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JP2010111169A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントピラーの車幅方向内側から入力される荷重に対する強度を向上できる車体前部構造の提供を課題とする。
【解決手段】フロントサスペンションタワー16とカウル18との間を連結する第1補強部材30と、フロントピラー20の内部に車体前後方向に沿って設けられ、フロントピラー20の内壁24と外壁22とを連結する上下一対の補強板44、46を有する第2補強部材40と、車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに配置され、一端部56が第1補強部材30に連結され、他端部58が第2補強部材40に連結された第3補強部材50と、第3補強部材50の他端部58が連結される連結部C付近における第2補強部材40の上下一対の補強板44、46間にフロントピラー20の車幅方向に沿って設けられ、フロントピラー20の内壁24と外壁22とを連結する補強板64、66を有する第4補強部材60と、を備えた車体前部構造10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の車体前部構造に関する。
車両の前面衝突時に、ダッシュパネルの車室内への移動(車室の変形)を抑制するために、ダッシュパネルとフロントピラーとの間に斜めに補強部材を配置した構成は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、フロントピラーには、車幅方向内側から荷重が入力される。
特開2003−165464号公報
しかしながら、この特許文献1に記載されているフロントピラーは、車幅方向内側から入力される荷重に対して補強することについては記載されていなかった。つまり、フロントピラーにおいて、車幅方向内側から入力される荷重に対して強度を向上させることについては、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、フロントピラーの車幅方向内側から入力される荷重に対する強度を向上させることができる車体前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体前部構造は、フロントサスペンションタワーとカウルとの間を連結する第1補強部材と、フロントピラーの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該フロントピラーの内壁と外壁とを連結する上下一対の補強板を有する第2補強部材と、車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに配置され、一端部が前記第1補強部材に前記カウルを介して連結され、他端部が前記第2補強部材に前記フロントピラーを介して連結された第3補強部材と、前記第3補強部材の他端部が連結される連結部付近における前記第2補強部材の上下一対の補強板間に前記フロントピラーの車幅方向に沿って設けられ、該フロントピラーの内壁と外壁とを連結する補強板を有する第4補強部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、前面衝突時の荷重は、第1補強部材から第3補強部材を介してフロントピラーの車幅方向内側(内壁側)へ伝達される。ここで、そのフロントピラーの内部には、フロントピラーの内壁と外壁とを連結する上下一対の補強板を有する第2補強部材が設けられ、更に、その上下一対の補強板間には、フロントピラーの内壁と外壁とを連結する補強板を有する第4補強部材が設けられている。
したがって、フロントピラーに対して車幅方向内側から入力される荷重を、その第4補強部材及び第4補強部材によって補強された(変形が抑制された)第2補強部材により、効率よく受け止めることができる。つまり、これにより、フロントピラーの車幅方向内側から入力される荷重に対する強度を向上させることができる。
また、請求項2に記載の車体前部構造は、請求項1に記載の車体前部構造において、前記第4補強部材の補強板が、車体前後方向に対向する一対で設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第4補強部材の補強板が、車体前後方向に対向する一対で設けられているので、フロントピラーに対して車幅方向内側から入力される荷重を、その一対の補強板により、効率よく受け止めることができる。
また、請求項3に記載の車体前部構造は、請求項2に記載の車体前部構造において、前記第4補強部材の一対の補強板間に、前記連結部が配置されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、第4補強部材の一対の補強板間に、第3補強部材の他端部が連結される連結部が配置されているので、フロントピラーに対して車幅方向内側から入力される荷重を、その一対の補強板により、効率よく受け止めることができる。
