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JP2016182214A - 吸収性シート及び吸収性物品 - Google Patents

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JP2016182214A
JP2016182214A JP2015063498A JP2015063498A JP2016182214A JP 2016182214 A JP2016182214 A JP 2016182214A JP 2015063498 A JP2015063498 A JP 2015063498A JP 2015063498 A JP2015063498 A JP 2015063498A JP 2016182214 A JP2016182214 A JP 2016182214A
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Yukie Suzuki
幸恵 鈴木
義浩 大沼
Yoshihiro Onuma
義浩 大沼
慧 井上
Kei Inoue
慧 井上
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Abstract

【課題】吸収性能の向上と薄型化との両立を図ることが可能で、且つ柔軟性に優れる吸収性シートを提供すること。【解決手段】本発明の吸収性シート1Aは、液透過性の基材シート2の片面に、吸水性ポリマー及びミクロフィブリルセルロースを含み且つ加圧処理が施された吸収部3が、該ミクロフィブリルセルロースを介して固着している。吸収部3の目付量は好ましくは300〜500g/m2である。基材シート2における吸収部3の固着面側に、吸収部3を覆うように被覆シート4が配されており、被覆シート4は、吸収部3における前記加圧処理が施された部分にて、前記ミクロフィブリルセルロースを介して吸収部3に固着している。複数の吸収部3が基材シート2の片面に散在しており、各吸収部3の周辺部に、吸収部3が固着していない吸収部非固着部20が存している。【選択図】図1

Description

本発明は、液体の吸収に用いられる吸収性シート及びそれを用いた吸収性物品に関する。
失禁用パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品として、液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート及び両シート間に配された吸収体を具備するものが知られている。吸収性物品用の吸収体としては、従来、木材パルプ等の繊維材料の集合体、あるいはこの繊維集合体に吸水性ポリマー(SAP)粒子を保持させたものが使用されているが、近年、吸収性物品の薄型化、低剛性化に対する要望が高まっており、それに伴って吸収体の改良技術が種々提案されている。
吸収体の薄型化を図った技術として、基材シート及びその構成繊維表面にアクリル酸系モノマー等のモノマーの重合によりSAP粒子を繊維に固着させてなる吸収性シートが知られている。例えば特許文献1には、斯かる構成の吸収性シートにおいて吸収量の増加や薄型化を図っても柔軟性を損なわないようにする工夫として、基材シートに固着しているSAP粒子の固着構造及びSAP粒子による繊維相互の架橋構造を、エンボス加工によって局所的に破壊することが記載されている。また特許文献1には、SAPの目付量は50〜100g/m2が好ましいことも記載されている。
しかし、特許文献1に記載されているように、モノマーの重合によりSAP粒子を繊維に固着させる技術を採用した場合において、吸収性能の向上等を目的としてSAP粒子を多量に使用すると、液の吸収により膨潤したSAP粒子によって液の通路が閉塞される、いわゆるゲルブロッキングが発生し、吸収性能が却って低下するおそれがある。
そこで、多量のSAP粒子の使用を可能にする技術として、ミクロフィブリルセルロース(MFC)を繊維に対するSAP粒子の結合剤(バインダー)として用いることが提案されている。MFCは、ナノサイズの繊維径をもった微細セルロース繊維であり、通常、セルロースに強力な機械的剪断力等の外力を加えてこれをミクロフィブリル化することにより製造される。SAP粒子の結合剤としてMFCを用いた場合には、MFCの持つ水素結合力によって、SAP粒子どうしあるいはSAP粒子と基材シートとの間が強固に結合されるため、樹脂等の他の結合剤は不要であり、また、MFCの繊維間空隙がSAP粒子の膨潤スペースとして活用されるため、SAP粒子の膨潤阻害が起こりにくい。
