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JP2016132312A - 車体構造 - Google Patents

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美信 寺坂
Yoshinobu Terasaka
美信 寺坂
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】アルミダイキャスト製のサスペンションタワーと鋼板製のアウタ側部材とを接合する構成において、車両走行時の繰返し入力に対してサスペンションタワーの耐久性を向上させ、かつ車種ごとの車両の外観意匠の自由度を高めることができる車体構造を提供する。
【解決手段】リアサスペンションタワー16はアルミダイキャスト製とされており、本体壁部16Xの車両幅方向外側の端部16X1は鋼板製のガセット22を介して鋼板製のホイールハウスアウタ20の中央部分20Aと接合されている。ガセット22は車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在されホイールハウスアウタ20とスポット溶接で接合される第1壁部22Aと、当該第1壁部22Aから車両幅方向内側へ延設されてリアサスペンションタワー16に重なってセルフピアスリベットで接合される第2壁部22Bと、を含んで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体構造に関する。
下記特許文献1には、車両の後部車体構造が開示されている。簡単に説明すると、車室内壁面を形成するサイドパネルインナと、車体外壁面を形成するサイドパネルアウタとで車体後部の車体側壁が構成されている。また、サイドパネルインナの下部は、車両幅方向外側へ屈曲されてホイールアーチ部とされている。さらに、車両側面視で、ホイールアーチ部の中央部には車両上下方向に延びるリインフォースメントが配設されており、このリインフォースメントとサイドパネルインナの縦壁部及びホイールアーチ部とで閉断面が構成されている。また、リインフォースメントの高さ方向中間部には、車両背面視で車両幅方向外側が開放されたハット形状に形成された補強部材が、リインフォースメントのバルクヘッドとして設けられている。
一方、リアホイールハウスの車室外側面とサイドパネルインナの車室内側の面との間には、車両背面視で縦断面形状が逆L字状とされたサスダンパ支持メンバが架け渡されている。さらに、サスダンパ支持メンバの上面部とサイドアウタインナの縦壁部との間には、サスペンションハウジングガセットが斜めに架け渡されている。そして、リインフォースメントの非開放側の頂部が、サイドパネルインナの縦壁部を間に介して、サスペンションハウジングガセットの上端部に形成された接合フランジ部に三枚重ねでの状態でスポット溶接されている。
特開2010−18087号公報
ところで、上記先行技術における三部材はいずれも鋼板であるが、近年、車両の軽量化の観点等から、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワーを用いることが検討されている。
しかしながら、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワーと鋼板製のホイールハウスアウタとを溶接で接合することは困難である。また、仮にリアサスペンションタワーとホイールハウスアウタとを溶接以外の方法で直接接合したとしても、構造的にはリアサスペンションタワーはホイールハウスアウタとの結合部を支持点とした片持ち梁のようになる。このため、悪路走行時等にリアサスペンションタワーに上下入力が作用すると、リアサスペンションタワーは片持ち梁の上下曲げのような変形モードで繰返し変形する。その結果、リアサスペンションタワーの支持点側、特にコーナー部に高い応力が発生し、リアサスペンションタワーの耐久性が低下することが考えられる。
