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JP2016508376A - 組換えタンパク質産生の増加のための製剤及び方法 - Google Patents

組換えタンパク質産生の増加のための製剤及び方法 Download PDF

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Abstract

組換えタンパク質の産生を増加するための製剤及び方法、並びに他の態様が開示される。上記製剤及び方法は、組換えタンパク質を発現する細胞を培養するための細胞培養培地製剤中のマンノース若しくはカルシウムの濃度、又はそれらの両方を増加することに関する。或る実施形態では、約3.5g/L以上の少なくとも1種のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを有する哺乳動物細胞培養培地製剤が提供される。多数の他の態様及び/又は実施形態が提供される。【選択図】図1

Description

関連出願
本出願は、「FORMULATIONS AND METHODS FOR INCREASED RECOMBINANT PROTEIN PRODUCTION」と題される2013年2月26日付で出願された米国仮特許出願番号第61/769,402号(代理人事件番号BHC125022US(BH−023/L))に由来する優先権を主張し、その全体が全ての目的について参照により本明細書に援用される。
細胞培養系は、細胞成長を促進する栄養素を含む細胞培養培地製剤において組換えタンパク質を産生するため使用され得る。細胞培養培地製剤の例として、DMEM/F12、RPMI(例えば、RPMI 1640)、MEM、DMEM、F−12、マウスES細胞基礎培地、L−15、IMDM、McCoy’s 5A培地、及びVeroPlus SFMが挙げられる。
商業生産を含む組換えタンパク質の産生において、生成物の品質を維持しながら組換えタンパク質産生のレベルを増加することが望ましい。
したがって、生成物の品質を低下せずに組換えタンパク質産生を増加する細胞培養培地製剤及び方法が必要とされている。
或る実施形態では、哺乳動物の細胞培養培地製剤が提供される。上記製剤は、約3.5g/L以上の少なくとも1種のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを有する。
1又は複数の実施形態では、細胞培養物において組換えタンパク質を生産する方法が提供される、上記方法は、約3.5g/L以上のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウム等の組換えタンパク質の安定化剤の少なくとも1つを有する細胞培養培地中で組換えタンパク質発現細胞を培養することを含む。特定の実施形態では、上記方法は組換えタンパク質の産生の増加をもたらす。特定の実施形態では、上記方法は、産生される組換えタンパク質の品質を損なうことなく組換えタンパク質の産生の増加をもたらす。
これらの及び他の実施形態による多数の他の態様が提供される。本教示のこれら及び他の特徴が本明細書において明記される。
当業者は、以下に記載される図面は解説目的にすぎないことを理解するであろう。図面は、本教示の範囲を何ら制限することを意図するものではない。
様々な実施形態による細胞培養系において組換えタンパク質産生を増加する方法を説明するフローチャートである。 様々な実施形態による1Lの灌流バイオリアクター細胞培養物において3グラム/リットル(「g/L」)〜5g/Lのマンノース濃度の増加が組換えヒト第VIII因子(「rhFVIII」)の力価を25%まで増加したことをグラフで示す図である。 様々な実施形態による15Lの灌流バイオリアクター細胞培養物において3g/L〜5g/Lのマンノース濃度の増加がrhFVIII力価を約37%増加させたことをグラフで示す図である。 様々な実施形態によるローラーチューブ(リピートバッチ)中5ミリモル(「mM」)の塩化カルシウム実験の試験条件においてrhFVIII力価に対して最も強い影響(約19%増加)を実証する結果をグラフで表す図である。 様々な実施形態による1Lの灌流バイオリアクター細胞培養物において1mM〜5mMのカルシウム濃度の増加がrhFVIII力価を約27%まで増加したことをグラフで示す図である。 1mM〜5mMのカルシウム濃度の増加が、様々な実施形態による15Lの灌流バイオリアクター細胞培養物において約29%までrhFVIII力価を増加したことをグラフで示す図である。 様々な態様に従い、対照培地(1mM塩化カルシウム及びマンノース3g/Lを含有する)から両方の成分について富化された、すなわち、5mM塩化カルシウム及び5g/Lのマンノースを含有する、培地への移行が29%までrhFVIII力価を増加し、その効果が不可逆的であることの結果をグラフで示す図である。 様々な態様による、対照培地(1mM塩化カルシウム及びマンノース3g/Lを含有する)から両方の成分について富化された、すなわち、5mM塩化カルシウム及び5g/Lのマンノースを含有する、培地への移行が29%までrhFVIII力価を増加し、その効果が不可逆的であることの結果をグラフで示す図である。 様々な実施形態による15Lの灌流バイオリアクターキャンペーンの設計を示す図である。 様々な実施形態による、得られる効力のデータを示す図である。 rhFVIIIの産生レベルに対する細胞培養製剤の糖含有量を操作することの結果をグラフで示し、様々な実施形態によるマンノース含有培地及びマンノース不含培地を使用する効力の平均値を示す図である。
上述のように、タンパク質生成物の品質に悪影響を与えずに細胞培養培地製剤中で培養したタンパク質発現細胞の産生レベルを増加することは挑戦である。本明細書に記載される1又は複数の実施形態によれば、マンノース等の追加の栄養素及び/又はカルシウム等の安定化剤を細胞培養培地に供給することにより、改良された細胞培養培地製剤を作製することができる。或る実施形態では、改良された細胞培養培地製剤は、上記細胞培養培地を使用して培養されたタンパク質発現細胞の産生レベルを、生成物の品質にほとんど影響せず又は検出可能な影響を与えることなく増加することができる。かかる細胞培養培地製剤を形成する方法及び/又は使用する方法も提供される。
