幅狭となる板形状をなしている。
蓋部40のうち幹線蓋部42の外側縁部は、幹線収容部34の他方の側壁部34bの上側縁部とヒンジ部(不図示)を介して開閉可能に繋がっている。また、蓋部40のうち方形状蓋部46の外側縁部には、被ロック片47が形成され、箱状部37の他方の側壁部37bの外向き面には、ロック突部37pが突設されている。被ロック片47は、方形状蓋部46の外側縁部から箱状部37の他方の側壁部37bの外向き面に沿って垂下する板状に形成されている。この被ロック片47に、ロック孔47hが形成されている。また、ロック突部37pは、被ロック片47のロック孔47hに対応する位置に形成され、上方に向けて高さ寸法が徐々に小さくなる突起形状に形成されている。そして、蓋部40を閉じると、ロック突部37pが被ロック片47のロック孔47hに抜止め係止し、蓋部40をプロテクタ本体部32に閉じた状態が維持される。
上記プロテクタ本体部32の幹線収容部34及び蓋部40の幹線蓋部42は、幹線14のうち分岐部15を含む部分を収容可能な幹線保護部32Aである。
また、プロテクタ本体部32の連結部38及び箱状部37、さらに、蓋部40の連結蓋部44及び方形状蓋部46は、幹線保護部32Aの内部空間と連通して、分岐部15から分岐する分岐線16を収容可能な分岐線保護部32Bである。
上記分岐線保護部32Bには、分岐線16の端部に設けられたコネクタ20を他のコネクタ29に接続可能な状態で保持可能なコネクタセット部50が形成されている。
ここでは、方形状蓋部46に、コネクタセット部50が形成されている。図4は、コネクタ20及びコネクタセット部50の一例を示す図である。
コネクタ20には、コネクタ連結部22が形成されている。コネクタ連結部22自体は、一般的なコネクタにおいて、通常用いられている構造である。すなわち、コネクタ連結部22は、間隔をあけて形成された一対のガイドレール部23と、一対のガイドレール部23に架け渡された架渡部24とを備える。架渡部24とコネクタ20の本体部分との間には隙間が形成されており、架渡部24のうちコネクタ20の本体部分に対向する面には、突起部25が形成されている。
また、方形状蓋部46のうち箱状部37の両端側開口を囲むことになる縁部分に、コネクタセット部50が形成されている。ここでは、方形状蓋部46の両側縁部分のそれぞれに、2つのコネクタセット部50が形成されている。コネクタセット部50は、方形状蓋部46の両側縁部から当該方形状蓋部46の内側に向かう一対のスリットを形成して一対のスリット間にセット片52を形成すると共に、当該セット片52に係止孔部53を形成した構成とされている。セット片52は、上記一対のガイドレール部23間にスライド挿入可能な幅及び厚み寸法に形成されている。係止孔部53は、セット片52をコネクタ連結部22に挿入した状態で、突起部25を係止可能に構成されている。そして、分岐線16の端部のコネクタ20のコネクタ連結部22に、セット片52を挿入嵌め込みすると、突起部25が係止孔部53に抜止め状態で係止し、コネクタ20がコネクタセット部50にセットされる。この状態で、コネクタ20のうち相手側のコネクタ29が接続される部分は、分岐線保護部32Bの両側開口を通じて外方を向いている。このため、当該コネクタ20に対してコネクタ29を容易にコネクタ接続できる。
コネクタセット部50の例は上記例に限られない。例えば、コネクタに、抜止め係止可能な突起部を形成し、当該突起部を分岐線保護部に形成された孔に嵌め込んで、コネクタを分岐線保護部にセットするようにしてもよい。分岐線保護部に外向きに突出する片を形成し、コネクタと当該片に粘着テープ等を巻付けて、コネクタをセットするようにしてもよい。要するに、コネクタセット部は、分岐線保護部に対して追加的にコネクタをセットできる構成であればよい。また、上記例では、コネクタ20を強い力で引抜けば、コネクタ20をコネクタセット部50から取外せる。しかしながら、コネクタをコネクタセット部から取外せるようにする必要は無い。
また、コネクタセット部は、蓋部40に形成される必要は無く、プロテクタ本体部32側、すなわち、箱状部37側に設けられていてもよい。
プロテクタ付ワイヤーハーネス10は、次のようにして製造することができる。
まず、複数の電線が、幹線14及び幹線14の途中の分岐部15から分岐する分岐線16を含むように結束されたワイヤーハーネス12及び上記プロテクタ30を準備する。
そして、分岐部15が連結部38の側方位置に配設されるように、幹線14を幹線収容部34内に収容する。この後、幹線14のうち幹線収容部34の両端外方に延出する部分及び固定片34pに結束部材Tを結束し、幹線収容部34に幹線14を固定する。