特許文献2には、疎水性不織布と親水性シートとの間に、SAP粒子とMFCとから構成されるSAP層が介在配置された3層構造の吸水性シートが記載されている。このSAP層は、SAP粒子及びMFCからなる混合物を適当な溶媒に分散させてスラリーとし、そのスラリーを基材に塗布することによって形成されるもので、特許文献2にはSAP層の配置パターンとして、疎水性不織布の一面の全域をSAP層で被覆するパターンと、該一面の一部のみをSAP層で被覆するパターンとが記載されており、後者のパターンの具体例として、SAP層をライン状に配置するパターンが記載されている。また特許文献2には、特許文献2記載の吸水性シートにおけるSAPの目付量は、柔軟性を確保する観点から、50〜100g/m2の低目付が好ましい旨記載されている。
特開2004−298287号公報 特開2002−325799号公報
吸収性シートの吸収性能を高めるためには、SAP粒子を多量に(例えば目付量で100g/m2を超える量)使用することが有効である。しかし、特許文献2に記載されているようにSAP粒子の結合剤としてMFCを使用する場合において、SAP粒子を多量に使用すると、SAP粒子が高密度に存在することに加えて、MFCによってSAP粒子が吸収性シートの構成繊維に強固に固定され、且つSAP粒子どうしがMFCを介して強固に結合されるため、吸収性シートの柔軟性が著しく低下し、非常に硬いシートとなってしまう。そのような硬いシートを、失禁用パッド等の吸収性物品の吸収体として用いた場合には、フィット性や着用感の低下を招くおそれがある。吸収性能の向上と薄型化との両立を図ることが可能で、且つ柔軟性に優れる吸収性シートは未だ提供されていない。
本発明の課題は、吸収性能の向上と薄型化との両立を図ることが可能で、且つ柔軟性に優れる吸収性シートを提供することに関する。
本発明は、液透過性の基材シートの片面に、吸水性ポリマー及びミクロフィブリルセルロースを含み且つ加圧処理が施された吸収部が、該ミクロフィブリルセルロースを介して固着している吸収性シートである。
また本発明は、液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、及び両シート間に配された吸収体を具備する吸収性物品であって、前記吸収体が前記本発明の吸収性シートであり、該吸収性シートは、前記吸収部を前記トップシートに向けて配されている吸収性物品である。
本発明によれば、吸収性能の向上と薄型化との両立を図ることが可能で、且つ柔軟性に優れる吸収性シートが提供される。また、本発明の吸収性物品は、斯かる吸収性シートを吸収体として具備しているため、排泄液の吸収性能に優れ、さらにはフィット性、着用感にも優れる。
図1(a)は、本発明の吸収性シートの一実施形態における吸収部の固着面側を模式的に示す平面図、図1(b)は、図1(a)のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、本発明に係る吸収部の一実施形態の模式的な平面図であり、該吸収部に施された加圧処理パターンを示す図である。 図3は、本発明の吸収性シートの他の実施形態における吸収部の固着面側を模式的に示す平面図である。 図4(a)は、本発明の吸収性物品の一実施形態である失禁用パッドの一例の肌対向面を模式的に示す平面図、図4(b)は、図4(a)のII−II線断面を模式的に示す断面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性シートの一実施形態が示されている。本実施形態の吸収性シート1Aは、基材シート2と、該基材シート2の片面に固着している吸収部3とを含んで構成されている。基材シート2は、図1に示す如き平面視において、角が丸みを帯びた長方形形状をなしており、長手方向LDとこれに直交する幅方向WDとを有する。本実施形態においては、吸収部3は基材シート2の片面の全域には設けられておらず、該片面には複数の平面視線状の吸収部3が散在しており、複数の吸収部3それぞれの周辺部には、吸収部3が固着していない吸収部非固着部20が存している。
基材シート2としては、液透過性のシート材料を用いることができ、具体的には例えば、不織布、織布、紙等が挙げられ、特に不織布が好ましい。基材シート2として使用可能な不織布の種類は特に限定されず、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられ、これらの不織布の2種以上を積層してなる複合不織布を用いることもできる。不織布の材質も特に制限されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂が挙げられる。基材シート2の目付量(坪量)は、吸収性シート1Aの用途等に応じて適宜調整すれば良く特に制限されないが、例えば、吸収性シート1Aを失禁用パッド等の吸収性物品の吸収体として使用する場合、好ましくは20〜40g/m2である。