細胞培養培地製剤の例
上述のように、様々な実施形態において、細胞培養培地製剤中の組換えタンパク質の産生の増加は、製剤中のマンノースの濃度及び/又はカルシウム等の組換えタンパク質の安定化剤の濃度、又はそれらの両方の増加によって達成され得る。
或る一つの態様では、3.5g/L以上のマンノース(又は特定の実施形態では、約4g/L以上、5g/L以上、6g/L以上、又は7g/L以上)、及び約1.5mM〜約9.5mM以上(又は特定の実施形態では、約2mM以上、約3mM以上、約4mM以上、約5mM以上、約6mM以上、約7mM以上、約8mM以上、約9mM以上、又は約9.5mM以上)の範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む、細胞培養培地製剤(例えば、細胞培養培地組成物)が提供される。他の細胞培養培地製剤を採用することができる。
細胞培養培地製剤は、約3.5g/L以上のマンノース及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つの添加前に、任意の細胞培養培地製剤であってもよい。例えば、特定の実施形態では、細胞培養培地製剤は、1:1等の好適な比率でDulbecco’s Modified Eagle’s Medium及びHam’s F−12 Nutrient Mixture(DMEM/F12)を含み、更に約5g/Lの少なくとも1種のマンノース及び約5mMのカルシウムを含んでもよい。
RPMI(例えば、RPMI 1640)、MEM、DMEM、F−12、マウスES細胞基礎培地、L−15、IMDM、McCoy’s 5A培地、及びVeroPlus SFM等の他の細胞培養培地製剤をDMEM/F12に代えて採用することができる。特定の実施形態では、細胞培養培地製剤は哺乳動物細胞の培養用である。
本明細書において提供される細胞培養培地製剤の例として、限定されないが、以下が挙げられる。
(a)約3.5g/L以上のマンノース及び約1.5mM未満又は約9.5mM以上のカルシウム;
(b)約3.5g/L未満のマンノース及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウム;
(c)約4g/L〜約5g/Lの範囲の少なくとも1種のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウム;
(d)約5g/Lの少なくとも1種のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウム;
(e)約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノース、及び約1.5mM未満又は約9.5mM超のカルシウム;
(f)約5g/Lのマンノース、及び約1.5mM未満又は約9.5mM超のカルシウム;
(g)約3.5g/L以上の少なくとも1種のマンノース、及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウム;
(h)約3.5g/L以上の少なくとも1種のマンノース、及び約5mMのカルシウム;
(i)約3.5g/L未満のマンノース、及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウム;
(j)約3.5g/L未満のマンノース、及び約5mMのカルシウム;及び/又は
(k)1:1の比率のDMEM/F12、及び約5g/Lの少なくとも1種のマンノース及び約5mMのカルシウム。
他の製剤を採用することができる。
細胞培養培地製剤の形成方法/使用方法
以下の図1〜図8を参照して細胞培養において組換えタンパク質を産生する方法をここに記載する。
図1は、本明細書で提供される特定の実施形態による細胞培養において組換えタンパク質を産生するための方法100のフローチャートを解説する。図1を参照すると、方法100は、組換えタンパク質発現細胞が供給されるブロック101により開始する。
組換えタンパク質発現細胞の例として、例えば、哺乳動物細胞、植物細胞、昆虫細胞、酵母細胞、細菌細胞等の任意の真核生物細胞又は原核生物細胞が挙げられる。特定の実施形態では、細胞は哺乳動物細胞である。哺乳動物細胞の例として、ベビーハムスター腎臓(BHK)細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、腎臓細胞とB細胞のハイブリッド(HBK)細胞、ヒト胎児由来腎臓(HEK)細胞、及びNS0細胞が挙げられる。
組換えタンパク質発現細胞は、任意の生物学的タンパク質生成物を作製する任意の細胞であってもよい。例えば、上記細胞は、1又は複数の組換えタンパク質生成物を発現するように操作された組換え細胞、及び/又は抗体分子を発現する組換え細胞であってもよい。
組換えタンパク質発現細胞の生成物は、任意のタンパク質生成物であってもよく、例えば、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、及び第X因子を含む凝固因子(血液凝固経路におけるタンパク質)等の組換えタンパク質生成物が挙げられる。例えば、組換えタンパク質発現細胞は、第VIII因子を発現する哺乳動物細胞であってもよい。
第VIII因子は、rFVIII遺伝子コンストラクトの遺伝子変異体を作製することによって作製されてもよく、例えば、Bドメイン欠失第VIII因子及び第VIII因子の突然変異体を生じる、遺伝子変異体等の第VIII因子の変異体であってもよい。例えば、第VIII因子変異体として、例えば、ペグ化FVIII及び共有結合的に付着したポリエチレングリコール(PEG)を有するFVIII等の発現後修飾された第VIII因子を含む。また、第VIII因子変異体は、共発現される結合要素を有する融合タンパク質を含んでもよい。
特定の実施形態では、組換えタンパク質発現細胞の組換えタンパク質生成物は、糖タンパク質であってもよい。或る実施形態では、組換えタンパク質は分泌される。組換えタンパク質を発現する組換え細胞の任意の好適な起源及び/又はそれを形成する方法が採用され得る。