以上のように、本発明によれば、フロントピラーの車幅方向内側から入力される荷重に対する強度を向上させることができる車体前部構造を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車体前部構造10を示す概略斜視図であり、図2は同じく概略側面図、図3は同じく概略平面図である。そして、図4は本実施形態に係る車体前部構造10を示す一部拡大概略平面図であり、図5は同じく一部分解概略斜視図である。
なお、各図において適宜示される矢印FRは車体前方向を示し、矢印UPは車体上方向を示し、矢印INは車幅方向内側を示す。また、本実施形態に係る車体前部構造10は、左右対称であるため、図1〜図5においては、右側の車体前部構造10についてのみ示す。
図1〜図5で示すように、自動車等の車両12において、車体前部側には、左右一対のエプロンアッパメンバ14が車体前後方向に沿って(車体前後方向に延在するように)配設されており、その車幅方向内側には、左右一対のフロントサスペンションタワー16が隣接して配設されている。
そして、各フロントサスペンションタワー16の車体後方側には、車幅方向に沿って(車幅方向に延在するように)カウル18が配設されている。カウル18は、開口部を車体上方側に向けた略「コ」字状の断面形状とされており、その車幅方向両端部には、その略「コ」字状の断面を閉塞するようにカウルサイドパネル18Bが設けられている。
このカウルサイドパネル18Bは、後述するフロントピラー20の車体前方側に隣接して配設されており、エプロンアッパメンバ14の車体後方側に隣接して配設されている。つまり、エプロンアッパメンバ14とカウルサイドパネル18Bとフロントピラー20は連接して配置される構成になっている。また、カウル18の車体後方側の縦壁部がカウルトップパネル18Aとされており、図示しないダッシュパネルの上部が連結されるようになっている。
また、車両12の車幅方向両側部には、略車体上下方向に延在する左右一対のフロントピラー20が配設されている。各フロントピラー20は、車幅方向外側(車室外側)に配置された外壁としてのピラーアウタパネル22(サイメンアウタ)と、車幅方向内側(車室内側)に配置された内壁としてのピラーインナパネル24と、を含んで構成されている。
ピラーアウタパネル22は、車幅方向内側が開放された断面略ハット状に形成され、ピラーインナパネル24は、車幅方向外側が開放された断面略ハット状に形成されている。そして、そのピラーアウタパネル22とピラーインナパネル24は、それぞれの周縁部に形成されているフランジ部22A、24A同士が接合されることで、閉断面構造を形成するようになっている。
また、フロントサスペンションタワー16の外面と、カウル18のカウルトップパネル18Aの内面とが、開口部を車体下方側に向けた略「コ」字状の断面形状とされた第1補強部材としてのフロントリインフォースメント30によって連結されている。すなわち、フロントリインフォースメント30の頂壁部32の車体前後方向両端部にはフランジ部32Aが形成されており、フロントリインフォースメント30の車幅方向を向く側壁部34の車体前後方向両端部にはフランジ部34Aがそれぞれ形成されている。
そして、車体前方側のフランジ部32A、34Aが、フロントサスペンションタワー16の外面にスポット溶接等の接合手段によって接合(連結)され、車体後方側のフランジ部32A、34Aが、カウル18のカウルトップパネル18Aの内面にボルト・ナット等の接合手段38(図4参照)によって接合(連結)されている。
また、フロントリインフォースメント30とほぼ同じ高さ位置にある、フロントピラー20におけるベルトライン部20Aの内部には、開口部を車幅方向外側に向けた断面略ハット状の第2補強部材としてのメインバルクヘッド40が車体前後方向に沿って(車体前後方向に延在するように)配設されている。
すなわち、このメインバルクヘッド40は、長手方向(車体前後方向)の長さが、閉断面構造を形成するフロントピラー20のベルトライン部20Aにおける内部の車体前後方向の長さとほぼ同じ長さとされた連結板42と、連結板42の車体上下方向両端部からそれぞれ車幅方向外側へ向けて一体に延設された一対の補強板44、46とを有している。
この上下一対の補強板44、46の車幅方向の長さは、フロントピラー20のベルトライン部20Aにおける内部の車幅方向の長さとほぼ同じ長さとされている。そして、この連結板42と補強板44、46との境界部分(連設部分)が、メインバルクヘッド40において強度効率の良い稜線48となっている。
また、各補強板44、46の車幅方向外側端部には、それぞれ車体上下方向に屈曲されたフランジ部44A、46Aが形成されており、それら各フランジ部44A、46Aが、ピラーアウタパネル22の内面にスポット溶接等の接合手段によって接合(連結)され、連結板42が、ピラーインナパネル24の内面に接合手段によって接合(連結)されている。