次に、幹線14から分岐する複数の分岐線16のそれぞれを、複数の保持溝39のそれぞれに押込んで収容して並列状に保持する。また、複数の分岐線16の端部のコネクタ20のそれぞれを、複数のコネクタセット部50のそれぞれにセットする。
この後、蓋部40を閉じて、ロック突部37pを被ロック片47のロック孔47hに係止させる。この際、各分岐線16の端部は、コネクタ20がコネクタセット部50によって一定位置に保持されている。また、各分岐線16の基端部16aは、各保持溝39によって一定位置に保持されている。このため、分岐線16の延在方向中間部が多様な方向に散らばらず、側壁部34b、37bと蓋部40との間に挟み込まれる位置に散らばり難い。従って、プロテクタ本体部32と蓋部40との間での分岐線16の噛み込みを抑制しつつ、蓋部40を閉じることができる。これにより、幹線14が幹線保護部32Aに収容され、分岐線16が分岐線保護部32Bに向けて導かれて当該分岐線保護部32Bに収容され、かつ、コネクタ20がコネクタセット部50に保持されたプロテクタ付ワイヤーハーネス10が完成する。
なお、上記各工程の順は上記例に限られない。例えば、複数の分岐線16の基端部16aのそれぞれを、複数の保持溝39のそれぞれに押込んで収容して並列状に保持した後、結束部材Tを用いた幹線14の固定がなされてもよい。また、コネクタ20をコネクタセット部50にセットした後、複数の分岐線16の基端部16aのそれぞれを、複数の保持溝39のそれぞれに押込んで収容して並列状に保持してもよい。
上記プロテクタ付ワイヤーハーネス10のコネクタ20に対しては、プロテクタ付ワイヤーハーネス10が車両に組付けられる前、又は、車両に組付けられた後、他のコネクタ29がコネクタ接続される。
この際、車両に応じて、コネクタ20に対して他のコネクタ29が接続される。例えば、搭載される車両が、複数のコネクタ20の全てを利用した回路が必要な物である場合、図5に示すように、複数のコネクタ20の全てに対して他のワイヤーハーネス18のコネクタ29が接続される。また、例えば、搭載される車両が、上記車両に対して一部機能を欠いている場合(例えば、オプション機能の設定がない場合等)には、図7に示すように、複数のコネクタ20のうちの少なくとも1つについては、他のコネクタ29がコネクタ接続されないままとなる。
以上のように構成されたプロテクタ30及びプロテクタ付ワイヤーハーネス10によると、ワイヤーハーネス12のうち幹線14の長手方向途中の分岐部15から分岐線16が分岐する部分をプロテクタ30によって保護することができる。これにより、電線の他の部分への干渉等を抑制できる。
また、ワイヤーハーネス12の分岐線16の端部に設けられたコネクタ20を、分岐線保護部32Bのコネクタセット部50に保持することができる。そして、搭載される車両に応じてコネクタセット部50に保持されたコネクタ20に、他のワイヤーハーネス18等のコネクタ29をコネクタ接続することができる。或は、搭載される車両に応じて、コネクタセット部50に保持されたコネクタ20に、他のワイヤーハーネス18等のコネクタ29をコネクタ接続しない状態のままとすることができる。このため、搭載される車両に応じたワイヤーハーネスの搭載を容易に実現することができる。
また、分岐線16の端部のコネクタ20がコネクタセット部50によって一定位置に保持されるため、各分岐線16は、幹線15から離れた位置である端部においても、プロテクタ30(ここでは、蓋部40)に対して一定位置に保持される。結果、分岐線16のうち幹線15とコネクタ20の間の部分もある程度一定位置に保持される。これにより、蓋部40を閉める際に、分岐線16の噛み込みが発生し難い。
また、分岐線保護部32Bは、幹線保護部32Aから遠い箱状部37側の部分よりも幹線保護部32Aに近い連結部38側の部分で幅狭に形成されているため、プロテクタ30の使用材料を削減できる。これにより、軽量化等が可能となる。
また、分岐線保護部32Bのうち幹線保護部32A側の連結部38に、分岐線16の基端部16aを一定位置に保持する保持溝39が形成されているため、分岐線16の基端部16aを保持溝39によって一定位置に保持することができる。このため、分岐線16を分岐線保護部32B内に溢れないように収容し易い。また、蓋部40を閉じる際に、分岐線16の噛み込みが生じ難い。
しかも、保持溝39は並列状に形成されているため、分岐線16から延出する複数の分岐線16のそれぞれを、並列状に偏平な状態で保持することができる。このため、複数の分岐線16を分岐線保護部32B内に溢れないように収容し易い。また、蓋部40を閉じる際に、分岐線16の噛み込みがより生じ難い。また、プロテクタ付ワイヤーハーネス10の扁平化も可能となり、省スペース化が可能となる。