ブロック102において、組換えタンパク質発現細胞を、約3.5g/L以上の少なくとも1種のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを含む細胞培養培地製剤(すなわち、組成物)中で培養する。本明細書で使用される、細胞培養培地は、組織又は細胞の培養液、組織又は細胞の培養培地又は培地(複数)等を含むことができる。
細胞培養培地製剤は、約3.5g/L以上のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つの添加の前に、任意の細胞培養培地製剤であってもよい。例えば、特定の実施形態では、上記細胞培養培地製剤は、1:1等の好適な比率のDulbecco’s Modified Eagle’s MediumとHam’s F−12 Nutrient Mixture(DMEM/F12)とを含み、更に約5g/Lの少なくとも1種のマンノース及び約5mMのカルシウムを含んでもよい。
RPMI(例えば、RPMI 1640)、MEM、DMEM、F−12、マウスES細胞基礎培地、L−15、IMDM、McCoy’s 5A培地、及びVeroPlus SFM等の他の細胞培養培地製剤をDMEM/F12に代えて採用することができる。特定の実施形態では、細胞培養培地製剤は哺乳動物細胞の培養用である。
様々な実施形態では、細胞培養培地製剤は、鉄、Pluronic F−68、又はインスリン等の他の栄養補助剤によって補足された、Sigma−Aldrich Fine Chemicals(SAFC、カンザス州レネクサ)又はLife Technologies(ニューヨーク州グランドアイランド)によって製造される商業的に入手可能なDMEM/F12製剤に基づく培地組成物であってもよく、他のタンパク質を本質的に含まないものであってもよい。他の基礎培地組成を採用してもよい。
錯化剤であるヒスチジン(his)及び/又はイミノ二酢酸(IDA)を使用することができ、及び/又はMOPS(3−[N−モルフォリノ]プロパンスルホン酸)、TES(N−トリス[ヒドロキシメチル]メチル−2−アミノエタンスルホン酸)、BES(N,N−ビス[2−ヒドロキシエチル]−2−アミノエタンスルホン酸)、及び/又はTRIZMA(トリス[ヒドロキシメチル]アミノエタン)等の有機緩衝液を使用することができ、これらの全てを、例えば、SAFC(ミズーリ州セントルイス)から入手することができる。或る場合には、組織培養培地は、既知濃度のこれらの錯化剤及び/又は有機緩衝溶液により、個別に又は組み合わせて補足されてもよい。或る実施形態では、組織培養液は、EDTAを、例えば50μM含有してもよく、又は他の好適な金属(例えば、鉄)キレート剤を含有してもよい。他の組成物、製剤、栄養補助剤、錯化剤及び/又は緩衝溶液を使用することができる。
細胞培養培地製剤は、例えば、天然アミノ酸のいずれかを含み得るアミノ酸を含むことができる。
細胞培養培地は、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸銅、硫酸鉄、硫酸亜鉛、硝酸第二鉄、二酸化セレン、塩化カルシウムを含んでもよい塩、及び/又は細胞培養培地製剤における使用に適した他の塩を含んでもよい。
細胞培養培地製剤は、ビオチン、塩化コリン、パントテン酸カルシウム、葉酸、ヒポキサンチン、イノシトール、ナイアシンアミド、ビタミンC、ピリドキシン、リボフラビン、チアミン、チミジン、ビタミンB−12、ピリドキサール、プトレシンを含むビタミン、及び/又は細胞培養培地製剤における使用に適した他のビタミンを含むことができる。
細胞培養培地製剤は、上記に列挙される以外の1又は複数の成分(「他の成分」)を含むことができ、デキストロース、マンノース、ピルビン酸ナトリウム、フェノールレッド、グルタチオン、リノール酸、リポ酸、エタノールアミン、メルカプトエタノール、オルトホスホリルエタノールアミン、及び/又は細胞培養培地製剤における使用に適した他の成分を含むことができる。
一般的な哺乳動物細胞培養培地製剤は、DMEM/F12である。DMEM/F12は、Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium(DMEM)とHam’s F−12 Nutrient Mixtureの1:1の混合物である。DMEM/F12培地は、多くの商業的な供給元から利用可能であり、rhFVIII等の組換えタンパク質の産生に使用されることが多い。DMEM/F12の完全な成分組成は自由に利用可能である(例えば、ATCCカタログ番号30−2006)(表1)。DMEM/F12(1:1)は、典型的には1.05mM(0.11665g/L)の溶けやすいCaCl(無水)を含有する。D−マンノースは、DMEM/F12(1:1)製剤の成分ではなく、D−グルコースが約3g/Lで存在する(炭化水素源として)。
特定の実施形態では、DMEM/F12及び約3g/L未満のマンノースを含む製剤が提供される。例えば、DMEM/F12(1g/Lのグルコースを含む)及び3g/Lのマンノースを含む(合計4g/Lの糖を含む)製剤は、マンノースを全く含まないが4g/Lのグルコース(合計4g/Lの糖)を含むDMEM/F12による細胞培養と比較して、約28%の細胞培養物におけるrhFIII力価の増加をもたらすことができる。特定の実施形態では、4g/Lのマンノース(合計4g/Lの糖)を含むが、グルコースを含まないDMEM/F12を含む製剤は、3g/Lマンノース及び1g/Lグルコース(合計4g/Lの糖)を含むDMEM/F12を用いる細胞培養と比較して約18%の細胞培養物におけるrhFVIII力価の増加をもたらすことができる。例えば、rhFVIIIの産生レベルに対する細胞培養製剤の糖含有量の操作の結果をグラフで解説する図9を参照されたい。
マンノースは糖単量体であり、グルコースのエピマーである。マンノースは、細胞代謝に関与する。マンノースは、糖タンパク質の生合成の間、翻訳後タンパク質中へと組み込まれる。糖タンパク質に付着したオリゴ糖は、新生タンパク質の適切な折りたたみを補助することができ、タンパク質分解から成熟タンパク質を保護する(Hebert and Molinari,Physiol.Rev.87:1377−1408(2007))。典型的なN連結オリゴ糖は、マンノース、また同様にN−アセチルグルコサミンを含有し、通常、幾つかの分岐鎖を有し、時に、末端が負に帯電したシアル酸残基を有する。この構造修飾は、FVIIIを含む多くの糖タンパク質に重要な品質特性であり、分子の生合成、分泌並びに安定性及び薬物動態/薬理学(PK/PD)特性に影響し得る。