吸収部3は、吸水性ポリマー(SAP)及びミクロフィブリルセルロース(MFC)を含んで構成されており、主としてSAPの作用によって、水等の液体を吸収保持し得る。吸収部3にはSAP及びMFC以外の他の成分が含まれていても良いが、吸収部3の典型的な形態は、SAP及びMFCの2成分のみを含む形態である。
吸収部3に含まれるSAPとしては、失禁用パッド等の吸収性物品において通常用いられているものを特に制限なく用いることができ、例えば、デンプンや架橋カルボキシルメチル化セルロース、アクリル酸又はアクリル酸アルカリ金属塩の重合体又は共重合体等、ポリアクリル酸及びその塩並びにポリアクリル酸塩グラフト重合体が挙げられる。吸収部3に含まれるSAPの形態は通常、粒子であるところ、そのSAP粒子の形状も特に制限されず、球状、塊状、繊維状等から適宜選択可能である。例えば、球状のSAP粒子を用いた場合、その平均粒子径は、好ましくは50〜1000μm、さらに好ましくは100〜600μmである。
吸収部3に含まれるMFCは、セルロースをその構成要素である微小繊維まで引き裂く等して、ミクロフィブリル化されたセルロースであり、典型的には、繊維の太さを示す平平均繊維幅が0.01〜2.0μmの微細繊維状セルロースである。MFCの平均繊維幅は、例えばFE−SEMを用いた電子顕微鏡観察によって測定できる。MFCは、そのミクロフィブリル表面に水酸基等の官能基を有しており、その官能基の水素結合による強力な接着力と、ミクロフィブリルの絡合力とによって、吸収部3においてSAP粒子どうしを結合し、あるいは吸収部3のSAP粒子を基材シート2に結合し得る。即ち、吸収部3はそれに含まれるMFCを介して基材シート2に固着しており、基材シート2と吸収部3との結合には、MFC以外の結合剤は寄与していない。また、吸収部3においては、MFCのミクロフィブリルが繊維間空隙を多数有する3次元的なネットワーク構造を形成し、その繊維間空隙にSAP粒子が取り込まれるため、SAP粒子の液吸収による膨潤を阻害し難く、従って吸収部3はゲルブロッキングを起こし難い。
吸収部3に含まれるMFCとしては、公知の物を特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプを原料とし、その原料に機械的剪断力等の外力を加えてセルロースのフィブリル構造を物理的に破壊して製造されたMFCが挙げられる。また、微生物によって産出されるバクテリアセルロースを用いることもできる。
MFCの数平均繊維長は、後述するように吸収部3を塗設する際に使用する、SAP及びMFCを含む塗料の分散安定性の観点から、好ましくは30〜70μmであり、さらに好ましくは50〜60μmである。MFCの数平均繊維長は、Lorenten and Wettre社の「Fiber Tester」によって測定できる。
また同様の観点から、MFCのJAPAN TAPPI No.26に規定された保水値は、好ましくは300〜800%、さらに好ましくは400〜700%である。MFCの保水値はMFC等の繊維の膨潤の程度を表す指標であり、膨潤繊維中に取り込まれて保持された水分と繊維内及び繊維間に存在する自由水とを適当な遠心力により区別し、その繊維中に保持された水分重量の、該繊維の乾燥重量に占める割合として算出される。
吸収部3におけるSAPの含有率は、吸収部3の全質量に対して、好ましくは70〜90質量%、さらに好ましくは85〜90質量%である。
吸収部3におけるMFCの含有率は、吸収部3の全質量に対して、好ましくは1.0〜3.0質量%、さらに好ましくは1.5〜1.8質量%である。
吸収部3におけるSAPとMFCとの含有質量比は、SAP/MFCとして、好ましくは10〜80、さらに好ましくは40〜50である。
吸収部3の目付量は特に制限されず、吸収性シート1Aの用途等に応じて適宜調整すれば良い。通常、吸収性シート1Aの吸収性能は吸収部3の目付量に比例するので、吸収性シート1Aに高い吸収性能が要求される場合には、それに応じて吸収部3の目付量を多く設定する必要がある。例えば、吸収性シート1Aを失禁用パッド等の吸収性物品の吸収体として使用する場合、吸収部3の目付量は100g/m2を超えることが好ましく、さらに好ましくは300〜500g/m2、より好ましくは350〜450g/m2である。
しかしながら、一般に、基材シートに固着している吸収部の目付量が300g/m2に達するような吸収性シートは、多量のSAP粒子が高密度でMFCを介して基材シートに固着して構成されているために柔軟性に乏しく、該吸収性シートを吸収性物品の吸収体として用いた場合には、フィット性や着用感の低下を招くおそれがある。