また、フロントリインフォースメント30とメインバルクヘッド40(フロントピラー20のベルトライン部20A)との間には、断面略ハット状とされた第3補強部材としてのサイドリインフォースメント50が開口部を略車幅方向外側に向けて(頂壁部52を略車幅方向内側に向けて)配設されている。
すなわち、このサイドリインフォースメント50は、平面視において、車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに配置されており、その車体前方側端部(以下「前端部」という)56は、カウル18のカウルトップパネル18Aの外面に沿うように頂壁部52側へ屈曲され、その車体後方側端部(以下「後端部」という)58も、フロントピラー20のピラーインナパネル24の外面に沿うように頂壁部52側へ屈曲されている。
そして、このサイドリインフォースメント50の車体上下方向を向く側壁部54には、それぞれ車体上下方向へ向かうフランジ部54Aが一体に形成されており、各フランジ部54Aが、カウル18のカウルトップパネル18Aの外面側と、フロントピラー20のベルトライン部20Aにおけるピラーインナパネル24の外面側に、それぞれボルト・ナット等の接合手段38、55(図4参照)によって接合(連結)されるようになっている。
つまり、サイドリインフォースメント50の一端部である前端部56が、カウル18のカウルトップパネル18Aを介して、フロントリインフォースメント30の車体後方側端部36に接合手段38によって連結され、サイドリインフォースメント50の他端部である後端部58が、ピラーインナパネル24を介して、フロントピラー20のベルトライン部20Aに内設されたメインバルクヘッド40(連結板42)に接合手段55によって連結されている。そして、その接合手段55が配置されている部位が連結部C(図4参照)とされている。
また、メインバルクヘッド40の内部、即ち上下一対の補強板44、46間で、かつ接合手段55が配置されている連結部C付近には、開口部を車幅方向内側に向けた断面略ハット状の第4補強部材としてのサブバルクヘッド60が車幅方向に沿って(車幅方向に延在するように)配設されている。
このサブバルクヘッド60は、図6で示すように、車体上下方向の長さが、メインバルクヘッド40の上下一対の補強板44、46の間隔とほぼ同じ長さとされた連結板62と、連結板62の車体前後方向両端部からそれぞれ車幅方向内側へ向けて一体に延設された一対の補強板64、66とを有している。
つまり、この一対の補強板64、66は、車体前後方向に対向して配置され、その車幅方向の長さは、閉断面構造を形成するフロントピラー20のベルトライン部20Aにおける内部の車幅方向の長さとほぼ同じ長さとされている。なお、連結板62の車体前後方向の長さは、サイドリインフォースメント50の後端部58における車体前後方向の長さとほぼ同じか、それより少し短い程度の長さでよい。
すなわち、サイドリインフォースメント50の後端部58は、ピラーインナパネル24を介して、サブバルクヘッド60の各補強板64、66の間におけるメインバルクヘッド40の連結板42に接合手段55によって接合(連結)されている。つまり、一対の補強板64、66間に連結部Cが配置される構成になっている。したがって、連結板62の車体前後方向の長さは、その連結部C(接合手段55)を補強板64、66の間に配置可能となる程度の長さであればよい。
また、各補強板64、66の車幅方向内側端部には、それぞれ車体前後方向に屈曲されたフランジ部64A、66Aが形成されており、それら各フランジ部64A、66Aが、メインバルクヘッド40の連結板42の内面にスポット溶接等の接合手段によって接合(連結)されている。
そして、各補強板64、66の車体上下方向両端部にも、それぞれ車体前後方向に屈曲されたフランジ部64B、66Bが形成されており、それら各フランジ部64B、66Bが、メインバルクヘッド40の補強板44、46の内面に、それぞれスポット溶接等の接合手段によって接合(連結)されている。
また、連結板62の略中央部には、重量を軽減するための貫通孔62Aが形成されている。この貫通孔62Aの形状は、図示の円形状に限定されるものではなく、例えば矩形状等に形成されていてもよい。そして、この連結板62はピラーアウタパネル22に連結されている。つまり、ここで言う「連結」とは荷重を伝達可能な構成であることを含み、単に接触している場合も含む。
また、連結板62と補強板64、66との境界部分(連設部分)である各稜線68には、凹状のビード部70がそれぞれ所定間隔を隔てて複数(図示のものは2個ずつ)形成されている。このビード部70により、サブバルクヘッド60における稜線68の強度、即ち連結板62に対する補強板64、66の曲げ強度を向上させられる構成である。
また、サイドリインフォースメント50の後端部58よりも車体後方側の左右のフロントピラー20のピラーインナパネル24間には、インストルメントパネルリインフォースメント(以下「インパネリインフォースメント」という)26が車幅方向に架設されている。すなわち、各ピラーインナパネル24の外面には円筒状の取付部28が設けられ、各取付部28内にインパネリインフォースメント26の車幅方向両端部がそれぞれ嵌挿されている。