真核生物細胞が、マンノース−6ホスフェートイソメラーゼによってフルクトース−6−ホスフェートをマンノース−6−ホスフェートに転換するプロセスにおいてグルコースをマンノースへと転換できるのに対し、一部の細胞型では、糖タンパク質の生合成のための大半のマンノースは、グルコースではなくマンノースに由来する(Alton et al.,Glycobiology 8(3)285−295(1998))。
組換えタンパク質の安定化剤は、例えば、分解から組換えタンパク質を安定化するどんなものであってもよい。安定化剤の例としてカルシウム及びマグネシウムが挙げられる。
カルシウムイオンは、FVIII複合体の四次構造を安定化することによってFVIII凝集活性を安定化する重要な役割を果たす(Switzer et al.,The Journal of Clinical Investigation 60:819−828(1977);Mikaelsson et al.Blood 62(5):1006−1015(1983))。カルシウム及びマグネシウムは、重鎖及び軽鎖の両方に結合することによってFVIII活性を促進して、ヘテロ二量体の構造を調節することが示されている(Fay,Blood Rev.18:1−15(2004)における総論)。カルシウム(及び/又はマグネシウム)は、FVIIIの活性な構造を促進するために必要であると示唆されている。
実施形態の製剤及び/又は実施形態の方法を使用して、細胞を培養するために任意の好適な細胞培養系を採用することができる。細胞培養系は哺乳動物の細胞培養系であってもよい。細胞培養系は、灌流バイオリアクター細胞培養系を含むバイオリアクター細胞培養系であってもよい。細胞培養系は、組織培養フラスコ若しくはローラーボトル等の小規模培養系、及び/又はバイオリアクター細胞培養系等の大規模細胞培養系を含むことができる。細胞培養培地の例は、ウシ血清、ウマ血清、仔ウシ血清、ウシ胎児血清、及び/又はウシ胎児血清を含む血清により更に補足されてもよい。細胞培養培地の例は、ヒト血清及び/又はヒト血漿タンパク質画分によって更に補足されてもよい。
バイオリアクター細胞培養系は、(1)組換えタンパク質発現細胞、並びに(2)(a)約3.5g/L以上のマンノース及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む製剤;(b)約3.5g/L以上のマンノース及び約1.5mM未満又は9.5mM超の範囲のカルシウムを含む製剤;(c)約3.5g/L未満のマンノース及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを含む製剤;(d)約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む製剤;(e)約5g/Lのマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む製剤;(f)約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノース、及び約1.5mM未満又は約9.5mM以上のカルシウム;(g)約5g/Lのマンノース、及び約1.5mM未満又は約9.5mM以上のカルシウムを含む製剤;(h)約3.5g/L以上のマンノース及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む製剤;(i)約3.5g/L以上のマンノース及び約5mMのカルシウムの少なくとも1つを含む製剤;(j)約3.5g/L未満のマンノース及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムを含む製剤;(k)約3.5g/L未満のマンノース、及び約5mMのカルシウムを含む製剤;並びに(l)1:1の比率でDMEM/F12を含み、約5g/Lのマンノース及び約5mMのカルシウムの少なくとも1つを含む製剤から選択される細胞培養培地製剤を含むことができる。
或る実施形態では、約5g/Lのマンノース、及び約5mMのカルシウムの少なくとも1つを含む細胞培養培地製剤の使用により、組換えタンパク質の産生が増加される。特定の実施形態では、組換えタンパク質の産生は、産生された組換えタンパク質の品質を損なわずに増加される(例えば、約3.5g/Lのマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲、又は本明細書に記載されるこれらの(1又は複数の)範囲の任意の具体的な(1又は複数の)点のカルシウムの少なくとも1つを含まない同一又は実質的に同一の細胞培養培地と比較した場合)。或る特定の実施形態では、組換えタンパク質の産生の増加は、約130日以上まで維持される。
組換えタンパク質の産生のための細胞培養系及びバイオリアクター細胞培養システムの例は文献に記載される。組換え第VIII因子の産生のための灌流細胞系の例は、例えば、「Process and Medium For Mammalian Cell Culture Under Low Dissolved Carbon Dioxide Concentration」,と題される米国特許第6,338,964号、及びBoedeker,B.G.D.,Seminars in Thrombosis and Hemostasis,27(4),pages 385−394の文献に記載される。
上記の製剤及び方法は、著しく設備容量を増加し、生産費用を削減することができる。例えば、或る実施形態では、rhFVIIIに対して約40%までの細胞培養生産性の増加が観察された(例えば、少なくとも3ヶ月に亘る継続的灌流培養に亘る生産性の増加を伴って)。更に、特定の実施形態による方法は、比較的複雑ではなく、cGMP監督機関に準拠するAPI産生設備における実施に対し低コストである。例えば、様々な実施形態において、確立された組換えタンパク質生成物に対して遺伝子操作若しくは細胞株の変更は必要ではなく、基本設備若しくは生産工程に対して大きな変更は必要ではなく、及び/又は生成物の品質に対して何らの影響もない。