また、リアサスペンションタワーをアルミダイキャスト製とした場合、複数の車種に対して共通のリアサスペンションタワーを使用することが生産性上好ましいが、リアサスペンションタワーを共通化すると、その周辺に配置されるホイールハウスアウタやルーフサイドインナパネルの車両幅方向の位置をリアサスペンションタワーに合わせなければならなくなり、各車種に外観意匠の制約が生じることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、アルミダイキャスト製のサスペンションタワーと鋼板製のアウタ側部材とを接合する構成において、車両走行時の繰返し入力に対してサスペンションタワーの耐久性を向上させることができると共に、車種ごとの車両の外観意匠の自由度を高めることができる車体構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車体構造は、車体側部に配置された鋼板製のアウタ側部材と、前記アウタ側部材から車両幅方向内側に張出すように配置され、アブソーバからの上下入力が作用するアルミダイキャスト製のサスペンションタワーと、前記アウタ側部材と前記サスペンションタワーとの間に配置され、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在し前記アウタ側部材に接合される第1壁部と、当該第1壁部から車両幅方向内側へ延設されて前記サスペンションタワーに重なり当該サスペンションタワーに接合される第2璧部と、を含んで構成された鋼板製の連結部材と、を有している。
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。車両走行時にアブソーバからサスペンションタワーに車両上下方向への比較的大きな入力が加わると、サスペンションタワーには高い応力が発生する。本発明では、上記の通り、サスペンションタワーはアルミダイキャスト製とされているため、局所的に高い応力が発生すると、本来であれば早期に疲労強度に達し、耐久性が低下することになる。
しかし、本発明では、鋼板製のアウタ側部材とアルミダイキャスト製のサスペンションタワーとの間に鋼板製の連結部材を介在させ、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在する第1壁部にてアウタ側部材と接合し、第1壁部から車両幅方向内側へ延設された第2壁部をサスペンションタワーに重ねて第2壁部でサスペンションタワーと接合させるようにしている。このため、接合対象となる壁面同士が交差し路面入力に対して高い応力が発生し易いサスペンションタワーとアウタ側部材との接合部分には、鋼板同士の接合となる第1壁部及び第2壁部が置き換わるので、高い疲労強度を有効に利用することができる。
一方、車種が異なり車種ごとに外観意匠が異なったとしても、アルミダイキャスト製のサスペンションタワーを共用することができる。というのも、サスペンションタワーを共用化した場合、サスペンションタワーの車両幅方向外側の位置が同一になるため、通常の設計手法であれば、アウタ側部材の車両幅方向内側の位置を変えなければならなくなり、意匠上の制約が発生することになる。しかし、本発明では、連結部材の第2壁部がアウタ側部材とサスペンションタワーとの間に介在するため、第2壁部のサスペンションタワーに対する重なり代を変更することで、意匠変更に伴うサスペンションタワーとアウタ側部材との車両幅方向の位置のずれを吸収することができる。従って、アウタ側部材の設計変更をする必要がなくなり、車両の外観意匠の制約を解消することが可能となる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車体構造は、アルミダイキャスト製のサスペンションタワーと鋼板製のアウタ側部材とを接合する構成において、車両走行時の繰返し入力に対してサスペンションタワーの耐久性を向上させることができると共に、車種ごとの車両の外観意匠の自由度を高めることができるという優れた効果を有する。
本発明に係る車体構造が適用された車両後部構造を車両幅方向内側から見て示す斜視図である。 図1に示される車両後部構造を2−2線に沿って切断した状態を示す図1の2−2線断面図(縦断面図)である。 図1に示される車両後部構造のうち主要部を構成するリアサスペンションタワーとガセットとを抽出して示す斜視図である。
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る車体構造が適用された車両後部構造について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
<全体構成>
図1に示されるように、車両10の後部10Aで車体側部10B側には、上端部が略U字状に開口されてリアホイールハウス12の内板を構成するホイールハウスインナ14と、当該ホイールハウスインナ14の上端部に被嵌された状態で接合されるリアサスペンションタワー16と、ホイールハウスインナ14の車両幅方向外側に配置されてリアホイールハウス12の外板を構成する車両外側部材としてのホイールハウスアウタ20と、リアサスペンションタワー16とホイールハウスアウタ20との間に介在された連結部材としてのガセット22と、が設けられている。以下、これらの部材を中心に説明する。