以上のような構成とされた車体前部構造10において、次にその作用について説明する。車両12が前面衝突したときには、エプロンアッパメンバ14やカウルサイドパネル18Bからフロントピラー20に荷重(衝突荷重)が入力される。このとき、フロントピラー20のベルトライン部20Aの内部には、メインバルクヘッド40が配置されて、そのベルトライン部20Aが補強されている。すなわち、そのメインバルクヘッド40には車体前後方向に延在する稜線48が形成されている。
したがって、エプロンアッパメンバ14やカウルサイドパネル18Bから入力された荷重を、フロントピラー20のベルトライン部20A(メインバルクヘッド40の稜線48)で効率よく受け止めることができる。よって、前面衝突時において、フロントサスペンションタワー16やカウル18(カウルトップパネル18A)の後退(車体後方側への移動)による車室の変形を抑制することができる。
また、車両12の前面衝突時、エプロンアッパメンバ14からフロントサスペンションタワー16へも荷重が入力される。このとき、フロントサスペンションタワー16とカウル18のカウルトップパネル18Aとの間には、車体前後方向に延在するフロントリインフォースメント30が架設され、更にカウル18のカウルトップパネル18Aとフロントピラー20のベルトライン部20Aにおけるピラーインナパネル24との間には、車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに延在するサイドリインフォースメント50が架設されている。
したがって、その荷重は、フロントサスペンションタワー16からフロントリインフォースメント30を介してサイドリインフォースメント50に伝達され、そのサイドリインフォースメント50からフロントピラー20のベルトライン部20Aに車幅方向内側(ピラーインナパネル24側)から伝達される。ここで、そのサイドリインフォースメント50が接合(連結)されているフロントピラー20のベルトライン部20Aの内部には、メインバルクヘッド40が配置されている。
そして、そのメインバルクヘッド40の内部、即ち上下一対の補強板44、46間で、かつサイドリインフォースメント50の後端部58が連結されている連結部C付近には、サブバルクヘッド60が配置されている。つまり、サブバルクヘッド60の一対の補強板64、66間におけるメインバルクヘッド40(連結板42)に、サイドリインフォースメント50の後端部58が、ピラーインナパネル24を介して、接合手段55により接合(連結)されている。
したがって、サイドリインフォースメント50に伝達され、フロントピラー20のベルトライン部20Aに車幅方向内側から入力される荷重は、そのベルトライン部20Aに設けられたメインバルクヘッド40内のサブバルクヘッド60(補強板64、66)によって効率よく受け止められる。また、これにより、メインバルクヘッド40の車幅方向内側からの荷重による稜線48の変形が抑制されるため、その荷重をメインバルクヘッド40でも受け止めることが可能となる。
また、メインバルクヘッド40の稜線48の変形が抑制されるため、上記したようなエプロンアッパメンバ14やカウルサイドパネル18Bからフロントピラー20に入力される荷重を、そのメインバルクヘッド40で更に効率よく受け止めることが可能となる。つまり、このようなサブバルクヘッド60をメインバルクヘッド40内に設けると、フロントピラー20の剛性を高める(特に車幅方向内側から入力される荷重に対する強度を向上させる)ことができる。
したがって、前面衝突時において、フロントサスペンションタワー16やカウル18(カウルトップパネル18A)の後退(車体後方側への移動)による車室の変形を、サブバルクヘッド60がメインバルクヘッド40の内部に設けられていない構成と比べて、より確実に抑制することができる。また、これにより、メインバルクヘッド40の板厚を薄肉化することが可能となるので、車両12全体の軽量化が図れる利点もある。
また、このようなサブバルクヘッド60をメインバルクヘッド40内に設けることにより、側面衝突時に車幅方向外側から入力された荷重(衝突荷重)によるフロントピラー20の車幅方向内側への変形(車室の変形)も、サブバルクヘッド60がメインバルクヘッド40の内部に設けられていない構成と比べて、より確実に抑制することができる。
また、このサブバルクヘッド60は、インパネリインフォースメント26をピラーインナパネル24間に取り付けるための取付部28の近くに配置されている。そのため、側面衝突時の荷重を、サブバルクヘッド60からインパネリインフォースメント26へ早期に伝達することができる。したがって、側面衝突時において、より一層車室の変形を抑制することができる。つまり、本実施形態に係る車体前部構造10は、車両12の前面衝突時及び側面衝突時において、車室内の空間を確保するのに有効な構造となっている。