以下の実施例を考慮して本教示の態様を更に理解することができ、それらは本教示の範囲を何ら限定するものと解釈されるべきではない。
[実施例]
[実施例1]:マンノースの増加は細胞培養系における組換えタンパク質の産生の増加をもたらした
rhFVIII発現BHK−21細胞を、既存のDMEM/F12培地成分の濃度へと変化してローラーチューブ(Shimoni et al.,BioPharm International 23(8):28−37(2010))で培養した。マンノースレベルを増加した場合にrhFVIII力価の増加(効力に関するアッセイにより特定された)が観察された。
1Lの灌流バイオリアクターシステムを使用して行われた実験の後、15Lスケールの灌流バイオリアクター研究を行った。結果は、一般的に1Lスケールと15Lスケールで一致する。
1Lスケールの灌流バイオリアクターで行われた範囲試験の実験は、続く3g/Lのマンノースを含有する標準培地における播種及び定常状態までの成長(対照条件)の力価に対するマンノース増加の用量依存性効果を実証した。細胞を、3g/Lのマンノースの後、4g/L及び5g/Lのマンノース(バイオリアクターに供給される培地を交換することにより)を含有する(標準)培地においてそれぞれ約10日間に亘り更に継続して培養した。他の培地成分は本実験において交換されなかった。効力の判定のためほぼ毎日試料を採取した(加工し、凍結した)。マンノースを3g/Lから4g/Lに増加した場合に約15%まで、マンノースを5g/Lまで増加した場合に約25%(すなわち、更に約10%)力価が増加した(図2)。
図2によるデータの統計学的分析は、効力/力価の増加に対するマンノース濃度の増加の効果が有意(P値<0.0001)であることを実証した。
上記実験を15Lスケールで行った場合、ほぼ毎日採取した試料(加工して凍結した)を用いる3g/Lのマンノースを含有する培地から5g/Lのマンノースを含有する培地への移行は、力価の約37%の増加をもたらした(図3:3g/LのマンノースはX軸に「対照」と表示される、及び5g/LのマンノースはX軸に「マンノース」と表示される)。いずれの実験(1Lスケール及び15Lスケールで行われた)においても統計学的分析は、マンノース増加の効果が統計学的に有意であることを示す。FVIII力価に対するマンノースの効果は、培地交換の日数以内で観察され、継続的な(1L及び15L)灌流培養系において維持された。
図3によるデータの統計学的分析は、効力/力価の増加に対するマンノースの効果が有意である(P値<0.0012)ことを実証する。
[実施例2]:カルシウムの増加は、細胞培養系における組換えタンパク質の産生の増加をもたらした
rhFVIII発現BHK−21細胞をローラーチューブで培養した(Shimoni et al.,BioPharm International 23(8):28−37(2010))。rhFVIII力価の増加(効力に関するアッセイにより判定した)は、DMEM/F12系培地中のカルシウムレベルを増加した場合に観察された。
ローラーチューブにおいて範囲を見つける実験を行い、FVIII力価の増加に最適なカルシウム濃度を同定した。試験した濃度のうち、5mMの塩化カルシウムがFVIII力価に対して最も大きな影響(約19%の増加)を有した(図4:4日間の実験に対して試料を2日目、3日目及び4日目に採取し(X軸)、Y軸において力価(効力)を対照(1mMの塩化カルシウム)の%として表す)。1mM(対照)、2mM、5mM、及び10mMの範囲の塩化カルシウム濃度を試験した。1mM(対照)〜2mMのカルシウムの増加は、約8%までFVIII力価を増加したのに対し、5mMでは力価は約19%まで増加する。しかしながら、10mMではカルシウムは力価に対して悪影響を有する。
1Lの灌流バイオリアクターで細胞を成長させた細胞を1mM塩化カルシウム(対照培地)から5mM塩化カルシウム含有培地へと移行した場合、力価は約27%まで増加した(図5)。1L灌流バイオリアクターで約5日間に亘って1mM塩化カルシウムを含有する培地において、定常状態で細胞を継続的培養した後、5mM塩化カルシウムを含有する培地中へ移行して更に5日間培養した。効力の判定のためほぼ毎日試料を採取した(加工し凍結した)。
類似の実験を15Lスケールの灌流バイオリアクターで繰り返した場合、1mMカルシウム中よりも、5mMカルシウムを含有する培地中で力価は約29%高かった(図6:5mMカルシウムを含有する培地を「X軸」に「Ca」と表す)。15L灌流バイオリアクターにおいて、1mM塩化カルシウムを含有する培地(「対照」)中、約3日間定常状態で細胞を継続的に培養した後、5mM塩化カルシウムを含有する培地へ移行し、1週間に亘って培養した。効力の判定のためほぼ毎日試料を採取した(加工し、凍結した)。
そのようにして1Lスケール及び15Lスケールで行われたいずれの実験も、互いに一致し、培地を1mMから5mMの塩化カルシウムに移行させた場合に27%〜29%の急速なFVIII力価の増加を実証した。より高い力価は実験の継続を通して維持された。
5g/Lマンノースを含有する培地を使用し(図2)、5mMカルシウムを含有する培地を使用する(図5)、2回の上記15Lの実験の終わりに材料を回収し、限外濾過によって濃縮した。
図6によるデータの統計学的解析は、効力/力価の増加に対するカルシウム濃度増加の効果は有意であることを実証する(P値<0.0176)。
[実施例3]:マンノース又はカルシウム濃度の増加による組換えタンパク質の産生の増加はタンパク質の品質を損なわない
その後、実施例1〜2(15Lバイオリアクター、各培地型:A.5mMカルシウム;B.5g/Lマンノースを用いたおよそ2週間のキャンペーン)の凍結限外濾過した培養収集物を加工し、以前に記載された幾つかの工程においてFVIIIを精製し(Boedeker,Seminars in Thrombosis and Hemostasis 27(4):385−394(2001))、最後に様々な生成物の品質特性について査定した。5g/Lマンノース含有培地及び5mMカルシウム含有培地の両方から精製したrhFVIII材料は、HPLC−SEC及びSDS−PAGE/ウェスタンブロットに基づく方法によって査定される純度及び完全性、効力、特異的活性、様々な宿主細胞の不純物(タンパク質及び核酸)及びグリコシル化パターンを含む様々な生成物の品質特性に合格し、培地中のマンノース及びカルシウム濃度の変化はFVIII生成物に影響を及ぼさないことを示した。