なお、リアサスペンションタワー16を第1の車体パネルとして把握し、ホイールハウスアウタ20を第2の車体パネルとして把握し、ガセット22を第3の車体パネルとして把握してもよい。また、ガセット22は、ホイールハウスアウタ20から延設されたエクステンションパネルとして把握することも可能である。
<ホイールハウスインナ14>
ホイールハウスインナ14は、鋼板製とされている。また、ホイールハウスインナ14は、車両前方側から見て上下逆向きのL字形に形成されたホイールハウスインナ本体14Aと、当該ホイールハウスインナ本体14Aの上部側に一体に形成された平面視でU字状の支持部14Bと、支持部14Bの上端外周並びにホイールハウスインナ本体14Aの上端縁に一体に形成された上端フランジ部14Cと、を含んで構成されている。支持部14Bは、車両幅方向内側に向けて膨らんだ略半円筒状に形成されている。なお、図1では、支持部14Bは、ストレーナ21及びパーテションパネル23によって覆われているため、破線で図示されている。
<リアサスペンションタワー16>
図1及び図3に示されるように、リアサスペンションタワー16は、アルミダイキャスト製とされている。また、リアサスペンションタワー16は、車両幅方向外側から見た側面視で車両下方側が開放された逆U字状に形成された本体壁部16Xを備えている。詳細には、本体壁部16Xは、平面視で車両幅方向外側が開放されたU字状に配置されかつ車両上下方向に沿って延在された縦壁部16Aと、この縦壁部16Aの上部を塞ぐ上面部16Bと、によって構成されている。上面部16Bの車両幅方向内側の領域は略円形状に車両上方側へ突出しており、その中心部には車両上下方向に貫通する開口部18が形成されている。上面部16Bにおける開口部18の下方側には、リアサスペンションタワー16の内側に配置される図示しないリアサスペンションのアブソーバの上端部が取り付けられている。
<ホイールハウスアウタ20>
図1及び図2に示されるように、ホイールハウスインナ14及びリアサスペンションタワー16の車両幅方向外側には、側面視で略半円形状に形成されたホイールハウスアウタ20が配設されている。ホイールハウスアウタ20も、ホイールハウスインナ14と同様に鋼板製とされている。また、ホイールハウスアウタ20は、リアサスペンションタワー16の車両幅方向外側に配置される中央部分20Aと、この中央部分20Aから車両前後方向の前側及び後側へそれぞれ円弧状に延設された図示しない前側部分及び後側部分と、によって構成されている。つまり、ホイールハウスアウタ20は、車両幅方向内側から見ると概ね略半円形のアーチ状に形成されている。ホイールハウスアウタ20の車両上方側には、略車両前後方向及び略車両上下方向に沿って延在されたルーフサイドインナパネル24が配設されている。
また、ホイールハウスアウタ20の中央部分20A及びルーフサイドインナパネル24の車両幅方向外側には、平断面形状が略ハット形とされた図示しないルーフサイドアウタが配設されている。ルーフサイドアウタは、ルーフサイドアウタリインフォースメントとも呼ばれ、ルーフサイドインナパネル24とで閉断面構造を構成し、車体側部の骨格部材として機能している。
<ガセット22>
図1〜図3に示されるように、リアサスペンションタワー16の本体壁部16Xの車両幅方向外側の端部16X1とホイールハウスアウタ20の中央部分20Aとの間には、ガセット22が介在されている。ガセット22は、鋼板をプレス成形することにより形成されている。ガセット22は、ホイールハウスアウタ20の板厚よりも厚い板材で構成されている。本実施形態では、一例として、ガセット22は、ホイールハウスアウタ20の厚さよりも0.3〜0.5mm程度厚い板材で形成されているが、この厚さに限定されるものではなく、任意に変更することができる。
ガセット22は、全体として、車両幅方向外側から見た側面視で上下逆向きの略U字状に形成されている。具体的には、ガセット22は、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延設された第1壁部22Aと、この第1壁部22Aの内周側の周縁部から車両幅方向内側へ立設された第2壁部22Bと、によって構成されている。第2壁部22Bは第1壁部22Aと一体に形成されており、リアサスペンションタワー16の本体壁部16Xの車両幅方向外側の端部16X1の外周面に重ね合されている。さらに、ガセット22の第1壁部22Aから第2壁部22Bに移行する部位(曲げR部)の前後二箇所には、車両上下方向及び車両幅方向に延びるリブ50が一体に形成されている