これに対し、本実施形態の吸収性シート1Aにおいては、吸収部3に加圧処理が施されており、その加圧処理された部分において吸収部3の構造(MFCによる3次元的なネットワーク構造)が破壊されているため、吸収部3の目付量が100g/m2を超える場合であっても、基材シート2が本来有する柔軟性の低下が効果的に抑制される。従って吸収性シート1Aは、吸収部の目付量を増やすことによる吸収性能の向上と薄型化との両立を図りつつも、柔軟性に優れるものである。
吸収部3に施される加圧処理は、吸収部3に外力を付与してその構造を破壊し得る処理であれば良く、複数の吸収部3それぞれの全体に施しても良く、各吸収部3の一部のみに施しても良い。前者の加圧処理の場合は、複数の吸収部3それぞれの全体が圧密化されることとなり、後者の加圧処理の場合は、複数の吸収部3それぞれに、加圧処理によって圧密化され相対的に密度の高い高密度部と、加圧処理されておらず相対的に密度の低い低密度部とが混在することとなる。また、吸収部3の加圧処理においては、吸収性シート1Aの厚み方向に外力を付与するのが一般的であるが、これとは異なる方向に外力を付与して吸収部3の構造を破壊しても良い。吸収部3に施される加圧処理の典型例は、公知のエンボス装置を用い、吸収部3の一部又は全部を吸収性シート1Aの厚み方向に圧縮するエンボス加工である。エンボス装置は周知の通り、被加工物と接触するエンボスロールと、これに対向配置されたアンビルロールとを有し、両ロールのニップ部を通過する被加工物をその厚み方向に圧縮可能に構成されており、エンボスロールの外周面に突出形成された凸部のパターンに対応したパターンで、被加工物に対して加圧処理を施すことができる。
図2には、吸収部3における加圧処理のパターンが例示されている。図2(a)の加圧処理パターンは、非加圧処理部(低密度部)30と加圧処理部(高密度部)31とが吸収部3の長手方向(図示の形態においては吸収性シート1Aの長手方向LDと同方向)に交互に配置されたパターンである。図2(a)の加圧処理パターンにおいては、非加圧処理部30、加圧処理部31それぞれの幅方向(図示の形態においては吸収性シート1Aの幅方向WDと同方向)の長さは、それらが形成されている吸収部3の幅方向の長さと同じであり、即ち、両処理部30,31は吸収部3の全幅に亘って存在している。
図2(b)の加圧処理パターンは、吸収部3の全幅に満たない比較的小サイズの小加圧処理部32が吸収部3の全体に散点状に配置されたパターンである。吸収部3における小加圧処理部32以外の部分は、非加圧処理部(低密度部)30である。小加圧処理部32の平面視形状は、図示の如き円形状に限定されず、楕円形状、三角形以上の多角形形状等、任意に設定することができる。
本実施形態の吸収性シート1Aのように、基材シート2上に複数の吸収部3が散在する場合に、それら複数の吸収部3どうしにおいて、加圧処理パターンは互いに同じであっても良く異なっていても良いが、通常は互いに同じである。吸収性シート1Aの柔軟性を向上させる観点から、1つの吸収部3において、該吸収部3の全面積に占める加圧処理部(高密度部)31,32の全面積の割合は、好ましくは30〜100%、さらに好ましくは40〜80%である。また、加圧処理部(高密度部)31,32の密度は、加圧処理の程度を示す指標となり得るところ、加圧処理の程度は特に制限されず適宜調整可能であり、加圧処理部31,32の密度はSAPの形状、粒度分布によって多様な値を取りうるが、例えば0.5〜0.7g/cm3程度となるのが好ましい。
基材シート2上における吸収部3の配置パターンについて説明すると、吸収性シート1Aにおいては、図1に示すように、吸収部3及び吸収部非固着部20は、それぞれ、基材シート2の長手方向LDに延びる平面視直線状をなし、且つ吸収部3と吸収部非固着部20とが幅方向WDに交互に配されている。吸収部3及び吸収部非固着部20は、それぞれ、吸収性シート1A(基材シート2)の長手方向LDの全長にわたって連続して延びている。吸収性シート1Aの長手方向LDに沿う両側縁部は、それぞれ、吸収部非固着部20である。複数の吸収部3それぞれの幅方向WDの長さは互いに同じであり、また、複数の吸収部非固着部20それぞれの幅方向WDの長さも互いに同じである。
このように、複数の吸収部3が基材シート2の片面に散在し、各吸収部3の周辺部に吸収部非固着部20が存していると、吸収部非固着部20が、吸収性シート1Aが吸収した液の通路あるいは拡散スペースとして機能し得るため、吸収部3に含まれるSAPの液吸収に起因するゲルブロッキングが効果的に防止され、その結果、吸収性シート1Aの液拡散性が向上し、液の吸収量及び吸収速度の向上に繋がる。