[実施例4]:マンノース及びカルシウムの増加は細胞培養系における組換えタンパク質の産生の増加をもたらした
図7A〜図7Bは、(5mM)カルシウムと(5g/L)マンノースの両方を濃縮したDMEM/F12系培地が、各成分単独よりもFVIII力価に対してより高い有利な効果を有したことを示す。また、これらの図は、力価の変化は1日以内に生じ、標準培地(1mM塩化カカルシウム及び3g/Lマンノースを含有する)に培養物を戻すと力価における約29%の増加がベースラインまで逆転したことから可逆的であったことを示す。
図7A〜図7Bは、対照培地(1mM塩化カルシウム及び3g/Lマンノースを含有する)から両方の成分について濃縮した、すなわち、5mM塩化カルシウム及び5g/Lマンノースを含有する培地への移行の結果である、rhFVIII力価の29%の増加及びその効果が可逆的であることをグラフで示す。5mMカルシウム及び5g/Lマンノースを含有する培地に約9日間移行した後、標準培地(対照−2)に戻した、標準培地(1mMカルシウム及び3g/Lマンノース;対照−1)中で15L灌流バイオリアクター細胞培養において継続的に培養した細胞は、急速(1日以内)で可逆的なrhFVIII力価の変化を実証した。条件は、(それぞれ)5mM塩化カルシウム及び5g/Lマンノース(「Ca+マンノース」)試験培地への/からの移行前で「対照−1」、移行後で「対照−2」であった。効力の判定のためほぼ毎日試料を採取した(加工し凍結した)。
パネルAは「条件」による。
図7(A)及び図7(B)によるデータの統計学的分析は、効力/力価の増加に対するマンノース及びカルシウム(共に)の濃度の増加の効果は有意であることを実証する。図7(A)によるデータの統計学的分析は、p値<0.05を生じる。図7(B)によるデータの統計学的分析は、p値<0.0102を生じる。
[実施例5]:マンノース及びカルシウム濃度の増加による組換えタンパク質の産生の増加はタンパク質の品質を損なわなかった
上記効果が灌流培地中で130日に亘って継続するキャンペーンで維持されることを確認するため、2つのバイオリアクターを同時に実行し、すなわち、一方は5g/Lマンノース及び5mMカルシウムを含有する試験培地中で培養し、もう一方は3g/Lマンノース及び1mMカルシウム対照培地中で培養した(図8A)。実際に30%超の力価の利益は、対照に対して試験バイオリアクターにおいて130日に亘る灌流キャンペーンで維持された(図8B)。
実施例5から収集物を採取し、限外濾過により濃縮することによって試験培養物(図8A、時間点3、5、7)及び対照(図8A、時間点2、4、6)について3つの時間点で一緒に生成物の品質を試験した。対照培地から試験培地へと移行する前に初期の時間点1(図8A、時間点1)を試験バイオリアクターから採取した。限外濾過した培養収集物を精製し、FVIII品質を査定した。試験培地を使用して作製したFVIIIは、純度及び完全性、効力、特異的活性、様々な宿主細胞不純物及びグリコシル化パターンを含む全ての品質基準を満たし、更に、試験培地中の培養物から作製されたFVIII材料は、対照培地中で成長させた培養物から作製されたものに匹敵し、力価における30%超の持続する増加は生成物の品質に影響しないことを示した。細胞培養物の成長特性もまた、2つのバイオリアクター、すなわち試験及び対照において同等であった。工程管理設定点(pH、溶解酸素、pCO及び温度)、細胞特性(バイオリアクター細胞密度、バイオリアクター生存率)、代謝産物(グルコース及びラクトースの残存率及び消費率)、及び具体的な生産性は全て、試験バイオリアクターと対照バイオリアクターで同等であった。
[実施例6]:実施例1〜5の材料及び方法
ローラーチューブ実験
以前に記載されるように(Shimoni et al.,BioPharm International,23(8):28−37(2010))小さいスケールの培地試験の実験を通気式のねじ蓋を有する50mL培養チューブ(Cultiflask 50、ニューヨーク州ボヘミアのSartorius)で行った。初期細胞密度3×10細胞/mLを含む14mLの試験培地でチューブを充填した。加湿した温度及びCO制御インキュベータに置いた回転チューブプラットフォーム上で30rpmの回転運動でチューブを混合した。チューブを4日間インキュベートし、試料の1.3mLを代謝産物分析用に2日目、3日目及び4日目に採取した。凝集又は発色アッセイによる効力試験のため追加の試料を3日目及び4日目に採取した。
1L灌流バイオリアクター細胞培養
スケールアップのためrhFVIII発現BHK−21細胞を、産生培地(DMEM/F12系培地)を使用して振蕩フラスコ中に播種した。フラスコを35.5℃、30rpmでインキュベートし、所望量の細胞が存在するまで連続的に分裂させた。
スケールアップに由来する細胞を、DASGIP制御ステーション上、作業容量1Lにて1.5L DASGIP(ドイツのEppendorf)容器に9×10vc/mLで播種した。培地ポンプを制御するレベルセンサによって、作業容量を一定に保持した。
測定した細胞密度に依存する収集ポンプの調整により0.45nL/細胞/日の標的細胞特異的灌流速度(「CSPR」)にて、定常状態で細胞保持装置(沈殿槽)を用い灌流を確立した。ステーションサーモスタットを使用して35.5℃に温度を制御し、沈殿槽の温度を20℃〜30℃に制御した。エアレーションを浸漬したシリコーン管によって供給した。25×10vc/mLの標的細胞密度を維持するように溶解酸素の減少に応じてバイオリアクターから細胞を廃棄した。補足のエアレーションを5L/時間のヘッドスペースエアレーションにより供給した。必要に応じて炭酸ナトリウム溶液の添加により6.85の標的で培養pHを制御した。
15Lの灌流バイオリアクター細胞培養