{変形例}
上記実施形態では、複数の分岐線16が設けられている例で説明したが、分岐線は1つだけであってもよい。
上記実施形態では、複数の分岐線16が設けられている例で説明したが、分岐線は1つだけであってもよい。
また、上記実施形態では、複数の分岐線16の端部の全てにコネクタ20が設けられ、当該コネクタ20の全てがコネクタセット部50に保持される例で説明したが、必ずしもその必要は無い。例えば、図6に示すプロテクタ付ワイヤーハーネス110のように、ワイヤーハーネス12に対応するワイヤーハーネス112の複数の分岐線16、116の一部の分岐線16の端部のコネクタ20がコネクタセット部50にセットされ、他の分岐線116は、プロテクタ30に対応するプロテクタ130から引出されて、プロテクタ130の外で他の電気機器等に接続されてもよい。プロテクタ130のうち他の分岐線116が引出される部分では、コネクタセット部50が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。この場合、他の分岐線116は、車両の種類を問わず、全ての車両に共通して用いられる回路を構成する電線を含むものであることが好ましい。
また、上記実施形態では、プロテクタ30が連結部38で狭まっている例で説明したが、必ずしもその必要は無い。例えば、図7に示すプロテクタ付ワイヤーハーネス210では、プロテクタ30に対応するプロテクタ230は、連結部38が省略され、幹線保護部32Aに対応する幹線保護部232Aと分岐線保護部232Bとが同幅で繋がる構成とされている。幹線14と分岐線16との間には仕切が設けられる必要は無い。なお、幹線保護部232Aと分岐線保護部232Bとが同幅で繋がる構成であると、形状をシンプルにすることができ、製造コストが低減できる。
また、上記実施形態で説明した保持溝39が形成されている必要は無い。保持溝39が無く、同幅である場合には、分岐部を広く取ることができ、製造誤差を吸収できる。
また、コネクタセット部50がプロテクタ本体部32側に設けられる場合、蓋部40は省略されてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、210 プロテクタ付ワイヤーハーネス
12、112 ワイヤーハーネス
14 幹線
15 分岐部
16、116 分岐線
18 ワイヤーハーネス
20 コネクタ
22 コネクタ連結部
29 コネクタ
30、130、230 プロテクタ
32A、232A 幹線保護部
32B、232B 分岐線保護部
38 連結部
39 保持溝
50 コネクタセット部
12、112 ワイヤーハーネス
14 幹線
15 分岐部
16、116 分岐線
18 ワイヤーハーネス
20 コネクタ
22 コネクタ連結部
29 コネクタ
30、130、230 プロテクタ
32A、232A 幹線保護部
32B、232B 分岐線保護部
38 連結部
39 保持溝
50 コネクタセット部
Claims (5)
- 幹線の長手方向途中の分岐部から分岐線が分岐するワイヤーハーネスのうち前記分岐部を保護するプロテクタであって、
前記幹線のうち前記分岐部を含む部分を収容可能な幹線保護部と、
前記幹線保護部内の空間と連通して前記分岐部から分岐する前記分岐線を収容可能に形成され、前記分岐線の端部に設けられたコネクタを、他のコネクタに接続可能な状態で保持可能なコネクタセット部が形成された分岐線保護部と、
を備えるプロテクタ。 - 請求項1に記載のプロテクタであって、
前記分岐線保護部は、前記幹線保護部から遠い部分よりも前記幹線保護部に近い部分で幅狭に形成されている、プロテクタ。 - 請求項1又は請求項2に記載のプロテクタであって、
前記分岐線保護部のうち前記幹線保護部側の部分に、前記分岐線を一定位置に保持する保持溝が形成されている、プロテクタ。 - 請求項3に記載のプロテクタであって、
複数の前記保持溝が並列状に形成されている、プロテクタ。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のプロテクタと、
幹線と、前記幹線の長手方向途中の分岐部から分岐する分岐線と、前記分岐線の端部に設けられたコネクタとを備えたワイヤーハーネスと、
を備え、
前記幹線が前記幹線保護部に収容され、前記分岐線が前記分岐線保護部に向けて導かれて前記分岐線保護部に収容され、前記コネクタが前記コネクタセット部に保持された、プロテクタ付ワイヤーハーネス。
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