斯かる吸収部3、吸収部非固着部20の配置パターンによる作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、平面視直線状の吸収部3の幅方向WDの長さは、好ましくは4〜15mm、さらに好ましくは8〜10mmであり、また、平面視直線状の吸収部非固着部20の幅方向WDの長さは、好ましくは2〜5mm、さらに好ましくは3〜4mmである。
吸収部3は、基材シート2の片面に、SAP及びMFCを含む塗料を塗布することで形成することができる。この塗料には溶媒として水及び/又はアルコールが含まれているが、該塗料を基材シート2に塗布した後に乾燥することで、該溶媒は除去される。この塗料の塗布、即ち吸収部3の形成は、公知の塗布装置を用いて常法に従って行うことができる。この塗料に含まれる溶媒は、塗工適性等を考慮して適宜選択すれば良いが、好ましい溶媒の一例として、エタノール濃度70〜80質量%の含水エタノールが挙げられる。
本実施形態の吸収性シート1Aにおいては、図1に示すように、基材シート2における吸収部3の固着面側に、吸収部3を覆うように被覆シート4が配されている。斯かる構成により、吸収部3に含まれるSAPの脱落が効果的に防止される。また特に、吸収性シート1Aを吸収性物品の吸収体として使用する場合には、吸収性シート1Aは、吸収部3を吸収性物品着用者の肌側(吸収性物品を構成するトップシート)に向けて配置されるところ、仮に、被覆シート4が配されていないと、吸収性シート1Aによって一旦吸収保持された尿等の排泄液が、着用時における着用者の体圧等の影響により着用者の肌側に逆戻りする、いわゆる液戻りが起こるおそれがある。吸収性シート1Aは、被覆シート4を具備しているので逆戻りを生じ難く、吸収性物品の構成部材として好適に使用できる。
被覆シート4は、吸収部3における加圧処理が施された部分(高密度部)にて、吸収部3に含まれるMFCを介して該吸収部3に固着している。即ち、被覆シート4と吸収部3との結合には、MFC以外の結合剤は寄与していない。被覆シート4は、基材シート2と平面視において同形状同寸法をなし、基材シート2における吸収部3の固着面側の全域を被覆している。被覆シート4としては、液透過性のシート材料を用いることができ、具体的には例えば、不織布、織布、紙等が挙げられ、特に紙が好ましい。被覆シート4の目付量(坪量)は、吸収性シート1Aの用途等に応じて適宜調整すれば良く特に制限されないが、例えば、吸収性シート1Aを失禁用パッド等の吸収性物品の吸収体として使用する場合、好ましくは10〜30g/m2である。通常、被覆シート4の目付量は基材シート2のそれよりも低い。
被覆シート4を具備する本実施形態の吸収性シート1Aは、基材シート2の片面に、SAP及びMFCを含む塗料を所定のパターンで塗布し乾燥して吸収部3を形成した後、その吸収部3を覆うように被覆シート4を配して積層シートを得、該積層シートにおける吸収部3にエンボス加工を所定のパターンで施すことによって製造することができる。斯かるエンボス加工によって、前述したように吸収部3の構造破壊による柔軟性の付与がなされると共に、吸収部3と被覆シート4とが該吸収部3に含まれるMFCを介して一体化するので、吸収部3や被覆シート4に両者を結合するための結合剤を塗布する必要は無い。
図3には、本発明の吸収性シートの他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態の吸収性シート1Aと異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、吸収性シート1Aについての説明が適宜適用される。
図3に示す吸収性シート1Bにおいては、長手方向LDに延びる平面視直線状の複数(7本)の吸収部非固着部20のうち、幅方向WDの中央部に位置する吸収部非固着部20Sのみが、他の吸収部固着部20に比して幅方向WDの長さ(幅)が長く、幅広になされている。本発明の吸収性シートは、液体の吸収用途全般に適用し得るものであるところ、その用途によっては、吸収すべき液体が吸収性シートの一部に集中する場合があり、その場合には、その液体の集中部分に位置する吸収部3においてSAPによるゲルブロッキングが起こるおそれがある。そこで、そのような液体の集中が予想される部分は、その全域を吸収部3のみで構成せずに、少なくとも該部分の一部に吸収部非固着部20を配置する(吸収部3を配置しない)ことで、そのようなゲルブロッキングの発生が効果的に抑制され、吸収性シートの吸収性能が十分に発揮されるようになる。吸収性シート1Bにおける幅広の吸収部非固着部20Sは、この液体の集中部分に対応して配置されたもので、吸収性シート1Bにおいては、吸収すべき液体を吸収部非固着部20Sで最初に受けることで、その液体は吸収部非固着部20Sで長手方向LDに拡散されつつ隣接する吸収部3に移行するようになるため、吸収部非固着部20Sに液体が集中して付与されても、ゲルブロッキングを起こし難く、吸収性シート1Bが本来有する吸収性能を十分に発揮し得る。