12Lの作業体積で細胞培養を15Lバイオリアクター(カナダ、フォスターシティのApplikon Inc.)において細胞培養を行った。1×10細胞/mL以上の播種密度でバイオリアクターをインキュベートした。実行中、制御可能な加工パラメーターの標的設定点;pH=6.8、温度=35.5℃、溶解酸素DO=50%空気飽和を維持した。溶解酸素のための混合気体及びpH制御をシリコーン膜により上記培養物に供給し、陽圧を維持し、ストリッピングを補助するためヘッドスペースを手動ロタメーターにより制御した。収集ストリームから細胞を除去し、細胞の沈殿集団をバイオリアクターに戻すため、バイオリアクターを細胞保持装置(沈殿槽)に接続した。
CSPRを0.45nL/細胞/日の定常状態標的に調整し、実行の持続期間中維持した。酸素流制御アルゴリズムに基づいて上記システムから細胞を自動的に廃棄することによって定常状態の細胞濃度を20×10vc/mLに合わせた。
サンプリング及び試料加工
バイオリアクター及び収集ストリームから試料を毎日採取した。細胞濃度、生存率及び大きさをCedex細胞カウンタ(ドイツのRoche Innovatis)で測定した。残留グルコース及びラクトース濃度をYSI 2700生化学アナライザ(米国のYSI Life Sciences)で測定した。バイオリアクターの気体及びpHをRapidLab 248血液ガスアナライザ(ドイツのSiemens)で測定した。バイオリアクター及び収集物の試料を1ステージ凝固又は発色アッセイ(以下に記載される)のいずれかによってrFVIII定量のため分析した。
FVIII効力アッセイ(1ステージ凝固及び発色)
FVIII:C凝固試験法は、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)に基づく1ステージアッセイである。第VIII因子は、第X因子から第Xa因子への酵素転換において、第IXa因子、カルシウム及びリン脂質の存在下で補因子として作用する。このアッセイでは、希釈した試験試料をFVIII欠損血漿基質及びaPTT試薬の混合物と共に37℃でインキュベートする。塩化カルシウムをインキュベートした混合物に添加し、凝固を開始する。凝固物を形成する所要時間(秒)とFVIII:Cの濃度の対数の間に逆相関が存在する。未知の試料に対する活性レベルは、様々な試験材料の希釈物の凝固時間と既知の活性の標準物質の一連の希釈物から構成される曲線との比較により内挿され、1mL当たりの国際単位(IU/mL)で報告される。
発色効力アッセイ法は、色の強度が試料中の第VIII因子の活性に比例する2つの連続する工程を含む。第1の工程では、第X因子は、最適量のカルシウムイオン及びリン脂質の存在下で、その補因子である第VIIIa因子と共に第IXa因子によって第Xa因子へと活性化される。第X因子の活性化速度が第VIII因子の量にのみ依存するように、過剰量の第X因子が存在する。第2の工程では、第Xa因子は発色基質を加水分解して発色団を生じ、発色強度を405nmにて測光法で読み取る。未知の効力を算出し、線形回帰統計法を用いて上記アッセイの確実性を確認した。1mL当たり国際単位(IU/L)で活性を報告する。第VIII因子の発色及び凝集アッセイに関する更なる詳細は文献(Barrowcliffe T.W.et al.,seminars in Thrombosis and Hemostasis,28(3),2002;Lippi G.et al.,Blood Coagulation and Fibrinolysis 2009,20(1),2009を参照されたい)に見られる。
ここに報告される上記実験結果は、相対単位で与えられる。
限外濾過培養収集物
15Lの発酵物の収集液を濾過して細胞及びデブリを除去した後、100キロダルトン(kDa)カットオフ膜を使用するクロスフロー濾過により40倍に濃縮した。
UFDFへの精製
固定化したモノクローナル抗体に対するrFVIIIの結合による免疫親和性クロマトグラフィーを含む一連のクロマトグラフィー工程、及びBoedeker,Seminars in Thrombosis and Hemostasis,27(4):385−394(2001)に記載されるイオン交換クロマトグラフィーにより限外濾過した材料からrFVIIIを精製した。
QCアッセイ
産生されるrhFVIIIタンパク質の品質を分析するため、一連の具体的な方法を適用した。FVIII生成物の品質を、完全性のあらゆる可能性のある変化、グリコシル化パターン、及び宿主細胞不純物について査定した。
第VIII因子の完全性をHPLCによって分析した。また、SDS−PAGE後の銀染色により、また抗FVIII抗体を使用するウェスタンブロットにより上記生成物を完全性及び不純物について分析した。
汚染物質及び不純物の特定のため、特異的免疫アッセイを使用して宿主タンパク質について、また同様にBHK細胞培養物に由来する核酸不純物について上記生成物を分析した。
単離したタンパク質のグリコシル化パターンを、異なる糖成分及びシアリル化の程度の特定により分析した。上記データを実験施設内の対照rFVIIIタンパク質と比較した。
実施例1〜6に関する結論の所見
これらの結果は、培養培地にマンノース及び/又はカルシウムを導入、及び/又はマンノース及び/又はカルシウム濃度を増加することによって、30%超の力価の増加を達成でき、その力価の増加は、継続的な灌流培養において130日超に亘り維持されることを実証する。重要なことには、生成物の品質特性(不純物を含む)も培養成績のいずれも培養培地への変化によって影響を受けない。力価の増加に対する観察された影響は、グルコースによって、例えば、マンノースを含まないDMEM/F12中のグルコース濃度を単に増加するだけでは再現されない。
マンノース濃度の3g/Lから5g/Lの増加は、15Lの灌流バイオリアクターを使用することによりrhFVIIIの生産性を25%超増加できる。独立して、約1mM〜5mMのカルシウムの増加も生産性においてほぼ同じ増加をもたらす。マンノース及びカルシウムの両方を増加した場合、生産性の増加は40%近くまで更に増加し、5g/Lのマンノースと5mMのカルシウムの組み合わせは、3g/Lのマンノース及び1mMのカルシウムを含有する標準産生培地に対して第VIII因子特異的な生産性の30%超の増加をもたらした。細胞培養成績及び生成物の品質の特性は、培地の処方に対するこの変化によって影響を受けなかった。生産性に対する影響は、培地交換後約1日以内に明らかであり、可逆的である。30%超の生産性の増加は、継続的な灌流バイオリアクター細胞培養の間、細胞バンクの解凍から3ヶ月に亘って維持された。