<ガセット22を用いたリアサスペンションタワー16とホイールハウスアウタ20との接合構造について>
次に、図1〜図3を用いて、ガセット22を用いたリアサスペンションタワー16とホイールハウスアウタ20との接合構造について詳細に説明する。
上述したアルミダイキャスト製のホイールハウスアウタ16は、鋼板製のホイールハウスアウタ20に鋼板製のガセット22を用いて接合されている。従って、ホイールハウスアウタ20及びガセット22の疲労強度は、リアサスペンションタワー16の疲労強度よりも高い。
リアサスペンションタワー16の本体壁部16Xの車両幅方向外側の端部16X1はガセット22の第2壁部22Bに第1接合部40で接合されている。第1接合部40は機械的接合構造とされており、より具体的にはセルフピアスリベット(SPR)44(図2参照)が使用されている。図1及び図3に斜線で図示した帯状のエリアがSPR接合部45である。
一方、ガセット22の第1壁部22Aは、ホイールハウスアウタ20の中央部分20Aに第2接合部42で接合されている。第2接合部42は冶金的接合構造とされており、より具体的にはスポット溶接46(図2参照)が使用されている。なお、ホイールハウスアウタ20の中央部分20Aは、前述したホイールハウスインナ14ともスポット溶接47されている。さらに補足すると、車種によっては、第1壁部22Aをルーフサイドインナパネル24とスポット溶接する構成を採ってもよい。この場合、ルーフサイドインナパネル24がアウタ側部材となる。また、スポット溶接46、47で接合するパネルの枚数は、上記に限らず、車種の仕様に応じて適宜三枚等に変更される。
次に、本実施形態に係る車両後部構造の作用並びに効果について説明する。
車両走行時に図示しないリアアブソーバからリアサスペンションタワー16に車両上下方向への比較的大きな入力が加わると(図2にリアアブソーバからの上下入力を矢印Fで示す)、リアサスペンションタワー16には高い応力が発生する。補足すると、仮に図3に図示されたガセット22も含めてリアサスペンションタワーがアルミダイキャストで一体に形成されていたとすると、当該リアサスペンションタワーのフランジ部分(即ち、ガセット22の第1壁部22Aに相当する部分)と当該フランジ部分から車両幅方向内側へ張出すリアサスペンションタワーの本体壁部との接続コーナー部(図3のP線矢視部)に高い応力が発生する。というのも、この構造の場合、リアサスペンションタワーの本体壁部はフランジ部分を介してホイールハウスアウタ20に片持ち支持された梁と等価になるため、ホイールハウスアウタ20に固定されたフランジ部分に対してと本体壁部が車両上下方向に変位する変形モードとなり、本体壁部の根元部分に高い応力が発生することが考えられる。このようにアルミダイキャスト製のリアサスペンションタワーに局所的に高い応力が発生すると、そのリアサスペンションタワーは本来であれば早期に疲労強度に達し、耐久性が低下することになる。
しかし、本実施形態では、鋼板製のホイールハウスアウタ20とアルミダイキャスト製のリアサスペンションタワー16との間に鋼板製のガセット22を介在させ、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在する第1壁部22Aにてホイールハウスアウタ20の中央部分20Aと接合し、第1壁部22Aから車両幅方向内側へ延設された第2壁部22Bをリアサスペンションタワー16の本体壁部16Xに車両上方側から重ねて第2壁部22Bでリアサスペンションタワー16と接合させるようにしている。このため、上述した接合対象となる壁面同士が交差して路面入力(上下入力F)に対して高い応力が発生し易いリアサスペンションタワーとホイールハウスアウタ20との接合部分には、鋼板同士の接合となる第1壁部22A及び第2壁部22Bが置き換わることになり、高い疲労強度を有効に利用することができる。
一方、車種が異なり車種ごとに外観意匠が異なったとしても、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワー16を共用することができる。というのも、リアサスペンションタワー16を共用化した場合、リアサスペンションタワー16の本体壁部16Xの車両幅方向外側の位置(図2の一点鎖線Qで示す位置)が同一になるため、通常の設計手法であれば、ホイールハウスアウタ20更にはルーフサイドインナパネル24の車両幅方向内側の位置(図2の一点鎖線R位置)を変えなければならなくなる(即ち、当該R位置をQ位置までずらす必要が生じる)。