なお、サブバルクヘッド60の形状は、図6で示す形状に限定されるものではない。例えば図7で示すように、ビード部70の他に、凹状で、かつ直線状のビード部72を補強板64、66に複数本(図示のものは4本)車体上下方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)形成する構成としてもよいし、例えば図8で示すように、そのビード部72を連結板62及び補強板64、66に跨るようにして(連続して)複数本(図示のものは4本)車体上下方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)形成する構成としてもよい。
また、例えば図9で示すように、所定の大きさとされた略矩形凹状のビード部74を補強板64、66の略中央部にそれぞれ1個ずつ形成する構成としてもよいし、例えば図10で示すように、凹状ではなく、凸状で、かつ直線状のビード部76を補強板64、66に複数本(図示のものは4本)車体上下方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)形成する構成としてもよい。また、図示しないが、図8、図9で示したビード部72、74を凸状に形成してもよい。
更に、ビード部70を設けずに、ビード部72、74、76の何れかを設ける構成としてもよいし、ビード部72、74、76を適宜組み合わせて設ける構成としてもよい。何れにしても、サブバルクヘッド60の少なくとも補強板64、66に形成される各ビード部70、72、74、76は、連結板62に対する補強板64、66の曲げ強度を向上させられる形状であればよく、図示のようなビード部70、72、74、76を設けることにより、補強板64、66の強度を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る車体前部構造10について、図面に示す実施例を基に詳細に説明したが、本実施形態に係る車体前部構造10は、図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜設計変更可能なものである。例えば、メインバルクヘッド40の各フランジ部44A、46Aの形状は、フロントピラー20の内部の形状に合わせて適宜変更して構わないし、サブバルクヘッド60の各フランジ部64A、64B、66A、66Bの形状も、それに合わせて適宜変更して構わない。
本実施形態に係る車体前部構造を示す概略斜視図 本実施形態に係る車体前部構造を示す概略側面図 本実施形態に係る車体前部構造を示す概略平面図 本実施形態に係る車体前部構造を示す一部拡大概略平面図 本実施形態に係る車体前部構造を示す一部分解概略斜視図 車体前部構造を構成する第4補強部材の概略斜視図 車体前部構造を構成する別の第4補強部材の概略斜視図 車体前部構造を構成する別の第4補強部材の概略斜視図 車体前部構造を構成する別の第4補強部材の概略斜視図 車体前部構造を構成する別の第4補強部材の概略斜視図
符号の説明
10 車体前部構造
12 車両
14 エプロンアッパメンバ
16 フロントサスペンションタワー
18 カウル
18A カウルトップパネル
18B カウルサイドパネル
20 フロントピラー
20A ベルトライン部
22 ピラーアウタパネル(外壁)
24 ピラーインナパネル(内壁)
26 インパネリインフォースメント
30 フロントリインフォースメント(第1補強部材)
40 メインバルクヘッド(第2補強部材)
42 連結板
44 補強板
46 補強板
50 サイドリインフォースメント(第3補強部材)
56 前端部(一端部)
58 後端部(他端部)
60 サブバルクヘッド(第4補強部材)
62 連結板
64 補強板
66 補強板
70〜76 ビード部
C 連結部

Claims (3)

  1. フロントサスペンションタワーとカウルとの間を連結する第1補強部材と、
    フロントピラーの内部に車体前後方向に沿って設けられ、該フロントピラーの内壁と外壁とを連結する上下一対の補強板を有する第2補強部材と、
    車体前後方向及び車幅方向に対して斜めに配置され、一端部が前記第1補強部材に前記カウルを介して連結され、他端部が前記第2補強部材に前記フロントピラーを介して連結された第3補強部材と、
    前記第3補強部材の他端部が連結される連結部付近における前記第2補強部材の上下一対の補強板間に前記フロントピラーの車幅方向に沿って設けられ、該フロントピラーの内壁と外壁とを連結する補強板を有する第4補強部材と、
    を備えたことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記第4補強部材の補強板は、車体前後方向に対向する一対で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記第4補強部材の一対の補強板間に、前記連結部が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
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