力価の増加に対するマンノース及びカルシウムの効果は、各々単独よりも両方を採用した場合により高い。カルシウムは、第VIII因子の分子を安定化することが知られている。標準DMEM/F12(1:1)培養培地製剤中のカルシウム濃度がわずか約1mMである。したがって、培養培地製剤中のより高いカルシウムレベルは、上記プロセスのより早期、すなわち、収集物を採取した後よりも第VIII因子が細胞から分泌されるほど早期に第VIII因子を安定化するのを補助することができる。
Figure 2016508376
Figure 2016508376
本明細書で使用される段落の項目は、組織化する目的にすぎず、記載される主題を何らも限定するものと解釈されるものではない。
本教示は様々な実施形態と併せて記載されるが、本教示がかかる実施形態に限定されることを意図するものではない。対照的に、本教示は当業者によって理解される様々な代替物、修飾、及び等価物を包含する。
したがって、明細書及び実施例は、限定的意味ではなく実例とされるものである。更に、本明細書で参照される全ての論文、書籍、特許出願及び特許は、全ての目的についてそれらの全体が参照により本明細書に援用される。

Claims (24)

  1. 約3.5g/L以上のマンノース及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む哺乳動物の細胞培養培地製剤。
  2. 前記培地が約3.5g/L以上のマンノース、及び約1.5mM未満若しくは約9.5mM超のカルシウムを含む、請求項1に記載の製剤。
  3. 前記培地が約3.5g/L未満のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを含む、請求項1に記載の製剤。
  4. 前記培地が約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノースを含む、請求項1に記載の製剤。
  5. 前記培地が約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノースを含む、請求項2に記載の製剤。
  6. 前記培地が約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムを含む、請求項1に記載の製剤。
  7. 前記培地が約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムを含む請求項3に記載の製剤。
  8. 前記製剤が1:1の比率でDMEM/F12を含み、約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノース及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の製剤。
  9. 細胞培養物中に組換えタンパク質を産生する方法であって、
    組換えタンパク質発現細胞を供給すること、並びに
    約3.5g/L以上のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む細胞培養培地において前記細胞を培養すること、
    を含む前記方法。
  10. 前記培地が約3.5g/L以上のマンノース、及び約1.5mM未満又は約9.5mM超のカルシウムを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記培地が約3.5g/L未満のマンノース、及び約1.5mM〜約9.5mMの範囲のカルシウムを含む、請求項9に記載の方法。
  12. 前記培地が約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノースを含む、請求項9に記載の方法。
  13. 前記培地が約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノースを含む、請求項10に記載の方法。
  14. 前記培地が約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムを含む、請求項9に記載の方法。
  15. 前記培地が約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムを含む、請求項11に記載の方法。
  16. 前記細胞が哺乳動物細胞である、請求項9に記載の方法。
  17. 前記哺乳動物細胞が、BHK細胞、CHO細胞、HKB細胞、HEK細胞、及びNS0細胞から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記哺乳動物細胞がBHK細胞である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記細胞が血液凝固経路の組換えタンパク質を発現する、請求項9に記載の方法。
  20. 前記細胞が組換えヒト第VIII因子(rhFVIII)又はその変異体を発現する、請求項19に記載の方法。
  21. 変異体第VIII因子が遺伝子変異体である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記遺伝子変異体がBドメイン欠失FVIIIである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記変異体第VIII因子がペグ化FVIIIである、請求項20に記載の方法。
  24. 前記細胞が組換え第VIII因子発現BHK細胞であり、前記培地が1:1の比率でDMEM/F12を含み、約4g/L〜約5g/Lの範囲のマンノース及び約2mM〜約5mMの範囲のカルシウムの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
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