斯かる構成の吸収性シート1Bは、特に吸収性物品の吸収体、即ち、着用者の股下に装着して使用する吸収性物品用の吸収性シートとして有用である。図4には、吸収性シート1Bを吸収体として具備する吸収性物品としての失禁用パッドの一実施形態が示されている。図4に示す失禁用パッド10は、液透過性のトップシート11、液不透過性のバックシート12、及び両シート11,12間に配された吸収体を具備し、平面視において角が丸みを帯びた長方形形状をなしており、該吸収体が図3に示す吸収性シート1Bである。図4(b)に示すように、吸収性シート1Bは、吸収部3をトップシート11に向けて配されている。
失禁用パッド10の着用時において、トップシート11は相対的に着用者の肌に近く、バックシート12は相対的に着用者の肌から遠い。トップシート11及びバックシート12は、それぞれ、吸収性シート1Bの周縁から外方に延出し、それらの延出部において、接着剤、シール加工等の公知の接合手段によって互いに接合されてシール周縁部を形成している。トップシート11及びバックシート12としては、この種の吸収性物品において通常用いられているものを特に制限なく用いることができ、例えば、トップシート11としては各種の不織布、開孔フィルム等を用いることができ、バックシート12としては樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。
失禁用パッド10は、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有しているところ、該縦方向は吸収性シート1Bの長手方向LDに一致し、該横方向は吸収性シート1Bの幅方向WDに一致する。即ち図4に示すように、吸収性シート1Bは、着用者の前後方向に対応する縦方向LDとこれに直交する横方向WDとを有している。また吸収性シート1Bにおいては、吸収部3及び吸収部非固着部20,20Sは、それぞれ、縦方向LDに延びる平面視線状(直線状)をなし、且つ吸収部3と吸収部非固着部20,20Sとが横方向WDに交互に配されている。
失禁用パッド10の着用時においては通常、その中央部又はその近傍に着用者の排泄部(ペニス等)が配置されるので、斯かる部分に尿等の排泄液が集中的に付与される。そこで、失禁用パッド10用の吸収性シート1Bにおいては、図4に示すように、着用者の排泄部に対向配置される部分(排泄ポイント)である、失禁用パッド10の幅方向WDの中央部を通って縦方向LDに延びるように、平面視直線状の幅広の吸収部非固着部20Sが配されている。斯かる構成の失禁用パッド10においては、排泄ポイントで受けた尿等の排泄液は、幅広の吸収部非固着部20Sで縦方向LDに拡散され、その拡散の過程で、吸収部非固着部20Sの幅方向WDの両側に位置する2つの吸収部3,3に吸収保持され、また、それら2つの吸収部3,3で吸収保持しきれなかった排泄液は、それらよりも幅方向WDの外方に位置する吸収部非固着部20及び吸収部3によって拡散され吸収保持される。従って失禁用パッド10は、吸収性シート1Bの作用により、薄型で柔軟性に優れると共に、吸収性能より具体的には吸収容量及び吸収速度に優れ、また、基材シート2とトップシート11との間に介在配置され吸収部3を被覆する、被覆シート4によって、液戻りを起こし難い。斯かる作用効果をより確実に奏させる観点から、平面視直線状の幅広の吸収部非固着部20Sの幅方向WDの長さは、好ましくは8〜20mm、さらに好ましくは10〜15mmである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態における平面視線状の吸収部3は、吸収性シートの縦方向(長手方向)と一致する方向に延びていたが、吸収部3の延びる方向は該縦方向に一致する必要は無く、該縦方向と交差する方向、例えば該縦方向とのなす角度が45°以下の方向であっても良い。また、「平面視線状の吸収部」における「線状」には、前記実施形態の如き連続直線状に限定されず、曲線の他、点線、破線の如き不連続線が含まれる。
また、本発明の吸収性物品には、前記実施形態の如き失禁用パッドの他、生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ等が含まれる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
図4に示す失禁用パッド10と基本構成が同じ失禁用パッドを常法に従って作製した。