ここで、ルーフサイドインナパネル24の車両幅方向外側にはルーフサイドアウタリインフォースが配設されており、ルーフサイドインナパネル24とルーフサイドアウタリインフォースとで閉断面構造を採るようになっている。この閉断面構造の断面高さは車両剛性に影響するので、容易には断面高さを変更することはできない。その結果、車両の外観意匠が制約を受けることになる。しかし、本実施形態では、ガセット22の第2壁部22Bがホイールハウスアウタ20とリアサスペンションタワー16との間に介在するため、第2壁部22Bのリアサスペンションタワー16に対する重なり代を変更することで、意匠変更に伴うリアサスペンションタワー16とホイールハウスアウタ20更にはルーフサイドインナパネル24との車両幅方向の位置のずれを吸収することができる。従って、ルーフサイドインナパネル24やルーフサイドアウタリインフォースの設計変更をする必要がなくなり、車両の外観意匠の制約を解消することが可能となる。なお、リアサスペンションタワー16の本体壁部16Xの車両幅方向外側の位置(図2の一点鎖線Qで示す位置)は、ホイールハウスアウタ20又はルーフサイドインナパネル24が最も車両幅方向内側に位置する車両に合わせて決定される。また、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワーを共用せずに車種ごとに外観意匠に合わせて製作した場合、各々のリアサスペンションタワーごとに製造要件出しをしなければならず、検討期間を要し、工数も増えるが、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワー16を共用することができると、このような不利も解消される。
以上より、本実施形態に係る車両後部構造は、アルミダイキャスト製のリアサスペンションタワー16と鋼板製のホイールハウスアウタ20とを接合する構成において、車両走行時の繰返し入力に対してリアサスペンションタワー16の耐久性を向上させることができると共に、車種ごとの車両の外観意匠の自由度を高めることができる。
また、本実施形態のアルミダイキャスト製のリアサスペンションタワー16では、鋳造工程で材料が流れ難くなるフランジ部(ガセット22の第1壁部22Aに相当する部分)がないので、鋳造し易くなる。
さらに、本実施形態では、ガセット22の第1壁部22Aから第2壁部22Bに移行する部位(曲げR部)の前後二箇所に車両上下方向及び車両幅方向に延びるリブ50が一体に形成されているため、ガセット22が一体化されたリアサスペンションタワー16の剛性を高めることができる。補足すると、仮にフランジ部を備えたリアサスペンションタワーをアルミダイキャスト製で製造し、かつ曲げR部にリブを設定した場合、当該リブの端部で応力集中が発生する可能性があるため、剛性アップのために設けたはずのリブがリアサスペンションタワーの耐久性を低下させる結果を招くことにもなりかねない。しかし、本実施形態のように鋼板製のガセット22側であればリブ50を設定してもこのような背反事項は生じない。
〔上述した実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、リアサスペンションタワー16を例にして説明したが、これに限らず、本発明におけるサスペンションタワーには、リアサスペンションタワーの上面部に補強用に設置されたガセット等のリインフォースメントも含まれる。
また、上述した本実施形態では、リアサスペンションタワー16とガセット22の第2壁部22Bとをセルフピアスリベット44によって接合したが、これに限らず、他の機械的接合構造を適用してもよい。
10B 車体側部
16 リアサスペンションタワー(サスペンションタワー)
20 ホイールハウスアウタ(アウタ側部材)
22 ガセット(連結部材)
22A 第1壁部
22B 第2壁部
24 ルーフサイドインナパネル(アウタ側部材)

Claims (1)

  1. 車体側部に配置された鋼板製のアウタ側部材と、
    前記アウタ側部材から車両幅方向内側に張出すように配置され、アブソーバからの上下入力が作用するアルミダイキャスト製のサスペンションタワーと、
    前記アウタ側部材と前記サスペンションタワーとの間に配置され、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在し前記アウタ側部材に接合される第1壁部と、当該第1壁部から車両幅方向内側へ延設されて前記サスペンションタワーに重なり当該サスペンションタワーに接合される第2璧部と、を含んで構成された鋼板製の連結部材と、
    を有する車体構造。
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