トップシートとして目付量20g/mの液透過性のポリエチレン製のエアスルー不織布に親水化処理を施したものを用い、バックシートとして目付量30g/mの液不透過性のポリエチレン製フィルムを用いた。
吸収性シートとしては、図3に示す吸収性シート1Bと同じものを用い、基材シート2として目付量35g/mの疎水性のポリエチレンテレフタラート製のスパンボンド不織布を用い、被覆シート4として目付量20g/mの紙を用いた。実施例1で使用した吸収性シート1Bの寸法は、縦260mm、横75mm、厚み1.45mmであった。
トップシートと吸収性シート(被覆シート)との間に、セカンドシートとして目付量35g/mの嵩高の液透過性のポリエチレン製のエアスルー不織布を介在配置した。
実施例1で使用した吸収性シート1Bにおける吸収部3は、目付量が400g/m2であり、基材シート2の片面にSAP及びMFCを含む塗料を塗布することで形成した。塗料の溶媒としてエタノール濃度70質量%の含水エタノールを用い、SAPとして日本触媒製の塊状アクリル酸SAP粒子(平均粒子径500μm)を用い、MFCとして特種東海製紙製のMFC(数平均繊維長50μm、保水値400%)を用いた。吸収部3の全質量を基準として、吸収部3におけるSAPの含有率89.4質量%、MFCの含有率1.83質量%であった。
吸収性シート1Bにおいて、平面視直線状の吸収部3の幅方向WDの長さ10mm、平面視直線状の吸収部非固着部20の幅方向WDの長さ4mm、平面視直線状の幅広の吸収部非固着部20Sの幅方向WDの長さ15mmであった。
また、複数の平面視直線状の吸収部3それぞれに対して、熱を伴わないエンボス加工により、図2(a)に示すパターン、即ち、非加圧処理部(低密度部)と加圧処理部(高密度部)とが吸収部3の長手方向に交互に配置されたパターンで加圧処理を施したところ、各非加圧処理部(低密度部)30の縦方向LDの長さ2mm、各加圧処理部(高密度部)31の縦方向LDの長さ2mmであった。
〔実施例2〕
吸収性シート1Bの構成部材として被覆シート4を使用しなかった以外は、実施例1と同様にして失禁用パッドを作製した。
〔実施例3〕
吸収性シート1Bに代えて図1に示す吸収性シート1Aを使用した以外は、実施例1と同様にして失禁用パッドを作製した。実施例3で用いた吸収性シート1Aにおいては、複数の吸収部非固着部20の幅方向WDの長さは何れも4mmで均一であった。
〔比較例1〕
吸収性シート1Bの吸収部に加圧処理を施さなかった以外は、実施例1と同様にして失禁用パッドを作製した。
〔評価試験〕
各実施例及び比較例の失禁用パッドについて、下記方法により、吸収容量(吸液量)、吸収速度(吸液時間)、液戻り防止性(液戻り量)、柔軟性(柔軟度)をそれぞれ評価した。その結果を下記表1に示す。
〔吸収容量の評価方法〕
評価対象の失禁用パッドから吸収性シートを面積にして100cm2相当分取り出して、300mlの試験液(0.9%塩化ナトリウム水溶液)中に5分間浸漬させた後、取り出してその重量を測定し、予め測定した浸漬処理前の該吸収性シートの重量を用いて、次式により単位面積(100cm2)当たりの吸液量を算出した。この吸液量の数値が大きいほど、吸収性シートの吸収容量が大きく高評価となる。
吸液量(g/100cm2)=(浸漬処理後の吸収性シートの重量)―(浸漬処理前の吸収性シートの重量)
〔吸収速度の評価方法〕
評価対象の失禁用パッドのトップシート側の中央部に、80mlの試験液(0.9%塩化ナトリウム水溶液)を一度に注入し、その注入開始時点から試験液の全量が吸収されるのに要する時間を測定した。この吸液時間の数値が小さいほど、吸収性シートの吸収速度が速く高評価となる。
〔液戻り防止性の評価方法〕
評価対象の失禁用パッドのトップシート側の中央部に、80mlの試験液(0.9%塩化ナトリウム水溶液)を一度に注入した後、その液注入部分に目付量125g/mのろ紙(ADVANTEC製)1枚を4つ折りにして重ね、さらにそのろ紙の上に重さ1kgのおもりを載せ、おもりを載せてから10秒経過後に、おもりを取り除いて吸液後のろ紙の総重量を測定し、予め測定したパッドに載せる前のろ紙の総重量(乾燥重量)を用いて、次式により液戻り量を算出した。この液戻り量の数値が小さいほど、液戻り防止性に優れ高評価となる。
液戻り量(g)=(吸液後のろ紙の総重量)―(ろ紙の乾燥重量)
〔柔軟性の評価方法〕
柔軟性の評価は、基本的にはJIS−L9013一般不織布試験法の剛軟度測定方法に記載のカンチレバー法にならい、一部サンプルサイズ等を改変して行った。評価対象の失禁用パッドから吸収性シートを取り出して試験片とし、滑らかな水平面と該水平面から傾斜角度41.5°で立ち上がる滑らかな斜面とを有する試験台の該水平面上に試験片を載置する。その際、試験片の長手方向の一端が試験台における水平面と斜面との境界と一致するように、試験片を試験台の水平面上に載置する。次に、金属板で試験片を上方から押さえながら手動で、試験片を試験台の斜面に向けて該試験片の長手方向に沿って静かに移動させ、試験片の移動方向の先端中央が斜面に接したときの、該斜面に突き出た試験片の長さ(突出長さ)を測定し、その突出長さの半分の長さを、試験片の曲げ長さとし、次式により柔軟度(mN・cm)を算出した。 G=m×C3×10-3
前記式中、Gは柔軟度(mN・cm)、mは試験片の単位面積当たりの重量(g/m2)、Cは曲げ長さ(cm)である。柔軟度の数値が小さいほど、柔軟性が高く高評価となる。
以上の操作を各試験片について、試験片である吸収性シートの肌対向面が上を向く(試験台の水平面と対向しない)ように該吸収性シートを配置した場合(肌対向面が上方向の場合)と、吸収性シートの非肌対向面が該水平面と対向するように配置した場合(肌対向面が下方向の場合)との2パターンで行った。ここで、吸収性シートの肌対向面は、失禁用パッド着用時に着用者の肌側に向けられる面(吸収部の固着面側。被覆シートがある場合は該被覆シート側。)であり、非肌対向面は、該肌対向面とは反対側の面(基材シート側)である。
Figure 2016182214
表1に示す通り、実施例1〜3は吸収性能(吸収容量、吸収速度、液戻り防止性)のみならず、柔軟性にも優れている。これに対し比較例1は、吸収性能は実施例と比較して概ね遜色ないものの、吸収部に加圧処理が施されていないことに起因して、柔軟性に劣る結果となった。このことから、吸収性能及び柔軟性の両方に優れる吸収性シートを得るためには、SAP及びMFCを含む吸収部に加圧処理を施すことが有効であることがわかる。
また、被覆シートを備えた実施例1及び3は、これを備えていない実施例2に比して液戻り量が少なく、より優れた液戻り防止性を示したことから、液戻りの防止には、基材シートにおける吸収部の固着面側に被覆シートを配することが有効であることがわかる。
また、吸収部が図3に示すパターンで配置された実施例1及び2は、吸収部が図1に示すパターンで配置された実施例3に比して吸液時間が短く、吸収速度が特に速かったことから、吸収速度の向上には、図3に示す吸収部の配置パターン、即ち、「着用者の排泄部に対向配置される部分を通って縦方向に延びるように、平面視線状の幅広の吸収部非固着部が配されているパターン」が有効であることがわかる。
1A,1B 吸収性シート
2 基材シート
20,20S 吸収部非固着部
3 吸収部
30 非加圧処理部(低密度部)
31,32 加圧処理部(高密度部)
4 被覆シート
10 失禁用パッド(吸収性物品)
11 表面シート
12 裏面シート

Claims (7)

  1. 液透過性の基材シートの片面に、吸水性ポリマー及びミクロフィブリルセルロースを含み且つ加圧処理が施された吸収部が、該ミクロフィブリルセルロースを介して固着している吸収性シート。
  2. 前記吸収部の目付量が300〜500g/m2である請求項1に記載の吸収性シート。
  3. 前記基材シートにおける前記吸収部の固着面側に、該吸収部を覆うように被覆シートが配されており、該被覆シートは、該吸収部における前記加圧処理が施された部分にて、前記ミクロフィブリルセルロースを介して該吸収部に固着している請求項1又は2に記載の吸収性シート。
  4. 複数の前記吸収部が前記基材シートの片面に散在しており、各該吸収部の周辺部に、該吸収部が固着していない吸収部非固着部が存している請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性シート。
  5. 着用者の股下に装着して使用する吸収性物品用の吸収性シートであって、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、
    前記吸収部及び前記吸収部非固着部は、それぞれ、前記縦方向に延びる平面視線状をなし、且つ該吸収部と該吸収部非固着部とが前記横方向に交互に配されている請求項4に記載の吸収性シート。
  6. 着用者の排泄部に対向配置される部分を通って前記縦方向に延びるように、平面視線状の前記吸収部非固着部が配されている請求項5に記載の吸収性シート。
  7. 液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、及び両シート間に配された吸収体を具備する吸収性物品であって、
    前記吸収体が請求項5又は6に記載の吸収性シートであり、該吸収性シートは、前記吸収部を前記トップシートに向けて配されている吸収性物品。
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